アジア

ハワイ・グアム・サイパン・フィジー・ニューカレドニアなど

北アメリカ

中央・南アメリカ

ヨーロッパ

オーストラリア・ニュージーランド

アフリカ

いのうえの海外旅行記

いのうえの海外旅行写真記

日本の宿

日本のレストラン

トップ

アイルランドの旅行情報


なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、各テレビ局や番組とは全く関係はありません。
すべての文章の無断使用・転載を禁止いたします。
またここの情報を使って、何か問題が起こったとしても私は一切責任は持ちませんのであしからず。


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 ダブリン」

 2010年9月4日放送。

●ダブリン
 北海道とほぼ同じ面積のアイルランド。日本よりもはるか北に位置するので、夏は涼しいが、冬は暖流のおかげで暖かい。

 ダブリンで最も有名なものはダブリン生まれの「ギネス・ビール」で、日本でも黒ビールの象徴となっている。「ギネス・ストアハウス」。パブは800軒以上ある。落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるものから、お祭りのような賑やかさをみせるものまで、様々ある。

 にじいろガイドはローラ・スミスさん(33歳)
 アイルランドの伝統的なスイーツで有名なカフェ「クイーン・オブ・タルツ」。「マフィン」約350円や「スコーン」約420円、「タルト」約660円などイギリス文化の影響を大きく受けていて、イギリスでおなじみのスイーツが古く親しまれている。
 アイスクリームはアイルランドで定番のスイーツ。酪農は主要産業の一つ。ケリー牛はアイルランド原産で、数が少なく保護対象にもなっている。ダブリンにある人気店「マーフィーズ・アイスクリーム」では、このケリー牛から取れる非常に濃厚なミルクから作られる「アイスクリーム」約600円がある。ギネスビール味のアイスクリームもある。ギネスビールは他の素材とあわせると、甘味が強くなる特徴がある。
 最近人気急上昇中のスイーツは、アイルランド生まれのファストフード店「スーパーマックス Supermacs 」で売られている「ホットマフィン with アイスクリーム」約300円は、マフィンを電子レンジで温めた後に、アイスクリームをトッピングしたもの。

 グラフトン通りでは、ストリート・パフォーマンスとして音楽を演奏している人が多い。伝統的なものから、近代的なものまである。電子ギターやハープの演奏まである。
 女性に人気の店「アヴォカ」は、パステル・カラーを基調として、可愛らしい商品が並ぶ。毛織物で有名なアイルランドの「アヴォカ」という村がある。そのデザインをベースにしている商品が扱われている。食器や日曜雑貨にも取り入れられている。長靴も人気で、雨の日でなくても使う人がいるとか。
 ジュエリー・ショップ「R&Cマックコーマック R&C McCormack 」は、アイルランドの伝統的な模様を施した商品が並ぶ。アイルランド女性の多くが持つ定番の「クラダリング」約2400円〜は、世代に関係なく女性に人気がある。元々はアイルランド西部の町で生まれたものだが、今ではアイルランドで一番有名なアクセサリー。独特のデザインは、それぞれ意味が込められている。ハートは愛、両手は友情、王冠は忠誠を表わす。元々はリングだけだったが、最近はペンダントやイヤリングもある。「クラダ・ペンダント」約3500円〜。「クラダ・イヤリング」約3500円〜。
 クラダリングのハートを自分の側に向けると、「結婚している」「恋人がいる」という意味になる。反対にハートを外に向けると、「恋人募集中」という意味になる。

●タラの丘
 ダブリンの町から車でおよそ1時間。アイルランドの人にとって聖なる場所。緑の草原が美しい。絵画を見ているような牧歌的な風景。頭の黒い羊がいました。アイルランド全土の4分の3が見渡せる絶景スポットとしても有名。
 「運命の石」と呼ばれている石がある。昔、アイルランドの王様を決める時に、王になる資格を持った人がこの石に触れると、石が3度に渡って叫んだという伝説がある。
 「妖精の木」もある。青、赤、黄色などのリボンがくくりつけられている。「妖精の木」に身に付けていた紐を結びつけると、「願い事が叶う」と言われている。妖精の木はいろいろな場所にあって、ここにあるのはそのうちの1本。
 そこから歩いて5分「タラの泉」がある。祠のような場所に湧き水がある。「癒し」や「治癒」の効果があると言われ、古くから多くの人に大切にされてきた。自分の気になる所にその水をかけていく。

●ダブリン
 パブが建ち並ぶ通りに行く。パブではお酒を飲むだけでなく、食事もできる。アイルランド名物のパブの1つ「ブレイズン・ヘッド The Brazen Head 」で、アイルランドの定番グルメの「アイリッシュ・シチュー」約1500円をいただいた。ラム肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじんを主に塩胡椒の味付けだけでじっくり煮込んだもの。ギネスビールで素材を煮込んだ人気メニュー「ギネス・シチュー」約1500円は、ラム肉の代わりに牛肉を使っている。
 ビールにぴったりなのは「ベーコン」(豚肉の塩漬)、「コーンド・ビーフ」(塩漬にした牛肉)約2600円。コーンド・ビーフは長期間保存もきくので、アイルランドでは200年以上前から愛され続けている。日本ではコーン・ビーフと呼ばれ、缶詰に入ったミンチのものが有名だが、アイルランドではスライスしてバター・クリームのソースをかけて食べるのが一般的。
 食後あたりから盛り上がってくる。楽器などの演奏も入る。アイリッシュ・ダンスなども登場する。

 ダブリンに暮らすための物件。郊外の住宅街に建つ住宅は、昔の教会を改装してアパートにしたもの。メゾネット・タイプで2LDK127平方m、高い天井を使っている。天窓が有効。リビングの窓も大きい。1ヶ月1350ユーロ(約16.2万円)。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ダブリン」

 2010年4月3日放送。

●ダブリン Dublin
 アイルランドの首都で、1000年以上の歴史を誇り、政治経済の中心。人口121万人で、アイルランドの人口の3分の1が住む。町中でどこかのんびりしている。
 テンプル・バー Temple Bar と呼ばれる繁華街に行く。おじさんのキャラクターの着ぐるみを着た人がいる。町の人に人気でみんな記念に写真を一緒に撮っている。これは「レプラコーン」というアイルランドの妖精。持っている小槌を振ると7日後に願いが叶うといわれている。職業は妖精世界の靴職人。様々なキャラクターグッズも販売されている。

 セント。パトリックス・デーのパレードが行われていた。この日はアイルランドにキリスト教を広めたセント・パトリックの命日でした。国中が最も盛り上がる日だそうです。この日は緑色の物を身につけて出かける。

 少し郊外に出る。バリボウクル Ballyboughal は牧草地が広がる。大きな犬がいる。アイリッシュ・ウルフハウンドという世界で一番体高の高い犬種。81歳のジョン・ケリーさんはアイルランドでは有名なこの犬のブリーダーで、現在12頭飼育している。犬は目玉焼きが好きだそうですが、1日2個までに限定しているとか。

 市内のクライストチャーチ・プレイスに行く。立派な門構えの立派なホテルがある。「ジュリーズ・イン・クライストチャーチ」。眺めのいい部屋を見せてもらった。冬季は1泊89ユーロ(約1.1万円)。182ある部屋は全部同じ料金。この部屋からは、ダブリン旧市街とクライストチャーチ大聖堂が目の前に見える。

 ダブリン東部にある「ホウス Hawth 」地区。派手な建物があるが、駅でした。その下がパブになっている。どのパブがいいかわからない。町の女性が「サミット・イン Summit Inn 」がいいという。ジャック・ハーバートさん(20歳)という可愛い男の子がいるというが、ルーニーに似ている感じだけどなぁ(笑)
 彼のおすすめはホウス・ハーバー Hawth Harbour で、「Dorans 」?という魚屋さんで魚を買ってきた。それを持って桟橋に行くと、海の中に投げ入れた。でてきたのはアザラシ。ダブリンでも珍しい野生のアザラシが観られる場所。3年ほど前から数頭来ているとか。

 郊外のマリノ Marino に行く。ラグビー場みたいな場所があるが、ホッケーのスティックみたいなのを持っている。この競技はハーリングというアイルランドの国技。ハーリーと呼ばれるスティックでボールを打ったり、パスしながら敵のゴールを目指す。ボールは持って4歩までOK。ハンドパスもOK。

 新婚さんの朝ごはん。ジリアン・ハリントンさん(34歳)が作る朝ごはんは1品目「アイリッシュ・シチュー」。新鮮なタマネギを1口大に切る。じゃがいもの皮をむいて一口大に切る。一口大のラム肉の表面を焼いていく。焼いたら鍋の中に入れる。ラムを焼いたフライパンに、にんじん、たまねぎを加えて、ざっと炒める。これらを鍋に入れ、じゃがいもも入れて、スープストックを注ぎいれ、レンズ豆、みどり豆なども入れる。塩胡椒で味付け。そのままことこと煮込んで完成。
 2品目「ブラウン・ブレッド」。オーツ麦、小麦粉をボウルにあけ、ベーキング・パウダーを入れる。カップに卵をヨーグルト、牛乳を入れてハチミツを入れてよく混ぜる。これらをよく混ぜ、パンの型に入れてオーブンに入れる。1時間じっくり焼いて完成。
 3品目「アイリッシュ・ブレックファースト」。オートミール入りのソーセージであるプディング(Clonakilty Blackpudding )を輪切りにする。ソーセージと一緒にフライパンで焼く。ベーコンも一緒に強めに焼く。これに切ったトマトも入れ、お皿にのせ目玉焼きをのせて完成。


テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン アイルランドのダブリン」

 2008年8月23日放送。ブリティッシュ航空のロンドン経由で13時間でダブリンに到着。

●ダブリン
 アイルランドの人口の3分の1が暮す。ITや金融関連の経済成長で急ピッチで経済発展している。8月の平均気温は15度。
 世界的に有名なギネスビールはダブリンが発祥の地。その歴史は250年にも及ぶ。醸造所の中ではできたてのギネスビールを味わうことができる。きめ細かい泡がおさまるまで2分間、じっと待つのが正しい飲み方。泡の上にアイルランドの国花シャムロックを描いてもらえるサービスもある。
 通りではミュージシャンたちがそれぞれに街を盛り上げている。ここから世界にはばたいたのが「U2」。
 アイリッシュダンスも特徴的。その中のステップダンスは上半身や手を使わない。足だけを高く上げてステップを踏む。セットダンスはグループダンスの一つで、8人がペアになってフォークダンスのように踊る。
 道路に「Leprechaun crossing 」という標識があるが、これは「妖精が通ります」という意味。レプラコーンという名前の妖精は靴職人の姿をしている。
 住宅街に突如現われる不思議な建物は19世紀に建てられたフォリー Follyというもの。地主が小作人にお金を支払うために作らせたもので、何の利用価値もないそうです。

 市内の住宅街に住むクリーナ・ケニーさん(32歳)は2男1女の子供を持つ5人家族で、屋根裏部屋のあるテラスハウス、4LDK130平方m。娘のイーヴさん(6歳)は指にクラダリングという指輪をしているが、これはアイルランド人にとってはシンボル的な存在。アイルランド西部のクラダ村の職人が作ったもので、ハートは愛、両手は友情、王冠は忠誠を意味する。指輪の向きで恋人がいるのかいないのかがわかる。ハートの先が本人に向いていたら恋人がいたり既婚者、逆だと恋人募集中。
 近くのスーパーマーケット「McHugh's Centra Foodmarket 」に行く。Tayto ポテトチップの味は最高だそうで、1袋6パックで450円。ジャガイモは10kgで1200円(日本は2800円)。マッシュルームは1kg780円(日本2800円)、ソーセージ1200円(日本1800円)。
 夕食は「ダブリン・コドル」という伝統的なシチュー。豚肉やソーセージも加える。アイルランドでは水道水が無料。豊富な湧き水が国土全体に行き渡っているため。
 アイルランド発祥の「ゲーリック・フットボール」を楽しむ。サッカーとラグビーをミックスさせた形。ラグビーのゴールの上にゴールすると1点、下だと3点。起源は16世紀らしい。
 ダブリン市内に800軒もあるというパブ。外国のパブだと話の輪にはなかなか入れないが、アイルランドは誰でも入れる雰囲気が自慢。イングリッシュ・パブは1人で入って1人で出るが、アイリッシュ・パブは1人で入って、大勢で出るという。


テレビ番組「地球街道 古村比呂さんでアイルランド」

 2008年5月31日、6月7日放送。アイルランドはイギリスの西にあり、大きさは北海道とほぼ同じ。420万人が暮らす。まずはアラン・セーターを編んでみたい。2つ目は世界遺産スケリッグ・マイケルを訪ねる旅。

●ダブリン
 アイルランドの首都で、人口110万人を越える。ここから西に車を走らせると、景色は一変し、荒涼たる大地が続く。

●郊外
 大地に黒い塊がある。ジョー・ドネランさんが形の変わったショベルで土を切り出している。レンガにも見える四角い土の塊。粘り気のあるピート(泥炭)で、枯れた植物が完全に分解されることなく、長い年月をかけて堆積したもの。水分を多く含むので、1ヶ月天日で乾燥させてから使われる。使い方をジョーさんが自宅で見せてくれました。燃やすだけです。

●キルフェノーラ Kilfenola
 西海岸の手前の町。夜はパブに繰り出した。「ヴァハンズ・パブ Vaughan's Pub」でギネスの黒ビールをいただいた。おじさんに「隣でやっているセットダンス」に行ってみないかと誘われた。アイリッシュダンスです。たくさんの人が踊っていました。毎週木曜日に大人から子供まで集い、ダンス・パーティが開かれている。やってみましたが、振り回されていました(笑)

●海岸線
 石灰石でできているので、奇妙な岩が多い。

●ゴールウェイ Galway
 キルフェノーラの北にある西部の中心都市。「オマーリャ O'maille」という店に行った。アラン・セーターを売っている店。網目模様が多彩なことで世界的に知られている。ダイヤモンド、トレリス(石垣)、ブラックベリー(黒いちご)、ハニーコム(蜂の巣)、ツリー・オブ・ライフ(生命の木)などがある。アン・オマーリャさんに毛糸を見せてもらった。編みたいと言ったら、3個の毛糸を渡された。

●ロッサヴィール Rossaveel
 ゴールウェイから西に40kmの港町。ここからアラン諸島にフェリーが出ている。アラン諸島では島民以外は車は持ち込めない。乗船料は往復で大人1人25ユーロ。45分で到着。

●アラン諸島
 大西洋に浮かぶ3つの島からなる。イニシィア島、イニシュマン島、イニシュモア島。今回は一番大きなイニシュモア島だが、人口は1000人未満。
 海岸で海藻を採っているマーティン・コンカノンさんがいた。アラン諸島はヨーロッパでは珍しく昔から海藻を食べる習慣がある。カラギン・モスというが、薬としても使われたそうです。風邪にも効くそうです。海藻は食用以外にも肥料としても使われる。
 アラン諸島は石灰質の岩でできている。石垣が網の目のように張り巡らされている。風をさえぎるものがないので、石を積んで風を遮っている。石垣に囲まれたじゃがいも畑もある。海藻をここの肥料にしていた。岩だらけの土がない土地で、人々は土を作った。ここの土は元は海藻と砕いた岩だった。これを何世紀にも渡って地面にまいたもの。

 アラン・セーターを編むために、マギー・フラハティさんのお宅を訪問した。初心者にはセーターは編めないので、ミトンのような小さいものから始めることにした。ベテランのマギーさんでもアラン・セーターを編み上げるには数週間かかるそうです。それも細かい模様のため。昔は結婚式には白いセーターが男性用の結婚衣裳だった。結婚する当人が着るのが白だった。また堅信礼(キリスト教で信仰告白をする儀式)の時も着たそうです。
 コツは毛糸の持ち方。古村さんはとてもうまく織りました。あと2週間かかるそうです。

 19世紀に多くのアイルランド人が貧困を理由に、移民として国外へと渡った。彼らの大半が新天地として選んだのがアメリカだった。

 ドゥーン・エンガス Dun Aonghasa に行ってみた。この世の果てを思わせる荘厳な風景。高さ90mの断崖が数kmに渡って続く。そこに作られた古代の砦で、2000年前に作られた軍事要塞とも言われている。

●スレア岬近くの町
 お店でシーフード・チャウダーを注文。添えてあるのはアイルランド名物ソーダパンで、小麦粉に重曹を練りこんだもの。

●スレア岬 Slea Head
 アイルランド南西にあるディングレ半島にある岬。風がとても強い。ここから140km彼方に世界遺産スケリッグ・マイケルが見える。

●ディングル Dingle
 海岸線を走ること15分で到着。町の人気者はフンギというイルカ。旅行社に行ってみると、イルカが見られなかったら無料だと書いてある。ジミー・フラネリさんがすぐに船が出るという。Dorphin Trips (Tel:066-915-2626)で大人は16ユーロ、12歳以下は8ユーロ。料金はボートで払う。フンギは25年前からこのディングル湾に住み着いているというイルカ。
 港を出て10分で見つけました。

●インチ海岸
 ディングルの東。海岸線には驚くことばかり。3マイル(4.8km)にも及ぶインチの海岸は美しい遠浅の海。風と波がきれいに描いた模様がある。

●キラーニー Killarney
 スケリッグ・マイケルまで91km。
 ケリー周遊道 Ring of Kerry はアイベラ半島を一周するおよそ170kmの景勝道路。キラーニーから1時間走って、スケリッグ・マイケルに行く船が出るというポートマギーに到着。

●ポート・マギー Port Magee
 スケリッグ・マイケルまで12km。マーフィーズ・シー・クルーズ Murphy's Sea Cruise は窓に張り紙が1枚あるだけ。パトリック・マーフィーさんがオーナー。この日は海が荒れているからダメだという。今週行けたのは3日間だけだそうです。明日は行けそうだという。

●レディース・ビュー
 ガソリン・スタンドのお兄さんが教えてくれたビュー・ポイント。ケリー周遊道路の半島じゃない部分にある。かつてイギリスのビクトリア女王が訪れて、絶景を称えたという。

●スケリッグ・マイケル Skellig Michael
 次の目標は北緯51度、西経10度、アイルランド南西の大西洋に浮かぶ島。ポート・マギーから翌朝は出航しました。荒波に備えてカッパを着ます。料金は往復で大人1名40ユーロ。順調なら1時間で到着する。この日の海は珍しいくらいに穏やかというが、相当揺れていました。上陸するのも一苦労。
 頂上は海抜200m。1000年前に作られた階段を登ります。頂上まで2300段。スケリッグ・マイケルとは「マイケルの岩」という意味。マイケルとは大天使ミカエルのこと。つまりキリスト教の修道院跡。同じミカエルを祀るモンサン・ミシェルに初めて礼拝堂が作られたのは8世紀。ここは6世紀と言われている。石積みの建物は作られた当時のまま残っている。蜂の巣に似た形の僧堂(小屋)なので、ビーハイブ・ハットと呼ばれる。かつて修道士たちはここで修行をした。
 頂上に登りました。すごい断崖です。


テレビ番組「ヨーロッパ夢紀行 アイルランド共和国」

 2007年12月23日放送。原田里香さんが案内。大きさは北海道とほぼ同じ。北の一部はイギリス領の北アイルランド。緯度はハワリンよりも北部なので寒そうに思われるが、メキシコ湾流によって、冬でも穏やか。雪はほとんど降らない。人口は400万人で、そのうちの半分が30歳以下。イギリスのエコノミストが毎年世界で一番住みやすい国のランキングを発表しているが、2004年は1位だった。アイリッシュ・パブも人気。JIC製作。

●ダブリン
 最初に向かったのは、聖パトリック大聖堂。ガリバー旅行記を書いたジョナサン・スウィフトが大司教をしていた。入口の側に生涯の恋人ステラと並んで埋葬されている。12世紀に建てられたアイルランド最大の大聖堂。重厚な石造りの内部にはステンドグラスごしの柔らかな光が差し込んでいた。
 グラフトン通り Grafton Street は人で賑わっている。アイルランドのポストはシンボル・カラーの緑色。昔ながらの煙突のあるレンガ造りの住宅街がある。アイルランドの家はドアや窓のまわりがきれいに塗られている。

 ダブリン大学トリニティ・カレッジ Trinity College は、アイルランドで最も古い私立?大学。ここのオールド・ライブラリーには15世紀から19世紀の20万冊の蔵書が保管されている。20万冊が並ぶ2階はロング・リン?と呼ばれている。長さ64m、1フロアの図書館としてはヨーロッパ最大。1階に並んでいるのは功績のあった卒業生たちの胸像。スウィフトもいる。紀元前にまとめられた世界最古の書といわれるケルスの書 Book of Kells 。年間50万人の人がこれを見にやってくるので、複製が置いてある。とポール・フォックスさんは語る。ハープも置いてあるが、コインの図柄にもなっている。現存する最古のアイリッシュ・ハープ。文字を持たなかった頃は口承で伝えていた。その時に演奏されていたのが、アイリッシュ・ハープだった。

 一般的な家庭を訪ねてみた。アンナ・アレン Anna Allen さんのお宅。ご主人はローナン、娘はオーラ、息子はキアンさん。住みやすいけど、最近は次第に物価が高くなってきたと語る。家の中には家族の写真が壁にいっぱい貼ってありました。

 リフィー川沿いのテンプル・バー地区。レストランやパブがたくさんあるダブリン一の繁華街。あちこちから音楽が聞こえてくる。800軒を越えるというパブの中で、パブ「ブレイズン・ヘッド The Brazen Head 」はアイルランドで一番古いパブ。1198年創業。ギネスを飲んで、食事をして、音楽を楽しむのがアイリッシュ・パブ。前菜のマリナラは Steamed Mussels Marinara でムール貝7.5ユーロで相当量がありました。トラディショナル・アイリッシュ・シチュー Traditional Irish Stew は10.5ユーロで、ラム肉とジャガイモとたまねぎを長い時間煮込んで作る。サーモン・フィレ Fillet of Salmon 10ユーロはお勧め。スモークサーモンも人気らしい。

 次の日、Irish Car Rentals でレンタカーを借りてアイルランド一周の旅に出た。多分左側通行。走りだすと虹が出た。1日のうちに四季があるというくらい天気が変わりやすい。アイルランドには小さなおじさんの格好をしたLeprechauns という妖精が住んでいるという。虹のつけねには妖精がお金を貯めた壷を隠しているという。250km離れた島の南にあるコークを目指す。
http://www.irishcarrentals.com/

 通り道の小さな教会でケルト模様の入った小さな教会を見つけた。また、Rock of Castrell も見に行った。12世紀にこの地方を支配していたマンスター王国の遺跡です。高さ90mの岩盤の上に建っている。

●コーク Cork
 アイルランド第二の都市。反骨精神が旺盛な場所で、リー川の河口の港町。パトリック通り。コークは2005年ヨーロッパ文化首都に選ばれている。200年前の街並みが残されている。ダウンタウンの市場 English Market に行ってみた。2階はカフェみたいになっていて、1階には噴水まである。17世紀当時の支配者イギリスの国王から営業国王の許可を得て始まったもの。ヨーロッパ中に知られる優良市場。Hake というタラの一種メルルーサも並ぶ。カキも大きくてミルキーだそうです。コーヒーをいただきました。働いている女性はリトアニア出身でした。

●ドロムコリハ Dromcollogher
コークから北に向かう。車で2時間。見たかったのはアイリッシュ・ドレスデン Irish Dresden という陶器でできた人形。Sabina Saar さんが案内。東ドイツで生まれたもので、繊細なレースの模様が見事です。工房も見せてもらった。陶土でできたレースの布を貼り付けてから焼いている。焼いてからノーラさんたちが絵付けをする。日本人形もありました。1つ作るのに3ヶ月かかるそうです。

●アデア Adere
 さらに北に向かう。世界で一番可愛い村。茅葺屋根でおもちゃみたいな家です。

●スライゴ Sligo
 北アイルランド国境に近い海沿いの田舎町。ジェームス・イェーツ James Yates (27歳独身)というアイルランド青年に声をかけられた。馬に乗せてくれるそうです。Island Vies Riding Stables という牧場です。15分いくと海が見えてきた。浜辺を馬で歩きます。風が冷たいそうです。1時間25ユーロ。
http://www.islandviewridingstables.com/

●アドラ Ardara
 さらに北に70km。ジェームスの家族が民宿 Wood Hill House を経営している。母はナンシー、父はジョンさんです。元の地主の屋敷を改装したもの。近所に羊がいました。滝もきれいなのがあります。木のまわりに生えていた白い?苔のようなものはレッチ?で、空気のきれいな場所でないと生えないそうです。夕食はお肉、ポテトとほうれん草のサラダ・インド風、お米で作ったサラダ。パイナップルが入っているそうです。デザートはホームメイドのアップルパイ。食後に母の実家の Nancy's Bar に行ってみた。おじさんのチャールズさんが経営している。中には大勢の人が集まっていた。女の人が好きなアイルランドが発祥の地というベイリーズ Baileys をいただきました。僕も好きです(笑)
http://www.woodhillhouse.com/


テレビ番組「乾杯! アイルランド美食旅」

 2007年4月21日放送。林繁和、大八木淳史、河島あみるさんが出演。朝日放送製作。

●神戸
 三ノ宮にある「 Azabu Bar 」でドラフト・ギネス(900円)をいただいた。Mサイズは800円。クリーミーな泡と深いコク。ローストポークは500円、フィッシュ&チップス500円。大八木さんは91年にW杯でアイルランドに行った。

●ダブリン
 歴史の街。クライスト・チャーチ大聖堂。セント・パトリック大聖堂は450年頃に設立され、建物は1320年に再建された。
 観光客にも人気なのは、トリニティ・カレッジで、1592年にイギリスのエリザベス1世によって設立された。この中のオールド・ライブラリー(図書館)も観光名所。300万冊の蔵書がある。1916年のアイルランド共和国宣言書もある。これに署名した人はイギリスにより殺されたそうです。現存するアイルランド最古のハープ(15世紀頃)もある。アイルランドのコインの裏側にも描かれている。ガリバー旅行記を書いたジョナサン・スウィフトの白い胸像もある。

 ギネス・ビールは世界中で1日に1000万杯も飲まれている。その歴史や製造方法を紹介する「ギネス・ストアハウス Guinnes Storehouse」を訪問。入場料は14ユーロで、ペーパーウェイトにもなるビール引き換え品をもらった。それについている黒いリングが交換用。まずローストされた大麦があるが、コーヒーみたいな香りがする。ギネス・ビールは1759年の創業。最後にエレベーターで最上階に上がるとグラビティ・バーがある。ここでドラフト・ギネスをテリーザさんに入れてもらった。細かい泡が上昇するまで2分待ち、さらに国の花シャムロックを表面に描いてくれました。さらに特別にダブリンの民謡「モリー・マローンの歌」を歌ってくれました。
 館内のレストラン「ブルワリー・バー」で昼食。「豚肉と長ネギのソーセージ」11ユーロ。「ベーコンとマッシュポテト、ギネス風味マスタード」11.95ユーロには、ギネス・ビールを使ったマスタード・ソースが使われている。「ギネスの煮込みビーフシチュー」10.95ユーロ。

 グラフトン・ストリートは今ダブリンで最も人気のある歩行者天国の通り。ストリート・ミュージシャンも多い。アイルランド出身で世界的に有名なU2やエンヤの背景にはこういう国民性があるのかもしれない。
 近くにあるアイルランド工芸品店「キルケニー Kilkenny」に行く。スポンジウェアと呼ばれるアイルランド陶器は人気が高く、一つ一つが手作り。可愛いお皿は36ユーロ、おわんが19.95ユーロ。大皿が76.95ユーロ。アイリッシュ・ジュエリーもあり、34ユーロのネックレスなど。

 宿泊は「ザ・クラレンス・ホテル The Clarence Hotel 」でリフィ川沿いにあり、創業1852年。このホテルのオーナーはU2のボノとエッジで、彼らは15年前に買取、当時2つ星だったこのホテルを5つ星にした。ボノはダブリンに帰ってくるとペントハウス・スィート(1泊2600ユーロ)に必ず宿泊するという。
 夕食はここのレストランで。「薄切り豚足(クルービン)とうずら卵のマスタード風味」12ユーロ。メインは「ロースト・サーモン、グリーンピースとミントのムース・ソース」36ユーロ。デザートは「シュガー・フォンダント、ギネス入りアイスクリーム」14ユーロ。

 テンプル・バー地区 Temple Bar は石畳でレストランやアイリッシュ・パブが多い。その近くの創業1198年の「ザ・ブレイズン・ヘッド」に行く。ドラフトギネスは4.4ユーロ。元々は宿屋として開業したそうです。ここの厨房を借りて「あて」を作ってみた。ドラフトギネスには日本のかき揚げが合うと確信したので、作ってみた。他には牡蠣を串で刺して、小麦粉をまぶしフライパンで焼いた。ソースは地ソースで、シェフブラウンソースとワインビネガーで作った。

●ホウス Howth
 北東に15kmの港町だが、霧でした(笑)ホウスヘッドの崖沿いにきれいな花が咲いている。
 鮮魚店「ライツ・オブ・ホウス Wright of Howth 」には40−50cmのオマール海老がいたが、ダブリン湾かゴールウェイで取れるそうです。自家製のスモーク・サーモン Oak Smoked Irish Salmon でも有名な店。ダブリンの国際空港でもお土産として売られていて、120gで11.9ユーロ。これはおいしいそうです。
 近くのシーフード・レストラン「アクア」も有名店で、アイルランドのレストラン・ベスト100にも選ばれている。「ドーバー海峡産、舌平目のベニラ・ピューレ」33ユーロ。「天然スズキのカボチャ・ピューレ」32.5ユーロ。「オヒョウと長ネギのパスタ、トリュフソース」32ユーロ。「野菜とバニラのピューレ」。

●ダブリン
 クローク・パーク・スタジアムはヨーロッパで4番目に大きなスタジアム。8万人収容できる。大八木さんもここでプレーしたようです。場内の「 The GAA Museum 」ではハーリング Hurling というスポーツを体験できる。アイルランド独自のスポーツでホッケーやラクロスの前身と言われている。まずバットのようなものでボールを打つ。
 アイリッシュ・パブの店「オーシェイズ」ではギネス・ビールが飲めて、アイリッシュ・ダンスが踊れる。映画「タイタニック」で三等船室で踊る分で、ペアでくるくる回ります。ダンス・タイムではみんなが踊りますが、みんな知らない人同士で踊ります。それからギネス・ビール。

●大阪
 北区の「Tucusi 」はチャコール・グリルという調理法の料理が出る。ヒウチ肉(佐賀牛モモ肉)は絶品。タパスの盛り合わせ2500円、ドラフト・ギネスLサイズ900円。
 林さんのキッチンでギネスに合う料理「すき焼き」をいただいた。牛肉ロース(すき焼き用)、豚肉薄切りロース、タイ、サワラ、サケ、サバも使う。割り下にギネスを使う。ドラフトギネス50cc、酒50cc、ミリン100cc、昆布ダシ100ccを加えひと煮立ちし、砂糖大さじ2.5杯、濃口しょう油100ccを加える。お肉などには山椒と木の芽を加え、クレソンも加える。ここに割り下を加えて煮込む。おいしいそうです。


テレビ番組「地球街道 アイルランド音楽紀行 ケルトの大地」

 2007年1月27日、2月3日放送。チェリストの溝口肇さんが案内。アイルランドはU2、エンヤなどが出身。彼らの音楽を確かめたいという。アイルランドに暮らしている人々の多くはケルト民族の末裔なので、町には2つの言葉で書かれている。上は第一公用語のゲール語、下は第二公用語の英語。ケルト人は紀元前500年にはイギリス、アイルランド、ベルギー、フランス、スペイン北部、ポルトガル、スイス、ドイツ南部、オーストリア、スロバキアを支配していたが、現代はアイルランドとスコットランド、ウェールズ、フランスのブルターニュ地方だけとなっている。かつては文字を持たず幻の民族と言われている。

●ダブリン
 人口110万人。18〜19世紀に建てられたジョージアン様式の美しい街並み。中央郵便局、アイルランド銀行など。メインストリートのオコンネル通りにそびえるスパイアーは、2003年に完成した高さ120mの巨大モニュメント。
 目抜き通りのグラフトン・ストリートでは大道芸人が多い。バスカーというストリート・ミュージシャンが人々を楽しませている。

●ダブリン郊外
 ヤン・ナラートさんはアイリッシュ・ハープ(ケルト・ハープ)という楽器の製造者。国の紋章やギネス・ビールにも使われている。この楽器は桜の木、ローズウッドというカエデなどで作られている。1つに6週間かかるそうです。娘のジェニファーさんが「トグマフェイン」を弾いてくれました。チェロと「エレナー・プランケット」で共演してみました。

●モナスターボイス
 ダブリンの北、車で1時間。キリスト教の修道院跡。ハイクロスと呼ばれるケルト十字架が並ぶ。5世紀に入ってきたキリスト教はケルト古来の宗教と融合し、変化していった。中央の円はかつての太陽信仰の現れ。溝口さん愛用のペンダントと同じ形。渦巻きの模様もある。1200年前に書かれた「ケルスの書」にも、この渦巻き文様が多く描かれている。

●ダブリン
 ケルスの書が保存されているトリニティ・カレッジを訪問した。1592年に創立されたアイルランド最古の大学。「オールド・ライブラリー」でアン・マリー・ディフリーさんが案内してくれました。20万冊の古い本が所蔵されています。ロングルームと呼ばれる長さ65mの図書室。ガリバー旅行記のジョナサン・スウィフト、オスカー・ワイルド、サミュエル・ベケットなどアイルランドの文学者を多数輩出してきた。この空間こそがアイルランドが世界に誇る財産。アイルランドで最も古い15世紀のハープ「ブライアン・ボルーのハープ」もある。柳の木で作られた胴体に真鍮の弦。アイルランドのユーロのコインはこのハープがモデルになっている。
 このロングルームでチェロで「Espace」という曲を弾かせてもらいました。

●ドネゴール州
 アイルランドで最も北にある州。ゲール語が日常的に話されている。

●フローリー
 「レオズ・タバン Leo's Tavern 」というパブを訪問。バートリー・ブレナン氏と父のレオさん(81歳)。娘のエンヤも若い頃はここで働いていたという。バートリーさんは弟。彼女の音楽はこの風景からでてきているという。それとアイルランドの伝統音楽。レオさんは現役のアコーディオン奏者。週に3日ほどライブをしている。民謡の「キング・オブ・フェアリーズ」を演奏してくれました。この店の名物料理は「ギネス・パイ」9ユーロで、エンヤも大好物とか。ビーフ・シチューにギネス・ビールを入れてじっくり煮込むアイルランドの郷土料理。パイ生地とシチューを一緒にいただきます。
 レオさんからチェロと演奏したいという提案があった。「ダニー・ボーイ」を演奏しました。

●北アイルランド・ブッシュミルズ
 イギリス領。「Flash in the pan 」という店でフィッシュ&チップスをいただいた。タラかキスか聞いてきたので、タラを依頼。タラとポテトのフライにワイン・ビネガーと塩をかけていただく。4.55ポンド(1000円)。北アイルランド独自の5ポンド紙幣はプラスチックのお札です。
 近くに知られざる絶景があると聞いてでかけた。小さな島があるが、周辺は鮭の漁場。島の途中まで渡れるが、かなりの崖、さらにロープの吊り橋。地元の漁師さん専用で350年前から使われていたキャリック・ア・リード吊り橋で、今では一般に公開されている。橋の踏み板の幅はわずか30cm。ロープは毎年架け替えられている。島に渡ると絶景!草の緑、海の青、遠くの島の茶色。

●ジャイアンツ・コーズウェイ
 美しい海岸線をさらに北上すると奇妙な風景が現れた。約4万本の6角形の石柱が並ぶ。古代ケルトの伝説によれば、巨人が作った石の道。これは柱状節理と呼ばれている現象で、6000万年前に噴出した溶岩が急速に固まった時、柱状にひび割れたもの。1986年に世界遺産。
 この場所で「鳥の歌」をチェロで演奏しました。きれいな虹がかかっていました。


テレビ番組「ポカポカ地球家族 アイルランド」

 2006年10月28日放送。北海道とほぼ同じ面積で、エメラルド島とも呼ばれる緑豊かな美しい島。モハーの断崖、カイルモア修道院などがある。特に西部には美しい美しい景色が残っていると言われているのがコネマラ地方。日本からはロンドンを経由して12時間、その西にある街が今回の舞台・コナート州ゴールウェイ。ゴールウェイには中世の建物が数多く残っています。時間におおらかなアイルランドではアイリッシュタイムという言葉がある。

●ゴールウェイ
 7万の市民が住む西部の中心都市。大聖堂。大西洋に面したこの港町には中世の建物が数多く残っている。観光客に人気なのが、風格のある建物と美しい庭園のマナーハウス。中世の貴族や領主が暮らした屋敷をホテルに転じたもの。マナーは中世のイギリスで領主が所有していた私有地(荘園)。
 マナーハウス「セント・クレランス」は18世紀の貴族の屋敷を改造したもの。敷地面積は18万平方mで、緑豊かな庭園。ここで腕を振るうシェフが日本人の熊谷久司(58歳)さん。ここでは他に従業員は10名で、客室数は12。宿泊料金は朝食込みで1室300−450ユーロで、部屋の大きさや季節により異なる。1階にはサロンがあり、晩餐会を想像しながら味わうダイニングでの食事をみな愉しみにしている。レストランだけの利用も可能。熊谷さんが作るのはフランス料理をベースにした創作料理。コースディナーは約9800円(サービス料込み)。「牛ヒレ肉の黒胡椒ソース」、「スズキのカリカリ焼き、みりんとたまりのソース」。みりんとたまりを使ったソースなど和風テイストを加えている。
 熊谷さんの家はゴールウェイから30kmのところにあり、敷地面積600坪の一軒屋。広さ170平方m、4LDK、6年前に購入価格は1500万円。コスモスなどの咲く裏庭がお気に入り。一家は奥さんのアン(49歳)、長女はクララ(17歳)、長男は豊(14歳)、次女はナターシャ(12歳)さん。愛犬のリリー。午後3時に熊谷さんは職場から5分の自宅へ戻ってきた。仕事の合間に家で家族揃って夕食をとります。職場から持ち帰った鍋の中にはボロネーゼソース。今日のメニューは子供達が大好物のラザニアで、妻のアンさんも元シェフなので、料理は得意。一家揃って5時半から30分が団欒。6時には仕事場に戻る。本来は日曜日には2−3時間かけてゆっくり食事をするのが習慣らしい。アイルランドの男性はすすんで家事を手伝うそうです。

 食材選びは大事だが、食材がなかなか手に入らないそうです。牡蠣は生で食べない人が多いので、オーブン焼きを作っている。ほうれん草を敷き、20種類のハーブや香辛料などを混ぜ合わせたカレー風味のバターソースをのせて焼いた「カキのオーブン焼き、カレー風味のバターソース」。午後11時に終了。

 今日はカントリーマーケットと呼ばれる市場へやって来た。カントリー・マーケットはアイルランド全土で65ヶ所あり、地元の主婦達が地域活動の一環として始めたもの。今では研修期間などを設けて品質管理に勤めている。スーパーなどより少し安いらしい。ヨーロッパの中でも特に物価が高いと言われるアイルランド。ネギ1本90円、赤カブ1束270円、キャベツ1キロ300円、カリフラワー1キロ300円。

 久司さんは1974年カナダに渡航し料理の腕を磨こうとした。オーストリア、アメリカと渡り、シェフのアンさんと出会った。2年の交際を経て1987年結婚、8年後に子供達の育てる環境を考えてアンさんの実家があるアイルランドに移住した。最初はパブの厨房で働いたが、ビーフや魚など定番メニューしか出せないので、98年にマナーハウスに移った。和風テイストの創作料理は大好評。

 オイスター・フェスティバルの日はゴールウェイが年に一番賑わう日。街はバグパイプの演奏や、パレードが行われ、大勢の人が集まる。入場料2.2万円のメイン会場ではアイルランドの伝統舞踊アイリッシュダンスや生バンドの演奏。メインイベントは牡蠣の殻開け大会で、世界各国から挑戦者が集まり、一番早く30個の牡蠣を開けるのを競う。そして会場内では豊富な魚介類、牡蠣、ビーフシチュー、ギネス・ビールなどバイキング方式で楽しめる。

 19回目の結婚記念日。メインはアイリッシュ・シチューで、羊肉を30分煮込み、臭みを取るためにアクをしっかり取る。にんじん、たまねぎ、マッシュルーム、ネギと一緒に煮込み、香草、塩胡椒、にんにくで味付けをし、仕上げにパセリを入れる。お菓子つくりが得意な長女クララさん主導で、お祝いの言葉を日本語でかたどったクッキーを内緒で作った。2人はこのサプライズにとっても喜びました。

●牡蠣・まい茸・ほうれん草のガーリック・ソテー
 ジャックポットのシェフ島貫和行さん。カキを10秒程度下ゆですると旨みを逃さず身が縮みにくくなる。たっぷりのバターでまい茸を炒める。中火から強火で途中塩をふる。焼き色がついてきたら弱火にしてにんにく(半片)を入れ、カキ6個を入れる。強火にして生臭さを飛ばすための白ワインを少し入れる。下ゆでしたほうれん草(1束)と生クリームを少し入れて完成。


テレビ番組「2005年8月の旅サラダは城戸真亜子さんでアイルランド」

 エメラルド・グリーン・アイランドとも呼ばれる。ヴァージン・アトランティックで行ったようです。1ユーロ=138円で計算。

●ダブリン
 アイルランドの全人口390万人のうち3分の1がここで生活している。オコンネル通り O'Connell Street を歩いた。美しい街並みがとても素敵です。中央郵便局は200年前に建物。2003年に完成したThe Spire スパイアーという高さ120mの塔のようなオブフェもある。町中ではアイルランド語と英語の両方の表記が見られる。200年前の建物が現在でも使われていて、アイルランド銀行、フォー・コーツ(裁判所)が紹介されました。
 ダブリン城(Dublin Castle:住所 Dmaes St. Dublin 2:開館は月〜金 10:00-16:45、土日祝 14:00-16:45、無休、入場料4.50ユーロ)は元はバイキングの砦だった。ダブリンとは、この城の庭にあった黒い水たまりを意味するバイキングの言葉として使われていた。13世紀からはイギリスの統治下の本部として独立までの歴史を見つめてきた。ロイヤルブルーの絨毯、壁や天井には立派な絵画もあるセント・パトリックス・ホールでは大統領の就任式などが開催されている。
http://www.dublincastle.ie/

 ダブリンはギネス・ビール発祥の地。ギネス・ストアハウス(Guinness Storehouse:住所St,Jame`s Gate, Dublin8, Ireland:tel:01-408-4800:営業時間 09:30-17:00、7月8月は09:30-20:00:入場料14ユーロ)は18世紀のビール工場を改造した見学施設で、ギネスの醸造所に併設され、ギネスの歴史や醸造過程が見学できる。72万杯分のビールが入る樽もある。見学の最後に最上階(7階)のバーで、ダブリンの町を眺めながらギネスが1パイント無料で味わうことができる。さらっとして、でも味わい深くクリーミーな味でした。
http://www.guinness.com/

 2004年から交通渋滞解消の為に新しく登場した路面電車ルアス Luas で町を移動した。  町でよく目にするのは、ジョージア様式と言われる大きな窓とカラフルなドアのつくりの家。その中の一軒が今日の宿。B&B「ナンバー31」(住所:31 Leeson Close, Lower Leeson Street, Dublin 2、tel:353-1-676-5011、fax:353-1-676-2929、email:number31@ioi.ie)。オーナーのノエルさんと犬のホーナー君が迎えてくれる。暖炉のあるロビーも落ち着いた感じ。ジョージアン王朝風タウンハウスになっている。1泊朝食付きでスペリアが1室199ユーロ。シングルユースだと100−140ユーロ。
http://www.number31.ie/

 ディナーはアイルランド出身の世界的なミュージシャンU2が経営するホテル「ザ・クラレンスホテル The Clarence Hotel」(住所:6-8 Wellington Quay Dublin 2 Ireland)内のレストラン「ザ・ティールーム」(tel : 408-0813、営業時間:12:00-14:30(土曜休)、18:30-22:30(毎日))。伝統的かつ現代感覚を取り入れた「モダンアイリッシュ料理」で人気。いただいた料理は、シェフご自慢の6時間煮込んだラム料理「Navarin of Lamb, Olive oil , mash, Provencale Vegetables,Tomato&Rosemary(羊の煮込み マッシュドポテトと野菜添え)」はローズマリーやズッキーニがまぶしてある。2コース(前菜・メイン)で26ユーロ(税込)。
http://www.theclarence.ie/

 夜8時に外に出ても明るい。アイリッシュパブに行く。ダブリン市内で最も古い1198年創業のカフェに行く。「ザ・ブレイゼン・ヘッド The Brazen Head 」(住所:Bridge Sreet, Dublin 8、Tel:353-1-6795186、営業時間:月〜木 12:00〜12:00、金〜日 12:00〜12:30)。みんなギネスを飲んでいる。1/2 パイントで2.8ユーロ(約390円)。一度注いで泡がおさまるのを待って飲む。
http://www.brazenhead.com

 ダブリンには教会も多い。信仰心が深い国でもある。

●グレンダロッホ Glendalough
 かつて7つの教会があった山奥の小さな村。ダブリンで日帰りでいける。6世紀の初期キリスト教会跡がある。太陽と十字架が一つになったアイルランド独特のケルト十字架がある。自然石を積み上げて作られた高さ33mの塔ラウンドタワー。地上3mにある入口は外敵がやってきた時に梯子で中に入り隠れるためにあったという。大聖堂の遺跡に入ってみた。屋根は崩れているが、美しい石組みは目をひく。信仰のために敢えて山深いこの地で暮らした人々の信仰心に触れることができました。
http://www.glendalough.connect.ie/

●ニューグレンジ Newgrange
 ダブリン郊外のきれいな緑の平原の丘の上にある古代遺跡。5000年以上も前の古墳(紀元前3200年頃)で、ピラミッドよりも古い。冬至の日にだけ太陽の光が墓室に入ってくるように設計されている。中に入るとライトを使って、その頃のことを体験させてくれる。内部の部屋は涙の形で、王様と王女様?のお墓があるそうです。
http://www.knowth.com/newgrange.htm
 「ブル・ナ・ボニャビジターセンター Bru Na Boinne,Donore, Co. Meath、Tel:041-988-0300、Fax:041-982-3071、入場料:5.50ユーロ)」は1日700人という入場制限あり。1時間90人。ツアーは15分おきに24人まで、ときまっている。9月までは09:00〜19:00まで。以降はスケジュール変更になる。
http://www.knowth.com/bru-na-boinne.htm


 2回目は野球のためになかったが、HPには次の情報がありました。
●ウォーターフォード
 アイルランドの南方の港町?。「ウォーターフォード・クリスタル・ビジターセンター Waterford Crystal Visitor Center 」を訪問。住所は Kilbarry Cork Rd., Waterford、tel:051-332-500、fax:051-373-3311。工場見学は3月〜10月は毎日 8:30〜16:00、11月〜2月は月〜金 9:00〜15:15。見学料:7ユーロ(約940円)。200年以上の歴史をもつクリスタルガラスで、製造過程も見学できる。ブランデーグラスなど、45ユーロほど。
http://www.waterfordvisitorcentre.com/

●ブラーニー城 Blarney Castle
 さらに南西にある。tel: 021-438-5252。入場料:7ユーロ(約940円)。お城の頂上部城壁の一角にある石「ブラーニーストーン」にキスをすると、告白や演説がうまくなるといわれている。
http://www.blarneycastle.ie/

●キラーニー Killarney
 アイルランドの南西。キラーニー国立公園トレッキング Sport Corran Tuathail Outdoor Adventure Sports に参加。住所は Killarney Outlet Centre, Killarney County, Kerry。tel:353-0-64-22681。参加費は1日約150ユーロ(約2万円)で、食事は含まない。ルートによって料金は違う。
http://www.sct.ie/

 宿泊はアハドハイツ Aghadoe Heights Hotel。住所は Lakes of Killarney, Co, Kerry、tel: 353-64-31766、fax: 353-64-31345、料金は7月〜9月までのハイシーズン〜で、Classic Room 280ユーロ(約3.8万円)、Lake View Suite 650ユーロ(約8.8万円)。マッサージ「The Spa」」では、ホットストーンマッサージ(Hot Stone Massage)が99ユーロ(約13,360円)。
http://www.aghadoeheights.com/

●モハーの断崖 Cliffs of Moher
 アイルランドの西。tel:065-708-1171。9:30-13:00、14:00-17:30。200mの高さの断崖絶壁が8km続く、入場無料。
http://www.cliffs.bryanmcfadden.org/

●バレン高原 The Burren
 バレンとはケルトの言葉で「石の多い場所」の意味。約2億6千万年前の地殻変動によって生まれた石灰岩の丘。ドルメンと呼ばれる古代遺跡が建っている。入場無料。
http://www.theburrencentre.ie/
http://www.burrenbeo.com/

●Fanore
 アイルランドの西。宿泊はB&Bの「ロッキー・ビュー・ファームハウス」(RockyView Farmhouse)で、住所は Coast Road, Fanore, Ballyvaughan, Co, Clare。tel: 065-7076-103。料金:1人30ユーロ(2名1室/朝食込)(約4050円)。シングルユースの場合は1人35ユーロ(約4720円)。奥さんのイータさんが作るパンなどがついた朝食が頂ける。世界一豪華というアイリッシュブレックファスト付。
http://www.rockyviewfarmhouse.com/


●キャリック・オン・シャノン Carrick-on-Shannon
 コノハト地方 Connaught はダブリンの西の方の海側の地方。アイルランドは多数の河川と約800の島々からなる水の国でもある。その湖水地方の中心地で、川を楽しむ人でいつも賑わっている。船に乗ってみたら、ティーラウンジがそのまま船になったような船でした。中ではギネス・ビールも飲めます。約1時間で町を囲むシャノン川を一周する。ゆったりしたテンポがとてもよくて、葦とかの間を静かに船は移動していきました。シャノン川クルーズ(ムーンリバークルーズ Moon River Cruising )は、住所はMoon River, Carrick-on-Shannon, Co. Leitrim で、tel:071-962-1777、fax:071-962-1630。出発時間:12:00.14:00,15:15,16:30(約1時間)で、乗船料は1人10ユーロ(1人催行)約1380円。無休。
http://www.moon-river.net/

●ゴールウェイ Galway
 西の半島?の南側の付け根。白鳥の集まる港町として知られる西部の観光の中心都市。昼間からカフェが賑わい、ビールが売れている。可愛いジュエリー・ショップを見つけた。「ブレイコー・ジュエラーズ (Blacoe Jewellers)」で、住所は Shop Street, Galway 、 tel:091-568-556、fax 091-562-244、営業時間は09:30〜18:00で、無休。この店は、クラダリング Claddagh Ring で有名で、ハートは愛情、手は友情、王冠は忠誠心を表す。この町の金細工師が女性への愛の告白のために作ったリングだという。恋人がいる人はハートの先を内側に、いない人は外側に向けるらしい。銀 49.95ユーロ(約6900円)、金 275ユーロ(約37,960円)、エメラルド 995ユーロ(約13.7万円)が紹介されました。城戸さんも一つ買ったそうです。
http://www.blacoe.com/

●メイヨ Mayo
 ゴールウェイからほぼ北に車で1時間程度。アッシュフォード城は1228年に築城されたお城をホテルにした古城ホテル。外観とは違って中は豪華で、ジュニアスイート:1泊660ユーロ(約9.1万円)、スタンダード:1泊417ユーロ(約5.7万円)。住所はCong, County Mayo、tel:094-954-6003、fax:094-954-6260。まわりはとてもきれいな緑で、ゴルフ場もある。素敵な雰囲気のレストランではドレスアップして、窓際の席でディナーをいただきました。メインは「子羊のローズマリーソース和え」35ユーロ(約4830円)Supreme of Connemara Lamb, jus of Fresh Rosemary, Sauteed Fine beans。15%のサービスチャージ付きです。
http://www.ashford.ie/

 翌朝、中庭を散歩していると、女性の鷹匠のデビーさんが鷹のウィックロウ(6歳)を訓練していた。城戸さんもやってみましたが、ちゃんと左手に止まり、そこから飛んでいって帰ってきました。鷹狩り体験(45分)で60ユーロ(約8280円)。Ireland`s School of Falconry (住所 Ashford Castle in Cong, County Mayo、tel:094-954-6820、Mobile:087-297-6092、email:falconry@eircom.net)。
http://www.falconry.ie/

 ゴルフは13ホールでプレーフィー55ユーロ(約7590円)だが、宿泊客は無料。ゴルフセットレンタルは自費で、カートも自分で引っ張って移動します。
 その他のアクティビティとしては、乗馬、コング川での釣りなどがある。

●アラン諸島イニシュモア島 Inis Mor
 古くからのアイルランドの伝統文化ケルト文化が残る島。アラン諸島最大の島がイニシュモア島に船で到着。港のあるキルロナン村 Kilronan では日常は英語ではなく、アイルランド語が使われている。

 まずはこの村に宿泊。「オースタン・アラン(Ostan Arann)」は、住所は Kilronan, Aran Island, Co. Galway, tel:00-353-99-61104, fax:00-353-99-61225 で、オーナーはPJさん。石造りの壁とステンドグラスが素敵な2階建て。内部は赤の絨毯。部屋は光が差し込む天窓がある可愛い雰囲気で、1泊朝食付き(2名1室)1人65ユーロ(8月:約8970円)、シングルユースの場合はプラス25ユーロ。海が一望できるホテルで部屋数22。レストランだけの使用もできる。
 ホテルでディナーをいただいた。「シーフードの盛り合わせ」30ユーロ(約4140円)は、手より大きいカニの爪、ロブスター、エビ、ミル貝、スモークサーモンなど。デザートは「カラギンのムース」7.50ユーロ(約1040円)で、カラギン(carrageen)という海草を使うアイルランド伝統のデザートでした。ランチ12ー17時、ディナー18−22時。要予約、無休。
http://www.aranislandshotel.com/

 自転車で島を散策した。道路脇にも、石を積み重ねた塀が多い。レンタサイクルは1日10ユーロ(1380円)。
 途中、PJさんが推薦してくれたセーターのお店に立ち寄った。「アン・トゥーンネ(An Tuirne)」は、住所は Cill -Mhuirbhigh, Inis Mor, Aran Island, tel:099-61387, 11:00〜18:00 無休(クリスマスのみ休み)。独特の網目模様が素敵なアランセーターのお店で、店名は「糸ぐるま」という意味。商品はほとんどがオーナーのローズさんの手作りで、ベーシックなセーターが130ユーロ(約1.8万円)ほど。模様は労働を意味するハチの巣、富の象徴のコケなど愛情を込めて一つ一つ違う形で編んでいるようです。
 島じゅうに広がる石垣は少ない貴重な土が強い風で飛んでしまわないようにしているもの。厳しい自然が作り出したアラン諸島独特の景色です。

 島の西側には古代遺跡があり、観光名所になっている。徒歩でしか行けない高台からは素晴らしい景色が見えるとのこと。30分ほどで到達した。広い野原に石垣の塀が区切りとなり、その向こうに海が見えました。頂上には2000年前の要塞の跡「ドン・エンガス (Dun Aonghasa)」があるが、すごい迫力の90mの絶壁ですぐ下は海です。城戸さんは腰が立たなかったそうです。住所は Cill -Mhuirbhigh, Inis Mor, Aran Island, Tel:099-61008, Fax: 099-61009, オープン時間は夏(6〜9月)が9時〜19時、冬(10〜4月)が10時〜16時。無休。入場料2ユーロ(約280円)。

 夕方、オーナーのPJさんが見せたいものがあるというので、連れて行ってくれたのが、アイリッシュダンスのショーが行なわれる店「ラグス(Ragus)」。演奏5名、ダンスは女性5名でしたが、素晴らしかった。住所はKilronan, Aran Island, Tel:099-61515, fax:099-61225, email:pjaonghasa@eircom.net。毎日2回、14時45分〜、21時〜の約1時間の公演がある。6〜9月までは土曜休。大人14ユーロ(約1930円)、子供(12歳以下)8ユーロ(約1100円)。
http://www.ragustheshow.com/


●ベリーク Belleek
 アイルランド北部のアルスター Ulster 地方の、北アイルランドとの国境の町。のんびりした町だが、世界に誇れるものがある。1857年から140年以上の歴史を持つベリーク磁器で、職人が手作りで1つ1つ丁寧に作っている。軽くて丈夫で、自然をモチーフとした美しいデザイン。「ベリーク磁器工房(Belleek Pottery)」を訪問した。tel:28-6865-9300、fax:28-6865-8625、営業時間:月〜木まで9:30, 10:15, 11:15から16:15まで30分毎に見学ツアーあり。金曜は15:30まで。1人から催行(約30分)。定休日:土、日。ツアー料:4ポンド(約790円)。ガイドはヘレンさん。ハニー・サックル・バスケット87.5ポンド(1.7万円)、フラワー・オブ・クリスマスバスケット94.5ポンド(1.9万円)。
http://www.belleek.ie/

●ロンドンデリー/デリー Londonderry / Derry
 北アイルランド。ダニーボーイの音楽で知られる城壁で囲まれた街。元々はデリーという町だったが、17世紀のイギリス植民地時代にロンドンデリーとなった。アイルランドの人はこの地を今でもデリーと呼ぶために地名が2つ並ぶ。
 内側のプロテスタント系住民と、外側の地元カトリック系住民が住むボグサイドという地域をわける城壁。「ボグサイド・アート」とは、カトリック系住民の多いボグサイド地区で描かれる政治・宗教的メッセージを含んだ壁画らしいが、長く悲しい独立紛争の歴史を物語っている。町の入口には手を取り合って生きていこうという象徴の像もある。

 レストラン「ビーチヒル・カントリーハウス・ホテル(BEECH HILL COUNTRY HOUSE HOTEL)」は住所 32 Ardmore Road, Londonderry BT47 3QP, tel:028-7134-9279, fax 028-7134-5366 で、森と河辺の静かな場所にある。前菜「ムール貝 ねぎのクリーム和え」、メイン「鹿肉ステーキ、タイムのソースがけ」。デザートつきで、コース27.95ポンド(約5520円)。
http://www.beech-hill.com/

●キャリック・ア・リード Carrick-A-Rede
 ロンドンデリーからベルファストまでの海岸線はとても美しい。その海岸線がよく見えるという小島があるという。道の脇に車を置いて、つり橋を渡る。が、幅が30cmの板が敷いてあるつり橋(笑)で、一応両側に落ち難いような手すりなどもついています。「キャリック・ア・リード吊り橋(Carrick-A-Rede Rope Bridge)」で、住所は c/o 119a. Whitepark Road, Ballintoy, Co.Antrim BT546LS, Tel:028-2073-1582, fax:028-2073-2963 。8月31日まで10時〜19時、9月〜10月9日まで10時〜18時。無休。入場料:2.20ポンド(約430円)。
http://www.northantrim.com/carrick_a_rede.htm

●ブッシュミルズ
 ベルファストまでの海岸線にある、1608年創業の世界一古いウィスキー蒸留所「ブッシュミルズ蒸留所(The Old Bushmills Distillery)」。住所は、Distillery Rd. Bushmills、Tel:028-207-31521、fax:028-207-33256。4月〜10月まで 毎日9:00〜16:00(人数が集まれば2人ぐらいから催行)。冬期(11月〜3月まで)は別スケジュールとなる。見学ツアー 5ポンド(約990円)で、テイスティングつき。車を降りたところから酒饅頭みたいな匂いがするそうです。大麦からアイルランド語で「生ける水」を意味するウィスキーを生み出した。アイリッシュ・ウィスキーの特徴は3度も蒸留すること。これで独特のまろやかさと舌ざわりが生まれる。蒸留された原酒は樽に入れられ寝かされる。倉庫には19万樽あるそうです。テイスティングはグラスに12個?くらい出てきて、産地や寝かせた年数の違いを体感する。城戸さんはブッシュミルズの8年物と12年物を比較した。
http://www.bushmills.com/

 1日の中に四季があるといわれるアイルランドの天候。霧の中を宿泊するホテル「コーズウェイ・ホテル(Causeway Hotel)」を訪ねた。住所は、40 Causeway Road, Bushimills, Co.Antrim、Tel:028-2073-1226、fax 028-2073-2552。9月以降 2名1室(朝食付き)70ポンド(約13820円)。2階建の白いホテルで、中も白い。羊が草を食べる音が聞こえてきそうな風景でした。

 ホテルの裏にエンピツのような、六角形の石柱群の岩がニョキニョキ立っている世界遺産の奇景がある。「ジャイアンツ・コーズウェイ(Giant's Causeway)」で、住所は c/o 44a Causeway Road, Bushmills, Co Antrim, Tel:028-2073-1582, Fax:028-2073-2963 。無休。岩の6角形の1辺は30cmくらい?6000年以上前に地殻変動で流れ出したマグマが徐々に固まってできた自然にできた地形。

●アントリム海岸 Antrim Coast
 夕陽の中の美しさに感動しました。

●ベルファスト Belfast
 ロンドンデリーから車で3時間の北アイルランド。造船が盛んな工業都市。今までの都市がのんびりしていたので、忙しく感じる町。
 シティ・ホール City Hall を訪ねた。1906年に建てられ、現在は庁舎として使用され、周囲の庭は市民の憩いの場として親しまれている。その庭の片隅にタイタニック・メモリアルという像がある。タイタニック号遭難記念碑像で、1912年に処女後悔で沈没し、1500人余りの犠牲者を出した当時世界最大の客船タイタニックはベルファストで作られた。
 ベルファスト市内を巡るなら、「ブラックタクシー・ツアー」が一番。参加情報は、The Belfast Welcome Centre(tourist information center)、場所は47 Donegall Place, Belfast。無休で、料金:25ポンド〜(約4940円・最高6人まで。約2時間)。きれいな緑の街を紹介してくれます。その後郊外にでて造船所があった場所、タイタニック号が作られたドックの跡も車を降りて見せてくれました。全長268m、総重量46328トンの船でした。当時タイタニックを作ったクレーンもそのまま放置されていて、寂しさが漂う。これからは観光の材料にしていくらしいです。
http://www.gotobelfast.com/


テレビ番組「愛・地球博協賛番組、地球大交流キャラバン」

 2005年2月19日放送。鶴田真由、「鼓童」の太鼓の金子竜太郎、笛の渡辺薫さんがアイルランド、フランス、スペインを環境に優しいエコ・カーに乗って5200kmを旅する。鼓童の目的はヨーロッパ各地の音楽との交流。世界的に活躍する「鼓童」は1981年創立、1年のうちの3分の1を海外で公演している。名古屋テレビ製作。

●アイルランド
 アイルランドは公用語はアイルランド語と英語。人口は390万人、国土は7万平方kmで、北海道とほぼ同じ面積。
 ジャイアンツ・コーズ・ウェイは世界遺産。岩が六角形をしている。溶岩が固まって六角形の岩が集まってできた場所。古代の人は「巨人が作った石の道」ジャイアンツ・コーズ・ウェイと呼んでいた。
 北部のドネゴール州は荒涼とした風景。畑に黒い四角いものが積まれているものは泥炭という燃料でした。寒さと酸素不足のために植物が腐りきらずに積み重なったもので、石炭への最初の段階。この地域では春に掘り出し、秋まで乾かし続ける。コニーさん宅に行く。泥炭は暖炉で燃やしていた。1個で30分持つとか。灰は地面に埋める。ドネゴール市はツィードの産地。
 さらに南のスライゴに夜に到着。地域のコミュニティになっているパブに行く。アイリッシュ・パブだと盛り上がるとお客さんと一緒に演奏もする。鼓童の2人も参加させてもらった。太鼓は左手で皮を押さえて音を調節していました。そのうちに家に楽器を取りに帰ってきた人もいて、次第に大演奏会になっていった。
 ダブリンに6日目に到着。1990年代から企業の育成や海外の企業を誘致して経済が急速に発展している。逆に国民は自国の文化に目が向かっている。ケイティ、ジェニファーちゃんはアイリッシュ・ダンスを学んでいる。上半身を動かさず、下半身だけの動きで表現する独自のダンス。学ぶ人はどんどん増えているとか。
 ロザレアという港町に到着。ここからアイリッシュ・フェリーに乗って、ヨーロッパ大陸に19時間で到着する。料金はフランスのシェルブールまで片道1人約3万円から。鶴田さんたちは金子体操を甲板で行ないました。

●フランス
 シェルブールに上陸。フランスは人口6040万人、国土は55万平方km。さっそく世界遺産のモンサンミッシェルに向かった。観光のために島と陸をつないだ道路の周りに大量の砂が堆積してしまった。満潮時に海に囲まれる幻想的な風景は今はなく、深刻な問題となっている。そこで道路を取り壊し、橋をかける計画が進んでいる。修道院の周辺にはいくつかのお店が軒を並べている。観光客が必ず行くと言われているオムレツ屋さん「ラ・メール・プーラール」。オムレツ作りを見せながら焼いてくれます。8個分の卵にバターを混ぜ、泡立てたものを焼き上げる。オムレツ2人分で4500円。甘くなく薄塩だそうです。
 ブルターニュ地方の海の町カルナックに行く。ローマ時代から続く牡蠣の産地。ステファンさんはおいしい牡蠣を作っている。この牡蠣は日本生まれ。フランスの牡蠣は1960年代から70年代にかけて二度にわたり、病原性の微生物に犯され、壊滅的な打撃を受けた。その時、世界中の牡蠣の中から抵抗性の強さと味の良さで日本の牡蠣が選ばれた。おいしい牡蠣をいただきました。
 4日目にヴァンヌの町に到着。城壁が続く。バグパイプの演奏が盛んで、120のチーム「バガッド」が活動している。子供たちはバガッドに参加するために練習をしている。バグパイプは袋に空気を入れて、少しずつ出しながら演奏している。口にくわえているのは、空気を送り込んでいるだけ。翌日、町の広場で練習をするので、40人のバガッドにジョイントさせてもらった。鼓童は大きな和太鼓で参加、見事に融合しました。感動!バガッドの人も2人に驚いていました。
 ボルドーに到着。シャトー・ル・ビュイのオーナーのジャン・ピエールのこだわりは無農薬。豊かな土壌を残すために無農薬にこだわる。だから雑草だらけです。16世紀から続くワイン・シャトーなので、相当の品が保存されている。1955年のワインを開けてくれました。値段はつけられないとか。「美味しいワインではなく、飲んだ人が幸せな気持ちになれるワインを作りたい」そうです。
 7日目はピレネー山脈。長さ435km、幅130km。国境を越える。

●スペイン
 人口3991万人、国土は50万平方km。
 ポイ渓谷は山あいにある村。9つのロマネスク教会群が世界遺産に登録されている。ロマネスクは11〜12世紀に広まった美術・建築上の様式。教会内部には壁画なども保存されている。村の小学校の分校を訪問した。生徒は3人。みんなで和太鼓を叩きました。
 マドリッドの南東モタ・デル・ウエルホ?。ラ・マンチャ地方に到着。ラ・マンチャとは「乾燥した大地」という意味。ドン・キホーテの舞台としても有名で、小高い丘の上に風車が並ぶ。風車が作られたのは16世紀後半。強い日差しに痩せた大地、過酷な環境の中にも風という地球からの贈り物があった。風車保存会のレミディオスさんが迎えてくれた。風車の角度を変えて風車の布を張り、固定すると回転し始めた。硬い豆が粉になった。これは連理草といい、ガッチャスという料理に使う。レミディオスさんが作ってくれた。まず豚肉を大きくぶつ切りにし、炒め、油に豆の粉を入れ、パプリカを加え、水を加えてスープ状にして、ジャガイモを加え、10分間煮詰める。パンにフォークを突き刺して、これに浸して食べる。お肉はパンの上にのせて切りながら食べる。現在、ラ・マンチャの風は風力発電として活躍している。

 アンダルシア地方の都市ヘレスに到着。フラメンコ発祥の地。金子さんはフラメンコと共演したいという夢を持っていた。練習場に行ってみたら、アントニオ・ピパさんが踊っていた。2日後の隣町とのお祭りに一緒にステージをやろうと言ってくれました。
 鶴田さんはフラメンコ教室を訪問した。8歳〜13歳の女性だが、すごい動きをしていました。メラニアちゃんに話を聴いた。
 鼓童の方は苦労した。フラメンコは5拍子や12拍子で、さすがの金子さんも慣れないほど、フラメンコのリズムはかなり難しい。逆に4拍子で踊れないかとも試してみた。
 アルコス・デ・ラ・フロンテーラという白い壁の家々の町でお祭りが開催された。フェリアと呼ばれるこの祭りは、年に1度でみんな着飾って、テントの中で踊り明かす。3人のステージは一番大きなテントで、アントニオさんの人気は高く、会場はいっぱいになっていた。鼓童の2人は途中で舞台に上がり、金子さんのソロからスタート、アントニオさんは和太鼓にあわせて見事に踊りました。お客さんは総立ちになりました。さらに路上で和太鼓と笛に合わせて女性がアドリブで踊ってくれました。

 カディスはスペインの南端。海辺で今回の旅を回想した。


テレビ番組「大自然だ!グルメだ!豪邸だ!不思議の国アイルランドで幸せ気分」

 2003年7月19日放送。出川哲朗、山田まりあ、安達祐実、東幹久さ んが出演。北海道とほぼ同じ面積で人口は385万人。2002年9月に行 ったらしい。テレビ朝日製作。

●ダブリン
 郊外には13−15世紀に建てられた石造りのお城がある。ボンラッティ 城とか、ジョン王の城など。
 市内では一番高い建物ギネス・ストアハウスが注目されている。展望台( 地上7階)からは360度ダブリン市内を展望できる。ギネス・ビールはア イルランドを代表するビールで、途中まで注いだら止めて、ガスが静まるの を待つのがルール。クリーミーな泡の上にアイルランドの国の花を描いてく れるのはお洒落。泡と深い味わいが特徴の Black Guiness 。

●モハーの断崖
 高さ200mの断崖絶壁が8kmにわたって大西洋に続いている。下から 風が舞っているので、這っていって海を見たが、マジで怖いらしい。

●ゴールウェー Galway
 西部の中心都市。ここでのお祭りは思い思いの仮装。大通りの特設ステー ジでみんなの関心を集めていたのは、子供たちによるアイリッシュダンス。 そして豪華絢爛クラシックカーの行進。山田さんは日本の大使の車に乗せて もらったら、地元のTV局から取材を受けた。行き着いた先はメイン会場の 大テントだった。
 テントの中はパーティ会場のようななごやかな雰囲気だった。メインイベ ントは、世界15カ国から集まったシェフたちが並び(日本人は横山慎二さ ん29歳)、世界一を決定する「カキの殻開けコンテスト」が開催された。 これは世界オイスター祭りで、早く開ければよいというのではなく、美しく 開けるのも採点の対象となる。1954年から続いている。Guinnessが主催 しているらしい。結果は1位カナダでした。横山さんは初出場で10位。
 終了後はカキの試食とGuinnessの試飲となった。そのうちに、オイスター フェスティバル会場はディスコ会場に変化していた。

 夜、山田さんはオイスターフェスティバルのレセプション・パーティに参 加。上流階級の人が多いという。会場内は音楽がずっと流れている。食事も 豪華。シーフードサラダにメインはラム料理。
 途中から音楽が変化すると雰囲気が一変!急にドレスアップした紳士淑女 がみんなイスの上に立って、右手でナプキンを上方でくるくるまわしはじめ た。

 東さんがゴールウェーの街を歩く。半分は昔の漁村の姿で、半分は可愛い 街並みが続く。みんな親切だった。アクセサリーショップ「トーマス・ ディロン」Thomas Dillon's に行く。ここはアイルランドの伝統的な結婚指 輪クラダリングというハートの指輪が有名で、1750年創業。ハートが愛 情、手が友情、王冠は信用・忠誠を表している。また、指輪の王冠が体の方 を向いていると恋人募集中、指先側にあると恋人がいます、の意味。値段は 3500円〜。
 聖ニコラス教会は1477年コロンブスが大西洋に船出する時に、旅の安 全を祈願した教会だが、そこの中庭の塔にも、王冠とハートと手のマークの 彫刻があった。

 高級レセプション・パーティで会ったメアリー・ウォーレスさん(45歳 )宅に行く。高級住宅街にあり、豪邸で高級感があるお部屋の数々でした。 世界一と言われるアイリッシュ・ブレックファストをスランチェ(健康のた めに)と挨拶して、いただいた。卵、ソーセージ、ベーコン、マッシュルー ム・ソテー、焼きトマト、豆料理など。プティングはブタ肉に豚の血を混ぜ て焼いたアイルランドならではの料理で、メンチカツのような味らしい。

●レイク・クートラ城
 郊外にある、一般の人は普通は入れないお城に行く。門の外からは森のた めにお城が見えないくらいに広い。中に入って10分歩くと次の門がある。 さらに20分行ったところにお城がある。途中牧場を通過。敷地は東京ドー ム53個分。3分の1はレイク・クートラ湖。4階建くらいの大きさのレイ ク・クートラ城は元伯爵の住まいだった。
 現在の主はスージー・ジョーンズさん61歳。1811年に建てられて、 そのままの姿で残っている。変わった革張りのイス型トイレもある。部屋数 30、トイレ10個所。どの部屋も博物館みたい。ソファも19世紀初期の もの。暖色系と青色系のダイニングもある。一番お気に入りの部屋は景色が よい部屋。アイリッシュ・アフタヌーンティーをいただいた。自家製焼きた てお菓子(プレーン・スコーン、キャロットケーキ、ソーダ・ブレッド・ スコーン)と香り高いアイルランド産バリーズ・ティーをいただいた。

●Doolin
 オコナーズ Gus O'connor's Pub は1832年創業のパブで、朝から?営 業している。中ではアイリッシュダンスを踊る人たちがいた。ダンスを教え てもらった。
 アイリッシュダンス練習場クラダホールで、本格的に教えてもらう。先生 ジョン・ヘンチーさんとアニャワーケルマンヌさんは本当に厳しかったし、 難しいのでなかなかマスターできなかったが、やっとできるようになった。 先生からパブで踊ってみないかと誘われた。
 夜、Galway 市内?のクレーン Crane というパブで、ほかの6名と一緒に 8人で踊った。無事に踊りきってお客さんから拍手をもらった。

●アイルランドの名物パブ
 The Brazon Head は1187年創業のアイルランドで一番古いパブ。アイ ルランドでは教会、学校、パブが街の3点セットと呼ばれていて、この店は 非常におちついた雰囲気。
 マリガンズMulligan's は1782年創業の老舗。仕事帰りに仲間と一杯 するっていう感じ。

●リスドンバーナ Lisdoonvarna
 アイルランドの西側に位置し、人口1000人の小さな町。週末になると 1.5万人になるという。マッチメイキングフェスティバルといって9月〜 10月に年に1度開催される出会いの場。The Matchmaker bar に行く。 次々にカップルができる。夜中の1時を過ぎても後を絶たない。踊って、飲 んで、会話を楽しみながら、男女入り乱れて大騒ぎ。ヨーロッパ最大、独身 のためのお見合いパーティ。
http://www.matchmakerireland.com/

 海辺でロブスターを採っていた。その近くのシーフードレストラン The Lazy Lobster という店があった。キャロットスープ450円。ショウガと トマト入り。蒸しロブスターは4800円、ロブスターサラダ4000円、 トマトとコリアンダー・クリームのタリアテーレ3600円。にんにくとハ ーブバターのソースにつけて食べます。ロブスターサラダには卵がついてい た。ここは漁師さんの経営するお店でした。
 そこで会ったパット・キャサリーさん宅に遊びに行く。妹さんに作っても らった伝統料理アイリッシュ・シチューをいただいた。おいしいらしい。
 マイケル・ケリーさん68歳のお宅に行く。早速着替えて漁に出た。海に 入って浅瀬を進み、フラットオイスターを採る。浅瀬の方がおいしく育つた め。57個。沖にはもっとおいしいムール貝があるので採ってみた。水温9 度で寒かったようだ。

 お見合いパーティ会場でマッチ・メイカー(結婚仲介人)はアイルランド に2人しかいない。その一人ウィリーディリーさんに会う。アイルランドも 晩婚化が進んでいるという。
 ここでフィーリングカップル5x5をやってみた。2組のカップルが誕生 したが、ひょうきんな47歳の養豚場経営者が21歳の彼女をゲットしたの は驚きでした。年収850万円が効いたようだ。

 お見合いパーティの最終日。お客の中で最優秀男性と女性リスドンバーナ としてが選ばれた。女性はジョリーン・アイルランドさん20歳でした。


テレビ番組「うじきつよし、稲森いずみのアイルランドの旅」

 2001年9月9日放送?テレビ朝日制作。バージンでロンドン経由でダブリンに飛 んだ。飛行機の中でマッサージしてもらっていた。ビートルズもアイルラン ドにルーツを持つという。レノンらしい。ケネディもそうだった。映画の ジョン・フォード、小泉八雲もそう。マーガレット・ミッチェルも。
 埴生の宿などのアイルランドの歌は日本人に魅力。アイルランドは歌と踊 りがある国。ぬくもりのあるアランセーターもアイルランドのアラン島。 タイタニックに乗っていた人の3分の1はアイルランド人。新天地を求めて いた。映画の中でも踊りはアイルランドの踊りだった。

●ダブリン
 1000年を越える歴史と伝統がある。今も多くのアーティストたちが パフォーアンスを繰り広げている。何といってもパブ。ギネスビールを片手 にアイルランド音楽を楽しめる。
 1592 年に設立されたトリニティカレッジの図書館。ここの奥にあるのが 「ケルズの書」。アイルランド人(ケルト人)の魂の象徴だと言われている。
 今回の旅をサポートしてくれたのは守安さん。伝統音楽の第一人者はチー フテンズで世界各地で音楽を展開している。このうちのケビン・コネフさん を訪問した。ここにマイケル・タブラティーさんが訪問してきて演奏をして くれた。奥さんはセイリーンさんはダンスの名人で数少ない先生らしいが、 踊りを披露してくれた。上半身を動かさない踊りである。伝統的アイリッシ ュダンスの手ほどきを受けた。もともとアイルランドの音楽はこのダンスを サポートするためにできたらしい。
 アイルランド音楽のルーツを知りたければクレアに行くべきだというので 電車でクレアに向かう。

●ウォーターフォード
 南部のウォーターフォードを訪問した。ここはクリスタルガラスの工芸品 が有名。製造を見学できる。手作り体験も楽しめる。

●クレア地方
 バレン高原は石また石。石灰岩でできている。モハーの崖は高さ100m の切り立った崖がずっと続いている。見下ろすと怖い。
 クリス・ドローニーさん宅を訪問した。マイケルさんもいた。現在の天皇 陛下が皇太子だった頃に、演奏を聞かせてので記念にもらったスプーンも あった。クリスさんは音楽会で10回以上優勝したらしい。
 アラン諸島を臨む海岸に伝説のミュージシャンのマイコー・ラッセルの家 がある。あちこちで演奏活動をしていたが6年前に交通事故で亡くなった。 その彼をしのぶセッションをするという。稲森さんはそのセッションでダン スを披露することにした。それで猛練習。

 週末にはクリスさんはパブなどに誘われていって演奏する。老人が多いが みんな踊っている。テンポが速く、ぐるぐる回るので目もまわったらしい。
 アラン島のアランセーターは猟師が遭難した時に、どこの誰かわかるよう に家毎に模様が違っていたらしい。
 最長老のミュージシャンにも会った。83歳のジェルディ・コマーンさん はリューマチで右手と足が不自由で、農業をしている。彼のCDが発売され て、2年前に一躍有名になった。
 クリスさんは石積みの仕事もする。台地を守るためらしい。じゃがいもを みんな作っている。稲森さんが肉じゃがを作ってみた。1847年に大飢饉があ って850万人の人口が350万人にまで減ったらしい。それでみんなオー ストラリアとかに移民として移動したらしい。
 ショーン・ライアンさんは幽霊の出るという館を購入して住んでいる。 買ったときは、廃墟同然だったらしい。昔悲劇で多くの人が死んだらしい。 彼はアイルランド最大の縦笛奏者。哀愁がある。
 楽器作りを見学。エーmン・コッターさんを訪ねた。アフリカから木を 輸入して作っている。木のフルートとかも。
 バレン香水製造所はハーブ園で取れるハーブから香水を作っている。

 アイルランドの歌姫ヘレン・ヘイズさんが Yeats の作った Sally Gardens を歌ってくれた。日本の演歌に通じるものがあるような気がする。これが フォークはカントリー・ミュージックを生んだといわれる。
 若い世代の名フィードラーであるメアリー・カスティーヨさんがバイオリ ンをひいてくれた。胡弓を聞いているような音色でした(感想は井上)。
 5000−6000年前にアイルランドに人が渡ってきた。彼らは石積み のドルメンという遺跡を残した。紀元前200年頃ケルト人がやってきた。 彼らの残した黄金のアクセサリー「国宝タラのブローチ」。文字は持ってな かったが、工芸、絵画で文化を残した。

●ベルファスト
 プロテスタントとカトリックを分ける壁はいまだに存在していて、紛争は 今も続いている。

●エニスコーシー
 年に1度の音楽祭フラー・キョールでは人があふれる。人口1万?の街が 10万人になるらしい。そしてコンペティションでは激しい地区予選を勝ち 抜いてきた人が音楽とダンスを競い合う。

●ゴールウェイ
 聖ニコラス教会に有名な指輪がある。手とハートと王冠が一緒になったも ので、友情、愛情、忠誠を意味する。ビクトリア女王もはめたこの指輪を扱 っている。クラダリングという。ハートの先が外を向いていたら独身、内を 向いている人は既婚を意味するらしい。

●ケルト地方
 18世紀に建てられた城でディナー。仔牛のソテー・フォアグラ添え、 舌平目のクリームソースなどフランス料理も食べられる。
 うじきさんはレノンのイマジンを歌うことにしていた。マイコー・ラッセ ルを追悼するセッションが始まった。幕開けはメンバー全員で演奏するとこ ろから始まった。盛り上がってくると踊りが始まった。ダブリンからやって きた踊りのプロだった。うじきさんが挨拶をしてイマジンを歌った。いのう えとしてはNYであのテロがあったので、余計に感動的でした。うじきさん は約20年、人前で歌わなかったらしい?。
 そして稲森さんのダンス。すごく難しいダンスでしたけど、ちゃんとクリ アできました。感動して涙。そしてセイリーンさんとマイケルさんと3名で また踊った。

 うじきさんは「慎み深い」とか「敬愛する」というような言葉を、この アイルランドで改めて思い出したと言う。


テレビ番組「アイルランド情熱旅〜リバーダンスに魅せられて」

 2000年10月8日放送。関西テレビ製作。酒井美紀とかまやつひろしの旅。リバーダンスはダブリンで生まれ、5年で世界中に有名になり、ロンドン、パリ、今年ニューヨークで大成功し、1000万人以上を魅了してきた。今年ダブリンに凱旋公演を行った。さらに、11月19日から東京で、12月14日から大阪で公演がある。リバーダンスはアイルランドの音楽に乗せたダンスでもある。

●ダブリン
 思ったより大都会で、情緒があるらしい。12世紀から800年イギリスの統治下にあった。中央郵便局などの荘厳な建物。最もにぎやかなグラフトン・ストリートを歩く。アコーディオンやギターなどバスターズというストリート・ミュージシャンが多い。Temple Bar 若者文化の発信源。ギャラリーや学校も多く、バスターズも多い。パブも多い。中はすごく混んでいる。パブに来たら、Guinness を飲まないと。クリーミィな泡が落ち着くまで約5分、客に渡してくれない。乾杯はスローンチェと言うらしい。音楽もやっているが無料。スプーンを重ねたスプーンズという楽器?もある。

●キルケニー
 左右緑の中を!列車でKillkenny に。キルケニー城。楽しみを禁じられたアイルランド人たちは上半身を動かさないアイルランド・ダンスを作りだした。これがリバーダンスの原型。キルケニー・デザイン・センターはお城の向かい側に作られている。クラフトワークセンターみたい。アイルランドは曇っている日が多く、気が滅入るので、明るい作品を作りたいと女性たちは言っていた。

●コーブ
 さらに進んで Cobh はタイタニック号の最後の寄港地。19世紀半ばに全土を襲ったジャガイモの大飢饉のために、多くの人がアメリカを目指した。しかし途中で亡くなった人は100万人だという。それで大統領になったのは5人。聖コルマン大聖堂はゴシック様式。

●キンセール
 コーブから船で行くKinsale はかつてヨーロッパで一番可愛い街と言われたリゾートで、避暑地。窓枠に花を飾っている家が多い。Aran Stitches のセーターは猟師用のなので、しっかりしているとか。 The Spaniard というスパニッシュ・パブに行って、サティスファクションを歌う。

●ドルメン
 Poulnabrone Portal Domen は石灰岩の地。ここは古代人の墓と言われ、観光客も訪れる。これはリバーダンスでも使われるらしい。

●ミルタウン・マルベイ
 Miltown Malbay は西側になる。人口1000人。毎年夏になると、楽器を持った人で賑わう。Willie Clancy Summer School 夏期講習があるからで、プロやアマに関係なく、名のある先生に教えてもらえる講習。世界中から5000人も来るらしい。ダンスもある。相手と組んで踊るセット・ダンス(いわゆるフォークソング)おじいさんから子供までやっている。ホテルが取れないので、テントを張っている人も多い。ダンスの先生がケーリーと呼ばれるダンスの集いに連れていってくれた。

●モハーの断崖
 Cliff's of Mopher は大西洋に向かってそびえたつ断崖。このアイルランドからアメリカへ出ていったアイルランド人たちを思った。

●ダブリン
 Point Theater にて凱旋公演。初日に見に行った。正装の人が多い。開演前にパーティー。大統領まで来ていたらしい。公演は Real around the sunからスタート。
 音楽がすごい!ダンスもすごい!タップダンスとリバーダンスとフラメンコの違うこともわかった、と酒井さんは言う。進化していってラップまで公演では出てきたらしい。

 プロデューサーはモヤ・ドハーティ、プリンシパル・ダンサーはジョアン・ドイル、ブランゴン・デ・ガリ。


テレビ番組・大地康雄のアイルランドの旅

 1999年9月に朝日放送系で放送。再放送らしい。
 BGMのオリノコ・フロウがよく似合う! 夏の終わり,ロンドンから1時間の飛行でダブリンへ。平均気温16度!

●ダブリン市街
 聖パトリック大聖堂。リフィ川。19世紀が香る街である。 ジョイスやイェーツなどが活躍した街。オコンネル通りを経て,ムーア通り の市場へ。スーパーより2ー3割安いが,味には当たり外れがあるらしい。 カトリック教徒にプロテスタントを押しつけたイギリスに反対した気質が生 きる街である。トリニティカレッジ。ジョイスもここを利用したという図書 館にも寄る。ダブリン・シアターへ。
 ギネス醸造所へ。ギネス博物館も。ここは入場料は3ポンドだが,地下の パブでギネスを2杯飲ませてくれる。使っている樽であるが,日本の樽造り の技術が役に立っているらしい。
 オシェイブ・マーチャント・パブへ。400年前からあるらしい。ここの ジョーという人がキャッスルコネルという村のパディさんを紹介してくれた。

●キャッスルコネルで釣り
 翌朝,ヒューストン駅からキャッスルコネルへ片道12ポンド3.5時間 かけて向かう。ゆったりシートである。人口2500人なので,日本人が来 るとなると皆知っているくらいだそうだ。パディのパブへ。奥さんにパブを まかせていてパディ・ゲリンさんはもっぱらガイドをやっている。
 川まで歩いて15分。晩秋になると世界中から人が来るらしい。この時期 で気温は10度。釣れるのはパイク(カワカマス)。いきなり50−60セ ンチのパイクが釣れるが,糸をはずしている間にパディさんがドジッて逃が してしまった。
 パブでダニー・ボーイを歌う。

●バレン高原?
 川のほとりで小学校の先生に出会う。父が妖精の話を知っているというの で,バレン高原に向かう。父のショーン・オハロランさんは,「向こうの砦 に妖精が住んでいること。先住民のケルト人?は戦いに敗れて,限られた場 所(砦)にしか住めないようになった。今でもタタリのようなものがある! 近づくと災いがあるので近づかない。」と話していた。

●コンダ村
 1951年にロケがあって大人気となった,ジョン・フォード監督,ジョ ン・ウェイン主演の「静かなる男」の人気で今も観光客が絶えない村。この アシュフォード・ホテルも関係者が泊まっていたというので今も人気がある らしい。
 パット・コーハン・バーも雑貨屋だが,バーの看板を映画でかけられたの で,そのままにしてある。

●ゴールウェイ市
 ケネディ広場がある。1963年6月ケネディがここで演説したそうだ。 ゴールウェイ・アイリッシュ・クリスタル社?へ。ここはクリスタルの生産 では2位らしい。1位はウォーターフォードのクリスタル。クリスタルのカ ッターとして一人前になるには10年かかるらしい。この市はダブリンから 列車で3時間,車で4時間のところにある。

●モハーの断崖
 高さ200メートルで16キロにも及ぶ。
目と鼻の先にあるアラン諸島へは台風のため行けない。

●アラン諸島
 イニシュモア島は観光地で人口838人。ドゥーンエイガスという断崖も あり,足がすくむほどらしい。
 イニシィア島は,寂れてしまった島で人口は274人。
 目的のイニシュマン島は台風で足止めをくったが,イニシュモア島を経由 してたどりついた。島民は191人。

●イニシュマン島
 マイケル・コンキャノンさん宅へ泊まり,釣りへ行った。
9月2週までロブスターが釣れる。魚とジャガイモの料理。
マイケルさんは海岸の海草をとって,ジャガイモ畑にまいている。海草は食 べないらしい。
夕方から集会場へ行くと,男女が集まってきて伝統的な踊りであるケーリー を踊る。これで若い人を都会へ行かせないようにしているらしい。
 6ー7月はサーモンもとれるらしいが,最近は減ってきたそうだ。 村で一軒というパブでギネスを飲む。この島から演劇家のジョン・シングも 出たらしい。この島のニットはイニッシュマン・なんとかという会社で作ら れており,世界中,日本にも輸出されている。
 ローリー・コンキャノンさん宅へ行って,船つくりを見る。1か月でカラ クという船をつくるそうである。誰にも教えてもらってないらしい。

 アイルランドの人は善人で,情が深いということがよくわかったそうだ。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送