アジア

ハワイ・グアム・サイパン・フィジー・ニューカレドニアなど

北アメリカ

中央・南アメリカ

ヨーロッパ

オーストラリア・ニュージーランド

アフリカ

いのうえの海外旅行記

いのうえの海外旅行写真記

日本の宿

日本のレストラン

トップ

オランダ・ベルギー・ルクセンブルクの旅行情報


なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、各テレビ局や番組とは全く関係はありません。
すべての文章の無断使用・転載を禁止いたします。
またここの情報を使って、何か問題が起こったとしても私は一切責任は持ちませんのであしからず。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ブリュッセル」

 2010年8月14日放送。

●ブリュッセル
 ベルギーの首都。1000年以上の歴史を持ち、多くの観光客を魅了する。人口103万人。EUの本部が置かれている。ヨーロッパの中心的都市。小さなパリとも呼ばれる。
 街の中心のブルス Bourse 地区。店に行列ができている。ミトライエット(機関銃)というサンドイッチのお店。これはパンにハンバーグや野菜などをはさみ、たっぷりのフライドポテトをのせたもの。4.0ユーロ(約440円)。
 街の北部にある公園ラーケン Laeken に行く。銀色のでかい観覧車に似たものがある。これはアトミウムといって、1958年にブリュッセル万博の時に建てられたもの。鉄の分子をモチーフにしていて、高さはおよそ100mある。一番上の展望台からの眺めがとてもきれい。
 「ミニ・ヨーロッパ」はEU加盟国の主要な場所がミニチュアで再現されたテーマパーク。20年以上前からあるそうで、25分の1スケールで再現されている。現在は27カ国、約80都市の建物や街が再現されている。グランパレスは制作費に25万ユーロ(約2780万円)かかったそうです。入場料は大人13.1ユーロ(約1500円)、子供9.8ユーロ(約1080円)。

●ウォリュウェー・サン・ランベール
 郊外のウォリュウェー・サン・ランベール Woluwe St. Lambert に行く。ここに書店レストラン「クック&ブック」がある。ブリュッセルの本屋さんは基本的に日曜日はお休み。こちらは「年中無休の書店」をコンセプトに作った。

●ニヴェル Nivelles
 ブリュッセルの南にある街。ケーキのお店でお勧めは「タルト・アル・ジョット」1枚7ユーロ(約780円)だという。この街の伝統的なタルトで、14世紀頃に街の修道院で作られたのが始まり。ベイチュー?という緑色の野菜とチーズなどを混ぜて釜で焼いたもの。お菓子というよりは食事として食べるタルト。毎年覆面調査があり、星の数で評価が決まる。

●ブリュッセル
 ブリュノ・ビンさん(24歳)が紹介してくれたのは、ワッフルのお店の奥にあったビア・カフェ「ラ・ベッカス La Becasse 」。創業約130年の老舗。「さくらんぼのパナシェ」で、チェリービールとお店オリジナルのラガービールを1:1の割合でミックスしたもの。人気のあるこのお店の名物という。パナシェにはテトプレッセが合うそうです。豚のほおの肉や首の肉などをコンソメゼリーで固めたもの。
 繁華街のルイーズ通り Avenue Louise に行く。イギリスのブランド品の服の店「スーパー・ドライ」に入ると、日本語で書いたTシャツがある。「最もよい衣類」、「海賊ラジオ」、「極度乾燥」などの日本語のデザインがクールだそうです。

 新婚さんの朝ごはん。閑静な住宅街に住むのは、女優のロフォンス・ピポさん(42歳)が作るのは、1品目「ストゥンプとソーセージ」。ジャガイモの皮をむいて小さくカットし、水をはったお鍋の中に。にんじんも同様に輪切りにして、お鍋の中へ。野菜のブイヨンを入れて蓋をして、中身が柔らかくなるまで煮込む。ざるを使って水気を切ったら、ラッシャーで丁寧につぶしていく。伝統の家庭料理ストゥンプ。途中でバターと塩胡椒で味付けをし、さらにつぶす。これと一緒に食べるのがソーセージ。熱したフライパンでしっかり焼く。これらを盛りつける。
 2品目「トマトの海老詰め(トマト・オ・クルヴェット)」。トマトをくりぬき、中身とゆで卵は一緒にして、フォークの背を使ってつぶしながら混ぜ合わせる。小エビも加えて混ぜる。味つけにはマヨネーズ。パセリの粉も加えてよくかき混ぜる。くりぬいたトマトに詰めていく。
 3品目デザートの「ワッフル・チョコレート・ソース」。大きめのボウルに砂糖と小麦粉を入れ、溶かしたバターも加える。ミキサーでよく混ぜあわせ生地を作る。適量取ってワッフル・メーカーに。5分で完成。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん オランダのマーストリヒト」

 2010年6月19日放送。

●マーストリヒト Maastricht
 アムステルダムまで12時間、そこから車で2時間のオランダ最南端の町。街の中心を流れるマース川に沿ってできたマーストリヒトは人口約12万人。オランダで最も古い町と言われる。

 デ・グローテ・ウェーク市場 De Grote Weekmarkt に行く。店先にはアスパラガス、トマトなどの旬の野菜が並ぶ。袋に入るだけのフルーツを入れて5ユーロというお店がある。パフォーマンスも面白いが、赤字だそうです(笑)

 街の中心には教会がある。中に入ると本が並ぶ。13世紀に建てられたが、長い間利用されていなかった教会を改装して作った本屋で、2006年にオープンした。世界で一番美しい本屋に選ばれた。「セレクシス・ドミニカネン」。一番奥の祭壇は十字架型の机が置かれたオシャレなカフェに変身している。

 住宅街のボンベイ通りに行く。国旗を掲揚しているが、根本にはカバンがかかっている。卒業試験に合格したらカバンを吊す習慣があるらしい。

 ケセルカーデ Kesselkade に行くとすごい人だかり。中世の格好をした人たちが歩いている。さらに大きな巨人まで。これは5年に1度開催される「巨人祭り」で、民衆にとって悪い君主を脅かすために巨大な人形を作ったのが起源。大きいが軽やかな動きでした。

 デニス・ファンデルブルクさん(20歳)が紹介してくれたのは、「カッフェイ・シュイック cafe Sjiek 」で、ホワイトアスパラガスで作ったコロッケ「アスペルシェ・クロクッテン9.5ユーロ(約1050円)を食べた。茹でたホワイト・アスパラガスを細かくカットし、ゆで汁に生クリーム、塩胡椒、小麦粉などを加えてソースを作る。ホワイト・アスパラガスとパセリを加え、軽く形を整えて、衣をまとわせ油の中に入れる。

 オランダで一番高い山が近くにある。山というか丘で、塔がある場所が一番高いところ。15分ほどで頂上に到着。標高322.5mでした。石碑があるが、3カ国の国境の交わる中心を意味していた。この石碑の周りをみんなグルグル回っていました。

 新婚さんの朝ご飯。住宅街に住むマリケ・イェネーハルトホルトさん(33歳)が作るのは、1品目「リンブルグス・ズールヴレーズ Linburgs Zoorvlees 」。ビネガー、ローリエ、胡椒などで作ったタレに1晩付け込んだ牛肉を一口大にカットし、バターを敷いた鍋でしっかり炒める。肉に火が通ったら、つけタレを入れる。別のフライパンでタマネギを炒め、透き通るくらいになったら鍋に入れる。仕上げにパウンド・ケーキを加えてとろみをつける。
 2品目「アスペルジュ・サラデ」。布巾をかぶせたザルにヨーグルトを流しこんで、余分な水分をきる。一度冷蔵庫の中に入れる。アスパラガスを皮をむき、たっぷりのお湯で茹でる。ルッコラなどの野菜のお皿に盛りつけたら、ドレッシングを作る。容器にバルサミコ酢、オリーブオイルなどを入れてよくシェイクする。これをふりかけて完成。
 3品目「ハングオップ(ヨーグルトのデザート)」。水を切ったヨーグルトにリンゴ・ジュースとハチミツとサワークリームを加え、よく混ぜ合わせてお皿に盛りつける。イチゴなどを添え、アーモンドなどを散らす。


テレビ番組「旅に恋して とよた真帆のベルギー小さな村めぐり」

 2010年1月11日放送。とよた真帆さんが旅をした。フィンエアーでヘルシンキ経由でブリュッセルに合計12時間半の旅。ヨーロッパの真珠と言われ、4つの国に国境を接し、言語もオランダ語、フランス語、ドイツ語が公用語となっている。

●ブリュッセル
 EU本部もあり、ヨーロッパの政治、文化の中心を担う都市。
 ブリュッセルの中心は世界遺産「グランプラス」。ゴシック様式の建物がずらっと並ぶ。真中には花の市がある。市庁舎は今も使われている。ヴィクトル・ユーゴーが「世界で最も美しい広場」と呼び、ジャン・コクトーは「絢爛たる劇場」とたたえた広場。日本語のうまいベルギー観光局のワロン・ブリュッセルの局長ダミアン・ドームさんが案内してくれました。

 ベルギーワッフルを食べる。ワッフルにはリエージュ風とブリュッセル風の2種類がある。たっぷりのクリームとチョコレートをトッピングしていただくブリュッセル・ワッフルをいただいた。そこの店からすぐのところに「小便小僧」の像がある。役所には衣装担当者もいて、衣装のスケジュールも張り出されている。
 「マグリット美術館」に行く。ここはオープンしたばかり。現在は予約しないと入館できないほどの人気。ベルギーを代表するシュール・レアリスムの画家ルネ・マグリットの美術館。20世紀絵画で最も困惑させられると言われている。公認ガイドの森耕治さんが案内。ポスターを描いていた初期から晩年までの200点もの作品が所蔵され、世界で最も充実したコレクション。「秘密の競技者」は有名で、不思議の国のアリスに影響されている?「帰還」は夜の鳥と3つの卵が描かれている。「光の帝国」は23作も描いた。
http://www.musee-magritte-museum.be/

 ビアハウス「ア・ラ・モール・シュビット」は「即死」という意味。「クリーク Krick 」というビールは、チェリーの香りで酸味がある。「シネイ Ciney 」は香りもあり甘味もある。「シメイ Chimay 」は黒ビールに近い。ビールに応じたグラスがあり、グラスに名前が書いてある。他には、Mort Sebiteなど。

 サブロン広場に行く。土曜日に様々なアンティークが売られている。18世紀の本、19世紀の版画、クリスタルの工芸品などもある。クリスタル屋さんで、真帆さんはアンティークの腕時計が気に入って、最後は380ユーロにしてくれました。

 ブリュッセルのファッション・ストリートである「ダンサール通り」にある、ちょっと変わっているチョコレート屋さんに行く。ハンコみたいなロゴ・マーク。新進気鋭のショコラティエ「ローラン・ジェルボー」さんのお店は、今ベルギーで一番人気だとか。中国に2年住んでいたので、ロゴには名前を漢字で書いたものにしているとか。
 アトリエを訪問した。32度でチョコレートを作るのが大事だそうです。梨、ドライフルーツ、いちじく、ゆず、しょうが、くこの実などを使った、独創的なチョコレート。日本でもブレイク間違いなし!とのこと。
http://www.chocolatsgerbaud.be/

 宿泊は「ホテル・ブルーム Hotel Bloom! 」で、各部屋の壁面は世界31カ国から選ばれたアーティストの個性豊かなアート作品で彩られている。
http://www.hotelbloom.com/
 もう一つは「ホワイトホテル White Hotel 」で、「真っ白」でモダン。
http://www.thewhitehotel.be/


 番組では放送されなかったけれど、楽器博物館の屋上でランチをいただいた。ブリュッセルが一望できるレストランは楽器博物館の屋上。揚げたてのフリッツとステーキタルタルを堪能!
http://www.mim.fgov.be/

 番組では放送されなかったけれど、「フォロン・ミュージアム」は国際的に活躍したベルギー人アーティスト「ジャン=ミシェル・フォロン」の美術館。農場跡を改装したという館内には、水彩画、版画、彫刻、ポスターなど約500点が展示されています。
http://www.fondationfolon.be/

 番組では放送されなかったけれど、「ムール貝の白ワイン蒸し」は名物ですね。器に山盛りのベルギー名物!ムール貝。パセリやタマネギ、セロリなどが入ったスープは深みがあるのにさっぱりとしていて、ペロリと食べられてしまいます。ベルギービールとも愛称バツグン!


●ワロン地方
 ベルギー南部の大自然と美食が魅力の地域。こじんまりとした村々が点在している。

●ワロン地方ノワール・フォンテーン村
 ブリュッセルから車で2時間、ベルギー最南端近くで、フランス国境沿いにある「ルデュ〜ブイヨン」はリュクサンブール州の町。そのブイヨンからすぐの「ノワール・フォンテーン村 Noir Fontaine 」での宿泊は「オーベルジュ・デュ・ムーラン・イドゥー Auberge du Moulin Hideux 」で、世界的な「 Relais & Chateaux 」のメンバー。休日にはベルギーだけでなくフランスからも多くの客が訪れる。オーナー?はマルティーヌ・ライールさんで、家族経営のオーベルジュ。18世紀に建てられた製粉所を改装した建物は、自然あふれる森に囲まれている。
 ディナーをいただいた。メインは「子羊のスモーク、バジルソースとヤギのチーズ」。誕生日間近だった真帆さんにサプライズのバースディ・ケーキ。
http://www.moulinhideux.be/
 息子のジュリアンさんに村を案内してもらった。ホテルのすぐ脇の池でマスを釣った。ニジマスが釣れました。ジュリアンさんはシェフでもあり、料理してくれました。「マスのポワレ」をいただきました。
 ジュリアンさん自慢のジープで移動して、野菜作りのカミーユさんの庭園を見せてもらった。なっている物を自然のままいただきました。カミーユさんはフランボワースとスグリやカシスを使ってお酒を造っている。これをいただきました。
 ジュリアンさんの妻ヨロンドさんと生まれたばかりの赤ちゃんがいた。お父さんのシャルル・ライールさんと会った。「バロン・ド・モンファ家」はこの土地を領地としていた貴族の家柄で、現代も広大な土地を所有している。ジュリアンさん一家は仲良くおつきあいをしているそうです。昔ヴィクトル・ユーゴーもこの地を訪れて「巨人の墓」と名づけた場所もある。

●ワロン地方ディナン Dinant
 北に戻って、中世からの町並みと伝統を残す、城砦を中心とした町ディナンを訪れた。ここはサックスを作ったアドルフ・サックス生誕の地。町のあちこちにサックスのオブジェがある。ベンチに座るアドルフ・サックス像もある。町のシンボルはノートルダム教会。
 ロープウェイで一気に山の頂上まで上り、「シタデル(城塞)」に向かう。そこを抜けると、川と教会の塔が美しく眼下に広がる絶景が見えました。

 「アンヌヴォワ城」を訪問。緑の美しい庭園は、機械やポンプを一切使わないベルギー唯一のウォーター・ガーデンとなっている。
 「ヴェーヴ城」は美しいフォルムの五角形の城。創建は8世紀で、現在も創建当時の城主ヴォーフォール家が管理している非常に稀な城。

 番組では放送されなかったけど、名物は「クックドディナン」。古代ローマ人が好んだとされるライ麦粉に蜂蜜などを加えて作ったビスケット。とても固く、そのままでは食べられません!コーヒーや紅茶に浸し、やわらかくしてからいただきます。

●ワロン地方デュルビュイ Derbuy
 人口500人足らずの世界で一番小さな市。ガストロノミー(美食)の街としても有名で、近隣諸国からグルマンたちが訪れます。
 お店では瓶詰にされたジャムなどを売っていた。手作りの珍しいジャムもある。店主は日本語も少し話せる。名物は「たんぽぽジャム」で、たんぽぽの花を水から煮て絞り、砂糖とペクチンを加えて作るそう。不思議な懐かしさのある味です。

 ディナーは「ル・サングリエ・デザルデンヌ Le Sanglier des Ardennes 」でいただいた。美食の街としてデュルビュイを有名にしたオーナーシェフ、モーリス・カーディナル氏が開業したオーベルジュ。「じゃがいもの冷製スープ、フォカッチャのフォアグラのせ」はトリュフの香りもすごくいいそうです。メインは「鴨肉のローストと季節の野菜」で、空豆の香りが強いが、一皿の中でハーモニーを保っている。デザートは「木イチゴとベルギー・チョコのマカロン」で、マカロンの下にチョコレート・ムースが土台となっていた。これは美味しいそうです。
http://www.sanglier-des-ardennes.be/

 番組では紹介されなかったけど、宿泊は王族の館を改装したシャトーホテル「マノワール・ド・レビオル」。

●本の村ルデュ
 番組では放送されなかったけど、真帆さんは、アンティークの古本を数冊購入。読むための本もいいけれど、インテリアとしても活用するのも素敵です。
http://www.redu-villagedulivre.be/

●スパ
 番組では紹介されませんでした。
 温泉を意味する「スパ」の語源となった町。古くから水の町として知られ、現在もあちこちに源泉があります。スパの水は鉄分が多く、心臓病やリューマチなどによいそう。

 番組では紹介されなかったけど、宿泊は、「マノワール・ド・レビオル Manoir de Lebioles 」で、アルデンヌの森に囲まれた丘陵にある、王族の館を改装した全16室がスイートの高級ホテル。壮麗なゴシック様式の建物に一歩足を踏み入れると、モダンな現代デザインの空間が現れる。
http://www.manoirdelebioles.com/

●ブリュッセル
 オメガングはグラン・プラスで毎年7月の第一木曜日の夜に盛大に開催されるベルギーを代表する祭り。「オメガング」とは「輪になって歩く」の意味で、14世紀にサブロン教会に祀られたマリア像の周囲を行列したことが起源とされてる。貴族や騎士の衣装をまとい、グラン・プラスを練り歩くその様は、まさに中世をそのままに再現した一大スペクタクル。

 なお番組のHPは
http://lala.tv/programs/travelovers/report/0909/index.html


テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 2泊3日予算10万円で、世界の芸術いくつ見られる?第2弾!」

 2009年12月20日放送。松嶋尚美さんがノルウェー、オランダ、オーストリアで挑戦。日本との往復運賃は除いて、10万円を使い切ったら終了。第1弾はベッキーがフランス、イタリア、スペインで挑戦していた。

●オスロ
 ガーデモエン国際空港からスタート。8時40分朝日が昇り始めた。オスロ国立美術館にムンクの「叫び」がある。入場料は無料。夕暮れ時に空が真っ赤になって、血の色になり、「自然の雄叫び」がムンクには聞こえたという体験を描いたもの。その叫びを聞きたくないというもの。他にもムンクの「マドンナ」、「思春期」などがあった。この「叫び」は一度盗まれたが、出てきた品が本物だという確証は、右下の偶然ついた汚れだったそうです。
 ヴィーゲラン公園には193の彫刻があるが、人生の瞬間を描いたもの。人間の数にして650体以上ある。中でも橋の両側にある彫刻はとてもユニーク。この公園の一番人気は赤ちゃんの「おこりんぼう」。全ての彫刻には名前がついていないが、この赤ちゃんには他の人が名前をつけている。ヴィーゲランで一番有名なのは、ノーベル平和賞で贈られる金のメダルのデザイン。
 オスロ市庁舎では、12月にノーベル平和賞の授賞式が行なわれる。カリヨンという有名な楽器がある。これはオスロ市庁舎の屋上にある無数の鐘を使った巨大な楽器。14世紀頃に教会の時報などに使われたのが始まり。ベガル・サンド・ホルトさんが演奏してくれました。

●アムステルダム
 早朝6時54分、「アンネ・フランク・ハウス Anne Frank Huis 」に行く。ここはアンネが1942年から2年間住んでいた場所。入場料8.5ユーロ。「動く本棚」と言われた「隠し扉」がある。この奥でユダヤ人8人が暮らしていた。本物の「アンネの日記」もある。
 「国立ミュージアム」は工事中だったが、入場は可能でした。12.5ユーロ。ここの最大の目玉は、レンブラント・ファン・レイン作の「夜警」。当時、火縄銃組合の人が自分たちの肖像画を描いてほしいというので頼んだものだが、クレームがついた。それは、みんな大きさが平等に描かれていないということ。しかし、各自がその大きさによって、支払う金額を決めた。
 歩いて3分に「国立ゴッホ美術館」がある。入場料14ユーロ。生前は1枚しか絵が売れなかったが、今は1枚で数十億円。「暗色のフェルト帽を被った自画像」、「黄色い家」、「花咲くアーモンドの小枝」、「馬鈴薯を食べる人々」、「アルルの寝室」、「カラスの群れ飛ぶ麦畑」、「ひまわり」などがある。「ひまわり」は現存するだけで世界に5枚ある。
 電車代6.7ユーロでユトレヒトに向かう。

●ユトレヒト
 ミッフィーは1855年ユトレヒト生まれ。街中には世界で1つだけのミッフィーちゃん信号機もある。「ディック・ブルーナ・ハウス」は2006年開館、作者のディックさんの作品が楽しめる。子供の目線で楽しめる。現在絵本は40カ国以上に翻訳されていて、発行部数は8500万部以上。
 電車代9.6ユーロでロッテルダムに移動。

●ロッテルダム
 1984年完成の「キューブ・ハウス」。街の再開発にとにかく目立つようにと建築された。「キューブハウス・ミュージアム」は3階建。入場料2.5ユーロ。

●ウィーン
 飛行機で281ユーロで移動。まず「国立オペラ座」では、世界最高峰のオーケストラでオペラが楽しめる。音楽監督は小沢征爾さん。
 ウィーン少年合唱団に会うために「ウィーン少年合唱団学校」に行く。世界中から選抜された7歳から15歳までの子が合宿する。規則は厳しい。コンサート前のアイスクリームや炭酸は厳禁。15歳を迎えなくても、声変わりしたら即退団。逆に声変わり以外の退団は許されない。
 「ウィーン美術史美術館」。ブリューゲルの「バベルの塔」。ジュゼッペ・アルチンボルトの「夏」、「庭師」。
 ベルヴェデーレ宮殿の中にクリムトの「接吻」がある。究極の愛を表現したものと言われている。入場料9ユーロ。しかし入口にジャック・ルイ・ダヴィットの「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」がある。

 以上合計1070点


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん アムステルダム」

 2009年8月22日放送。

●アムステルダム
 オランダ王国の首都で人口75万人。自由で寛容な空気で溢れる海沿いに面した街。16世紀に海運貿易で栄え、街中に運河が張り巡らされ、北のベニスとも呼ばれる。
 ヘーレンフラフトにあるビルの屋上にはフックがついている。どの家も玄関が狭いので、荷物は窓から入れるので、そのために必要。昔は玄関の間口の大きさで税金が決まっていたためらしい。
 カイザーズフラフトには人だかりができていて、貸ボートを待っている。「カナルバイク」という2人か4人乗りの足漕ぎボートで、運河を走る。観光客にも人気で、2人乗り1時間8ユーロ(1100円)。
 エーヘランティアスフラフトで、違法繋留のボートを取り締まっている人がいた。牽引されたボートはタンカーの中に運ばれ、1日保管される。3ヶ月以上持ち主が現れない場合は、オークションで売却される。

 ヤープ・ポッツァライファー?さん(18歳)が紹介してくれたのは、レストラン「ハーシェ・クラース Haesje Claes 」の「ヘストームデ・モスレン」16.5ユーロ(2280円)という、ムール貝の料理。にんじん、ネギなどを入れた鍋にムール貝をたっぷり入れ、白ワインと黒ビールを入れて蒸し煮する。黒ビールを入れることでコクがプラスされる。
 ヤープさんのお勧めの変わったデザインのホテルは「ロイド・ホテル」。ここは50人以上のオランダ人の芸術家がホテルのデザインを手がけていて、個性あふれる客室になっている。ある部屋は8人用ベッドがある。浴室が全部緑の部屋もある。赤い階段が印象的な部屋にはグランドピアノがあり、シャンデリアも白熱電球で個性的なデザインの部屋もある。116号室はシンプルで、ドアを開くとシャワールームに変身する。

 街を走る自転車が多い。タバコのポイ捨て禁止のキャンペーン用に作った「灰皿自転車」もある。
 シンヘルフラフト Singelgrach で、数人が横にこいでいる自転車が来た。「ビール・バイク」といい、多くの人が座りながらビールを飲める。真中にビア・サーバーがあり、乗っている人が足元のペダルをこぎ進んでいた。酔もかなり回るそうです(笑)2時間で475ユーロ?(6.6万円?)。

 新婚さんの朝ごはん。エリーン・バーケンさん(38歳)が作るのは、1品目「トマトとチーズのスクランブルエッグ」。ミニトマトとモッツァレラ・チーズをスライスする。卵に牛乳を加えてよくかき混ぜ、バタを敷いたフライパンに流し込み、軽くかき混ぜて半熟状態にする。その上にチーズとトマトを加え、チーズが軽く溶ける程度にまで火を通せば完成。
 2品目「カルパッチョ・サラダ」。お皿にルッコラ、レタスなどの野菜を敷き、その上に薄切りの牛肉を覆う。フライパンに松の実を入れて、しっかりと炒め、サラダにまんべんなく散らす。パルメザン・チーズをたっぷりふりかけ、塩胡椒、ビネガー、オリーブオイルをかける。オランダでは定番料理。
 3品目「ベリーのホイップクリーム添え」。イチゴやクランベリー、ブルーベリーを器にもり、スプレー式のホイップクリームをトッピングし、ミントの葉を飾る。
 4品目「バナナシェーク」。ミキサーにバナナ、氷、牛乳、シロップを加えてスイッチ・オン。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ベルギーのブルージュ」

 2009年7月18日放送。

●ブルージュ
 「ダニー&カテリン」は無農薬の食材で作ったジャムを販売している。本来は青果店だったが、お客さんのリクエストでジャムを作り出し、今では約140種類を揃える。
 人だかりしていたので、寄ってみると、ボビン・レースを編んでいるおばさんがいた。ボビン(糸巻き)を使ったレース編みは、ブルージュを代表する伝統工芸品で、町のあちこちにレースを扱うお店がある。とても複雑だが、ゆっくりするととても単純だそうですが、お店の商品を作れるくたいになるのは、最低7年はかかるそうです。
 フレデリック・スメイロブロス?さんが紹介してくれたのは、レストラン「マキシミリアン・ファン・オーステンレイク」のホワイト・アスパラ。ブルージュの近郊はベルギーでも最高品質のアスパラが採れる土質。素材の味を殺さないように、蒸し器で蒸したものの上に、新鮮なスモークサーモンの薄切、バターとレモンで作ったソースをかけるだけ。春から初夏にかけてしか食べられない。18.95ユーロ?

 町外れのクロイスヴェスト地区?は緑豊かで風車もある。ネクタイをした紳士が弓のクロスボウを使った競技をしている。矢をつけて空に向かって撃ちました。2−3cmの小さな的は36mの高さにありました。風も計算しないといけないので、難しい。開始から1時間で1つ目が落ちました(笑)最後の7つ目が落ちたのは、競技開始から5時間後でした。

●オストダンケルク
 ブルージュから約50km北西のオストダンケルクは、海沿い。遠浅。とっても立派な体格の馬が海の中を歩いていた。これはエビを獲っていた。元々は農家の人が農耕馬を使って獲り始めたのが最初。
 年に1度のエビ祭りの日でした。今年で60回目。毎年1万人以上の人がやってくる。さっき獲っていたエビはすぐに調理され、試食販売される。
 パレードもある。エビのオブジェが行進していました。

●ブルージュ
 新婚さんの朝ご飯。ステファニー・ストレイバー?さんが作るのは、1品目「ゼーブルフス・パタチェ」。鍋に大ぶりのジャガイモと水を入れ、塩茹でにする。小エビの殻を丁寧にむき、エビを入れたボウルにサワークリーム、たっぷりの生クリームをあわせて、よく混ぜる。ネギを切っていれる。ジャガイモの真中をくりぬき、中身はバターと塩胡椒で味付けし、よく混ぜて、クリームとエビをあわせ、ジャガイモのくりぬいた部分に詰める。オーブンで30分焼く。
 2品目「リンゴとチコリのサラダ」。ベルギーではポピュラーな野菜チコリを食べやすい大きさに切り、リンゴも皮をぬいて短冊状に切る。これらをボウルに入れ、塩胡椒。一口大のチーズをお好みの量だけ入れる。最後のビネガーとオリーブオイルをかけて、よく混ぜ合わせる。
 3品目「スペキュロースのティラミス」。ボウルに卵黄を入れ、粉砂糖を少しずつ入れながら溶かす。杏のリキュール「アマレット?」を加えてよくかき混ぜる。途中でマスカルポーネ・チーズを入れ、さらによく混ぜる。別のボウルで卵白でメレンゲを作る。さきほどのクリームに合わせて、ふわふわの食感にする。シナモン風味のクッキー「スペキュロース」をコーヒーに浸しておく。グラスに先ほどのクリームを入れ、クッキーを入れ、クリームを入れ、クッキーを入れ、クリームを入れ、ココアパウダーを振り、ほおづきをあしらって完成。


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 ブリュッセル」

 2009年6月13日放送。

●ブリュッセル
 スイス・インターナショナルでチューリッヒ経由で行きました。人口100万人を越える町だが、中世の赴きも残る町。空港からはタクシーで、ドライバーのミシェルさんが運転。町の中心までは20分、初乗りは約320円。
 世界遺産グラン・プラスは世界屈指の美しさを誇る大きな広場。EU本部が置かれており、ヨーロッパの首都と言われている。名物の一つはブリュッセル・ワッフル。一番の名所は小便小僧。にじいろガイドはリサ・ラーケンさん(21歳)。
 ある一角にはチョコレート専門店が並ぶ。Godiva、Neuhaus、Pierre Marcolini、Wittamerなど。今回入ったのは、ベルギーで大人気というチョコレート・ショップ「カレー」。ブティックのような感じ。試食もできます。ツウのポイントは、書道の道具をイメージして作られたチョコレート「KAORI 」は2700円。「ザ・チョコレート・ライン」では、ショコラティエのボミニック・ベルソーヌさんが他の食材と組み合わせたものを次々発表している。わさび、紫蘇などの和のテーストもあれば、コーラ、アスパラガス、葉巻もある。
 漫画が大人気。「ベルギー漫画センター」は20年前に開館した人気のスポット。日本でも人気のタンタンはベルギー生まれ。町中に漫画の一こまが描かれた壁がたくさんある。30箇所も点在している。漫画ツアーのガイドが説明してくれました。2時間30分25名までで1.2万円。

 「ランチタイム料理教室」がある。1時間で料理も習えてランチも食べられる。1人約2300円。グループで参加することが多いとか。

 グルメは友人のユリディーヌさん(21歳)と。フライドポテトは「フリッツ」と呼ばれていて、大人気。ベルギーが発祥の地。マヨネーズをかけて食べることが一般的だが、今はマヨネーズでピリッと辛いサムライソース。370円。
 夕食はムール貝。「ムール貝のビール煮」は地元のビールで煮込んだもので、地元では人気。貝の殻を使って食べる。2600円。

 不動産屋さんに行く。旧市街にレトロで素敵な物件がある。レンガ造りで中庭がある。1階がキッチン、2階がリビング、3階が寝室で、螺旋階段がついている。1LDK45平方mでの賃貸で、築200年で、1ヶ月1150ユーロ(15.3万円)。

●ディナン
 ブリュッセルから車で1時間。断崖の上にお城があり、その下に絵画のように美しい街がある。サックスのモニュメントがある。サックスの考案者のアドルフ・サックスが生まれた町。
 名物のお菓子は「クック・ド・ディナン」で大きなビスケットという感じ。小麦粉とハチミツだけで作られていて堅い。壁飾りとしても人気がある。キッチンの壁に何十年も飾っている人もいる。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 吉川ひなの、ギャル曽根さんでオランダ」

 2009年6月6日放送。吉川ひなの(29歳)、ギャル曽根さん(23歳)が向かう。日本から14時間30分でパリを経由してオランダ。

●予定
 1日目、21:55、成田空港発AF277便。
 2日目、4:15、シャルル・ド・ゴール空港着、6:50、CDG発AF1140便、8」05、スキポール空港着、10:00、鉄道でアムステルダム中央駅へ。10:30、ダム広場まで徒歩移動。11:00、ダム広場見学。12:00、川沿いのカフェにて昼食。13:30、西教会を見学。14:30、トラムで移動。15:00、お花の先生と待ち合わせ。15:30、フラワー・アレンジメント。17:30、アムステルダムの運河をクルージング、19:00、「ハーシェ・クラース」にて夕食。22:00、ホテルにチェックイン。
 3日目、9:30、ホテル発、ドライバーと待ち合わせ。10:00、ザーンゼ・スカンスを見学。12:30「デ・ヴィッテ・スワーン」にて昼食。15:00、チューリップ畑をかけまわる。18:00、空港へ移動。18:30、スキポール空港着。20:50、スキポール空港発AF2241便、22:05、シャルル・ド・ゴール空港着。20:05、CDG発。
 4日目、18:00、成田空港着。

●アムステルダム
 鉄道で中央駅へ。アムステルダム中央駅は東京駅のモデルになった駅で、1889年に建設された。ダム広場に行く途中で下着屋さんが50%オフなので寄る。「ボディーク Bodique 」で、ピンクの上下15ユーロ、紺色の上下30ユーロを購入。次に「Solo 」で、チュニック30ユーロ、ネックレス9.95ユーロ、ネックレス10ユーロ、ネックレス10ユーロを購入。これらは予定外。
 ダム広場はアムステルダムの語源ともなった広場。町の中心にあり、アムステル川を堰止め、この地が誕生した。遊園地になっていた。高い所で回転する分に乗るが、高所恐怖症だと気がついたひなのさん。4ユーロ。わたあめ(メガサイズ)20ユーロ(2600円)。メガホットドッグ(長さ60cm)4.5ユーロ(590円)、ポテト、ハンバーガーを食べる。
 老舗のカフェ「ヴィラ・セーズィット」でアップル・タルト4.75ユーロ、ミントティー2.2ユーロをいただいた。この2つがこの店最強の組み合わせだとか。ミントの葉が入っています。
 「西教会」は17世紀に建てられた市内一の高さ(85m)がある。画家レンブラントが眠る墓地がある教会として有名。階段を登っていくと、塔の中腹にある展望台(高さ40m)。高い建物があまりないので、かなり景色がいい。
 トラムに乗って(1.6ユーロ)、レンブラント像の場所でトン先生と待ち合わせ。フラワー・アレンジメント界で最高位とされるマスター・フローラル・デザイナーの資格を持つ人気デザイナー。まずは花選び。好きな花を買う。タッセ・ミュージアム内に予約すると観光客でも習える教室がある。レッスン料は4人まで同一料金で200ユーロ。先生に基本を教わり、あとは自分の感性で自由に作る。ブーケを丸くまとめるのがオランダ流。主流はシンプルかつスタイリッシュ。曽根さんは明るい花を全面に使用。ひなのさんは菊を前面に。
 17:30、水上タクシーで運河をクルージング。町中は運河がはりめぐらせている。7つ橋の下からは覗くと7つの橋が見える。チャーター代60分で120ユーロ(1.56万円)。

 夕食は「ハーシェ・クラース」。日本語メニューも完備。2人で8人分を注文。トマトスープ、オランダ風サラダ、牛カルパッチョ。「チーズ・クロケット」8.75ユーロは、日本のコロッケのルーツといわれているオランダの名物。薫製ハム巻きメロンまでが前菜。メインは「スタムポット」。「オランダ風ビーフステーキ」。「マッシュルーム・ラザニア」、「ラムのもも肉」。「サーモンのロブスター・ソース」。ひなのさんはシナモン・リキュール。夕食代は全部で214ユーロ。
 宿泊は「ロイド・ホテル」。ホテル代は275ユーロ(3.6万円)。

 翌朝、まずザーンセ・スカンス(風車付)を見学。ドライバーはユウリさん(20歳)。ハンサムです。ザーンセ・スカンスは17世紀の昔ながらの美しい街並みが残る村。アムステルダムの北にある小さな村。5基の風車が残り、現在も稼動している。風景は本当に素晴らしい。右手に風車が4台?、左手には川沿いに可愛い民家がずらり。内部見学が可能ということで、中に入る。

 昼食は「デ・ヴィッテ・スワーン」。60種類のパンケーキが揃う地元で人気のお店。上から見るとピザに見えるのもある。フライパンで生地を焼き上げ、チーズをトッピングした「チーズとトマトのパンケーキ」9.75ユーロ。「ハチミツとアーモンドのパンケーキ」9.75ユーロ。「バジル&トマト」、「チーズ&ナッツ」、「ベーコン&アップル」、「ハチミツ&生クリーム」、「いちごソース&生クリーム」、「バナナ&チョコソース」、「梨&生クリーム」、「梨&チョコソース」の10枚97.5ユーロ。

 チューリップ畑には途中から自転車で行く。レンタルで9ユーロ。15分で到着。まずはピンクのヒヤシンス畑。次は黄色のフリチラリア。白と紫のヒヤシンス。黄色のミニ水仙。1時間さらに自転車に乗りチューリップ畑。赤、黄など。端まで行けないくらい続いていました。

 お菓子はザーンセ・スカンスで作られた「チーズ&ハニー・マスタード」。オランダではチーズにマスタードをつけて食べるのが一般的。


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 アムステルダム」

 2009年5月30日放送。

●アムステルダム
 今回はスイス・インターナショナルで行ったようです。運河が縦横無尽に走る水の都。スキポール空港からギドさんのタクシーで市内へ。初乗りは810円、町の中心地まで20分。13世紀にこの地にダムを築き町を開いたのが町の始まり。まずは「マヘレの跳ね橋」で、17世紀に作られた木製の橋。市内にある多くの橋の中で最も有名。ゴッホの絵画のモデルになった。船で橋の下を通る時にキスをしたカップルは幸せになるという。ここからは「にじいろガイド」のモモ・レイチェルさん(22歳)がガイド。
 自転車はオランダが世界に誇る文化の一つ。国民一人あたりの自転車保有率が世界一。フェリーも自転車でいっぱい。自転車専用道路があり、歩道とは違いがハッキリしているので、注意すること。訪問したのは面白い自転車店。現代風にアレンジするデザイナーズ自転車店で、ユニークかつオシャレな自転車がずらりと並ぶ。サドルを上下すると空気が入る自転車とか。ミーティング自転車は31万円で、横並びで走る。ビールを飲みながら集団で走るビア・バイクがあるが、最低14人がこぐことが必要。
 「コロッケ入りブローチェ」330円は、コロッケをパンにはさんだもの。オランダ流の食べ方はコロッケをつぶして、マスタードをつけて食べる。インドネシア料理のテイクアウトの専門店に行く。昔はインドネシアはオランダの植民地だった。その料理がだんだん浸透していて、とても人気だとか。テイクアウトセットは950円。
 ガスタンクがイベント会場として再利用されている。古い建物を新しい目的に使うことが流行している。フェリーとして使われていた船がレストランになっている。古い教会がライブハウスとして使われている。ステージではローリング・ストーンズが演奏したこともあるとか。

 郊外のチューリップ畑。毎年4月の終わりに行なわれるパレードでは、フロートが春の球根花で飾られる。40kmの距離を1日かけてパレードする。60年前から続いています。
 世界屈指の美しさを誇る花の公園は「キューケンホフ公園」。世界中から花の好きな人たちが集まる。700万本の球根花が咲き乱れる。園内の売店では日本語で「球根はここで注文できます」と書いてある。予約すると、10月に日本に送られてきます。1箱90個入りで9800円。

 スーパー・マーケットに行く。モモさんが妹のレイさん(15歳)と「ストロープ・ワッフル」の食べ方を教えてくれました。まず1枚をコーヒーカップに蓋をふるように置く。1分後、中に入っていたキャラメル・シロップが溶けて、ソフトになったところで食べます。最近、「ストロープ・ワッフル・プリン」450円が流行っているとか。巨大なプリンです。味はストロープ・ワッフルの味だそうです。
 ユニークなホテルは運河に浮かんでいる船。アムステルダムの人の憧れが「ハウス・ボート」。運河には2500隻が停泊している。オーナーのフランク・ヨンカースさんは3年前にホテルとしてオープンした。キッチンと寝室が3つついた「ハウスボート・アパートメント。ホテル」。トイレやゆったりしたバスタブ付き。窓の外には水鳥も来るそうです。3LDKで1泊280ユーロ。5人で楽しめます。


テレビ番組「THE 世界遺産 フランス、ベルギーの鐘楼」

 2008年12月21日放送。ベルギーとフランスに56の鐘楼群が林立する。そのうち4つの都市を訪ねる。

●ベルギーのブルッヘ
 中世、ヨーロッパの金融や貿易の中心として隆盛を極めた町。1000年の歴史を持つ朝市は今も人々の生活を支える。夜明け前。鐘楼の奥深くで動きはじめるものがあった。1日の始まりを知らせるカリオンの調べ。メロディを奏でているのは、巨大な自動演奏装置とワイヤーでつながれた47個の鍵。朝8時から15分毎に響く、昔ながらの音色。
 自動演奏だけでなく、鍵盤を使って演奏することもできる。フランク・ドゥリュさんはこの鐘楼の専属演奏者。週に2度ほど演奏する。1533年の初代から壁に名前が記載されている。デゥリュさんは27代目。
 カリヨンの始まりは14世紀。時報の前に叩かれたという4つの小さな鐘。ラテン語クワテルニオ(Quaternio:4個で1組)が語源。15世紀になると鐘の数が増え、紐でひっぱるチャイミングという方法が編み出された。1480年に鍵盤を持つカリオンが始めて演奏された。調律された音は当時の人々の心をあっという間に虜にしたという。
 ブルッヘの鐘楼は高さ83m。8時の鐘を合図に鐘楼の真下にある扉が開かれる。フランク・ド・ヴォスさんは鐘楼守。階段は366段。点検で日に何度も往復するという。最上階からの眺めは自分の庭を眺めるような特別な愛情を感じるそうです。2階がヴォスさんの住まい。24時間365日ここを離れるわけにはいかない。20年続けています。

●ベルギーのトゥールネ
 ベルギーの南西部、フランスの国境近くに位置する。この町にベルギーに現存する最も古い鐘楼がある。12世紀に建設が始まった。鐘楼の中には小部屋がいくつもあり、会議室や牢獄として使われた。機密書類も鐘楼の中に厳密に保管された。このような鐘楼がベルギーや北フランスに林立した理由は、ある産業の成功があったため。

●ベルギーのメヘレン
 今に伝わる最高級のボビン・レース。古くからフランドール地方は、芸術品のようなレース網やタペストリーの産地だった。遠くは中国でも珍重され、この地に莫大な富をもたらした。ベルギーのメヘレンにある王立ドゥウイト・タペストリー工場が紹介されました。古都メヘレンの資料館に貴重な資料が残されていた。1361年に領主が市民の代表に渡した文書には「都市の自由」が記載されていた。巨大な鐘楼は自治を獲得した市民たちの自治の象徴だった。市民たちは協会よりもさらに高い鐘楼を町の真中に建てた。町同士で鐘の数を増やし、その音色を洗練させていった。
 空から音楽が降る町。という異名で知られるカリヨンの街。高さ97mの鐘楼には49個の鐘を持つカリヨンが2組組み込まれている。総重量は80トンにも及ぶ。カリヨンの修理や組み立ての第一人者リェック・ミケレスさん。鐘は年に1度点検のため全て外される。叩かれる場所も数年に一度ずつずらしていかなければならない。美しい音色を守るのは容易ではない。
 今、ベルギーの国内に修復工房は4軒。中でも最も長い歴史を持つのは、ミケレスさんのアトリエ
 ミケレスさんが一番好きな場所は、1557年から時を刻み続ける大時計の前。この時計は曽祖父の時代から修理などをしているそうです。

 カリヨンを襲った最大の危機は、2つの世界大戦だった。特に第二次世界大戦では、ナチスの武器を作るために、多くの鐘が外され、溶かされてしまった。終戦で喜びの鐘を鳴らすことができた鐘楼はほとんどなかった。その時人々は大切なものをなくしたことに気付いた。
 そして演奏者の育成に励み始めた。カリヨンの学校もある。今60人ほどがここで学んでいる。

●北フランスのドゥェ
 たった一人で練習をする少年がいる。カンタン・ルリッシェさん(13歳)。登校前に練習用のカリヨンで練習してから学校に通う。この2年半、1日もさぼらずに練習している。カンタン君自身は天才少年と呼ばれている。
 ドゥエの鐘楼で演奏が許されているのは3人。小さな演奏会で、初々しいカリヨンの調べが古都の空に響いた。


テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン ルクセンブルク大公国」

 2008年9月20日放送。

●ルクセンブルク
 13世紀からの街並みは世界遺産。世界で唯一国家元首を大公が務める国。アンリ大公、マリア=テレサ大公妃。面積は神奈川県ほどで、人口は46万人、ブルクリンスター城、シェーンフェルズ城などの67の古城がある。中でも断崖絶壁を利用した「ボックの要塞」は国のシンボル。かつてここには国名の由来となった「ルクセンブルク」(小さなお城の意味)が築かれていた。
 ヴィアンデン城の中を紹介してもらった。宴会の間、騎士の間、寝室など。ベッドが小さいのは、当時は座って寝ていたからで、横になって寝るのは死を意味したため。800年前に築かれたボーフォール城、この城主はアン・マリー・リンクルスさん(93歳)。
 現在は経済発展を遂げ、生活水準の高い豊かな小国となっている。1ヶ月の最低賃金を比較しても、フランス21万円、アメリカ12.2万円、日本12万円、スペイン9.6万円、ルクセンブルク26万円。世界7位の金融センターとなっている。

 市内に住むニコル・オーバーワイスさん(42歳)のお宅を訪問した。ご主人はパティシエのトムさんで、3人の息子がいる。5LDK510平方m。
 世界的に有名なものは、「ビレロイ&ボッホ Villeroy & Boch」の陶磁器。ウエッジウッドに並ぶほどの人気とか。本店には皇太子妃雅子様が愛用のバスケット・シリーズをはじめ、食卓を優雅に彩る食器がずらり。
 昼食は「パテ・オー・リースリング」というルクセンブルクの名物。仔牛と豚肉にスパイスとワインを加えて、パイ皮に包んで焼いた料理。
 建物はルクセンブルクの景観を守る家としても表彰された。
 ルクセンブルクはヨーロッパの中でもガソリンが安いことで有名。ドイツは1リットル230円で、ルクセンブルクは185円。
 ご主人のトムさんの経営するお店「Oberweis」は地元の人で賑わう人気店。父のピットさんのところには世界中から1000人を越す人が修行に来た。日本からも200人。工場も世界20箇所230人の従業員を抱え、日本人も3人いました。
 市民の憩いの場「モーゼル川沿い」を家族で散歩。シェンゲン協定の記念碑がある。このシェンゲン Schengen 協定は加盟国の出入国審査を廃止し、国境に関係なく、ヨーロッパ内の移動をできるようにしたもの。
 夕食は「牛肉のポトフ」。地下のワインセラーが自慢です。


テレビ番組「元祖あばれ寿司 握って握って in ベルギー」

 2008年9月6日放送。森公美子、原口あきまさ、細川茂樹、マリエさんが出演。寿司職人は気仙沼市の「あさひ鮨」の世界チャンピオン尾形正司さん。今回アンリ・キント・デ・ローデンベーク男爵が招待状を送った。男爵は国際交流に熱心で、ベルギーが誇るシェフとフルコースの料理対決をして欲しいと言う。チョコレートを全て使うことが条件という。花田勝さんが協力。ミヤギテレビ製作。

●ブリュッセル
 世界遺産グランプラス。この日はオメガングというお祭りがある。チョコレートとワッフルが人気。娘さんに聞いて教えてもらったのは「ダンドワ Dandoy 」で、ブリュッセル・ワッフル+バニラアイス+チェリージャムのソース Brusselse wafel met ijs en gekookte kersen 6.9ユーロ(1200円)。
 午後9時からオメガング祭りが始まった。16世紀から続く祭りで、神聖ローマ帝国皇帝のカール5世とその息子で後のスペイン国王フェリペ2世らの一行が、1549年にブリュッセルを訪問した際の歓迎式典を再現した一大中世絵巻となっている。男爵も行進しました。

●イーペル
 フランスとの国境に近い街。「オステルリー・サン・ニコラ Hostellerie St. Nicolas 」はミシュラン2つ星で、2002年オープン。マダムのサンドラ・ファンデルハーヒェ Sandra Vanderhaeghe さんの案内で、お勧めメニューをいただいた。「アイルランド産牛フィレ肉とベアネーゼ・クロケット Lerse ossenhaas met bearnaise kroket 」とても美味しいそうです。デザートは「チョコ・ブラウニーとバジリコ・アイスのホワイト・チョコレート・ソースがけ Nagerecht van het huis 」も美味しいそうです。シェフのフランキー・ファンデルハーヒェ Franky Vanderhaeghe さんが挨拶。

●オステンド
 魚市場「ヴィスメーン Vismijn」でタコとヒラメを購入。

●ブルージュ Brugge
 運河沿いにきれいな建物が並ぶ世界遺産。チョコレートの名産地。カテレーン通り Kathlijne straat はチョコレート通りとも言われる。「スックルブック Sukerbuyc 」は老舗。100種類のチョコが店頭に並ぶ。ブロックで試食会用のチョコを購入できるかを聞いてみた。ワサビ入りホワイト・チョコレートを試作中でした。
 マルクト広場は町の中心にある世界遺産。ここでチョコレートが寿司に合うかどうか街の人に食べてもらった。普通の寿司はOKだったが、チョコ入りは全然ダメだった。寿司に合うチョコソースの完成とベルギー人好みの食材を研究することにした。

 「フラームシェ・ポット De viaamschie Pot」はベルギーの伝統料理が味わえるお店。オーナーシェフはマリオ・カトール Mario Cattor さん。「小エビをポテトに詰めたもの Zeebrugse pattatjes 」19ユーロ、「小エビを使ったオムレツ Omelet met grijze garnalen 」13ユーロ、「焼きウナギ Gebakkende Paling 」23.5ユーロ。小エビとウナギをゲットすることに決定。
 前菜は森、デザートはマリエさんが担当することになった。

 チョコエステの店「クサンティペ Xantipe 」でエステを体験。

●オストダンケルク
 小エビが取れる場所。馬が浜辺にいる。漁師のヴァレントルヒェン・ヨハンさんが馬を使って取ります。馬が海に入って網を引く。30分で終了。大漁でした。ヨハンさんのお宅に寄って、エビを食べることになった。奥さんは小エビのスープ Garnaal soep、小エビのコロッケ Garnaal kroketten を作ってくれましたが、相当美味しいそうです。

●ダム Damme
 ブルージュ近郊の町で、ウナギが取れる。Palinghandel kenpe の立て札を探してウナギ問屋「ケンペ」に行く。ここで美味しいのを選んでもらった。

●アントワープ
 ベルギー第二の都市で、ノートルダム大聖堂がある。フランダースの犬のネロとパトラッシュの銅像がある。ルーベンスの「キリストの降架」はネロを魅了した。
 エキゾチック・マーケットは、毎週土曜日(9am-5pm)のみ開催される。ベルギー国内の食材の他、中東、北アフリカからの食材も豊富に揃っている。チコリは1袋1.75ユーロ。デーツ1kg2ユーロ。他にも多くの野菜とフルーツを購入。他のお店でトリュフなどをゲットした。

●レニンゲ Reninge
 トリュフ・レストラン「コンヴェント TConvent 」は宿泊もできる。ロイヤル・スイート・ルームは1泊350ユーロ。店長のマテュー・デ・ヴォルダー Matthew De Volder さんにトリュフをお願いした。店の裏にある畑のトリュフなら掘り出してもらって構わないという。子豚と一緒に探し、森さんが2個発見。
 この店で「トリュフ・ソース入りリゾット Risotto prepare aux jus de truffes」47ユーロをいただいた。

●オーイドンク城 Kasteel Ooidonk
 決戦の場。男爵のお父さんが住んでいるお城で、1595年の建物だそうです。ベルギーで最も美しいお城の一つ。一般の見学も可能で6ユーロ。結婚式等のパーティも要相談。
 審査員はミリアム・フェルマンデル女史、サラ・ピエール・デュルーベル女史、ジャン・ピエール・デリューベル氏、マリオ・ガトール氏と男爵。
 ベルギー・チームは「フォアグラの前菜」。リンゴにフォアグラを重ね、刻んだ??をのせた一品。ソースはイチゴ・ペーストに黒胡椒とミント・ソースをあわせ、ベネズエラ産の甘さを抑えたチョコを加えたもの。トマト味のトーストにチョコを塗り、マンゴーとカボチャのジュレとフォアグラのロールをのせている。
 日本チームの前菜はトリュフの炊き込みご飯を天婦羅にして揚げるというもの。フランボワーズを手で搾り、ホワイトチョコと一緒に天婦羅ソースを作った。ソースを作ったチコリにバターとニンニクで炒めたネギをのせた。トリュフ御飯の天婦羅に煎り塩とカレー粉をまぶし、最後にスライスしたトリュフをのせた「トリュフご飯の天ぷら、フランボワーズ入りチョコソース付き」。
 ベルギー・チームのメインは「焼き平目のメイン」。オランダ産のチーズを重ね、生のホワイト・アスパラを刻んだ。これをチョコ・ソースでいただく。
 日本チームのメインは寿司。ウナギのカバ焼きと平目の炙りを使う。小エビを丁寧に天婦羅に揚げ、軍艦巻きにのせる。チョコ・ソースはオレンジとホワイト・チョコを使用した。ウナギにのせるのは、赤ワインとバルサミコ酢を沸騰させチョコレートを加え、みりんでまろやかさを出し、隠し味には刻んだ生姜を使用した。飾り付けに星型に刻んだ生姜を使う。金粉でスターダストを表現した。軍艦巻きにはチョコレートとエビのソースを使った。
 ベルギー・チームのデザートは「ザ・デザート・オブ・チェスボード」で、ホワイトチョコのムースにマシュマロをのせたもの、ベネズエラ産のビターチョコにオリーブオイルをあわせたもの、ホワイトチョコとイチゴで作ったゼリーのチェス台。
 日本チームのデザートは「特製たいやき」。生地にはワッフルの粉にチョコとくるみを混ぜ込み、デーツをペースト状にしてクルミを混ぜて具とした。

 結果は、ベルギー・チームの勝ちでした。


テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン オランダのロッテルダム」

 2008年9月6日放送。

●ロッテルダム
 オランダ第二の都市。ヨーロッパ最大の貿易港として古くから栄えた。シンボルはユーロマストという塔。デルフスハーフェンは港町で、ピンク色の教会がある。ラインハーン商店街は世界で初めて歩行者天国を始めた場所。
 3つの家族が暮すテラスハウスに住むヴェロニーク・カイザーさん(39歳)は夫のスヴェン・アウデナールデンさん、息子フィーゴ君と4LDK150平方mに暮す。おなかには4ヶ月の赤ちゃんがいるが、オランダでは自宅出産が多く、助産婦さんが夜中でも来てくれるそうです。出産は保険で賄われ、出産後はヘルパーが無料で自宅に来てくれる。
 紅茶の時、薄いストルーフワッフルをお茶碗の上に蓋にして置く。温めて食べると中のキャラメルが溶けておいしいからという。
 市内にはスタイリッシュな近代建築が多い。第二次世界大戦で焼けてしまった家屋が多いので、立て直したためらしい。四角いキューブハウスの中を見学させてもらった。
 ユニークな屋台がある。ニシンの塩漬けを売っていて、みんな生たまねぎをつけて口を上にして喉まで通して食べる。
 街に張り巡らされた水路を船が通る時は、はね上がる機能がついている。ウォータータクシーに乗って移動。距離と人数で値段が変わるが、今回は3人で乗って一人650円。
 郊外のキャンプ場に家族所有のトレーラーハウスがある。土地使用料は1年間で23万円。そこからすぐ近くに素晴らしいビーチがある。
 またエリカおばあちゃんのお宅を訪問。ポファチェというお菓子をたこ焼き器のようなフライパンで作ってくれました。小麦粉に卵と牛乳を混ぜた生地を流して焼くだけ。フォークでひっくり返し、バターをつけて粉砂糖をふって完成。
 夕食はムール貝をきれいに洗い、真水に浸す。切った野菜とムール貝を白ワインなどを入れて煮る「ムール貝の白ワイン蒸し」。2個目からは殻を使って食べると食べやすい。

●キンデルダイク
 世界遺産の風車群がある。


テレビ番組「知っとこ! 世界の朝ごはん ベルギーの南部モンス」

 2008年6月7日放送。

●モンス
 7世紀頃教会を中心に発展した街で、ワロン地方エノー州の州都。人口9.3万人。古い建物が大事に守られている。
 市庁舎前広場 Grand Place では、みんながサルの頭を触っている。なでると幸せになるといわれている。15世紀頃からここに置いてあるそうです。
 クレール通りでは中世の恰好をした人がいる。ル・ドゥドゥという祭りは1349年ペストの根絶を祈願して、大行列が行なわれたのが始まりで、ユネスコの世界無形文化遺産。3万人の観光客がくるらしい。馬車の後ろにはすごい群集がいるが、これは馬車を押している。
 アジズ・デルドゥリさんが紹介してくれたのは、街のシンボルの塔が見える、眺めがよいレストラン「マーシャル Marchal」のグーズベリー・タルト。セイヨウスグリの実を砂糖で甘く煮て、タルト生地にのせて1時間焼いたもの。
 ダープル通り Rue d'Havre は賑わっている。緑色の怪獣のオブジェがある。祭りのシンボル。市庁舎前広場にはトラックが入ってきて、砂をまいていく。上半身裸になった男たちがヒートアップしてきた。広場は人でいっぱいになった。馬に乗った騎士が登場。ドラゴンもでてきて、ドラゴンの尻尾をみんなが奪いあっている。ドラゴンの毛は幸運のお守りで、身につけていると幸運になるそうです。

 郊外のサントル運河 Canal du Centre には水門がある。19世紀に作られたボート・リフト(エレベーター)で、フランスからドイツまでの直通幹線のために、高低差67mを解消するもの。建設当時から稼動しているものは、世界でここだけ。

 新婚さんの朝ごはん。中心にあるレストランを経営するヴァレリー・バルダロさん(30歳)が作るのは、1品目「モンス風スープ」。鍋にバターを溶かした中に千切りしたタマネギと一口サイズに切ったトロネギとジャガイモを入れる。少し火が通ったら、水を入れ、塩胡椒、ブイヨンを入れて煮込む。ホワイト・ビーンズを別の鍋にあけ、軽く火を通しておく。ブレンダーで野菜をつぶし、ポタージュ状にしていく。先ほどのホワイト・ビーンズを加え、仕上げにたっぷりのバターと刻んだパセリを入れて煮込む。
 2品目「豚肉のベルドゥイユ風」。エシャロットを細かく刻み、熱したフライパンにバターを溶かし、豚のヒレ肉を焼く。焦げ目が軽くついたら、たっぷりマスタードを塗り、エシャロットを入れて、白ワインをたっぷり注ぎ、小麦粉を加えてとろみをつけたら、味のアクセントとしてピクルスを入れて煮込む。
 3品目「チョコレート・クレープ」。卵、小麦粉をよくかき混ぜ、牛乳を加えてかき混ぜ、クレープの生地とする。おたまで適量すくい、専用のフライパンで焼く。お皿に粉砂糖をふり、クレープをたたんで盛り付け、湯煎したチョコレートをかけて完成。

テレビ番組「THE 世界遺産 オランダのキンデルダイクの風車群」

 2008年5月24日放送。

●キンデルダイク
 アムステルダムの南南西にある。オランダの正式な名前は「低い土地」を意味するネーデルランド。国土の4分の1が海抜0メートル以下。「締め切り大堤防」は全長30kmで1932年完成、高速道路も兼ねている。オランダは堤防を築き、最先端の技術で干拓した。「オランダの土地はオランダ人が作った」と言われる。全国で1万基を越えた風車が原動力だった。今はその数も減った。
 今から600年前に風車が登場した。当時穀物をひいていたが、別の用途に使った。浅瀬や沼地の水をくみ出すために風車を使った。風の強い日は1基で毎分1万リットルの水を排水できた。汲み上げられた水は外の川へ、そして海へと流された。
 しかし一部の家屋には過去の大洪水の記録が残されている。堤防が一箇所でも決壊すれば被害は地域一帯に及ぶ。オランダでは治水を通じて、あらゆる人が協力しあう伝統が生まれた。
 今キンデルダイクには19基の風車が残り、風車守が生活している。ルネ・ヴェルケルクさん(43歳)は機関車の運転が本業。10年前から風車守の生活をしている。毎朝、羽根の方向を変え、帆を張り、ブレーキを外すと風車が回る。奥さんは風車守の娘だったペトラさん。休日には風車のリズムに音楽をあわせている。
 今、風車は製材用の風車が1台残っている。風が強いと1本の丸太を2時間以内で切り落とせる。これが造船業を盛んにさせた。安く船を作れ、16世紀頃には運送料を引き下げることができるようになった。黄金の17世紀、株式会社や銀行などが生まれた。レンブラント、フェルメールなどの芸術家が大輪の花を咲かせた。
 干拓地に咲かせた花が人気となった。チューリップは国花。トルコから16世紀末に伝わった。球根が投機の対象となった。例えばセンペル・アウグストゥスには球根1個に豪邸が買えるほどの高値がついた。17世紀初めにオランダを熱狂させたチューリップ・バーン。
 東インド会社に象徴されるオランダの繁栄は、イギリスとフランスの台頭の前に長くは続かなかった。産業革命時には蒸気機関、今はディーゼル・エンジンがかつての風車の役目を担っている。今は風車は900しか残っていない。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん オランダ王国のロッテルダム」

 2008年3月15日放送。アムステルダムまで飛行機で12時間、車で2時間の町。

●ロッテルダム Rotterdam
 世界最大級の貿易港を有する。高層ビルが建ち並ぶ近代建築都市。第二次世界大戦後にモダンな建築物が多く作られた。四角い変わった建物がある。キューブハウスと言って集合住宅で、四角柱を45度回転した形。外から見たままのリビングルームで壁は斜め。できて25年建つが人気だとか。
 ホウフ通り Hoogstraat で行列のできている店がある。Poffertjessalonと書いてある。タコ焼きみたいな感じで、ポフチェス Poffertjesという。焼きあがったら、バターをのせ粉砂糖をふりかける。12個2.4ユーロ。
 エミール・ラインハートさん(21歳)が紹介してくれたのは、HEMAで食品から服まで何でも売っている店。オランダに200店舗ある。全てオリジナルでカラフル。デザインプレートも可愛いのが2.95ユーロ。緑色のフライパンも7.6ユーロ。いつも食べるのはケーキのトンプース0.75ユーロでピンク色だが、甘くないそうです。

 ブラーク市場に行く。チーズの店がある。
 近郊のボーイ Booij という村にあるチーズ農家を訪問。牛乳に酵素を入れて1時間攪拌。水を抜いて、さらに60度のお湯でチーズの水分を抜く。1時間置いてチーズが沈殿したらすくいあげて型に入れる。プレス機で2時間水を抜く。3日間塩水につけ、4日間乾燥させ、5週間以上熟成させてチーズが完成する。

 郊外のキンデルダイクのモーレン通り Molenstraat を歩いていると風車が見えた。世界遺産に登録されている。54基の風車のうち、19基がキンデルダイクには現存している。特別に中を見せてもらった。18世紀に作られた頃がそのまま。車輪をまわして水をくみ出す。特別にまわしてもらいました。7月と8月の毎週土曜日に19基の風車を一斉に回すそうです。

 新婚さんの朝ごはん。住宅街にあるテラスハウスに住むドミニク・バルクさん(29歳)。1品目「ポルダーブロズ Polderbrood」。小麦、ライ麦などの粉がミックスされたものを器の中に入れ、水を入れパン焼き器にセットしてパンを焼く。
 2品目「緑豆のスープ Erwtensoep 」。乾燥した緑豆を水をはった鍋に入れ、細かく切ったベーコン、パセリの葉、ローリエなども加えて中火で煮込む。根セロリを一口大の大きさに切り、じゃがいもも小さく切り、鍋の中に入れる。細かく切ったタマネギ、人参などをバターで炒めて鍋に入れる。ソーセージも切って加えとろ火で煮込む。
 3品目「田舎風オムレツ Boerenomelet 」。チーズをスライスしお皿に並べる。熱したフライパンにバターを落とし、適当な大きさに切ったピーマン、マッシュルーム、トマトなどを手早く炒める。溶きタマゴを流しこみ、チーズを入れて焼く。もう片面も焼く。


テレビ番組「ヨーロッパ世界遺産の旅 オランダのD.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場」

 2008年2月10日放送。Wouda Steam Pumping stationは1998年世界遺産。Fauna Film/RNTV 製作。

●フリースラント州
 オランダ北部フリースラント州の小さな街。山も丘もない平坦な土地。国土のほぼ4割が海抜0m以下というオランダでは、水位の調節が重要な問題。昔から洪水に見舞われてきたこの地では、住民が力をあわせて対処してきた。水位の高さは治水委員会が管理する。
 以前は風車を使って排水を行なっていた。北海から吹き寄せる強い風を利用していた。しかし大雨が続くと風の力だけではまかないきれなかった。ポンプ場ができると風車の利用は廃れた。残っているのはほとんどが観光用。

 19世紀の終わりに起こった大洪水の後、政府は諮問委員会を作って本格的な対策に取り組んだ。1920年に蒸気の力を利用して水を汲み上げる「ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場」が誕生した。尽力したのは、ダーク・フレデリック・ヴァウダだった。ヴァウダが選んだのはディーゼルエンジンよりコストがかからない蒸気エンジン。電力も考えたが、候補から落ちた。今でも経験豊かな技師たちが設備を稼動し続けている。機関室にある4つのエンジンと8つのポンプを稼動すると、水位を1m下げられる。直径6.5mもある大きなはずみ車を動かして水を汲み上げる。このような施設はヨーロッパじゅうにあったが、現在ではほとんどが役目を終えている。現在でも大雨が降り、電力式ではまかなえなくなると、ここのボイラーに火が入る。
 蒸気は覆水機に戻って水に戻りフィルターでろ過されて再び蒸気になる。旧式のエンジンはこまめな整備や修理が必要。

 オランダの中でも特に海抜が低いフリースランド州は昔から水害が多かった。この地域は紀元前にオランダ人の祖先と言われるフリース人とよばれる人々が移り住んだことから始まる。彼らは海辺の土地に土を盛り、で魚を採って暮らしていた。1579年、スペインの圧制に対抗するためユトレヒト同盟に参加し、オランダに統合された。しかし、今でもフリース語という特殊な言語を話す人が多く、独自の文化が残っている。


テレビ番組「世界弾丸トラベラー 磯山さやかさんでベルギーのブルージュ」

 2008年2月9日放送。磯山さやかさん(24)はベルギーで本物のチョコを食べて、バレンタイン・チョコを作りたいという。チョコレートの町ブルージュに1万km1泊4日の旅。

●予定
 1日目、21:55成田空港発、エールフランスAF277便、14時間30分。
 2日目、4:25シャルル・ド・ゴール空港着。7:44シャルル・ド・ゴール空港第二TGV駅からTGV9807で1時間15分、8:59ブリュッセル南駅着。9:30地下鉄でブルス駅に。10:00グランプラスに。14:00ブリュッセル中央駅発、1時間で15:00ブルージュ駅着。15:30ホテル「ドゥ・チュイルリーエン」チェックイン。レストラン「パトリック・デ・ボス」でディナー。21:30ホテル着。
 3日目、9:30ホテル発、10:00サロン「クサンティペ」でエステ。13:00ブルージュ市内散策。14:30「デプラ・ポール」で最高のバレンタイン・チョコを作る。18:31ブルージュ駅発で1時間。20:36ブリュッセル南駅発、TGV9848で1時間15分。23:25シャルル・ド・ゴール空港発AF278便で12時間。
 4日目、19:00成田空港着。

●ブリュッセル
 地下鉄プレメトロでブルス駅 Beurs Bourse に向かう。3駅15分、1.5ユーロ。10時世界遺産グランプラス。15世紀に誕生した荘厳なゴシック建築に囲まれた「世界で最も美しい広場」。
 3時間半ほど散策。1829年創業のワッフルの店「ダンドワ」では、自慢の四角いブリュッセル風と丸く砂糖のついたリエージュ風の2種類がある。一番人気のチョコレート・ソースをたっぷりかけたベルギー・ワッフルは3.65ユーロ。新進気鋭のパティシエのフレデリック・ブロンデール Frederic Blondeelのお店に行く。トリュフ、オレンジピールなど斬新なチョコは1年前のオープン以来ブリュッセルでも大人気。量り売りで100gから購入できる。中でも Wasabi は異彩を放つ。お店のカフェでベルギーでブームになりつつある「スプーン・チョコ・ホット」2.25ユーロをいただいた。棒についたチョコをグラスに入れ、ホットなミルク?を入れて、かき混ぜて飲む。
 ベルギー王室ご用達の「ヴィタメール Wittamer」は世界的にも有名で、行きたかったお店。2階のカフェで世界で一つの品をいただく。「スウィーツ・プレート」は11ユーロで、チョコレート・ケーキ2種と季節のフルーツのプレートです。

●ブルージュ Brugge
 ブリュッセルから電車で1時間片道12ユーロ。中世ヨーロッパにタイムスリップしたような世界遺産の町。毎年チョコレート・フェスティバルが開催されることから、「チョコレートの町」と呼ばれている。今年のチョコレート・フェスティバルは3月13日まで開催。
 まずタクシーでホテルに向かう。20分10ユーロ。ホテル「ドゥ・チュイルリーエン」は1泊224ユーロ〜。天蓋付きのベットで、窓からは美しい建物が見える。
 レストラン「パトリック・デ・ボス Patrick DeVos」でディナー。チョコレートのフルコース。オーナーシェフが料理によって使用するチョコレートが違うフルコースはフェスティバル期間限定メニュー。前菜は「カニと野菜のゼリーよせ、チョコレート・マヨネーズをのせて」。メインは「鳩のパン粉焼き、ペルー風チョコレート・ソース」は、パン粉をまぶしてローストしたハト。チョコレート・ソースがビターです。デザートは「チョコレート・プレート」(ムース、コロッケ、ドリンク)。値段は60ユーロ。

 翌朝タクシー20ユーロでビューティ・サロン「クサンティペ Xantipe 」に行き、エステ「チョコレート・パック」を体験。エステティシャンはソフィ・トゥッセインさん。食べられます。温かくて気持ちいいそうです。顔に塗って見せてくれます。10分間お肌に浸透させてから取る。もっちりしたそうです。

 夢の場所「デプラ・ポール Depla Pol」でチョコレートを作る。ショコラティエはポール・デポラさんは職人歴27年で、全て手作りにこだわってチョコレートを製作する。チョコレート・レッスンは50ユーロで、予約制。日本からも予約ができます。この日は3人の生徒さんと一緒。チョコレートに水分は厳禁。濡れた手はダメなので、必ず手袋をする。台の上にチョコレートを広げ、空気を抜きながら混ぜて、適温の30度まで温度を下げる。ナイフに付けて、こぼれなければ型に流し込む準備が完了。ここからは自分だけのチョコレート作り。チョコを型に入れて、ハートの入れ物を作る。余分なチョコを流しだし、冷蔵庫に入れて冷やす。大きなハートの型ができたので、中に小さな色つきのハートのチョコレートを入れて、蓋をして、表面に文字を描く。合計5個作りました(笑)ビニールに包んで弾丸で帰国しました。


テレビ番組「タクシーでめぐる世界の街かど アムステルダム」

 2007年12月23日放送。マイケル・クラスさんが旅をする。放送番組センター配給。オランダのPalazzina Productions 製作。

●アムステルダム
 くつろぎの街。自由な精神はとても魅力的。「ヘベリッヒハイト」という言葉は、自宅の居間や安らげる場所で感じるくつろぎや居心地のよさを表わすオランダ独特の言葉。
 ドライバーはロンさん。ダム広場などを案内してくれた。オランダでは自転車が多い。ウィリー・ルードさんが自転車で案内してくれた。17世紀のアムステルダムは世界の金融の中心地だった。その時のお金持ちが今も残る。宗教戦争でアムステルダムに逃げてきた人が多いという。「寛容は利益につながる」。有難いことにアムステルダムには坂がない。見ごたえがあるので、途中のカナルハウスに寄る。東インド会社の社長を勤めた人の子孫のファン・ロー?さんのお宅で、最上階以外は博物館として公開している。
 屋台でニシンをいただく。生に塩をつけて、1日おいたものにたまねぎをのせていただきます。
 ヨルダン地区を歩く。資産家に仕えていた人たちが住む地域で、かつて疫病と犯罪がはびこっていたが、今は姿を変え、オシャレな地域となっている。青空市場もでていました。外国人が来ない昔ながらのカフェ「Rooie Nelis 」に行った。ジュネーバという数百年前にオランダで生まれたジンをいただいた。
 夕食は写真家のマーク・ダイクさんの自宅でのディナー。電話で予約すれば、全く知らない人でもディナーを出してくれる。このディナーはお互いに知り合うためのもので、最初は自己紹介。次第にくつろいでいった。メインは「鴨の胸肉、オレンジドレッシング」。とても家庭的でした。
 ある礼拝堂。博物館になっているらしい。16世紀の宗教戦争で、アムステルダムではプロテスタントが主流となった。カトリック教徒は教会を取り上げられ、礼拝を禁止された。そこでカトリック教徒は屋根裏に礼拝堂を作った。今に残るそういう礼拝堂の一つを訪問した。外は悪名高い飾り窓地帯。
 最もヒップだと言われるアフケ・レイエンナ?さんと会った。彼女は女優、モデル、パーティのプロデューサーとして活躍している。教会の建物を利用した最先端の場所、会員制のクラブ。彼らはビデオを見たり、仕事の話をしたりしてクールに過ごす。彼女のボーイフレンドが会員なので中に入れるそうです。
 夜ロンに誘われてカフェ「Cafe Beense 」に行った。オーナーはじめお客もいっしょに歌を歌います。自動販売機で夜食のコロッケをいっしょに食べましたが、あまりよくなかったようです。
http://www.theagenda.nl/v11758_cafe-peter-beense.html


テレビ番組「うふふのぷ 地球家族スタイル ブリュッセル」

 2007年12月22日放送。エールフランスで14時間。そこから列車で1時間で到着。

●ブリュッセル
 ヨーロッパ中世の面影を今も色濃く残す街並み。年間300日以上降るといわれている霧雨が、ノスタルジックな雰囲気を演出する。
 この時期はクリスマスではなく、12月6日のサン・ニコラ。サンタクロースの原型となったとされる「聖ニコラ」が子供たちにプレゼントを運ぶ祭典。この日からクリスマスまでブリュッセルはお祭りムード一色。夜の教会のイルミネーションは圧巻です。
 サン・ニコラの日の前夜には、子供たちは枕元にビール、にんじん、角砂糖3個を置いておく。サンタのお供はトナカイですが、サン・ニコラのお供はロバだそうです。
 ブリュッセルの平均年収は1世帯あたり440万円。ベルギーはほとんどが共働きということを考えると、日本よりだいぶ低い。3階建で中古で総床160平方mで、平均は5000万円(東京は8000万円)。

 今回訪問したのは、ロレンス・ドニエさん(33歳)のお宅。ご主人はフランソワさん(34歳)。息子が2人いる。庭付きで奥行きが長い3階建で、4LDK、220平方m、1903年に建てられた家で、2年前に3600万円で購入した。ベルギー人は物作りが大好き。自宅の改築などは自分たちでする。
 幼稚園から大学を卒業するまでの間、全教育費が無料。医療費も全部無料。しかし、所得税は50%ととても高い。
 近所のスーパーで買い物。じゃがいもは20種類以上で1kg95円。ビールは350mLで110円。マヨネーズが大好きな人が多い。自宅にワッフル焼き器がある。夕食はミートボールのトマト煮込み。地元で採れた野菜のバザーソテー?には砂糖をかけて食べる。ポテトのフリッツ(揚げたもの)、これにはマヨネーズをつける。
 宝物は自分たちで作ったキッチンだそうです。

 ブリュッセルの中心部から車で30分の高級住宅街に住むのはナディン・ヴァン・ラングールさん(50歳)。1500平方mの敷地に7LDK(750平方m)で、現在の評価額は2.5億円。自宅内に池があり鯉がいる。ご主人は老舗レストラン「シェ・レオン」を経営するルーディさん(50歳)。ムール貝料理が大人気。店舗はベルギーとフランスに50軒以上ある。


テレビ番組「ヨーロッパ世界遺産の旅 ベルギー・中央運河にかかる4機の水力式リフト」

 2007年11月11日放送。放送番組センター配給。

●ワロン地方
 ベルギー南東部にあるワロン?地方。中央運河は高低差のある2つのダムが、ムーズ川とツベルテ川を結ぶために建設された。4機の水力式リフトは運河を通る船を高い川に持ち上げる。最初の発想はナポレオンだった。当時はまだ道路が整備されていなかったので、結ぶには水路を作るのが早道だった。当時は技術面が追いついていなくて、工事が開始されたのは19世紀に入ってから。
 運河の種類としては、水門を何箇所も作り、階段式に高低差を解消する方法が有名だが、費用がかかるし、時間もかかる。
 1888年に中央運河が開通すると、ワロン地方の産業も発展した。炭坑を抱えるボルワージュ?やシャルルロワ?には新しい工場が次々建てられ、燃料を供給するために毎日フル稼働していた。
 時間とともに燃料は石油やガスに移り、炭坑は1973年6月に閉鎖された。鉱山に囲まれたオワルルック?には、石炭の全盛期をしのぶことができる博物館がある。1979年ベルギー政府はこの炭坑を買い上げ、石炭産業の歴史を伝えるエコ・ミュージアムとして公開した。
 第一のリフトは電気がないので、水が重要な力だった。リフトはエレベータのような巨大な2つの箱からできている。それがピストンの上に乗り、天秤のような形で上下運動している。天秤は運河の端にいる技師が動かす。
 中央運河は300トンまでの船が航行できるが、さらに大きな船が通れるようにベルギー政府は第二のリフトを建設した。軽い方の天秤に水を注ぎ込むことで同じ高さになるように仕掛けをした。イタリアのカフェという意味の「Cantine des Italiens 」には石炭全盛期の写真が飾られている。豊かな暮らしを求めてやってきたイタリア人によって支えられていた。当時毎月2000人ほど移民としてやってきたとされる。
 ブラックニーにある3番目のリフト。係員の詰め所が目印。4機のリフトのうちこの第三のリフトが美しい。水位の違い17mを調整している。第二のリフトと同じ原理で動く。観光客も技師の作業や機械の動きを見学することができる。1998年世界遺産。
 ブリュッセルとシャルルロワを結ぶ丘の反対側、傾斜地のロンキエール運河にもリフトがある。中央運河よりもロンキエール、ロンキエールよりもストレピテュウ?の方が優れていると言われている。2002年に中央運河のすぐそばに建設されたばかり。高低差は73mで、単独でこの高低差を解消することができる。新しい運河と古い運河の合流する地点に第4のリフトがある。


テレビ番組「世界の絶景」

 2007年10月10日放送。ビデオが不調で撮れませんでした。

●ボリビア
 中村俊介さんが案内。標高4400m緑に輝く天空の湖ラグーナ・ベルデは、チリとの国境の町サン・ペドロ・デ・アタカマから約50km。標高5930mのリカンカブル火山のふもとにあるカルデラ湖。現地の言葉で「緑の泉」の意味で、湖水は火山活動の影響により緑色。
 日本を出発してアメリカ経由で24時間近く飛行機を乗り継いで、現地の早朝にボリビアに到着した。あとは四輪駆動車で1000km移動した。
 途中、世界最大の塩湖であるウユニ湖に立ち寄る。移動距離およそ1000km移動して幻の湖に到着する。途中、2泊は電気も水道もないベッドだけがあるような小屋に宿泊した。

●ベルギー
 釈由美子さんが案内。「フランダースの犬」の最後のシーンで、ネロとパトラッシュが見た奇跡の絶景が、ベルギー・アントワープにあるノートルダム大聖堂の絵。2000年に世界遺産にも登録された全長134mのゴシック様式の大聖堂。釈さんは「フランダースの犬」を愛し、ネロとパトラッシュが最後に見たであろう素晴らしい絶景を目指した。
 ベルギー料理の定番は「フリッツ(フリテンとも言う)」で、ポテトを2度揚げたもので、カリカリをマヨネーズに付けていただく。ベルギーの人はコレが好きだそうです。有名な「ムール貝の白ワイン蒸し」にも、付け合せとしてでてくる。ベルギーはビールでも有名で、国内に約120の醸造所があり、銘柄も非常に多い。コクがあるのに飲みやすい Duvel が釈さんが好きなようです。

●中国
 渡辺正行、ギャル曽根さんが案内。湖南省にある武陵源は、高さ200mを越える3000本の石柱がある山水画の世界。1970年代に、近くに鉄道が敷かれるまで、その存在をほとんど知られる事がない秘境だった。渡辺正行とギャル曽根が目指したが、最後に4000段の階段が待ち構えていた。300m以上のエレベータの底から下が見えるらしい。光の加減で岩が輝いたそうです。
 「食は広州にあり」の言葉通りに、料理は何でも美味しいそうです。

●ナミビア
 フジテレビの新人アナウンサーの大島由香里、生野陽子さんが挑戦。ナミブ砂漠の最果ての地に輝く神秘、赤の絶景がある。ナミビアは南アフリカの北に位置する。日中の気温は50度を越え、朝晩は10度前後に冷える。番組史上最も過酷な旅となったそうです。「ミビア」は地元の人の言葉で「人のいない土地、何もない土地」という意味。
 国際線の飛行機を3回乗り継いでナミビアの首都ウイントフックに到着した。そこから更に小型セスナ機に乗り換えてナミビアの奥地カオコランドに着く。25時間の長旅で、昼過ぎに現地近くの町に到着。滑走路は未舗装で、待合所もクーラーもない。

 ヒンバ族を取材したが、上半身裸で下半身は皮で作ったスカートのような前当てで前後を隠している。女性は赤い化粧を全身にしていた。両アナウンサーも赤い塗料を塗る体験をした。

 ピンク色の朝日や聳え立つ岩山など、砂丘以外も全てが絶景。最初は、コースを最短距離で登れば1時間で到着すると思ったが、一歩は3分の一歩の意味しかない。砂が細かくて登っても登っても崩れていく。高低差が約300メートルの砂丘のぼりが地獄だったそうです。最後の登頂は四つん這い状態で登らないと進まない斜面で、みんな必死で砂丘を登った。

 現地の人は素朴でのんびりしていて、環境や観光客にもに親切だった。ナミビアはヨーロッパからの観光客が多くいた。


テレビ番組「世界遺産 ベルギー・アントワープ」

 2007年8月26日放送。グーテンベルクが活版印刷が発明して100年後、クリストフ・プランタンは人類史上初めて出版・印刷を産業にした。彼の持つ工房は16世紀世界最大規模になった。出版物はアフリカや中東にまで運ばれた。「プランタン−モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体」は2005年世界遺産に登録された。

●アントワープ
 水運の町。最盛期を迎えたのは16世紀。大航海時代で、ルネサンスの気運が満ち溢れていた時代。ベルギー最大のゴシック建築「ノートルダム大聖堂」にアントワープが誇る2つのものがある。ベルギーが生んだルーベンスの傑作「キリストの降架」、ここに葬られている16世紀の出版王クリストフ・プランタン。中世のたたずまいが残る閑静な広場の一角にその印刷所はあった。「オフィシーナ・プランティニアーナ」(現プランタン・モレトゥス博物館)は黄金のコンパスという意味?。敷地の中には一族の邸宅もあった。いろいろ語りあったサロン。壁にはプランタン家の後継者モレツゥス一族の肖像画。一部はルーベンスが手がけた。プランタンの肖像を見ると、手には屋号のコンパスが握られている。
 フランスに生まれたプランタンはこの地に魅せられ移り住んだ。製本はいい収入になった。大切な顧客のもとを訪ねた際に、暴漢に肩を刺され仕事ができなくなった。彼は新しい事業を立ち上げた。1555年35歳で新しい印刷の工房を立ち上げた。わずか10年でヨーロッパ最大の印刷所にした。最盛期には16台の印刷機、80人の従業員を抱えていたという。印刷所では担当にわかれて、それぞれ流れ作業で仕事が進められた。分業制で生産効率を上げた。印刷工は1日2500枚という厳しいノルマをこなした。
 まず活字が組まれた版にインクをくまなく塗りつけ、手動の機械で1枚1枚刷り上げる。この作業を朝6時から夜8時まで続けた。床から天井まで活字が壁を埋めた。プランタンは新しい活字の開発に情熱を注いだ。16世紀後半に90種類以上の書体を揃えていた。
 印刷所から生まれた出版物。時代のニーズにあった出版物を出した。地図帳を初めて出版した。大評判となり何度も増刷された。4.2センチの豆本も製作したし、ラテン語、英語、フランス語、ヘブライ語まで印刷した。そうした商売の記録を大切に記録していた。
 当時のアントワープ一体はスペイン王フェリペ1世の統治下にあった。王は厳格なカトリックだったが、この地の知識人の多くは改革派だった。壁にはルターの書が掲げられていた。1568年プランタンはフェリペ1世から聖書の出版許可をもらった。6年後、多言語対訳聖書が完成した。こうして思想や学問は急速な勢いで広がっていって。プランタンは34年の間に2450点もの出版物を残した。
 18世紀になると金融や不動産が富を築くようになる。写植の誕生と共に300年の歴史を閉じた。今、工房では活版印刷を直接肌で感じることができる。

 プランタンは晩年、次のような詩を残している。「この世の幸せ」。野心もなく率直に生き、右や左に気兼ねせずに神を敬い、情念に惑わされず、意のままに生きる。心には自由と、強い判断力を兼ね備え。


テレビ番組「知っとこ! 世界の朝ごはん ベルギー・ブリュッセル」

 2007年8月11日放送。ベルギーは四国の1.5倍の大きさ。国民一人あたりのレストランの数がヨーロッパで一番多い。

●ブリュッセル Brussel
 1000年栄えた町と言われ、世界遺産グランプラスは往年の栄華を物語る。グラン・サブロン広場からきれいな通りを歩く。小便小僧がある。隣にもあるが、チョコレートでできている「小便小僧チョコレート Chocolaterie Manneken 」屋さんの広告。
 セルクラースの像があるが、みんな撫でている。撫でると幸せになれるという。正しい撫で方は、左から右に撫で、天使の顔を触る。天使のは特に何のご利益もないとか。
 アンデルレヒト市場に行く。ピーマン、トマトなどが山盛り。メリーゴーラウンドは本物の馬が回っている。
 中世の儀式を再現した、450年以上続くお祭り「オメガング」の日(毎年7月の第一木曜日)。街中に大きな人形、昔の衣装を着た人がいる。ファンファーレの後に豪華な衣装を着た本物の貴族の人が行進する。
 ショーン・ヴァン・ラーケン?君が紹介しれくれたのは、ブリュッセルで一番美味しいワッフルが食べられるお店「ダンドワ Dandoy」。1829年創業の老舗で、今の時期のお勧めは、熱熱ワッフルにアイスクリームをのせ、上からチョコレートをかけた「ワッフル・アイス&チョコレート」5ユーロ。
 ブリュッセルの食い倒れと言われるイロ・サクレ地区。道の両側にレストランがずらり。鍋にはムール貝が山盛り。ベルギーの近海ものは質がよくて美味しいとか。鍋にムール貝、塩とバターを入れ、上から刻んだ野菜をのせて、火にかけて蒸しただけ。食べ方は貝で貝をつまむ。
 新しい食べ方のお店があるというので行ってみると、回転オードブルの店「コモコモ Comocomo」。回転寿司がヒントで、パンの上に料理が置いてある。約50種類の前菜が食べられる。料金は均一で、黄色がチーズ料理、紫色がガーリック風味、青色が魚介類などで区別している。

 新婚さんの朝ごはん。イゾルデ・ポベリール?さん。1品目はベルギー料理の定番「子エビのクリームコロッケ Croqueftes de Crevettes ?」。予め茹でておいた北海で取れる海老の殻をむく。パセリをコップの中に入れ、ハサミで切る。バターをいれた鍋に小麦粉を入れ、牛乳を少しずつ入れながら焦げないようにかき混ぜる。エビとパセリを入れかき混ぜる。少し硬めで火を止め、手で俵型にする。衣をつけて油で揚げてクリームコロッケ。
 2品目はベルギーの人がとにかく大好きな料理「フランドル風アスパラ Asperges a la Hamand ?」。皮をむいたホワイトアスパラを茹でる。ベルギーではホワイトアスパラが人気だとか。その間にゆで卵をしっかりつぶし、みじん切りしたパセリと共にバターで炒める。アスパラをお皿にのせ、これをかけて完成。
 3品目は「チョコレート・フォンデュ Fondue au Chocolat 」。バナナ、リンゴなどを一口大に切り、お皿に並べる。チョコレートを湯煎し、溶けたら器に入れる。


テレビ番組「知っとこ! 世界の朝ごはん アムステルダム」

 2007年7月21日放送。

●アムステルダム
 アムステル川の川をせき止めて街を作った際に、川の水を逃がすために必要だったのが運河だった。今でも165本の運河がある。
 シングル花市に行く。オランダは花が有名。ひまわり、サボテンなど。球根も売ってます。アールスメア花市場にはすごい数の花がある。世界一大きな市場で、1日2000万本以上取引があり、サッカー場が125個入るという。
 ダム広場に行く。サッカーボールを使った大道芸人がいた。ヘディングしながらポールに登りました。フライドポテトの店に行列ができている。ここはベジタブル・マヨネーズ・ソースがおいしいらしい。
 人気の名物料理パンケーキを食べる。ベーコンをフライパンで炒めて、そこにパンケーキを流しこみ、お好み焼きのように焼くようです。食事として食べる。「ベーコンとキノコのパンケーキ」がお勧めで9.75ユーロ。

●ユトレヒト
 リヒャルド・リンデンベルグさん(31歳)が紹介してくれたのは、うさぎさんが目印のミッフィーのお店。作者のディック・ブルーナの博物館。世界40カ国以上で翻訳されている。
 ミッフィーの誕生した町なので、街のあちこちでミッフィーの姿を見ることができる。信号にも。

●アムステルダム
 新婚さんの朝ごはん。ルイーザ・プレクールさん(36歳)。1品目「田舎風オムレツ Boeren omelet」。卵をかき混ぜ、キノコ、ベーコン、人参、パプリカを切り混ぜる。これをバターをひいたフライパンに流し込み、火を通す。最後にプチトマトを入れ、サラダにのせる。裏返さないのが奥様流。
 2品目は「オランダ風パンケーキ Pannenkoek」。小麦粉に卵、牛乳を入れミキサーでかき混ぜる。リンゴを薄くスライスする。フライパンにバターをひき、ベーコンを炒める。これに生地を薄くひいて、リンゴを置き、リキュールにつけておいたレーズンをかけたら焦げないように焼く。リンゴが柔らかくなったら完成。最後にお好みでメープル・シロップをかけるとおいしくなるそうです。
 3品目は「フルーツサラダ Frut Salade」。メロン、イチゴを一口大に切り、バジルの若い葉を切り、フルーツにふりかける。レモンを絞り、ハチミツとオリーブオイルと胡椒を加えしっかりかき混ぜたらフルーツにかける。


テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 24時間で何か国旅行できるか?」

 2007年4月29日放送。ベッキーが挑戦。日本人は一生のうち平均6.25か国行っている。条件は観光する、食事する、お土産を買う。西ヨーロッパは国が密集していて、パスポート・コントロールも厳しくない。最低でも7カ国を目指した。

●計画
 オランダから車でベルギーに移動、ウィーンに飛行機で飛んで、飛行機でバルセロナに飛び、車で南フランスを通過し、モナコ、イタリアに入る。松嶋さんなら、チェコ・スロバキア・オーストリア国境付近、フランス・スイス・ドイツ国境付近を回るそうです。

●オランダ(ネーデルランド王国)
 午前9時にアムステルダム西教会前からスタート。アムステルダムから北に15kmのザーンセ・スカンス(9時半)。緑色の風車、可愛い建物が並ぶ。
 チーズ店「カタリーナ・フーヴェ」でチーズを食べる。ゴーダチーズ。スモークチーズ、ハーブチーズ、マスタードを購入17.4ユーロ(2858円)。ポプラの木をくりぬいて作る木靴が名物。保温性に富み、水が入らないので、オランダでは現在でもガーデニング・シューズとして使われている。木靴2足、木靴製スリッパで63.5ユーロ(10433円)。

●ベルギー王国
 ザーンセ・スカンスから国境まで140km。12:42ブリュッセルに到着。EU本部がある。ブリュッセルはオードリー・ヘプバーンが生まれた町。ベルギー名所はジュリアンこと小便小僧。  ワッフルが名物。超巨大ワッフルが3ユーロ(493円)。お土産はチョコレート4ユーロ(657円)。
 空港に到着が遅れて14:10発のフランクフルト行きNZ4527便が搭乗手続きを終了していた。仕方なくジュネーブ(スイス)に変更。午後2時40分発でブルッセル航空?で飛びました。飛行機の中で予定変更し、スペインに飛べることが判明した。

●スイス
 両替し、電車でジュネーブ市内に6分で移動。ジュネーブは人口18万人。シンボルはレマン湖の大噴水「ジェッドー Jet d'Eau 」140m。行ってみると故障中でした。しかし、後に出てました。
 お土産はアーミーナイフ。5分で文字を彫ってくれるという。75スイスフラン(7778円)。
 食事はチーズ・フォンデュー専門店「エーデルワイス」。店内ではヨーデルの生演奏中。チーズ・フォンデュは30スイスフラン(3111円)。次いでアルプ・ホルンの生演奏。吹かせてもらった。  電車に乗り遅れた。タクシーで移動して間に合った。

●スペイン(エスパーニャ王国)
 午後9時20分バルセロナに到着。スペイン最大の港町。サグラダ・ファミリア大聖堂に感動。高さ107m。
 お土産はサッカーのFCバルセロナのロナウジーニョのTシャツ、バスタオル、レプリカ・ユニフォームで128ユーロ(21031円)。
 午後10時。パエリア19ユーロ(3122円)をいただいた。フラメンコの生演奏もあった。午後11時5分、予定より15分遅れでバルセロナを出発。フランス国境まで280km。

●フランス共和国
 カンヌには早朝4時50分到着。中心のクロワゼット通りには世界のセレブが宿泊する高級ホテルやブティックなどがずらりと並ぶ。カンヌ国際映画祭の場所を見学。映画スターたちの手形が周辺にある。
 開いているお店を探す。「マルシェ・フォーヴィル(朝市)」が開いていた。オリーブがずらり並ぶ。グリーン・オリーブの塩漬け3.5ユーロ(575円)購入。

●モナコ公国
 カンヌから54km。6時前に到着。バチカン市国に次ぐ世界で2番目に小さな国。税金が安いため、世界中からセレブが集う。
 高級ホテルで見る、食べる、買うを予定していた。部屋を予約していた。部屋に入ると、丁度朝日が出ているところでした。高級ルームサービス258ユーロ(42389円)。シャンパン65ユーロ(10680円)。ロシア産キャビア150ユーロ(24645円)。
 お土産は海岸にある小さな石(プライスレス:無料)。

●イタリア共和国
 国境から130kmのジェノバを目指す。午前7:08に入国。午前8時20分ジェノバに到着。イタリア最大の港町。コロンブスと「母を訪ねて三千里」のマルコの故郷。
 名所は港にあるネプチューン号。お土産は市場「メルカート・オリエンターレ」でバルサミコ酢4.2ユーロ(690円)を購入。
 名物はペストソースのパスタで、「リストランテ・ゼッフェリーノ Zefferino」がお勧めという。新鮮なバジルから作るペストソースで、「パスタ・ジェノベーゼ」の完成16ユーロ(2629円)。これで目的は達成しました。総移動距離2293km。総費用49万9645円でした。


テレビ番組「プレミアム10 パリ・世界一のチョコレートの祭典」

 2007年2月12日放送。毎年秋に開催されるチョコレートの見本市 Salon du Chocola では世界中の130店が参加する。ファッションショーも開催。ショコラティエ Chocolatier と呼ばれる人が5つの部門で、 Award of chocola チョコレート大賞を狙ったドキュメンタリー。

●パリ
 ジャン=ポール・エヴァン Jean-Paul Hevin さん(49歳)は、MOF(フランス国家最優秀職人賞)を持つ天才ショコラティエ。パリ1区のサントノーレ通りの高級ブティックなどが並ぶ一角にお店がある。世界の観光客で賑わっている。店の奥に並ぶのは、最高級品。照明を落とし、温度も18−21度に保ち、味と香りを保つ。宝石のように見せている。女性は花束よりもここのチョコの方が好きという人も多いらしい。食べる人に感動を与えたいそうです。
 店からバイクで30分のところに工場がある。アワードのための試作品を作り始めて2週間目であと1ヶ月。ローストしたナッツ、砂糖、チョコをブレンドしたもので争うプラリネ部門に参加する。甘味を抑えるのがポイントだという。イタリアのピエモンテ産の最高級ヘーゼルナッツを使う。コクがあり強い味だという。少し皮を残し香ばしさを出すが、残しすぎると苦くなる。悪い豆を除くことが大事。砂糖を熱しナッツを10倍量加えたが、通常は2倍量らしい。できあがったものを砕き、ローラーを使ってつぶす。ローラーを何度も繰り返し、ペースト状にする。カカオ、カカオバター、砂糖でできたチョコレートにミルクを加えたチョコレートを使った。カカオの繊細な味が出ているかどうかがポイントだそうです。これらをある比率で混ぜあわせ、ビスケットドンテル(レース状のビスケット)を入れ、サクサクとした食感を出す。型に入れる。商品の場合は一晩寝かせるが、今回は2時間で味見をする。悪くないが古典的すぎる、創造性が足りないと語る。
 フランスではセーヌ川の河辺の恋人が食べていたり、カフェでもチョコレートとエスプレッソなどの組み合わせで食べる人が多い。
 1週間前、上にまぶすものを試すが決まらない。前日、ピスタチオのペーストをヘーゼルナッツのプラリネに混ぜ込む。ピスタチオを加えると味に深みが増すが、えぐみもでる。えぐみを消すためにアーモンド入りのプラリネの層を重ねて二層にすることにした。それをミルクチョコレートでコーティングし、上から空気をふきかけ、なるべく薄くする。それで日もちは悪くなるが、舌ざわりがよくなり、口溶け感もよくなる。名前は「サファイア」とした。
http://www.jphevin.com/

●ロアンヌ
 ガナッシュ Ganache 部門で優勝を狙うのは、フランソワ・プラリュさん(47歳)。代表作は「熱帯のピラミッド」は、カカオの産地、Papouasie、Indonesie、Sao Tome、Trinidad、Venezuela、Tanzanie、Ghana、Madagascar、Colombie、Equateurの10種類の板チョコを積み重ねて、産地毎の色、味わいを楽しめる。ヨーロッパ、アメリカでも大好評。自宅の庭にあるマルメロはカリンとよく似たもの?、ムスロンというキノコも採取。これらでチョコレートを試す。ガナッシュは生クリームとチョコレートを溶かして作る口溶けのよいチョコレート。キノコを切り、生クリームで煮立て、自作のクーベルチュールというチョコレートの塊を加えて完成。とてもおいしいそうです。
 プラリュさんのところには世界15カ国からカカオが集まるが、一番注目しているのはマダガスカルだという。板チョコ1枚作るのに28個のカカオ豆が必要だそうです。1つの実には30−40のカカオ豆が入っている。豆のまわりについている果肉部分がおいしいそうです。渋みやえぐみを取るために、発酵させた後、天日で15日間乾燥させる。マダガスカルに20ヘクタールの自分の農園を持っている。
 カカオの起源は紀元前2000年頃のメキシコを中心とするメソ・アメリカだったと推定されている。マヤ文明を代表するティカル遺跡では、神に祈りを捧げるために使われた人形の形をした灯篭には、カカオの実の飾りが全身につけられている。マヤの人はカカオを神の飲み物として崇めてきた。学術名はテオブロマ・カカオ。焼いたカカオをすりつぶし、水と唐辛子などを加えたものがチョコレートの始まりの「飲むチョコレート」で、今でもグアテマラでは飲まれている。栄養価も高く、ミネラルも豊富なカカオは万能薬としても知られている。
 ロアール川のほとりにある工場では、クーベルチュールを作る。まずカカオ豆を100度で焙煎し、酸味をなくし、香りと風味を増す。酸味が残っているとアルコールのような匂いがする。その日は30分、豆により焙煎の温度と時間が違うそうです。皮をむいた実を粉砕し、熱しながら混ぜる。やがて脂分でドロドロになる。約6時間後にカカオバターを加えて、まろやかになり、口溶けもよくなる。その後砂糖を入れて3日間練り上げる。次にチョコレートの結晶を安定させる。温度が49度になっているチョコレートを28度にし、次に32度にまで温める。これを調温(テンパリング)と言う。結晶が安定しないと、脂が浮いたり、白くなったり、口溶けが悪くなるそうです。
 庭のキノコで作ったチョコの試食会に三ッ星レストラン「トロワグロ」の三代目ミッシェル・トロワグロ氏も参加したが、よいそうです。

●ブルターニュ地方キブロン Quiberon?
 海に突き出す半島の先端にある小さな町で、夏はリゾート地として賑わう。港の近くにお店があるアンリ・ルルーさん(64歳)は板チョコ部門で優勝を目指す。フランスのチョコレート専門雑誌で最高の5つ星、5本の指に入ると言われている。地元の素材にこだわっている。塩バター・キャラメル入りのチョコ、ハーブ・チョコなど。
 毎月開催される朝市でチョコに合う素材を探す。大きなオマール海老、牡蠣、ここの名物のそば粉のクレープ。貧しい土地なので、小麦が育たず、そばが育ってきた。あとの特産品はリンゴ。ブドウが育たないので、リンゴの発酵酒シードルが有名。今回のチョコにはリンゴを使うことにした。  車で2時間のゲランドの塩田に行く。ここは1000年前から塩職人の手で守り続けられてきた。大西洋の海水を干満の差だけを利用して塩田に取り込む。夏の間は太陽と風の力でゆっくりと蒸発させ、結晶化させる。この塩を使う。
 まずは調温で、ベネズエラ、ガーナなどカカオ66%のクーベルチュールを混ぜる。全体の1%ゲランドの塩を加え、均等にならないように混ぜる。口の中で花火があるような味にしたいという。次にリンゴ・キャラメルを作る。種を除く。熱した銅鍋に砂糖を入れキャラメル状にする。水は使わない。リンゴは輪切りにしていくつかの種類を混ぜる。香りの強いもの、甘いものなど。色が濃くなるまで煮詰めるが、リンゴは全部は潰さずにおくと、食感が残り、旨みが増すそうです。1時間でベースが完成。これにグルコース、砂糖、レモンを入れ、さらに煮込み完成。
 塩入りチョコレートを流しこんだ型に切ったリンゴ・キャラメルを入れ、チョコをかけて型を叩いて、空気を抜いて、2時間固める。今回は塩の味がわからない、リンゴの味が埋もれていて、チョコがキャラメルの味を邪魔していて、爆発するような味わいがないので、失敗だそうです。
 時折散歩に来るという海岸で新しいチョコレートを思いついた。岩が重なっている感じから、カリカリと噛むチョコのアイディアが浮かんだ。アーモンドのカリッとした感じと、香り、固い板チョコ、クレープドンテルのサクサクした感じ、海岸に座っていると潮の味がする。キャラメル化したアーモンド、塩入りチョコを混ぜあわせ、食感を高めるために薄いブルターニュの特産品クレープドンテルを加えた。食べていると噛みたくなるチョコ。海岸の名前を取って「ゴヴィロン」と名づけられた。このチョコは喜びのチョコだそうです。

●パリ
 渡辺美幸さん(40歳)はパリにお店を持つ唯一の日本人ショコラティエ。8年前にパリにやってきた。苦労の末、3年前にオフィスに囲まれたパリ8区に「ラ・プティット・ローズ La Petite Rose 」(小さなバラ)というお店を開いた。人気はコーヒー・ガナッシュ Ganache Cafe、ミント Ganache Menthe?。今では他の地区からのお客も増えてきた。渡辺さんは加古川市で生まれ、
 今回はバラのチョコレートを考えている。インド食料品店で、バラのつぼみ、花を乾燥したものを買った。チョコに負けないバラの香りが問題。お店の厨房は地下にある。アシスタントのスタッフはみな日本人。今回、アリアランス部門に挑戦する。これはガナッシュに香り、スパイス、フルーツなどを加えた創作的なチョコレート部門。チョコの中身を、上はバラのガナッシュで、下は甘くないガナッシュと、上下二層にする試み。
 バラの花びらを生クリームに入れて煮出す。花びらのエキスを入れたが香りが弱い。カカオで香りが消えないようにカカオバターをベースにしたホワイト・チョコを使う。ホワイトチョコは甘いので、下の層で甘さを押さえてバランスを取る。バラの花の砂糖漬けを加えたものも試した。結局後者を選択。
 下の層はビターチョコに紅茶の香りをつけたガナッシュに、バラの花の砂糖漬けが入ったガナッシュを加えた。紅茶のガナッシュと紅茶なしのガナッシュの2つに絞った。前者に決めて、さらに上にバラ色の??をまぶした。名前は「ローズ」にした。
 まかない食でカレーを作りましたが、隠し味でチョコを入れたら、味にコクが出るそうです。

●フランスのチョコレート事情
 あるレストランでは、チョコレートを使った料理が有名。メインは「子羊のモモ肉、カカオ煮込み」で、ローストしたカカオ豆を子羊の肉と共に7時間以上煮込んである。カカオは肉の苦味を消し、甘味を引き立てる。デザートは「ビターチョコのフワフラ・ケーキ」でナイフを入れると中からトリュフ入りの温かいチョコレートが出る。そのままでもアイスをつけて食べてもおいしい。
 アパルトマンでのちょっとアートな人たちのシャンパン・パーティーでは、つまみはチョコレートだけ。

●ベルギーのチョコレート事情
 元々チョコレート王国はベルギーで、一口チョコレートの発祥地としても有名。ビクトル・ユーゴーが世界で最も美しいと言った世界遺産グランプラス広場の周りには世界的に有名な Godiva、Neuhausなどのチョコレート店が連なっている。1976年創業のGaller?も王室御用達。ショコラティエはジャン・ガレーさん(52歳)。新商品のテーマは日本の心で、「香 Kaori」で柚子、サフランなど6本をそのまま食べるのではなく、抹茶やオレンジなどのソースにつけて食べる。自分で味を変えることができる。

●東京のチョコレート事情
 デパートの一室では世界中から買い集めたチョコレートの試食会が開催されていた。日本人の1人当たりのチョコの年間消費量は2.2kgでドイツの5分の1、ベルギーの4分の1、フランスの3分の1。大人の味わい方を普及させたいと熱意を持つのは百貨店の石亀佳幸さん。パリに乗り込み探索する予定。
 日本からも参加する店「マダム・セツコ」がある。アリアンス部門に「抹茶のガナッシュ」で勝負する。製品開発室の清水裕子さんが説明。抹茶の香りを消さないように用意したのがヨモギとそば粉。生クリームに混ぜて香りを出す。もうひとつ用意したのは緑茶と日本酒を隠し味にしたもの。「吟味」と名づけたチョコで優勝を狙う。

●サロン・ドゥ・ショコラ
 10月28日〜11月1日にパリの南15区にあるパリ・エキスポ・ホールで開催。5日間の開催中13万人が訪れた。入場料は大人12ユーロ。子供は半額。12回目の今回は37カ国、130店が参加。試食は無料。珍しいチョコも多く、ロシアからの人形のチョコも驚き。チョコ・エステも人気。カカオバターには肌の再生効果を高める作用があるそうです。残ったら食べてもOK。お客の反応を間近で見られるのがいいそうです。日本の「マダム・セツコ」も人気。石亀さんはアルノー・ラエールさんのブースを訪問。2年前のガナッシュ部門で優勝しているが、今回は板チョコの「サプライズ」で優勝を狙う。プラリネが入っていて塩も入っている。次はプラリューさんを訪問。キノコのチョコは完成しなかったので、やめて、マダガスカル産のカカオ豆だけのガナッシュにしたそうです。
 第一次審査はチョコレート業界関係者、ジャーナリストなどの5名。上位2名だけ選ばれ、決勝戦がある。一般の200人が参加して名前を伏せてままで決める。
 結果はアライアンス部門はフランスのジャン・ドリン・ゲル?さん。プラリネ部門はジャン=ポール・エヴァンさんなどでした。

http://www.chocoland.com/uk/index2.php


テレビ番組「探検ロマン世界遺産 世界遺産と生きる人々」

 2006年11月25日放送。NHK製作。

●マダガスカル
 ツィンギ・ド・ベマラハ厳正自然保護区。生き物をよせつけない高さ100mに及ぶ岩の摩天楼。石灰岩の岩山が長年の雨水の浸食をうけて作られた風景。水沢蛍さんが案内。岩の隙間に素焼きの土器がった。ここにも人が住んでいた。ヴァジンバ族の人が今も麓に暮す。ツィンギからは50種類もの薬草が手に入る。マラリアも治すという万能薬もある。針山にはシファカと呼ばれる小さなサルが生息している。地下に洞窟があり、水が流れていて、乾季でも枯れることはない。

●カッパドキア
 石灰岩の侵食によって作り上げられた幻想的な光景。地中へと続く竪穴や横穴が無数にある。もっとも深いところでは地下80mに達し、地底都市は30を越えると言われる。今も岩山を掘った中で暮らしている人がいる。末吉美紀アナが訪問した。冬は寒いが、夏は涼しくて快適だそうです。
 アルカリ性なので、植物は育たないとされるが、ぶどうはそういう土地だから栄養を体内に貯めておこうとする。それで味わい深いぶどうができる。

●ボリビア
 標高3800mの高原にある都市遺跡ティワナクは紀元前2世紀から1000年以上に渡って栄えた壮大な古代文明。緻密な石組みの技術は後のインカ帝国に影響を与えた。伊藤雄彦さんが案内。古くから住むアイマラ族の村を訪ねた。じゃがいもは地面に置いたままにする。日中は15度、夜は氷点下で、気温差は最大30度にも達する。凍って溶ける、これを足で踏んで、じゃがいもの毒を出す。これから100年はもつという保存食チューニョができる。食べる時は水で戻し、スープに入れて煮込む。

 チチカカ湖の真中にあるのは島ではなく、草でできた浮島。この湖にはこうした島が58あり、2000人が暮らしている。浮島はトトラという植物でできていて、1ヶ月に1回新しいトトラを追加する。夜は寒さが防げるためのようです。魚の宝庫で、石の上で焼くのが伝統。

●ウィーン
 シェーンブルグ宮殿はハプスブルグ家が18世紀半ばに完成させた。部屋の数は1141もある。水沢蛍さんが案内。女帝マリア・テレジアは莫大な富と圧倒的な力を誇示した。舞踏会に使われた大ギャラリー。インゲボルク・リンデックさんが案内してくれた。観光客が入れない特別な場所は、宮殿の最上階にある部屋、ここにリンデックさんが住んでいる。1918年ハプスブルグ帝国の崩壊と共に宮殿はオーストリア新政府の手に渡った。その時に多くの部屋が住宅難に苦しむ市民に提供され、今でも250世帯が賃貸で生活している。マリア・テレジアが作った世界初の動物園も今でも人気。あとは庭園が住民の散歩コースとなっている。

●バルセロナ
 サグラダ・ファミリア贖罪教会は、天才アントニ・ガウディの代表作。1883年に建設が始まり、120年以上が過ぎた今も工事が続けられている。バルセロナではガウディが作った7つの建物が世界遺産、うち4つは住宅。石井麻由子さんが紹介。
 カサ・ミラは1910年に建築された地上6階の建物がアパートになった。地元の人は「ラ・ペドレラ(石切場)」と呼んでいる。洞窟のような入口。中には吹き抜けが作られている。一つとして四角な部屋はない。クレメンティーナ・リスカノさんのお宅を見せてもらった。打ち寄せる波のような曲線が天井にある。ガウディは家の環境が人を育てると信じていた。

●オランダ
 1平方kmの平原に19の風車がある「キンデルダイクの風車群」。高さ18m、250年前の創建当時と変わらない佇まい。風車の中では水車が回っていた。オランダは国土の4分の1が海面より低いので、水車は水位が上がって川の水が溢れそうになると汲み上げて排出し、農地や牧草地を守ってきた。岡田理江さんが案内。
 コック・ファン・デン・ベルクさんの風車(お宅)を訪問した。入るとすぐにキッチンと台所。5階建で、風車が回りだすと大きな音がするそうです。電気式のポンプは停電になると使えなくなるから風車は必要だそうです。風車の位置は360度回転する。布をかけるのも大変な作業。強すぎてもいけないし、弱くてもいけないそうです。

●ハバナ
 旧市街が世界遺産。ハバナは16世紀〜19世紀はスペインの支配下にあり、バロック建築が数多く残っている。かつての大邸宅を改造して20世帯の家族が住んでいた。1DKの細長い室内でした。岡田理江さんが案内。19世紀にアフリカから70万人の奴隷が連れて来られた。砂糖の生産のために強制労働させられた。その中で祈りの儀式が重要となり、太鼓の音楽が心を癒した。19世紀末にスペインの植民地支配が終結し、人々はハバナに集結し、新たな音楽が発生した。融合した音楽は「ソン」と呼ばれた。そこからさらに多彩な音楽が生まれた。

●インド・ダージリン地方
 ダージリン・ヒマラヤ鉄道は世界遺産。120年以上続く世界で最も古い山岳鉄道の一つ。わずか2両編成で高低差2000mを走る。19世紀末にイギリスが造った。当時は細く険しい山道を通るしかなかった。当時は牛車や籠に乗って行き来していた。イギリスは紅茶の栽培を始めた。これを安全に大量に運ぶために、1881年開通した。20世紀半ばインド独立後、車社会到来で、トラックに代わった。沿線の住民たちは思わぬ利用法を考えた。通学の際に子供たちは駅でもないところから飛び乗る。伝統を引き継ごうとしている若者はミラージュ・ビスワカルマさん17歳。


テレビ番組「探検ロマン世界遺産 ベルギーのグラン・プラス」

 2006年10月28日放送。岡田理江さんが案内。ブリュッセルの中心にぽっかりと開いた広場がある。19世紀ビクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場だ。」と言ったグラン・プラス。15−17世紀の中世の建築が織り成す360度の美の空間。

●ブリュッセル
 市街地を路面電車が走る。そこから歩いてグラン・プラスに向かう路地には職人の町ブリュッセルならではの店が並ぶ。繊細なデザインの伝統のチョコレート。いろいろな形のクッキーは100年前の木型で作る。シナモンの香りがするそうです。路地の先にグラン・プラスの塔が見えた。
 360度中世以降の豪華な建築で囲まれた Grand-Place 。縦110m、横65m。広場の南には広場の象徴15世紀に建てられたブリュッセル市庁舎 Hotel de Ville で、ヨーロッパで最も美しいゴチック建築の一つ。そびえる塔は高さ96m。モチーフはブリュッセルの力を象徴した「燃え上がる炎」。かつてブリュッセルはいろいろな国に統治された。表面に並ぶ像はその歴代の支配者と婦人達。中でもブリュッセルが頂点だったのは16世紀で、支配者はスペインのカルロス1世だった。
 市庁舎の向かいに豪華を競うように建つ建造物「王の家 Maison du Roi」と呼ばれてきた。カルロス1世の時代に税金などを取り仕切る役所として作られ、王室の仕事がここで行なわれた。飾られたブロンズ像はカルロス1世とその親族達。石のレース細工と称えられる細やかな装飾。王の家は19世紀後半に再建されゴシック様式の優美な姿が蘇った。

 西には縦に細長いいくつかの建物「ギルドハウス」が並ぶ。職人や商人の同業組合(ギルド)は自らの集会場を飾り立て、その豪華さを競った。壁から屋根まできれいなレリーフがいっぱい。ギルドハウスの装飾はそれぞれの職業を表わしている。月や星の飾りは「船乗りのギルドハウス」。屋根の形は後ろから見た船の形になっている。天使が口から出している金色のものは、船をすすませてくれる風。「肉屋のギルドハウス」の屋根の上の女神像の頭には牛の角、膝には羊を抱えている。柱に植物の蔓が巻きついている建物は「ビール職人のギルドハウス」で、ホップを意味していました。かつてブリュッセルのギルドは100近くあったという。17世紀のグランプラスの絵には1000人近い商人や職人がパレードをしている姿が描かれている。
 東にはギルドの力を示す建物がある。金箔の柱が20本、ギリシャ神殿を思わせる豪華な建物。正面に並ぶレリーフがその証しで、「石工のギルド」、「粉屋のギルド」がわかる。空から見るとこのギルドハウスは6つの建物が合体してできていることがわかる。

 広場には食料品、日曜品などが販売されていた。当時から人気だったパン屋の商品は伝統のワッフル。クリスマスには飛ぶように売れたそうです。元々は市民が集う普通の広場だったが、15世紀以降、世界一豪華な広場へと変貌を遂げた。理由はなぜか?市庁舎の広間にはマリア・テレジア、カルロス1世、ナポレオン肖像画が多く掲げられている。ブリュッセルは紀元前はローマ帝国、5世紀はフランク王国、15世紀はブルゴーニュ公国、16世紀はスペイン王国、18世紀はオーストリア・ハプスブルグ家、18世紀フランス帝国となっていた。ブリュッセル市歴史課のマドレーヌ・カンタールさんは、天井にある塔の絵を示しながら、戦闘や貧困の象徴の悪魔に戦う市民の姿を説明してくれた。そのリーダーとなったのがギルドの商人や職人たちだった。人気商品を作った。
 歴史研究家のヤコブス・ルールさんがグラン・プラスから600m離れた16世紀の建物の地下の遺構を案内してくれた。迷路のように広がっているが、発掘により全貌が明らかとなった。カルロス1世の宮殿で、当時の絵画には王の周辺に置かれていた。絵だと思われたが、タペストリだった。ギルドの職人たちは名画のようなタペストリーを製作していた。歴史研究家のポール・デ・リッデルさんは、ヨーロッパ中の王侯貴族から爆発的な人気を集めたと語る。その最高の技術は自らの権威を示すのにうってつけだったから。
 ブリュッセルの郊外にある織物工場では、今でも当時の技法を受け継いで織物が作られている。「オーデナル・デ・タペストリー工房」では、縦に張った白い糸にカラフルな横糸を通し絵柄を作る。横糸には高価な羊毛や金が使われ、全て手染めで色がつけられた。かつては巨大な織機に5人の職人が座り、いっせいに1枚の作品を仕上げた。完成までに3年を費やすことがあったという。中でも当時の職人が極めたのは「アシュー」という技法。2色の異なる横糸を交差させ、色の接点を微妙に変化させて見せた。絵画に劣らない陰影がアシューの技術で表わされた。ある絵の下絵を描いたのはバロック絵画の巨匠ルーベンスだった。タペストリーの価値は当時、城が買えるほどだったという。職人達は隅に自分たちの町の名を「B B」と記した。これはブラバント領ブリュッセルの意味。この技術はブリュッセルに巨万の富をもたらした。市庁舎の式典の間に高級な衣服をまとった7人の肖像画がタペストリーとして掲げられた。参政権が与えられた人で、タペストリー職人、ビール職人、石工、金細工師などだった。彼らは町の自治権を獲得した。自由を手にした職人たちは町の広場を最高の技術で飾った。世界一美しい広場グラン・プラスの誕生です。そして塔の一番高いところに悪魔を倒した「大天使ミカエル」の像を飾った。
 祇園祭りの山車飾りとして200年以上受け継がれてきたタペストリーが16世紀にブリュッセルで作られたものだと判明した。BBのマークがある。

 しかし、マリア・テレジアやナポレオンはギルドがこれ以上権力を持つことを警戒し、全てのギルドを解体したが、新たな人気商品レースが生み出された。原料の亜麻が豊富に取れるブリュッセルでは、昔から女性の手仕事としてレース作りが行なわれてきた。朝から晩まで働いていた女性たちは、途中で眠ってしまわないように、恐ろしい数え歌を口にしていた。デュセスという新たな技法を開発した。花や花柄を最初に編んで、最後にこれをつないでいく。これによりはるかに模様は複雑になり、形も自在になった。レースを肩にかけるだけで豪華な衣装にもなった。ヨーロッパの王侯貴族がこれに飛びついた。従来の木綿にはない上品な輝きで、宝石と呼ばれ称えられた。マリア・テレジアも多く使った。

 今年8月、大型トラックがやってきて、前日摘み取ったベゴニアやダリアなど花々60万本が運ばれ、広場一面を飾る「フラワー・カーペット」。天気は雨模様だったが、多くの人が参加した。ベルギーはオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つの地域に分かれている。2年に1度開かれるフラワーカーペットにはそれぞれの地域の人が訪れる。翌日、本番の日、雨の上がったグラン・プラスは最高の輝きに包まれていた。


テレビ番組「地球街道 オランダ」

 2006年8月12日、19日放送。城戸真亜子さんが案内。

●アムステルダム
 南部の広場の中心に国立美術館 Rijksmuseum がある。ここに17世紀を代表する画家ヨハネス・フェルメールの作品「牛乳を注ぐ女」がある。思ったより小さいが、きれいな色と柔らかい光の色。「青衣の女」、「恋文」。
 現存する彼の作品は30余点。この絵を見るために世界中の人がオランダを訪れる。城戸さんは中学生の時に青いターバンを巻いた「真珠の耳飾りの少女」を見て、こういう絵を描きたいと思ったという。この少女に会いに来た。

 アムステルダムはインテリアが人気。「ドローグ・アット・ホーム Droog@home 」は環境保護とリサイクルがテーマで、ダッチ・デザインと呼ばれて世界中から注目されている。アイディアとユーモアにあふれている。ビー玉を敷いたベンチは気に入りました。牛乳瓶ランプ Milkbottle Lamp も変わっている。「85電球シャンデリア」。ポリウレタンの子供用椅子「ブロント」(1脚65ユーロ)はぶつかっても子供が傷つかない。

●郊外
 30分も走ると農地。やさしい緑が広がる。干拓により作られた土地で、オランダの国土の4分の1は海面よりも低い。だからオランダにはこういう言い伝えがある。「地球は神が創ったが、オランダはオランダ人が造った。」。そういう干拓の歴史を作ってきたのが風車。風車保存協会の所有物だが、リュート・ファン・リアーさん一家はここに住んでいる。風車は最初は干拓に使われたらしい。350年にできた4階建の風車の中を見せてもらいました。
 干拓地の空気は水分を多く含んでいるので、風景に柔らかい感じが生まれるらしい。

 並木道は木漏れ陽が美しい。城戸さんは水彩画を描きましたが、逆光で描く美しさがわかったと語りました。フェルメールの「デルフトの眺望」の暗い絵の意味がわかったように思います。

●ハーグ Den Haag
 16世紀に議会が置かれて以来、オランダ政治の中心地。賑やかな店「Marsk Maatjes Belegde Brood...」がある。ニシン(1.9ユーロ)を豪快に食べている人がいる。資源が乏しかったオランダはかつてはニシンの交易で栄えた。ナイフやフォークを使わず、尻尾を持って高く上げて頭の方から食べるのが食べ方。酢漬かと思ったら、塩水に漬けただけの生だと、ワーリッド・ハムルニさんが説明してくれました。
 マウリッツハウス美術館 Mauritshuis に「真珠の耳飾りの少女」がある。17世紀の貴族の館を利用した美術館。この絵は人をひきつけるものを持っています。この美術館にはもう1枚フェルメールの絵がある。20世紀を代表するフランスの小説家プリーストは「ハーグの美術館で、「デルフトの眺望」を見てから、私は世界で最も美しい絵を見たのだと悟りました。」世界一の風景画と言われるその絵はフェルメールの故郷デルフトを描いたもの。彼の風景画は2点しか残っていない。絵自体が光っていると城戸さんは言います。
 パノラマ・メスダグ Panorama Mesdag はたった1枚の絵のために建てられた美術館。作者はヘンドリック・ウィレム・メスダグ(1831-1915)で、360度ぐるりとまわるキャンパスは、高さ14m、横120m。9人の仲間たちの力を借りて4ヶ月かけて、この作品を仕上げた。そこに描かれているのは1880年代のハーグの街並み、北海の真珠とうたわれた美しい海岸スヘフェニンゲンの風景。観客はこの舞台を一周しながら、その光を楽しむ。この作品には外の光を利用した仕掛けがあった。人工の照明は一切使われていないので、時間によって見える陰影が違う。

●スヘフェニンゲン
 1880年代は静かな漁村だったが、今ではオランダ一番のリゾート地。しかし柔らかい光がそこにあった。

●デルフト Delft
 オランダ南西部。運河が縦横に走る、1km四方の小さな町。フェルメールは43歳の生涯のうち、この町から離れることはなかったという。この街はオランダ一美しい街と言われる。
 14世紀に建築された「新教会 Nieuwekerk ?」は街のシンボル。ここにはオランダ建国の父と言われるウイレム1世が埋葬されている。1632年に生まれたフェルメールはここで洗礼を受けた。教会の塔には誰でも登れる。途中から木の階段になり、時計回りから反時計回りに変わる。上からの風景は素晴らしい。
 フェルメールが描いた「デルフトの眺望」は、新教会の南西にあるスピーダム港から描かれたもの。350年前にここから描いたいのです。


テレビ番組「グランド・グルメ、ヨーロッパ食材紀行、大地が生むチーズの恵み、オランダ」

 2006年6月11日放送。NHK制作。
 チーズ造りは昔から有名で、オランダ人の誰もがチーズを愛している。パンと出されるチーズは食卓に欠かせない。平らな大地が続く北オランダのアルクマール周辺は、緑の牧草地が広がる。一人あたり年間15kgのチーズを消費する。オランダでは50種類以上のチーズが作られている。農家のアリー&コリー・バルトゥスさんのところでは市販もしている。おいしいチーズを作るには生の牛乳を使う。800リットルのタンクで29度で凝固剤を加えて30分、「凝乳」ができて32度に上昇させ、凝乳を集め空気を入れないようにして型に入れる、3時間の内に3回ひっくり返し、重しをして12時間寝かせる。塩水につけて48時間置いて、風味がでて外側が固くなり、殺菌される。棚に置いて塾成するが、毎日ひっくり返す。オランダのチーズ売上は年間5500億円で、60%は輸出。
 アルクマール市の中心マルクト広場では4〜9月毎週金曜の朝にチーズ市が開催され、検査官により品質がチェックされる。独特の荷台にのせて運搬する人たちがいる。
 アルクマールから東に12kmのオーストフイゼン村にオランダの伝統を守る一人の女性アンティア・コール・バカーさんがいる。金曜日になると、家庭料理の代表格「じゃがいもを使ったチーズ・シチュー」を作る。昔は金曜日には肉を食べなかったので、これを金曜日に食べた。じゃがいもを茹でて押しつぶし、温かい牛乳を加えて、おろしたチーズを少しずつ加える。塩胡椒、ナツメグを好みによって加える。滑らかになれば完成。

 アルクマールのチーズ市で気に入ったチーズを探すシェフのヤッコ・ハウディンガさんがいた。売り買いの交渉に手をたたきあうのが伝統。ヤッコさんのレストランはアルクマールの南西12kmクルメレント?の海沿いにある。古い要塞の一部を使ってレストランにしている。今日作るのは「ハムとホワイト・アスパラガス、チーズ入りキッシュ」。タルト生地を広げ小さな穴をあけ、8分間オーブンで焼く。アスパラガスの皮でスープを作り、アスパラガスの上にかける。まず卵とクリームを混ぜ、塩胡椒を加えよくかき混ぜる。焼いたタルト生地にハムをのせ、アスパラガスを斜めに切ってのせ、古いベームスター・チーズをおろしてのせ、卵とクリームを混ぜたものをかけ、ハム、アスパラガス、チーズをさらにのせ、200度のオーブンで45分焼く。1時間置いて完成。


テレビ番組「【健康21世紀!驚異の乳酸菌パワー2】」

 2004年5月15日放送。徳光和夫、宮崎宣子アナ、ユンソナさんが出演。女性二人がオランダを旅した。日本テレビ製作。 北海道白老町の習志野牧場では生まれたばかりの子馬に乳酸菌を与えている。生まれてから1−2週間の子馬は原因不明の重度の下痢で死亡するケースがある。腸管から栄養が吸収されないので、栄養失調で死亡する。ところが乳酸菌を与えるようになってから、餌を食べる量も増えて丈夫になったという。腸内に善玉菌が増えるためらしい。平成15年の高松宮杯で優勝したビリーヴも乳酸菌で育った。
 乳酸菌はメソポタミア文明のシュメール人が描いた、紀元前3000年の絵にも製法が示されている。発酵乳については、紀元前6000年に遡る。エジプトでもクレオパトラが美容のために牛乳風呂に入っていたが、乳酸菌風呂に入っていたことが予想されると、信州大学名誉教授の細野明義先生は言う。
 乳酸菌は35億年前から存在している。現代人は健康に不安な人が多いが、ストレスによって腸内のバクテロイデスという菌が増えることもわかった。オランダはチーズが一人当たり年間17.6kg、ヨーグルト22.6kgと日本人の1.9kg、7.6kgを大きく上回る。

●オランダ・アムステルダム
 市場に行くとチーズを売っていた。唐辛子入り、スパイス入りもある。オランダを代表するのは、ゴーダチーズ。円柱型のは20kgもあった。水牛のモッツァレラチーズの生ハム巻きもあった。ゴーダチーズのにんにくとシェリー酒ソースも楽しんだ。お魚屋さんに、日本語のうまい人がいた(笑)すごい体力がある人を聞いたら、クヴェンツヘールのヤンハーリングを紹介してくれた。
 スーパーに行ってみたが、ゴーダチーズは500gで3.2ユーロと日本の5分の1。クリームチーズのようなデザートのクワルク Kwark という乳製品、カスタードのようなフラー Vla などの乳製品が100種類以上もあった。
 オランダ人は背も高く20代の平均身長は男性183.4cm、女性は170.5cmで世界一。日本人は171.5cmと157.6cm。

●クヴェンツヘール
 チューリップ畑の中、ヤン・ハーリングさん(39歳)に出会った。宮崎さんとユンソナさんは両腕にぶらさがってみました(笑)持ち歩いている食べ物を見せてくれました。パンケーキ、ヨーグルト、スパゲッティ。伝統のスポーツを見るために、リンスホーデンを勧められた。

●リンスホーデン
 フィーエルヤッペン Fierl Jeppen という棒を使った、運河跳びの競技。ジャンプして棒をよじ登り、運河を越える競技。遠くまで飛ぶにはかなりの腕力が必要。そこにいた女性の一人の家を訪問した。チーズパンケーキをいただいた。冷蔵庫の中はチーズとヨーグルトでいっぱいでした。

●アルクマール
 毎週金曜日にはチーズ市が開催される。チーズ製造名人のアーリ・バルタスさん宅を訪問。遠方からも買いに来るそうです。家庭料理をいただきました。酢キャベツ・挽肉・マッシュポテト・チーズで作る「酢キャベツのチーズ焼き」。
 農地の60%以上を酪農に使われているオランダでは、牛乳生産量は年間約110億kg。その半分はチーズなどに加工される。

●フランス・パスツール研究所
 研究部長のブルーノ・ポット博士に話を聞いた。1990年代になってからヨーロッパでもプロバイオティクス研究が注目されはじめた。プロバイオティクスとは胃液で死なず、生きたまま腸に届き、腸内や体内の環境を整える乳酸菌を代表とする微生物のこと。日本のプロバイオティクスの研究がヨーロッパの研究に多大な影響をもたらした。

●腸まで届く乳酸菌
 その日本での研究は京都大学の代田稔医学博士が行なっていた。乳酸菌は善玉菌として活動し、悪玉菌の増殖を防ぎ、腸内の環境が整って、栄養素の吸収が良くなる。さらに免疫細胞を活性化する働きもある。代田さんは胃酸で死なずに腸まで届く、ラクト・バチルス・カゼイ・シロタ株を見つけた。大腸菌の繁殖も防ぐことがわかった。
 新人のバスガイドさん75人に聞いてみると、半数以上が便秘で悩んでいた。便秘をあなどってはいけませんと平塚胃腸病院の平塚秀雄博士は言う。放っておくと大腸ガンをはじめ、いろいろな病気を引き起こすことになるそうです。75人を2つにわけて、乳酸菌を飲んだグループと飲まないグループに分けて調べたところ、3日目でほとんどが改善した。1週間で見ると、飲んだグループは排便回数が49%増え、飲まないグループは10%しか増えなかった。他にも目覚めがよくなった、頭痛がなくなった、お肌がきれいになった、などが報告された。免疫力については、NK活性では飲んだグループは26.2から+12.3、飲まないグループは22.9から+5.2でした。ドライバーの人は特にストレスが溜まるが、飲む前と比べると夕方31だったのが、43になっていた!腸内のマクロファージが乳酸菌を食べて、NK細胞を活性化する物質を出す。活性化したNK細胞がマクロファージと一緒にウィルスやガン細胞を攻撃する。


テレビ番組「旅サラダ」2001年10月は梶原真弓さんでベルギー

 大きさは九州よりもひとまわり小さい国。チョコレートやワッフルでも有名。

●ブリュッセル
 1000年の歴史。代表するのはグラン・プラスという広場。世界で最も美しいといわれている世界遺産。天をつきさす視聴者。ブラバン公爵の館、王の家(市立博物館)などが囲む。片隅にセルクラースの像があるが、触ると幸せになれるという。
 ワッフルを食べている人が多い。「ダンドワ」リエージュ風(1個60BF:180円)かブリュッセル風(1個110BF:330円)の2種類がある。日本で流行っているのはリエージュ風。あつあつに粉砂糖をかけて食べる。軽い!
 Godiva 以外にもチョコレートのおいしい店は多い。Wittamer(ヴィタメール)もその一つ。1日に決まった量しか作らない。お勧めのものを試食させてもらった。ヴァニラ・フレッシュクリーム!など70種類。好きなものを選んでグラム数で値段がきまる。20粒で1500円弱でした。日本で買うと1個250円らしい。
 1846年に作られたショッピング・アーケード。空が透けて見えるアールヌーボー形式。Delvaux(デルヴォー)という王室ご用達のバッグ屋さんによってみた。7〜16万円くらい?チョッキ型バッグもあった。小物も充実。
 ホテルは「ル・ディッセティエムDixeptieme」17世紀の貴族の邸宅だった。ブリューグルという部屋。スィートかな?キッチン付き。朝食付きで13800BF(41400円)。このホテル24部屋全てにしこうが凝らされている。リピータが多い。2万円くらいからある。
 小便小僧。王の家(市立博物館)に小便小僧の衣装コレクションがある。600点以上。フランスの王様が衣装を送ってから。
 ビール。グラスの形がばらばら。銘柄によってグラスの形が違う。ブリュッセルで一番種類の多いビアカフェ「ル・ビエール・シルクBier Circus」バーのような感じ?200種類ある。グラスも200種類。クー・ド・シャリュー90BF(270円)を飲んだ。黒ビール?
 ウルティーム・ハルシナシー というレストラン。内装もアール・ヌーボー調。ル・カルボナード・フラモン450BF(1350円)は牛肉。ベルギー料理の代表的なもの。
 夜はグラン・プラスはライトアップ。とてもきれいで宝石箱みたい。

●アントワープ
 ブリュッセルから電車で30分。人口50万人。駅は素晴らしい。国の重要文化財。19世紀末から10年かけてつくられたらしい。昔から商業都市として栄えてきた。今はモードの街として注目されている。街全体がブティック街といえる。ウォルターというブティック。中は倉庫みたいな奇抜なディスプレイで、商品が置いてないような感じで置いてある。コート8万円、セーター3万、スカート7万円、黒のワンピース4.8万円など。
 19世紀の建物をそのままブティックとしているお店で、アン・ドゥムルスメーステールという。今ベルギーで最も人気がある。黒を中心としたレザー製品などがある。白のムートンのコート10万円。

●ブルージュ Brugge
 世界遺産の鐘楼の鐘。運河で船に乗って街を眺めてみた。とても美しい街で運河観覧してみた。一人190BF (570円)。安い!ブルージュとは橋という意味で、運河沿いに50の美しい橋がある。川沿いに鴨がいる。見る景色全ての中世の面影が残る。テーマパークみたい。
 レースショップ The Little Lace Shop に寄る。ボビンレースをそこで織っていた。ポンパドールという作品は150時間かかる!24000BF(72000円)。ウェディングベールは53000BF(159000円)。
 ホテル・アウド・ハイス・アムステルダムはオランダの商館だった。スィートで赤が基調の部屋。目の前は運河でとてもロマンチック。朝食付きで12500BF(37500円)。

 自転車であたりを散策。可愛い橋をいくつも渡る。北に向かう。運河沿いに続く菩提樹の並木!これはすごい!風がとてもきもちいいらしくて、北に7kmのダムに着いた。1日1000円以内で自転車は借りられる。

●ダム Damme
 並木道の終点。可愛い街並み。教会の鐘楼に登った。おとぎ話に出てくるような箱庭のような街。まわりは牧草地。もうすぐ北にオランダとの国境があるので、足をのばしてみて、国境を越えた。

●スライス Sluis
 オランダ内。街のはずれに風車がある。中はカフェになっている。Cafe De Brak ドゥ・ブラック。ここでアップル・パンケーキ12.5ギルダ(750円)をいただく。アップルとシナモンの香り。くるくる巻いてから食べる。この粉は風車でひいたらしい。1739年から動き続けているらしい。

●イェルスケ Yerseke
 さらに北に向かう。小さな港町。ムール貝の産地として有名。ミシュランの2つ星レストラン「ノレット・ヘット・レイメールスワール」Nolet Het Reymertswale で、「ムール貝のワイン蒸し」をいただく。バケツ半分くらいで31.95ギルダ(1800円)。ネギとセロリが味の決め手とか。今まで食べていたムール貝とは全然味が違うらしい。

●アルデンヌ地方
 ベルギーの南部。豊かな自然。アルデンヌの森と呼ばれている。中世のたくさんのお城が建っている。ワルザン城、ヴェーヴ城。アンブヴォワ城は特にきれいというので有名。人がまだ住んでいる。ほとんどを占めるのは、華麗な庭園。色とりどりのお花がとてもきれい。
 中世のお城がホテルになっているのがシャトー・ダッソンビル。オーナーは17世紀の古城を買い取ってホテルにした。55万平方mと広大!豪華なサロン、シガールーム(シガーバー)、などしっとりとしている。A Taryという部屋は近代的な感じで明るくロマンチック。窓にはお花。外には緑の庭が広がる。森の中を散策。お城で飼っているロバ?もいた。1泊朝食付きで11295BF(34000円)。
 ホテルでディナー。フォアグラのグリル、ブルターニュのエビ・ポテトのバター焼き添え、白身魚のムニエル・レモンジャム添え、ハトのオーブン焼き。フランボワーズとアイスクリーム、ホット・ブラック・チョコレートケーキのオレンジソース添え。以上が「黄金の鍵コース」3200BF(9600円)。お姫様気分を満喫できた。

●SPA スパ
 近くに可愛い街があるというので、行ってみた Spa スパという街。これがスパの語源になっている街。ローマ時代から栄えていて、今でも源泉が出る。温泉の源泉で飲んでみた。炭酸水のような味らしい。飲料代 60BF (180円)。
 Le Thermes de Spa レ・テレム・ド・スパに行ってみた。立派な内装。長期でその人にあったプログラムをしてくれる。今回は4種類体験コースで、3500BF(10500円)。皮膚がパチパチしている。

●アン・シュール・レッス
 子供に大人気の街。ミニトラックに乗って出発。野生動物公園で自然に近い動物を見るベルギー版サファリパーク。馬がいたが子供にしかいかない。鹿、猪、オオカミ、オオヤマネコ、クマ.

●デュルビュイ Durbuy
 世界で一番小さな街?というキャッチフレーズの石造りの建物の街。絵本の中のような街。人口500人なのに、たくさんの人が押し寄せるという、オーベルジュ「ル・サングリエ・デ・ザルテンヌ」Le Sanglier des Ardennes サングリエというのはイノシシという意味。全室内装が違うという部屋は1泊朝食付き4240BF(12270円)。暖色系の部屋。
 有名なイノシシ料理を食べる。狩猟が解禁になる今の時期しか食べられない。イノシシのロースト968BF(2900円)、柔らかくて、ソースもフレンチ風らしい。デザートは5つの小さなグラスデザート 443BF(1330円)。5つには、ピスタチオのクレームブリュレなど。最後にシェフが各テーブルをまわる。

●ロシュオー Rochehaut
 ベルギー最南端の可愛い、緑の渓谷に包まれる村。小さなホテルに宿泊。ミッシェル・ボリューさんとパトリシアさん経営の3つ星のオーベルジュ・デ・ラ・フェルメ Auberge de la Ferme。外も可愛いが、中も可愛いし明るい。サロンでは気軽にお酒が楽しめるようになっている。
 18号室。きれいな部屋。ルームチャージ朝食付き 3000BF(9000円)。ジャグジー付きですてきな部屋です。安い!
 地下には自慢の世界中から集めたワイン35000本がある。奥にはカウンターがあって、さらに奥には自家製のワインがある。試飲して気にいったら購入できる。また、アンティックのトラクターをコレクションしていて、ギャラリーを作っている。1907年のからある。
 ジープみたいな緑色のトラクターに乗って牧場を案内してもらう。牛が多い。絶景も見せてもらう。巨人の墓と呼ばれている蛇行した川と緑の山が織り成す風景を見る。そこで地ビールをいただく。
 夕食は前菜はアルデンヌ・ハムの自家製サラダ、カモのフィレ・すぐりの実ソース(甘酸っぱいらしい)。ティラミスのデザート。コース料理 1000BF(3000円)。遠くフランスからも食事をしにくる人が多いとか。
 アル・ヴィ・ラモン・コルニモンという魔女の人形を集めているお店に行ってみた。この地方では魔女の人形は魔よけとして使われている。手作りの人形を作っているのはローズ・マリー・メルシェさん。音に反応して動く魔女もいる。いろいろな表情の魔女と、いろいろな衣装の魔女がいる。
 フランボワーズ(木いちご)摘みに畑に行く。フランボワーズ1kg240BF(720円)。
 プラナー(グライダー)に乗る。セスナに引っ張られて上空に浮かんだところで切り離す。飛行場とは思えないようなところから離陸。エンジン音もなく、鳥になったような感じで静かに緑の山の上空を滑った。プラナー体験1500BF(4500円)。


チョコレートの話

【10月5日の日経新聞にチョコレートの話】

 畑博之さんがフランスのチョコレートのクラブの日本のを代表して書いて いる。日本の会員の審査も厳しい。
 Godiva のチョコでさえ70点しか取れないという。他にはルノートル、 ペルティエ、ダロワイヨは今では有名になった。もう引退してしまったが、 ミッシェル・クデール氏が作った「コワントロー」は日本の会員がみんな 満点をつけたらしい。今はフィリップ・ドゥムラン氏が継いでいる。
 スイスにはトイスチャーという板チョコがよかったが、大量生産するよう になってから落ちたらしい。
ショコラ愛好者クラブジャポン会長というらしい。
http://www.chocolat-jp.com/news03.html


テレビ番組「ベネルクス三都物語〜素顔のヨーロッパを求めて」

 2001年1月3日放送。KBS京都制作。喜多嶋舞さんが案内。16世紀スペイン から独立したオランダ、19世紀独立したベルギー、ルクセンブルグを歩い た。

●アムステルダム
 スキポール空港。成田の倍の大きさ、ロンドン、パリ、フランクフルトに 次いで世界で4番目に大きな空港。買い物種別にわけてお店があり、カフェ やレストラン、託児所、花屋なども多い。「アールスメア花市場」はスキポ ールの近くで、年間42億本売買されている。競り落としは10秒!
 オランダ政府観光局 http://www.holland.or.jp/ が有用。アムステルダム 運河観光船で運河から観光した喜多嶋さん。アムステルダムは東洋の物資が ヨーロッパに入ってくる港として発展し、産業、工業などの学術も花開いた ところで、レンブラントも17世紀に活躍した文化の街。
 キンデルダイクの風車群(世界遺産)、海抜0mなので風車も発達した。 今、地球温暖化で危機感を持ち、環境を大切にしている。それが自転車と トラム。自転車は国民一人当たり、1台で、自転車王国と言われている。運 河はオランダ東インド会社の遺産。
 骨董街のスピーゲル街には東洋の品が多くある。オランダ人の第2の国民 的料理は、今でもインドネシア料理である。葉巻などの店もまだ多い。オラ ンダといえば、ビールという印象が強いが、それ以上にグラスにつがれた最 初の1口は手を使わずにすすること!が礼儀とか?

 アムステルダムの素敵な船の暮らし。ハウスボートというのがある。ピア ニスト橋本京子さんを訪ねる。ガス・水道・電気、など普通の家と変わらな い。湿気が多いらしい。何故ここに住んでいるかというと、ピアノの練習を してうるさいから出ていってくれって言われたためらしい。
 自転車屋「イッツ・マネチェ」にやってきた。自転車を列車に積むとお金 がいるので、折りたたみの自転車だと取られないから、みな折りたたみだと か。1台数十万円の自転車もある。
 子供専用弁護士「キンダーオフィス」1985年世界初。親の離婚に関す るものが一番多いとか。児童書専門の店がオランダには必ず街に1軒はある そうだ。Jip Yan-ne-ke で有名な Annie M.G.Schmidt さんの絵本は国民 的に有名。結婚せずに一人息子のフィリップ・フォンダインを育てあげた。 彼が書き始めたのがユップ&ヤナケ。そのフィリップさんを訪ねた。彼は 「ミヌス」という物語が母親の作品の中で一番好きだという。日本の人に、 Enjoy your Life! と言っていた。1995年、彼女は84歳で亡くなった。

●ライデン
 オランダ最古の大学のある街。レンブラントの生家のあった場所もあり、シーボルト・ ハウスもある。昔から日本人留学生が多くいたらしい。建築師吉良さんはア ムステルダムに事務所を持ち、国家公務員である。シーボルトハウスを修復 した。国立民俗学博物館の日本コーナーにはシーボルトの持ち帰ったものが 置いてある。賢・フォスさんは2世。ライデン大学付属植物園は1575年 創建され、シーボルトもここで学んだ。ここの付属植物園はヨーロッパ最古 の植物園で1587年作られた。日本庭園もあるが、これはシーボルトを しのんでつくられた。シーボルトはおたきさんとの間においねさんという娘 がいた。大村益次郎とつきあっていた人ですね。シーボルト事件で帰国を 余儀なくされて、大好きなアジサイを持ち帰り、オタクサという名前をつけ た。これはおたきさんという名前から由来している。チューリップはトルコ からオランダに伝わった。当時、赤い花がなかったので、窓辺に赤い花を 置くのがステータスになったらしい。オランダにはチューリップ専用の花器 がある。

●北部フリースランド州
 オルデホーフェ斜塔。フリージアンという人々が住んでいる。ここの名物 は牛、ホルスタインの原種がここから広がっていった。フリージアンダンス は独特の民族衣装とダンス。彼らは紀元前400〜600年頃にこの地に 住みついた。堤防を築き、干拓をしてきた。


●ブリュッセル
 ホテル「メリア・ブリュッセル」に宿泊。紀元前57年、ケルト語で「 勇敢なる戦士」という言葉ベルガエからベルギーという名はきている。フラ マン人とワロン人の対立と融合でこの国はできた。母国語も持たず、オラン ダ、フランス、ドイツ語などが公用語。フラマン語を話すフランダース地方 、フランス語のワロン地方、混合語のブリュッセルからなる。1830年に 独立、ベルギー王国となる。
 ベルギー公園、自由大学、グランプラスが紹介された。グランプラスは 中心にあり、ビクトル・ユーゴが世界一美しい広場だと言った所。ブリュッ セルとは「湿地帯にある砦」という意味。紀元979年に領主ロートリンゲ ン公がここに砦を作った。中世にブラバン公が繁栄の基礎を作った。
 小便小僧(別名ジュリアン君)は敵の放った火を消したブラバン公の王子 に由来するとか。ルイ15世の家来が盗んだところ、市民がデモをして返し てもらった。その時のお詫びにフランス側が金刺繍の服を贈ったのがきっか けで、多くの服が寄贈されている。
 ギルドハウス。様々なギルドを守る守護聖人。中にはビール聖人「アーノ ルド」もいる。ビールの種類の多さでは世界一。ホワイトビール、レッドビ ール、ブラウンビール、など個性的なものが400種以上ある。

 ビア・カフェ「ル・ロイ Le Roy」ベルギービールを気軽に楽しめるビア カフェ。うさぎのビール煮、牛肉のビール煮などビール・メニューもある。 ビーフ・ストロガフみたいな味らしい。ビールの味はしないらしい。イロ・ サクレ地区はブリュッセルの胃袋と言われている。「上海」という店もある ほどで、肉屋通りはレストランばっかり。他にはハーブ通り、肉野菜通り、 バター通り、などがある。 Aux Arcades というレストラン?でスズキのク リームソース煮、ムール貝のトマトソース・グラタン、三色ケーキをいただ く。
 スーパーマーケット Match へ行く。食材を買って、日本・ベルギー料理 比べをする。エレーヌ・ブァンデス・ベルヴィーさん。一般家庭で作られて いるシャンピニオン・ソースのステーキ。舞さんは肉じゃがを作った。

●アントワープ
 ブリュッセル中央駅から電車でアントワープに。気持ちいい旅。 ノートルダム大聖堂は「フランダースの犬」の舞台。ルーベンスのキリスト の昇架、キリストの降架などがある。
 中央駅近くのダイヤモンド街は世界最大のダイヤモンド取引所。4つの 取引所と1500以上の関連会社がある。16世紀から独占しており、アン トワープカットというカッティング技術が発明された。5カラット1650 万円のダイヤが店で売られているのが紹介された。日本語がOkだった。 オーガニック・レストラン Lombardia 自然食品の店だが、おいしいらしい。 マヨネーズも大豆でできていて、寒天も。ソーセージも豆でできていた。

 フランダース・デザインが最近、注目されている。ファッションの世界か ら始まった。1980年代アントワープ王立アカデミー・モード科を卒業し たアントワープ6人衆の世界的な成功でインテリア、彫刻まで遊び心いっぱ いの芸術が流行っている。2001年世界初のモード博物館がオープンする 。有名なドリス・ヴァンノッテンやブティック Louis などたくさんのブテ ィックがある。ブティック Ann Demeulemeester に入ってみた。喜多嶋さん は本当に気に入ったらしい。オーダーメイド専門店「オブ・セッション Obsession 」は家具のオーダーメイドの店。
 アントワープ王立アカデミー・モード科の存在が大きい。ベロニック・ クランキーノをはじめ有名になっている人が多い。それを支えていかなけれ ばいけない。今や世界からこの学校へ生徒が集まってきていると先生が言っ ていた。


●ルクセンブルク大公国
 ベルギー、フランス、ドイツに囲まれた国で、2600km2の国。 963年にアルデンヌ地方の領主が城壁を築いたことから始まった。ルクセ ンブルグとは「小さな城壁」の意味。陸のジブラルタルと言われている。城 壁と橋は世界遺産で、古市街と新市街は橋で結ばれている。金融王国でもあ る。ノートルダム大聖堂や大公宮が紹介された。
 川に面した岩壁を城壁にうまく利用している。その下には18世紀にオー ストリアによって作られた地下要塞とボックの砲台がある。上下する石段も ある。これは観光コースになっていて人気らしい。
 旧市街の地下教会と呼ばれる小さな聖堂が城砦の下にある。バプティスマ のヨハネに捧げられたこの教会には、不思議な聖母マリアが祭られている。 「黒いマリア」ペストが大流行した中世にそのことを忘れないために作られ た。
 ホテル The Royal は5つ星。レセプションや会議に対応できるようにな っている。リーガロイヤル系のようです。ゲランの本格的なエステもある。 メインダイニング「ラ・ポーヌ・キャレル」は創作オリエンタル料理のレス トラン。「季節の野菜スシ風」ジャガイモがシャリでトマトがネタというよ うな食べ物。「鶏肉のタイランド包み焼き」おいしいらしい。デザートは 「リンゴのキャラメリゼ」

 一致団結。1944年ベネルクス協定ができ、EECへの原型となった。 外国資本をどんどん導入し、ヨーロッパのヘソとして金融大国となった。そ れがECとして発展していっている。
 ECを生んだのは、ロバート・シューマンで、ルクセンブルク出身で、 戦後は「シューマン・プラン」を発表し、それがECへとつながった。ヨー ロッパの人口の1000分の1だが、1000年の歴史をもつ、文化的には 多国籍で、政治は安定している国である。


テレビ番組・奥山佳恵・西田尚美の「日本とオランダの絆、オランダロマン冬紀行」

 テレビ愛知制作の番組。2000年2月に放送されたのかな?

●アムステルダム
 西教会から街を望む。高さ85m。運河もきれいに見える。山が見えない。北方のベネチアと呼ばれる。街は自由と寛容の精神にあふれている。ダムロックストリートを通って、ダム広場へ。ここはアムスのヘソと呼ばれ、いろいろなことをしている人がいる。
 博物館や美術館をボートが結んでいる。レンブラントの家もある。船を住まいとするハウスボートもある。運河は5つのメインなものがある。生ニシンの塩漬けがオランダのファーストフードらしい。尻尾を持って、上から吊るすようにして頭からフライ?を食べる。しょっぱいらしい。あまり大量に口に入れるとたいへんなことになる。
 チーズの店。日本のおかきとかも置いてあった。オランダといえば、ゴーダチーズ。鎖国時代に輸入されている。他にビリヤード、写真、チューリップなども入っている。
 アムステルダム中央駅。東京駅はこれを真似ている。もともと東京駅は沼地の上に作られた。アムステルダムに似ているから真似たらしい。八重洲というのはリーフデ号で来たヤン・ヨーステンという人が住んでいたのでなまってヤエスと言われるようになったらしい。
 涙の塔。中央駅の正面に15世紀に立てられた塔。当時港の突端にあり、航海に出る男たちを女たちが見送った。今はVOCカフェとなっている。VOCとは東インド会社のマークだった。
 街でお菓子屋。ドロップは真っ黒だったり、真っ青だったりする。歯みがきの味らしい。グミっぽい食感。ドロップもコーヒーもオランダから入ってきた言葉。クロケットはコロッケのことで、明治時代に入ってきた。オランダのコロッケは肉が主、日本はじゃがいもが主。
 ヴァン・ゴッホ美術館。「寝室」、「ひまわり」。「雨中の橋」などの浮世絵の模写も多い。30歳からの2年間はニューネン?に住んでいた。「じゃがいもを食べる人たち」はニューネン時代の作品。
 オランダ料理のレストラン「アウド・ホランド」(古きオランダ)。エルテンスープ(青豆のスープ:冬のオランダの代表的なスープ)。続いてムール貝。はさむ分でピンセットのようにはさんで取る。

●マルケン島
 自転車が多い。自転車専用レーンが主立った道にはある。二人で自転車でコースを回る。マルケン島。今は細長い堤防で本土とつながっているが、昔は島だった。民族衣装の老いた女性がいた。絵本の世界のような町。
 島からの帰り、モニッケンダムの港。静かな港町。

●キンデルダイク
 たくさんの風車が残っている。世界遺産。日本との関係を象徴するような場所、造船所がある。IHCスミット造船所で咸臨丸が作られたとか。そこに行くが、もうドックはない。1857年の設計図は残っていた。
 運河を渡るはね橋を風車小屋のコックおじさんがおろしてくれた。小屋の中に一家で住んでいる。おじさんはでっかい木靴を履いていた。この辺は海面より2m低いので、毎朝水面の高さを調べるとか。風上に方向をあわせて、羽根に帆を張る。下にいるとすごい音がする。

●フリースランド地方
 30キロにも及ぶ締め切り堤防を車で越えて北側へ移動。愛知県立田村に治水の恩人ヨハネス・デ・レーケの銅像がある。河川の治水工事にオランダ人に優れていることがわかり、木曽川などの三川に堤防を作るように明治政府が依頼した人。
 ハーリンゲンで宿泊。灯台のホテル「ライトハウス・スィート」は真っ白な灯台。世界でも非常に珍しい。部屋はスィートルームが1室だけ。ずーっと階段を上るとやっとドアがあり、あけると部屋。紫色のベッド。350度全部窓。

●チーズ農家
 アムステルダム郊外。牛が多い(当然か)。チーズ造りの手伝いができるらしいカリーンさんの家へ。1泊2日する。朝6時から働くこと。2階の部屋に宿泊。かわいい部屋。夕食はマッシュポテト、キャベツ、ソーセージ、肉。
 倉庫?にゴーダチーズが置いてある。上が3年もの、一番下が3箇月もの。3年ものはカッチカチ。熟成しておいしくなるとか。チーズ造りで難しいのは、ミルクをかきまぜているとできるツブツブの硬さを見極めることらしい。
 ミルクなど暖かい。乳しぼりしている間に牛に餌をやるのが二人の仕事。凝固剤を入れて固まる間に朝食。ヨーグルト状のをしっかりかき混ぜて、水分とチーズを分ける。時間が経つにつれてだんだん分離していく。チーズは弾力がある。親指で触って、チーズのツブがバラバラになるといい。まだ粘りがある場合は、もっとかき混ぜる。完全に水分と分離された。それをザルに取って型に取る。これを機械でプレスして完全に水分を取る。1キロ造るのに10キロのミルクが要る。最後にシールを貼ってゴーダチーズができた。
 鍋をごちそうすることにする。ポン酢のポンは柑橘類を表すオランダ語らしい。ミツカンのポン酢が売ってあった。喜んでもらえた。帰りにスカーフをプレゼントされた。

●ライデン
 日本とゆかりの深い街。ライデン大学がある。日本語学科の学生エリックさんが案内してくれた。芭蕉の俳句「荒波や佐渡によこたふ天の川」というのがビルの壁に書いてあった。
 シーボルトが持ち帰った日本の植物がライデン大学の植物園に置いてある。桜も、けやき、藤、トチノキも、ある。シーボルト記念庭園もある。博物館ナチュラリスにてミュージアム出島という展覧会が開かれている。シーボルトが持ち帰ったものが展示されている。
 シーボルト通り、出島通りとかがある。カフェ・デシマというのもある。マスターは出島という由来を知っていて、古い地図を出してきた。

●ニューネン
 ゴッホが2年過ごした街。トン・デ・ブラウアーさんを訪問する。ゴッホ資料館の責任者。彼が住んだ家も今でも残っている。ここで多くの絵を描いたが、ほとんど捨てられてしまったそうだ。ゴッホが描いた「ニューネンの改革教会」も残っていた。「ニューネンの牧師舎」も残っていた。ここに住んでいたらしい。ゴッホが愛した?女性マルゴット?を冠した通りもある。

●デンハーグ
 ビネンホフという政府機関の入ったビルなどがある。画家フェルメールの足どりを探る。マウリッツハイス美術館。17世紀に生きた画家。生涯のうち30数点しか作品を残していない。好きな作品「青いターバンの少女」。「デルフトの眺望」など風景画は2点しか描いてない。彼はデルフトの街を出なかった。

●デルフト
 340年前にフェルメールが立ったであろう場所に立ってみた。17世紀から続く陶器の工房「ポースレン・フレス」を訪問した。ショールームの青い陶器に興味を持った。中国や日本から輸入した陶器が人気があったので、柿右衛門とか伊万里焼きとかの真似をしたそうだ。


テレビ番組「道浪漫」2000年2月頃は小椋佳でベルギー

●ブリュッセル
 グラン・プラスという広場。12世紀に開かれた市場が起源らしい。周辺には旧市街が広がっている。歩いて5分のところにある小便小僧。この像のモデルは12世紀に敵に向かって小便をした王子がモデルとか。小便小僧に贈られた衣装が建物の中にある。王立古典美術館には1831年に独立した時の最初の王レオポルド1世の像もある。警護は厳しくない王宮は国民といかに親しいかがわかる。今はアルベール2世。今から500年前にカール5世というヨーロッパを治めた有名な王がいた。彼のゆかりの地を訪ねる。

●ブルージュ
 北に100キロ。ホテルはド・テュイルリーエン。部屋の窓からは運河が見渡せる。1泊6950ベルギーフラン(約2万円〜)隣のレストランはデン・ディヴァーといいベルギーのビールを使った料理で、近代になって廃れていたのが最近復活した料理を出す。帆立貝のブラッドブルトマトとカラメル・チコリ添え(ビールが特別匂うというわけではない)。フランドル地方の水の都と呼ばれる。中世の頃貿易の街だった。聖母マリア教会にはカール5世の母マリーのお墓がある。ミケランジェロの聖母像もある。

●ゲント
 ブルージュからゲントまでは30分。列車から降りる時は緑のボタンを押して。ゲントはブルージュのライバルだった街。フランドル伯の城は12世紀にできて今は博物館。上から街を見るときれい。ゲントはカール5世が生まれた街。聖バーフ大聖堂は彼が洗礼を受けた場所。12世紀から400年をかけてつくられた街。フランドル絵画の最高傑作ファン・エイク作の「神秘の子羊」がある。カール5世の生誕記念の展覧会が今開催中。

●ワーテルロー
 185年前ナポレオンはイギリス・プロイセン連合軍の戦いがあった場所。のどかな田園風景の街。

●ブリュッセル
 ワーテルローから17キロなのだが、その間にフランス語圏を通過する。フランス語圏は信号機の支柱の色が白赤色、オランダ語圏の支柱は黒黄色となっている。整備された高速道路はヨーロッパ1すばらしい道と言われている。
 ファルスタッフは1世紀前に建てられたビアホールで、アールヌーボーの発祥地だと言われている。ヴィクトール・オルタが活躍したかららしい。オルタ美術館になっているオルタが住んだ家。アールヌーボー建築が人々の生活に溶け込んでいる。ゴベール作のカリヨン時計。
 ブリュッセルの西のオウデナードのタペストリーは有名。熟練しても1日1つしかできないので、高価。あとレース編みも有名。
 コム・シェ・ソワというレストラン。ベルギーのレストランはとてもレベルが高いらしい。誕生日を兼ねて最高級フランス料理を食べる。ここは3つ星レストランで22年連続らしい。まず舌平目のフィレ・灰色海老のムースリヌ・ソース・オマール海老添え、ここでは魚と肉の料理に限っておかわりができるらしい。ラ・ゴウムの子羊、冬のポテ・マスタードと平パセリのバター仕立て、誕生日用の特製デザートも。花火付き。ベルギーのフランス料理はフランス以上だという人も多い。コースメニューは2980BEF〜(約8500円〜)。リーズナブルな値段!
 エルメスが世界一のバッグはエルメスとデルヴォーだと言ったというデルヴォーはベルギーにある。

●マルシュ・アン・フォメンヌ
 南部アルデンヌ地方。中世から王侯貴族の避暑地として愛されてきた。シャトー・ダッソンヴィルは300年前にルイ14世が建てたお城で今は古城ホテル。55万平方メートル(東京ドーム17個分)で客室30!オーナーはグラシア・ロドリゲスさんで安らぎと静けさに満ちている。何もしないために泊まるのか。

●ブリュッセル
 犬は本当に多い。舗道にある犬のマークは犬用のトイレ。レストランにも犬は入れる。イザベル・デランジュさんは日本に4年住んでいた。ウィッターメールというチョコレート屋さんへ連れていってくれた。犬もOK。防腐剤を使っていないので、自信がある。試食もOK。ベルギーではチョコレートは「食べる宝石」といわれるほど大切なもの。
 路面電車に犬も乗れる。ただし、犬の代金も子供料金ほど必要。
 セルクラエスの像。触ると幸福になるという御利益があるので、ピカピカに光っている。側には犬がいる像です。
 喫茶店マネケン。ベルギーワッフルがおいしい店。ベルギーワッフルには2種類あり、日本に入ってきたのはビエージュタイプ。今回はブリュッセルタイプを食べる。ワッフルの上にソフトクリームなどが乗っている。
 イザベルさんの家へ。イザベルさんは「フランダースの犬」を知らなかった。5年前に犬の権利を守る法律ができた。例えば、犬に荷物を運ばせてはいけないとか。
 レストラン「ヴァンサン」はムール貝がおいしいお店。1905年から続いている。秋から冬が食べ時。白ワイン蒸し、一人前1キログラムで610BEF(1800円)。ゴミは分別しているらしい。

●シメイ
 ベルギーの南部。「シャトー・ド・シメイ」へ。シメイ公は代々音楽好きで邸内劇場もあった。
 シメイでもうひとつ世界的に有名なのは、修道院でつくられているビール。140年前からで、最初は水があまりよくなかったから、つくって自分たち用として飲んでいたらしい。他の多くの修道院も作っているけど、トラピストビールと呼ばれるのはごくわずか。

●アントワープ
 ベルギーの北。世界有数の港を持ち、その周辺はヨーロッパ最大のコンビナートでもある。ダイヤモンド街カイゼル通りは世界のダイヤモンドの70%を取り引きする。最も美しいと言われる58面体のアントワープ・カットはここで生まれたもの。
 市庁舎。「フランダースの犬」の画の審査が行われた場所。アントワープの人は「フランダースの犬」を知らない人が多い。観光局のヤン・コルテールさんは詳しい。というのも10数年前に日本人の観光客に薦められて調査をし始めたから。ネロの住んでいた場所は、アントワープの南のホーボーケンだろうと予測している。95年前まで風車もあったらしい。そこからアントワープまでの道も特定できた。
 アントワープ市内には「ネロとパトラッシュの像」もあった。作者であるイギリス人のマリー・ルイーズは発音しにくいので、ヴィーダと言われていたようだ。
 パトラッシュのモデルは「ブービエ・デ・フランダース」という種類の犬で、作品の当時には3種類いたであろうが、今は統合されてこの種類になっているとか。オランダ国境近くのブリーダーの家「ヴァン・デ・レーンチェスホーヴェン」で取材できた。耳が立っていて、尻尾がない?のが特徴。お尻のところが削れたような犬でした。

 ノートルダム大聖堂にルーベンスの絵がいくつもある。かつてはお金を払わないと見られなかったルーベンスの絵。聖ヤコブ教会(ルーベンスとも呼ばれる)飾られているルーベンスの絵。イタリア留学から帰ったルーベンスが最初に描いた「キリストの昇架」、あと「降下」。これをネロが最後に見たようにアニメでは描かれていた。ルーベンスの立派な屋敷も残っている。ペーテル・パウル・ルーベンスは1577−1640年の人。彼に憧れたネロ。作者ヴィーダはネロと同様に画家を目指し、「昇架」を見たのかもしれない。現実のアントワープの人を見ると、この物語の迫真性が損なわれてくる感じがスタッフたちにはしたようだ。それでみんなこの物語を知らないのであろう。


テレビ番組「日本・オランダふしぎ紀行〜カピタン・ロードをたどる〜」

2000年1月9日関西で放送。NBC長崎放送制作。
高橋由美子主演。オランダと日本の関係を歴史とつないでたどっていった。

●1600年デ・リーフデ号が大分・臼杵に漂着。
交易を許される。1609年平戸へ着いて、平戸オランダ商館。平戸に跡だ けは残っていた。商館長のことをカピタンとよんでいた。250年間に162 人のカピタンがいた。初代カピタンはヤックス・スペックス。オランダ人は 中国の生糸を日本へ持っていって金銀とし、それをインドに持っていって、 香辛料にかえていた。1614年平戸から長崎出島へ。今はミニ出島という 箱庭のようなのがつくられている。
ハウステンボスにもデリーフデ号が置いてある。

●アムステルダム博物館に残るオランダのアジア進出。オランダの東インド 会社。当時はアジアに行くのも命懸け。現在のアムステルダム中央駅の前に 涙の塔 Schreierstoren が残る。女性が涙で見送った場所らしい。そのあた りが後に埋め立てられたらしい。

●カピタンが伝えたもの
チョコレート、コーヒー、ガラス、写真機、サフランの花など。
オランダのキンデルダイクの風車(世界遺産)風車運河ツアーは4ギルダ ー(200円)。カピタンの末裔のナデレーヌ・ワーデナールさんに会う。 1724年ビールが日本に伝わる。オランダのデルフトには伝わったDelfts Kuitenbier 4ギルダー(200円)は今でも飲める。苦みが少ない。
1763年日本の文献に初めてでてくるガラス。最近オランダでは足のつい ていないものが流行とか。

●伝統料理
JCBプラザアムステルダムにて昔からの料理を食べさせてくれるところ を教えてくれた。Haesje Claes(ハーシュ・クラース)へ。グリーンピース をすりつぶしたエルテンスープ6.75ギルダー(340円)。現在のオラ ンダ料理の代表はマッシュポテトのようなヒュッツポット25.75ギルダ ー(1300円)。

●陶磁器
1659年に大量輸出が始まった。有田焼きなどが輸出された。ライデン。 Delft のポーストン・フレス社は1653年創業でオランダ王室お墨付きの 伝統工芸品 Delft 焼き。青のは中国の景徳鎮、赤や黄色は有田焼きの影響が 強いらしい。最後のカピタンはドンケル・クルチウス。
オランダの大堤防を歩く。大堤防運河を船で行く。

●長崎では
2001年3月まで長崎オランダ年で、今年暮れまで2連泊した人を対象 に、抽選をして400名にオランダ旅行をプレゼント中らしい。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送