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なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、各テレビ局や番組とは全く関係はありません。
すべての文章の無断使用・転載を禁止いたします。
またここの情報を使って、何か問題が起こったとしても私は一切責任は持ちませんのであしからず。


テレビ番組「大人のヨーロッパ街歩き ロンドン編」

 2010年10月24日放送。元フジテレビアナウンサー大坪千夏さんが案内。現在はスイスに住んでいる。ヨーロッパ各地に暮らし、その街をこよなく愛する日本人を訪ね、彼らのみが知る「隠れた老舗」、「お気に入りのスポット」に同行し、ヨーロッパ各地の厳選スポットを紹介する。今回はイギリス。旅チャンネルJIC製作。

●ロンドンの東のハムステッド
 ロンドンの東ハムステッドのオフィス街にあるスペシャリストのお店に行く。緑色の扉に「Larusi 」と書いてあるお店に入る。お店は「a studio 」で、安積伸、石崎まやさんが経営している。イスや食器など様々なものをデザインする世界的なデザイナーの安積さんは、学生時代からロンドンに移り住み、15年以上この街で暮らしている。オフィスに庭に使う柵や人工芝を使っている。安積さんのイスはヒースロー空港などでも使われているスタイリッシュなもの。茶器のデザインも手がけている。

 ハムステッドは高級住宅地。ここを歩く。街灯も昔ながらの感じ。ショッピング・エリアに行く。小道に入っても落ち着いた感じ。
 安積さんお気に入りのもう一つの場所は、ハムステッド・ヒースという公園。ロンドンの中でも最も大きな公園。池もたくさんあり、泳げる池もあるそうです。夏には日光浴をする人で賑わうとか。その中のパーラメントヒル(通称カイトヒル)では、カイトを上げている人がいる。丘の上からロンドン市街地が一望できる。

●ロンドンの中心地ソーホー
 ファッション、文化の中心地。布地屋さんが多い。お気に入りの人気の飲茶レストラン「Yauatcha 」(住所:15 Broadwick Street、London W1F 0DL )。スイーツも見事らしいです。ブルーの扉から入ります。水槽の中にいる感じ。店内に展示されている茶器は購入も可能。「ホタテのシュウマイ Scallop Shumai 」3個4ポンド(約530円)にはエビも入っていて、とても美味しいそうです。「アスパラガス・チョング・ファン Asparagus Cheung Fun 」5ポンド(約670円)も美味しいそうです。「小籠包 Shanghai Dumpling 」3個3.5ポンド(約470円)。大きなエビの入った「Har Gau 」4.6ポンド(約620円)はプリプリだそうです。人気のデザートはフランス人のパティシエが作っている。
http://www.yauatcha.com/

●ベイカー通り
 メリルボーン通りからベイカー・ストリートに入って歩く。ドーセット通りににあるレストラン「Canteen 」(住所:55 Baker Street, London W1U 8EW )に行く。Canteen とは食堂という意味らしい。店で使われているイスは1920年代にデザインされたもの。「チキンとマッシュルームのパイ」10.5ポンド(約1400円)。「ソーセージとマッシュポテト with onion gravy 」9.5ポンド(約1270円)。
http://www.canteen.co.uk/

●テムズ川河畔
 巨大観覧車「ロンドン・アイ」は大人15.5ポンド(約2000円)。1周30分で空の旅を楽しめる。通常は観覧車は両側に支えがついていて、視界を邪魔しているが、ロンドン・アイは両方に支えがないので、きれいに見える。後ろにビッグベンがある時に写真も撮ってくれています。
 地下鉄で10分で、「ロンドン・ブリッジ」。近くの「ボロー市場 Borough Market 」に行く。木曜・金曜・土曜の営業。チーズの店、オリーブの店、パンの店、パイの店などがある。美味しいと評判のチョリソーの店で「チョリソー・サンドイッチ」3.45ポンド(約460円)をいただいた。日曜だと長蛇の列だとか。魚介類の専門店「Shellseekers 」で、その場で調理してもらう。ホタテ貝は4.5ポンド(約600円)はとっても美味しいそうです。付け合せはモヤシです。

 「OXO tower 」(住所:Bargehouse street south bank, London )の中にある「Bodo Sperlein 」のショールームを訪問。Oxo tower ではアーティストが工房を構えながら作品を販売している。「Innermost 」には安積さんの作品も売られている。直接アーティストと話をできるのがいいようです。

 「バトラーズ・ワーフ」地区はかつて安積さんがオフィスを構えていた地域。かつては香辛料などの倉庫群だったので、独特の街並みとなっている。小道を抜けて目の前に現れたのは、「タワー・ブリッジ」。

 「デザイン・ミュージアム」(住所:28 Shad Thames, London )は世界で初めてできたデザインの博物館。安積さんの作品「Snow man 」5.95ポンド(約800円)もありました。安積さんお勧めのお土産が「Micro man 」25ポンド(約3350円)。
http://www.designmuseum.org/


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 ロンドン」

 2010年9月18日放送。

●ロンドン
 テムズ川湖畔のイギリスの首都。世界屈指の観光都市であると同時に、近代文明の先端都市でもある。ロンドンタクシーは独特のフォルムで、初乗りは約300円。イギリスでもロンドンだけがタクシーの形を統一している。
 世界遺産「ロンドン塔」、そのすぐ近くには、産業革命時代に建てられた「タワー・ブリッジ」がある。
 世界遺産「ウェストミンスター寺院」、イギリスのシンボルともいえる国会議事堂の「ビッグベン」も世界遺産。
 にじいろガイドはヘレン・ビッカーズさん(19歳)。
 世界遺産「王立植物園 キュー・ガーデン」。600万種以上の植物が存在する。広大な庭園はロンドンのあちこちで見ることができる。花や緑に囲まれて過ごすことは、イギリスでは欠かせない文化。

 アフタヌーン・ティーも世界に知られた文化。19世紀頃、産業革命で時間や経済的に余裕ができた人たちが、昼食と夕食の間に軽い食事をとりはじめたことから生まれた。三段トレイには、サンドイッチの段、スコーンの段、タルトなどのスイーツを上段に置くのが、正しいスタイル。下から順番に食べるのが正式なマナー。ここのお店は約2400円でした。
 「キャラメル・ルーム」の「アフタヌーン・ティー」約5500円は、少し変わっている。オシャレな女性のために作ったもので、ファッション・ショーとコラボして、最新のデザインをスイーツに反映している。5年前にスタートして、毎年春と秋にデザインを換えているそうです。予約が殺到するので、要予約。
http://www.the-berkeley.co.uk/fashion-afternoon-tea.aspx

 「ポートベロー・マーケット」は150年以上の歴史を持つ、ロンドンで一番有名な市場。毎週土曜日に開かれるロンドン最大のマーケット。流行の最先端の斬新なデザインの衣装から、骨董品まである。お祭りのような活気。
 周辺にはロンドンで話題の高級店がある。「ジェイド・ジャガー」はミック・ジャガーの娘さんが経営するお店。
 ヘレンさんのお勧めは「ワン・オブ・ア・カインド」で、セレブがたくさん来ることで有名。店内の壁には、訪れたマドンナ、ヴィクトリア・ベッカム、オノ・ヨーコなどの写真がたっぷり。オーナーは世界で一番センスのいいセレクト・ショップだという自信があるという。奥の部屋には、ビンテージ品がある。ケリーバッグは約400万円。オーナーのお気に入りの「60年代のクリスチャン・ディオールのドレス」で、約77万円?
 さらなる高級感を求める人は、「トーマス・グッド」で王室御用達。王室御用達の認定数は約800。看板などに王室の紋章がついており、観光客にも一目瞭然。ジャンルは多彩で、魚屋さんも王室御用達。女王の大好物は舌平目。日本でお馴染みのケロッグ社コーン・フレークも御用達。
 王室御用達の皮製品の店「スマイソン」のピンク色の「ジュエリー・ボックス」約10万円。この店は3つの王室御用達を持っている。つまりエジンバラ公、エリザベス女王、チャールズ皇太子の3人から御用達をもらっている。

 イギリスのグルメといえば「フィッシュ&チップス」約1600円。150年以上前から全く変わっていない人気のメニュー。揚げたての白身魚に揚げたてのポテト。「フィッシュ&チップス」はみんなが大好きな国民食。日本人はタルタル・ソースをかけるが、イギリス人はビネガーをかけるのが普通。

 ロンドンならではの伝統的な下町グルメは「ジー・ケリー G. Kelly 」の「ウナギゼリー」約360円。ロンドン周辺では昔からウナギがたくさん捕れていたから、庶民の間では安くて美味しい食べ物としてとても人気があった。今はウナギが減ってしまったそうです。ウナギはブツ切りして塩茹でしただけ。

 郊外の住宅街で不動産を紹介してもらった。1850年に建てられた建物で、エレガントな造りで知られるエドワード様式の家。3LDK80平方mの一軒屋で、白を基調とした壁。庭ではパーティが可能。バルコニーは一面ガラス張りになっているから、雨の日も庭を眺めることができる。46万ポンド(約6400万円)でした。

●オックスフォード
 車で1時間半の郊外。町に点在する石造りの建物はロンドンとは趣が違う。この町は大学の町で、30以上の単科大学が集まってオックスフォード大学になる。ヘレンさんもオックスフォードに通う大学生です。
 人気のスポットは、アイスクリーム店「G&D」はHome made ice cream 。合成着色料を使用しないオーガニックなアイスクリームが自慢のお店。人気のメニューはブルーベリーのフレーバーの「オックスフォード・ブルー」約320円で、大学のイメージ・カラーのブルーにちなんでつけられた名前。
 人気のレジャーは「パンディング」で川を小船で過ごす。昔ルイス・キャロルがこの水辺で遊びながら、アリスという女の子に聞かせた話が、有名な「不思議の国のアリス」。「アリスズ・ショップ Alice's Shop 」もある。この店は150年以上前は、食料などを扱った雑貨屋だったが、11歳くらいのアリス・リデルがよくキャンディなどを買いに来ていて、アリスの好きなお店ということで、本の中にも登場している。当時アリスが大好きだったというそのキャンディもある。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 紗羅マリーさんでロンドン」

 2010年9月4日放送。紗羅マリーさん(24歳)がロンドンを旅した。ロンドンはロック・スタイルなどファッションの町。ヴィンテージから最新モードまで買いまくった。エール・フランス航空277便/1680便で日本から約15時間30分の旅。1ポンド=約130円。

●予定
 1日目、21:55、成田国際空港発。13時間20分の旅。
 2日目、7:30、シャルル・ド・ゴール空港発。7:50、ロンドンのヒースロー空港着。9:45、地下鉄でラドブロークグローブ駅へ。11:00、駅付近でガイドと待ち合わせ。11:40、ノッティングヒルでお買い物。タクシーで移動。14:00、市内観光。16:00、スピタルフィールズマーケットでお買い物。18:00、ホテルにチェックイン。19:30、夕食。
 3日目、9:00、ホテルをチェックアウト。タクシーで移動。10:00、オックスフォードストリートでお買い物。14:00、ティータイム。タクシーで移動。17:00、タクシーで空港へ。20:15、ロンドン・ヒースロー空港発。23:35、シャルル・ド・ゴール空港発。
 4日目、18:00、成田空港着。

●ロンドン
 ヒースロー空港から地下鉄で「ラドブロークグローブ駅 Ladbroke Grove 」に行く。ガイドはモミアゲのすごいアダムさん(27歳)。

 ノッティング・ヒルはヴィンテージ・コレクションが多い。セレブご用達の上質なヴィンテージ・ショップが軒を連ねるエリア。マドンナ、ヴィクトリア・ベッカムなども来たという「ワン・オブ・ア・カインド」。1950年代から90年代のアイテムが揃う。海外セレブも常連のヴィンテージ・ショップ。隠し扉の後ろにはVIPルームがあった!ここにレースものが並ぶ。70年代のシャネルの「リュック」2500ポンド(約32.5万円)、80年代のフィリップ・トレーシーの黄色い「帽子」1200ポンド(約15.6万円)はあきらめた。60年代の水玉のワンピースもあった。結局買ったのは、「1950年代シャツ(メンズ)」100ポンド(約1.3万円)。

 市内観光する。ガイドの話では「スペシャル・スーパー・オートマティック・デラックス・ツアー」。現在観光客に人気で、ロンドンの名所を一気にまわれる「ロンドン・ダックツアー」20ポンド(約2600円)。まずビッグ・ベン、トラファルガー・スクエアなど。40分後、テムズ川に入った。1時間でツアー終了。

 16:00、タクシーで移動し「スピタル・フィールズ・マーケット」でお買い物。ここは毎週日曜日に開催され、新進気鋭の若手デザイナーが出店するマーケット。有名になったブランドも数多くある。
 まずヘアー・アクセサリーの店。70年代風の羽根飾り?(ヘアー・アクセサリー)15ポンド(約1950円)。「Nostalgia かな?」というお店は全てハンドメイドで、可愛い刺繍のピンクの「カーディガン」29ポンド(約3770円)。別の店の「ガラスのインテリア(3点)」50ポンド(約6500円)。別の店で「ネックレス」を買い。合計111ポンド(約14400円)。

 イースト・エンド地区にある「アブソリュート・ヴィンテージ」は超大きいヴィンテージ・ショップ。バラエティ豊かなヴィンテージ・アイテムがリーズナブルな価格で購入できる店。「レザーバッグ」22ポンド(約2860円)などカバン3点即買い。「水玉のワンピース」15ポンド(約1950円)。80年代若者を魅了した「カルチャー・クラブ」などのグラム・ロック・スタイルの「セーター」22ポンド(約2860円)。赤い「ワンピース」25ポンド(約3250円)。合計94ポンド(約12200円)。

 宿泊は、イギリスの家を改築した白いホテル「ナンバー・シックスティーン」で、宿泊代は120ポンド〜(約15600円〜)。

 夕食は地元の人で人気のガストロ・パブ「ザ・ブリッジ The Bridge 」。ガストロ・パブは従来のパブに加えて、クオリティの高い料理を提供している店。ここのお勧めは、「ローストビーフ」14,5ポンド(約1880円)で、アルザス産の高級牛肉。

 3日目、オックスフォード・ストリートで買い物。最近日本にも上陸した「トップショップ Topshop ロンドン本店」。ファスト・ファッションの超人気店で、低価格でトレンド・アイテムが購入できる。「デニムのワンピース」40ポンド(約5200円)。「ヒョウ柄ジャケット」55ポンド(約7150円)。「レースアップ・シューズ」55ポンド(約7150円)。「花柄のカーディガン」38ポンド(約5000円)。「レースのロングベスト」120ポンド(約15600円)。合計328ポンド(約42600円)をお買い上げ。

 午後2時、インターコンチネンタル・ホテル・ロンドン・パーク・レーンで「シャンパン・アフタヌーン・ティー」。紅茶の代わりにグラス・シャンパンを飲むのが、ロンドンで流行中。3時10分にホテルをでて、ペットの「大蔵くん」のお土産を買いに行く。
 ペット・ショップ「 Mungo & Maud 」で「犬の香水」43ポンド(約5590円)を購入。犬の香水はここが世界初。


テレビ番組「THE 世界遺産 ウェストミンスター宮殿とアビー聖堂、ロンドン塔」

 2010年6月27日放送。

●ロンドン
 ウェストミンスター宮殿は11世紀末に建てられた王宮は火災で焼け、150年前に全長280mの華麗な建物として蘇った。王のすまいから民主主義の砦へ。世界の国会議事堂のモデルになった傑作は1987年に世界遺産となった。
 イギリス議会の開会日、エリザベス女王が馬車でウェストミンスター宮殿を訪れる。議事堂には女王が進むためだけの通路がある。最初に入るのがロービング・ルームで、ここで真紅のローブを身にまとう。ロイヤル・ギャラリーで伯爵や男爵たちに迎えられ、上院議事堂へ行く。玉座には天蓋がついている。着席するのはただ一人で、年に1度だけ。議長の席は羊毛のクッション。議会の中心は庶民院とも言われる下院。与野党が向かい合って座り、2つの赤いラインは両側から剣で突き合っても届かない距離となっている。開会日には、全員が上院に集まり、女王が開会を宣言する。

 「ジョン・ロブ」は英国王室の御用達の靴店。1万人の足の木型がある。オーダーメイドは1足30万円程度だそうです。王室の紋章をかたどったレリーフのあるお店は王室ご用達。現在、800以上の企業や個人がそのステータスを得ている。陶磁器の「トーマス・グード」は1827年創業。ダイアナ妃が生前足しげく通ったという。

 ビッグベンは、工事を担当した大男ベンジャミンという名にちなんでつけられた。文字盤の大きさは直径7m。時計守が24時間体制で管理している。150年もの間、手動式ぜんまいで時を刻んできた。しかし、標準時との誤差は1秒以内にしている。その正確さの秘密は、1ペンス硬貨を振り子に1枚のせると、1日に0.4秒進められるという。鐘の音は、日本の学校のチャイムの音楽と一緒。つまりここがモデルだった。

 ロンドン塔はロンドンが始まった場所。海やからやってきたウィリアム征服王が、およそ1000年前に築いた城。イギリス王室の栄光と悲劇を刻んだ砦は、1988年世界遺産に登録された。歴代の王の住まいでもあったが、後に牢獄や処刑場としても使われるようになった。
 16世紀に入ると、一人の王の即位によって冷酷な時代となる。それがヘンリー8世。王に背いた多くの政治犯が多くロンドン塔に送られた。彼らはテムズ川にある「反逆者の門(ドライターズ・ゲート)」から中に入った。この門から入った者は生きて外へは出られないと言われた。その牢獄は今も昔のまま残されている。牢獄の窓からは断頭台が見えていた。

 ヘンリー8世はお妃につかえていた侍女アン・ブーリンに恋をした。男の子を産まない王妃に不満を募らせていた。アンに恋をして言い寄るが、「お妃にしてくれないと」と相手にされなかった。実家に帰っていたアンにヘンリー8世は何度も訪れ、結婚を言い寄った。アンは家柄のためだけに王妃になることを考えていたアンは、国王の律儀な思いにひかれていった。
 2人はウェストミンスター・アビイ聖堂で結婚式を挙げた。それまではここはカトリックの修道院だった。離婚を認めないローマ教皇と絶縁し、国中のカトリック教会や修道院を解散させ、イングランド国教会を設立した。国王自らが神の代理人として頂点に立った。古いロンドン塔を嫌い、アンとの暮らしのために、次々と新しい宮殿を建てていった。その一つがハンプトン・コート宮殿。そこの門は通称「アン・ブーリンの門」と呼ばれ、その天井には、2人のイニシャルであるAとHが刻まれている。
 しかし、アンが生んだのは女の子、2年後には男の子を流産した。怒った国王は反逆罪のぬれ衣を着せ、ロンドン塔へ送った。王妃になって4年で彼女は断頭台に送られた。毅然とした態度に人々は感動したという。34歳で亡くなった。彼女の本が実家に残されている。そこには、「あなたが祈る時、私のことを忘れないで」と書いてあった。
 その娘は3歳の時に母親を亡くした。彼女は25歳でエリザベス1世となった。そしてスペインの無敵艦隊を破り、世界の貿易を一手に握った。1603年に69歳でこの世を去ると、ウェストミンスター・アビイ聖堂に埋葬された。死後、秘密が明かされた。指につけていたロケットのついた指輪は、そこには自らの肖像画と並んで、母のアンの顔があった。
 そして350年後、エリザベス2世が即位した。今年在位58年、イギリス王室史上、最高齢の君主となった。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん イギリスのバーミンガム」

 2010年4月17日放送。

●バーミンガム
 イギリス第二の都市。およそ100万人が暮らす。18世紀頃に始まった産業革命で大きな発展を遂げた工業都市。町中を流れる運河は当時の大事な交通手段だった。
 ブルリング Bullring は町の中央で、お土産屋さんがあった。陶磁器の町を紹介してもらった。

 近郊の陶磁器で知られる町。ウェッジウッドは昨年創業250年を迎えた。工場を見学した。おばさんがバンバン叩いていた。お皿を飾るレリーフを作っていた。ジャスパー・フィギュアというレリーフはウェッジウッドの特徴の一つで、これは職人さんが粘土を型に入れて一つ一つ作るため、たたき方が悪いとうまくできないとか。今は来年のイヤープレートを生産している。1枚ずつ手作業なので、今からやらないと間に合わないそうです。1枚完成させるのに1週間はかかってしまうとか。6000枚を予定していて、秋頃には出荷予定。

 ボーンビル Bournville は郊外の落ち着いた雰囲気の町。茶色の建物があり、屋上に鐘がある。これは小学校。鐘はカリヨンというオルガンのように弾く鍵盤楽器。トレーパー・ワークマンさん(68歳)が説明してくれました。全部で48個の鐘からなるイギリスで最大級のカリヨン。演奏してもらったら、にぎりこぶしで叩くように演奏する。1曲演奏するとかなり体力を使うそうです。毎週土曜日の12時からと15時から演奏しているそうです。

 ディーン・アストンさん(23歳)が紹介してくれたのは、バーミンガムの名物料理が食べられるレストラン「アディル Adil 」。名物料理は「バルディ」で、今から33年前にこの店が紹介したことから、イギリス全土に広まったカレーだそうです。元々はパキスタン北部の料理で、イギリスでは「バーミンガムのカレー」として有名。「エビのバルティ」6.3ポンド(約880円)。

 ソリハル Solihull はバーミンガムの東部にある町。犬を連れている人が多い。ここでクラフツというドッグショーが開催されるとか。「ナショナル・エキシビション・センター」で開催される世界最大規模のドッグショーで、1日10万日とほどの愛犬家が訪れるとか。犬の品評会や障害物レースがあったり、犬に関するありとあらゆるグッズが売られている。写真撮影している場所もある。プロに撮影してもらった方がいいかららしい。1枚5ポンド(約700円)。

 バレーパーク Valley Park に行く。おじさんたちがラジコン・ヨットのレースをしていた。ラジコンクラブが130以上もあり、年1回全国大会もある。

 新婚さんの朝ごはん。町の中心にある元は倉庫街に住むリアン・ポーターさん(26歳)が作るのは、1品目「ビーフシチュー」。にんじんとじゃがいもを食べやすい一口大の大きさに切り、鍋に入れ水をはり煮る。別の鍋でみじん切りしたたまねぎをざっと炒め、牛肉を入れてざっと炒める。塩胡椒で味つけしたら水を加えて煮込む。さきほどの野菜をいったんザルにあけ、お肉にあわせ、切ったネギやズッキーニを加え、ビーフコンソメで味を整え、さらに煮込む。
 2品目「サーモン・ベーグル」。トーストしたベーグルにクリームチーズをたっぷり塗りつけ、新鮮なサーモンをトッピング。
 3品目デザート「カップケーキ」。砂糖、バター、小麦粉をボウルに入れ、ハンドミキサーを使ってよく混ぜる。牛乳とたまごを炒めたものを混ぜさらに混ぜて生地の完成。これをカップケーキの型に流し込みオーブンで30分焼く。生クリームをつけて完成。


テレビ番組「世界ふれあい街歩き コッツウォルズ」

 2010年4月16日、23日放送。イギリスのコッツウォルズ。NHK製作。

●コッツウォルズ
 この地方はイギリスで一番美しいといわれ、ロンドンの西およそ160kmにある。100余りの町や村が点在している。今回はこの地方をバスで巡ってみる。

●マルムスベリー
 マルムスベリはコッツウォルズの南の玄関口。立派な城壁がある。三角屋根の家も見える。丘の上に作られた街は、1000年以上の歴史があるという。
 朝8時半。バスを降りて歩いてみた。石を積み上げた壁。突き当たりがメイン・ストリート。右手に曲がる。パン屋さんがある。「Pattini 」というお店を通過。通りの先に六角形か八角形の石でできた建物がある。市場のシンボルで、1490年に建てられたそうです。この街は古代イングランドの最初の王の出身地だった。つまり最初の首都だといえるそうです。
 Abbey News の横を通って、古い門に。くぐると、マルムスベリー修道院教会がある。7世紀に建設され、1180年に今の形に作り直された。通りすぎて、古い建物がある。
 午前10時、街をぐるっと回ってメイン・ストリートに戻ってきた。城壁の外にでると可愛い家が並ぶ。その向こうは緑の丘。街の端にでたら、緑の場所。犬の散歩をしている。
 マルムスベリー観光局のアンディー・ドーソンさんが宣伝していました。ロンドンからわずか1時間余りで、素晴らしい田園風景にめぐり逢える。コッツウォルズとは「ヒツジの丘」という意味。かつてはイギリスは羊毛生産が盛んだった。ヒツジを飼うために、森を開墾したので、独特の風景になった。世界で一番美しい村村と言われる所以。運河をのんびりナローボートで旅をするのもお勧めです。
 11時半。教会の近くの工房で模型飛行機を作っている人がいた。皇太子やスペイン皇太子などからも注文が来ると言っていました。教会の横を通過。灰色の建物だが、バラが壁に咲いている家が多い。毎年この通りでは花のコンテストがあるそうです。優勝するとプレートを飾れるようです。

 ホテル・オーナーのキャロン・クーパーさんがコッツウォルズの伝統料理を紹介してくれました。「子羊のパイ(シェパーズ・パイ)」。用意するのは、フレッシュな子羊の挽肉。フライパンでよく炒め、調味料は塩、胡椒、ハーブ。たまねぎと炒め、ヒツジの骨から取ったスープを加える。充分に炒めたら、それを鍋に移す。マッシュポテトを挽肉の上に満遍なくのせて、オーブンに入れる。20分が目安。

●ボートン・オン・ザ・ウォーター
 バスに乗って、コッツウォルズでも人気の高い「ボートン・オン・ザ・ウォーター」に行く。中心に到着。街の真中をウィンドラッシュ川が流れている。子供のくるぶしくらいにしかないので、浅い。川幅は11m。この川は水車小屋に水をひくために18世紀に作られたとか。
 午後2時、川の両側には人が多く集まっている。
 午後3時半。メイン・ストリートを歩く。クラシックカーを趣味にしている人がいた。
 ガーデナーのイザベル・アンガスさんとバーバラさんは、サニーハウス・ガーデンの世話をしている。週に4日オープンしているそうです。原野だったこの土地を25年かけてここまでにしたそうです。お勧めはどんぐりの門、2つの異なる庭だそうです。一方の庭は中心の植え込みが美しい。20種類のバラと30種類のポピーやラベンダー。もう一方は自分たちの好きなデザインを植え込みにデザインしてある。歩きながらその変化を楽しんでもらう。およそ1000種類の花々があなたを歓迎してくれるそうです。

 4時半。黄土色の壁に紫色の花がきれい。ハチミツ色の石はコッツウォルズ・ストーンまたはライム・ストーンと呼ばれる石灰岩。
 午後5時45分。ホテルの裏手にモデル・ヴィレッジというのがある。入場料は3.25ポンド。70年前からできたそうです。ここの街を小さく再現したミニチュアでした。6人がかりで3年かかったそうです。6時閉店。
 午後6時半。バラの手入れをしている年配の人が、年をとるとこの街のスローなのがいいと言われていました。
 夜8時、まだ少し明るい。川のほとりが静かになっていました。

●ウィンチコム
 ワーキング・タウンだと街の人が言っていた。
 壁に Bull Lane と書いてある小道を歩く。
 10時半。セント・ピーター教会付近。絵を描いている人がいる。ウィンチコムのグリーティング・カードを作っているそうです。
 バス停まで戻って、スードリー城の方向に歩く。
 スードリー城はガイドのジル・ダーデンさんが説明してくれました。歴史に興味がある人も、庭に興味がある人も楽しんでもらえるそうです。1000年の歴史のある城だが、17世紀清教徒革命で、クロムウェルの率いる軍隊に攻撃されて廃墟となった。200年放置されていたが、19世紀に修復された。クィーンズ・ガーデンは有名なガーデナーの手によって新しく蘇った。エリザベス2世のドレスの模様を庭に再現したもの。廃墟と見事な庭園から、はかなさと永遠という深い思いを思わせる。
 12時、鍛冶屋さんの看板がある。中を見せてもらった。建物は400年ものだそうです。

 グロスタシャー・ワーウィックシャー鉄道(GWR鉄道)のイアン・クラウダーさん。このGWR鉄道に乗らずに、コッツウォルズの旅は完璧とはいえない。蒸気機関車は1928年製。機関士も運転士もベテラン揃い。列車はトディントンの街からウィンチコムを通ってチェルトナムに向かう。片道10マイルのステキな鉄道の旅です。使っている客車は1950年代のもの。

●チッピング・カムデン
 わらぶきの家が並ぶ。21番のJohnsons excelbus で30分で到着。ハチミツ色の壁の家も多い。中心部分、三角屋根にアーチの形をした建物がある。これは1627年に街の真中に建てられたマーケット・ホール。
 コッツウォルズ北部の羊毛取引の中心地として、15世紀頃おおいに栄えたそうです。
 馬の調教をしている人がいた。教会がある。横には小学校がある。
 屋根葺き職人のジェム・レイソンさんに話を聞いた。30年ぶりの葺き替えの最中でした。ここにはわらぶきの民家が数多く残っている。冬が寒いから、断熱性にとんだわらぶきの屋根が好まれているという。わらぶきは夏は涼しく、冬は暖かいそうです。それに見た目も可愛い。御伽噺のような味わいがある。

 午後4時、街外れ。絵を描きにいく人がいた。この街は19世紀終わりには芸術の中心だったという。お勧めの場所は、ドーバーズ・ヒルだそうです。
 街中に戻ってくると、笛の音が聞こえた。白い衣装で踊っている。1人だけ派手な衣装の人がいる。イングリッシュ・モーリスダンスの練習だそうです。この人たちは800年以上モーリスダンスを踊っているそうです。
 夕方は一段とハチミツ色が美しい。
 ドーバーズ・ヒルに行ってみました。

 この地方の人は「ありがとう」と言うとたいてい「OK」と言ってました。


テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! アワード2009」

 2009年3月1日放送。2010年1月24日再放送。放送開始から2年で訪問国と地域は77箇所。総移動距離は141万8985km。もう一度見たいものをランキングした。

●3位 宮川大輔 命懸けのポテト(イギリス)
 スプラッシュ祭。10mの高さから飛び込み、水しぶきの高さを競う。着水時の衝撃は1トンに達するという。空中で決める技は13種類。基本的なのは、リッパー、ヨガキャノンボール、オープンエルヴィスなどで難易度が高い技ほど高得点。他にチェアー、スモール・キャットなどがある。ポテトは膝を抱え込み、頭から落下する。
 当日、宮川さんはポテトに挑戦。結果として普通に飛び込んでしまい、30点中0点でした(笑)


テレビ番組「山口智子の時を旅し時を奏でる 〜音の巨匠をたどるヨーロッパ大紀行」

 2009年12月24日放送。バイオリン協奏曲を作曲したメンデルスゾーン生誕200年記念。彼はイギリス、スイスも訪れて、そこで出会った感動を美しい音楽に変えていった。結婚行進曲などの有名な曲を書いたのに、彼の名が消されそうになったことがあった。テレビ大阪製作。

●ライプツィヒ
 自由の気風をたたえた街。15世紀から文化と商業、印刷や出版で栄えた書籍の街でもあり、世界最初の日刊紙や音楽出版社もここで生まれた。ヨハン・セバスティアン・バッハの町としても知られてきた。バッハの活躍した教会の一つ聖ニコライ教会。後の東西分裂の時代には、ここに集う人々の平和を祈るエネルギーが大きな波を引き起こし、ベルリンの壁崩壊につながっていった。
 26歳でこの街にやってきたフェリクス・メンデルスゾーン。バルトルディの知られざる功績は、練習の時から指揮者として交響楽団の前に立っていたということだと、ゲヴァントハウス・ディレクターのアンドレアス・シュルツさんが説明してくれました。バイオリン奏者のグンナール・ハームスさんは、それ以前の指揮者は本番しか参加しなかったという。演奏者を育てることを始めた最初の指揮者だったといえる。
 通訳のローザ・フォルマーさん。
 アウグストゥス広場で2009年メンデルスゾーン音楽祭が開かれた。オープニングはゲバントハウス交響楽団による「序曲ヘブリディーズ諸島」。メンデルスゾーンはこの交響楽団の5代目の指揮者で、現在は19代目のリッカルド・シャイー。

 1809年メンデルスゾーンはハンブルグで生まれた。2歳の時ナポレオン率いるフランス軍から逃れるためにベルリンに移動した。ベルリンのブランデンブルグ門の上にあった勝利の女神は、ナポレオンがフランスに持ち帰ってしまったが、8年後にここに戻ってきた。そしてナチス時代はこの門が象徴として使われ、東西冷戦時代はこの門の上に境界線が引かれた。メンデルスゾーン一家はベルリンで銀行を立ち上げ、成功していく。その影にはユダヤ人に対する偏見が渦巻いていた。1989年、東西冷戦の時代が終わりを告げるまで、メンデルスゾーンの音楽と名声はユダヤ人という名の下に歴史から封印された。
 立教大学の星野宏美さんは、メンデルスゾーンの功績を世界に発信してきた。結婚行進曲が初めて公に使われたのは、ビクトリア女王の娘の結婚式だったという。それがブームになって使われることになったという。
 フェリクスが姉と始めた日曜コンサートは話題となり人が集まった。メンデルスゾーン家の紋章に描かれた、石を握る鶴と Ich Wach という文字は、私は目覚めて守っているという信頼と安心の印。一族は文化と経済の発展に力を尽くした。ドイツのソクラテスと呼ばれた哲学者モーゼス・メンデルスゾーンは祖父にあたる。メンデルスゾーン資料館館長のトーマス・ラックマンさんはモーゼスが文化と経済を結びつけたという。当時ユダヤ人への迫害を逃れるために、キリスト教への改宗が行なわれていた。メンデルスゾーンは洗礼によりバルトルディという名も得たが、メンデルスゾーンという名を使い続けた。

 フェリクス12歳の時、作曲の師はワイマールに住む文豪ゲーテに引き合わせた。ワイマールはかつてバッハも宮廷音楽家として活躍した町。フェリクスはワイマールの町とゲーテに会わなければ、私の人生は違ったものになっていたと後に語っている。ここに16日間滞在し、ゲーテに多くの曲をピアノで弾いたという。実際に彼が弾いたピアノが残っている。最後にゲーテは切り絵と詩をフェリクスに贈った。13歳、16歳と何度も訪れ、ゲーテの音楽に対する意識を変えていった。ベートーベンは苦手だと言っていたゲーテに、フェリクスは第5番の第一楽章を聞かせら、ゲーテはかなり興奮したという。
 ゴーリキ・シアター(旧シングアカデミー)で、20歳のフェリクスは歴史に残る偉業を成し遂げた。1829年3月11日、マタイ受難曲の公開演奏を100年ぶりに演奏した。しかし反対が多かった。それをわかりやすい演奏にして大成功した。得られたお金は恵まれない少女たちの裁縫学校に寄付された。

●エジンバラ
 20歳からの3年間、スコットランドのエジンバラ、ロンドン、パリ、ローマなど旅にあけくれた。20歳の夏にエジンバラにやって来る。フェリクスは何度もイギリスを訪問した。今年のエジンバラのフェスティバルでもメンデルスゾーンの曲が多く演奏されている。
 38歳の時に姉のファニーが急死した。その数ヶ月後に作曲されたのが「弦楽四重奏曲作品80」。ヴァイオリニストのフィリップ・セッツァーさんは、あまり知られていない曲だが、ロマン派の傑作でありながら、既存の自分を打ち破った作品ともいえる。
 エディンバラの小高い丘の上には「アーサー王の座」がある。彼はホーリールード宮殿を訪れ、交響曲3番「スコットランド」を書き始めた。完成は10年後で、ビクトリア女王に献呈された。メンデルスゾーンが訪れる約60年前の1768年に暴風雨により大被害を受け、以来廃墟となっている。
 友人とともにハイランドに足を踏み入れる。山口さんはハイランド地方ではバグパイプのパレードに遭遇した。ウェストハイランド地方のグレンコー「嘆きの谷」。迫力のある滝がある。これらの感動を美しい音楽に何年もかけて変えていった。音楽好きなヴィクトリア女王と仲良くなった。

●スイス
 父アブラハムが家族を連れてきて自然の美しさに触れた。ルツェルンは大いなる自然への入口となる街。ゲーテが住んでいた家もある。歴史家のチャールズ・カロさんと足取りを探した。ホーフ教会にもフェリクスはきっと訪れていたはず。4950本のパイプを持ちスイス最大級。このオルガンは嵐の音を作りだすことができる。
 山口さんは、ディエゴ・マテウス指揮の音楽界を聴いて感動しました。
 メンデルスゾーンの子孫トーマス・ヴァッハさんを訪ねた。ユダヤ人に対する迫害から逃れるために、一族はスイス、フランス、アメリカなどに亡命したという。メンデルスゾーンが描いた絵は、オックスフォード大学に寄贈されたそうです。
 ラウターブルンネン駅から登山ガイドのクルト・グラーフさんと電車でヴェンケンに向かった。ここに碑も立っている。メンデルスゾーンが訪れた村で、今では音楽祭が開かれるようになった。
 ヴェンゲン観光案内所のヅンヤ・トーマンさんが説明してくれた。
 ユングフラウ三山も素晴らしい。

●ライプツィヒ
 26歳でゲヴァントハウス交響楽団の音楽監督として招かれた。家族を養うために外国に行く必要がなくなった。ライプツィヒ・ザクセン科学アカデミーのクリスティアン・マルティン・シュミット博士が説明してくれました。
 リッカルド・シャイーさんに話を聞いた。
 最近、メンデルスゾーンの曲が発見され、今まで350曲だったのが、750曲の全集となった。東西ドイツ時代は情報が遮断されていたが、ポーランドで70作品3000ページの手書きの作品が見つかった。世界に散らばっていた楽譜や手紙が最近になって発見されている。
 MDR交響楽団音楽指揮者の準・メルクルさんに話を聞いた。メンデルスゾーンは楽団員の声を聞いて、曲を書き直したが、それが残っている。今の指揮者はそれを見て、彼がどう考えて直したのかを判断できるので有用だという。
 「カフェ・バウム」で話を聞いた。ユダヤ人とドイツ人、キリスト教とユダヤ教などの文化と文化の間に彼はいたという。
 ライプツィヒ音楽演劇大学では、多くの日本人が学んでいる。特別に指揮のクラスを公開してくれた。メルクルさんは、長崎貴洋、奥田惠悟さんたちの指揮にイメージを与えたり、力を抜かせたりしていました。テンポではなく、音楽を表わすのが大事だという。
 メンデルスゾーンの住んでいた家を訪問した。今も日曜コンサートが催されている。彼は初めての曲はここで公開し、修正していったようです。
 ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団ヴァイオリン奏者のセバスチャン・ヘーシュさんと町田琴和さんに話を聞いたが、バイオリン協奏曲は宝物だという。35歳の時、幼馴染のバイオリン奏者フェルナンド・ダーヴィッドと手紙を交換しあいながら作り上げた名曲。ゲヴァントハウス管弦楽団コンサートマスターのフランク・ミヒャエル・エルベンさんは演奏時に優しさや友情を感じるという。ヴァイオリンとオーケストラが語りあうような楽曲は当時としては珍しいという。

 姉が亡くなって半年後、フェリクスも倒れた。1847年11月4日、突然亡くなった。ビクトリア女王をはじめ、彼の死を悼む人は多かった。彼の死後、ナチスの時代、ユダヤ人であったために彼の業績は葬られた。ゲバントハウス前の彼の銅像は撤去され、音楽の演奏は禁止された。
 ゲヴァントハウス管弦楽団名誉指揮者のクルト・マズーアさんは自分の人生だと語った。メンデルスゾーンは戦士、サムライだという。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 山崎静代・若槻千夏さんでロンドン」

 2009年11月21日、28日放送。山崎静代(30歳)、若槻千秋さん(25歳)がロンドンを遊びつくしたい。粗い予定だが、番組史上最悪の旅程となったらしい。パリを経由して日本から14時間30分。1泊4日の旅。

●予定
 1日目、21:55、成田空港発AF277便。
 2日目、4:15、シャルル・ド・ゴール空港着。7:30、シャルル・ド・ゴール空港発AF1080便、7:50、ロンドン・ヒースロー空港着。10:00、ポートベロー・マーケット。17:30、ロンドンの絶景ポイント。20:30、「シンプソンズ」にて夕食。
 3日目、7:30、ホテル出発。10:00、ブライトン観光。18:30、空港着。20:15、ロンドン・ヒースロー空港発AF1881便。23:25、シャルル・ド・ゴール空港発AF278便。
 4日目、19:00、成田国際空港着。

●ロンドン
 若槻さん主導でコースを組む。地下鉄でノッティング・ヒル・ゲート駅に到着。雨でした。ポートベロー・マーケットに行く。ヨーロッパ最大級のアンティーク・マーケットで、掘り出し物の古着目当てに来るファッション業界の人も多い。ミリタリー・シャツは10ポンド(約1500円)。今年注目のナポレオン・ジャケットは60ポンド(約9000円)。ヘアピン5ポンド(750円)。カーディガン25ポンド(約3750円)。
 バッキンガム宮殿を見たいというので、行こうとしたら別の店に入った。山崎さんはファー・コート60ポンド(約9000円)を購入。
 バッキンガム宮殿に行くが、衛兵の交替式は終わっていた。ここからは山崎さん主導でコースを組む。13:30、バッキンガム宮殿、13:50、観光バスに乗車。14:00、ウェストミンスター寺院。14:15、ビッグベン。14:30、ホース・ガーズ。早速、2階建バスに乗る。1日乗車券24ポンド(3600円)。
 バスから観光。世界遺産「ウェスト・ミンスター寺院」は10世紀頃から存在した英国国教会のゴシック建築の傑作と言われている。次は世界遺産「ビッグ・ベン」で、国会議事堂の北側にある時計塔。ロンドンの象徴的な存在。
 バスを降りて「ホース・ガーズ」に行く。近衛騎兵隊の本拠地で、騎馬兵と記念撮影ができる人気スポット。
 ここから若槻さん主導。「カーナビー・ストリート Carnaby Street 」はミニ・スカート発祥の地。60年代後半ツィギーが着用し流行した。早速、古着屋さん「サーカス Circus 」に入る。ここは1920年〜80年代までのヴィンテージ服が揃う、イギリス国内ブランドのみを厳選しているセレクト・ショップ。山崎さんは超ミニのワンピースを狙ったがダメ。70年もののスパンコール・ドレス75ポンド、ネックレス15ポンド、ベルト15ポンド、ハイヒール22ポンドの合計127ポンド(1.9万円)をご購入。
 紅茶専門店「カメリア Camellia World Teas 」に入る。店内で本場のアフタヌーン・ティーをいただく。下から順番に食べるのがマナー。一番下がサンドイッチ、次がスコーン、一番上がスイーツ。
 17:30、ロンドンの絶景ポイント「ロンドン・アイ」に行く。テムズ川沿いにある巨大観覧車で、高さ135mからロンドンの美しい街並みを一望できる。ワイアー式の観覧車としては世界一の高さ。本当は頂上で夕陽が見えるはずだったが、雲が多くて見えにくかった。タイミングよくビッグ・ベンがライトアップされた。セント・ポール大聖堂の横を通って、ホテルに。
 宿泊は、「グランジ・セント・ポールズ・ホテル The Grange St. Paul's Hotel 」は、7月にリニューアル・オープンしたばかり。近くにセント・ポール大聖堂が見える。1泊299ポンド〜(4.5万円〜)。
 夕食はドレス・コードのあるお店「シンプソンズ・イン・ザ・ストランド」で、デニムがNGなので正装する。1828年オープンの老舗レストラン。高級店だけあってワインも極上。ロースト・ビーフは1人前25.95ポンド(3900円)で、厳選されたアンガス・ビーフ?を目の前で切り分け、特製のブレービー・ソースでいただく。
 食後、一杯飲むことにした。東ロンドンのブリックレーン周辺は、オシャレなクラブやバーなどが密集し、週末には若者に人気のエリアなので、イケメンがたまっているというかもしれないと思って行ってみた。クラブ&バー「カフェ1001」には入ったが、どうしたらいいかがわからない。そのうちに男性にのせられて踊りました。
 夜24時に、カレー専門店「ブリーム・レストラン」に行ってカレーを食べる。1時半に就寝。

 翌朝、現地ドライバーのスチュアートさん(33歳)が迎えにきた。ブライトンに向かう。

●ブライトン
 ロンドンから南へ車で2時間。イギリス海峡(ドーバー海峡?)に面する英国リゾート発祥の地。洗練された優雅な雰囲気が漂う町。
 レーンズのノース・レーンは気ままにショッピングに適した場所。ヴィンテージ・ショップ「グリーン・ウィッチ・ヴィレッジ」は洋服から雑貨まで様々なアイテムがある人気のお店。「ラヴ・ハート・ランタン」7ポンド(1050円)をお土産に購入。
 青空マッサージ発見。路上でやってもらっていると、お姐さんがかなり動くものだから、通行人がじっと見てました。8分5ポンド(750円)。
 シーフード・レストラン「フィッシー・フィッシュ Fishy Fish 」で「フィッシュ&チップス」9.95ポンド(1500円)をいただく。想像以上に美味しかったそうです。
 途中でケーキ屋さんを発見。カフェ「モック・タートル」で急いでケーキをテイクアウト。
 若槻さんが静ちゃんに見せたかった絶景に車で行く。「セブン・シスターズ・クリフ」は石灰岩が侵食されてできた白亜の岩壁。海を見守る7人の修道女に見える景勝地。ここでケーキを食べた。


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 イギリス湖水地方」

 2009年10月24日放送。

●湖水地方
 来年大阪就航40周年を迎えるエールフランスで行きました。圧倒的な大自然が広がる。玄関口のウィンダミアにはのどかな風景が残されている。イギリスの中でも屈指の景観を誇る湖水地方には、大小500を越える様々な湖が点在。ウィンダミア湖など。美しい景色を眺めながら、週末を過ごそうと世界各地から人々がやって来る。
 にじいろガイドはエマ・ライトさん(29歳)。建物の特徴は、「スレート」と呼ばれる石の壁。湖水地方の山々は元々スレートが豊富に採れる産地だったことから、この独特の景観が生まれた。まるで絵本の世界のよう。
 最大の湖ウィンダミア湖を巡るクルーズ「ウィンダミア・レイク・クルーズ」(レイクサイドからボウネスまで)片道約45分約1000円。美しい景色を守っているのが、市民団体「ナショナル・トラスト」。この団体は湖水地方の自然の風景はもちろん、「レイ・カッスル Ray Castle & College 」など多くの歴史的建造物の保護に努めるボランティア団体。ナショナル・トラストは1895年に湖水地方で生まれた環境保護団体で、その後イギリス全土に広がっていった。「タウンエンド」が紹介されました。
 歩いて楽しむ方法。散歩を開始すると、道端に日本では見慣れない看板があった。「Permitted Footpath, High Wray Bay, Lakeshore Path 」などと書いてある。この標識が建っている場所では、たとえ私有地であっても自由に歩くことができる。この制度は「パブリック・フットパス」と呼ばれる。この制度は湖水地方全体で採用されている。天気のいい日は大自然の風景が湖の上にそのまま鏡のように映し出される。湖水地方を愛した詩人「ウィリアム・ワーズワース」は、生涯で28万km歩いたという。

 湖水地方で誕生した世界的なキャラクターは「ピーター・ラビット」。絵本作家のビアトリクス・ポターが湖水地方を描いた絵本は世界111カ国で出版されている。博物館「ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター・アトラクション The world of Beatrix Potter Attraction 」を訪ねる。入場料は約900円。ここではピーター・ラビットのお話の名場面がお人形で再現されている。全23話が細かく再現されている。まるで自分がピーターと同じ絵本の中にいるような感じが味わえる。
 絵本の中にも登場したポターの農場「ヒル・トップ」も100年前の姿そのままで保存されている。
 湖水地方には他にもキャラクターがいる。「ハードウィック」という種類のヒツジで、子供の頃は毛の色がまだ茶色だが、お化粧したような真っ白い顔が可愛い。このヒツジは飼育が難しく、一時は絶滅の恐れがあった。その救世主がキャラクター・グッズ「ハーディ」。グッズの収益の一部はハードウィックの飼育農家に寄付され、保護活動に使用される。

 「ユー・ツリー・ファーム Yew Tree Farm 」では、イギリスの代表的なスイーツ「スコーン」の手作り体験ができる。ここのキャロライン・ワトソンさんはスコーン作りの名人。材料は小麦粉(ベーキング・パウダー・塩入り)の例えば「Carrs 」、バター、砂糖、レーズン、牛乳、卵。小麦粉をふりにかけ、冷たいままのバターをナイフで細かく切りながら加えていく。次は、手の動きが大事で、下から持ち上げるようにして冷たいバターが手の熱で温まる前にすばやく粉に混ぜ込む。これが美味しく作るコツとか。牛乳を加えて混ぜ、形をつけて卵を塗って40分焼く。これで完成。これを紅茶とともにいただく。定番の食べ方は、半分にして、ホイップクリームとジャムを一緒に塗って食べる。スコーン作り体験(要予約)は1人約3000円。
http://www.yewtree-farm.com/

 蒸気機関車に乗る。「レイクサイド&ハーバースウェイト鉄道 Lakeside and Haverthwaite Railway 」で、ウィンダミアを走る今も現役の鉄道。ハーバースウェイトからレイクサイドまで片道20分、約500円。19世紀の雰囲気を残す車内。
http://www.lakesiderailway.co.uk/

 名物メニューが味わえるという「リンデス・ハウ・カントリー・ハウス・ホテル Lindeth Howe Classic Country Hotel 」。ここの「カンバーランド・ソーセージ」をいただいた。このソーセージはとても長いソーセージ。昔は湖水地方では重さではなく、長さで販売していたことから、今でもその形のまま作られている。調理する際は、食べやすい長さに切り、塩胡椒して焼き上げる。付け合せにマッシュポテトをつけるのが定番で約900円。伝統的な独特の食べ方は、リンゴのソースをかけて食べること。イギリスでは昔から豚肉の塩味と、りんごの甘味は相性ピッタリという。
http://www.lindeth-howe.co.uk/

 お勧めのホテルはコニストンの丘に建つ「バンク・トップ・コテージ」。コテージはスレートで作られている。キッチン付き2寝室45平方mで、バルコニーからの眺めはとても美しい。7泊8日、最大5人までで500ポンド(7.5万円)。
http://www.banktop.co.uk/


テレビ番組「THE 世界遺産 イギリスのアイアンブリッジ峡谷」

 2009年9月6日放送。

●アイアンブリッジ峡谷
 300年前、一人の男がコークスを砕いていた。新しい燃料を使えば、きっと素晴らしい鉄ができるはずだ。産業革命が始まった。
 18世紀、世界で初めて作られた鉄の橋。敬意を込めて「アイアンブリッジ」と呼ばれている。産業革命をもたらした渓谷には、鉄にかけた男たちの物語があった。
 鉄道の発祥の地のイギリスでは、歴史ある路線が100以上も保存され、蒸気機関車を走らせている。その一つが「セヴァーン峡谷鉄道」で、セヴァーン川に沿って走ると、やがて見えてくる谷がある。「アイアンブリッジ峡谷」。1779年、この峡谷に世界で初めて橋が架けられた。全長30m、高さ12m、総重量400トン。セヴァーン川で大洪水が起き、石や木の橋が流された時、このアイアンブリッジは耐え抜いた。長い間、この峡谷に橋はなく、人々はコラクルというボートや渡し舟を利用していた。
 周辺は鉄鉱石の産地で製鉄所が多く、川の流れでふいごを動かし、溶鉱炉に風を送った。また川を使って物資を運んだ。当時は木炭を使っていた。製鉄とは「木を倒し、燃やすこと」。森は消え、木炭は不足していった。

 1708年、一人の男がこの土地に移り住み、溶鉱炉を借りた。アブラハム・ダービー(30歳)。木炭が足りないなら、全く新しい燃料を作ればいいというのが考えだった。その数ヶ月後に彼の開発した新たな技術は、世界の鉄の製造に革命を起こした。
 石炭は硫黄などを含み、鉄をもろくするので使えなかった。石炭を生かすために、新しい技術を見つけた。ふいごを使ってより空気を吹き込むと、高温で新しい燃料が燃え上がり鉄鉱石を溶かした。やがて流れ出た鉄はアブラハムが思い描いた通りの強い鉄だった。彼は石炭から全く新しい燃料「コークス」を作り出した。石炭を蒸し焼きにして作られた燃料で、硫黄などの不純物が消えうせていた。1709年アブラハムはコークス製鉄法に成功し、「コールブルック=デール製鉄所」を設立した。そこで最初に作ったのが、安くて丈夫な鍋やヤカン。この鉄が産業革命を起こす原動力になる。息子のダービー2世は、ふいごの動力に初めて蒸気機関を導入し、大工場で鉄を生産した。18世紀後半には、コールブルック=デール製鉄所は、イギリスの鉄の4割を作るまでになった。その鉄は機械となり、石炭を運ぶため、鉄道も発達していった。イギリスの産業革命は鉄が動かした。
 1773年、一人の建築家が設計図を広げて提案した。世界初の鉄の橋の建設だった。このプロジェクトに賛成したのが、ダービー3世だった。祖父が作った鉄を使って、大きな夢を実現しようと考えた。そして様々な具材を作った。鉄をとめるクサビやほぞ?。木工の技術も巧みに取り入れた。総重量400トン。コールブルック=デール製鉄所が全力を挙げてできた賜物。1779年、世界初の鉄橋「アイアンブリッジ」が完成した。
 この鉄橋は多くの画家に描かれた。ロンドンからも多くの観光客が訪れた。見学コースもできた。
 19世紀になり、蒸気機関車が発明されると鉄の需要は増えた。この製鉄所はヴィクトリア・ブリッジなど18の鉄橋を手がけた。鉄は工芸品や高級な家具にまで使われた。ここが産業革命のスタートとなった。

 1851年ロンドン万国博覧会で絶賛された噴水がある。鉄の時代に終わりなどないはずだった。しかし鋼鉄を作る新技術が生まれ、競争力を失っていった。人は去り、街は寂れた。しかし製鉄に関係したものは大切に保存されている。「コールブルック=デール製鉄所」はAGAと社名を変えて現在も製鉄を行っている。フライパンの裏にはアイアンブリッジのマークがある。主力製品はオーブン。
 橋のたもとに製鉄所に通う男たちのパブがある。いつしか「The Iron Bridge 」という歌もできた。最近、この「鉄の聖地」に若い作家たちも集まり始めた。産業用の橋は今、暮らしの橋になっている。
 アイアンブリッジ峡谷は、ロンドンの北西約190km、バーミンガムの郊外にある。


テレビ番組「THE 世界遺産 ストーンヘンジ」

 2009年8月2日放送。

●ストーンヘンジ
 夏至の日にイギリス全土から人が集まる。5000年前に作られた遺跡がある。
 イギリス南部ソールズベリー平原の真っ只中に奇妙な風景がある。紀元前3000年頃から築かれた遺跡。最初は丸く溝を掘り、中心に土を盛った直径100mの土塁だった。その後、土塁の中心に石のサークルが建てられた。しかし、古代ローマの時代、ここは既に廃墟だった。一体何なのか?どういう目的で作られたのか?誰にもわからなかった。2003年からシェフィールド大学の考古学者マイク・ピアスン教授が発掘調査に乗り出した。周辺の遺跡でストーンヘンジとそっくりの建築物の跡が見つかった。それは木で作られていた。
 80個余りの石でなり、最大のもので高さ7m、重さは数十トン。巨石はブルーストーンとさんせん石?の2種類。ブルーストーンは数百km離れた山から、さんせん石は数十km先の丘から運ばれてきた。この時代、金属製の道具はない。大小の石だけを使って、形を整えた。3つの石を組んだトビリトン?を見ると、立てた石は長方形ではなく、上に行くほど細くなっていることが判明した。高度な石組みと、大地に穴を掘って巨石を立てたことが、今まで存続してきた大きな理由。実は木造建築で使われていた技術が使われていた。柱のてっぺんにはホゾが切られている。横に伸びる石には、ピタリと合う石を作っている。
 西暦43年、ローマ帝国がこの地を征服した時、この地は廃墟だった。彼らは文字を持たなかったので、情報が途切れてしまった。いくつかの候補が上がった。古代ケルト人が信じた「ドルイド教の神殿の跡」の説(しかしこれは紀元前10世紀頃)、天体観測の技術により暦を読むために作られたという説。またここがヒーリング・スポットであり、病気の途中で訪れたという。しかし、病気を患っていた人の骨は2、3人分しか出土していない。何百体と見つかった人の骨を調べると、死ぬ直前まで驚くほど健康だった。
 最近発掘された人骨は240体。古代人の墓地として使われていたことは間違いない。ストーンヘンジが冬至の日の入りと夏至の日の出から作られていることに間違いはない。春分や秋分、月の動きを観測していたという証拠はない。
 ある日、ピアソン教授は奇妙な遺跡の存在に気付いた。ストーンヘンジからアベニューと呼ばれる長い道が延びている。その北側に長い2本の堀が横たわっていた。かつて考古学者はラテン語でカーサスと名づけた。そこは牧草地にしか見えない。幅10m、長さ3kmに渡る細長い窪地。草に埋もれたこの地こそが、謎を解く鍵だった。堀はもともと首の高さくらいまであり、横に土塁があった。書き出された土はそこに積み上げられた。ここには入口がない。何の目的で作られたのか、わかっていない。カーサスの北側には家が建てられ村が形成されていたのに、南側にはストーンヘンジの他には何もない。すなわちカーサスが生きている人と死んだ人の境界線として明確に存在していた。
 ストーンヘンジから北に3km、一つの遺跡「ダーリントン・ウォール」がある。直径420mの土塁で、ここから大規模な住居跡が発見された。1000戸を越える新石器時代最大級の集落だった。そこからは畑や牧畜の痕跡も見つかった。ストーンヘンジを作った人たちは農耕民だとわかった。ここからは人の骨が見つからなかった。村の中心部にたくさんの穴からできた大きなサークルがあった。そこには木の柱が建てられた跡だった。円形に並ぶその姿はストーンヘンジと同じだった。これはウッド・サークルと呼ばれた。長い間、これはストーンヘンジの試作品だろうと考えられてきた。年代測定をしたところ、ストーンヘンジと全く同時期に作られたことが判明した。こうして2つは対になる存在だと考えた。つまりウッド・サークルは生きている者のために存在し、ストーンヘンジは死者のために存在した。

 夏至の夜明け前。人々は先祖をしのぶために、集まった。巨大な石を遠くから運び、巨大なサークルを作った。夏至の日の出の方角に入口を設け、その先のただ1点にヒールストーンと呼ばれる尖った石を置いた。太陽はヒール・ストーンの先端から上がる。そして人々は北東に向かうアベニューを歩き始める。アベニューはやがて南へ折れて、エイボン川へ突き当たる。ここから美しい川沿いの道が続く。そして人々は夏至の日を楽しみながら、ダーリントン・ウォールに辿り着く。そしてウッド・サークルで太陽が沈むのを待った。
 ダーリントン・ウォールからはたくさんの豚や牛の骨が見つかっている。賑やかな宴が行なわれたかもしれない。冬至の日には、ウッド・サークルで日の出を迎え、ストーンヘンジで日没を見送った。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ロンドン」

 2009年2月7日放送。

●ロンドン
 人口750万人以上の大都市。街並みが美しい。
 ロンドン・ブリッジ地区は朝は通勤する人が多い。オシャレの基本は足元からという。靴屋「ジョン・ロブ John Lobb 」は140年の歴史があり、王室ご用達。お客さんの足の木型を作り、最高級の皮をパーツ毎に切り出して手作業で作っていく。お得意様の木型は亡くなるまで保管してある。その数1.7万。俳優のローレンス・オリビエ、歌手のフランク・シナトラのものもある。
 ハイド・パークは広大な敷地面積がある。公園の東北?「スピーカーズ・コーナー」は、誰でも自由に演説できる場所。台に乗ってしゃべっていました。130年前から使われている。労働者の抗議集会の会場として使われたのが最初とか。
 ストランド通り Strand Street はオシャレな洋服やアクセサリーのお店が多い。あるお店の人気商品はシールで、「wake me up at ○○」。○○には地下鉄の駅名が書いてあって、体に貼っておくと、電車で寝ていても誰かが起こしてくれるという。1個5ポンド(650円)。

 ハワード・コーレットさん(35歳)が紹介してくれたのは、老舗紅茶店「トワイニング本店 Twinings The Strand Shop 」。300種類の紅茶がある。300年の歴史があり、英国王室ご用達で、創始者はトーマス・トワイニング。当主は10代目のスティーブン・トライニングさん。イギリス人にとって紅茶は欠かせない飲み物。ブレンド作業に特に注力しているらしい。アンドーバー工場 Andover Factory を見学させてもらった。世界17カ国から集められた3万もの紅茶から、伝統のレシピに基づきブレンドしている。

 新婚さんの朝ごはん。閑静な住宅街に住むウィロー・ケントさん(33歳)が作る朝ごはんは、1品目「ラム肉のロースト Roast Leg of Lamb 」。ラム肉にオリーブオイルをたっぷり塗り、ローズマリー、塩胡椒をふり、肉に切れ目を入れ、にんにくを埋め込み、オーブンで時間をかけて焼き上げる。焼き色がついたら、一度取り出し、茹でたジャガイモ、にんじん、にんにく、たまねぎを加えて、さらに焼き上げる。切り分けて、グレービー・ソースをかけて完成。イギリスの伝統的な料理。
 2品目「エビのカクテル Prawn Cocktain 」。レタスを細かく切り分けたら、深めのグラスに入れ、茹でた小エビをその上にのせる。ケチャップ、マヨネーズ、にんにくをよく混ぜてオーロラ・ソースを作り、グラスの上にのせる。オリーブオイルとバターでエビが赤くなるまで炒め、グラスにのせる。レモンものせる。
 3品目「イチゴのトライフル Strawberry Trifle 」。ビスケットを砕いて、溶かしバターに加え、よく混ぜる。これをグラスに入れ、ホイップクリーム、イチゴジャムときれいな層になるようにのせ、最後にイチゴとラズベリーをのせて完成。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 内田恭子さんでイギリス湖水地方」

 2008年10月11日放送。内田恭子さん(32歳)はきれいな景色を見ながらのんびりしたいという。16の湖が横たわる世界屈指の美しい景観とピーター・ラビットの舞台。1泊4日の旅。

●予定
 1日目、21:55成田空港発エールフランス(AF277便)。
 2日目、シャルル・ド・ゴール空港発AF1080便、7:50ロンドン・ヒースロー空港着で合計14時間20分。9:30空港発ヒースロー・エキスプレスで移動。9:45、パディントン駅着。アンダーグラウンド(地下鉄)でピカデリー・サーカス駅に移動。10:00、ロンドン観光。12:00、キングリー・コートでお買い物。13:00、キャブでユーストン駅に移動。13:46、湖水地方へ移動(オクセンホルム駅で乗り換え)。17:30ウインダミア駅到着。18:30、パブ「Tower Bank ARMS」にて夕食。19:30、B&B「Beech Mount Country House 」に到着。
 3日目、独身気分で湖水地方を味わう。19:40、マンチェスター空港発AF1169便、23:35、シャルル・ド・ゴール空港発AF278便。
 4日目、18:00、成田空港着。

●ロンドン
 ヒースロー・エキスプレス、地下鉄でピカデリー・サーカス駅に移動。カメラで自分撮りしたが、下手でした。2階建バスに乗って観光。ビッグベンを通過して自分撮をするが失敗。トラファルガー広場を通過。自分撮失敗。世界遺産のウェスト・ミンスター寺院を通過。自分撮失敗。
 キングリー・コートには25分遅れで到着。キングリー・コート Kingly Court は若者に人気のショッピング・モールで、インディーズからビンテージまで数多く揃う。「サーカス Circus 」という店に入る。内田さんはプライベートでは古着が好きだそうです。金色のビンテージのコンパクトを25ポンド(4900円)でお買い上げ。次は、人気の若手デザイナーズ・ショップ「レッド・スパロウ」に行く。即決でネックレス45ポンド(8500円)を購入。

●湖水地方
 30分遅れでキャブでユーストン駅に移動して3時間かけて湖水地方に行く。16:46、オクセンホルム駅で乗り換え、さらに30分で湖水地方の玄関口、ウインダミア駅に17:30に到着。山間の小さな村にタクシーで移動。
 18:30、パブ「Tower Bank Arms」は、ピーターラビットの挿絵にも登場する名店。こちらの地方で有名な「カンブリアン・ソーセージ」がお勧めで、7.5ポンド(1400円)。肉汁とハーブがたっぷり詰まっていて大きい。ぐるりととぐろを巻いています。フィッシュ&チップスもいけます。7.75ポンド(1500円)。

 19:30、B&B「Beech Mount Country House 」に到着。2階建の白い建物で、可愛らしい。家庭的なサービスが魅力。もてなしてくれるのは、明るい奥さんのデニーズさん(52歳)、優しいご主人のガーリーさん(52歳)。今回の部屋は2階で、居間と寝室が別で、可愛く落ち着いた部屋です。ホテルのマスコット犬ジョークとパティがお出迎え。紅茶を前にご夫婦と会話。明日、ピクニックをしたいと言うと、連れて行ってあげると言われた。宿泊代は1泊80ポンド〜(1.5万円〜)。
 朝8時、空気が気持ちがいい。庭に出ると可愛いを連発。壁には蔦?が生えていました。またリンゴもなっていて、それをピクニックに持っていく。チャイブというネギの一種(別名:セイヨウアサツキ)も取る。鶏にも餌を与える。生んだばかりの卵をいただく。卵のサンドイッチ、カップケーキを作る。自分撮りに失敗。
 犬たちを連れてピクニックに出かける。湖水地方で眺めが一番美しいとデニーズさんが言う場所に連れて行ってもらった。豊かな森に囲まれた神秘的な湖。13:10、食事をする。身も心もゆるんでいました。


テレビ番組「探検ロマン世界遺産 リバプール ビートルズを生んだ伝説の港町」

 2008年10月4日放送。高橋美鈴アナウンサーが案内。

●リバプール
 大英帝国の繁栄時代に支えた港町。マシュー・ストリートに来ると、通りの上の幕にビートルズのことが書いてある。解散して38年だが、この通りはファンの聖地。ジョン・レノンの等身大?の像がある。キャバーン・クラブはビートルズが演奏していた。
 セント・ジョージズ・ホールは1854年に完成、内部は教会みたいな感じですが、演奏会の会場として使用されたそうです。リバプール大聖堂は、天井の高さは約100m。
 フィルハーモニック・パブはジョン・レノンも愛用したという伝統のパブ。イギリスが最も栄えた19世紀ビクトリア時代の豪華な装飾がある。男性用のトイレもすごくて、イギリスで唯一文化財の指定を受けている。仕切りが豪華な大理石。ビールは贅沢な気分で飲めます。
 リバプールはイギリスの絶頂期に世界の4分の1を植民地にした面影が残っている。港に向かって荘厳な白い3つの建物が並ぶ。三美神と呼ばれている。中でも目をひくのはロイヤル・ライバー・ビルで、時計盤はロンドンのビッグ・ベンよりも大きく作られた。頂上に掲げられているのは、ライバー・バードで、船乗りたちの守り神。
 飛行機のない時代は、船が重要だった。リバプールにはお金、情報などが集まった。ビートルズの街というイメージがあったが、その源があった。
 1682年のリバプールを描いた絵があるが、昔はマージー川河口の小さな漁村だった。18世紀に入ると水際の広さと深さから船の大型化に対応できる港として重要性が増した。
 アルバート・ドックは赤レンガの建物が並ぶ。倉庫だった場所。その向こうは港で、レンガの建物が取り囲んでいる。エリック・リンチさんがガイドをしてくれました。この周辺は今はカフェ、土産物ばかりの観光地となっているが、昔は水兵たちで溢れていた。街の中に残されている手がかりを探して歩いた。リバプール市庁舎の壁の彫刻は、250年前に持ち込まれた産物。砂糖の入った壷、もめん、宝箱。この裏に別の取引があった。古くからある銀行の壁の彫刻には、2人の奴隷の子供。足は鎖でつながれている。これがリバプールの豊かさであり、リバプールを築きあげたものだった。ヨーロッパで最も奴隷貿易に関与していた。街にはかつての繁栄を称える帆船の彫刻が多数ある。これらが黒人を運び、Black Cargo (黒い積荷)と呼ばれた。15世紀末からの300年でヨーロッパ各国が輸入した黒人奴隷の数は少なくとも1000万人。リバプールは18世紀以降、奴隷貿易の中心地となった。ここからでた奴隷船は5300隻。最盛期にはヨーロッパ全体の4割を占め、150万人の奴隷売買に関わった。
 奴隷貿易はヨーロッパから銃や火薬などをアフリカに持ち込み、現地の国や部族同士を戦わせる。捕虜などを買収し、キューバや西インド諸島へと送る。ここで砂糖などの産物と交換し、ヨーロッパに持ち帰った。エリックさんの祖先はカリブ海のバルバドスにアフリカから持ち込まれた黒人奴隷だった。国際奴隷貿易博物館には奴隷に関する展示物がある。過酷な労働、拷問、性的暴行など奴隷のおかれた境遇は想像を絶するものだった。航海中に伝染病が蔓延し、2割の人が途中で亡くなった。病人は生きたまま海に捨てられた。1764年に作成された奴隷の売買契約書が残っている。大人の男女、少年少女の4つに区分され、女性には高い値段がつけられた。子供を産むと商品になるからでした。合計268人の値段は9082ポンドで、一人35ポンドで、当時の市民の年収に相当した。大きな利益を生んだ。
 ペニー・レインはビートルズで有名な通り。この名の由来のジェームズ・ペニーは奴隷貿易に深くかかわっていた。イギリスは1833年奴隷制を禁止する法案を可決した。それから130年後に、ペニー・レインという曲が生まれた。
 奴隷貿易の廃止後もリバプールは発展した。1830年世界初の鉄道が生まれた。大工業都市マンチェスターと港町が結ばれた。綿織物がリバプールから輸出された。19世紀末に街の人口は70万人となった。
 150年前にできたチャイナ・タウンはヨーロッパ最古のものの一つ。イギリス風の赤い建物の中に中華料理の店が並ぶ。インド、パキスタン、アフリカ系などの人もいて、独自なコミュニティを築いてきた。
 リバプールにはもっと多くを占める人々がいる。シンボルカラーは緑色のアイルランド系の人々で、150年前に100万人を越す人々が海を渡ってきた。聖アンソニー教会は、イギリスでは少数のローマ・カトリックの教会。アイルランドは独立するまでの300年間、イギリスの支配化にあった。当時アイルランドから渡ってきた人々は、その宗教を保っている。まとめ役のトミー・ウォルシュさんに話を聞いた。「100年前はリバプール市民の半数がアイルランド系だった。今でも少なくても3分の1がアイルランド系。移住がなければリバプールは今ほどの重要性をもたなかっただろう」。教会の地下室にはお墓がある。1840年代、アイルランドで大規模な飢饉が起こり、イギリスに移住してきた。しかしチフスが発生し、大半の人が亡くなった。差別や偏見との格闘もあった。低賃金の港湾労働などに参加しながらリバプールの発展に貢献した。反骨精神をもっている人が多かった。
 郊外にあるジョン・レノンの家を訪問した。メンバーの3人がアイルランド系だった。ジョンのおばの家でした。彼の聞いたラジオ、座ったイスなどもある。卒業した高校の時の写真もある。寝室には、ギターもある。プリーズ・プリーズ・ミーはこの部屋で生まれた。ビートルズも反骨精神を示す例が多い。国から勲章をもらった時、退役軍人から反対があったが、ジョンは「人を殺してではなく、人を楽しませてもらった勲章だ」と応じた。
 20世紀、航空機の登場とともにリバプールの地位は低下した。代わって観光地としての再出発を図った。今年は街中を芸術作品で飾った。
 一見華やかに見えるが、複雑な歴史が積み残した問題が人々を悩ませている。2005年7月、18歳の黒人の少年が白人の少年たちに襲撃された。現在のリバプールの人口は44万人。街には西インド諸島などに送られた黒人の子孫が1.3万人住んでいる。その多くが第二次世界大戦以後に職を求めて移住してきたが、今なお就職・学業で差別を受けていると感じている人が大勢いる。顔が黒いから警官になれない人もいる。


テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン ロンドン」

 2008年8月2日放送。日本から直行便で11時間半。

●ロンドン
 EU圏で最大の人口。歴史と伝統の中に新しさがある。タワーブリッジ、ウェストミンスター寺院など。シャーロック・ホームズの活躍の舞台でもあり、シャーロック・ホームズ博物館もある。「The Rock & Sole Plaice 」(住所:47 Endell Street、tel: 020-7836-3785)というお店の代表的な庶民料理が「フィッシュ&チップス」1500円で、タラやヒラメなどの白身魚のフライ。
 市内に住むデニーズ・モンローさん(42歳)のお宅を訪問。3人娘と5人で住み、庭付きの5LDK300平方m。庭はイングリッシュ・ガーデン。
 王室ご用達の紅茶専門店「フォートナム&メイソン Fortnum & Mason」でアフタヌーン・ティーをいただく。これは夕食までの時間にお茶だけでなく、ちょっとしたものをつまむ習慣。通常午後3時〜4時の間に楽しむ。2人で6000円。19世紀半ば頃はイギリス人は2食だった。夕方にはおなかが減ったので、第7代ベッドフォード侯爵夫人のアンナ・マリアさんが始めた。
 墓地は緑が多いので、散歩をする人が多い。オーガニックのお店「M.Moen & Sons 」というお肉屋・八百屋さんに行く。ラムチョップ1kg5350円(日本5200円)、ニンジン260円(日本360円)、トマト1300円(日本530円)など。
http://www.moen.co.uk/
 ロンドンのタクシーは初乗り470円で5人乗り。とても安全で100年の歴史の中で死亡事故はたった1回。
 横断歩道で写真を撮っている人が多い。アビイロードで、ビートルズの有名なアルバム・ジャケットが撮影された場所で、その先にはアップル・レコードがある。
 テムズ川の橋からはボートが多く見える。その中の1隻を訪ねてみると、「ハウス・ボート」だった。住居として使われていて、サイモン・ウッドローフさんのお宅を訪問した。電気、水道も整っており、ちゃんと住所もある。最近はセレブも利用していて、サイモンさんはセレブです。

 モンローさんのお宅では夕食の準備。丸一羽の鶏の中にレモンやハーブを入れて「ロースト・チキン」を作る。オーブンで2時間焼く。毎週週末に食べる伝統料理で家庭毎に味が違うそうです。ブレービーソースをかけて食べます。庭ではトゥリー・ハウスを作っていた。


テレビ番組「びっくり法律旅行社 ロンドン」

 2008年6月5日放送。児玉清、黒崎めぐみ、タカアンドトシさんが司会。朝丘雪路、假屋崎省吾、山本モナさんがゲスト。

●ロンドン
 公衆の前での泥酔は禁止。違反すると最高1000ポンドの罰金。18歳以下の飲酒は禁止。
 リージェント・ストリートの先にバーリントン・アーケートがある。ジュエリーやアンティークなどの高級品がある。天窓から光が差して中は明るい。1819年に作られたイギリスで一番古いアーケート。フロックコートとシルクハットの番人マーク・ロードさんが見回りをしている。犬の散歩はOKだが、口笛はいけない。昔、スリの集団がタイミングを合図する時に使っていたから。他にも歌を歌ってはいけない、走ってはいけない、傘をさしてはいけないというルールがある。これは紳士にあるまじき行為だから。
 6月には結婚式が多い。6月はローマ神話の女性の権利を守る女神ジューノからきているから?結婚式の日に煙突掃除職人にキスをしてもらうと幸せになれると言われている。昔王が彼らの助けられたかららしくて、「ラッキー・スィープ Lucky Sweep」と呼ばれている。
 イギリスで結婚が認められるには、15日間役所に婚姻届けを張り出すことが必要(婚姻法令 1949年第3部)。二重結婚や偽装結婚の防止にも役立っている。
 びっくりする古い法律は、「甲冑をつけて議会に入ってはいけない」(1313年エドワーズ2世が定めた法律)。「図書館で賭けをすることは禁止」(1898年の法律)。「馬や牛や蒸気エンジンの管理をしている時に酔うのは禁止」(1872年免許法令)は、違反すると罰金200ポンド。

●コッツウォルズ
 車で2時間。中世の雰囲気が残る村。ハチミツ色と言われる景観も土地により色が違う。コッツウォルズとは「羊小屋がある丘」の意味で、かつてはイギリスを代表するウールの生産地だった。
 日本人がオーナー宮脇さんの紅茶のお店がある。今年、イギリス紅茶振興団体が決めた最高名誉とされる「トップ・ティー・プレース賞」に輝いた。「Olde Bakery Tea Shoppe 」という名前で、Winchcombe にある。
http://www.juris-tearoom.co.uk/
http://www.tea.co.uk/news.php?showItem=199
 イングリッシュ・ガーデンも見所の一つ。
 大声で「オー・イェー!」と言いながら、鐘を鳴らしている人(モーリスさん)がいる。タウン・クライヤーと言って、町のニュースや新しくできた法律などを公衆に知らせる役目を持つ。11世紀から続く伝統ある仕事。

●ロンドン
 他にも伝統ある職業がある。ロンドン塔には7羽のカラスを飼っているが、この人たちは「レイヴェン・マスター」と言われる。ロンドン塔では必ず6羽はカラスを飼うことになっている。
 スワン・マーカーはイギリスの王室に13世紀頃からある「白鳥の記録と調査をする」人。イギリスの白鳥は女王のものという法律がある。


テレビ番組「ヨーロッパ世界遺産の旅 イギリスのバース」

 2008年5月24日放送。

●バース
 ロンドンの西180kmにある。イギリスで唯一温泉が湧く場所で有名で、保養地として昔から栄えている。お風呂を意味するバスの語源ともなった。
 温泉を見つけたのはケルトのウラドゥール王子だと伝えられている。傷を負った家畜を癒す不思議な泥を見つけ、それを使って長年の持病が治ったという。西暦60年代にはローマ人がやってきて公衆浴場を作った。彼らはケルトの女神スイス?とローマの美術と工芸の女神ミネルバを同一の神と考え、アクア・スイスと名づけた。
 公共浴場の遺跡は1880年に発掘され、専門家により当時の様子が再現された。今までに5つの浴場と2つのプール、神殿の跡が見つかっている。今は博物館となっている。
 西暦400年頃にローマ人が撤退し、衰退した。17−18世紀に再度復興した。浴場の隣には18世紀に社交場として作られたカンポ・ルーム?がある。みなさんここで清泉水を飲む。毎晩のように舞踏会が開かれた。歴史ある建築物が多く残っている。ジョージア様式の庭付きのテラス・ハウスの並ぶ美しい街並み。
 1987年世界遺産に登録された。ラルフ・アーレンとリチャード・ナッシュは18世紀に一流の保養地にした功労者。ラルフはバース・ストーンと呼ばれる石灰岩を使って新しい建物を建てた。ハチミツ色の建物の並ぶモダンな町に生まれ変わった。リチャードはロンドンの社交界をバースにもってきた。18世紀の建築家ジョン・ウッドは多くの美しい建物を残した。バース歴史博物館ではジョージア様式を学ぶことができる。イタリアのルネサンスの代表的建築家パラディオをもとにした建築様式は18−19世紀にイギリスで流行した。広場を中心に円形に配置されたテラス・ハウスはウッドの作品だが、完成前に他界した。同名の息子はサーカスを完成させた。建物の脇には芝生の代わりに小石が敷き詰められた庭園が広がっている。
 ロイヤル・クレッセントは息子のウッドが建設したテラス・ハウスで7年かけて半月形をした建物を完成させた。古代ローマの神殿を思わせる。この建物はバースのジョージア様式の中で最も完成度が高いものの一つ。建物の一部は現在は博物館になっている。
 アセンブリー・ルームズは紳士淑女が集う社交場として息子のウッドが設計した。第二次世界大戦で焼け落ちたが、忠実に復元された。
 ローマ浴場の近くにあるギルド・ホールは現在は市役所になっている。


テレビ番組「世界に嫁いだ日本女性 密着!仰天海外ライフ」

 2008年4月13日放送。テレビ東京製作。

●サイパン
 日本から飛行機で3時間。年間27万人の日本人観光客が訪れる。桂菊丸さんが案内。クロス・アイランド・ロードを行くと山の中腹の高級住宅街にあるお宅。真理子リザマさん(57歳)。敷地面積2000坪。サイパンは電気代が高く、ここでも10万円以上とか。リビング4つあり30畳・10畳・10畳など、キッチン・ダイニング30畳、寝室30畳など、全部で12部屋。次男の信さん(26歳)は数学の博士号を目指している。長女の暁子さん(33歳)は結婚してシリコンバレーに在住。長男の健さん(31歳)は日本人女性と結婚し、医師を目指してハワイに在住。次女の絵美さん(28歳)はNY在住。ご主人はサイパンの上級裁判所の裁判官のジョン・リザマさん(60歳)。
 カーメン・セーフウェイ・マーケットでお買い物。ローカルネギ1束2.16ドル。大根1本0.89ドル。
 ウイング・トラベル社の社長も兼ねている。月の平均売上は10万ドル程度。チーフ・マネージャーのエドワーズさんが説明してくれた。
 真理子さんは1950年山口生まれ。父は中国にも赴任していた外科医の柴田五郎さん。
 ご主人の還暦パーティを開催した。プールサイドに100席用意した。

●インド
 FM熊本からインドの坂田マルハン美穂さん(42歳)に電話でインドの最新情報を伝えてくれる。南部のバンガロールに住んでいるが、ここはITの街で、人口616万人。インドのシリコン・バレーと呼ばれている。山田誉子さんが案内。
 坂田さんはコックスタウンのマンションに住んでいる。インドでは人を迎えるとまずリビングに通して、水を出すそうです。ロビーのシャンデリアはインド製。香辛料が多い。二階の寝室にはローズ・ウォーターが置いてある。295ルピー(820円)は浴びるように使うとか。同じ会社の天然真珠パウダー配合の保湿クリーム440ルピー(1230円)。衣装もインドの民族衣装レンガー・チョーリーもある。
 美穂さんは1965年福岡生まれ。旅行雑誌などのライターとして世界じゅうを旅行した。30歳でニューヨークに移り住み、会社を立ち上げて成功した。7歳下のマルハンさんと出会い、5年後に結婚。
 ラッセル・マーケットで買い物。シーバス(ます)がお勧めとか。イタリア料理店のオーナーのアルジュン・サジナニさんが、今日は海老がお勧めと教えてもらった。タイガーブラウン1kg700ルピー(2000円)。運び屋のおじさんがいて、20−30ルピー(60円)渡すそうです。白菜は1個18ルピー(50円)。
 南インド料理店「ナンディニ」で食事。まずナプキンが汚れていたりするから、を軽く水でしめらせて紙で拭く。定食「ミールス」140ルピー(390円)をいただく。カレーをかけて混ぜて食べる。
 美穂さんはインドでライターとしても活躍し、日本に情報を発信している。取材のためにコマーシャル・ストリートに行く。日本でいえばアメ横。サリー・ショップ「アーンチャル」。ジュエリー専門店「クスマ・ハナラス・ジュエラーズ」では北インドのジャイプールのジュエリーが人気とか。これらは西日本新聞に掲載されている。
 世界のビジネスマンの間で昨年No.1に輝いた「ザ・リーラ・パレスホテル」で開催されたOWC(外国人女性ためのクラブで、生活の情報交換や慈善活動を行なっている)にも参加している。この活動の一環として訪れていたのは、リンガラジャプラム。ストリート・チルドレンだった子供たちを学校に通わせている施設「アガペ・チルドレン・センター」を訪問。
 夫のマルヴィンド・ナルハンさんが1週間ぶりに帰宅。プラウンカレー、ホワイトチキン、カリフラワーソテーなどを出した。
 翌日、絨毯を買いに工芸品店「エイジアン・アーツ・エンポリウム」に行く。パシュミナのショールもありました。

●イギリス
 ロンドンから車で2時間。コッツウォルズ地方はイギリスで一番美しい田舎と賞賛される街。コッツウォルズは羊小屋のある丘という意味。大東めぐみさんが案内。
 コッツウォルズ・ストラウドの街の中心部から車で10分。林の中の一軒屋。敷地面積18000坪。岡田聡子さん(46歳)は5年前から住む。この家はご主人が以前から所有していたもので、築400年。美観地域に指定されているので、まわりの雰囲気を壊さないように1年半かけてリフォームした。書斎は10畳、リビング30畳。ご主人のグラハム・トーマスさん(53歳)はロンドンに単身赴任中。一人息子の海(4歳)君の部屋は8畳。この建物は全部で6LDK。
 聡子さんは香川県丸亀市出身、25歳でロンドンに語学留学し、27歳で東京で英国系の広告代理店に就職。香港支店のグラハムさんと知り合い、35歳で結婚。海君は障害を持って生まれたが、がんばっている。聡子さんは毎日2時間足のマッサージもする。
 朝、海君を小学校に連れていき、ウィリアムズ・キッチンで魚介類やチーズなどを購入。隣町のミカエル教会に行く。ここでは日本人のお母さんたちの「こぐまの会」がある。子供達に日本の文化や日本語を教えるために、月に2回行っているイベント。ここでは英語は一切禁止。
 海君は同級生のルイス君と一緒に遊ぶ。ルイス君のお母さんニッキーはいい相談相手。
 土曜日はファーマーズ・マーケットを訪問。新鮮な野菜がお目当て。サリスファイは西洋ごぼう。これで作るキンピラゴボウはご主人の好物。土日は趣味の骨董品巡り。アンティークショップ「スプラウンシー」に行く。

●インドネシア
 北スラウェシ州のメナドは近年土地開発が進む町。そこから船で1時間のブナケン島は国立公園で、世界屈指のダイビング・ポイント。ここでリゾート・ロッジ「ブナケン・チャチャ・ネイチャー・リゾート」を経営している大場玲子・ダウニーさん(41歳)。9年前からご主人のラファエル・ダウニーさん(46歳)と経営。ここに到着したお客は桟橋がないので、海に入って上陸する。人柄にひかれてリピーターが多い。
 船に乗ってダイビングのポイントまで行く。船で6分。大きな魚が見られ、カツオ、サメ、海ガメなどがいる。ジンベイザメも出てくることがあるとか。数百mまで垂直に落ち込む崖と、そこに敷き詰められたサンゴ。サンゴは500種類以上、海洋生物は3000種類以上いる。
 昼食には親子丼とかも出すが、日本のみりんが手に入らないので、紹興酒とかで代用している。味噌汁も出したいが、味噌が手に入らないそうです。
 玲子さんは1966年東京生まれ。ダイビングに興味を持ち、1996年メナドでラファエルさんと出会った。3ヶ月後にシンガポールで再会しラッフルズ・ホテルの2階のロングバーで求婚されたという。イギリスで結婚し、ブナケン島の1650坪の土地を購入して移住した。2000年に2棟のコテージが完成してオープン。現在4コテージ10室。困っているのは人で、働きたい人がいないのが困るそうです。地元では魚は獲れるし、フルーツもあるのに何のために働くの?という感じらしい。1ヶ月分の給料をもらうと満足して辞めるそうです。スタッフは現在20名。
 村長のヤン・マレルさんに挨拶に行く。フルーツは地元のものを使う。水は船で運び、雨水も貯めておく。漁師さんは船で直接魚を売りに来る。
 週に1度はメナドの街を訪れる。Matahari スーパーマーケットに行き、食材を調達。ポークサラミ、スモークタン、ビリンジョ(木の実のスナック)165円など。
 夕食は浜辺で魚を焼きました。カツオを椰子の実の皮を燃やして炭の代わりにする。バナナの葉は料理を盛り付ける皿にする。

●ニューヨーク
 安井まみ子さんが案内。木村明恵さん(50歳)のお宅からはハドソン川が見える。AKTギャラリーという画廊スペースでもある。仕事は画商で、近代絵画を扱っている。スペインのジョアン・ミロ、ロイ・リキテンシュタインなど。ご主人はロンさん(70歳)で歯医者さん。和室もあるが、和食を出す時に使うそうです。アメリカ人はノリがいいので、すごく喜ぶそうです。プレイルームでは寝そべってテレビが見られる。ワインは200本保管されている。
 ジャクソン・ポロックの作品、12億円で交渉していた。明恵さんは「ブルーマン」のプロデューサーの一人として名前を連ねている。現在、日本の食文化をアメリカのテレビ番組に紹介する企画を考案中。既に熊本でロケをしてサンプルを売り込み中。番組のHPを立ち上げようと活動もしている。とうふハンバーグも。Ippodo 茶の湯にも出かける。
 1957年大阪に生まれ、25歳でNYに渡った。昼はダンススクール、夜はバーテンダーなどを経験し、5年目でステージに立てた。ヨーロッパに出かけ絵画に出合った。
 Citarella マーケットで買い物。サーモン、オイスター、チーズなどを購入して、パーティに備えました。Shizuka New York でエステ。
 週末は別荘で過ごす。マンハッタンから1時間のウェストチェスター。アメリカでは角には悪魔が宿るという言い伝えがあるので、円形が好まれるとか。


テレビ番組「藤重政孝の大陸横断1万4千キロ 東京〜ロンドン浪漫鉄道の旅」

 2008年3月20日放送。藤重政孝さん。明治時代に東京からロンドンまでの切符が売られていた。昭和12年にも日本旅行協会で市販されていたという記載がある。東京駅を出て、翌朝、下関に到着。そこから船で釜山に向かい、満州、シベリアを横断してモスクワ、ベルリンを経て、ロンドンまでの2週間の旅があった。当時は船か陸路しかなく、船だと1〜2ヶ月かかった。欧亜連絡乗車券と言われ、運賃は1等795円、2等560円、3等390円。800円は当時の銀行員の1年分の給与に相当した。日本からシベリアまでは舞鶴、下関、門司からの3つのルートがあったが、下関ー釜山ルートが最短だった。それでも1.4万km。これに挑む。テレビ山口製作らしい。

●韓国
 下関から釜山までは夜行の船。ソウルまでは高速鉄道KTXを利用。フランスの技術を導入したもので、最高時速は300kmで、2時間50分でソウルに到着する。
 ソウルは韓国語で都の意味。ソウル駅は2004年にリニューアルされた。市場に行き、のり巻きをいただいた。2000W(240円)。
 ドラサンまでセマウル号で行く。9:25AM発、11:10着。韓国で最北端の駅。イムジンガン駅で強制下車。ソウルから52km、ピョンヤンまで209km。ここで荷物のチェックを受けるが、ドラサンからソウルへの帰りのチケットも必要。ここからドラサンまでの列車は1日3本。列車の横には有刺鉄線が続く。ここまでは1列車300人までという制限がある。
 ドラサン駅からバスで北に向かう。有料の人気観光ルートで、北朝鮮が見える展望台まで行ける。ここからの撮影は許可が必要。
 当時は北朝鮮を抜ける鉄道があったが、通れないので、北朝鮮と中国との国境の街タントン?まで船で行くことにした。東方明珠?という船でした。

●中国
 下関を出て5日目、北朝鮮との国境の町「丹東 DanDong 」に到着。鴨緑江に面していて、鉄橋がある。これは日本が占領時代に建設したもの。2本あるが、1本は途中で途切れていて鴨緑江断橋といわれる。朝鮮戦争の際にB29の爆撃によりこうなったと記されている。当時は真中が90度旋回して船を通すシステムだった。もう1本も爆撃されたが修復された。
 丹東駅からは列車の旅。沈阻北行きの快速列車。3時間半で瀋陽南駅に到着。この駅舎の設計は日本人。宿泊は遼寧賓館で1927年創業。当時は大和旅館という名前で、南満州鉄道直営ホテルだった。当時のセレブたちが滞在した記録が今も残っている。溥儀、松岡洋右の名前もありました。溥儀の泊まった部屋に泊まらせてもらいました。
 南満州鉄道が世界に誇ったスーパー列車が瀋陽蒸気機関車博物館に展示されている。青く塗られたアジア号は大連からハルビンまで1000km近い距離を12時間半で結んだ。最高時速110km。
 瀋陽北駅から高速列車で4時間でハルビンに到着。ここは100年前に帝政ロシアによって作られた街で、ロシア建築が今も多く残る。中央大街は欧風建築物が建ち並ぶ歩行者天国となっている。かつては東方のパリとよばれた。中央大街の端はスターリン公園。地面に絵を描いている人がいた。ユウ・キュウジンさんで、掃除用品で描く。
 国境を越える列車にはハルビンの駅ではなく、チケットはハルビンの旅行代理店で購入。かつ駅での荷物のチェックに相当時間がかかった。列車内では平井晶さんという北京在住の女性に会う。ロシアのチタル?で日本語を教えているそうです。午後4時シーツが交換されたが、ベッド・メイキングは自分でやる。

●ロシア
 朝、サバイカルスク駅に到着。入国審査があり、列車は線路の幅が違うので、台車の交換をするがこれに7時間半もかかった。列車内の食事は「キャベツのスープ」450円。
 次の日の朝、平井さんはチタル駅で下車。早朝なのに生徒さんが迎えに来ていました。慕われているのでしょうね。下関を出て10日目。バイカル湖に到着。大きさは琵琶湖の50倍、世界で最も深い湖で、透明度は40mで淡水では世界一。

 イルクーツク駅に到着。バイカル湖まで車で1時間。湖畔ではお土産屋さんが多い。ヴァルカンというブリヤードの楽器で口で音を出している女性がいた。バイカル湖にしか生息しないというホームリという魚の薫製を購入。薫製にすると一段とおいしくなるそうです。本当に美味しいそうです。フクースナ!
 バイカル湖に入ると元気になると地元では言われている。曇りでしたが、水温は11度。藤重さんは飛び込みました。
 イルクーツク子供芸術学校に行く。アレクサンドラ・クロバチョワさん(26歳)は3本の弦のバラライカの名手。バラライカの音色は人間の声に近いという。ボディは三角形です。
 イルクーツク国際言語大学の日本語学科の生徒と交流を深めた。

 12日目、ここからモスクワを目指すが、生徒さんたちが見送りに来ていた。5200km3泊4日の旅。食堂車でオーストラリアのツアーガイドのロッド・キャンベルさんと会ったが、日本語で話をした。ビーフ・ストロガノフ1125円をいただいた。
 13日目、クラスノヤルスク駅に到着。残り4100km。主要な駅では15〜20分停車するので軽い食べ物などを購入できる。車内では紅茶を注文すると部屋まで運んでくれる。これで朝ごはん。車内を散策。有料のシャワー室がある。かなり揺れるそうです。お昼はロシアのスープ「ソリャシカ」675円。
 14日目、スヴェルドロフスク駅でロッドさん一行は下車。モスクワまで1777km地点でアジアとヨーロッパの境がある。とても小さな白いイベリスクが建っています。有料のシャワーを利用。車窓は秋真っ盛り。
 15日目、夕方5時、モスクワ・ヤロスラーブリ駅に到着。

 ロシアの首都モスクワ。人口は約1000万人。モスクワ国際バレエ・アカデミーは世界じゅうからバレエを目指す人が集まる。現在は700人程度が学んでいる。日本人は37名在籍。学生寮に岩瀬まゆさん(21歳)を訪ねる。校長のマリナ・レオノワさんに話を聞いた。
 ベラルーシ駅を夜10時に出る夜行列車でベルリンに向けて出発。2泊3日の旅です。

●ドイツ
 フランクフルトオーダーで入国審査。夜1時半、ベルリンのオスト駅に到着。駅は当然閑散としている。v  1961年のある日、壁が一夜にしてでき、28年間き、1989年に壁は崩壊した。1621年創業ベルリン最古のレストラン「ツァ・レツデン・インスタンツ」は、ナポレオンも訪れたという。名物メニューは「アイスバイン(豚の肉)」2610円。
 ベルリンではマンガが大人気。コミック・ショップ「モダン・グラフィックス」には5000冊も並ぶ。ドイツのアーティストや漫画家はマンガのスタイルを学んでいるそうです。人気コミック作家マリー・サンさん(20歳?)に話を聞いた。似顔絵も描いてもらいました。
 1936年、日本が大人気を博したオリンピック・スタジアム。藤重さんと出身地が山口県岩国市と同じ田島直人さんが三段飛びで優勝していた。

 23日目、ケルンを経由してベルギーに到着。ロンドン行きのユーロスターに乗る。車内でフランス人のリズ・アナニさんと話をした。

●イギリス
 夜、ロンドンのウォータールー駅に到着。郷愁という曲が生まれました。


テレビ番組「極速ツアー!世界をジャンプ 城咲仁の地球一周チャレンジ 100時間100万円」

 2008年2月16日放送。城咲仁、稲生美紀さんが1月下旬に映画「ジャンパー」を題材に旅をした。杉本彩さんが指令を出した。TVQ九州放送製作。

●ニューヨーク
 東京から10779km、12時間30分。この日はマイナス3度。「マンハッタンでNYらしいハンバーガーを食べてジャンプする」。セントラルパークまでタクシーで45分。聞き込みしたら、55丁目の「Five Guys 」を紹介してもらい、チーズバーガーを食べた。37丁目あたりの「ジョージーズ Josie's East」を紹介してもらい、ベジーバーガーというヘルシーなバーガーをいただいた。エンパイア・ステートビルの近くでジャンプした。NY滞在時間10時間55分でした。
http://www.josiesnyc.com/

●ロンドン
 ニューヨークから5533km、7時間。「ビッグベンの前で、イギリス紳士の象徴と共にジャンプする」。ヒースロー空港から市内まで1時間。ニュー・オックスフォードのTottenham Court Road にある「ジェームス・スミス&サンズ James Smith & Sons 」の傘の専門店。創業1830年の老舗。手作りの傘は一生ものと言われている。イギリス紳士は雨が降っていなくても傘を持つという。傘は柄の部分を右手の腕にかける。ソリッド・アンブレラの柄は1本の木です。今回特別に地下で傘の先を身長に合わせてカットする工程を見せてもらった。
http://www.james-smith.co.uk/
 ビッグベンは国会議事堂に附属する時計塔で、1日1回正午に鐘が鳴る。その前でジャンプしました。この時点で東京から34時間。ロンドン滞在時間4時間39分。

●パリ
 ヒースローから飛ぶよりもユーロスターを使う方が早い。ビッグベンから15分のセント・バンクラス駅から乗る。パリ北駅に346km、2時間22分で午後6時前に到着。イギリスとの時差は1時間。指令は「エッフェル塔の前で、パリの思い出と共にジャンプする」。
 中心地マドレーヌに行く。ワイン販売店「Lavinia 」は6500種類、18万本のワインを所蔵している。プロのソムリエが常駐している。有料の試飲コーナーがある。プリペイド・カードを購入し瓶に挿入すると試飲ができる。1977年生まれなので、その年のワインを飲もうとしたがなかった。稲生さんは1988年生まれなので、その年のにした。88ユーロでした。
http://www.lavinia.fr/
 スィーツの名店「ストレー Stohrer」は1730年創業。行列が絶えないパティシエ鎧塚俊彦さんがパリ時代に修行していたお店。ケーキを購入。フランボワーズとチョコレートのケーキ、フランボワーズをスフレでサンドしたユニークなスィーツ。
http://www.stohrer.fr/
 エッフェル塔に行く。夜の12時まで1時間毎に10分間、特別なイルミネーションを実施している。ここでジャンプ。東京から41時間10分。
 ホテル「オセアン Ocean」に宿泊しました。
http://www.paris-hotel-ocean.com/

●ローマ
 シャルル・ド・ゴール空港まで30分。飛行機で飛ぶ。1099km、2時間5分。「コロッセオの前でイタリアの伊達男にプレイボーイのイロハを学んだ後にジャンプする」。タクシーで市内に35分。まず「真実の口」。
 外に出るとローマ観光バスが止まっていた。ローマ市内の主な観光スポットを周遊するバスで2500円程度で1日乗り放題。サン・ピエトロ寺院を通過し、スペイン広場に行く。イタリアの伊達男を探した。数人見つけてインタビューした。一人にコロッセオまでついて来てもらった。コロッセオの前でジャンプ。東京出発から62時間。ローマでの滞在は9時間45分。

●ドバイ
 カタールのドーハを経由する便で到着。4376km、7時間。気温は25度だった。「砂漠でラクダをバックにジャンプする」。バージュ・アル・アラブは世界最高の7つ星。
 昼食は「Al Shandagha Public Kitchen & Restaurant」で、マカロニと鶏肉をトマトベースで煮込んだドバイの家庭料理、ラム肉と小麦粉を24時間コネて蒸し上げた料理、ラム肉の炊き込みご飯をいただいた。かなり美味しいそうです。
 近所のツアーデスクで砂漠ツアーに参加した。間違ってラリー体験するツアーでした。かなり揺れて気持ち悪いそうです。歩いているとラクダが休憩していた。乗らせてもらってジャンプしました。東京から81時間。ドバイ滞在時間8時間50分。東京に向かう。
 ところが成田までの直行便がない。香港を経由して成田に到着。99時間57分でした。


テレビ番組「World Street ロンドン」

 2008年1月5日放送。ロンドン在住のエッセイスト岩野礼子さんが案内。JIC製作。

●ロンドン
 ロンドンで一番のビュー・ポイントはどこか?とロンドン在住の人にアンケートをしたら1位になったのは、北部にあるプリムローズ・ヒル Primrose Hillだった。ここは近代建築を見るには特別いい場所じゃないかという人もいる。足元にはロンドン動物園、向こうには大観覧車が見える。バッキンガム宮殿やビッグベンなどは見えないが、ロンドンのビル群が見える。地下鉄を利用すると、中心部から10分程度。散歩が好きなイギリス人にはここからハムステッド・ヒースHampstead Heath まで歩くのは気持ちいいんじゃないだろうか。
 プリムローズ・ヒルの麓を走るリージェンツ・パーク・ロード。大きな通りだが、落ち着いた通り。昨年度レストラン・オブ・ザ・イヤーに輝いた店 Lemoniaもこの通りにある。日本ではなじみの薄いキプロス料理の店で、人気の秘密はヘルシーなこと。この通りには、オーガニックを掲げる食料品店、ワイナリー、カフェ、デリカテッセンが数多く集まっている。60年代フラワー・ピープルといわれた人たちが、ロンドンだが自然豊かなこの付近に住んだためらしい。プリムローズ・パティシエは最も早くベジタリアンのためのカフェと名乗った。名物はアップルタルト。
 このリージェンツ・パーク・ロードの端に鉄橋があり、この下の鉄道はイギリスで初めて鉄道が敷かれたロンドンとバーミンガム間の鉄道。この付近の建物はビクトリア時代の1835年以降に建てられたもの。
 サウス・ハムステッドと呼ばれるこの地域。小道の一つキーツ・グローブ Keats Grove には有名な詩人が暮らしていた。Keats House で、ジョン・キーツは「ナイチンゲールに寄せる詩」を作った。今は博物館となっている。
 ハムステッド・ハイストリートと名前を変えた大通りの付近は高台にあるので、2世紀前は保養地だった。メアリー・ポピンズがここを乳母車で通っていたという。昔は肉屋とかがあったが、今はオシャレな店が並ぶ。フラスク・ウォーク Flask Walk には味わいのある小さな店が並ぶ。通りの名前の由来となった The Flask という一軒のパブがある。昔はフラスコに泉の湧き水を入れて売っていたそうです。Wells Tavern でも湧き水を売っていたそうです。
 フラスク・ウォークの終点にも端の家の煙突が曲がっているのも面白い。
 ウェル・ウォーク Well Walkという小道を進む。画家 John Constable の家もある。この家の斜め前?に昔は湧き水 Chalybeate Well があった。
 ウェル・パッサージ Well Passage を抜ける。Well Mount Cottage は田舎の感じです。この付近の New End Road に小さな劇場 New End Theatre がある。昔は死体置き場だったそうです。近くに貧しい人が住んでいたワークハウス風の建物がある。
 プリムローズ・ヒルから1時間。1693年ハムステッドに最初に建てられたのが、貴族の館 Fenton House 。Admiral's House と書いた大きな石があるが、メアリー・ポピンズの中にでてくる提督が叫ぶモデルになった家がある。アールデコ調。その横は「リンゴの木」?というのを書いた John Galsworthy が住んでいた家がある。Holly Bush というパブは昔、有名な画家が住んでいた家の厩だった。
 坂道を30分登るとハムステッド・ヒースに到着。ヒースとは原野のこと。緑のアーチをくぐりぬけると、緑のパノラマが広がっていました。ケンウッド・ハウスの風景庭園 Landscape Garden of Kenwood House 。橋はハリボテだそうです(笑)


テレビ番組「地球街道 桑山哲也・藤田朋子夫妻でイギリス」

 2007年12月15日、22日放送。ビートルズの作り出す音楽に世界中が熱狂した。

●ロンドン
 初めてレコード・デビューのためにやってきたのは40年前。グリーン・ストリート57番地のアパートには1963年秋から半年は4人で同じ家に住んでいた。レンガ色の建物が今も残っている。
 アビイロードはジャケット撮影で一躍有名になった横断歩道。今でも毎日のように人が訪れる。アビイ・ロード・スタジオはこの横断歩道のすぐ横。スタジオの門は世界中から来たファンで書き込みが多い。
 ノッティング・ヒルのアンティーク・マーケット、ここで50年代の品を買いました。
 「クリスズ・フィッシュ・バー Chris's Fish Bar」でフィッシュ&チップス5.2ポンド(1170円)をいただきました。
 18世紀の文学者サミュエル・ジョンソンは「ロンドンに飽きた時、その人は人生に飽きたのだ。」と語った。
 ここからリヴァプールまで300kmのドライブ。

●ピーク・ディストリクト国立公園
 リヴァプールの東。この国立公園の中に宿泊するホテル「ビーチンヒル・ファーム Beechaenhill Farm 」がある。周りには何もない。スー・プリンスさんが出迎えてくれた。昔ながらの農家を利用したB&B。可愛い部屋です。食材は信頼している近所の農家から直接仕入れたものでオーガニック。作り手の顔を見せられるのを誇りにしているそうです。
 冬なので夜が明けるのは8時過ぎ。食べきれないくらいふるまうのがイギリス流のおもてなし。なので全部食べる必要はない。ソーセージの味から違うそうです。キノコもとてもおいしいとか。

●ストーク・オン・トレント Stoke on Trent
 近くのバスターミナルから305番Southend?行きのバス National Express に乗って、到着。訪問したのはグラッドストーン陶器博物館 Gladstone Pottery Museum 。博物館広報のネーズ・ウィリアムさんが案内してくれました。大きな釜がたくさんあります。ここでは動物の骨を使ったボーン・チャイナ Bone China という製品を作っていた。透明感のあるイギリス発祥の陶磁器。陶芸講師のシーラ・ハーラムさんの指導でバラの花のボーン・チャイナを作ってみました。

 高速道路、コインを1.3ポンド?投げ入れると入れました。

●リヴァプール
 人口45万人のビートルズの故郷。ペニーレイン Penny Lane の通りの先にビートルズ・ファンの聖地キャバーン・クラブ Cavern Club がある。この交差点をポール・マッカートニーは毎日のように通っていた。お客さんの顔を飾っていると歌われた美容室 Tony Slavin は今も同じ場所で営業中。ここはポールが通っていた。
 ペニー・レインから南東に2km行くとメンディップス Mendips という名の家がある。ジョン・レノンが育ったミミおばさんの家。現在歴史的な家として、ナショナル・トラストが管理している。担当のサイモン・オズボーンさんが中を見せてくれました。ジョンとポールがギターを練習した場所だそうです。ミミは演奏するのが嫌いなので、入口で2人は練習したという。ジョンの部屋は2階にある。エルビスのレコードが壁に貼ってありました。
 セント・ピーターズ教会も欠かせない場所。1957年7月6日、ここで行われたパーティーに当時16歳だったジョンはクオーリーメン Quarry Men を従えて参加した。ジョンが裏の庭で演奏していたら、ポールがやってきた。プレスリーを真似て無茶苦茶にギターをかき鳴らすジョンを見たポールはすごい奴だと感激したという。それが伝説の始まり。ホールでポールはジョンを訪ねた。教会のデイヴ・ピーターズさんが説明してくれた。デイヴさんもここにいたそうです。ポールはジョンのギターを手に取って、その場でチューニングをすると「トゥエンティ・フライト・ロック」をその場で演奏したそうです。ジョンは腕前をみて自分のバンドに入れた。これが伝説の誕生。この床はその当時のままだそうです。ホールの壁にはジョンの言葉があった。「ポールと出会ったあの日が、すべての始まりだった。 that was the day, the day that I met Paul, that it started moving.」。
 ペニーレインの東。道路際に建つストロベリー・フィールズの門。ストロベリー・フィールズ・フォーエバーで歌われた場所。かつてはこの門の先に孤児院があり、ジョンはこの敷地にこっそり忍び込んでは一人の時間を楽しんでいたそうです。
 「カスバ・コーヒー・クラブ Casbah Coffee Club 」はペニーレインの北東3km。1962年6月に閉店した。ピート・ベスト Peter Best さんが迎えてくれたが、ビートルズの初代のドラマーでした。ここはかつてはピート・ベストの自宅だった場所。無名だったビートルズはここを活動の拠点としていた。1960年8月にメンバーと蜘蛛の巣を描いた部屋がスパイダー・ルーム。60年8月にピート・ベストがビートルズに参加し、ハンブルグで巡業を行なった。レコード・デビューできるまでになったが、ピートのドラムが他のメンバーについていけなかった。マネージャーのブライアン・エプスタインは苦渋の決断をした。1962年8月にピートを解雇し、リンゴ・スターを加え、レコード・デビューし、一気に世界の頂点に駆け上がっていった。ピートは役所の職員として職業安定所に勤務した。ピートさんは美しい奥さんと45年一緒にいて、2人の娘をもち、4人の孫がいて幸せだと話していました。退職したピートさんは1988年ピート・ベスト・バンドを結成し今も音楽と共に生きている。嬉しかったのは、ジョンが「僕らが一番良い音楽を演奏していたのは、ハンブルク時代だったね。」と語ってくれたことだそうです。
 「キャバーン・クラブ Cavern Club 」は世界中のビートルズ・ファンが憧れるステージがある。ビートルズは1961年から2年間で200回を越えるライブをここで行なった。今夜出演するジェイさんに交渉して、出演させてもらえることになった。ステージでは、藤田さんが好きな I will を歌いました。マネージャーのレイさんもよかったと言ってくれました。
 「グレープス Grapes 」はキャバン・クラブのはす向かいにあるパブ。ビートルズが行き着けだった。ここでビールをいただいた。


テレビ番組「世界遺産 ロンドンのキュー王立植物園」

 2007年9月23日放送。人の知る植物は37万種のうち3割は絶滅の危機に瀕している。学名 Ramosmania rodriguesii は可憐な白い花だが、一度は死の淵にあったが、人の力によって蘇った。

●ロンドン
 郊外に広がる深い森は Kew Garden の名で親しまれる植物愛好家の聖地。現在栽培されるのは4万種の植物、世界最大のコレクションは18世紀に始まった。異郷の地から集められ、大英帝国の植民地政策も支えた。植物の種の保存という新たな使命を担っている。2003年世界遺産。
 バッキンガム宮殿からテムズ川を船で1時間、テムズ川のほとりは王室の魅力的な静養地だった。18世紀のジョージ3世の母親がこの地に薬草園を作ったのが起源といわれる。Kew Palace がある。ジョージ3世はここで庭仕事を覚えた。庭仕事は当時は上流階級のたしなみだった。木製の塔「パゴダ」がまもなく建てられた。当時ヨーロッパで流行したシノワズリーという中国趣味が取り入れられている。植物園は奇抜なものを見る場所でもあった。19世紀には鉄とガラスで作られたパームハウスも登場した。これは世界中の植物園の手本と言われ、多大な影響を与えた。室内は温度、湿度を調節し、熱帯の気候を再現している。熱帯の植物が生い茂る。暗い冬を過ごすイギリス人には都会の避暑地だった。今でも年間100万人以上がキュー植物園を訪れる。
 19世紀に建てられたもう一つのガラスの温室「テンバレート・ハウス」はパームハウスの2倍を誇り、当時世界最大の温室だった。赤や紫の鮮やかな花々が咲き乱れ、人々を虜にした。植物の趣味は上流階級から都市の中産階級へと広がり、イギリス中にブームとなった。各地で品評会などが開かれた。ゴクラクチョウカ?と呼ばれる花は、イギリスにもたらされた最も珍しく華麗な花と絶賛された。
 プラント・ハンターたちが植物を集めた。奥地にまで探した。ウォードの箱と呼ばれた採取ケースで生きたまま運ばれた。食用、香料、薬用などに利用できる植物を見つけることも重要な使命だった。南米大陸の山岳に茂るキナの樹皮から取れる成分は猛威をふるったマラリアの特効薬になった。アマゾン流域が原産のゴムの木の樹液は様々な工業製品の原料となった。イギリスはゴムの木を東南アジアに移植し、大量生産した。インドの特産品紅茶も、元は中国からセイロンに移植し、増産した。
 植物園は植物の研究機関としても充実していった。ビーグル号の航海でダーウィンがアルゼンチン南部で採取した植物の標本もある。蓄積された標本は700万にも及び、新種の発見に寄与した。植物園は植物学の世界的な権威ともなった。バイオテクノロジーを用いて、固有な遺伝情報の調査も行なわれている。3万種のDNAが保存されている。
 豊かな自然環境に、様々な鳥が住んでいる。植物の大切な相棒でもある。こうした植物の生態系が人間の営みにより破壊されている。絶滅の危機に瀕しているものが10万種。カフェマロンの木は自然界に蘇らせる努力を25年間に渡り続けてきた。モーリシャスの島で1本だけ残っていた木が発見され、様々な条件で受粉させ、2003年、カフェマロンは蘇り、モーリシャスに戻された。新たに持ち込まれた80種の絶滅危機種を蘇らせるための努力が進行中。

 ロンドンの南にあるキュー植物園の関連施設「ミレニアム・シードバンク」は現代の「ノアの方舟」とも言われる計画が進行中。瓶の中には植物の種が入っている。植物が消えてしまう前に、あらゆる種類の種を収集し、冷凍保存している。種は適切に保存されると数百年発芽する力を維持できるという。

 絶滅するとそれは別の意味で人間に影響を及ぼす。植物はそう警告を発している。


テレビ番組「世界遺産 リヴァプール」

 2007年6月17日放送。キャヴァーン・クラブは4人の若者ビートルズを世界に送り出した。その街に負の記憶があった。2004年世界遺産。

●リヴァプール
 イングランド北西部を流れるマージー川。マージーサイドとも呼ばれる街。その河口にあるリバプールは、世界最大の奴隷貿易港だった。当時の豪華な建築にその痕跡を残す。19世紀、世界を変えたイギリスの産業革命。その陰には奴隷の存在があった。
 河口に3つの大きな建築物がある。ロイヤル・ライヴァービル、ポート・オブ・リヴァプール・ビル、キューナード・ビル。大西洋を渡りアメリカに渡る蒸気船もできた。際立って多かったのはアイルランド系の移民で900万人とも言われる。大型船が次々作られた。この街が栄えたのは、大型船に対応したため。川に16kmに渡りドックができた。ドックはゲイトの開け閉めで満潮時の水位を保つ。大型船は干潮時に座礁する可能性があるため。満ち潮と引き潮の差が世界最大の8mもある。しかし、20世紀に入り航空機などの台頭で街は寂れていった。干満を知らせる時計台の時計もずっと前から止まったまま。
 世界最大を誇った14階建の倉庫「スタンリー・タバコ倉庫」には、タバコ、綿花、砂糖、ラム酒が品種毎に貯蔵されていた。現在、ドックは新たな装いで再生し、賑わいを取り戻している。かつての造船所「カニング・パドック?」が博物館の一部になっている。ここでは奴隷を輸送するための船が数多く作られていた。リヴァプールで奴隷貿易の話を伝えつづけているのは、この街で生まれたエリック・リンチさん。彼の祖先は奴隷だった。16歳の時から資料を集めてきた。商人たちは安価な品と人間を交換した。2ヶ月航海したが、病死する者、自殺する者もいた。最盛期には毎年3万人もの奴隷を売りさばいていた。Martins Bank Building など奴隷貿易で栄えた痕跡が今でもハッキリと残っている。18世紀に富を持つ人はほとんどが奴隷貿易で、中には銀行を設立する人もいた。リヴァプールは町をあげて奴隷貿易を支援した。市庁舎も絢爛豪華。18−19世紀に奴隷商人から市長になった人は25人いた。彼らは街の通りに自分たちの名前を残した。ペニーレインもジェームズ・ペニーが名づけたもの。
 1807年イギリスは世界に先駆けて奴隷貿易を廃止すると宣言した。その後イギリスは産業革命を迎える。リバプールから伸びる鉄道は世界でも初めに開通した。コットンポリスと呼ばれたマンチェスターまでの鉄道は綿花を織物にするために使われた。織物は世界中に広まった。特にチェックの柄はアフリカで好まれ、奴隷との交換に使われた。
 2007年3月24日、奴隷貿易が廃止されて200年を記念する式典が開かれた。港で花びらが撒かれた。街の通りには奴隷廃止運動に協力した人の名前も残されている。ジョン・ニュートン。彼は最初は奴隷商人だった。彼はヨーロッパ人がアフリカの人々に銃を渡さなければ、アフリカの紛争はなかっただろうと言う。晩年牧師となり、賛美歌を作った。それがアメージング・グレース。


テレビ番組「地球街道 岡田武史さんのイギリス紀行」

 2007年4月21日、28日放送。他の国の人は、サッカーについてThey like football というが、イギリスはThey love football だという。I love Football.

●ロンドン
 世界最古のフットボール協会(通称FA)がある。イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドからなる連合王国。それぞれが協会を持ち、FAはイングランドの協会で、他はFAW、SFA、IFA。イングランドがサッカーの母国という理由がここにある。それまでは足を使ったり、手だけ使ったりで、地方によりルールが異なった。1848年にケンブリッジ会議でラグビー派とサッカー派は議論を開始したが、15年後にラグビー派は会議を離脱した。残りのメンバーで発生したのがFAで、9つのルールを決めた。その後13になり、選手は「手でボールを運んではいけない」ことになった。資料係のデイヴィッド・バーバーさんが見せてくれたのは、1863年の創立時から12年間記録された資料でした。
 イギリスは1部がプレミア・リーグで20チーム。2部がチャンピオンシップで24チーム、3部がフットボール・リーグ1で24チーム、4部がフットボール・リーグ2で24チームの構成。

●アッシュボーン
 イギリス中部の街。年に2度近代サッカーの原型と言われるマス・フットボールという競技が行なわれる。川の上流チームと下流チームに分かれ、町全体で競技を行なう。一度投げ入れられると手を使ってもよく、5km離れたお互いのゴールを目指す。恐ろしいことに試合時間は午後2時〜10時で、先に点を入れたチームの勝利となるが、午後5時までにゴールされたら、もう一度キックオフとなる。石臼を模した丸い的に3度ぶつけるとゴールとなる。
 栄光のゴールを決めた人はボールがもらえる。グリーンマンのジョン・フォートさんとブレンダン・ハーウッドさんに会った。フットボールに熱狂する原点を見ました。

●ナローボート
 伝統的な船遊び。船着場に行く。幅2m、長さ15mほどのボートを借り切って、のんびりと船旅を楽しめる。リビング、キッチン、シャワー付き。ジャック・ジェリコさんの船に乗せてもらった。歩くくらいの速さ。産業革命時に、エネルギー源だった石炭を運ぶために張り巡らされた水路。全長3000kmにも及び、のどかな田園風景を楽しめる。21歳以上なら誰でも操船が可能。
 高さ35mほどの水道橋もある。横にはサッカー場がある。

●マンチェスター
 マンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード(別名:シアター・オブ・ドリームス)」は「サー・マット・バズビー通り」にある。アイバー・グリーバンスさんに案内してもらった。しかしピッチには選手と監督しか入れないそうです。

●田舎道
 うねうねと曲がりくねっている。そして芝生のフィールドにつながっている。ハウ・エンド・プレイング・フィールド Hough End Playing Field。27面のサッカー場があるが、ごく普通のことらしい。

●プレストン
 イギリス中部の街。プレストン・ノースエンドFCのサッカー場も広い。練習を見学しました。本拠地は「ディープデール・スタジアム」。イギリスのサッカー場は陸上のトラックを持たないサッカー専用設計で、観客席も近い。横には「ナショナル・フットボール・ミュージアム」が併設されている。なぜロンドンではなく、ここにあるのか?1889年プレストン・ノースエンドFCは最初のイングランドリーグで優勝し、さらに最初のFA杯も制し2冠に輝いたから。
 第一回のW杯のウルグアイ大会から1970年のメキシコ大会まで使われたトロフィーはジュール・リメ杯で、そのレプリカがある。館長のケビン・ムーアさんが説明してくれた。1966年イングランドW杯の時、ジュール・リメ杯は一度盗まれた。その際、イングランド・サッカー協会は国際サッカー連盟に内緒で完璧なレプリカを作り、これが1966年〜1970年は本物として使われたそうです。その後本物が見つかり、1970年に優勝したブラジルに手渡された。しかし1983年にブラジルで盗まれ、溶かされてしまった。それでこのレプリカが本物に一番近いものとなった。1872年のイングランド・チームのユニフォームも残っている。名門私立学校ハロウスクールで使われていたボールもある。岡田さんも感激していました。

●ストックポート
 マンチェスターの南東の小さな町。「エッジリー・パーク」を本拠地とするのは、1886年創設のストックポート・カウンティFC。現在は4部に所属している。1902年建設のスタジアムはラグビー場も兼ねているが、古き良き時代の雰囲気を残している。
 この日は1位のチームとの試合。近くのパブはサポーターたちで盛り上がっていた。試合の観戦料は15ポンド〜。入場者数は8000人。試合は3−3の引き分けでした。


テレビ番組「地球街道 コッツウォルズとイギリス南西部」

 2006年10月21日、28日放送。宮本亜門さんが案内。伝統と格式のイギリスで「心の故郷 Heart of England」と呼ばれる地方がある。イギリス人だと誰でも住んでみたい場所だという。

●コッツウォルズ Cotswolds
 ロンドンから西へ約200km、広大な田園と森。うねうねした道が続く。コッツウォルズとは「羊小屋のある丘」という意味。石造りの家が多いが、コッツウォルズ・ストーンと呼ばれる石灰岩が使われていて、独特の風合いを醸し出している。
 パトリシア・ビーザーさん(76歳)の御宅は1644年建築で中を見せてもらった。ソファーなどの家具も古いが、表は新しくこまめに張り替えているそうです。お茶もいただきました。

●カースル・クーム Castle Combe
 人口350人ほどの小さな村で、800年前で、最も古い街並みが保存されている村。かつては村の中心だった市場の跡 Market Hall も残っています。建物は14世紀のもの。
 Public Footpath を歩く。昔はイギリスでは野でも山でも人々は自由に歩けた。18世紀に入ると地主は柵などを作ったので、自由に歩けなくなった。困った人々は「歩く権利」を主張し、獲得した権利が Public Footpath。散歩の国、イギリスならではでもある。牧場にもあるが、羊が逃げないようにしてある。「スタイル」という踏み台形式のゲートもある。Public Footpath はイギリス全土に整備されており、延べ24万kmに及ぶという。

●バイブリー Bibury
 19世紀の偉大な工芸家ウィリアム・モリスが「イギリスで一番美しい」と称えた村。屋根並も美しい。彼が中心となって興した運動が Arts and Craftsで、19世紀末に機械による大量生産が中心となっていたが、モリスは職人達の作品に美しさを見出し、そういう仕事の中に真の労働の喜びがあると説いた。

●チッピング・カムデン Chipping Campden
 この町にある「ハーツ工房 Harts」はその精神を受け継いでいる。1902年にウィリアム・ハーツさん(31歳)の曽祖父が、劣悪な環境のロンドンを抜け出し、ここに工房を構えたそうです。ここでは全てが手作業で銀製品を作っていますが、1つ作るのに2日かかります。

●ローマン・ロード
 2000年前にローマ人が作った道は真っ直ぐ。物資や軍隊をより早く移動するために最短距離がいける道を作った。なぜイギリスの道はくねくね曲がっているかというと、地主が自分の土地に道を作ることを許さなかったからだという。つまり道がその土地で一番最後に作られたからということらしい。作家チェスタートンは「イギリスの道は酔っ払いが作った。」と書いている。

●ロンドン
 宮本さんは20年前にここで演劇を見るのに生活の全てをかけていた。借りていた建物を訪問しました。2年間のロンドン暮らしで、延べ700本の舞台を見たそうです。当時友人から「海の横に劇場がある。そこだけは見ておいた方がいい。」と言われていて、気になっていたそうです。そこは世界で最も美しい野外劇場らしい。イギリスの南西ペンザンスまで約500km。

●ダートムーア国立公園 Dartmoor
 ロンドンから南西に車で3時間、デボン州にある国立公園。ムーアと呼ばれる荒涼とした原野が広がる。痩せた土地のために高い木は育たず、低い木しか生えない。花が咲いている。石の造形のような岩がある。この土地の下は花崗岩で、時折剥き出しになっているわけである。
 デボン州出身のアガサ・クリスティも執筆の途中で、この辺りを訪れている。作品の中にも度々ダートムーアの風景が登場する。
 デボン州のもう一つの特徴は狭い道で、両側にヘッジロウ Hedge Row と呼ばれる高い生垣が続く。1時間も走るとイギリス海峡に出た。

●バーアイランド Bagh Island
 一応島ですが、歩いてわたることもできる。島のシンボルが「バー・アイランドホテル」で、一見普通のホテルだが、中はアール・デコの彫刻が多い。客室もアールデコ・スタイル。ホテルのまわりには絶景が広がっている。かつては漁師の見張り小屋として使われていた建物。イワシの群れを見つけると、ここから港にいる仲間に叫んで知らせていたそうです。年々取れなくなっていったそうです。
 満潮になると完全な島になる。その浜をシートラクター Sea Tractor が運行して客を運ぶ。50年前からあったそうです。

●ペンザンス Penzance
 コーンウォール州 Cornwall は西の果てで、草原が続く。目指したペンザンスはコーンウォール半島の先端の小さな町。「ザ・リザード・パスティ・ショップ The Lizard Pasty Shop 」で食事。アン・ムラーさん(48歳)はコーンウォールの名物コーニッシュ・パスティ(1個3ポンド:630円)を作っている。今の時期は1日400個作るそうです。昔炭坑で働く人々が昼ご飯として食べていて、1つで栄養満点なパイ。材料はタマネギ、カブ、ジャガイモ、牛肉で、パイ生地で包み、オーブンで1時間焼く。

 真っ青な海と断崖がある。ここに劇場がある。マネージャーのティル?さんに案内してもらった。断崖の急斜面を下りると劇場があった。ミナック劇場 The Minack Theatre はロウィーナ・ケイト(1893-1983)という女性が、この土地を購入し、40年かけて一人で造ったそうです。ただ芝居が好きだという熱い思いを抱きしめて。風と空と海の劇場。1960年代〜70年代までにここで上演されてあ演目が観客席に彫ってある。
 午後8時、まだ明るいが舞台が始まった。この日は「三銃士 The Three Musketeers 」。1時間もすると日が暮れて、やがて暗闇の中に舞台は浮かんだ。10時半に終了。
http://www.minack.com/


テレビ番組「小倉&理彩's Happy トラベル、はじめてのロンドン満喫ツアー」

 2005年5月21日放送。小倉久寛50歳、須藤理彩さんが出演。ヴァージン・アトランティック航空で行きました。世界の一流と出会える町。年間2500万人の観光客が来る。ロンドンは北海道よりも少し上に位置し、イギリスの面積は日本の5分の3。ロンドンは1日に四季があると言われ、5月の平均気温は約13.4度で春を迎えるこれからがベストシーズン。テレビ大阪制作。

●ロンドナイ
 ロンドンアイに乗る。高さ135mの世界最大の観覧車で、大人11ポンド(2300円)。

●宝飾店
 英国王室ご用達の店「ガラード」(24 Albemarie Street, Lohclon w1s4HT)は250年の伝統を持つ。ダイヤモンドとスピネル(パラスルビー)のティアラは1.25万ポンド(263万円)。ダイヤの入った羽の指輪は3300ポンド(89万円)。赤と青のダイヤの指輪は5000ポンド(105万円)だが、若い人も身につけることができるものもある。がい骨ネックレス700ポンド(15万円)、750ポンド(16万円)、ネックレス(チェーン別)750ポンドや950ポンド(20万円)。ミック・ジャガーの娘のジェイド・ジャガーがデザイナーになり、若い世代に向けたデザインを提案している。須藤さんはどくろのシルバー・ネックレス295ポンド(6.2万円)を購入しました。

●賭博
 「コーラル Coral 」(Unit A Soum House, 130 Snchurch Street, EC3M5D)はイギリス政府公認の賭博会社で、胴元が認めればサッカー、競馬、選挙、天気予報まで何でも賭けの対象になる。1961年に民間人が賭けの胴元になれるという法律ができてから。現在国内には7000社以上のブックメーカーがある。マネジャーのサイモン・ハリスさんに話を聞いた。自分が100歳まで生きられるかどうかを賭けて、10ポンド(2000円)が1.2万ポンド(240万円)になったおばあちゃんがいたし、近所の子供が10年後に世界のビリヤード・チャンピオンになれるかどうかを賭けて、10ポンドが賭け率1000倍となり300万円ゲットしたおじさんもいる。須藤さん29歳が、30歳までに結婚する場合は10倍、小倉さんと結婚する場合は1000倍。サイモンさんと小倉さんが腕相撲をして小倉さんが勝つかどうかを賭けた。2倍でしたが、小倉さんが負けました。

●スパ・リゾート
 最近日本でも話題になっている。ロンドンの北の郊外にあるシャンプニー・ヘンロー・グレンジ・ヘルス・リゾート Champneys Henlow は、広大な公園の敷地にあるジョージ王朝時代の大邸宅を改築した豪華リゾート。静寂さも最高のおもてなし。十分なサービスを提供するために、お客の数を制限している。新旧のスタイルが混在し、サウナ、プール、ジム、ジャクジー、テニスコートなど17の施設を完備している。低脂肪の栄養ある食事も提供している。イギリスのエステティシャンは政府・教育省公認の資格を取得しなければならないし、このリゾートは数年前までは一般の人は入ることができなかったという世界のVIPが通う最高級ヘルスサービス。ダイアナ王妃やセリーヌ・ディオンやスーパーモデルのケイト・モスらも訪れている。スィートルームで2泊3日プランで545ポンド(11.5万円)。コースには海水や海藻のもつミネラルを取り入れ、体内から身体機能を高めていくタラソセラピー、全身マッサージ、フェイシャルマッサージなどがついている。須藤さんはワックス・トリートメント(パラフィンの全身パック)49.95ポンド(10500円)を体験。保湿効果を高め、新陳代謝を活発にし、老廃物を取り除き、筋肉疲労も和らげるので、男性にも人気。終わったら肌がスベスベにある。40分間パックで熟睡。長期滞在から日帰りプランなど様々なプランがあり、スィートルームは1泊8.4万円〜、スタンダードルームは1泊5.3万円〜。最後に足のネイルケアでリラックスしました。
http://www.healthfarms.co.uk/resort_henlow.asp

 イギリスまで行けないという人は、東京都中央区銀座1−5−14のインプルーヴ・インテグラシー・クリニックで体験できるという。ヘンローグレンジでダイアナ元妃を担当していた石川善光院長が行なっている。アジア人では初のイギリス政府公認のエステティシャンとなり、5月30日に「ストレス美人」という本を出している。アロマセラピーなど21種類のセラピーを施す英国統合自然療法「インテグラシー」を受けることができる。

●傘とステッキ
 1830年創業の店「ジェームズ・スミス James Smith & Sons' Umbrella & Stick Store」(Hazelwood House, S3 New Oxford Street, London WC1A1BL)に行ってみた。昔から英国紳士のお洒落に必須だった。傘は雨が降ってもさすことはなかったとか。赤塚不二夫さんが愛好しているステッキと同じものがあった。ドリンキング・ステッキと言って、中にはガラスの小ビンとコップが入っていて、スコッチやコニャックを入れて携帯することができるという優れもの。325ポンド(6.9万円)。1本の木で作られている「メープルの傘」は身長に合わせて切るという。110ポンド(2.3万円)。

●インド人街
 ロンドンの西にあるブリックレーン地区。若者が集まる町で、観光客が滅多に来ないという町が注目を集めている。インドがイギリス領だった頃にインドからやってきた移民たちが住んでいた場所で、食料や雑貨が安く買える。「モダン・サリー・センター」(26-28 brick Lane, London E1 GRF)ではサリーが25ポンド(5300円)などで買える。カレーが好きな小倉さんは Curry King of the Year 2003 の店「プリシー」(124-126 Brick Lane, London)は最も歴史のあるカレー店で、絶大な人気を持つ。コリアンダーは精神をリフレッシュ・リラックス効果・免疫力強化し、クロープはアレルギー改善・抗菌作用、ターメリックは美肌効果・肝機能アップ・免疫力強化の作用がある。イギリスで生まれたカレー「チキン・ティカマサラ」6.3ポンド(1320円)でインドに逆輸入された。コリアンダーとターメリックが入った「キング・ブラウン・バルチ」は7.5ポンド(1470円)でエビのカレー。「フィッシュ&オクラ・カレー」も大人気で、5.95ポンド(1250円)。

●ヘルシー・メニュー
 「ボックスウッド・カフェ」(The Berkeley, Wilton Place, London, SW1X7RL)も話題の店。野菜も自家製などにこだわっている。「アボカドとローストトマトのサラダ」、「サバのごまソースサラダ」など見た目も美しいランチ「ビューティー・イン・ザ・ボックス」は7皿で50ポンド(1.1万円)で、予約でいっぱい。

●ロンドン・タクシー
 電車、バスと共に愛されている。初乗り運賃は2.2ポンド(440円)。屋根のランプがついていれば空車というのは日本と同じ。1897年当時のボディーで現在も走っているのを見つけて乗ってみた。
 時計台ビッグ・ベンがシンボルの国会議事堂(ウェストミンスター寺院)に行く。

●チャールズ皇太子の宮殿
 最後は「セント・ジェームズ宮殿クラランスハウス」。ここはチャールズ皇太子の公邸で、1530年代に建設されたもの。衛兵は女王の支配下にある。真っ赤な制服に熊の毛皮製の帽子をかぶり、警備中は警備に徹する。

●帽子
 この宮殿の前の通りがセント・ジェームス通りで、王室ご用達のお店が建ち並ぶ。「ジェームズ・ロック」(6st James Street, London SW1A1EF)は、1676年創業のロンドンで一番古い歴史を持つ帽子店。ボーラーハットが特徴のチャップリンも常連だった。日本の天皇も皇太子時代にここを訪れ、山高帽を注文されたという。シルクハットはイギリス人にとって正装の一部であり、今でも結婚式や競馬場にシルクハットをかぶって行くという。あとハンティングハットも含めてイギリス生まれの帽子です。小倉さんが帽子を被ってみたが小さい。コンファマーターという細かな頭のゆがみも測定できる機械で、この店に1台しかない。天皇陛下もチャップリンもこれを被った。チャップリンの頭の型紙も残っている。一度注文するとサイズを30年間保管してくれる。アンティークのリスクハットは3300ポンド(69万円)。代々大切に受け継がれるものです。
http://www.lockhatters.co.uk/

 帽子デザイナーの原田美砂さん宅を訪問した。留学中に帽子制作を開始し、卒業と同時に王室ご用達の帽子店「フレデリック・フォックス」に入社、王室の帽子を手がけていたが、2002年に今までにない帽子を手がけた。6月4日のエリザベス女王在位50周年式典の帽子。上品な青灰色の帽子だった。独立後はカジュアル・ラインなど幅広く手がけている。ジャネット・ジャクソンなどの世界のアーティスト、レセブに愛用されている。エリザベス女王は54cmと頭は小さいそうです。小倉さんは61cm。日本人の50代の男性の平均57.3cm。二人のために帽子を作ってプレゼントしてくれました。
 東京でも渋谷区神宮前の「test」などのセレクト・ショップなどで原田さんの帽子は購入できます。今年の冬にはメンズも登場します。世界100か国で販売されていて、日本でも新宿伊勢丹、銀座松屋などでも購入できます。将来原田さんのお店ができるかもしれませんね。

●地下鉄
 1の地区は2ポンド(400円)で乗れる。トンネルが丸く掘ってあり、車両も丸みがあるので、チューブの愛称で親しまれている。地下鉄発祥の地で、1863年には蒸気機関車が走っていた。通路が狭く、天井が低い。ピカデリー・サーカス駅に到着。音楽が聞こえてきた。テッド・エメットさんがトランペットでマシュケナダを演奏していた。テッドさんはトランペットの先生で、趣味でバスカーを12年やっている。ロンドンには400人がライセンスを取得して、コンコースなどで演奏しているバスカー(地下鉄ミュージシャン)と呼ばれる人たち。
 ロンドンの南に位置するアレッチという市のテッドさん宅を訪問した。イギリスは地震が少なく、石造りのために壊れにくく、築100年以上の家が多い。長男のエドワード、次男のエバン、長女タラ、次女ジェシカ、奥さんのジャッキーさんの6人家族。イギリスの代表的な伝統料理ローストチキンをいただいた。週に一度は必ず食べるという。作り方はチキンの中にパン粉とハーブを混ぜたものを入れるが、詰め物は各家庭によって違い、家庭毎にローストチキンの味が違う。表面に油を塗り、スパイスで味を整える。ベーコンをのせてオーブンで2時間焼いたら出来上がり。切り分けるのは父親の仕事で、茹でた野菜にローストチキンにグレービーソースをかけるというのが典型的。大きい方が願い事をすると叶うという骨を2つに引きちぎった。

●ヘアースタイル
 「ヴィダル・サスーン Vidal Sassoon」は美容界の神様と言われた。1963年マリー・クヮントのミニスカートが大ブームになった。その時ヘアー・スタイルを担当したのがヴィダルだった。ハサミだけでカットを作り出した最初の人物でもある。それまでの美容室はパーマやヘアカラーなどをする場所だった。美容室の概念を変えた。世界中に26のヘアサロンを持つ。シティ店のサロン・ディレクターのアンドリュー・シールズ氏はカットした後も、スタイリングが決まるヘアスタイルだから支持されるのだという。1969年に自分の哲学とテクニックを受け継ぐ人を育てるために、 Vidal Sassoon's Advanced Academy を立ち上げた。ここには日本人も多く参加している。10年間短期で毎年通っている人もいる。
 須藤さんはヴィダルの後継者のインターナショナル・クリエイティブ・ディレクターのティム・ハートレー氏を訪問した。彼は小さいハサミを使っている。カラーリングはインターナショナル・テクニカル・ディレクターのアニー・ハンフリーさん。マルチカラーやスライスという技術はアニーさんが生み出したもの。カットの戦略をカラリングする人に伝えて二人で作っていく。ティムさんが須藤さんの髪をカットしました。

●パブ
 「アルバート・アームズ Albert Arms」(1 Galdstone Street, London SE1 6EY)は営業時間が11時から夜の11時。地元市民の交流の場所。明るい時間から2人はやってきた。古くからイギリスではビールの醸造が盛んで、温度変化の少ない地下貯蔵庫で熟成させそれを汲み上げ常温で飲む「エールビール」。「ロンドンプライド」はロンドンの地ビールで2.6ポンド(560円)。コクがあって濃いそうです。食べ物として、ポークスクラッチ2.5ポンド(530円)はブタの皮の唐揚げ。ゆで卵を2つに切ったようなものは「エッグ・ピクルス(ゆで卵の酢漬け)」で2.5ポンドで、かなり酸っぱいそうです。週末には演奏会も開かれるが、テッドさんが演奏していました。


テレビ番組「内山理名の英国紀行 お城で貴族とマル秘デート」

 2004年8月28日放送。内山理名、モト冬樹、ビビる大木さんが出演。コーディネーターはフィリップ・シャンプレさん。モトさんはビートルズを歌いたい、内山さんはお城に泊まりたいという希望を実現する。フジテレビ製作。

●ロンドン
 ロンドンでソーホーを中心に自転車の後ろに車をつけて人を運ぶ力車 Rickshaw が人気。3人程度乗れるようです。

●μみゅうインフォメーション・センター
 行きたい場所に行く方法とかを教えてくれる。世界5都市にある。劇場チケットの予約もしてくれる。
 ロンドンでのお勧めホテルはランガム・ホテル・ロンドン The Langham Hotel London で、アンナ・ニーグル・スィートが1泊529ポンド(10,6万円)、ツインで220ポンド(4.4万円)。
http://www.langham-hotel.co.uk/
 お勧めのレストランは、リゴン・アームズ The Lygon Arms で、2つ星、シェフのマーティン・ブルノスによる本格的なイングリッシュ・クィジーンが味わえる。クロムウェル・ルームは1時間235ポンド(4.7万円)。
http://www.thelygonarms.co.uk/
 日本料理ならロンドンでも人気の「祭」では、スコッチ以外にも日本の高級ウィスキーがなかなかの評判。
http://www.matsuri-restaurant.com/e_info.htm

●バークレー城 Berkeley Castle
 今から850以上前に建てられた古城。城主は25代目で、ロバート・ジョン・グラントレー・バークレーさん、夫人はジョージーナ、長男はチャールズ、次男はヘンリー、その妻ケイトさん。チャールズさんは32歳独身で、花嫁募集中。普段は宿泊できないが、今回は特別に宿泊させてもらいました。部屋は80以上ある。まずは King's Galleryを見学。17世紀の英国王ジェームス2世などの肖像などが飾られている。絵画合計で数十億円とか。最も古い部屋の一つ Drake's Room で、エリザベス1世と親交の深かった、海洋王Sir Francis Drake が宿泊した部屋。理名さんがここに寝てもよいとチャールズさんが提案してくれた。The Dining Room では、歴代城主の肖像画が飾られていて、特別な時に使用する。チャールズ一番のお気に入りは The Morning Room で、礼拝堂。上部の木には、聖書の一部が13世紀に書かれている。さらに聖書が16世紀に初めて英語に翻訳された初版本もある。屋上に出ると、景色が素晴らしい。見渡す限りバークレー家の資産だそうです。実際には敷地面積2400ヘクタールらしい。東京都品川区がすっぽり入るそうです(笑)
http://www.berkeley-castle.com/
 The Great Hall で正装して、ディナーをいただいた。お客様が座った後に家族が登場し、城主の挨拶、乾杯。最初は「南フランス風ルイユ、フィッシュ・スープ」Fish Soup with Rouille 。メインは「小鹿とセロリのマッシュ」 Venison on a Celeriac Mash 。小鹿はこの敷地で獲れたもの、オレンジマーマレード添えです。家族の人は意外とリラックスしていましたが、大木さんは何度もマナーが悪いと注意されていました。チャールズさんは日本に興味を持っているそうです。日本食は寿司とか天婦羅とか食べたそうです。
 夜中に大木とモトさんは城を探検しました。エドワード2世が投獄されて処刑された部屋 King Edward's Room だったそうです。
 2日目は内山さんは次男のヘンリーさんと乗馬を楽しんだ。プロンカ号に乗る。大木とモトさんは犬の散歩と犬小屋の掃除、薪割、草刈をした。

●パブ
 Mariners Arms でビールを飲む。大木は女性にアタックしたが撃沈した(笑)バークレーさんにお世話になったので、日本食をご馳走しようということになった。
http://www.britishpubguide.com/pubs/5189.html

●バース Bath
 チャールズさんと内山さんは車で訪問した。かつて2000年前にローマ人によって神殿と温泉場が作られ、風呂の語源にもなった町。18世紀には上流階級の社交場としても栄えた。The Royal Crescent は三日月形の建物で1987年世界遺産に登録された。15世紀に建造された大聖堂 Bath Abbey 、その近くの Roman Bath を訪れた。Roman Bath では街中に湯気があがり、1日125万リットルの湯量を誇る。
 バース・スパ・ホテルにはセレブが訪れ、美容と健康の施設が充実している。まずは温水プール、ジャクージ、次いでアロマ・マッサージ・リラックス60ポンド(1.2万円)。その後にアロマ担当のヴィッキー・バックリーさんに相談すると、リラックスしたいのなら、ラベンダーとレモンのミックスがいいという。
http://www.bathspahotel.com/

●バークレー城
 3日目。庭園ではガーデナーのクリス・ギルさんが手入れしていた。忘れな草もありました。御礼に和食を使う時に、使うことにした。大木さんは魚釣りに挑戦したら、ウナギが獲れました。

●コッツウォルズ
 ロンドンの西130km?。人気のスポットです。内山さんはロンドンに買出しに行く途中に、Cotswold Farm Park を見つけて訪問してみた。可愛い動物たちとじかに触れ合うことができる。羊やヤギ、牛が放牧されている。休日は子供たちで大賑わい。ヤギに餌をやった。スタッフのケイト・ウィリアムスさんが説明してくれ、服を着替えてヤギの乳搾りをしてもいいと言ってくれた。ヤギ1頭から1日4リットルのミルクが採れる。内山さんとモトさんが体験し、ミルクも飲ませてもらった。今朝生まれたばかりの羊が赤ちゃんを見た。ミルクを与えました。
http://www.cotswoldfarmpark.co.uk/

●ロンドン
 ポートベロー・マーケット Portobello Market に行く。食料品、日曜雑貨、アンティークまで何でも揃う。ナスやカリフラワーがばかでかい!ナス1個0.7ポンド(140円)、トマト1個0.8ポンド(160円)、イチゴ1パック1.5ポンド(300円)、エビ1ポンドなどを購入。  オーラ占い師のニーナ・アシュビーさんは絵を描いてオーラを見て将来を占う。2年後に結婚相手が現れるかも〜という話でした。
http://www.portobelloroad.co.uk/
 Ceramica Blue で食器を物色。
http://www.ceramicablue.co.uk/

●JCBプラザ
 オックスフォード・サーカス駅の近くのコンデュイット通りにある。現地情報を日本語で提供してくれる。

●ロンドン
 本場のアフタヌーンティーが体験でき、スコーン作りを体験できるという Art of Living というお店の情報を聞いた。JCBパスポート提示で20%オフ。テムズ川沿いにある。先生はキャロライン・ハンフリーズさん。10個分で小麦粉200g、ミルク180g、バター50g、砂糖大さじ1杯、塩小さじ半分、ベーキングパウダー中さじ4杯、酢小さじ1杯。まず、ミルク180gに小さじ1杯の酢を入れる。小麦粉に冷たいバターを入れてかたまりがなくなるまでこねる。これにヨーグルト状のミルクを加え、よくかき混ぜる。20回くらいたたきつけて、生地をのばして型抜きをし、オーブンで焼く。ジャムとバターをつけて食べます。
 レストラン「祭」で食事をした。内山さんは「海老しんじょう椀」はお勧めだと言う。特にダシがいいそうです。料理長の須藤洋さんにお願いして特別に作り方を教えてもらった。
 パブ O'Neil's でドラフト・ギネス・ビールを飲んだ。45度に傾けて入れ、泡が落ち着くまで2分弱待つのが大事だとか。最後に泡を注ぎ足し、シャムロック(アイルランドの国花)をかたどれば完成。ここでロンドンっ子に好きな音楽を聞いた。ビートルズはみんな知っているという。

●バークレー城
 和食パーティのために仕込みをした。煮物には筍、蓮根まで入っていた。今回はみんなラフな恰好で食事をしました。4人に食べてもらいます。内山さんは着物で登場、バークレー家の紋章の形でフラワー・アレンジメントも作った。「海老のしんじょう揚げ」は好評でした。ヘンリーさんはお汁まで完食。「レンコンのはさみ揚げ」。レンコンは食べないので意外な顔でした。「筑前煮」も好評でした。「ウナギちらし寿司」。酢めしは苦手みたいでした。
 最後にモトさんがビートルズの「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を歌いました。
 庭園で純和風のお茶会にチャールズさんをご招待しました。お口直しに、内山さんが作ったスコーンを出しました。抹茶は苦手だったみたいです。
 最後にチャールズさんが気球に乗ることをプレゼントしてくれました。空からバークレー城を見学しました。


テレビ番組「旅サラダ」2004年7月は川上麻衣子さんでイギリス

 ブリティッシュ・エアウェイズで行ったようです。

●ロンドン
 成田から12時間で到着。偉大な歴史と最先端の文化が見事に調和した街。 1798年創業のレストラン「ルールズ Rules」。この店を愛した多くの政治家たちの絵画や写真が飾られている。伝統料理ローストビーフをいただいた。塩と胡椒で味付けし、じっくり時間をかけてオーブンで焼く(リブ・ロースト2人前800g、39.90ポンド:8000円)、クレービー・ソースがかけられている。柔らかいパンのようなヨークシャー・プディングと一緒にいただく。
http://www.rules.co.uk/

●国立の植物園
 郊外に向けて車で40分、世界遺産の「キュー・ガーデン Royal Botanic Gardens, Kerr」。世界各国から集められた4万種類の植物がある。ヘリコニア、クレロデンドロン、パキスタキスなどが紹介された。食虫植物コーナーには、サラセニア、ヘリアンフォラ、ハエトリソウなど250種類がある。
 ローズ・ガーデン。バラはイングランドの象徴らしいが、いい時期に来たので、6000本のバラの花が満開でした。トランペッター、コルチェスター・ビューティ、アイ・ペイントなどが紹介されました。
http://www.rbgkew.org.uk/

●宿泊
 1840年に建てられた住宅を改造したホテル「ザ・パヴィリオン・ホテル The Pavilion Hotel 」に宿泊。こだわりをもって集められたアンティークの品々が置いてある。いろいろな雑誌でも紹介されているホテルで、ロックがテーマの部屋は黄緑・ピンク・黄色・青などの70年代のスタイルをイメージした部屋(ツインで1室100ポンド:2万円)。ゼブラはシマウマの模様が使用されていて、1室100ポンド。Highland Fling はスコットランド北部のことで、タータンチェックが使われていて、1室100ポンド。今回は、White Days Soul Nights に宿泊したが、素敵な夜を!というテーマで1室100ポンド。
http://www.pavilionhoteluk.com/


●リヴァプール Liverpool
 ビートルズ発祥の地。市内に、John Lennon Drive, Paul McCartney Way, George Harrison Close などの地名がついている。
 マシュー通り( Mathew Street )には彼らの息吹が感じられる。Lennon's Bar もあるし、The Mathew Street Gallery にはジョンの作品もあり、The Beatles Shop もある。
http://www.thebeatleshop.co.uk/
 ビートルズが無名の頃に出演していた「ザ・キャバンクラブ The Cavern Club 」もマシュー通りにあり、地下の倉庫のイメージで小さくて暗い。ここで彼らが心の言葉を音にのせていた。
http://www.caverncitytours.com/
 次にビートルズ・ストーリーという店に行ってみた。彼らの歴史を知ることもできます。ジョン・レノン自身、イギリスで迫害されていたアイルランド出身者だったそうです。1971年のイマジンにはそういうことも含めたメッセージがあるようです。入場料大人7.95ポンド(1600円)。
http://www.beatlesstory.com/

 セント・ピータース教会の向かいの集会所でジョンとポールが初めて出あったという。ここには「会った」という看板が壁にありました。
 ビートルズの歌の中にはリバプールの町を歌った歌がたくさんあります。ポールの思い出の歌、ペニー・レイン Penny Lane もその一つ。歌詞に出てくる旧銀行の建物、その3軒?右隣のTony Slavin という床屋さんもありました。
 彼らがよく行っていたというマシュー通りのパブに行ってみた。「ザ・グレープス The Grapes 」で、ジョンはここでよくビター・ビール(1.85ポンド:360円)を飲んでいたそうです。写真も残っていて、うれしいです。
http://www.birtall.co.uk/fineart/liverpool/the-grapes.htm


●コッツウォルズ Cotswolds カッスルクーム
 コッツウォルズとは「羊がいる丘」という意味。田舎の村々が150もある。ドライブを楽しみながら、中世の面影を残したカッスルクーム Castle Combe という村を訪問した。イギリスで最も古い街並みが保存されている村。壁の色が特徴的で、ライムストーンという石灰岩で作られていて、ハチミツ色をしていて、何ともいえないぬくもりを感じる。
 村で人気のギャラリー「ギャラリー・オン・ザ・ブリッジ The Gallery on the Bridge 」を訪ねた。猫の置物がある。

●コッツウォルズ バイブリー Bibury
 19世紀の詩人ウィリアム・モリスがイングランドで最も美しい村と絶賛した村。アーリントン・ロウには14世紀に建てられた家並が残っている。川には鱒や鴨・白鳥がいる。
 私有地でも入っていってもいいという「Public Footpath 」と書いてある札を目印に散歩をしてみた。羊のいる牧草地がありました。塀とかは乗り越えるようになっているようです。
 宿泊は、17世紀創業の「ザ・スワンホテル The Swan Hotel 」。お部屋も落ち着いた感じ。デラックスダブル1泊190ポンド(3.8万円)〜。ディナーをいただいた。「カリフラワーのスープ」、「バイブリー鱒、夏野菜添え」の2品のディナーコースは23ポンド(4600円)。
http://www.swanhotel.co.uk/

●ストラトフォード・アポン・エイヴォン Stratford-upon-Avon
 緑に囲まれた穏やかな町。ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)の故郷でもある。バンクロフト・ガーデンにはシェイクスピアの像が建てられている。彼は手袋職人の父の下で育ち、21歳でロンドンに渡り、最初は俳優として生活していた。その後劇作家として活躍し、1590年頃から26年間に37の作品を残した。47歳の頃にこの町に戻って晩年を過ごしたそうです。
 シェイクスピアが21歳まで過ごした生家。誕生したという部屋も残っている。入館料 6.70ポンド(1340円)。4歳から14歳まで通ったグラマー・スクールでは、イスがなく、立ったままで勉強していたそうです。
 ホーリー・トリニティ教会は、この街のシンボル。シェイクスピアが洗礼を受け、永遠の眠りについた場所でもある。入館料1ポンド(200円)。
 スワン劇場 The Swan Theatre に向かった。現在でもシェイクスピア劇を上演する劇場のひとつ。シェイクスピアの時代と同じように、客席が3方からステージを囲むようになっている。

 宿泊は1630年創業の「シェイクスピアホテル The Shakespeare Hotel 」。白と黒の木彫りの外観が印象的。部屋はシェイクスピアの作品名や登場人物の名前がつけられている。今回は101号室オフェリアの部屋。可愛い部屋で普通のお家の感覚に近いかも。フォー・ポスター・スイートで、1泊朝食付 150ポンド〜(3万円)。


●ウェールズ・カーディフ Cardiff
 イングランドの西、長さ5kmのセヴァーン橋 Severn Bridge を渡るとウェールズとなる。雄大な山々が並び、独自の文化や言語を持つ。イギリス人の先住民であるケルト人を祖先に持つ。
 カーディフは首都で、カーディフ城を中心として、ケルトの文化を色濃く残している。街のあらゆるところで、英語とウェールズ語の二重表記が見られる。

 カーディフ城の向かいにあるお土産屋さん「キャッスル・ウェルシュ・クラフツ Castle Welsh Crafts 」には、ケルト文化を象徴するような民芸品やアクセサリーなどが売られている。ウェールズの国旗に現れた赤いドラゴンは勇気と勝利を表している。螺旋や結び目などの連続的な模様が特徴的なケルトのアクセサリーも豊富。奥にはケルト装飾が施された木製のスプーンが置かれていた。これはラブ・スプーンと呼ばれていて、昔は男性が女性に婚約の証しとして送ったもので、1本の木から作られていて、それぞれの模様には意味がある。ハートは愛、鎖は永遠の結びつき、鈴は結婚を表す。1本40ポンド(8000円)など。アーサー・トーマスさんに作製過程を見せてもらった。小さいネックレス25ポンド(5000円)というのもあります。

 ウェールズ料理を食べるために、「バフ Buffs 」というレストランを訪問した。前菜の「ラヴァーブレッド」4.95ポンド(990円)は、海苔を使った料理で、海苔の上にパン粉をかけて焼いてあります。「ラムチョップ」12.95ポンド(2590円。イギリスでもウェールズのラムはおいしくて有名だそうです。
http://www.buffsrestaurant.co.uk/

●ウェールズ スランゴイド・ホール Llangoed Hall
 車で1時間半ほど、牧草地の間を走って、緑で包まれたロマンチックなホテルに到着しました。ローラ・アシュレイのご主人が経営するホテル。中にはローラ・アシュレイが製作したインテリアなどが置かれている。西暦560年に作られたお城を改装して作られたホテルです。1室毎に違った内装だそうです。
 ステート・ルームは1泊朝食付きで、1室240ポンド(4.8万円)〜。少し緑がかった白い色の豪華な部屋ステート・デラックスは、1泊朝食付きで1室295ポンド(5.9万円)〜。天蓋付きのベッドで、ローラ・アシュレイの世界です。庭も素晴らしくて、アフタヌーン・ティーをいただいた。2名前で29ポンド(5800円)。要予約、コーヒー・紅茶付き。スコーンはナイフで2つに切り、黒すぐりのジャムとクロテッド・クリームを塗って食べます。クロテッド・クリームは濃厚でバターみたいな感じだそうです。メレンゲのケーキなどを本当に静かなところで優雅に過ごしました。
http://www.llangoedhall.com/home.html

●ウェールズ ヘイ・オン・ワイ Hay-on-Wye
 カーディフから北に車で1時間。世界に知られた古書の街。古本屋さんは37軒。1961年に町起こしが行なわれた。怪しい看板にひかれて、1軒の本屋さんに入ってみました。「マーダー&メイヘム Murder and Mayhem 」。ミステリー専門の本屋さんでした。装飾もミステリー調です。
http://www.addyman-books.demon.co.uk/newsite/about_addyman_books.htm

 ヘイ城に行く。この屋外が古本屋さんになっている。「ヘイキャッスル・ブックショップ Hay Castle Bookshop 」。雨ざらしです(笑)が、ハードカバーでも1冊100円です。
http://www.richardbooth.demon.co.uk/haycastle.htm

●ウェールズ スランゴスレン Llangllen
 さらに北に1時間の街。緑豊かな景観を守ったイングリッシュ・ガーデン「ボトナント・ガーデン The Garden at Bodnant 」に行ってみた。1万種以上の植物が育てられています。特徴はキングサリという黄金色のお花。奥まで55mの花のトンネルが続いていました。新種のシャクナゲもあり、約500種類のシャクナゲがあるそうです。ヤマボウシは白い花ですが、白い部分は花ではなく保護している部分。真中の球になっているのが花だそうですが、面白くてきれいです。入園料 大人5.50ポンド(1100円)。
http://www.bodnantgarden.co.uk/

●ナローボートに乗る
 イギリスは運河が発達していて、ナローボートに乗ってクルーズをするのが、伝統的なレジャーとされている。長いもので20mもあり、台所、ダイニング、寝室、シャワールームまで備わっていて、家として利用している人もいる。運河はテーマパークみたいに見える。Anglo Welsh Waterway Holidays で借りました。1日レンタル80ポンド(1.6万円)〜船長はトニー・ゴマーさん。
http://www.anglowelsh.co.uk/

 ポントカサステ水道橋 Pontcysyllte Aquaduct を渡った。この運河の最大のポイントで、高さ37m、幅は2m程度?すごく怖そうです(笑)歩いて渡れるようです。
http://www.busybus.co.uk/pontcysyllte.htm


●イングランド・アニック Alnwick
 アニックはスコットランドとの国境に近い町。そのために石の砦も多い。アニック城はイングランドで2番目に大きい城で、700年の歴史を持つ。ハリー・ポッターを撮影したお城です。入場料大人7.5ポンド(1500円)。サロンは客室として使われており、イタリアのルネッサンス期の家具や調度品が置かれている。図書室には1500年頃から当時の公爵が本の収集を始め、現在は1.3万冊の本が置いてある。1763年の本もあった。
http://www.alnwickcastle.com/

●ファーン島 Farne Island
 鳥たちの聖地、無人島のファーン島クルージングにでかけた。クルーズツアーは乗船料8ポンド(1600円)〜。入場料は4月と8月は3.8ポンド(750円)、5〜7月は4.8ポンド。30分で到着。
http://www.farne-islands.com/boat-trips/
http://www.farneislands.co.uk/farne.html
 鳥は21種類、20万羽いる。鳥が頭をつつくので、帽子やヘルメットは必須ですが、帽子だけじゃ痛いそうです。ガイドはデビッド・スティールさんでした。アジサシやホンケワダガモがいましたが、卵を温めているようです。
 きれいな白い花の咲いているお花畑がありました。そこを通って海沿いに来ると、断崖にはニシセグロカモメ、ウミガラス、カワウが多くいました。川上さんが一番会いたかった通称パフィンことニシツノミドリがいました。くちばしが黄&橙色で特徴的で、頭が黒く、目のまわりが白く、目が黒くて困った〜っていう目をしています。島には11万羽いるそうです。
http://nigelhomer.homestead.com/puffin1.html

●スコットランド エジンバラ Edinburgh
 豊かな緑の中にあるスコットランドの都。中世の趣きがそのまま残っている。エディンバラ城は長い年月、スコットランド王家の居城として使われてきて、町を守ってきた。建物の大半はイングランドとの戦いで、壊れ、修復を繰り返してきた。
 1861年から毎日絶えることなく、午後1時に空砲を鳴らすことが日課になっている。タイ・マッカイ軍曹が準備をし、空砲が鳴ると同時に、丘の上の塔の白いボール、タイム・ボールが落とされる。入場料大人9.5ポンド(1900円)。
 エディンバラ城の麓の公園プリンシズ・ストリート・ガーデンズ Princes Street Gardens には、美しい花が咲き乱れていました。

 タータンチェックを使った雑貨の店「アンタ Anta」。伝統的な柄をクッションやお皿にも応用している。ネクタイは全て24ポンド(4800円)、バッグ50ポンド(1万円)、赤ちゃん用ショール50ポンド(1万円)、バッグ50ポンド(1万円)、スカーフ45ポンド(9000円)、ボストンバッグ150ポンド(3万円)などが紹介されました。
http://www.anta.co.uk/

 キャニーマンズ Canny Mans という、1871年創業のパブに行ってみた。落ち着きがある室内に、天井には自転車が吊ってあるが、バーに来ましたっていう感じです。スコットランドで最も品揃えがいいというこの店には、250種類以上のスコッチが置いてある。マネジャーのアレックス・ディッキーさんが、ラフロイグ Laphroaig というアイラ島(Islay Island) で作られたスコッチ10年ものを勧めてくれました。35ml3.35ポンド(680円)。独特な香りと強い後味が特徴です。煙っぽい香りがするが、飲むと甘味があり、その後にカーッとくるそうです。次はハイランド地方で作られたダルウィニー Dalwhinnie 15年もの、35ml6ポンド(1200円)を薦めてくれました。雪解け水で蒸留されています。
http://www.bestpubs.co.uk/layout0.asp?pub=105837

●スコットランド ショッツ Shotts
 エディンバラから車で1時間。毎年7月に行なわれるスポーツの祭典を見る。「第55回ショッツ・ハイランド・ゲームス」で、まず25人のバグパイプの行進がある。リレーやハイランド・ダンスのコンテストなど13種類の競技が行なわれます。スコッツ・ハンマー投げ、26kgのおもりを高く投げる競技、重さ長さ5m75kgの丸太投げが紹介されました。「デカスロン」重量五種競技ハイランドギャザリングは文化を認識する場でもある。バイキングの影響をうけ、その文化を引き継いでいる。
http://www.shottshighlandgames.org.uk/


テレビ番組「世界の絶景100選U」

 2004年7月31日放送。前回は1月31日で、スイス・マッターホルン対アメリカ・モニュメント・バレー。中国・桂林対イタリア・ベニス。ドイツ・ノイシュバンシュタイン対フランス・モンサンミッシェルでした。フジテレビ製作。

●ナポリ・青の洞窟
 森久美子さんが「世界一神秘的な洞窟」として紹介。24年前にイタリアに留学してカプリ島を目指したが、一度も見てない。ナポリのホテル・パラディッソに宿泊。アルベルト・カプーロさん42歳が案内してくれた。彼のひいおじいさんはオ・ソレ・ミオの作詞者ジョバンニさん。
 30km離れたカプリ島に1時間かけて行くと、マリーナ・グランデでは満潮だからダメだと言われた。仕方なく589mのソラーロ山にリフトで登る。約10分で山頂に到着。港から青の洞窟に行ってみた。入れる条件は、晴れた日で、引き潮の時間で、波と風が穏やかな時です。5年前から水位が上がってきていて、なかなか中には入れない状況になっているそうです。波が高くて、今日は無理でした。と言っても、この10日間天候が悪く、誰一人として入ってなかったそうです。
 「ダ・ジェルソミーナ」というレストランで食事。「車えびのオリーブオイル・ソテー」。翌朝9時に再度挑戦して内部に入れました。感涙して、オー・ソレ・ミオを歌いました。太陽の光が海底の石灰岩に反射して、洞窟が青く輝いているのです。

●ヨセミテ・世界一の岩
 アメリカ合衆国には57箇所の国立公園があり、アメリカの全国民が世界一美しいというカリフォルニアの国立公園。内山理名さんが紹介した。サンフランシスコから自分が車を運転して5時間で到着。案内人はマイケル・ロスさん52歳。
 世界一大きな一枚岩「エル・キャピタン」が背後にあった。高さ1095mで、世界中のロッククライマーの憧れ。頂上まで3日かかるそうです。「ミラーレイク」は大きな2つの岩・青い空・緑の木々が湖面に写っています。春の雪解け水の時に可能だそうです。夏は水垢で見えなくなるそうです。最後の絶景は2時間のトレッキングが必要。カリフォルニア・ジリスがいた。1時間登ったところからは手をつかないと登れないくらいになった。ポイントに到着。右にハーフドームがあり、谷がそちらにひとつ、左側にも谷があり、目の前には大きな滝がありました。

●オリエント急行
 イタリアのベニスから1泊2日で、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、フランス、イギリスへの旅をする。中尾彬、小沢真珠さん。サンタルチア駅で見てみると青い車体です。案内人はブルーノ・ジャンセンスさん40歳。タオルはアメニティもオリエント急行オリジナル。午前11時10分出発。
 早速フランス料理のランチ。前菜は「スモークサーモンのアボカド添え」、メインは「鴨のレモングラス風味生姜添え」、デザートは「フレッシュマンゴとお米のココナッツミルクプディング」でした。午後1時半に国境を通過。左側の窓にアルプスの絶景が見えた。車内にはオリジナル・グッズを売るお店もある。小物入れは1.9万円、時計は9.5万円、人気のホイッスルは2800円。午後7時にリヒテンシュタインを4分で通過して、スイスに入った。
 夕食には中尾さんから小沢さんに花束のプレゼントがあった。乗車する際に注文したそうです。前菜は「石もちとアンチョビのサフラン・リゾット添え」、メインは4時間じっくり煮込んだ「牛肉のトスカーナワイン煮、フォアグラ添え」、デザートは「3種のチョコレートとオレンジリキュールカスタード」。ディナーの後は、サロンカーで一杯やりながら、ピアノ演奏を聞いた。オリジナル・カクテル「アガサ・クリスティ」をいただいた。部屋に帰るとベッド・メイキングしてあった。
 午前5時フランスに入り、午後1時25分にカレーヴィルに到着。ここで列車とお別れして、バスに乗りかえ、これがコンテナに入って、ドーバー海峡を越える。イギリスでは茶色と黄土色のプルマン車両に乗り換える。オードリー号はエリザベス女王のお気に入りの車両です。ロンドン・ビクトリア駅に午後5時に到着。約1800kmに及ぶ絶景の旅でした。費用は一人26.9万円です。

●エジプトのピラミッド
 勝俣州和、金子貴俊さんが紹介。ピラミッドは町から目と鼻の先にある。宿泊はル・メリディアン・ピラミッドだったが、ここからもピラミッドが望める。歩いて行けます。案内人はナスル・A。アールさん38歳。
 2004年一押しの絶景は、ケンタッキー・フライド・チキンとピザハットのお店の3階。ここからは、正面にスフィンクス、後ろに3つのピラミッドが見える。
 次は140年前の1864年に日本人が初めて写真を撮った場所に行く。スフィンクスの右肩の位置で幕府から派遣された使節団26名?が写真を撮ったという。二人は武士の姿になって観光客を斬りました(笑)
 クフ王のピラミッドは底辺230m、高さ147m、石の数300万個。西暦820年にアル・マムーンという王様がピラミッドの中に初めて入ったときの入口からみんな中に入っています。昔はなかった入口です。入ると階段を登り、大回廊と呼ばれる高さ8m長さ50mの通路があります。その先が王の間。
 4500年前と同じ風景を見る。街がピラミッドまで近づいた現在のエジプトでは建物を見ずにピラミッドだけを眺めるのはとても難しい。車も多い。全く見えなくなる場所がある。そこは気温40度以上の砂漠の中。2時間歩くと、その場所があった。小さいピラミッドのその先のようで、大きさがほぼ均等に見えました。手前に小さいのが3つあって、その後ろに3つのピラミッドが見えました。街は見えませんでした。

●中国・泰山 世界一の大階段
 中国の人が一度は見てみたいというご来光。そのためには7412段の石段を登らないといけない。MEGUMI、KABAちゃんが紹介した。上海経由で済南へ5時間、さらに車で1時間で泰安市に到着。案内人は劉剣さん27歳。サンシャイン60ビルで階段が1204段なので、6個分(笑)最初の2000段は傾斜は急ではない。泰山せんべい5元(70円)を売っている。中国版クレープ風で具はネギ(笑)ネギの効能は乳酸を分解して疲労を回復する。1時間で1000段通過。2500段に中天門がある。ここの人気のお店は刀で麺を削る刀削麺20元(280円)。
 ここからは1500段の最大の難所「十八盤」。これを越えて、心臓破りの階段。最後は最大斜度50度を越える難所。8時間で6500段南天門に到着。この時、夕陽が沈みかけていました。残り900段は暗闇の中を登った。10時間で到着。山頂の食堂でご来光を待つ。
 午前4時、500人以上の人がご来光を待つ。5時、茜色に染まり、太陽が昇った。

●ベネズエラ エンジェルフォール 世界一の落差を誇る滝
 高すぎて、水が霧となってしまい、滝壷がない。地図に記載されていない秘境「ギアナ高地」にある幻の滝「エンジェルフォール」を有坂来瞳さんが紹介。カラカスからカナイマまで飛行機で行く。案内人はマターソンさん36歳。
 まずジャングルの中を川まで車で移動。横幅100mのアチャの滝も絶景ですが、土色に濁っています。この頃は水量が多いそうです。日本を出てから4日目やっとボート乗り場に到着。ここからボートで川を80km上ります。川の両岸はジャングルで、水量も多く、急流が多い。5時間で休憩。上陸し、最後の村で昼食。ベモン族の村で、バナナの皮の屋根に土壁の家。白アリのローストを食べさせてくれたが、有坂さんは食べられませんでした(笑)
 目の前にテーブル・マウンテンが見えてきました。100以上もあって、2000m級の高さです。気温は33度。エンジェルフォール直前の宿営地に到着。しかし、トタン屋根だけ(笑)ハンモックで寝ました。
 翌朝、5時間のトレッキング。川も渡り、ジャングルの中を歩きました。世界一の滝エンジェル・フォールが目の前にありました。落差977m。滝の落ちる場所ははるか雲の上でした。

http://www.fujitv.co.jp/zekkei100/index.html


「ピン子と寿賀子の新美女ふたり旅 −バルト海クルーズ−」


 2004年1月25日放送。関東地方では2003年10月11日に放送。橋田寿賀子と泉ピン子さんが白夜・フィヨルド、バルト海クルーズ、世界遺産の旅をする。TBS製作。

●ノルウェーのノールカップ Nordkapp
 白夜の地のノルウェーのトロムソに到着。そこから飛行機でヨーロッパ最北端の岬ノールカップに向かった。今度はバスでノールカップに向かった。バスからトナカイが見えた。到着時間は夜中の12時。ノールカップ展望台は、北緯71度10分21秒、世界各地から真夜中の太陽を見るために人が集まる。大きな中がスカスカの地球儀がありました。ノールカップ郵便局では、名前を入れた到達証明記録をくれる。
 ホニングス・グォーグで一泊。

●ノルウェーのトロムソ
 バスでトロムソに戻る。道路にはトナカイがいた。トンネルを占拠していたので、バスがなかなか動けなかった。ピン子さんは半袖のシャツでした。
 トロムソは北極圏を目指した探検家の基地であり、捕鯨の基地でもあった、北極圏最大の町。アムンゼンの像もある。トナカイとアザラシの肉を食べるためにレストランに入った。他にはサメが食べられるとか(笑)アザラシは黒くて、トナカイの方がおいしいそうです。

●デンマークのコペンハーゲン
 まず人魚姫の像に行く。次は世界遺産のクロンボー城で、ハムレットの舞台となった場所。ハムレットとオフェーリアの像もありましたが、実際は Amlethだったそうです。15世紀の頃は上から監視して通過税を取るために作られた城だそうです。シェークスピアの像が石壁に掘り込んであった。さびれた城はフレデリック2世によって1572年に再建された。

 豪華イタリア客船コスタ・ロマンチカ号で、7泊8日のバルト海クルーズに出かけた。船にはエレベータもついています。寿賀子さんの部屋は豪華なスィートで60万円だそうです。全長220m、乗客数1600人、船内にはフィットネスジム、エステ、カジノ、ギフトショップ、いくつものバーがあります。避難訓練をまず行なう。ピン子さんはまずエステ。エステシャンはイタリア人美男子でした。
 クルーズの問い合わせはオーバーシーズトラベル tel:03-3567-4101 へ。

●スウェーデンのヴィスヴィ
 最初の寄港地は世界遺産に登録されている、スウェーデンのゴットランド島ヴィスヴィの街。数十人乗りのボートに乗り換えて上陸。ハンザ同盟の重要拠点だった。バラが咲き乱れ、あらゆるところに廃墟が見られるので、バラと廃墟の町とも呼ばれる。8月の初めの中世週間は、中世を再現するイベントで、町の人も観光客も中世の恰好をして楽しむ。サンタ・カタリーナ教会の廃墟に行った。

●クルーズ内
 その晩はジャン・カルロー船長主催のパーティに出席した。挨拶のあとシャンパンで乾杯しました。
 翌朝、バルト海のご来光を拝みました。
 ある日はイタリア・ディ。イタリア式のダンスで飲めや歌えやの大騒ぎ。

●スウェーデンのストックホルム
 次の寄港地。北欧のベニスと称される。人間と自然の共存が図られた美しい町。田中耕一さんなどのノーベル賞の授与式があったことでも有名。ストックホルム市庁舎を訪問した。ブルーホールでは12月10日に晩餐会が開催される。二階は今も使われている市議会の議場。見学のハイライトは黄金の間。ノーベル賞受賞式パーティの舞踏会に使われる。1900万枚の金箔が貼られた壁は素晴らしい。人間の一生を描いた絵も有名です。
 歴代のノーベル賞の晩餐会のメニューと同じものをいただけるレストランがある。ピン子さんはアインシュタインの時、寿賀子さんは川端康成さんの時のをいただいた。後者の分は、前菜はカメまがいスープ、ロブスター、前者はコンソメでした。
 ちなみに田中・小柴さんの時のメニューは前菜が「赤かぶとヤギのチーズのタルトレット」、メインは「スウェーデン産小鹿のフィレのロースト」、デザートは「バニラとチョコレートのババロア」でした。

●フィンランドのヘルシンキ
 北欧の白い都市、バルト海の乙女と呼ばれ、対岸には緑の島々が点在する。元老院広場にはアレクサンドル2世像がある。対岸のユニサーレ島でサウナに入る。新陳代謝をよくするために、サウナの中では白樺の枝で体をたたきます。30分入ってからバルト海に入った。
 マーケット広場を見学。トナカイの肉が入ったパエリアを食べた。フィンランドではミートボールとピザが多く食べられるそうです。

●ロシアのサンクトペテルブルグ
 300年前にピョートル大帝によりネヴァ川のデルタ地帯に作られた町。その街並みはバロック・クラシック様式を取り入れられて作られている。エルミタージュ美術館は有名。ピョートル大帝の像には毎日、結婚式をすませたカップルたちが記念写真を撮っている。
 300年祭で盛り上げるサンクトペテルブルグ。今度はエカテリーナ宮殿に行く。ここではスリに気をつけるように!全長740mの宮殿ですが、水色の壁が印象的です。第二次世界大戦でほとんどが破壊されたが、戦後60年かかって修復された。中には靴カバーをつけて入る。真っ赤な絨毯を踏みしめて中に入ると有田焼きが目に飛び込んできた。大広間(舞踏の間)はこの宮殿の一番大きな部屋で1000平方mある。ロシアのバロック様式の素晴らしい間で、鏡と金箔が特徴。琥珀の間は内装全てに琥珀が使われていて、世界の奇跡と賞されたが、ナチスドイツが撤退した時になくなっていた。復元は困難を極め、6トンの琥珀をちりばめて修復できた。外で4時間待って入るという。
 金色の丸屋根のイサク聖堂。世界でも3番目に大きい聖堂で、高さは30階建のビルと同じ高さ、14000人を収容できる。完成までに40年かかり、内装も豪華で22人の芸術家の手が加えられ、天井一面には聖書の場面が聖人のモザイク画で飾られている。丸屋根には100kg以上の金が使われている。ソ連時代はここも博物館にされていたが、現在は教会として再び祈りの場所として使われている。
 ホテル・アストリアでロシアン・ティーをいただく。専用の湯沸かし器サモワールで入れる。僕もジャムを入れるものだと思っていましたが、そういう習慣はないそうです。
 マリインスキー劇場も薄緑色できれいで、世界遺産の町は本当にきれい。川の側の屋敷も貴族の家で高さも限定されていたそうで、きれい。

●エストニアのタリン
 中世の空気を伝える街、バルトの窓とも呼ばれる世界遺産の街。2.5kmの城壁に囲まれた旧市街を中心に、バルト海地方独特の円錐形の屋根をもった建物が特徴的。
 ラエコヤ広場はカラフルな、市民の住んでいた下町の中心地。主なイベントはここで行なわれる。エストニアが独立して13年以上過ぎた今は、タリンにかつての社会主義の暗い影はない。中世ハンザ都市の賑わいを再び取り戻している。大聖堂(トームキリク)はエストニア最古の教会。教会の中には大きな棺がありますが、これはお墓です。そこの通路には13−18世紀の墓石があったという。
 世界でも最も古い薬局になる市議会薬局を訪問。1422年建造で、新しいものも古いものも置いてある。15世紀のレシピで作られた秘伝のスパイスワインは今でも作られているそうです。

●船旅の最後
 素晴らしい夕陽に遭遇しました。ピン子さんはこの旅での平和と自然のすごさに触れて涙ぐんていました。夕陽を見て初めて涙を流したそうです。その直後、東から月が出ました。

●ノルウェーのベルゲン
 ノルウェー第二の都市。ブリンゲン地区は世界遺産。カラフルなお家が並ぶ。巨大ロブスターを注文した。爪だけで両手にのるくらい大きい。サーモンが非常においしかったそうです。

●ノルウェーのソグネ・フィヨルド
 フィヨルドの氷河を見ることにした。ベルゲン駅から2時間かけてニュールダールに向かう。最初はトンネルが多い2時間です。ニュールダールからフロム山岳鉄道に乗って1時間。左右には息を呑むような光景が広がる人気コースだそうです。滝を見るためだけに止まってくれる素敵なサービスもあります。滝の真中に赤い服のきれいな女性が、音楽と共に登場しました。尻尾のある女性が街の男性と結婚すると尻尾が取れて幸せになるという伝説を題材にしたものだそうです。下にはすごい渓谷も見えました。
 フロム駅に到着。チャーターしたヘリコプターに乗ってフィヨルドを上から見る。長さ204km、水深1308mの世界一のソグネ・フィヨルドに向かう。氷河の上に立つというのが橋田さんの悲願です。氷河付近は雨で下りることができなかったが、その姿は広大ですごかった。
 次はフロムから船で水上からフィヨルドの姿を見たいという。船からでは静かに見ることができました。

●スコットランドのエジンバラ
 北のアテネとも言われている。8月の3週間に渡って、お城の広場で行なわれるのはミリタリー・タトゥー。バグパイプを中心に世界各地のバンドやダンサーたちがパフォーマンスを行なう。夜もライトアップされた中で行なわれる。踊りはハイランド・ダンスが多い?最後は蛍の光(オールド・ラング・サイン)を歌って花火で締めました。

●イギリスのロンドン
 ロンドン郊外のクリーブデン館。ビクトリア女王がこよなく愛したという庭園や土地は、今は国が管理し、建物は最高級ホテルになっている。美しい庭園を見ながらアフタヌーン・ティーをいただいた。


テレビ番組「イギリス流マネー紀行、日本人の知らないワクワクするお金の使い方」

 2003年11月9日放送。岩崎ひろみさん。テレビ東京製作。大和証券 グループが主な提供。
 伝統の国イギリスが今、活気に満ちている。伝統の顔と新しい顔がバラン スよく両立している。人々の顔には誇りと余裕が見られる。その豊かさを生 み出した秘密は何だろう。イギリス人のお金の使い方にあった。
●コッツウォルズ地方バイブリー
 イギリスで一番美しい町とも言われている。イギリスにはここ以外にも素 敵な場所は多い。イギリス人の投資の方法は豊かな人生が送れるという。そ の方法を求めてきた。
●シーハム (サッカー株を買う)
 イギリス北東部。ロンドンから500km。夢を買っているプリンセスロ ード小学校のメアリー・エッグルストン先生。子供は赤い服を上着を着てい る。教材に使っていたのは日本のスポーツについての教科書だった。歩いて 5分の自宅に行く。赤い色が好きだという。これはサンダーランドの色だと いう。サンダーランドSunderland とはフットボールクラブの名前。
 1973年サンダーランドはFAカップでチャンピオンになった。その時 のチケットもメアリーさんは持っていて、あらゆるグッズを持っている。 サンダーランドの株主でもある。儲けるつもりはなく、チームの一員になっ た気分だという。年間5ポンド程度の配当もあるが、配当以上のものを得て いるという。今はプレミアリーグから落ちてディビジョン1である。187 9年創設以来何度もディビジョン1で優勝しているサンダーランド。赤と白 の縦じまのユニフォームを着て、4.8万人収容できるサンダーランド・ス タジアムに試合を見に行く。1997年プレミアリーグ進出を記念して造ら れたスタジアムの壁に株主の名前が書かれたレンガがある。イギリスでは アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドなど18チームでサッカー株を 採用している。サッカー株でチームを育てることができるかけがえのない文 化でもある。

●ロンドン (シアターの夢を買う)
 ウェストエンドではオペラ座の怪人、レ・ミゼラブルなどのミュージカル が上演されている。ロンドンからブロードウェイ、ロングランとなると投資 家「エンジェル」は莫大な見返りを手にできる。劇場やプロダクションや作 品そのものに投資をする人がエンジェル。エンジェルとプロデューサーで6 :4で成功報酬を分配する。イギリスの小さな都市で3年間行なったものが ロンドンでは2週間で打ち切りになったケースもあるので、儲かるともいえ ない。儲かる場合は週に4000万円の利益となり、それを分配し、それが 1年続くこともある。
 ロンドンの東のグリニッジではオフ・ブロードウェイのようなものをやっ ている。ロジャー・N・テイラーさんはエンジェル。グリニッジ・シアター の中を紹介してくれた。舞台では現在上映中の劇団がオーディションをして いて、そういう場面も見ることができた。舞台裏の階段にはポスターと主演 者のサインが飾られている。その先には役者達の控え室グリーンルームがあ る。舞台出演前には緊張で顔が緑色になるからグリーンルームという。
 昔はここからウェストエンドに出て行った作品が多かった。一時経営難で 閉めたことがある。そこで彼はエンジェルになることを決意したという。劇 場の一部であるということは喜びでもあった。再開したら座席にエンジェル の名前が書かれたという。
 午後7時半に舞台が幕を開けた。サロンのようなロビーでは年配の客も多 い。この国で演劇を育ててきたのは、辛酸を経験した熟年世代なのだ。その 日はThe Mikado という出し物だった。内容は奇抜で、音楽が楽しく、舞台 が可愛い。テイラーさんは劇場の後ろの方で見守った。客は喜んでいた。芝 居を見る喜び、その客を見る喜び、その2つを持てるのがエンジェル。

●ロンドン新金融街ドック・ランド
 ロンドンにはミレニアムの象徴ロンドン・アイ、ガーキンという愛称の新 高層ビルなど新規な建物も立っている。この国を様変わりさせた原動力は、 拡大成長を遂げた金融市場。イギリスの金融市場もかつては、現在の日本の ように閉塞感に包まれていた時代が長く続いた。
 一転させるきっかけがサッチャー首相が行なった金融改革ビッグバン。あ らゆる規制を撤廃しグローバル化を促進した。この改革で状況は一変した。 その後金融サービス法により、市場に個人投資家が参加しやすくなった。そ れが今の成長につながった。
 専門家にイギリス人の投資の特徴を聞いてみた。個人の金融資産は半分は 年金と保険にしていて、長期的な視点での投資資金が大きい。イギリス人の 投資法に学ぶ点が多いのではないか?
 目先の結果にこだわらないイギリス人の心をさらに探ってみた。

●コッツウォルズ地方アッパースローター (新英国料理)
 田園風景が広がる町に世界じゅうから求めてやってくる料理がある。「 ローズ・オブ・ザ・マナー」はモダン・ブリティッシュ料理のホテル・レス トラン。1649年に建てられた領士の館をそのまま利用している。店内は 格調の高さが漂う。新英国料理モダン・ブリティッシュ料理は、かつての英 国料理の評価を一変させた。「食のビッグバン」。
 「白身魚のフィレ・ポテトとフォアグラ添え」、今までのイギリス料理だ ったらローストビーフに野菜だったが、フランス・イタリア・日本料理など の手法を大胆に取り入れて劇的に生まれ変わった。見た目はフランス料理で したし、味もおいしいそうです。デザートは「パッションフルーツのテリー ヌ・バナナシャーベット」これは非常においしいらしいです。
 古い館に新しい料理、そこにあるイギリス人の心をマネージャーのトレイ シー・デイビスさんに伺った。この土地と屋敷を維持していくのはたいへん で、特に9月11日のテロ以来イギリスに来る人も減ったので、余計に運営 が大変になっている。伝統的なスタイルを守っていくことが大事だと思って いる。この屋敷に、ある一族が長い間住んでいたというだけで、イギリス人 たちは計り知れない価値が生まれると思っている。デイビスさんもこの形の まま残さねばならないと思っているという。
岩崎さん「いいものを残すのは、私たちの義務なのかと思う。考え方を変え ないといけないのかな、と思う。」

●ナショナル・トラストのピドコート・マナー・ガーデン
 1907年から造られた20世紀の庭園(27種類)の集大成で、永久に 保存される。ナショナル・トラスト保有の中でも特別に美しい庭園。
 ナショナル・トラストは1895年に自然や歴史的遺産を買い取り、永久 保存を目的として設立された団体。イギリス人はよいことだと思ったものに 、お金を投資する。頭とハート両方に気持ちよくなるものにイギリス人はお 金をかける。そういうお金の使い方はかけたお金よりも価値を生む。
 ナショナル・トラストも単純に言えば、観光業のひとつと言えるが、入場 料を取って楽しんでもらうわけだが、遊園地に行くよりもずっと安い。払っ たお金以上のものを頭とハートが幸せになれる、そんな場所を提供している 。払ったお金の価値よりもずっと大きなものをみなさんに還元できていると 言えるのではないでしょうか。この美しさを越える建物は建てられない。み なさんが田舎に行って、昔ながらの田舎の風景を見た時、それが自分たちの お金で残せたと思えば、うれしいと思いませんか?

●ブルーベル鉄道シェフィールド・パーク駅 Sheffield Park
 ロンドンの南1時間のところにある。Haywards Heath の東。
 現在は週末だけオープンし、その時を子供も大人も楽しみにやってくる。 駅員のスタイルは1930年代。駅員は有志の人たち。駅員のリチャード・ マドレルさんは、ここはみんながやりたいから集まってきていると言う。日 頃やっていることは違うが、同じことは子供の頃からSLが好きということ だと言う。SLはイギリスが発祥の地。だから操縦も運営も文化そのもので ある。全長10km、駅は全てで3つだけの小さな路線。現在は週末のみだ が、5月から9月は毎日運営される人気路線。
 グリーンアロー号が入船した。いかにも誇らしげで、車体はピカピカに磨 かれたロイヤル・グリーン。イギリスではこうした鉄道をヘリテージ・レイ ルウェイ(鉄道文化遺産)と呼んでいる。他にも Snowdon Summit - Lienberis 間、Holt - Sheringham - Cromer 間、Ashford - Wincheslsea 間?など30箇所以上ある。
 乗っている機関士も車掌もボランティアだが、退職した人が多い。しかし 若い人にも教えていて、この日は女性が操縦した。ハリーポッターに似た少 年がおじいさんから車掌の仕事を教えてもらっていた。車窓のイギリスなら ではの風景も人気の理由。イギリス人の心を満足させている。
 終点のキングスコート Kingscote駅に到着した。SLを造った国だから、 子供の頃から好きだったし、次の世代に残していかないといけないと言う。

●ロンドン金融街シティ
 伝統を守る精神がイギリス人の心なら、革新的なものの夢を追う人の心も イギリス人の心である。伝統にも革新にも投資するイギリス人気質がある。
 ファイナンシャル・プランナーのヒラリー・クックさんに聞いた。イギリ ス人は世界に対して発信することが大好きな人種でもある。未知のものに挑 戦する気質もイギリス人の気質。結果を考えるのも長期的で、すぐに結果を 求めない。早くても5年先まで待つという。

●ダイソン会長のジェームス・ダイソン (紙パックを使わない掃除機)
 元々工業デザイナーだったダイソンさんが考えたもの。1984年にゴミ を二重の遠心分離方式で扱うデュアルサイクロン技術を開発した。今はイギ リス1の売上を誇る企業である。この装置を実用化しようとした時に、最初 の資金を銀行が100万ポンド投資してくれた。担当者が奥さんに聞いたら それが欲しいと言ったからだという。これがなかったら夢は実現しなかった でしょう。もうひとつ重要だったのは、開発当初はイギリスの企業が注目し なかったが、日本がこの掃除機のよさを理解してくれたことが挙げられる。 1991年にGフォースという装置がインターナショナル・デザインフェア 賞を受賞した。お洒落なデザインと機能性が受けて、まず日本で売れ始めた という。

●ヴァージングループ会長サー・リチャード・ブランソン
 世界に誇る企業家。1968年学生のためのオピニオン雑誌「STUDENT」 を18歳で創刊し、1973年には23歳でレコードの通信販売ヴァージン ・レコードを設立。1984年34歳でヴァージン・アトランティック航空 を設立。旅客機は人をただ運ぶためだけの運輸業ではなく、エンターテイメ ント・ビジネスであるべきだ、と、快適さを追求した航空会社を設立した。 それまでの旅客機のサービスに満足できなかったという。新しい快適さを造 るために、ファーストクラス以上のビジネスクラスを作ることにした。その ため、300席以上あったシートを260席に減らした。飛行機の中にバー ラウンジも作った。彼は今なお新たなアイディアに挑戦している。

●イージージェット会長ステリオス・ハジ・イオアヌ
 ロンドン北のルートン空港を拠点とする安価な航空会社で、「安い、小規 模、革新的」を合言葉にして、イギリスのみならず、ヨーロッパ各国へ運行 している。インターネットと電話のみの販売で、ロンドンーエジンバラ間( 日本では東京ー福岡間に相当)が6.99ポンド1400円!これはタバコ 2箱分にも満たない。ロンドンーバルセロナは11.99ポンド(2400 円)という料金の日もある(電話だと5ポンド増し)。
 飛行機が空港に到着すると、キャビンクルー自らがまずタラップをセット する。客を送り出して、20分後にまた別の便として飛び立つように機内掃 除を行なう。安全確認をし、1機で1日3回の飛行を可能にした。

 イギリスは企業の設立がやりやすい。人々のリスクに対する考え方が根付 いているからでもある。アイディアを持っている人間に対して、積極的に資 金を出そうという人が多い。

●スコットランド アラン島
 グラスゴーから西へ車で1時間、さらにフェリーで1時間でアラン島に到 着。かつてはスコットランド1ウイスキーがうまいと言われたところ。しか し、150年間途絶えていた。160年ぶりに幻の名酒を復活させた人がい た。アラン島ロックランザのアラン蒸留所。1995年創業。中に入ると蒸 留器ポットスティルが出迎えてくれる。所長はゴードン・ミッチェルさんで 、アラン・ウィスキーを作れるのは彼しかいないというので、アイルランド から招かれたウィスキー造りの名人。創業者はハロルド・カリーさん。開所 式セレモニーにはエリザベス女王も参加された。イギリス王室もその復活に は期待を寄せている。
 その名酒とは、どんなものか。蔵には2000樽貯蔵されていて、一番古 いのは9年間経つ。蒸留所としては数は少ない。その4分の3には既に買い 手がついている。1995年は1番樽から10番樽までの10樽を残すのみ 。この9年ものをあけてみた。素晴らしい香り、琥珀色の輝き。この樽だし のモルトのアルコール度数は58.2%だった。試飲してみた。アラン・レ イドさんは強いシトラスの香り、でもライムやグリーンアップルの香りもあ り、樽の樫の木の香りがあると言う。口に入れて舌に転がしてみると、コシ ョウの風味がある。口に香りを残して喉にスルッと流れ落ちていく感じだと いう。ゴードンさんはハチミツの味にバニラの香りがすると言う。レイ・エ バンスさんは喉を通過する時に、アイスシードとリコリスの香りがすると言 う。
 アラン・レイドさんは、昔、アラン・ウォッカといえば、ウィスキーの代 名詞だったが、この島にはウィスキー作りに欠かせないものが全部揃ってい ると言う。9年前にその名前を復活させてくれたことはイギリス人にとって 非常に大きいし、みんな自分だけのロマンを持ちたいし、と言う。
 ウィスキーへの投資は非常に長期間を考えないといけない。今回のように 5−10年かかる。できあがったものの出来が問題で、悪かったらブレンデ ィッド・ウィスキーとして活用できる。だからウィスキーへの投資はあまり 損にはならないのではないだろうかとレイドさんは言う。

 2003年、5年もののアラン・ウィスキーが国際ウィスキー賞・銀賞を 受賞した。世界のウィスキー通が蘇ったその酒に喝采を与えた。
 アラン・ウィスキーの7年ものの味は、他のウィスキーの10年ものの味 がするという人がいる。ゴードンさんはアイルランドで国際ウィスキー賞の 金賞を2度取ったことがある。この間、アラン・ウィスキーは銀賞だったけ ど、すぐ金賞は取れると言う。なぜなら、ここで作ったものの熟成は、アイ ルランドで作ったものよりも出来がいいからという。世界一のウィスキーを 育てることが夢だという。17年後の未来に25年もののアラン・ウィスキ ーに乾杯し、熟成を早めるアラン島の水と大地と空気にも乾杯した。

●ドーバー海峡
 イギリス人の抱いていた最も大きな夢はドーバー海峡のユーロトンネル。 島国だったので、攻めにくい国だったが、今は経済が大事。風にも嵐にも左 右されないヨーロッパへの交通路を開くことが悲願だった。
 1751年に最初の提案がでたが、26回も提案され挫折を繰り返してき た。1970年代に最終段階に至るが、政府援助が得られず頓挫した。しか し、1986年になってサッチャー首相による金融ビッグバンにより、金融 市場の規制緩和と撤廃で、人々は投資に注目した。バス会社、航空会社など が民営化された。不可能と思われていたユーロトンネルが実現に向けて動き だした。個人投資家から続々とお金が集まった。1992年11月30日に ユーロトンネルが開通した。ユーロ・トンネルの株主73万3628人のう ち72万9648人が個人投資家で、投資額は全体の43%だった。出資者 の一人チャールズ・バーローさんの祖父は現場の工事担当だったが、退職し たので、参加するために株を購入した。孫のチャールズさんは手放す気はな いという。フリー切符も送られてくるので、それでフランスに旅行している と言う。
 ドーバーでは南に向かうトラックの一団がトンネルに向かっていた。それ らは専用列車に乗せられてヨーロッパに運ばれていった。ユーロスターも夢 のトンネルに向かって入っていった。

 岩崎さん「日本で生きたお金の使い方を考えてみようと思いました。」


テレビ番組「世紀のディナーだ!ベッカムだ!加トちゃんのイギリス体当たり美食ツアー」

 2003年9月15日放送。加藤茶、川村ひかる、ビビる大木さん。成田 からヴァージン航空で12時間。国内線でスコットランドに向かった。 150年前にペリーが来航した際にポーハタン号で開催された晩餐会の食事 を再現する。当時ウィスキーを持ち込んでいた。それを探す旅。テレビ朝日 製作。

●エジンバラ
 スコットランドの政治・経済・文化の中心。街そのものが世界遺産。2階 建てのバスで観光。
 エジンバラ城は1000年前に建造。眺めが非常にいい。大砲が置いてあ るし、でかい石の弾もある。写真を撮っていたら、突然後ろで爆発音。これ はワン・オクロック・ガンと言って、午後1時を知らせる空砲で、カールト ン・ヒルのタイムボールを合図に鳴らされるエジンバラの名物。12時だと 12発要るが、1時だと1発だかららしい(爆)

 ランチは「フィッシャーズ」。ベッカムも家族で訪れたという。フィッシ ュ・スープは3.95ポンド(800円)、シーフード・プラッター15. 95ポンド(3200円)。
 エジンバラ中央部にある「リフォーム」は特に女性に人気のレストラン。 チキンをのせたエッグ・ヌードル5.50ポンド(1100円)はココナッ ツ・ミルクのソース、オレンジ・アイスクリーム3.50ポンド(700円 )は可愛いサンタさん?
 一番人気の「ブラッティサニー Brattisani's 」に行く。フィッシュ&チ ップス5.10ポンド(1020円)。3人は味は普通だと言っているが、 地元では最高においしいと言われている(笑)。スペシャルメニューはフラ イド・マーズ・バー1ポンド(200円)で、チョコの天婦羅(笑)。二人 には合わなかったようだが、地元では大人気(笑)

 エジンバラ市内での宿泊は、エーペックス・シティ・ホテル。スィートル ームは180ポンド(3.6万円)。自慢はフルスコティッシュ・ブレック ファスト。エジンバラ城を眺めながらの朝食は格別。

●エジンバラからスペイサイドに
 街のパブに行って、ウィスキーの情報を集める。Bennets Bar で一番人気 は何?って聞いたらマッカランという。10年もので1.8ポンド(360 円)。ここから3時間のところにあるという。
 車で向かう途中に見たフォース鉄橋は絶景。途中で羊がたくさん放牧され ていた。左手にお城が見えた。行ってみたらアソール・パレス・ホテルで、 1897年に建てられた当時のままの館。ここでお茶をした。チェリー・ メディラ・ケーキ、アイスド・カラント・スクウェア、ショートブレッドを のアフタヌーン・ティー・セット5.95ポンド(1200円)は大人気。 コーヒー・紅茶は飲み放題。タレット・スィートルームは200ポンド(4 万円)で眺めがとてもよい。

●スペイサイド
 マッカラン蒸留所 MacAllan Distillery に到着。1924年アレクサン ダー・レイドが設立し、政府公認となった。ビジターセンターに行く。 1853年にペリー提督が日本に持っていったのなら、ここに残っているの は1851年だという。残っている分は飲ませられないけど、復刻版を作っ ているという。ティスティング・ルームでブレンダーのイアン・モリソンさ んが飲ませてくれた。1861年のものを少し飲ませてもらったが、30万 円だという!イアンさんは日本酒10本の中から匂いだけで当てた。加藤さ んも当てた。ハイランドゲームに勝ったらレプリカをくれるという。
 夜はCraigellachie Hotel に宿泊。翌日はハイランドゲームをする。長い 棒を投げたり、砲丸を投げたりするゲームだった。3人はちゃんとしたドレ スであるスカートをはいてゲームに参加。ハギス投げ、サックレース、綱引 き。結局負けたので、ウィスキー作りの手伝いをすることになった。
 まずはピートという土を取ってくること。ピートは燃やして麦芽を乾燥さ せる。大麦を水に浸して、発芽床で発芽させる。乾燥させて粉にしてふるい にかける。王水と混合して、澱粉を糖分に変えたら、ろ過して甘い濁汁を取 りだして、発酵そうで酵母を加えて2,3日でアルコール度8度になる。こ れを2回蒸留する。次の仕事は蒸留装置の掃除。蒸留したものはスピリット と呼ばれ、アルコール度75%。これは無色透明。これを熟成するとコハク 色になっていく。さらに樽運びの仕事。古い樽も使って独自の味を出してい る。それでシングルモルトのロールスロイスと呼ばれる。

●スコットランドの??
 バリンダロック城。1546年建造。敷地面積は8000ヘクタール。主 はクレア・マクファーソンさんとご主人のオリバー・ラッセルさん。一般の 人に開放しているという。50−60部屋ある。エリザベス女王のお母さん も来られたという。
 テーブルマナーを学ぶ。座る場所、服装。スープは少量ずつ口に運び、手 を添えてはいけない。パンは両手でちぎらず、お皿の上で小さく切って、片 手で食べる。
 ご主人専用のゴルフコースがある。

●ロンドン
 ペリーの料理150年前に来たときの晩餐会の料理は、フランス料理だっ た。その味を体験するために、ロンドンで最も古い「モン・プレジール Mon Plaisir」というレストランをJCBに紹介してもらった。食材を持ってき たら作ってあげると言われて、食材(野鳥、鮭、羊)を求める。野鳥は加藤 さんが射撃で取り、鮭は二人がスペイ川(別名キング・オブ・リバー:とて もきれいな川)で釣る。ひかるさんが鮭を釣りました。

 Carnaby Street の Soccer Scene という店で、ベッカムのユニフォーム は50.99ポンド(約1万円)。ベッカムのそっくりさんがいた。
 Marks & Spencer というスーパーの店内にはベッカム自身がデザインした 子供服がある。Tシャツは10ポンド(2000円)〜。
 ポート・ベローの「ザ・ウェスト・ヴィレッジ」ではロングスカート22 0ポンド、セーター150ポンド、ミニスカート170ポンドの洋服から小 物(マグカップ11ポンド)まで揃っている。

 ザ・スパ・アット・マンダリン・オリエンタルでエステ。ロンドンNo. 1とか?。Opthimal Release は1時間55分で170ポンド(3.4万円 )。

 宿泊はザ・ギャラリー・ホテル。レイトン・スィートは220ポンド。家 具はビクトリア時代の有名な工芸デザイナーのウィリアム・モリスの作品。 モリスの部屋はなかなか重厚です。

 そして150年前のディナー。マスターシェフのロラン・プルポストさん が作ってくれた。立体的なオードブルは19世紀フランス料理の特徴。
 まずは「ラヴィオリ入りコンソメ」。ラヴィオリにはブルーチーズが入っ ていた。「鮭のパイ包み」。これはおいしいらしい。メインは「鳩のオーブ ン焼きと雷鳥の姿作り」はフランス人は手で掴んで食べるとか。「子羊のフ ィレ、オリーブ添え」も柔らかくておいしいらしい。デザートの表面には、 徳川の紋章が描かれていた。
 そして150年前のウィスキーのレプリカ。マザーウォーター(蒸留所の 水)で割るのがおいしい。そこでスペイ川で取ってきた少し茶色がかってい る水で割ってみた。水と1:1で割ると味がよくわかるという。決して氷を 入れないのがスコットランド流。エンバンクメント・ピアから毎日就航して いる Bateaux Dinner Cruises を楽しんだ。


テレビ番組「ハリー・ポッター紀行、イギリス妖精発見の旅」

 2002年11月15日放送。「ハリーポッターと秘密の部屋」の映画の 公開に先立って、「はな」さんがイギリスを訪問。
 ダニエル・ラドクリフ。J・K・ローリングスも2作目は苦労したという。 屋敷しもべ妖精のドビーがポイントとなっている。このドビーを探す旅。イ ギリス各地には妖精の物語が多い。テレビ朝日製作。

●スコットランド
 夜中に現れて、掃除や皿洗いをする家事の妖精ブラウニー。

●ウェールズ
 湖や洞窟が多く、コブラナイという妖精は鉱山に住み、コブラナイが現れ る鉱山は栄えたという。

●イングランド
 ロンドンが中心地で、代表的な妖精はパック。ブタのようにも見えるが、 長い尻尾の毛むくじゃらの妖精。

●コーンウォール
 イギリスの南西部にあり、高山が多く湿地の荒野が広がる。ここで有名な のはピクシー。

●マン島
 ロンドンの北西420kmにある、オートバイレースで有名な島。周囲は 100km。港の入口には小さなお城がある。今はリゾート地で観光客が世 界中からやってくる。この島にはたくさんの妖精伝説が残っている。
 ダグラスでは、まず「妖精の橋」に行く。ダグラスとキャッスルタウンを 間のレンガの橋で、必ず妖精に会えるという。会ったらハローと言うべし。 森の中にある非常に小さい真っ白い橋。みんな紙にメッセージを書いて木に 貼っている。みんなこの橋を通過する時に、ハローというらしい。
 ミュル・ストーン・サークルは島の南側にある。最初にマン島にやってき た12人のお墓。今は天体の運行と関係があるとされているが、昔は、現実 の世界から魔界の世界への入口と思われていた。

 映画の中のドビーは一生主人に仕えるしもべだが、衣類を贈られると主人 から開放されて姿を消すと言われている。屋敷しもべ妖精はイギルス各地に いて、ドビーともブラウニーともホムゴブリンとも言われている。マン島で はフォノーゼリーという名前。自分のした仕事に褒美はもらわないけど、自 分の仕事をけなすと悪さをする。
 マン島で一番詳しいマン島資料館に行った。魔法のホウキとか魔法の火箸 もある。ドイツやノルウェーやスウェーデンからも人が来ているから、妖精 も多いらしい。でも彼らを fairy と呼んではならないらしい。「あの人た ち」とか「小さな人々」と呼ぶのがよいらしい。
 聖トリニアン教会のホゲードンという妖精が悪さをしたという。ハリー・ ポッターに出てくる妖精も悪さをする。屋根はない教会で、屋根ができる間 際になると、教会の底からホゲードンがでてきて屋根を破壊するという。こ この石を自宅に持ち帰ると自宅をホゲードンが壊すから、この教会は昔のま まの姿でできているとか。
 島の西にピール城がある。11世紀にノルウェーからやってきたマグヌス 王によって建てられた。1660年頃にブラックドッグという黒い犬の妖精 が住むという噂が出て、人が来なくなった。

 スリザリングという人が闇の魔術に入っていって、学校の中に秘密の部屋 を作った。彼の死後はその部屋を開けることができるのは彼の後継者。この 映画では彼の真の後継者は誰かというのが中心となっている。
 歴史のあるグロースター大聖堂が今回も映画で使われた。歴史的に有名な 修道院のラコック・アピーも使われた。one two three フェラベルトと言う と動物がグラスに変わるシーンらしい。オックスフォード大学のクライスト ・チャーチ校の学生食堂をモデルにして作成された場所で、学校でみんなが 勢ぞろいしている場面の撮影が行なわれた。ロナルド・ウィーズリーに手紙 が送られてくる場面。
 グロースター郊外にあるイギリス最大の森の一つディーンの森。この森も 使われた。大きな木々と小川。ダンカンさんという人が妖精の絵を描いてい ました。羽根があるとは限らないし、とても小さくすばしこい。早朝がいい らしい。信じない人には見えないらしい。
 大英博物館の3階の絵画専門の資料室で、妖精の絵の専門家が教えてくれ た。1875年のドイルの作品には40もの妖精が描かれている。マーガレ ット・タラントの「貴方は妖精を信じますか」や「妖精の群れ」、エレナ・ フォーテスキュー・ブリックティルの「妖精たちのご挨拶」、J・G・グレゴ リィの「花の妖精1」や「花の妖精2」、エステラ・カンツィアーニの「夢 見る笛吹き」などもある。妖精画が多く描かれるようになったのはシェーク スピアの「夏の夜の夢」が発表された以降だと言われている。


テレビ番組「道浪漫」2002年6月23日と7月28日は柴俊夫さんでスコットランド

 ヴァージンアトランティック航空で行ったらしい。約1年前湖水地方の B&Bを訪ねた。今回は湖水地方から北、スコットランドを巡る。今回は飛 行機でなく、「ロンドン〜グラスゴー」ユーストン駅11:40pm発の寝台列車 カレドニアン・スリーパー。朝食付きで119ポンド(21700円)。8時間の 旅。学生気分で。朝6時半。朝ごはん付きでモーニングコール。
 スコットランドは全体の98%が大自然。ヨーロッパ最古の民族・誇り高 きケルトの末裔が暮らす。イギリス国旗はイングランド、アイルランド、ス コットランドの3つの国旗を合体させて作ったユニオン・ジャックで、1801 年に制定された。スコットランドは青地に白の斜め線。

●ヘイドリアンズ・ウォール
 全長118km。イングランドとスコットランドをへだてた1900年前 の国境。

●グレットナ・グリーン Gretna Green
 ブラックスミス(鍛冶屋)。19世紀にはイングランドから多くの人がや ってきた。結婚式をするため。1754年イングランド結婚法では、「教会 での挙式と20歳以下は親の許可がいる」のに、スコットランドでは「16 歳以上は2人の証人がいればよい」という違いから、こっちへ駆け落ちして 挙式したらしい。毎年1000組以上の人が今でも結婚式をしている。何故 鍛冶屋かというと、「溶けて固まった鉄は二度と離れない」から。結婚式の 費用は100ポンド(18200円)〜。誰でも3週間前までの予約で式を 挙げられる。Tel & Fax: 44-131-667-2202

●エジンバラ
 城を囲むオールドタウンは世界遺産で15−6世紀の建物が並んでいる。 インフォメーションでクレーグミラー・パーク通りのブロセイグハウスを宿 泊に紹介してもらった。朝食付き35ポンド(6400円)。キルトを履い たご主人のレニー・ブローリーさんが迎えてくれた。下には何も履かないと か(笑)
 ほとんどのスコットランド人はイングランドを応援しないという。 突然の雨。バーバー「O.A.ゴル」に行ってみた。1896年創業。ヘア カット6ポンド(1100円)、髭剃り8ポンド(1500円)。
 同じ年のバグパイプ奏者トミー・アンダーソンさんに丘の上で会う。45 年間バグパイプを吹いてきた。「アイオナ島」という曲。スコットランドで 最初にキリスト教が入ってきたアイオナ島の曲を演奏してくれた。この音色 にはスコットランドに生まれ生きる人の魂を一つに集める力があるという。

●ビトロッホリー
 エジンバラから北へ。1842年ビクトリア女王一行が通りかかって絶賛 した。夏目漱石は神経衰弱に陥った時、1902年ここを訪れた。そして日 本に帰国し、「我輩は猫である」を書いた。町のインフォメーションセンタ ーに行って聞いてみたら、夏目漱石を知っていた。泊まったところはもとも とはホテルではなく、当時は彼の友人のディクソン氏の家だった。現在は、 ダンダラークホテルとなっていて、予約してもらった。泊まった部屋に泊め てもらった。「永日小品」の中に書かれている。1泊朝食付き112ポンド (20400円)。漱石はこの町をビトロクリと書いています。
 朝食のキッパーズ(ニシンの燻製)は庶民の味。日本で言えばアジの開き くらいか、懐かしい味がするという。散歩しているとキルトを履いた人がい た。休日には履くという。
 tel:44-1796-47-2862, Fax: 44-1796-47-3024

 町のもう一つの名物は、スコッチウィスキー。ウスケボー(生命の水)か ら作る。エドラドアー蒸留所は、スコットランド一小さい蒸留所。まず大事 なのは水。ピート(泥炭)を通った水は金色をしている。1825年からモ ルトウィスキーを作っている。発芽した大麦のみを使って発酵させて、それ を蒸留したウィスキー。3人だけで作っている。
 蒸留して10年の熟成を経たエドラドアー10年、25ポンド(4600 円)。

 漱石はキリクランキーの古戦場を訪れたと「永日小品」に書いているが、 実際に来たかどうかは定かではない。キリクランキー峡谷は300年前に戦 いが行われた。1863年に作られた線路があるが、現役です。

●グレンコー
 グレンコーは嘆きの谷という。1692年に「グレンコーの大虐殺」が行 われた場所。スコットランド史上最も悲惨な出来事で、イングランドの統治 が決定的になったという事件。今では最も美しい谷として人々を魅了してい る。


●プロクトン
 スコットランドの人の憧れの街。ナショナル・トラストの保護区で街並み は保存されている。子供の時にみていた風景が大人になっても変わらないと いうこと。

●スカイ島
 ほとんど木が生えない大地。スコットランドで最も美しいと言われる島。 ここには橋で渡れる。道にはハイランド・キャトルという牛がたむろしてい る(笑)気に入った湖を見つけたが、湖畔のB&Bは満室だった。仕方なく ビューフィールドハウスというホテルに1泊2食付き1人62.5ポンド( 10400円)で宿泊した。オーナーのヒュー・マクドナルドさんはキルト 姿。
 大地を掘り起こした跡がある。ピート畑だった。草の根が堆積してできた 泥炭。ピートはウィスキー作りに必要だが、燃やしても有害なガスが出ない ので、有益。
 「ジキル博士とハイド氏」を書いたロバート・スティーブンソンが王者の 風格と絶賛したモルトウィスキーの蒸留所タリスカーは1831年創業。こ こでは大麦だけを使っている。タリスカーの10年をティスティング。1本 25.99ポンド(4700円)。25年99ポンド(18000円)。ア ルコール60%は49ポンド(8900円)。 「歳月は情熱の炎を奪い去りぬくもりに変える」

●インヴァーネスから車で30分のネアン
 インヴァーネスはスコットランドでも大きな都市。チャップリンが晩年に 愛して泊まったホテルがあるという。ニュートン・ホテル。毎年2〜3ヶ月 80歳過ぎた頃に過ごしたという。1970年代。メアリー・スティーブン スンさんは彼をお世話したという。チャップリン・スィートと呼ばれていて ハットとステッキが置いてある。1泊2名で206ポンド(34500円) 普通は1泊91ポンド(16600円)〜。tel:+44(667)-463-144 ? 寝室のベッドも家具も当時のままらしい。ライムライトの中で彼は言う。
「人生は素晴らしい、人生に必要なのは勇気と希望とちょっとだけのお金」

●ルイス島
 西の果ての大阪府ほどの大きさ。アラブールから船で約3時間。岩肌がむ きだしの荒々しい大地。エンヤの曲をかけながら走った。港から1時間、 ストーンサークル「カラニッシュ」がある。ビジターセンターもある。
 紀元前2000年に建てられた古代ブリテンの月崇拝の神殿と考えられて いる。きわめて高度は太陽と月の観測の場だった。イングランドのストーン ヘンジよりも古い。古代ギリシアと交流があったとディオドロスは記載して いる。


テレビ番組「道浪漫」2002年7月14日と9月1日は森公美子さんでロンドン3日の旅

 大当たりしているミュージカルは最近はイギリス産が多い。朝10時の レスター・スクエアでミュージカルの売れ残った当日用のチケットが安く売 りだされている。フルモンティーはリストラされた親父が裸になるもの。
 ロンドン名物は二階建てバス・ダブルデッカー。デューク・ベイシーさん はCDを4枚出している有名な歌う車掌さん。38番ラインのバスです。 ハーモニカを吹きながら愉快です。
 レストラン「シンプソンズ」はローストビーフで有名。創業170年。 ローストリブ19.50ポンド(3600円)。特製のブレイビーソースは牛の骨 とトマト、セロリを赤ワインでじっくり煮込んである。
 劇場ドゥルリー・レーン・シアター・ロンドンでマイ・フェア・レディを 見る。ロンドン・コベントガーデンが舞台の演劇。1982年森さんはこれ を見て人生が変わったという。クラシックから他の音楽を楽しむ転機となっ たという。その後1984年マイフェアレディの舞台に立ったという。
 森尚子さんは2000年1月19日号のニューズウィークの「世界標準で 生きる日本人」特集にも出ていた在住20年の女優。映画Psychos にも出て いた。ワインバー「クラスティング・パイプ Crusting Pipe」には舞台の後 にみんなで来るという。洞窟のようだが、オペラのライブなども楽しめる。 森さんはロンドンでのミュージカル「ミス・サイゴン」で2年間主役を務め た。またとっておきの店パブ・シアター「キングス・ヘッド」を紹介してく れた。パブも楽しめるし、奥には小劇場フリンジがある。NYでいえばオフ ブロードウェイ。レジも古くて可愛い。地下鉄ノーザンラインのエンジェル 駅から徒歩5分。

 2日目。高級デパートのハロッズ。Food Halls は本当にお勧め。1階に あるが、日本でいうデパ地下のような食材が並ぶ。世界的にも有名。寿司 「能登」もある。大トロ9ポンド(1700円)。
 トラファルガー広場。ナショナル・ギャラリーにあるターナーの絵。彼が 絵に残した場所に地下鉄で行こうという企画。切符には5月30日 Turnham GRN で1.30 と書いてあった。ピクニック・バスケットにハロッズで買った 食材を入れてリッチモンドへ。
 ロンドン中心地ヴィクトリア駅から地下鉄で30分のリッチモンド。お金 持ちの丘という意味だが、それほど気取っていない。街を見下ろす高台リッ チモンド・テラスからターナーは絵を残している「リッチモンドテラス」。 その丘を登りきったところにあるリッチモンドパークは900万平方mの敷 地。東京ドームが200個入る。鹿もいる。ここでピクニック・ランチ。

 3日目、尚子さんがお勧めのガイドブックにも載っていない静かな美しい 街に来た。ロンドンから南へ行って海岸に当たったところアルクリストン。 ロンドンから車で1時間半。小さな街で一歩外に出ると緑がある。
 音楽店ミュージカル・メモラビリアでピアノの鍵盤のネクタイを購入。
 緑の中の風景を見て、「ここに住みたい!」ナショナル・トラスト所有の クラージー・ハウスがある。650年前に建築された農家で、ナショナル・ トラストが初めて購入した家。100年前に約10ポンドで購入した。この 農家の樫の木に彫ってあるマークがナショナル・トラストのマークの原型と なった。


●イーストアングリア
 ロンドンから車で2時間も走れば田舎には不自由しない。田舎のバスに乗 るが、車内はピアスをした男性とか乗っている。

●バッテリー
 小さな村の中にも必ず教会がある。萱葺きの屋根。14世紀に建造。誰も いないので、「ジョイフル、ジョイフル」を歌った。
 B&Bに泊まる。「バッテリー・プライアリー」フレンシス・カレンディ ッシュさんが迎えてくれた。700年以上も前の建物。2年前にオープンし た。1泊65ポンド(12000円)。オーナーは美人です。3室しかない ので要予約。1泊朝食付50ポンド(9000円)〜。
tel:44-(0)1394-450-046

●フラットフォード
 ジョン・コンスタブルが残した絵と変わらぬ景色が今もある。川を船で遊 ぶ。のどか〜。

●カーズィー
 イギリスで最も美しい村の一つと言われている。萱葺き屋根の家。1つの 屋根を作るのに2ヶ月かかるとか。フィル・ダービーさん宅も少し古い家。 一番古いところは1320年とか!庭を見せてもらったが素晴らしい。
 陶芸家のオナ・ハッシーさんを紹介してもらった。そこで作らせてもらっ た。何かというとパーティがあるらしい。それに参加。その後フォークダン スにも参加。

●サウスウォルド
 昔は上流階級の避暑地だった。ランチのためにやってきた。「クリスチー ナ・ガラ」という店は魚屋であり、カレイのフィッシュ&チップスがおいし いというので有名な店。3.5ポンド(600円)。
tel:44-(0)1502-724-709

●ロング・メルフォード
 チューダー王朝の時代(1485年〜1603年)のお城「ケントウェル・ホール 」を見学。入館料5.1ポンド?(900円)。チューダー朝時代の服を着 てパンを作る。これを手伝う。おいしいらしい。
 リュートで演奏してくれた。イギリスの中世の香りがしました。


テレビ番組「北野武のイギリス縦断、100倍楽しい歩き方」

 2002年7月14日放送。7月18日からの第131回全英オープン ゴルフを紹介するための番組。今年はスコットランドのミュアフィールド。 実際に旅をしたのはガダルカナル・タカと江口ともみさん。セントアンド リュースからミュアフィールドまでを寄り道をしながら訪問する旅。
 テレビ朝日製作。

●セントアンドリュース
 オールドコースは世界のゴルファーの憧れ。ゴルフコースの中から車で 出発。Auchter lonies というゴルフショップで手作りパターを作ってくれ る。3つの種類から選択し、身長にあわせて長さが決まる。鉛を入れてから 羊の角をつけて、木のクイを打ち込んで接続し、1日乾燥し、ニスを塗って から5日間乾燥させてできあがる。60ポンド(11000円)。名前も 彫ってあります。

●ローモンド湖
 セントアンドリュースから140km。バグパイプ作りをThistle Bagpipe Works という工場で見学。お店もあります。チャンターというメロディーを 奏でるパイプの部分作りを体験。パイプは10本で、ひととおり作るのに40 時間かかる。有名な♪スコットランド・ザ・ブレイブを演奏してくれた。 タカさんが音を出そうとするが出ません、代わりに空気がタカさんの肺に 入ったそうです(笑)相当苦しいそうです。いい木を使うと高い。高いのは 1個90万円とか。
 正式な衣装で♪Scotish Soldier を演奏しました。キルトの下にはパンツ は履いていません(笑)たけしさんへのおみやげのキルトのスカートは5万 円程度とか。

●グラスゴー
 スコットランド第二の都市。ここでしか食べられないというものを食べに Blue Lagoon という店に行く。Fish & Chips の店。ソーセージ、白身魚、 ブラック・プディング(ブタの血を含むソーセージ)、ハンバーグなど。 揚げチョコレートが一番人気とか。中にはキャラメルが入っているらしい。 レストラン City Merchant で夕食。伝統的なスコットランド料理が食べら れる。可愛い絵柄だが、ちょっと気持ち悪い絵が飾ってある。ハギスは羊の 胃袋にオートミールなどを詰め込みボイルしたもの。ポテトサラダ添えスモ ークサーモン。メインは「ポピーシードとチェリートマト添えサーモン・ ステーキ」または、「ブラックプディング添え鹿肉のステーキ」。他には 「ガーリックバター風味手長エビとロブスター」。

●エジンバラ
 16世紀の建物が数多く残る。ハリーポッターの魔法学校のモデルとなっ たといわれている Fetes College の建物を紹介。

●キンクレイグ
 スコットランドはコリーやテリアなどの犬の源産地でもある。代表は日本 でも人気のゴールデン・レトリーバー。Leault Farm レオールト牧場を訪問 した。ここに牧羊犬のチャンピオンのウィンちゃん(11歳)がいる。
 お城の中にあるヘルススパ Stobo Castle Health Spa に行く。お洒落で ゴージャス。宿泊も可能。古い城を改造して作っていて、ラウンジは明るい し豪華。Holiday Plan はツインルームで1泊216ポンド(4万円)。レ ストランもヘリシーメニュー。美容室、ネイルサロン、プール、フィットネ スジム、テニスコートなどもある。リフレクソロジー38ポンド(7000 円)。ストボ・フェイシャルは44.5ポンド(8000円)。ローラーで 丹念にマッサージし、肌を活性化するクリームを塗り、熱を持つ微弱電流を あてて活性化する。

●ネス湖
 エジンバラから285km。ネッシー博物館やホテルLoch Ness Lodge Vsitor もある。まわりの雰囲気のせいなのか姿を現しそうである。1500年 前から言われている。船に乗って探しにいく。船長は3回見たという。
 Nessie Shop に行く。グッズがいっぱい。ぬいぐるみはタータンチェック の帽子をかぶっている。
 世界一ピアスをつけている女性イレイン・ディビットソンさんに会う。 3年前は0個で、今は1000個。
 パブを訪問。丁度ヘンナイトだった。これは花嫁の独身最後の夜を祝う 男性禁止のパーティ。

●トミントール
 ネス湖から北東へ100km。スコッチウィスキーは人気。大麦とピート が大事で、ピートは独特の匂いをつける泥炭で、海岸地方で取れる。ピート 層があるハイランド地方の川は茶色い水に染まっているのでわかる。ピート 堀名人のエドワード・スチュワートさんについて掘る。掘ったものは2〜3 ヶ月放置して乾燥させる。
 The Tomintoul Distillery 蒸留所のシングルモルトは10年ものが定番 らしい。ピートによる大麦のにおいの違いは、オーナーのロバート・ フレミング氏に教えてもらった。ピートを炊いて乾燥された大麦にピート臭 がつき、麦芽を粉砕し、温水と混ぜて麦芽のでんぷんを糖分に変えて、イー スト菌を入れて発酵させ、2日でアルコール分7度くらいのもろみになる。 これは焼酎みたいな匂いに近いらしいが、80度で2回蒸留すると約69度 のアルコールとなる。それを樽に詰めて最低3年寝かせる。

●ミュアフィールド Muirfield
 トミントールから南へ235km。ここでプレーをしようとするが、ここ はプライベートクラブなので、メンバーしかできないので、見学させてもら った。その前に Jimmy Hume Professional という店でオリジナルグッズな どいろいろ購入。
 ここは世界最古のゴルフクラブ。13箇条のルールが作られた場所でもあ る。風は強いですねぇ。
 青木功は63のコースレコードを持っているらしい。


テレビ番組「イギリス魔界と異界の旅 − ハリーポッターと秘密の旅」

 2001年12月2日放送。小宮悦子さんが案内。テレビ朝日製作。

 11月4日、ロンドンでハリーポッターが世界で初めて劇場で演劇される 日で、作者のJ.K.ローリングさんも姿を見せた。現在100カ国以上で翻訳 され、1億1000万冊売れたという。93年に作者はエジンバラに移り、 生活保護を受けながらこの作品を書いた。97年に発売された。
 スコットランドはカムチャッカ半島の緯度にある。ハリーポッターの舞台 はスコットランドだが、作者がエジンバラで書いたという以外にも自然がス コットランド風であり、文化がそうだからである。

●エジンバラ
 中心には城があり、入り組んだオールドタウンがそのまわりに広がる世界 遺産の都市である。スコットランドはひとつの国のようであるが、その首都 がエジンバラである。14世紀から18世紀初めまでは独立国だった。  パブ「サンディ・ベルズ」ではケルト音楽が聴ける。演奏しているのは全 てアマチュアで日毎にメンバーも違う。ラガーや黒ビールやモルトウィスキ ーをお客は飲みながら語り合う。
 エジンバラ大学ケルト文化研究所のアビゲール・バーニエット講師に話を 聞いた。ケルトの美術などを研究しているが、ケルトの物語が中にいくつか 出てくる。魔法の城や魔法の湖に船で進むというのはケルトの文化。
 ポートレート美術館の入口にウィリアム・ホール画の「スコットランドの 偉人たち」がある。古代の魔法使いの姿も描かれている。Druid という。古 代ケルトの魔法使いである。ケルト人たちは森の中に神秘なものを見ていた のだろう。キリスト教以前は木を神のように敬っていた。ドルイドはその力 で治療をしたというので、魔法使いと思われたのだろう。
 ドルイドの末裔を名乗る人がいる。庭にストーンサークルを並べるエド・ パインさん(65歳)は「現代のドルイド」で石に触れて生きれば幸福にな れると言う。

●スターリング
 昔のスコットランドの中心町。エジンバラから東?へ100km。スター リング城は岩山の上にある。壮麗な城で、15−16世紀に建てられたもの だが、昔はイングランド軍と壮絶に争った。ロバート・ザ・ブルースが13 28年スコットランド軍がイングランドを打ち破り独立を獲得した。
 ハイランド・ゲームが毎年恒例で行われる。夏になると行われる地域運動 会である。バグパイプコンテスト、レスリング、力持ち比べ、ハイランド・ ダンス・コンテストなどがある。リサ・クレイグさん(16歳)が今年も優 勝した。ヘビィ・ウェイトという力持ち競争では丸太投げ、砲丸投げ、など があるが、ゴードン・マーフィーさんが優勝した。

●アイオナ島
 北の海に浮かぶ島で、アイオナ修道院という古い修道院がある。その前に 立つ大きな石の十字架は「ケルトの十字架」と言われる。6世紀にこの地に キリスト教が伝わって、ここから広がっていった。この十字架の丸い輪がケ ルトの太陽信仰の名残らしい。融合していったので、キリスト教自身とは 少し違うらしい。自然の中で神の存在を体験するというのが基本認識。
 ケルト人はヨーロッパ中部に住んでいたが、紀元前2000年にはヨーロ ッパ全土に影響を与え、ローマ帝国、ゲルマン人、などに追いやられて5世 紀には現在の地域に追いやられてしまった。

●ダルマリー
 ハリーポッターの舞台は池のほとりにあるボグワーツ城という古風なお城 であるが、ダルマリーという街の近くにあるキルハーン城は崩れかけている 湖の側に立っている廃墟のような城。しかし、昔はボグワース城のような城 だったのだろう。600年もの間、見捨てられてきた。

●ロンドン
 現在ハリーポッターは4巻発売されているが、発売の度に大騒ぎされてい る。シリーズは7巻まで続く予定。ローリングさんは勲章ももらった。ハリ ー役のダニエル・ラドクリフ君にインタビュー。
 ハリーポッターではロンドンのキングス・クロス駅の9と4分の3という ホームから世界が一変すること。この駅には当然、それはないが、駅員さん が気をきかせて人気の観光スポットなので、板を用意している。

●地上絵
 ケルト人が来る前に描かれた地上絵が多い。オックスフォードシャーにも ある。聖なる場所として敬っていて、祭礼の場所となっている。

●コーンウォール
 イギリスの南西部だが、ケルト人が追いやられた場所である。13世紀の 古いセイント・シドウェル教会にもケルトの十字と日輪を組み合わせたケル トの十字架がある。18世紀までコーンウォール語が使われていた。また、 この地にはキリスト教以前の古い宗教の印が残っている。ストーンサークル だが、看板も何も出ていない。ブリスワーシーのストーンサークルは野原の 中にぽつんとある。天体の運行に関係があるらしい。ケルトの民は異界との 入口だと考えていたようだ。
 ドルメンは奈良の石舞台とそっくりで、紀元前に作られた。これも異界と の入口だと思っていたらしい。

●ティンタジェル
 さらに南西のティンタジェルはアーサー王の物語の場所。アーサー王は魔 法使いマーリンの力を借りて偉大な王となる。5世紀の実在の王がモデルだ という。海岸には切り立った崖と荒い海がある。


テレビ番組「イギリス縦断1000km!大発見超感激ツアー!」

 2001年7月8日放送?テレビ朝日製作。柴俊夫、松崎しげる、 岩崎ひろみ。ツアー最終目的はゴルフ。直前に迫った全英オープンの前に ゴルフを体験。

●セントアンドリュース
 昨年、タイガーウッズが史上最年少でタイトルを獲得したゴルフ場で、 オールドコースは現存する最古のコースであり、難関なコースである。松崎 さんはメンバーだけど、初めて来たらしい。ここの17番は伝説的なホール である。1978年のツアーで中島常幸がここで4打たたいたことから、 トミーズバンカーと呼ばれる。デュバルが去年も4打たたいた。プロからも 恐れられているバンカー。風が強いコースです。オールドコースはパブリッ クコースで1ラウンド70ポンド(12500円)。予約が必要で誰でもプ レーが可能。
 最終18番ホールにかかる Swilken Bridge スィルカンブリッジは幾多の プレイヤーが歓声を浴びながら橋を渡ってきた橋。ここで記念撮影。一番の ゴルフショップは Auchterlonies。オールドコースのマークなどが入った グッズを売っている。ヒッコリーのパターも売っている。ゴルフカートも 50ポンド(9000円)。イスつきの傘99ポンド(17500円)。
 ここの町は大学の街。ウィリアム王子が勉強中なのはセントアンドリュー ス大学。会いたいというので、セントラルロードを南に行ったところで探す ことにした。が、1年休学していて9月にならないと来ないとか。そこで 花屋のおばさんにお店を教えてもらった。レストラン The Doll's House。 スコットランド料理の店。ハギス詰めチキン、ハニーとマスタードソース添 え。ハギスとは羊の内臓をタマネギやオートミールなどと混ぜたものを羊の 胃袋に詰めてボイルしたもので、スコットランドの伝統料理。黒コショウと ホースラディッシュクリーム添えアンガスステーキ。アンガス肉はステーキ に最適。キュウリのシャンパンソース添えスコッチサーモン。ここでひろみ さんは自分のポートレートにサインをして王子に渡してもらうように頼む。
 宿泊したのは、St. Andrews オールドコースホテル。コースに隣接し、全 英オープンの時には、ほとんどの選手が宿泊する。17番はホテル越えホー ルとしても有名!タイガーウッズが泊まった部屋に入ってみた。スィート。 Fairway Suite (Double Occuparcy) 1泊465ポンド(8.2万円)シー ズンオフの11月1日〜4月30日で345ポンド。
 オールドコースの1番と18番は一般の車が通る車道が横切っている。
 日本にゴルフが上陸して100年目らしい。1901年に六甲山にゴルフ コースができた。

●エジンバラ
 人口50万人、スコットランド最大の都市。街中でバグパイプ奏者を見つ けた。松崎さんがギターを出してセッションをした。
 エジンバラの中心地という証のハートのマークが道のどまんなかにある。 そこで写真をとる。スコッチを見に Royal Mile Whiskies という酒屋に行 ってみる。世界一小さいウィスキーボトルが99ペンス(170円)。19 03年のヴィンテージスコッチウィスキーが2500ポンド(44万円)で 売っていた。一番高いのは58万円の分でした。お勧めベスト5を試飲させ てくれた。5位、Aberlour a'bunadh 1989年。30ポンド(5300円)、 60度と強い。4位、Clyuelish 1989年、25ポンド(4400円)。3位 はMortlach 1985年、34ポンド(6000円)、だんだんまろやかになっ てきたらしい。2位、Portellen 1979年、62ポンド(11000円)、香 がいいらしい。1位、ARdbEG 1977年、65ポンド(11500円)。松崎 さんは4位のがいい!と言っていた。
 夜9時でも明るい。パブに行く。イギリス人はパブが好き。夫婦で来てい る人もいる。

●リバプール Liverpool
 ビートルズの人気は今も衰えない。ここは聖地である。マジカル・ミステ リー・ツアーというバスツアーに参加。10.95ポンド(1900円)。 ビートルズゆかりの場所を巡る。黄色と青色のバス。まずは、ペニーレイン という通り。次はバス停留所。ポールとジョージが初めてであったバス停。 そこからすぐのところにある茶色の2階建ての建物がポールマッカートニー が3歳から20歳まで住んでいた家。ここで100曲以上の曲を作ったとい う。次はストロベリー・フィールドという孤児院。そこからジョン・レノン が5歳から23歳まで住んでいた家。白壁の2階建ての家。最後の場所は、 The Cavern Clubというクラブ。彼らは292回、演奏したという。出演し た人たちの名前が壁のレンガに書いてある。地下に下りて行って、ライブ・ ステージと対面。ここで I saw her standing there、Can't buy me love を歌う。そして支配人?に壁にサインすることを許された。

●ブラックプール
 リバプールから北へ車で1時間、アイリッシュ海に面した港町。海岸通り のとある場所に到着。見上げると、Blackpool tower がある。ここの中に入 っていく。中には Ballroom がある。この街はダンスが非常に盛ん。中はと てもきれい。映画「Shall we dance」にも登場した、有名な場所。入場料と シューズさえあれば、誰でも踊れる。松崎さんはダンスを教えてもらう。床 が相当揺れているとか。
 タワーの横にあるウインターガーデンでは今年76回目を迎えるダンス大 会・世界選手権が開催される。連日深夜1時まで1週間続けられる。それを 観戦した。

●リザム
 ブラックプールから南へ電車で15キロ。ここで全英オープンが開催され る。ロイヤル・リザム&セントアンズ・ゴルフコースがある。電車でAnsdell Fairhaven で片道1.80ポンド(320円)。電車は2両でした。その 間、たくさんゴルフ場を通る。イギリス全土に1800のゴルフコースがあ るという。18番が見えてきた。高さ1m程度の山がボコボコあるコースで した。スタートの受け付けは横のプロショップで行う。通常は会員制だが、 特別にプレーをさせてもらった。バンカーは198個あるし、高さは2m程 度あったりする。ラフは本当に深い!17番、ドッグレッグしていてどこに グリーンがあるのかわからない。1926年ボビージョーンズがこの17番 のバンカーからスーパーショットで優勝を勝ち取ったというプレートが置い てあった。そして最終ホールは7つのバンカーがグリーンを囲む。1974 年にゲーリープレーヤーがクラブハウスの壁際まで転がった時に、パターを 右と左に持ち替えて優勝を勝ち取ったという話がある。柴さんと松崎さんは 二人ともシングルプレーヤーの実力を見せたが、タフなコースでした。お互 い94同士でした。

●ロンドン
 ビートルスの歩いたアビーロード。その横のEMIスタジオは今はアビー ロードスタジオという。ミュージシャンに人気で1年先まで録音などの予約 はいっぱいらしい。
 インド料理を食べる。イギリスに2店しかないというミシュランの3つ星 を持つインド料理店のZaika という店。マスタードチキンのグリル。子羊の カシミア風カレー(サフランライスとの相性はピッタリ)。ココナッツエビ カレー。一応、二人はネクタイをつけて食べていました。


テレビ番組「道浪漫」2001年7月22、29日は熊本マリさんでイギリス

●ロンドン
 ここで1年間を過ごした。ダイアナ妃に会ったことがあるらしい。ダイア ナ妃を追ってみた。まずは、Royal Academy of Music 。誇り高い学校で、 エルトン・ジョンも卒業生。1985年にいたらしい。ウェールズで開催された 音楽祭で一緒になった。
 St.ジェームズ通りの Lock Co. Hatters はダイアナ妃ご用達の帽子店 だった。世界で一番古い320年の歴史を持つ。オスカーワイルド、チャッ プリンも使っていた。150年前のコンファマーターという機械で頭の形を 測定する。6 St.James' Street London SW1A 1EF 午後5時半まで。
 市内の西のノッティングヒルは最新のライフスタイルが味わえる街で、ポ ートベロー通りは毎週土曜には世界的に有名なアンティークフェアが開かれ る。原宿みたいな感じらしい。ナスのブローチを20ポンドでお買い上げ。 Books for Cooks という本屋さん。料理本の書店で世界じゅうの本がある。 店の奥にはキッチンがあって、ランチを作ってくれる。料理を作ってみた。 できたのはチェリーのタルトキャラメル風味5ポンド(900円)。
 アンティックの穴場は St.ポール教会の近くのエンジェル(クィーンズベ リー地区?)。毎週水曜日と土曜日に蚤の市が開かれている。玄人好みの物 が多い。
 翌朝、ロンドン郊外へ。ペニー・ソーントンさんはダイアナ妃をみた有名 な占い師。みてもらうと2002年4月にしし座の結婚相手が突然現れると いう。
 リージェントパークはロンドン市内最大の公園。色とりどりの花が咲く。 ダイアナ妃ゆかりの花があるという。フィリップ・ハークネスさんが作った という。開花前だった。プリンス・オブ・ウェールズという白い花で、ロン ドンっ子にすごい人気だというバラ。売上は慈善事業に使われている。

●ノーザンプトン
 ロンドンの北100km。ダイアナ妃の生まれ育ったスペンサー卿のお屋 敷Althorp オルソープ。すごい広い。羊もいる。5分走って2つ目の門。 広さは450エーカーで代々木公園が3つ入るとか。美術館みたいな感じ。 記念館は工事中だった。裏の池の奥の島 The Island にダイアナ妃が眠る。 記念碑もある。いわく 「社会的弱者を助けることは、私の最大の喜びであり、また人生の目的でも あります。私に助けを求める人が誰であれ、どこにいようとも、私が彼らの もとへ走るにはある種の運命のようなものです。」 オルソープには記念プレートがあって売っているようです。7月11日〜 8月30日にオープン期間。問い合わせは http://www.althorp.com/ 要予約。

●ロンドン
 ロンドンアイは世界高い観覧車。フロッグ・ツアーというバス?のような 黄色いトラックがある。2年前から始まったツアーで料金は15ポンド( 2700円)1日8便、要予約。ビッグベン、バッキンガム宮殿、ピカデリ ーサーカス、テイト・ギャラリー、ロンドンアイを巡る。1週間先まで予約 がいっぱいになることもある。坂を降りながら川に入るところが圧巻らしい が、川を下る。

●ブライトン
 南へ1時間の町。熊本マリさんが訪れたいと思っていた街。イギリスで最 も有名な海岸リゾート。日本でいうところの湘南海岸。浜辺に近くは泥で濁 っていた。沖の色はきれい。フィッシュ&チップスはタラ・カレイといった 白身魚をラードで揚げたもの。海辺の店3.5ポンド(650円)。
 ブライトン・ピアは入場無料、無休。子供から大人まで楽しめる場所。中 でもザ・ワイルド・リバーは2ポンド(360円)、ジェットコースター的 に最後に水の中に入る。

●シャーボーン
 イギリス南西部の町ウェシェックス州の州都。ガーデニングの本場。人口 1万人の町。キャッスルガーデンスというお店に寄ってみた。400種類 以上のお花が用意されている。フクシア(アカバナ科)を気に入った。
 アン・スティーブスさんのアイビーコテージを見せてもらった。自然な形 に配置するのが特徴。2000坪に100種類以上。1780年に建てられ た家に住んでおられる。夫はアランさん。スコーン作りを手伝う。8個の材 料としては、強力粉230g、マーガリン60g、塩こさじ1/4杯、砂糖 30g、干しぶどう60g、牛乳150ml。まず塩の入った強力粉にマー ガリン、砂糖、干しぶどう、牛乳の順に入れる。みみたぶほどの固さになっ たら厚さ2cm程度に延ばし型取りする。220度のオーブンで15分間焼 くと完成。

●バーアイランド
 南西の海岸沿いにある島。1927年に建てられたアールデコ調のバーア イランドホテルへは、遠浅の浜を行く。全室スィートで124ポンド( 23000円)で14室。ディナーは正装が必要。鹿肉と牛肉の赤ワインソ ース仕立てがメイン。翌朝、ホテルの前は海になっていた。シートラックと いう車で渡る。場所は Bigbury-on-Sea South Devon TQ7 4BC。

●ペンザンス
 イギリス最西端の町で聖なる岬という意味。ミナック劇場がある。座席は 全部石造りで料金は6.5ポンド(1200円)、上演期間は5月〜9月で 要予約。崖の岩場に作られた野外劇場。たった一人の女性オーウェーナ・ケ イトさんが独力で作った。初舞台から70年。イギリスで最も美しい野外劇 場と言われる。午後7時芝居が始まった。向こうは海、観客は見下ろして劇 を見た。ここでピアノを弾きたかったのだが、ピアノ会社がうんと言わなか った。
http://www.minack.com/

●ランズエンド
 そこよりもさらに最西端。地の果ての岬。東尋坊のような感じ。ここで ピアノを弾く。


テレビ番組「イギリス謎解き紀行、ハムレットをめぐる冒険」

 2001年9月23日放送?。朝日放送製作。

 市村正親が今、ハムレットに挑戦している。さいたま芸術劇場。演出は 蜷川幸雄。初日から舞台を意識した本読みから始まった。10月21日から 28日まで大阪市中央区のMIDシアターで公開。制作は朝日放送。
 デンマークのクロンボー城が舞台だった。一方、京都では人気の狂言 役者、茂山逸平もシェークスピアが好きというので知られている。 今回、茂山さんがイギリス往復2泊4日に挑戦。

●ロンドン
 林ソニアさんがガイド。Porters というレストランでイギリスの伝統料理 をいただく。店内にバーがあるのがイギリス風。お店の中にはうちわ? ローストビーフとフィッシュ&チップスを頼む。魚はタラ。グリーンピース と人参がつけあわせ。
 コベントガーデンで「レ・ミゼラブル」をみる。林さんのお勧めは The Blues Brothers 。さらにナイトクラブに行く。夜の11時から明け方まで ナイトクラブで踊り明かすのがイギリスの若者。
 イギリスで誰が一番イギリスで影響力があるかというアンケートしたら、 だんとつの1位はシェークスピアだった。
 朝のハイドパーク。
 グローブ座はシェークスピアが名前をあげた劇場。中は天井のない野外劇 場だった。建てられてから400年以上の歴史を持つ劇場は能、狂言の舞台 と似ていた。

●ストラットフォード・アポン・エイボン
 昔は馬車でロンドンから2日かかったが、今では電車で2時間。観光の街 でもある。1564年シェークスピアが生まれたから。シェークスピアレス トラン、シェークスピアホテル、シェークスピア列車まである。
 ハティ・モラハンさんという俳優と会う。ロイヤル・シェークスピア会社 が経営する?権威のあるロイヤル・シェークスピア・シアターの専属女優。 The other place theatre などでも活躍していた。
 お気に入りのデリ・カフェ Deli Cafe という店に案内。Baked potato baked beans を食べる。Hatty さんと別れてシェークスピアの生家に行く。 父親は手袋をつくる人だったが、町議会の有力メンバーで町長でもあった。 今もあるグラマースクールに通っていた。21歳までここにいて、妻子を捨 ててロンドンに出て、そこで成功した。しかし大学を出ていないのに、そこ までできるはずはないという人もいる。そして故郷に帰り、1616年に亡 くなった(52歳)。ホーリートリニティ教会は洗礼を受けたところでもあ り、眠りについたところでもある。祭壇の前に眠っている。
 シェークスピア・センターには若い頃の肖像画があるが、本当かどうかは わからない。遺品が多く残されている。遺言状の内容はそっけないので、 別人説も納得いきそうな感じでもある。
 バンクロフトガーデンなど楽しんでいる人が多い。茂山さんが泊まった ホテルは Eastnor Hotel だった。


テレビ番組「いくよ、くるよ爆笑ロンドン・ツアー」

 2001年10月7日、関西テレビ制作。テーマソングは Saturday Night。 昔、二人はソフトボール部で、シドニーにも応援に行った。しかしあの時に イギリスは出てなかった?それで親善試合のためにロンドンにJALで向か う。磯部公彦、田島寧子が手伝い。

●ロンドン
 トラファルガー広場から出発。2階建バスで観光。テムズ川、ビッグベン など。田島さんはイアンマグレガーが好みとか。 シンプソンズ・イン・ザ・ストランドというレストラン。知らない人はいな いという名店。特にローストビーフ。19.5ポンド(3510円)。
 ホテルは Brown's Hotel 5つ星。ビクトリア女王はじめ1837年創業以来 来客はVIP揃い。アガサ・クリスティも小説を書いた。スィートで、1泊 435ポンド(78300円)。
 パブに繰り出す。George Inn。文豪ディケンズも通ったという。17世紀 かららしい。イギリス伝統料理 Fish Chips を食べる。旗が出ているのは パブらしい。

 翌朝、ハイドパーク?でソフトの練習。
 ロンドン・アイ。直径135mの観覧車。料金9ポンド(1720円)。一周 30分かかる。
 Soho にあるMichiko Koshino に行く。デザイナーの Michiko さんは大阪 出身。ここで着替えて、気温12度の中を舞台衣装で街に繰り出す。
 中華料理 Royal China は飲茶の店。荷豆餃、鮮蝦腸粉、鮮蝦韮菜餃(中 はロブスターらしい)などおいしいらしい。
 Brown's Hotel でアフタヌーンティー。23ポンド(4140円)。ケーキなど 3段。スコーン、ケーキ、ティーおいしいらしい。
 ロンドンに昔、吉本にいた東條かおりさん(現カオリ・オサリバン)さん が住んでいるので、訪問。
 The Westbourne Tavern は地元で大人気のテラスのあるパブで食事。

 Bond Street でブランドショップを訪問。グッチ、プラダ、シャネル、 バーバリーなど。
 女優を目指す田島さんは Cosmetics a la Carte でジュリア・ロバーツの ようになりたいと言うので、挑戦。イベント・メイクアップは45ポンド( 8100円)。
 Notting Hill は週末にはマーケットが開かれる。ジュリア・ロバーツの 出たノッティングヒルの愛人の舞台となった本屋さんを訪問。ここに田島さ んが登場。せっかくだから映画のようにやってみた。
 ソフトボール普及のために、日本人学校へ行く。生徒500人。小学4年 生くらいの子に教える。そして試合をしたが、接戦でした。


テレビ番組「道浪漫」柴俊夫さんのイギリス湖水地方への旅

 2000年8月26日9月2日放送。なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、毎日放送や番組とは全く関係はありません。
 ドーバー海峡のフランス側の崖にいる。オーストラリアを一周したので、 今度はドーバーを越えてからイギリスを旅したい。ホワイトクリフが見える 。高さ50mの壁が5kmにわたって続いている。
 ロンドンのビッグベンの横を通って、素通り。今回はB&Bに泊まり、 寄り道をする旅。イギリスの美しさを見に行く。

●Lacock 村
 コッツウォルズ地方(「羊小屋のある丘」の意味)。Lacock と書いて ある村は National Trust が所有している村。オークの木がシンボルマーク である。13世紀から18世紀に作られた村がそのままで保存されていて、 人も暮らしている。景観を守るためにいろいろ努力がされている。TVのア ンテナも外に立てられないし、建材も古いのを使う。
National Trust の会員だと施設は1箇所で6.20ポンド(1200円)。年会費 は31ポンド(5600円)なので、4箇所行けば元が取れる。 tel:(44)4249-730343
 宿泊は BB キング・ジョンズ・ハンティング・ロッジ。800年の建物。 1泊1名40ポンド。朝食はソーダブレッド。天気がいいと庭で食べる。 フォックス・タルボット記念館しか見るところはない。1835年に初めて写真 を撮ったというネガ?がある。
 この国は馬で行くことを大切にしている。ボルトンヴァレ乗馬センターで 馬を借りる。1名1時間20ポンド。ブライドルウェイズという道を歩く。 道がくねくね曲がっていることが多い。まっすぐな道はローマ人が作ったも の。ローマンロードと呼ばれる。

●ストラトフォード・アポン・エイボン
 シェークスピアの故郷。1564年に生まれ、ロンドンで成功し、晩年に 戻ってきた。Royal Shakespear Company のスワン劇場。毎日やっていて、 5〜40ポンド。予約先 tel:(44)1789-403-403 格式ばっていない。
 郊外のパブに行く。The Boot Inn。基本的なパブは立ち飲みだが、7時 以降だと食べ物がある。

●コベントリー
 自動車産業を作り上げた町。投じは100以上の工場があった。ジャガー 本社に寄る。ジャガー・ミュージアムには名車E-type などが置いてある。

●バーマス
 ウェールズのアイリッシュ海に面した古い町。背後のミドリの丘は National Trust が最初に所有した場所のディナス・オライ(光の要塞)と いう場所がある。1895 年タルボット夫人がアスファルトにしたり、鉄のベ ンチを置かないでくださいと言ったのが始まりだったらしい。

●リバプール
 ペニーレインという交差点を世界的に有名にしたのはビートルズ。ジョン とポールがよく行っていた床屋さんも登場する。Tony Slavin 。カットは 4.75 ポンド(850円)。他にもポールが13歳から住んでいたアパート がある。ここにはポールの言葉があった。「私の母と父がもし生きていたら この家が National Trust の財産になったことを喜んだだろう。私が喜んで いるように」。

●湖水地方のケズウィック
 B&Bを探す。Information Center で予約。手数料は1割。tel:(44)- 17687-72645
 パッセンスウェイトの農家のB&Bであるダルトン・コテージに泊まる。 1泊1名朝食付きで25ポンド。外は雨だったが20分もするとあがった。 ペットラムという子羊にミルクをやる。tel:(44)17887-76952
 大小あわせて500の湖がある。道も舗装されていない。ワーズワースは 200年前、ここに魅せられ、鉄道計画に反対した。グレート・ラングデー ルも national trust 所有。湖水地方の4分の1を所有している。新しい道 は作らない。

●グラスミア
 グラスミア・ジンジャーブレッドは行列のできる店。1854年からのもの。 保存が効く。3枚1.50ポンド。クッキーみたいな感じ。 パブ・オッドフェロウズ・アームズで飲む。

●モゼデイル
 B&Bモゼデイルハウス。7部屋の比較的大きなB&B。庭には鶏などが いる。オーナーは15年前まで電気技師をしていた。1泊1名32ポンド。 tel:(44)-17837-79371
http://www.northlakes.co.uk/mosedalehouse

●石の壁
 300年前から羊の放牧のためにドライストーンウォールという石の壁が作 られている。今は専門の職人がやっている。ストーンウォール協会もある。 新しく積むと300年は壊れないらしい。今全長12800kmらしい。

●フォークスヘッド
 おとぎ話のような町。ピーターラビットの故郷。Beatrix potter Gallery は national trust 所有。ローンズリー牧師は彼女に絵を出版するように 提案した。湖水地方の風景が変わらないように祈ってつくられた作品。


テレビ番組「東京〜ロンドン大陸横断2万キロ・日本のタクシー大冒険」


 2000年11月23日放送。テレビ東京製作。主演は宅麻伸。ドライバーは入江武 正(57)さんと武重(29)の親子。練馬区の日生交通勤務。車は黄色で 「品川531せ1212」だったと思う。越えた国境12箇所。中国、カザフ スタン、ウズベキスタン、ロシア、ウクライナ、スロバキア、チェコ、オー ストリア、スイス、フランス、イギリス。3ヶ月かかった!使用ガソリン 1864.33リットル、乗車時間618時間、最高気温42度、最長連続 運転時間27時間、給油回数46回。

●3月10日
 テレビ東京にて40組のタクシー親子をオーディション。入江さんに決定 した。なぜロンドンか?1897年、ロンドンでタクシーが生まれたから。

●6月21日出発!
 天王洲スタジオ出発!一路神戸へ(620キロ、17.8万円)。

●神戸から中国の天津へ
 6月23日、神戸港から中国の天津へ、2泊3日の旅。6月25日到着。 中国用に許可されたナンバープレートに交換し、免許証をもらった。900 万都市天津。右側通行。お父さんは初めての海外。自転車も多いのでたいへ んだったが、高速に入って北京へ。2時間で到着 (850km 24.5万円)。

●北京〜万里の長城〜洛陽〜西安
 永安旅館1室80元(1260円)の部屋に3人雑魚寝。庶民の生活を味 わうためだとか。6月27日、万里の長城の黄花城へ。ここは客がいないが 、修復されていない。登ること1時間延々と連なる長城に着く。近くの民家 に泊まる。これから西安→敦煌→鳥魯木斉に向かう。
 黄河大橋を渡って、50万円。6月30日、洛陽 (2100 km 59.2 万円) 龍門石窓(400年にわたって堀りつづけた石窟)へ。それから現代の石窟 というか趙中年さんの地面を掘った家を訪問。涼しいらしい。
 7月2日、西安(かつての長安)(2520 km 92.1 万円) 。大雁塔、兵馬 傭を見る。回民飲食街(イスラム教徒回族の街)で砂鍋(サゴワ)5元( 70円)。青菜、キノコ、春雨、ウズラが入って3人分でこの値段。長安城 堡大酒店に泊まる。最後の贅沢かも。タクシーは日本人に人気者となった。 新聞にも出た。翌日、行く先々で地元のタクシーが先導してくれた。シルク ロードの起点となる絲綢路へ。起点群像で地元タクシーの人が激励会を開い てくれた。親子涙ぐんでいました。

●シルクロード
 7月6日。宝鶏付近で道は途端に悪化した。午前2時30分やっと天水に 到着した(3050 km 88.1 万円)。ガソリン1リットル2.7元(38円)。 黄土高原(標高2000m以上)を西に向かう。7月7日午後10時、蘭州 到着 (3390 km 97.7 万円)。10時間も何も食べてないらしい。謦源飯店 で蘭州牛肉麺3.5元(49円)を食べる。日本のラーメンのルーツか? 7月8日午後10時、来塞村到着 (3800 km 110.1 万円)。村人が全て出て きた。長老の家に泊めてもらった。夜が明けると、絵に描いたような牧歌的 な景色!祈連山脈もきれい!全員に見送られて出発。
 敦煌の手前で万里の長城の嘉峪関(かよくかん)という関所(西のはずれ の方)、さらにそって走る。このあたりは土で道路ができている。7月11 日、長城第一○(この字は土へんに敦) (4330 km 125.5 万円)。嘉峪関か ら西へ5km、ここが長城の終点。なぜなら、その先が渓谷になっていた。
 7月13日、気温41度。ゴビ砂漠を行く。砂嵐がきた。すごい風、視界 は10m。やっとその向こうに莫高窟(ばっこうくつ)が見えてきた。南北 1.8kmに渡って石窟の敦厚に着いた(世界遺産)。
 哈蜜(はみ)440kmを一気に走り、正午前に到着。ウィグル族。ハミ ウリというウリが多い。メロンとスイカの味がするとか。収穫を手伝う。
 ウルムチに向かう。道が悪くなる。鳥魯木斉(ウルムチ)大都会。西新宿 よりすごいビル群。7月19日到着 (5990 km 174.5 万円)。世界で最も海 から遠い都市。人口140万人。日本料理「平政」へ行く。
 天山山脈が見える。この天山山脈を西へ。7月21日、温安という場所。 ここに温泉があった。肩までつかって満足。1ヶ月経ってました。
 この辺で一番美しいと言われる湖へ。標高2000mの山の中に突然浮か ぶ塞里木(サリム)湖 (677.5 km 196.4 万円)。周囲100km。カザフ 語で幸福という意味。カザフ族のアーレン・パイハナさん宅(パオ)に泊ま らせてもらう。広さ20畳、お客は大歓迎だとか。羊を1つつぶして食べさ せてくれた。馬乳酒(クムズ)をすすめられた。ドブロクとヨーグルトを混 ぜたような味。夜11時過ぎに料理ができた。片方の耳を子供が、他方の耳 を入江さんの息子が食べて、みんなが食べた。煮込んであったのはウドンみ たいなもの。1時過ぎ、みんなで寝た。
 午前7時、クルト(乾燥チーズ)を女性が作る。あとは揚げパンを作る。 バウルサックという。朝の気温は5度。2日間お世話になって旅発つ。涙。
 33日目。200万円到達。7月23日、伊寧 (6880 km 200.9 万円)。 息子が病に倒れる。

●カザフスタン
 7月25日、カザフスタンに入る。みんなの視線が集まる (6981 km 204 万円)。天山山脈の支脈アラタウ山脈に突き当たる。4000m級の雪を頂 く山々に沿ってアルマトイに着く (7374 km 215.5 万円)。昔の首都。イス ラム教とロシア正教。日本人捕虜収容所があった所で、墓地がある。入江さ んのお父さんは涙にくれる。彼らの苦労のおかげで今、自分たちが幸せだと 宅麻さん。
 7月28日、ウッシャルマ (7868 km 229 万円)に住む日本人に会いに行 く。三浦正雄さん68歳。14歳の時にたった一人で来たという。樺太生ま れで、北海道に住んでいたが、終戦時に樺太に戻ったところをスパイ容疑で 逮捕され、カザフスタンに連れて行かれた。札幌に姪の益村美代子さんが 住んでいて、5年前に札幌に訪問したらしい。その姪のビデオを見せる。こ こに泊めてもらった。自給自足の生活をしている。同じ境遇のドイツ人の奥 さんニーナさんと結婚し、子供を2人育てた。

●ウズベキスタン〜カザフスタン
 8月1日、ウズベキスタン国境 (8855 km 262 万円)。通関に5時間もか かった。タシケントに向かう。国境から25km。人口200万人を越える 街。チョルスー・バザールは中央アジア最大の市場。物々交換に挑戦。「孫 の手」でした。
 再びカザフスタンに戻る途中に、8月6日、1万キロに到達。47日目。 8月9日、アラル出発すると道路が目茶目茶。一応アスファルトなのだが、 デコボコだらけ。横の平原ステップを走っていく車を見つけ、ステップを走 ることにした。これはイルギス・ステップ。本来道ではないのだが、地元の 人が走っていてわだちの跡が道になったもの。砂にタイヤがはまって動かな くなった。板を使って脱出。夜になっても朝になっても街までたどりつけな かった。午前10時前、やっと町が見えた。アクトベ。ここまで600km を28時間かけて着いた (11418 km 357.1 万円)。入江さん親子は、交替 しなかったからというので喧嘩を始めた。翌朝、仲直りした。
 ウラル川を越える。8月13日、オラル通過。そこの川づいたの標識に、 ここから「ヨーロッパ」と書いてあった。

●ロシア〜ウクライナ
 8月15日、ロシア国境を越えた (12633 km 374.3 万円)。8月17日 午前10時にウクライナ国境に着いたが、あと500mのところで停電の ためらしいが、車の列が動かなくなった。5時間待つが動かない。さらに 夜11時だが、まだウクライナに入っていない。17時間待ち続けてやっと 動きだした。9月19日、午前3時11分、入国 (13944 km 413 万円)。
 キエフ通過 (14450 km 423.7 万円)。

●スロバキア
 8月25日、スロバキア入国 (15164 km 449.8 万円)。550万人の国 民で、国土の75%は山岳地帯の国である。長い間、ハンガリーの支配下に あった。スピシュスキー城は13世紀初頭に作られた世界遺産。
 ナブラチロワ・マミさん(37歳)はこの辺に住むただ一人の日本人。夫 はズテナさん。1992年日本で結婚し、日本で職がないのでチェコに帰っ てきた。岐阜県垂井町のお母さんからのメッセージをビデオで届けた。ソー メンを食べさせてもらった。

●オーストリア〜ドイツ〜スイス
 8月30日、ウィーン通過。9月3日、ドイツ国境 (16670 km 493.9 万 円)。わがままでスイスのインターラーケンに向かう。
 9月7日、スイスアルプス、ユングフラウ(4158m)、アイガー(3970m)、 一人山頂付近近くまでヘリコプターで行った宅麻さん。

●フランス
 9月8日、フランスに入る (17900 km ? 円)。シャモニーに宿泊。モン ブランへの入り口の町。
 9月10日、パリ、82日目 (18615 km)。シャンゼリゼを走る。凱旋門 は12本の道が集まっているので、ここのロータリーは出るのがたいへん。 エッフェル塔に登る。3つ星レストラン「タイユバン」にこのタクシーで 乗りつけて、食事をした。宅麻からのお礼だという。前菜「胡椒の衣和え、 シャロス産鴨のフォアグラ」(いちじくのジャム付)、「トリュフ風味マッ シュルーム入りラビオリ」、「岩ひめじの切り身炭火焼き」「ロゼール産 仔羊の脇肉ステーキ」
 9月13日、パリを出る。中国に入ってから3ヶ月ぶりの海を見る。 ドーバー海峡である。晴れていたので、イギリスが見えた。カレーに宿泊。 親子で今までのわだかまりを話しあって解消した。

●イギリス
 9月14日、フランス側のイギリス国境。検査がすむとユーロトンネルの ル・シャトル(乗用車専用列車)に乗る。これでユーロトンネルを35分で 通過する。父が運転を替わったので、息子が泣いていた。
 午前11時、イギリス上陸。フォークストン。ロンドンまで150km。 市内に入る前に父は紋付に着替えた。タワーブリッジ(テムズ川)を渡り、 バッキンガム宮殿を右に曲がり、ロンドン・タクシーの発祥の地 Juxon Street へ向かう。宅麻さんの奥さんの賀来ちかこさんと入江さんの奥さん もそこで待っていた。
 9月14日、午後4時5分、到着。ロンドンのタクシーが並んでこのタク シーを向かえてくれた。入江さんも感動で涙。
 86日間かかっていた。全行程、19184km、パンクなし。 費用は568万4820円だった。
The Long and Winding Road の流れる中、番組は終了した。


テレビ番組・堺正章「大人のロンドン、裏道・細道・隠れ道」

 テレビ朝日制作。99年9月12日に関東地区で放送された。関西では、2000年の9月9日に放送。あとアナウンサーの川北桃子、丸川珠代。行ったのは British Airways 。テラスラウンジ、ビジネスクラス、ファーストクラスが紹介された。ビジネスクラスでは女性用の赤いポーチも配布。

●ロンドン
 ヒースローから Black cab でホテルへ。女性好みのプチホテル The Gore Hotel (1892年到着)。5000枚の絵画がある。シングル118ポンド(23600円)から。リチャード・ギアやロバート・デニーロなどもお忍びで来るとか。小さな天蓋付のベッド。
 The Big Language Tour of London という2階建てのビッグバスで市内観光。普通は1日券15ポンド(3000円)で3コースある。今回は貸切で堺さんが案内。でも詳しくない。ヘッドホンで4月から日本語の観光もできるようになった。ビカデリー・サーカス、トラファルガー・スクエア(ライオンの像もある)など。
 ロンドン塔(1066年建設)を見ながらタワーブリッジ(1894年建設)を渡る。高さ43mの遊歩道からの眺めは最高。入場料は6.15ポンド(1230円)。

 Asprey Garrard (ニューボンド・ストリート)という店は、エリザベス女王の王冠のメンテナンスをしている。高級宝石、銀製品など。4000万円の指輪、2億円のエメラルドのネックレスなど。旅行カバンもある。モノポリーもあった。宝石箱も2万円程度。
 Floris (ジャーミンストリート)は王室の香りを守る店。男性用のフェイスケア用品などもある。ステファノシスというんは昔からの人気とか。ハイグルーブレンジは売上の1部はチャールズ皇太子の基金に行くことになるとか。バスオイルは15.5ポンド(3100円)。
 Halcyon Days(ブルックストリート)手作りの宝石入れや小箱。40日でオーダーメイドできる。1メッセージ25ポンド(500円)から。王室ご用達。
 Charbonnel et Walker (ボンドストリート)は120年以上のチョコレートの専門店。トリュフ系のチョコは有名。王室ご用達。イングリッシュ・ローズ(42p:1個84円)とイングリッシュ・バイオレット(46p:1個92円)はエリザベス女王が好きらしい。本当にバラとスミレの味がするとか。他にもトリュフ(51p:102円)、ラム・トリュフ(51p)

 Burlington Arcade にはいろんな店が入っている。ここで靴みがきをしているマイケルさんは赤い制服姿で人気が高いとか。101匹ワンちゃんの映画に出たとか。1−2秒でした (^^;;
 Hollan Holland (ブルートン・ストリート)は今は洋服の店だが、もとは1835年創業の猟銃の店だった。ライフルでオーダーメイドすると、4年くらいかかるとか。値段は不明、いくらでも払えますと言っていた(^^;;
試し撃ちもさせてくれた。いいライフルらしくてよく当たるとか。
 カーナビー・ストリートはモッズファッションが発祥した通り。1965年頃堺さんは来たという。その時はどの店からも Four Tops の Reach out I'll be there が流れていたという。シェークスピアの像もあった。
 Covent Garden はマイフェアレディの舞台。今はショッピングセンター。Bead Shop という店はビーズを売っている。ビーズが数百種あり、女性には人気とか。
 ゴーストウォークス。人気があるとか。一人5ポンドかな?幽霊などの話で有名な場所を紹介して歩くツアー。

 Smythson (スマイソン:ボンドストリート)1887年創業のイギリスで最も有名な文具の店。スケジュール表とか、レターセットとか。ネームカードホルダー8ポンド(1600円)。15分待てば文字を入れてくれる。1文字3.5ポンド(700円)。
 Christie's (キング・ストリート)はオークションの店。入場は自由だが、セリに参加するには審査が必要。

 イーストエンドの Beigel Bake 行列ができる店。24時間やっている。1日800個売れる。ベーグルの中にいろいろ詰めている。ホットソルト・ビーフは1.80ポンド(360円)で肉が多い。スモークサーモン・ベイグルは85p(170円)。スモークサーモン&クリームチーズは95p(190円)。
 Rules (メイデンレーンストリート)は1798年創業のロンドンで最も古いレストラン。ローストビーフだけでなく野鳥料理も有名。ランチタイムにはお得なセットがあるらしい。ローストビーフ1皿17.95ポンド(約3590円)、ホロホロ鳥のロースト15.95ポンド(3190円)、ローストサーモン14.95ポンド(2990円)。伝統的にはローストビーフは日曜のお昼に食べて、父親が切って与えて威厳を示し、子供が感謝するという構図があるとか。

 Kensington Garden はダイアナ妃が住んでいたケンジントンパークの東にある。The Orangery でアフタヌーン・ティーを楽しむ。ティーセットはオランジェリーティー、サンドイッチ、スコーン、ケーキで7.75ポンド( 1550円)。
 チーズの店 Neal's Yard Daily(コベントガーデン)は1ポンド4.95ポンド(990円)から。50種類以上ある有名なチーズ屋さん。
 Neal's Yard Bakery (コベントガーデン)ではサフランライスとサラダのミックスを3.45ポンド(690円)で売っていた。

●観光のポイント
 バッキンガム宮殿は11:30から衛兵の交替式があるが、人の少ない11時から並ぶのがよい。8月〜9月末までは宮殿内も1時間コースで見学ができる。
 ビッグベンは92.4m。13.5トンある鐘は140年前から。対岸から見るときれい。
 シアター、劇場の入場料は日本の価格の半分程度。バックステージツアーもお勧め。
 ボンドストリート。午後6時に閉店するし、日曜は休業している店も多いので注意。1720年頃には高級住宅地だった。今はシャネルやカルティエもある。
 テムズ川。食事付きクルージングがロンドンで人気。もうすぐロンドン・アイも完成する。


テレビ番組「道浪漫」2000年7月23日,7月30日は小椋佳さんでイギリス

 テムズ河を上る。小椋さんは東大時代はボート部だった。ボート部員の憧れのヘンリー・ロイヤル・レガッタを見に行く。

●テムズ河下流
 下流のテムズ・バリアは海とテムズとの境。日に4度も流れを変える英仏海峡からテムズ河を守る。すぐ上流にあるのはグリニッジ。7つの海を制覇したイギリスの歴史が刻まれている。国立海事博物館にはネルソン提督展示室など16のギャラリーがある。グリニッジの旧王立天文台は1675年に建てられ,今は博物館になっている。今も世界標準時もここを指し,経線も子午線もここから始まる。
 グリニッジ桟橋からカティ・サーク号で上流に上っていく。いつもどんよりしているが,初夏の時はスッキリした天候らしい。

●ロンドン
 30分でタワーブリッジに近づくと,橋が初めて出てくる,イコール,街ができているということになる。川幅が初めて狭くなるためできた街がロンドンである。ブラック・フライアーズ・ブリッジ,セントポール寺院,ハンガーフォード・ブリッジ,ロンドン・アイ,ビッグ・ベン,国会議事堂,等よく見ると,テムズ河がロンドンのメインストリートだったことがわかる。

●さらに上流
 郊外の風景となる。リッチモンドまで来ると川幅も5分の1になる。イギリス式庭園が両岸にきれいに見える。別のボートに乗ってみる。両岸は高級住宅地。テディントン・ロックにかかる水門がある。ロックを過ぎると美しい緑。しかし人間が管理している。
 ウィンザー城が突然現れる。白鳥が優雅に泳いでいる。上流にあるマーロウ。王室と白鳥の関係として,スワン・マッバーという行事がある。その年に生まれた白鳥のヒナに標識をつける行事である。女王に任命されたスワンマーカーは英国に一人だけ。デビッド・バーバーさん。白鳥の数を維持している。他に19人が従事しているとか。
 初夏のテムズ河には女王の関係するスポーツイベントが3つある。1つめはウィンブルドン(全英テニス),2つ目はロイヤル・アスコット(競馬)
,3つ目はヘンリー・ロイヤル・レガッタ。マーロウの上流のヘンリー・オン・ザ・テムズ Henry on the Thames で行われる。ここの人口は1万人だが,見物客は延べ30万人になるとか。

●ヘンリー・オン・ザ・テムズ
 対岸の River Rowing Museum で情報収集。1998年にオープン。ヘンリー・ギャラリーがある。ベンリー・レコード・ブックを見ると,初の日本人の参加は1936年。もともとこの大会は Oxford Univ. 対 Cambridge Univ. の大会だった。150年前から王室が後援するようになった。世界中で着られているブレザーはこの大会で生まれたもの。
 試合は2112mのコースを1対1で争うトーナメント形式。イギリス中のピクニックがここに集まる1週間と言われている。小椋さんもクラブハウスに招待された。フルーツのたくさん入ったお酒ティムズ?を飲みながら,観戦するのがイギリス流?17種目で競技が行われている。
 5日間続く大会。日本からは日本大学が参加していたが,1回戦は勝ったが,2回戦でオクスフォードのブルックス校に負けた。この学校は決勝までいったが,準決勝で体力を使い果たし,決勝で米国のYale大に負けた。表彰式も簡単にあるだけ。

●オックスフォード
 さらに上流のオックスフォードへ。小椋さんも学生の時に留学を夢に見たという。ここは39の大学が集まっている。オクスフォードの心と言われるセント・メアリー。ヴァージン教会は13世紀の建立。9am-5pm 開館。街で一番高い塔から街を一望できる。入場料1.6ポンド(275円)。学生によるガイドのツアーに参加。1時間毎発。大人4.5ポンド。トリニティ・カレッジ〜ラトクリフ・カメラ〜ゴチャゴチャした道へ。この中で小椋さんが気に入ったのは3つ。(1)オール・ソールズ・カレッジ。(2)16世紀の宿屋を改造して作ったパブ「ターフ・タヴァーン」。学生の間で一番人気がある。彼らが飲むというエール・ビールを飲んでみた。(3) パンティング。街のはずれで,静かに舟で遊ぶ。

●コッツウォルズの入口のバーフォード
 ある家の庭に入ってみた。町長のキース・ディヴィーズさん宅だった。ボランティアが街を掃除しているらしい。しかも古いやり方で。川の掃除は,釣りクラブの200人がやる。

●レチレイド
 さらに上流。セント・ジョンズ・ロックという最後の水門がある。「テムズの父」という神像がある。
 さらに上流に行って源流を探す。地図に出ている最後のところ。近くのパブの The Thames Head Inn で聞いてみた。裏の丘を越えて歩いて20分のところにsource があるとか。夏だと枯れているらしい。

●ストラトフォード・アポン・エイボン
 シェイクスピアの故郷。埋葬もされているホーリー・トリニティ教会もある。
 イギリスは国中に運河がはりめぐらされていて,どこへでもボートで行けるという。そこで運河の旅に出ることにした。この街にイギリス中でただ一隻日本人が案内してくれる運河巡りのボートがある。キャプテンクック・カナルボート。この街の近くの半日〜1日体験クルーズ。宿泊も可能。4月〜9月運行。日本語OK。半日だと5500円〜。日本からの予約もOK。アツコ・ザビデスさんが夫のアンディさんと1年前からやっている。イギリスでの水門はセルフ・サービス。乗客も一緒に手伝う。1日に6個水門を通過した。運河をいくボートは幅2m!ナロウ・ボートと呼ばれている。免許は要らないので,乗客も舵を取れる。歩くくらいの速度のナロウ・ボートの旅はイギリス人の憧れとか。ナロウ・ボートには宿泊施設もあるが,人気が高く,半年前の予約しないと無理とか。そこでデューク&ダッチェス・ホテルボートを紹介してもらった。

●ブロンストン
 ここは集積地なので,とても多い。デューク&ダッチェスは9名が一度に泊まれてホテル並みのサービスが得られるという。2隻つないでいる。食事と午後のお茶までついで3泊で3.4万円〜? 前菜は「バジル風のトマトスープ」メインは「チキンのトマトとワインソース蒸し」だった。3ー11泊のホテルボートツアーが可能。1人からでもOK。4月〜10月運行。初夏のイギリスは日没は9時。そこで停泊した。


テレビ番組「旅サラダ」2000年7月はオン・スイピンさんの「イギリス」

  JALで行ったらしい。

●ロンドン
 ビッグベンの対岸に今年オープンしたBAロンドン・アイ。25人乗りのカプセルで10分で1周。前日にチケットを買わないといけないくらいに人気らしい。高さ135mの観覧車。8.5ポンド(1400円)。360度の大パノラマ。バッキンガム宮殿も見える。
 Regent Street のバーバリーを訪問。次にチェルシー通り,ここは高級住宅街。お洒落な店が多い。「Joseph」はかわいい服が多い。水玉が多い?ジョセフのワンピース3万円。ジョセフ以外にもマーニの服9万円。プラダの服ワンピース5万円。
 オペラ座の近くのレストラン「Sarastoro」はオペラが流れる店。ビッグ・ボス・シーフード・セレクション2人前29ポンド(4785円)。カニもある。ローストダック・オレンジソース12.5ポンド(2000円)はおいしいらしい。
 タワーブリッジもライトアップしてきれい!

●コッツウォルズ
 北西へ車で2時間。「羊小屋のある丘」という意味らしい。田園の街。イギリス人に最も愛されているイギリスらしい街。「モデル・ヴィレッジ」ボートン・オン・ザ・ウォーター Bourton on the water はミニチュアの街。実際の9分の1に作ってある。入場料2.5ポンド(410円)。本物の街にもミニチュアと同じ店(例:パン屋)があった。流れている川もいい感じである。川にかかるかわいい橋もいい感じ。
 Public Footpath という表示が至る所にある。「歩いてもよい」という標識である。個人宅でも入ってもいいという意味。歩いていくと公園?ここには羊もいる! Footpath を村から村へ歩くのが,ここの楽しみ方らしい。
 Lords of the Manor 教会の司祭が建てた家をホテルにしたもの。派手ではないが,エレガント。天蓋が付いているベッド!ルームチャージ240ポンド(39600円)朝食付。アフタヌーンティ12ポンド(1972円)スコーンもおいしい。バターとジャムを一緒につけて食べるのが正しい食べ方らしい。

●湖水地方 Lake District
 コニストン湖 Coniston Water 遊覧船に乗って(遊覧蒸気船ゴンドラ:料金4.7ポンド(975円))。19世紀の貴族がベニスのゴンドラに憧れて作った。ビクトリア女王も乗ったとか。起伏に富んだところに湖が多い。多くの作家や詩人が好みの湖のそばで過ごして作品を作ったとか。
 Near Sawrey という村。ピーターラビットを描いた作家(ベアトリス・ポーター)が住んでいた Hill Top という家。絵と一緒の風景がある。隣にギフト・ショップがある。絵本やキャラクターグッズがいっぱい。トム・キティものも多い。置物12.95ポンド(2170円)。
 ウルス湖 Ulls Water 。湖畔には羊。シャロイ・ベイ・カントリーハウスSharraw Bay Country House は石造りの17世紀の館に泊まらせてもらう。アンティックも多い。ホテル内にサロンがいくつもある。新しくできた別館に泊まった。全てスィート仕様の6部屋。但し,古い材料を使って作ってある。今回の部屋は,ドア開けるとベッド,家具,戸を開けるとバスルームでとても広い。2階もあるが,リビングだけ。ガーデンスィートは1泊2食付で一人200ポンド(33000円)。陽が暮れるにつれて姿を変える湖。
 食事は,連泊する人のために毎日メニューが変わる。今回は前菜は「貝柱のグリル&チョリソ・オイルのサラダ,ガスパッチョ・ソース添え」,魚は「サーモンのグリル&カニのリゾット,レモンソース添え」。イギリスはサーモン料理がおいしいらしい。リゾットもおいしいらしい。シャロイ・ベイ風デザート(6種類のケーキなど)。居心地のよいホテルだったらしい。
 John Chapman というカバン屋へ。しっかりしたものでハンドメイド。旅行カバンを購入。156.5 ポンド(25800円)安い!

●スコットランドとの境
 車で北へ。境は世界遺産のイギリス版万里の長城の Hadrian's Wall は118km続く。スコットランドに入ると,すぐ村がある。Gretna Green昔イングランドは結婚手続きがとても難しくて,結婚手続きの簡単なスコットランドに皆来たとのこと。結婚式に参加した。

●エディンバラ
 奇麗な街。歴史を感じる。エディンバラ城は高さ130mのニワ山?に建っている。中心を貫く大通りは18世紀の都市計画によって作られた。城側の方はオールドタウンと呼ばれる。ロイヤル・マイルと名付けられた道を歩いていると,街のあちこちでおじさんがバグパイプを吹いている。そこで,タータンチェックのキルト・スカートの店 Kinloch Anderson 社(Highland Dress) を訪問。ロイヤルファミリーのキルトもここで作られている。各家の象徴の紋章としてのタータンチェックとして,この店では2000家のものを預かっている。7mの長さの布で1枚のスカートが出来る。プリーツは厚めである。エディンバラ市の柄のものもある。スカートは55ポンド(9000円)だった。

●Dalhousie Castle
 近郊の城だが,今はホテルとして使われている。天井の模様がきれい。今日は最上階。部屋の中は緑色。メインルームはレンガのようなのが重ねて壁となっている。ベッドは天蓋付。全て異なるタータンチェックが使われている。1泊朝食付220ポンド(36000円)。ベランダもお城のそれで,遠くまで見渡せる。
 ここの夕食は伝統的なスコットランド料理。前菜「ヤギの焼きチーズ,トリュフとマシュルームの温野菜サラダ」,メインは「スコッティシュ・ビーフとローストチキン・レバー」スコットランドで最高級のビーフ。デザートは「ホワイト・チョコ&カルーアのムース・チョコレート・クッキー」キャラメル味のムースをはさんだもの。
 夜10時半。太陽が沈む。

●アイラ島ボウモア
 西へ170キロ。グラスゴーから飛行機で行くスコッチで有名な町。ギリシャっぽいと言っている。海辺に建つ蒸留所Morrison's Bowmore Distilleryで Bowmore Whiskey が作られている。今でも手作業で作る。樽は塩風にさらす。ビートの煙の味がするとか。17年もので36.1ポンド(6000円),21年で66.3ポンド(10940円)。近くの「ハーバーイン」でネイティブ・オイスターとモルト・ウィスキー8.5ポンド(1400円)をいただく。食べ方は,ウィスキーを牡蛎にかけて食べる。おいしいそうです。

●ネス湖
 Loch Ness けずられたアーカート城 Urquhart Castle がある。曇っていた。ネス湖のすぐ隣に小さいネッシーの模型が置いてある。

●ウェストハイランド鉄道
 ここのSLは有名でスコットランドでは大人気。フォート・ウィリアムからマレイグ Mallaig まで2時間。7.4ポンド(1200円)。景色がいい。ポイントは一番後ろの車両の左側の席。ここだとカーブを曲がる際にもきれいに見えるとか。高架橋もある。湖・山・牧草など。

●スカイ島
 マレイグからフェリー Caledonian MacBrayne 号で Skye 島へ。Skyeとは「翼のある島」という意味。Isle of Skye 15分で到着。
 港町ポートリー市の背後には地質学的に貴重な岩山がある。すごい形。Cuillin Hills Hotel は高台に建つお洒落なホテル。黄色で統一された上品な内装。21号室。1泊朝食付で75ポンド(12400円)。窓から海も見える。
 島廻りは自転車で。すっごく気持ちいいらしい。でも起伏が多い。羊もいるが顔が黒い。牧草地,山,湖がとても奇麗。

●ダンカンズビー岬
 Duncansby Head は海面から鋭角の断崖がそそり立つ場所で,イギリス最北端の岬?鳥も飛んでいる。

●オークニー諸島
 フェリーに乗ってさらに北へ。Isles of Orkney 大小70もの島々からなる。まずメインランドへ。
 ブラッホ・オブ・グリュネス Brough of Gurness 5000年前の巨石遺跡。円形に盛り上がったところにある5000年前の古墳もある。バイキングにより12世紀に壊されるまで大切に守られていたらしい。
 ストーンサークル The ring of Brodger

●野生の島
 Isle of Westray へセスナ機で行く。芝生の上が滑走路! Wild Zoo と言われている。ツアーガイドはアレックス・コスティさん。ワイルド・ライフ・ツアーは昼食付で一人20ポンド(3300円)。島には500人しか住 んでいないとか。
 牛が多い。黒,白,まだら,パンダ風,など。人なつっこいらしい。好奇心が旺盛で,おもわず笑ってしまう。車も牛に取り囲まれる。道にも白い鳥がいて,車が来ると飛び立つ。断崖もすごいが,そこにすごい鳥がいる。ガリモッツと呼ばれ,ペンギンに似ている。パフィンという仮面ライダーに似た鳥もいる。垂れ目でオウムに似ている感じ?くちばしが赤に近い。産卵のために来るらしい。後ろ足をバタバタさせながら飛ぶらしい。人を怖がらないそうです。


テレビ番組「旅サラダ」98年10月は秋本祐希さんのイギリスの旅

まず、ロンドン。ロンドンでもおいしいところはあって(当然か?)、コックダルジャンというフレンチが人気とか。次はコッツウォルズで、その次はスコットランドでした。記録がなくなっているので、失礼。


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