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なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、各テレビ局や番組とは全く関係はありません。
すべての文章の無断使用・転載を禁止いたします。
またここの情報を使って、何か問題が起こったとしても私は一切責任は持ちませんのであしからず。
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テレビ番組「世界遺産への招待状61 スウェーデン 北極圏トナカイと生きる」
2010年12月25日放送。
●ラポニア地域
北極圏に位置する、9400平方kmの広大な地域。先住民族サーメの人々がトナカイの放牧地に向かう。道がないところはヘリコプターで、スノーモービルを吊り上げて行く。この時期、氷点下10度から20度。川も湖も凍る。これからトナカイの大移動が始まる。
現在6つのグループがトナカイの放牧をしている。最も古いのはシルケス・サーメビーのグループ。ヨン・クォリョックさん(52歳)はリーダー的存在で、陽気なムードメイカー。かつては数千人が放牧をしていたが、今では300人に減ってしまった。ヨンさんたちの5000頭もの群れの移動は、たいへん。集めた後に200km離れた南の地へ運ぶ。
朝5時、トナカイを集めに向かう。カリータ・アイラさん(23歳)は初めて参加する。スノーモービルで走ること2時間。最近はGPSを使っている人も多いが、ヨンさんは地形は全て頭に入っているという。ヤコブ・ニーゴートさん(37歳)はヘリで空からトナカイを探すが、先人の教えを守っている。今回4時間かけて800頭を集め、正午からスノーモービルで移動を開始。ここでは午後3時には日没になる。3時間で10km先の餌場まで移動させる。しかしトナカイが尻尾を上げると疲れているので、スピードを緩めてやる。あとはトナカイの記憶力を頼りに、餌場に自力で行くことに賭けていた。成功しました。
次に国境沿いの場所から500頭のトナカイを集めて戻ってきた。
最近は温暖化のために、氷が割れやすくなっている。今はトナカイの放牧はスウェーデンでは最も危険な職業の一つだと言われている。
11月下旬、5000頭全てを集めることができた。これからは200km離れた南の放牧地に向かう。
テレビ番組「知っとこ! 世界の朝ごはん ノルウェーのドローバック」
2010年12月25日放送。
●ドローバック
別名サンタの町とも呼ばれている。首都オスロから車で30分の、人口1.2万人の港町。夏になるとヨットを所有する人が訪れる別荘地。標識には道を横切るサンタの絵がある。町の名前代わりにつけているそうです。
サンタのような格好をした人がいる。サンタ郵便局の人で、ノルウェーのサンタさんとして、世界中から届けられた手紙の返事を書く。年間2万通も来るとか。スタンプも可愛い。
壁にサンタさんの絵がたくさんある。意外な絵もあるので、「クリスマスの家」で聞いてみた。1年中クリスマス・グッズを売っているお店。ノルウェーのサンタはいたずら好きの妖精ニッセだという。ニッセが納屋に住み着き、家畜や穀物を守ってくれるという。クリスマスになると豚に乗ってやってきて、よい行いをした人にプレゼントをくれるという。
気温はマイナス19度。人が集まってきて、辛抱強く船を待っている。近くの島でクリスマスのイベントがあるという。お城の中庭でクリスマス・マーケットをしている。地元の人が手作りの製品を持ち寄っている。帽子の上にタケコプターのようなものがついている。これは手を入れて車の窓ガラスの氷をかく道具でした。「クリスマスのおかゆ」コーレ・クロットのお店が人気。これはお米を牛乳で茹でたものに、砂糖、シナモンを振りかけたもの。ノルウェーのサンタの大好物とされ、クリスマスに家の納屋にお供えするとか。音楽が流れてきたら、ツリーの回りに集まって、みんなで歌って踊りました。
一般家庭に行ってみた。鳥のためのリースをつけている人もいる。家に入ってみるとカレンダーにプレゼントがぶらさがっていた。子供のステューレさん(15歳)がその日のプレゼントを開けていた。靴下やパンツなどでした。今まではDVDとかアクセサリーも入っていたとか。大人はリースを作っていました。
新婚さんの朝ごはん。少し郊外の一軒屋に住むマーリ・ヘイランさん(27歳)が作るのは、1品目「ルンスティッケ」。25日の朝にはたくさんのごちそうを食べるとか。小麦粉にバター、牛乳、塩を混ぜしっかりこねてパンの生地を作る。少し置いてから薄目にのばしオーブンで20分焼く。これは料理をのせて食べるパン。
2品目「サーモンのパテ」。ぶつ切りにしたサーモンをフード・プロセッサーに入れ、卵、小麦粉、塩、ディルなどのハーブを加えたら、生クリームを少しずつ加えていく。型に入れ、150度のオーブンでゆっくり焼く。パンにつけて食べると美味しいらしい。
3品目「ノルウェー風ポテトサラダ」。茹でたジャガイモを切ったら、みじん切りのニンニク、タマネギと共に、マヨネーズ、サワークリームを混ぜたソースをからめ、ハーブを加える。
4品目デザート「リースクレーム」。お米を牛乳で茹でるクリスマスのお粥を作り、冷ます。生クリーム、砂糖、片栗粉を加え、ふんわり泡立つまで混ぜる。おかゆを入れてからめる。ベリーのソースをたっぷりかけて食べる。
クリスマスの時期にしか出回らないクリスマス・ビールも飲む。
テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 ストックホルム」
2010年10月16日放送。
●ストックホルム
2011年に日本就航60周年を迎えるスカンジナビア航空で、コペンハーゲン経由でスウェーデン王国の首都ストックホルムに到着。
北欧最大の都市だが、自然と共存している。海と湖に浮かぶ14の島で構成される「水の都」で、「北欧のベニス」と賞賛される。ストックホルムの歴史は、13世紀半ば、旧市街「ガムラスタン」が誕生したことに始まった。未だ残されている中世の街並みを歩けば、積み重ねた歴史を肌で感じることができる。ガムラスタンにある観光名所が「ノーベル博物館」。館内には歴代のノーベル賞受賞者たちの写真が展示されている。「王宮」での衛兵交代式はストックホルム観光の目玉の一つ。女性衛兵もいます。
にじいろガイドはリナ・ハンソンさん(23歳)。
レンガ造りの市場「エステルマルム市場」はシーフードが豊富。ロブスター、サーモンなどバルト海で取れる新鮮な魚が並ぶ。中でも最も身近な食材はニシンで、ランチタイムに行列ができる人気の屋台「ニューステークト・ストローミング」では、鉄板の上で大量のニシンが焼かれている。この上にマスタード・ソースとムラサキタマネギをたっぷりのせた「ニシンのオープンサンド」約500円が名物メニュー。
高級レストラン「ヴェデホルムスフィク」で、スウェーデンならではの「ロイロム(白マスの卵)」100g約2100円と「サーモンのキノコ添え」をいただいた。ロイロムはスウェーデン北部で獲れる白マスの卵で、スウェーデンではとても貴重で、キャビアよりも高級な食材。古くは王族しか食べられなかった。焼いたパンの上にのせ、サワークリーム、ムラサキタマネギと共にのせ、レモンを絞っていただく。
「イケア」や「H&M」で知られるスウェーデン・ブランドだが、まずやってきたのは、国内外で絶大な人気を誇るインテリアショップ「スヴェンスク・テン Svenskt Tenn 」。華やかな色使いの商品が並ぶ。2000種類を越えるオリジナルの柄の中から、現在およそ140種類が家具や雑貨で商品化されている。「ランプシェード」約8500円、「トレイ」約3600円、「鍋掴み」約2500円。
若手デザイナー達のユニークな雑貨を扱う「デザイン・トリエット DesignTorget 」を次に紹介。携帯用のコップ「コンパクトマグ」は約300円。ペットボトルに取り付けるだけで、ジョウロとして使用可能な「ペットボトル・ハンドル」約850円。「サラダボウル」約6400円。
次は国民的人気の陶磁器ブランド「グスタフスベリ Gustafsberg 」で、イカリのマーク。1825年創業。王室ご用達で、各家庭でも日常的に愛用されている。特に注目したのは「スティグ・リンドベリ」がデザインしたシリーズで、発売から半世紀経った今でも大人気。柄がとても可愛い。
アンティーク・ショップ「バッカス・アンティーク」に行くと、スティグ・リンドベリがデザインした陶器の模様を活かして、アクセサリーに加工した商品が並んでいた。「ネックレス」約6800円、「ピアス」約5200円、「指輪」約7000円など意外とオシャレです。
遊覧船での「クルーズ・ツアー」を紹介。1時間50分で約2500円。島々にかかる橋を巡るコースでは、大小15本の橋のダイナミックな姿を間近で見ることができる。
次は、重装備して屋根に登る。「リッダーホルム教会」の屋根の上から街を眺める「ルーフトップツアー」は3年前に始まった人気のツアー。1時間30分で約5800円。8階建の屋根を展望台代わりにしている。国会議事堂として使われていた歴史的な建物の屋根の上などを移動する。最高の長めは、「リッダーホルム教会」が手前にあって、横に水辺が見える風景。恐怖に打ち勝った人だけに与えられるプレゼントだそうです。
スウェーデンの人たちは、コーヒーを飲みながら、お菓子を食べて、のんびりおしゃべりをするのが大好き。「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクは1日3回が常識だという。
「カフェ・ストリングス」には、イスに値札が貼られている。この店はインテリアが全て買えるアンティーク・ショップも兼ねている。「アンティークのイス」1脚約1.7万円。
ストックホルムで話題のカフェ「ローゼンタール・カフェ」は一見ビニールハウス。中はカフェになっていて、国立公園の敷地内にあるカフェで、オーガニックの野菜や果物も販売されている。人気の秘密はそれを材料にした手作りの絶品スイーツが味わえること。「アップルパイ」約500円。
不動産屋さんが紹介してくれたのは、ストックホルムの中心から15分。新しいマンションが並ぶ人気エリアの分譲マンション。2LDK80平方m、白を基調としたデザインで、北欧の家具が配置されている。ここから街の中心まで船で通うこともできる。値段は320万クローネ(約4200万円)。
テレビ番組「世界!弾丸トラベラー SONOMIさんでスウェーデン」
2010年10月2日放送。SONOMI さんは、部屋の家具を換えたいので、家具や雑貨をゲットしたいという。しかし予算は10万円(約8300SEK)。北欧インテリアのエキスパートで、カリスマ・バイヤーのおさだゆかりさんが可愛いお店ベスト5を紹介。カタール航空QR803便/QR089便で日本から約19時間の旅。
●予定
1日目、20:50、成田国際空港発QR803便。14時間25分の旅。
2日目、5:15、ドーハ国際空港着。8:15、ドーハ国際空港発QR089便。7時間30分の旅で、13:45、ストックホルム・アーランダ空港着。15:00、アーランダ・エクスプレスで市内へ移動。15:30、ヘートリエット広場でガイドと待ち合わせ。16:00、おすすめショップ第5位「流行を発信する北欧家具の老舗」、17:30、おすすめショップ第4位「家具博物館に併設する人気のハンドメイドショップ」。19:00、絶品スウェーデン料理を堪能。21:00、ホテルにチェックイン。
3日目、9:30、ホテルをチェックアウト。10:00、おすすめショップ第3位「日本にも進出!世界的洋服ブランドのインテリアショップ」、11:30、おすすめショップ第2位「スウェーデン1有名なカリスマデザイナーの家具屋」、12:30、おすすめショップ第1位「品数スウェーデン1、北欧最先端のデザイナー家具の店」。13:30、空港へ移動。16:15、ストックホルム・アーランダ空港発QR090便。5時間10分の旅。
4日目、1:05、ドーハ空港発QR802便。12時間25分の旅、19:30、成田国際空港着。
●ストックホルム
「北欧のベニス」とも称される水の都。ペートリエット広場は屋台で賑わうストックホルム市民の憩いの場。
ガイドはスウェーデン一のイケメンガイドのカールさん(25歳)。スウェーデンの有名な馬の置物をプレゼントにもらいました。この「ダーラヘスト」は、スウェーデンを代表する伝統工芸品で、馬は「幸せの象徴」とされている。
第5位「流行を発信する北欧家具の老舗」Pubは、スウェーデンの最初のデパート。1882年操業、品数も多く、最新の北欧インテリアが揃う。可愛い壁掛け時計2450SEK(約3万円)。一人用ソファー6620SEK(約8万円)。「ピンクのキャンドル立て」2個で620SEK(約7500円)、他にパープルのグラス、ふた付きレース・ボウルを購入。合計1425SEK(約1.7万円)。
第4位「家具博物館に併設する人気のハンドメイドショップ」。コールゴーデン島に船で移動。40SEK(約480円)。「スカンセン」は世界的にも珍しい家具の博物館。年間140万人もの観光客が訪れる。その隣にある「スカンセン・ブティーケン」は、ハンドメイドの雑貨や家具が人気のセレクト・ショップ。ブランケット640SEK(約7700円)。「ハートのオーナメント」2個で210SEK(約2500円)。他にもウッドチェアー、ゴールドのキャンドル・ケース、キャンドル立て2個、キャンドルで合計2920SEK(約3.5万円)。
夕食は「クングスホルメン」。店内は洗練された北欧インテリア。スウェーデン料理は、伝統的なミートボール「スカーゲンレーコル」180SEK(約2100円)。甘酸っぱいリンゴンベリー・ソースをつけていただく。
宿泊は、デザイナー・ホテル「ビリエルヤール BirgerJarl 」。宿泊代は2490SEK(約3万円)。
第3位「日本にも進出!世界的洋服ブランドのインテリアショップ」の「H&Mホーム」。スウェーデン生まれの人気ブランドで、インテリアがあるのは世界でもストックホルムだけ。クッションやカーテンなど、カラフルでポップなアイテムが揃う。低価格なため、絶大な人気を誇る。さらにショッピング・カートの代わりにマグネット・ボードで買いたいものを貼り付けてお買い物ができる。「くまのぬいぐるみ」149SEK(約1800円)。「フェザーのクッション」179SEK(約2100円)。これらを2個ずつ買いましたが、風水的に2個だと早く結婚できるからだそうです。「ベロアのクッション」、「ホワイト・クッション」も2個ずつで合計1063SEK(約1.2万円)。
第2位「スウェーデン1有名なカリスマデザイナーの家具屋」の「カール・マルムステン」は、「スウェーデン家具の父」と称された有名デザイナー。木が持つ自然の色合いを生かした柔らかい曲線的なデザインが特徴。可愛い「ランプスタンド」は6400SEKと4900SEKと1500SEKがあるが、予算オーバーのため買えない。「フローリー・ハンドトリックのデザイン・トレー」は266SEK(約3000円)。
第1位「品数スウェーデン1、北欧最先端のデザイナー家具の店」は「ノルディスカ・ギャラリーエット Nordiska Galleriet 」。アイテム数は4万点以上。最先端の北欧インテリアが揃う。「コレクション・スケールのキャンドル・ホルダー」995SEK(約1.2万円)、「グレーのマット」250SEK(約3000円)。残り1.8万円。
最後に「カール・マルムステン」の「ランプ・スタンド」6400SEK(約7.7万円)を購入。以上合計20点、15.7万円でした。
テレビ番組「THE 世界遺産 グリーンランドのイルリサット・アイスフィヨルド」
2010年8月22日放送。
●グリーンランド
1912年4月14日夜、イギリスからアメリカに向かった当時世界最大の豪華客船タイタニック号は巨大な氷山と衝突し、沈没した。1513人が命を落とすそれまでにない海難事故だった。ここは氷山が多く生まれる場所。
グリーンランドは、北大西洋の北極圏にある世界最大の島で、日本の6倍。島のおよそ80%が氷で覆われている。ここには北半球で最も多くの氷山が生まれるフィヨルドがある、イルリサット・アイスフィヨルドは西の沿岸部にある。
かつて周辺の海では商業捕鯨が盛んだった。人々が求めたのは、燃料や食料油になるクジラ。イルリサットにはその頃の原油貯蔵庫が今も残っている。町は北極圏にあり、3月でも気温は氷点下20度まで下がる。イルリサットは「氷の山」という意味。人口はおよそ4000人。大半はイヌイットでモンゴロイド。青い壁、赤い壁、オレンジの壁、黄色い壁の建物が並ぶ。この町ではおよそ4000頭の犬が飼われている。
漁師のインゴさんは犬ゾリを使って漁に出かける。ソリをひくのはグリーンランド犬。体重は30kgほど。寒さに強く、重い荷物を運ぶ力持ち。今から約1000年前、イヌイットはアラスカからカナダに向かい、海峡を渡ってグリーンランドに移住した。その時、犬ゾリが持ち込まれた。アイスフィヨルドへと案内してもらった。
グリーンランドには町を結ぶ道路はほとんどない。凍った海や凍った大地をそのまま道として使えたため。「犬ゾリの道」は陸地だけでなく氷の上にも広がっている。探検家たちは北極の海を目指した。犬ゾリは普通縦に隊列を組むが、グリーンランドでは犬を扇形に広げる。これは広い広原を走ってきたイヌイットの伝統的なスタイル。最も危険なのが急な下り坂。ソリのスピードが上がり、犬を巻き込む危険性がある。犬を後ろに下げ、スピードを抑えながら通過する。
アイスフィヨルドの入口に着いた。入り江は氷山と一緒に凍りついていた。海と陸地の境界線はハッキリしていない。
何千年、何万年もかかって積もった雪が重さで氷になり、北半球最大の氷の平原が生まれた。島のおよそ80%が氷で覆われたグリーンランド。アイスフィヨルドは内陸40kmまで切れ込み、1年中氷と氷山で覆われている。氷山が生まれる場所を見に行く。かつて氷河が大地を削りとってできた谷間に海水が入り込み、フィヨルドという入り江が作られる。そこが氷で埋め尽くされているため、アイスフィヨルドと呼ばれる。
氷河がここから始まり、さらに内陸に行くと奇妙な風景があった。ヤコブスハブン氷河は真上から見ると1枚1枚はナイフのように鋭く尖っていて、谷底は深くえぐれていた。氷河が流れる時に引き伸ばされたため。氷の底は25万年前のものと言われている。
グリーンランドを覆う氷の平原は、最も厚いもので約3000m。その重さで氷が外側に押し出され、氷河になる。氷河の流れるスピードは1日19m、年間に7km。世界で最も早く流れる氷河である。旅を終えた氷河は崩れ落ち、巨大な氷山となる。厚さ1000mもある氷の壁が海に倒れこみ、海中で砕け、生き物のように動き回る。青い氷はクジラのように浮き上がり、波に巨体を打ちつけた。ここで生まれる氷山は年間350億トン。切り離された氷山はアイスフィヨルドを漂い、1年かけて大西洋に流れ出る。
タイタニックを沈めた氷山はこうして生まれた。海上にでている部分だけでも相当大きいが、全体の10%ほどで、大半は海中に沈んでいる。タイタニックを沈めた氷山は高さが20mほどだった。それを上回る大きな氷山がこの海には無数に漂っている。
イヌイットのピアーザさんが、イルリサットの美味しいものを教えてくれました。それは氷山のかけら。大昔の空気が閉じ込められていて、水の中で溶け出す時に音がする。
北緯69度、夜にオーロラを見ることができる。イヌイットはオーロラを先祖の魂だと考えた。自然は誰の物でもない。獲物は取れないこともあるから、みんなで分け合う。それが民の智恵だった。古くから伝わる踊り「ドラム・ダンス」。若者はジャコウウシとなって踊る。ジャコウウシはマンモスが生きた氷河期から生き延びてきた。目の前に出てきた動物は敬意を持って扱わないといけないとイヌイットはいう。クジラの牙を使って工芸品を作る職人もいる。
その氷の下には意外にも海の惠があった。小魚が集まるので、アザラシが漁をしている。イヌイットはアザラシの肉を食べ、毛皮で温かい服を作った。イルリサット空港のイスの背もたれにもアザラシの毛皮が使われている。また氷山の下でカレイを釣る伝統漁法がある。
犬ぞりが、氷が割れて海に落ちる事故が急増している。温暖化の影響である。ここで暮らす人々の街では、家が傾いたり、コンクリートの道が陥没したりと深刻な事態が発生している。永久凍土が溶け、街が沈み始めている。
地球の温暖化により氷河が溶け始めている。グリーンランドの氷がすべて溶けると地球の海面は6m上昇する。
テレビ番組「ノルウェー美女紀行 夏のフィヨルドと世界遺産」
2010年7月3日放送。田丸麻紀、今村雅美さんが旅をした。ノルウェーは自然が多く残る。フィヨルド、世界遺産の町、豊かな食を味わった。今回はオスロからの往復ツアーを利用したようだ。2135NOK。テレビ北海道製作。
●ベルゲン Bergen
ノルウェー第二の都市。中世より貿易港として栄え、フィヨルド観光の起点都市となっている。毎年多くの観光客が訪れる。
ベルゲン駅は1907年建築、ベルゲンのシンボル的存在。1日約30便の電車が発着している。天井は大きく、明るい感じ。ベルゲン鉄道を利用してミュールダールを経由し、フロム鉄道でフロムまで向かうのがよいという助言を得た。ミュールダールまでは約2時間、253NOK(約3600円)。フロム鉄道は約1時間、210NOK(約3420円)。
ベルゲン鉄道は、赤い電車で緑の中を走る。左手に川が流れている。
●フロム鉄道
ミュールダール駅に到着。ここで30分待って、暗緑色の感じのフロム鉄道に乗る。内部は座席はエビ茶色の感じ。昔ながらの電車の雰囲気。フロム鉄道はフィヨルド観光目的に1940年に開通。約20kmを約1時間で結ぶ。
左手に川が流れている。出発10分後、急に止まり、みんな降りていく。観光客のためにショース滝で約5分間、停車している。落差93mの巨大な滝。すごい水しぶきです。すると滝の右手に赤い服の女性がでて踊りながら歌を歌っていた。これは妖精が歌で男性を誘惑するというこの地に伝わる伝説をショーにしたもの。
●フロム
フロム駅に到着。フィヨルド観光の拠点となる村で、世界中からの観光客で賑わっている。住民は500人くらい。
●フィヨルド・クルーズ
フェリー乗り場に行く。フェリーの入口手前のブースでチケットを購入できる。「World heritage 」という看板がありました。フェリー料金はクドヴァンゲンまでで約2時間、1人225NOK(約3200円)。
フィヨルドは氷河によって陸地が徐々に削られ、そこに海水が流れこんで入り江になった地形。ノルウェーには多くのフィヨルドがあり、このフェリーが巡るのは、ノルウェー最大のソグネ・フィヨルド。ソグネ・フィヨルドは全長204km、周囲には標高1000mを越える山が連なり、最も水深が深い場所は1308m。その支流にあるネーロイ・フィヨルドは、ユネスコの世界遺産に登録されており、観光客に特に人気が高い。横をカモメも伴走していました。
船長のアルネ・ヴィンネスさんから次のような提案があった。30分すると大きな滝が見えてくる。その水はミネラルが豊富で健康的な水なので、立ち寄って水を飲ませてあげるという。
到着すると滝側の側面が倒され、長い管で水を採取して飲ませてくれた。みんなで乾杯しました。
http://www.fjord-tours.com/sognefjord/
●フロム
宿泊は「フレトハイム・ホテル Fretheim Hotel 」で、フロム駅から徒歩2分の距離。1870年創業、フィヨルド観光客の間で人気が高いホテル。
ここでディナーをいただいた。ノルウェーのサーモンは冷たい海水にさらされて育ったために、身が引き締まっていて美味しい。「サーモンのマリネ」は、野菜にバジルの入ったオリーブオイルのドレッシングがかけてある。サーモンはマスタード・ソースに付け合せのスクランブル・エッグとレタスをあわせて、手でいただいた。サーモンやニシンなどにマスタードをつけて食べるのは、スカンジナビア伝統の食べ方。「トナカイ肉の薫製」はノルウェーではポピュラー。トナカイの肉は、北欧の人々が古くからよく食べている食物の一つ。ホテルの隣にあるスモークハウスで、自家製の薫製を作っています。ここではトナカイの足の部分の肉を約5ヶ月間干して、薫製にしている。脂肪分も少なく栄養も豊富。トナカイの肉と相性のよい、サワークリームとヒラメリ?をのせて完成。「タラの切り身のステーキ、ポテト添え」は、タラに塩胡椒をふり、よく馴染ませたら2つにカットし、たっぷりバターを敷いたフライパンでまず皮の方から焼いていったもの。焼いたポテトの上に盛り付け、エビと貝のダシでとった魚介のエキスが凝集した特製のホワイト・ソースをかける。
フロムは夏でも数時間は太陽が沈むので白夜ではないが、かなり遅くまで明るい。朝3時に太陽がでて、夜は11時くらいまで明るいそうです。
フロムでのアクティビティは、「フロム・ツーリスト・インフォメーション」(Tel: +47 57 63 21 06 (夏季のみ))
http://www.alr.no/
http://www.fjordsafari.no/
2日目、人気のアクティビティに挑戦。フロム駅に行く。今フロムでは観光客の間でサイクリングが人気。駅構内の観光案内所で自転車をレンタルすることができる。レンタルなので、乗る前に故障、パンクなどをしっかり確認することが大事。フロム観光ガイドのウラジミールさんに人気のサイクリング・コースを教えてもらった。まずは電車でサイクリング・コースの起点まで行くのがいいそうです。列車内に自転車置き場もありました。
フロム鉄道で、4駅目の「ベーレクバム」駅まで約20分。この道をフロムまで下っていく。ブレーキが大事です。こぐ必要がないし、気持ちいいそうです。距離は約10kmで、標高差はおよそ340mで、約1時間で下る。コースの横には川が流れているので、夏でも涼しい風を受けて走ることができる。
ずっと下っていると、川沿いに野生?の馬がいた。続いて、牧場の中にヒツジがいました。中に入れてもらいましたが、触ることはできませんでした。
フィヨルドの中でシーカヤックに挑戦した。インストラクターはヤネーク・マミーノさん。フェリーの上から見たフィヨルドとはまた違った視点で楽しめる。ライフジャケットを着て出発。今回はフロムとオッテネスの間を片道1時間、往復2時間のコースで、個人の技術により様々なルートを選択できるようになっている。オッテネスという農場が見えてきた。
オッテネスに行ってみた。「オッテネス農場・野外博物館」で、フロムから車で10分の場所。中世以降の古民家27戸が保存されている。ノルウェー人の暮らしを見ることができる。
入口の戸が上下に分れているのは、馬などが入ってこないようにするため。上を開けると明るくなるかららしい。昔14人の家族が住んでいた「アイラック・ハウス」を見学した。12人の子は上のスペースで寝ていた。最も古い「エルドルック・ハウス」も見学した。1971年までエルドレックという女性が住んでいたそうです。
ノルウェーの伝統的な料理を食べさせてくれるという。フィヨルドが見える高台で、ランチをいただいた。「サワークリーム粥」は、砂糖とシナモンをかけてから、よくかき混ぜていただく。プリンのような食感だそうです。「パンケーキ(ナパ?)」これにサワークリームと手作りのラズベリー・ジャムをかけ、よく混ぜてから、巻いて食べる。
トレッキングに挑戦。ホテルの従業員にスタート場所まで特別に送ってもらった。スタート地点はアウルランという村の山道を登ったスヴァッタベルグ山で車で約40分。比較的なだらかなコースで初心者にも楽しめる。片道1時間、往復2時間のコースで、標高約700mからフィヨルドが眺められる場所を目指す。1時間で視界が開けてきた。目の前にフィヨルドが広がった。
●ベルゲン
ベルゲン中心街にある「フィッシュ・バーガー」の看板があるお店が気になった。「シスター・ハーゲリン Sastrene Hagelin 」は地元でも有名な行列の絶えないお店。名物は、白身魚のすり身を焼いて作った「フィッシュ・ケーキ」。フィッシュ・バーガーは39NOK(約550円)は、トマトとキュウリとフィッシュ・ケーキをパンにはさんでいただく。フィッシュケーキはふわふわしていてハンペンのような食感。もう一つ人気なのが、「フィッシュ・スープ」29NOK(約410円)で、クリームスープにすり身と野菜が入っている。
港に面した広場に行くと、朝市みたいなのがある。「フィッシュ・マーケット」で、サーモン、エビ、タラなど近海で採れた魚介類が並び、観光客にも大人気。あるお店で、「元気ですか?」と聞かれた。またノルウェーでは魚の卵のことをみんなキャビアと呼ぶ。6年間ここでバイトしているホルン奏者で函館出身の大森園子さんもいました。世界遺産のブリッケンを勧めてくれました。
ブリッゲン地区は世界遺産で、三角屋根の木造建築群。元々は中世に建てられた木造倉庫だった。何度か火災にあいながら現在に至っている。クギを使わずに木を組み合わせる工法で現在も強度を保っている。ただ、斜めに傾いている。
ブリッゲン地区にあるお土産店「ブリッゲンハンデル」に行く。日本人が好むのは、ノルウェーの伝統的なトロール人形。プラスチック製。トロールはノルウェーのお伽噺や神話に出てくる妖精の一種。「4人の子供たちとヘラジカ」495NOK(約7000円)、「男性と女性のカップルのトロール人形」195NOK(約2800円)をお買い上げ。とても可愛いセーターがある。その花柄などはノルウェーでとても伝統的なもの。1665NOK(約2.4万円)。
税金が高くて、食品の消費税が14%、物品の消費税は25%。その分、福祉と教育が充実していて、公立病院の手術代や入院代が無料、公立教育も大学までが無料。そのため、ノルウェー国民の満足度もとても高い。
http://www.tv-hokkaido.co.jp/special/norway/
テレビ番組「THE 世界遺産 地球を測る」
2010年3月28日放送。世界遺産と聞いて思うものは、ピラミッドとか、万里の長城でしょうか?今回は小さな穴。
●地球を測る
ノルウェーの北緯70度、ある記念碑が建てられた。世界遺産です。そこから南へ2820kmウクライナの黒海にも世界遺産の記念碑がある。スウェーデンでは岩に刻まれた奇妙な十字。フィンランドでは教会。いくつもの点を結んだのは、地図を作る時の測量器。19世紀、それで地球を測ろうとした男がいた。今回はその男が残したノルウェー北部からウクライナまで10カ国にまたがる世界遺産。
地球を知ることは、はるか昔から人類の永遠のテーマだった。古代ギリシャの人たちは既にその形を知っていた。地球は丸い。その一方で、宇宙は地球を中心に回っている。その証しがプラハに残る天文時計。作られたのは15世紀末。太陽と月が地球の周りを巡り、時を刻んでいく。その常識が覆った。「地球が太陽の周りを回っている。」この仮説を実証したのは、近代科学の父ガリレオ・ガリレイでした。しかし地球の正確な形はわかっていない。
エストニアのタリン。男の名はフリードリッヒ・シュトルーヴェ。1793年ドイツに生まれた。15歳の時、時のフランス皇帝ナポレオンから徴兵されそうになり、ドイツから逃げ出した。エストニアに暮らす兄の元に身を寄せ、物理、数学、天文学の学者を究める。若くして、タルトゥ天文台の所長になった。新しい星の発見などで成果を挙げたが、やがて興味は天文学会のテーマへと向かった。地球の形。地球は完全な球体ではなく、楕円ではないのか?それならどういう形か?ロンドンのウェストミンスター教会にアイザック・ニュートンが埋葬されている。17世紀、彼は地球の形について仮設を発表した。地球は赤道がわずかに膨らんだ楕円形である。
シュトルーヴェは測量によりそれを確認しようとした。天文学者のテヌ・ヴィークさんが説明してくれました。子午線沿いの測量点の緯度と傾度を測ることで、地球の姿を描こうとした。当時の測量器を使った三角測量という技法が使われた。基準となる直線を決め、木枠に入ったモノサシを何本もつないで距離を測る。1kmにつき数mmの誤差しか許されないため、平らな場所が選ばれた。次にもう1点を決め、基線の両側から測量器を使う。2つの角度がわかれば距離が割り出せる。こうした三角形を楔のように連ねていく。一つ一つの点を測量点と呼ぶ。その測量点から天文観測を行なう。例えば北極星と地球の中心の角度から測量点の緯度がわかる。地上の測量と天文観測が必要だった。彼は測量の点を天文台の近くからスタートさせた。エストニアの測量だけで3年かかった。長い距離の測量が必要だとわかった。資金がかかるので、ロシア皇帝の援助が不可欠だった。
野心的なロシア皇帝により、辺境の小さな街だったヘルシンキにもヘルシンキ大聖堂、大学、国会議事堂などが次々と建てられたいた。時の皇帝はアレキサンドル1世で、皇帝がシュトルーヴェを呼び出し、首都サンクト・ペテルブルグの近郊に天文台を作るように命じられた。立派な天文台を持つことは大国の条件、しかも正確な地図作りにも欠かせない。さらに時代が味方する。
きっかけは、フランス皇帝ナポレオンの失脚だった。1814年、「会議は踊る、されど進まず」という名文句を生んだウィーン会議が開かれる。シェーンブルン宮殿にヨーロッパ中の権力者が集まった。ナポレオン失脚後の平和を維持するためだった。しかし会議はもめにもめ、平和が長く続かないことを誰もが予測した。アレクサンドル1世は国境線を決めなければと思った。それでシュトルーヴェに資金を与え地図を作るための測量を命じた。
測量の範囲をさらに北に伸ばすには、スウェーデンの許可が必要で、国王に会って許可を得た。
北を目指したシュトルーヴェはフィンランドの小さい島ムスタヴィーリ島にさしかかった。エストニアで測量を開始してから既に14年が過ぎようとしていた。フィンランド測量局?のペッカ・タティラさんが岩に開けられた小さな穴はシュトルーヴェが開けた穴で、世界遺産。測量は地道な作業だった。穴はこの上に測量点を置きなさいという目印。測量点として、櫓のようなものを建てることもあった。その先端が目標物となる。また、そこに測量器を置き、そこから次の目標物を測った。
フィンランド北部のトルニオ。18世紀に建てられた小さな教会「アラトルニオ教会」も世界遺産に登録されている。塔の先端部分が目標物となった。高さ40m、見晴らしのいい塔が測量点として利用された。ここでの測量は1842年。スタートから27年目のことだった。
そしてスウェーデンにさしかかった。小さな村ハバランダの森の中に十字の印がある。これも世界遺産。
一方南に向かったのは、シュトルーヴェと親交のあったロシアの軍人。ついにドナウ川の河口のデルタ地帯に至った。北緯45度が南の果て。現在のウクライナのスタラクラウシカという黒海に面する小さな村。ここに南の果てを示す記念碑がある。シュトルーヴェの測量点は全部で250。そのうちの34箇所が2005年に世界遺産に登録された。
北に向かったシュトルーヴェはどこまで行ったのか?ヨーロッパ最北端の岬ノール・カップ。ここは既に北極圏。測量が行なわれたのは、そこからやや南に下った小さな港町ハンメルフェスト。ここにも記念碑がある。彼にチャンスと資金を与えたアレクサンドル1世の名も刻まれている。ここが北の果て。
一人の男の思いが、子午線沿いに2820kmを結んだ。その成果は2冊の本にまとめられた。彼は40年という歳月をかけてニュートンの仮説を実証した。こうして人類は地球の姿を解き明かしてきた。
実は彼は日本にも影響を与えていた。国土地理院の村上真幸さんが説明してくれました。彼と同時代に生きたベッセルという人がシュトルーヴェのデータを使って、地球の正確な大きさと形を計算した。彼は1841年に結果を公表した。明治政府はヨーロッパの技術と共に、その理論も取り入れた。それはGPSが普及する2002年まで、日本のあらゆる地図の元になっていた。
テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 人は1日で何か国旅行できるの?」
2010年3月28日放送。ベッキーが挑戦。ある調査によれば、日本人が生涯に訪れる国は海外旅行経験者で平均6.45か国(東京電力TEPORE調べ)。朝8時から翌日の朝8時までの1日で何か国旅行できるか、挑戦した。ただ、各国で旅の3要素(観光、食事、土産)を満喫すること。目標は6カ国を超えること。
●作戦
ヨーロッパなら小さな国が密集し、EU加盟国ならパスポートチェックもない。お土産は視聴者にプレゼントする。
●コペンハーゲン
デンマーク王国は人口551万人、通貨はクローネ。EU加盟国で、マルグレーテ2世女王が治める。人形姫の場所に行く。マーライオン、小便小僧と共に世界3大がっかりと言われる。小さくて地味。
食事は、スモーブロー。魚や肉をパンの上にトップングしたもの。これはフォークとナイフで食べるのがマナー。
お土産はロイヤル・コペンハーゲン。1枚で5万円でした。絵は1枚1枚職人さんが絵つけをしている。半分描かせてもらった。失敗作のように見えます。以上デンマークは45分で制覇。
●チューリッヒ
スイス連邦の人口770万人。通貨はスイスフラン。EU非加盟国。スイス最大の都市チューリッヒ。お土産はスウォッチ。240CHF(約2万円)を3つ購入。
ヨーロッパで一番大きい文字盤の聖ペーター教会の時計台がある。
食事は「チョコレート・フォンデュ」20CHF(約1700円)。3年前にチーズフォンデュは味わったため。つけるものはパンではなく、フルーツ。
●リヒテンシュタイン
車で1時間。人口3.4万人。通貨はスイスフラン。EU非加盟。貴族が代々国歌元首を務める国。世界では6番目に小さい国。切手が世界でも有名。高度な印刷技術とデザインは世界中の切手コレクターの注目の的。お土産は切手セット13.65CHF(約1200円)。
料理は「キーセシュピッツェレ」15CHF(約1285円)。マカロニを細かく切ったものに、チーズを和えた感じだそうです。その上にフライド・オニオンがのせてある。
観光はパラグライダー。75CHF(約6500円)。空気が冷たいから知覚過敏だそうです。このパラグライダーから国全部が見えるそうです。
●ノイシュバンシュタイン城
ドイツ連邦共和国は人口8222万人。通貨はユーロ。EU加盟国。ベッキーが楽しみにしていた観光地は、ノイシュバンシュタイン城。お城は夜ライトアップされている。ところがこの日は休業でした。世界4大がっかりだと言っていました。
ここはバイエルン国王ルードウィッヒ2世によって約150年前に建てられた白亜の城。紅葉の頃の写真はとても美しくて有名。
お土産はテディーベア。耳にボタンがついているシュタイフ社のものが、世界で一番最初に作られたテディーベア。ルードウィッヒ2世のテディベアもあり、オルゴール付きだった。179ユーロ。
食事は「ドイツ・ソーセージ」5ユーロ。
●ザルツブルグ
オーストリアまでは車で2時間半。オーストリア共和国は、人口830万人、通貨はユーロ。EU加盟国。夜10時にはお店が閉まってしまう。
あいているお店に入ったら、塩の店だった。ザルツブルグは「塩の城」という意味で、古くは岩塩の採掘で栄えた街。お土産は「塩のキャンドル・ホルダー」5ユーロ。
観光はモーツァルトの像。彼は1756年にここで生まれた。
観光と食事はそんなモーツァルトが通ったレストラン「シュティブツケラー・ザンクト・ペーター」で、803年創業のお店。店内では音楽と伝統的なオーストリア料理が楽しめる。いただくのは、モーツァルトの大好物「タフェールシュビッツェル(牛肉の煮込み)」20ユーロ。オペラの歌手がちょっかいをかけて、トライアングルを叩けという。途中で11時になり、出発しました。
●チェスキークルムロフ
車で2時間半。チェコ共和国は、人口1043万人。通貨はチェココルナ。EU加盟国。この街は13世紀の街並みが今なお残り、街全体が世界遺産。
午前1時半に到着。街角で火を吹く男がいた。次は鎌をもった男。彼らは観光ガイドで「深夜のミステリーツアー」を催行している人たちだった。料金は300Kc(約1500円)。観光ツアーは45分。
お土産は観光ガイドさんに家から持ってきてもらったボヘミアン・グラス。
食事は深夜2時から、ビール40Kc(約190円)。チェコは一人あたりのビール消費量が世界一。ぐんぐん飲んだので、酔っ払った。
●ブラスチラヴァ
スロヴァキアに向かう。スロヴァキア共和国は人口541万人。通貨はユーロ。EU加盟国。スロヴァキアは国土のほとんどが山岳地帯。チェコとは前は同じ国だったが、人種も違えば言葉も違う。残り1時間半でこの国ともう一つ行きたいところ。
観光はブラチスラヴァ城。ここはスロヴァキアのシンボル。敵の侵攻に備えて改築を繰り返していたら、ヘンなデザインになったという。ひっくり返すとテーブルになる。目の前に流れているのがドナウ川。
市場に行く。食事は伝統の編みこまれたチーズ。このチーズを男性が女性にタッチすると女性は幸せになるという。「編みこみスモーク・チーズ」1.5ユーロ。
お土産は市場で売られていた、伝統柄のキルト。20ユーロ。
残り67分。8カ国目のハンガリーまでは移動に40分かかる。
●ジェール
ハンガリー共和国は、人口1002万人。通貨はフォリント。EU加盟国。午前7時30分に入国。
市場でパプリカをがぶりと食べる。1個300フォリント(約140円)。
お土産はパプリカの粉末。5個で2750フォリント(約1280円)。
残りは15分で観光。残り3分で気球に乗り込む。気球ツアーは4000フォリント(約1850円)。上空から街を眺めました。
以上8ヶ国、2127km移動しました。
テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 床屋さんでおまかせ」
2009年10月4日放送、2010年1月16日再放送。世界の床屋さんでおまかせで頼むとどうなるの?日本テレビ製作。
●フィンランドのロバニエミ
ADの大野隼平さん(26歳)が人気のヘアサロン「スタジオ・アルクティック・スタイル Studio Arctic Style 」で切った。まず前髪をカラーリング。サイドをバリカンで大胆にカット。これは「オーロラ・カット」と言うらしい。
http://www.studioarcticstyle.fi/
テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 2泊3日予算10万円で、世界の芸術いくつ見られる?第2弾!」
2009年12月20日放送。松嶋尚美さんがノルウェー、オランダ、オーストリアで挑戦。日本との往復運賃は除いて、10万円を使い切ったら終了。第1弾はベッキーがフランス、イタリア、スペインで挑戦していた。
●オスロ
ガーデモエン国際空港からスタート。8時40分朝日が昇り始めた。オスロ国立美術館にムンクの「叫び」がある。入場料は無料。夕暮れ時に空が真っ赤になって、血の色になり、「自然の雄叫び」がムンクには聞こえたという体験を描いたもの。その叫びを聞きたくないというもの。他にもムンクの「マドンナ」、「思春期」などがあった。この「叫び」は一度盗まれたが、出てきた品が本物だという確証は、右下の偶然ついた汚れだったそうです。
ヴィーゲラン公園には193の彫刻があるが、人生の瞬間を描いたもの。人間の数にして650体以上ある。中でも橋の両側にある彫刻はとてもユニーク。この公園の一番人気は赤ちゃんの「おこりんぼう」。全ての彫刻には名前がついていないが、この赤ちゃんには他の人が名前をつけている。ヴィーゲランで一番有名なのは、ノーベル平和賞で贈られる金のメダルのデザイン。
オスロ市庁舎では、12月にノーベル平和賞の授賞式が行なわれる。カリヨンという有名な楽器がある。これはオスロ市庁舎の屋上にある無数の鐘を使った巨大な楽器。14世紀頃に教会の時報などに使われたのが始まり。ベガル・サンド・ホルトさんが演奏してくれました。
●アムステルダム
早朝6時54分、「アンネ・フランク・ハウス Anne Frank Huis 」に行く。ここはアンネが1942年から2年間住んでいた場所。入場料8.5ユーロ。「動く本棚」と言われた「隠し扉」がある。この奥でユダヤ人8人が暮らしていた。本物の「アンネの日記」もある。
「国立ミュージアム」は工事中だったが、入場は可能でした。12.5ユーロ。ここの最大の目玉は、レンブラント・ファン・レイン作の「夜警」。当時、火縄銃組合の人が自分たちの肖像画を描いてほしいというので頼んだものだが、クレームがついた。それは、みんな大きさが平等に描かれていないということ。しかし、各自がその大きさによって、支払う金額を決めた。
歩いて3分に「国立ゴッホ美術館」がある。入場料14ユーロ。生前は1枚しか絵が売れなかったが、今は1枚で数十億円。「暗色のフェルト帽を被った自画像」、「黄色い家」、「花咲くアーモンドの小枝」、「馬鈴薯を食べる人々」、「アルルの寝室」、「カラスの群れ飛ぶ麦畑」、「ひまわり」などがある。「ひまわり」は現存するだけで世界に5枚ある。
電車代6.7ユーロでユトレヒトに向かう。
●ユトレヒト
ミッフィーは1855年ユトレヒト生まれ。街中には世界で1つだけのミッフィーちゃん信号機もある。「ディック・ブルーナ・ハウス」は2006年開館、作者のディックさんの作品が楽しめる。子供の目線で楽しめる。現在絵本は40カ国以上に翻訳されていて、発行部数は8500万部以上。
電車代9.6ユーロでロッテルダムに移動。
●ロッテルダム
1984年完成の「キューブ・ハウス」。街の再開発にとにかく目立つようにと建築された。「キューブハウス・ミュージアム」は3階建。入場料2.5ユーロ。
●ウィーン
飛行機で281ユーロで移動。まず「国立オペラ座」では、世界最高峰のオーケストラでオペラが楽しめる。音楽監督は小沢征爾さん。
ウィーン少年合唱団に会うために「ウィーン少年合唱団学校」に行く。世界中から選抜された7歳から15歳までの子が合宿する。規則は厳しい。コンサート前のアイスクリームや炭酸は厳禁。15歳を迎えなくても、声変わりしたら即退団。逆に声変わり以外の退団は許されない。
「ウィーン美術史美術館」。ブリューゲルの「バベルの塔」。ジュゼッペ・アルチンボルトの「夏」、「庭師」。
ベルヴェデーレ宮殿の中にクリムトの「接吻」がある。究極の愛を表現したものと言われている。入場料9ユーロ。しかし入口にジャック・ルイ・ダヴィットの「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」がある。
以上合計1070点
テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 ヘルシンキ」
2009年12月12日放送。
●ヘルシンキ
フィンエアーで到着。日本から最も近いヨーロッパと言われるフィンランドの首都。別名「バルト海の乙女」と称される街並みには歴史を感じさせる重厚な建物が建ち並ぶ。元老院広場など。
中央部にあるシベリウス公園には、ステンレスで作られたモニュメントや、作曲家シベリウスの像もある。
にじいろガイドはカイサ・ヘイッキネンさん(30歳)。冬は平均気温がマイナス3度〜5度。
「サウナ」はフィンランド生まれのフィンランド語。街中には公衆サウナがいっぱいあって、暗くなるとたくさん人が集まる。時に人々の交流の場としても使われている。「コティハルユ・サウナ」が紹介されていた。入浴料1300円。温度は110度。暖めて外の冷たい空気で冷まし、また中へを繰り返す。各家庭にサウナがついている。電気サウナが一般的。
郊外にあるサウナ「グリーン・ウインドー」に行く。白樺の葉で体を叩くのが伝統的な入浴方法。隣の建物ではソーセージをバーベキューしている。入浴後にソーセージを食べながらビールを飲むのが当たり前なのだとか。19世紀頃に始まった習慣らしい。
「ハカニエミ屋内マーケット Hakaniemen Kauppahalli 」に行く。ここにはとても人気のスープ専門店「ソッパケイティオ Soppakeittio 」がある。メニューは3種類の日替わりメニューのみ。小さいお店だが、すぐに満席になる。一番人気は「トマトのスープ」約1000円。
フィンランド料理のレストラン「ゼトール Zetor 」は地元の人も多く行く。トナカイの肉を使ったメニュー。マッシュポテトの上に大盛のお肉を盛り付け、ピクルスやベリーをトッピングした伝統料理「トナカイのソテー」約2400円。ムイックという小魚にバターをきかせてフライした「ムイックのフライ」約2100円。デザートは、表面に焼き色をつけたチーズに生クリームをたっぷりかけ、ブラウン・シュガーをかけてオーブンで焼き上げた「ウォーム・カントリー・チーズ」約1200円。ほとんどのデザートについてくるのが、「クラウド・ベリー」で、これと一緒に食べる。
手作りの雑貨を販売しているお店「オクラ」に行く。フィンランドではハンドメイドのフェルト製品が有名だという。
「ヘルシンキ中央郵便局」は、フロア全体にはカラフルな商品がずらりと並び、中には有名ブランドの商品も並べられている。購入した商品はこの場で重さを量りそのまま送る事が出来るので便利です。
不動産屋さんに行く。「タウンハウス」は、フィンランドにある集合住宅。
●サーリセルカ(ラップランド地方)
ヘルシンキ中央駅から寝台車に乗り、12時間で北極圏の玄関口「ロヴァニエミ」に到着。ここから車で3時間で到着。ここの冬は最低気温がマイナス20度。12月には太陽が昇らない日が続く。トナカイを見かけるが、野生のトナカイは生息していない。全て飼われている。
湖の上で釣りをしている人がいた。一番釣れるのは、ホワイト・フィッシュ。この時の氷の厚さは25cm。湖に四角い物体が設置されていて、氷に穴があけられている。水着姿の男性がやってきて入りました。昔からの健康法だそうです。
サーリセルカには宿泊施設も充実。夕食に伝統料理の「サーモンのあぶり焼き」をいただいた。大きなサーモンに塩胡椒を振って焼いたもの。さらにバターを塗る。
11月中旬の午後3時は真っ暗。ここはオーロラで有名なリゾート地でもある。「ホテル&イグルー・ヴィレッジ・カクシラウッタネン・ガラスイグルー」では、天井がガラス張りのドーム型になっており、オーロラを部屋から楽しめる。1部屋の定員は2名。
テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 心に残る温泉ベスト5」
2009年11月29日放送。森三中の世界の果て温泉同好会による、2年間で数々の温泉に入浴した中から心に残る温泉ベスト5を発表した。イモトさんも出演。日本テレビ製作。
●5位
インド「美の温泉ツアー」。ラジェンダー・シンさんの案内で出発。まずヨガ。ヨガ歴50年のティラトゥラム・バトラさん(78歳)による指導。肩立ちのポーズ、笑うヨガ。笑うヨガは今インドで一番人気。鼻クリーニング。
美のスペシャル・ドリンク。飲んだ後に紹介されたのは、「牛のおしっこ」。インドでは神の使いとされる牛の尿は、何にでも効く薬として珍重されている。お求めの方は、インドの薬局で買えます。
ブンタルに行って、マニカラン温泉に行くバスは既に満席。バスの屋上が空いているというので、乗る。道路のすぐ横は崖。2時間で到着。
マニカラン温泉広報担当のアラビンダル・シンさんが町外れの川湯に案内。
●4位
メキシコ「激辛温泉ツアー」。36度でハバネロ入りの辛い料理をいただく。「豚肉のハバネロ・ソース煮込み」。「マンゴーとハバネロ」をいただいた。メキシコではフルーツに唐辛子を加えるのは一般的。
メキシコでは、生のイモムシを食べるそうです。高級食材です。
イルカと触れ合う体験もしました。
川の中に温泉があった。滝の裏にまわると天然のうたせ湯もあった。
●ジャマイカの地獄温泉
洞窟?の中の温泉に入るが、ぬるい。するとガイドがライターで水面に火をつけた。可燃性のガスが噴出する天然温泉でした。
●3位
トルコの「うらやましくなる温泉ツアー」。ガイドはアリさん。まずハマムに行く。湯船がない。職人さんに体のすみずみまで洗ってもらえる。まず泡だらけにして、全身マッサージ。アカスリ。頭のてっぺんから足の先まで洗う。女性の場合は職人さんも女性だそうです。
ベリーダンスのショーに出演。ナイトクラブ「スルターナス」です。まともな踊りではなかったが、お客にはうけました。
世界遺産パムッカレに行く。トルコ語で「綿の宮殿」を意味する。幅1km、高さ200mにもなる。お湯は35度。青空の青によって青くなっている。夕暮れにはオレンジ色になりました。
●2位
アメリカの「冒険温泉ツアー」。ラスベガスから自転車で荒野に行く。スカイダイビングの練習をする。インドア・スカイダイビングは下から吹き上げる風にのるもの。1回約7500円。
スカイダイビングに挑戦。高度4500mから降下。時速200kmで垂直落下。
とっておきの天然洞窟サウナ。温泉の流れ出す洞窟。90年前にトンネルを掘ろうとしたが、温泉が沸き、工事が中止されサウナになった。
●パプア・ニューギニアの大爆発温泉
ガゼル半島のカブルブル火山は活火山。周囲は火山灰が降り積もって、枯れ果てた木々が立つ。まず温泉卵。そこを掘るとヘビの卵だと思ったが、ツカツクリという鳥の卵がでてきた。この卵は世界一美味しい卵といわれている。割ってみると9割が黄身で、半熟状態。甘くて濃厚だそうです。
温泉は海岸沿いが熱い。海側に行くと温度が下がる。
●1位
アイスランド「湯めぐりツアー」。まず青いサンゴ礁温泉「ブルーラグーン」。世界最大級の巨大露天風呂。源泉は地下2000mから汲み上げた高温の海水。温泉施設だけでなく、ビニール栽培や一般家庭の暖房用としても利用されている。温水マッサージは30分約5000円(入浴料込み)。
洞窟温泉に入る。お湯がとても透明。50度以上らしいです。出川さんはこれに入りました。
地球の裂け目「ギャウ」温泉。この場所は秘密。あまり立ち入ってほしくないかららしい。裂け目の崖の下15mらしい。青い色で39度。
世界最大級のゲイシール間欠泉。間欠泉は地下に溜まったお湯が地熱によって噴水のようにある一定周期で吹き上がる現象。湯柱の温度は97度〜100度で、シャブシャブの温度と同じ。この間欠泉でシャブシャブに挑んだ。箸もマジックハンドもダメだったので、釣りざおでやってみたら、成功したが、熱水を頭からかぶりました。
テレビ番組「THE 世界遺産 西ノルウェーのフィヨルド群」
2009年11月15日放送。
●フィヨルド
絶景と呼ぶにふさわしい場所の1つが西ノルウェーにある。かつて氷河が刻んだもので、山と谷がおりなす大パノラマ。想像を越えたスケールのフィヨルドがある。垂直に切り立った崖の高さは、1000mを越える。これほどの高低差を持つフィヨルドは世界にも類がない。現在のような姿になったのは6000年前、人が暮らし始めたのは5000年前。
およそ1万年前、最後の氷河期が終わり、氷河が後退した。やがて海面が上昇し、氷が削った大地に海水が入り込んだ。フィヨルドとは、ノルウェー語で「内陸に深く入り込んだ湾」を意味する。内陸に残った氷河は今でも削り取っている。ノルウェーの海岸線はフィヨルドを入れるとおよそ2.5万km。
西ノルウェー・フィヨルド群の中でも、ガイランゲルとネーロイフィヨルドが世界遺産に登録されている。人を拒むような厳しい世界。しかしここを故郷にした人々がいた。フィヨルドから海へ漕ぎ出した海の民「ヴァイキング」。北欧神話に登場するブワノ?それを固める教会が海の民の息吹を伝えている。そして今なおここに生きる人々がいる。
●ベルゲン
北欧屈指の港町。古くから漁業や交易で栄えた。黄色や赤の建物が並ぶ。ここがフィヨルド観光の拠点。
●ガイランゲル・フィヨルド
ガイランゲル・フィヨルドは、かつては海岸線から150kmも内陸に入り込んだ秘境の中の秘境だった。今ではフィヨルド観光を楽しむことができる。ガイランゲルの魅力は圧倒的な存在感で迫る断崖。水深500mから標高1000mを越す高みまで、一気にかけあがる他に類を見ない絶景。随所に滝もある。谷を見るとU字形の谷がある。これこそが氷河が大地を削り取った証し。
●フロム鉄道
ベルゲンから、ネーロイ・フィヨルドに向かう時、多くの観光客に人気なのは「フロム鉄道」。途中、一時停車駅があり、断崖から流れ落ちる「ショース滝」を目の当たりにすることができる。再び列車に揺られること、およそ50分、終着のフロム駅に到着。フェリーに乗り換えネーロイ・フィヨルドに行く。
●ネーロイ・フィヨルド
フィヨルドはメキシコ湾流につながる温かい海につながり、冬も凍らない。1年を通じてクルーズを楽しむことができる。水深300mもあり大型のフェリーでも奥まで入れる。
西ノルウェーでは春は5月頃やって来る。雪解け水が滝となって、豪快に流れ落ちる季節が旅のハイ・シーズン。フェリー観光の途中、断崖から流れ落ちる滝水を汲み、飲むことができる。このフィヨルドはヨーロッパで一番幅が狭いことで知られている。最も狭い場所で250m。左右には断崖が続く。
●ヴァイキング
ネーロイ・フィヨルドの最も奥まった場所に、ことさら静かな水辺がある。そこに古い墓があった。高さ2m、直径10mもある巨大な円形の石積み。葬られているのは、この一帯で力を振るったバイキング。その時代は9世紀に始まった。フィヨルドから大海原へ漕ぎ出していった。世界の海を駆け巡り、略奪や交易で莫大な富をもたらした。その船のへさきにはドラゴンがいた。
●キリスト教教会
その頃、この地に育ったものがキリスト教。12世紀後半に建てられた「ボルグン・スターブ教会」。この屋根にもドラゴンがいる。屋根はウロコのようにも見える。バイキングの時代が過ぎ去った後も、船造りの業は引き継がれた。14世紀までにおよそ1000もの木造教会が建てられた。窓からの光が内部を照らす。スターブ教会のスターブは「丸太の柱」を意味する。北欧に伝わる木材を横に寝かせて積み上げるログハウスの常識を破り、ヴァイキングの子孫たちは、天の神を崇めるために、丸太を立てて使った。礼拝堂の入口の彫刻のモチーフはドラゴンと絡み合うヘビ。その姿には「つる草」のようにも見える独特の創作で、ウルネス様式と言う。自然がもたらす偉大な力を象徴している。
フィヨルドは海の道だった。新しい文化も運び込んだ。
●暮らし
水面からの高さ250m。崖の中腹にへばりつくようにして家が建てられた。断崖の家をめざし、急斜面の道を登ること40分。90年前まで人が暮らしていた。木造家屋に到着。放置された家は次第に荒れていった。これらは貴重な文化財で、近年修復された。フィヨルドを守る会のカール・ミィエルヴァ?さん(71歳)が説明してくれました。最も大きな農場の一つは、豚を100頭、牛を10頭飼っていて、自給自足の暮らしをしていた。山にはトナカイもいたし、フィヨルドで魚も釣れた。当時、子供は崖から落ちないように腰にロープをつけていたそうです。ペール・ヴェステロースさん(75歳)は未だ放牧を続ける。
テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 オスロ」
2009年10月10日放送。
●オスロ
スカンジナビア航空でコペンハーゲン経由で行きました。3方を山に囲まれ緑豊かな港町。様々な船が行き交う。高台にある王宮から市内まで、オスロの町を東西に貫く、およそ2kmのメイン・ストリートが、カール・ヨハン通り。デパートやレストランが建ち並び、いつもにぎわいを見せている。
8世紀頃よりヨーロッパ各地を侵略したノルウェーのバイキングに関する「バイキング船博物館」もある。港に巨大な氷山のように建つのは、2008年建築の「オペラ・ハウス」。登れて、屋根が遊歩道になっている。
にじいろガイドはミーナ・ラーヴィックさん(20歳)。オスロの10月の平均気温は4.5度。夏は短く、冬は長い。
ノルウェー・セーターは雪の結晶などの絵柄。セーター全体を二重に編んで厚手に仕上げているのが特徴。ノルウェー製品だけを扱うセレクト・ショップ「プルノシュク」。人気デザイナーの作品も多い。木馬の代わりの「ロッキング・シープ」7.2万円。
アンティーク・ショップが集まっているお店「Brukt & Antikkmarked 」に行く。ビンテージとして世界的に人気のあるノルウェー製品もある。「MTコレクション」には注目のビンテージ商品がある。「キャサリン・ホルム」は1970年頃までキッチンアイテムを製造していたノルウェーのエナメル・ホーロー・メーカー。蓮の葉の「ロータス・シリーズ」は50〜60年代に作られていた。最近は若い人に人気とか。
オスロ・フィヨルドを巡る「フィヨルド・クルーズ」2時間3700円に参加。その昔氷河が作り出したフィヨルドですが、オスロのフィヨルドは崖のようなフィヨルドとはだいぶ違う。ここは緩やかなので、みんあサマーハウスを建てている。
オスロ港を出航し、オスロ湾に浮かぶ白い家のある小島。白い建物の中はオシャレなレストラン「ダイナ・フィア」で、100年以上前の灯台を改造したレストラン。普段は結婚式やパーティなどの貸切レストランとして利用されています。「ムール貝のワイン蒸し」は素材を生かしたシンプルな味わい。
ノルウェーといえばサーモン。日本にも輸出している。アンコウも上がっていて、ノルウェーでは煮たり焼いたりして食べる。ノルウェーではキャビアがとても安く(100g520円)て、種類も豊富。ノルウェーではチョウザメの卵だけでなく、魚の卵を全てキャビアとよぶためらしい。ランプフィッシュの卵は黒い。サワークリームと一緒に食べるとまろやかな味になる。
評判のレストランは「アレックス・スシ Alex Sushi 」。鮮やかなロブスター、アンコウの肝、白身魚のお刺身など。ノルウェー・サーモンの刺身に、バルサミコ酢、コリアンダーなどを使ったオリジナル・ソースをかけたものが人気。
港でしか味わえない新鮮なグルメがある。オスロ港に停泊している一隻の漁船。茹でた甘エビを購入。1kg80クローネ(1400円)。新鮮な甘エビはヒゲが長いのが、冷凍品は解凍した時にヒゲが取れてしまうそうです。
国立美術館にムンクの「叫び」を見に行く。入場料が無料で、これは国民が芸術に触れやすくするため。ゴッホやピカソの絵もありました。「叫び」の中の人物は叫んでいるのではなく、自然の叫びに畏れおののいているのだとか。
フログネル公園には、人間の様々な様子を描いた彫像の数々がある。200の彫像はインパクトがある。この公園のシンボルは「モノリッテンの塔」。17mの円柱で、121体の老若男女がからみあっている。この公園で一番二期があるのは、子供が怒っている彫像「怒りんぼう」。
不動産屋さんに行く。オスロ港の近くに景色の素晴らしい物件がある。ベイエリアは開発が進んでいる人気のスポット。2LDK74平方mで家具付き、暖炉付き。窓の外には港、オスロ・フィヨルドが見える。価格は540万クローネ(9720万円)。
テレビ番組「THE 世界遺産 フィンランド」
2009年9月20日放送。
●ペタヤヴェシ
フィンランドの湖水地方の片田舎にある木造の古い教会。250年前にこの地方で活躍した大工の棟梁と職人たちが精魂込めて作り上げた。北欧に伝わるログハウスの伝統が類稀な木造教会を作った。
18世紀にはヘルシンキでさえヨーロッパの田舎だったが、ペタヤヴェシはさらに田舎だった。人口3900人で、住民は湖のあちこちに離れ離れに暮らしている。その木造教会に近いカウコ・クンプネンさん(65歳)の農園では、炭火で熱した石に水をかけ蒸気で暖めるスモーク・サウナを使う。フィンランドはサウナ風呂発祥の地でもある。ほてった体は湖に飛び込んで冷ます。
この地方にはペタヤヴェシ以外にも、2つの木造教会が大切に残されている。ピヒラヤヴェシの教会は1782年に建てられた教会で、入ると木彫りの人形「ヴァイヴァイス・ウック(哀れな老人)」の胸にお金を入れるようになっている。恵まれない人への寄付を募る募金箱。壁に人の形をしたいくつかの影が残っている。敷地内の小屋に保存された一艘の木造船はかつての乗合バスだった。普段は会わない人々が礼拝の度に船で湖畔を目指した。彼らが水しぶきと汗でまみれた体を壁にもたせかけたので、汗が残っている。
ケウルーの木造教会は1758年に建造された。壁や天井が色鮮やかな絵で埋め尽くされている。18世紀ヨーロッパに広がったバロックやロココ建築などの影響だろうか。一見大理石に見えるが、実はこの地方の職人たちが木の柱にマーブル模様を描いたもの。
フィンランドは陸地の7割を森が占めている。丸太でログハウスを組み上げた木造技術から木の教会が生まれた。壁や屋根の独特の色合いは防腐剤として塗られたタールによるもの。タールは木造船の必需品だった。
ペタヤヴェシの教会は、ヤーコ・レッパネンによって、1763年から1765年にかけて建てられた。その50年ほど前、フィンランドはロシアに攻め込まれ、戦火と飢饉で人口は30万人まで激減した。しかし人々はそれまでのプロテスタントとしての宗教を捨てず、民族意識も高まった。そして人口が増えて各地に新しい教会が建てられた。
素朴な説教壇。聖人たちの像は地元の彫刻家たちの手による。愛らしい姿は心に残る。ヘイット・ハンク?教授は「注目すべき点は白いギリシャ十字形の土台に八角形の丸天井が載っている。」という。縦と横が同じ長さのギリシャ十字に、屋根の傾斜を急勾配にして特別の工夫をした。それは石作りの大聖堂にあるような広く高い内部空間を実現させるものだった。十字のクロスする部分は、力を分散させるような形になっている。これは教会建築の新たな試みだった。そこには名もない巧の技があった。
今も夏場には日曜毎に礼拝が行なわれている。礼拝には必ず足を運ぶアンヤ・クルキネンさん(74歳)は、趣味のカンテレという伝統楽器を近所の少女に教えている。美しい響きの楽器です。
ハンヌ・アッサマトさん(53歳)はロッジの経営者で、2人の孫がいる。百夜が始まる春は特別な季節。白樺の小枝を束ね、サウナの中で体を叩く。
フィンランドでは自立心が強く、20歳になると家を出て独立する。しかし家族の絆は強い。
フィンランドのある詩人は、この国の住民の性格の特徴を4つ挙げている。物静かで頑固、決断に時間がかかり口下手。
テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 コペンハーゲン」
2009年9月19日放送。
●コペンハーゲン
スカンジナビア航空で行きました。コペンハーゲンは「商人の港」の意味。ニューハウンには運河に沿ってカラフルな建物が並び、観光スポットとして有名。海岸には風力発電が盛んに行なわれ、通勤通学に自転車を使う人が多いなど、エコに対する高い意識がわかる。
国民的童話作家がアンデルセン。人魚姫の像はこの町のシンボルとして親しまれている。
にじいろガイドはマイケン・ミットゴーさん(29歳)。この人魚姫の妹と言われている像がある。すぐ近くにあるが、あまりにシュールなのであまり人気がない。
インテリアの店「フリッツ・ハンセン」、「フレデリシア」など。シンプルで機能的なのにオシャレで遊び心を感じさせる北欧の家具。デンマークは冬が長いので、家具のデザインが洗練されていったそうです。
「ロイヤル・コペンハーゲン」は全て手描き。アウトレットのお店があり、45%オフとか70%オフの品もある。正規品でも3個買うと2個分の値段でいいという「エレメント・ローズ」1個8600円もある。
人気のベーカリー「ラオケアフーセット Lagkagehuset 」では「デンマークのパン」を意味する「デニッシュ・ペストリー」がたくさん。サクサクした生地が特徴の菓子パン。ヨーロッパ各地の製法を吸収し、パンの文化が成熟した。デンマークは農業国で麦の種類も豊富なので、パン作りの技術が高くなった。中でも「ライ麦パン」1斤700円は、古くから作れたきて、おなかのもちがいいそうです。
友人のマリーンさんと、オシャレな女性の間に話題になっているオーガニックのベーカリー「エメリーズ」に行く。週末だけのメニュー「ウィークエンド・ブランチ」2600円がお目当て。パンだけでなく全ての食材がオーガニック。みんなライ麦パンとチーズで食べるそうです。
スーパーマーケット「イヤマ Irma 」の奥には「リサイクル・ボックス」が設置されている。ペットボトルやアルミ缶などを入れると、リサイクル料が返金される。2リットルのペットボトルで60円など。このスーパーには有名なキャラクターがある。イヤマちゃんは北欧の女の子の名前、歴史は100年以上あるからみんな知っている。お勧めは「エコバッグ」700円。
フリーマーケットで子供たちが売っている。デンマークでは子供たちが遊び終わったオモチャを自分たちで売る。お金のやりとりがわかるし、よい社会勉強になる。
不動産屋さん「Base 1 」に行く。ちょっとオシャレで現代的な物件がある。マンションの4階で、2LDK87平方m。真っ白い部屋で家具付きの分譲物件。182万デンマーククローネ(3600万円)。
●レゴランド
車で3時間で到着。レゴのテーマパーク。40年前にレゴの本社のあるビルン Billund の町にオープンした。レゴブロックの可能性を求めて作られた。入場料は大人4600円。見逃せないのが、実際の町を全部レゴで作った「ミニランド」。空港や港などたくさん。ニューハウンのエリアもある。日本の町もある。金閣寺、鎌倉の大仏、富士山、新幹線、お茶会など。
隣は「ホテル・レゴランド」で、恐竜のレゴなどもある。部屋もレゴがいっぱい。「プリンセス・ルーム」は1室6.4万円で、レゴランド2日間入場券、朝食付き。
テレビ番組「ピン子と壽賀子の北極ふたり旅」
2009年7月25日放送。橋田壽賀子、泉ピン子さんが旅した。2003年は北欧(ノルウェー、デンマーク、スコットランド)、2005年はカナダとニューヨーク、2007年東欧(トルコ、クロアチア、バルセロナ)。今回は北極点。TBS製作。
●ヘルシンキ
フランクフルトから到着。6年ぶりの市場は懐かしい。
●ロシアのムルマンスク港
北極圏に位置する世界で最大の都市。夜11時でも明るい。船はクォーク・エクスペディション社の「50 years of victory 」号で世界最大・最新・最強の破氷船。本来撮影禁止の軍港だが、「おしん」の作家が!と言ったら特別に許可が出た。ロシアでも有名らしい。
http://www.quarkexpeditions.com/japanese
●クルーズ
まず船からプレゼントはごつい防寒ジャケットのパルカ?。2日目にスタッフと乗客みんな揃っての自己紹介。1週間の共同生活。ピン子さんは台湾の人にもてていた。「おしん」のママだったかららしい。
緊急時の避難方法の説明。緊急避難ボート「ゾディアック」に乗る避難訓練もした。また毎日講義が行なわれる。同時通訳もあります。この日は北極点への到達の歴史でした。翌日は北極圏の鳥。実は今回のツアーが一般客を乗せて走る処女航海でした。
この船は実は戦後50年を記念して建造されたのだが、経済状況などの悪化で、12年後の2007年に完成。原子力による7.5万馬力。
砕氷船はプロペラで一度氷の上に乗り上げ、船の重みで氷を押しつぶして進む。
3日目、エンジン・ルームなどを見学。夜はサロンがディスコに変身。かつての旅では、バルト海クルーズでは「コスタ・ロマンチカ号」、大西洋では「セブンシーズ・ナビゲーター号」、黒海では「飛鳥II」。
船長のバレンティン・タベティアンツさんと話をした。その時、流氷が見えてきたという放送があった。流氷にはいくつかの種類がある。大陸や川の氷が海に落ちたもの、海水が凍ってできるもの。北極の氷は長い年月をかけてできたもので、その厚さは3m。
4日目、風が強い朝。朝6時半に北緯82度だった。とても寒く、流氷の量がかなりになった。波はやたら静か。船は氷を砕きながら進む。船の先端からまっすぐに氷に亀裂が走る。この時、船の中では震度3〜5程度の縦揺れが続く。
ここでピン子さんは矢沢永吉のトラベリング・バス?を歌って踊りました。船内に戻り朝9時半から北極グマについての講義に参加。氷は厚すぎても薄すぎても到達はかなわないらしい。お昼前に北緯83度。残り770km。
北極グマがいた。氷の割れ目にいるアザラシを狙うらしい。1匹食べると11日もつそうです。
今回の料理はオーストリア出身のシェフが腕をふるったもの。この船には日本人としては、阿部さん、工藤さんという人が乗っていました。
北極点まで220km。3m級の氷を砕きながら船は進む。緑のヒゲをつけたネプチューンに扮した人から、氷を砕くためのコルク・スクリューみたいなものを受け取った。北極点に上陸許可は、鼻に赤いしるしを付けられた人。
5日目、いよいよ近づいた。かつては直前で断念したこともあった。北緯89度58分。夜10時頃?全くの白夜の中、乗客に召集がかかった。船に乗ったまま90度になりました。みんなシャンパンで乾杯。
6日目、短い休息の後に氷の上へ。パーティ会場の設定がしてあった。朝9時、お客が船から氷に下りてきた。気温は1度、風はない。北緯90度の赤い旗があった。北極点に立っているのが不思議な気がすると語っていました。少女時代からの夢がかないました。旗を囲んで輪になった。それからその輪に沿って、世界一周(笑)
このツアー名物の北極点水泳をした人がいました。ピン子さんはスピード社の水着を着て飛び込みました。上がってすぐにウォッカを飲む。海の中は針で刺されているように痛かったそうです。特に上がる瞬間が寒いとか。番組のスタッフたちも飛び込みました。
次はバーベキュー大会。パンにサラダ、お肉、スープ。前回までのツアーでは、ロブスターが出たそうです。橋田先生はここの氷で「氷あずき」を作って、ピン子さんたちにプレゼント。とても美味しいそうです。
太陽がでた。北極で太陽がでるのはとても珍しいそうです。さらに、水たまりの中を歩いた。この水たまりが水色。
ここからヘリコプターに乗って、空から見学。
7日目、南下する。長年北極点を見てきたBBCのプラネット・アース製作カメラマンのダグ・アランさんは、気候は変わってきていると語った。
8日目、ヘリで空中散歩。
9日目、ヘリで空中散歩。フランツ・ヨーゼフ・ランド巡り。191の島からなる火山群島で、その大部分が人類未踏。1873年、オーストリアとハンガリーのチームにより発見された。その中のジャクソン島のミル岬に降りる。年間を通して溶けることの無い永久凍土の島。島での滞在は1時間。海藻みたいな苔が生えていました。
次の島に行く間、北極グマがアザラシを待ち伏せしているのに出会った。
フッカー島では切り立った崖に海鳥が巣をつくり子育てをしている。出迎えてくれたのはセイウチ。
島の反対側には、ソ連が作った島の観測基地がある。今は野鳥の住みか。
ノースブルーク島フローラ岬には、黄色い花などが咲いていました。ここで海鳥が多く繁殖している。
北極グマがいました。ピン子さんは人間のエゴによる地球温暖化から孤独になったと思う北極グマに涙。
テレビ番組「絶景!北欧しあわせ食堂」
2009年7月18日放送。グッチ裕三、ナガオカケンメイさんが案内。しあわせの食卓、北欧デザインの姿を紹介する。
●スウェーデン北部ビョークウッデン
トッベ・オーバリーさん(43歳)は先住民族サーメ人の末裔。彼らは2000年以上も前からこの地に暮らす。人口は7人。電力は近くの水力発電でまかなっていて、都会の生活と全く同じ。男性は漁業、女性の中には勤めている人もいる。獲った魚ヒメマスやイワナなどは薫製にして保存食にする。味がいいので、遠くからも注文がある。彼らがここを離れ内のは、食べ物も理由の一つ。ここの水はとてもよい。庭にはコケが生えている。コケモモもある。トナカイはサーメ人の蛋白源となっていたが、コケが食べ物。
夜9時、白夜のディナーが始まった。メインはトナカイの肉。味付けは塩だけ。トナカイの血とジャガイモと小麦粉を混ぜた伝統料理「ブロードパルト」。えぐ味を文明人は取り除いていったというのが理解できました。トナカイの肉は注文が多いらしいが、断っているそうです。
サーメの水、トナカイの肉を選びました。
●ストックホルム
12世紀の香りが漂う旧市街。「森の墓地」は世界遺産で、市民の憩いの場ともなっている。市立図書館には円形の壁一面に書物が所蔵されている。エーリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)の作品。自然が取り入れられている。
COOPで買い物をする。マスタード Senap は29.9スウェーデン・クローネ(3600円)だが、使い終わると、普通のグラスとして使えるようになっている。
●北欧のエコ生活
森永卓郎さんが紹介。ストックホルムのコロニー・ガーデンは、都会住まいの市民がレンタルできる庭。100坪で年間3万円。
ストックホルムのテルス?幼稚園では、子供たちへのエコ教育も盛ん。ゴミ分別の野外訓練をしていました。生ゴミはコンポストに入れている。
スウェーデンではエコとアートのコラボレーションが盛ん。「インタラクティブ・インスティテュート」の「フラワー・ランプ」は、電気の消費量が少ないほどランプの傘がきれいに広がる。電気の延長コードも電気の流れる量によって色が変化する。
オスロでは、水素ガスで走る車が注目されている。供給ステーションは現在国内に5ヶ所。2015年までには45箇所までに増やし、ノルウェー全土に広げる。炭素税もかからないし、法律で公共の駐車場も水素自動車は無料になっている。マツダもこのプロジェクトに参加している。MAZDA RX-8 Hydrogen RE が紹介されました。
●ノルウェー最北の都市ベルレボーグ
見える海は北極海。空港に人がいない状態。人口1200人。漁港があり、サケ、タラ、カニなどが獲れる。タラバガニが獲れていた。北海道のものよりも大きい?
からベルレボーグ男性合唱団の声が聞こえた。世界的にも有名なグループでした。2001年に製作されたドキュメンタリー映画「歌え!フィッシャーマン」がある。合唱団集会場のキッチンで歓迎会が開催された。オーゲ・ヨハンセンさんなどが歓迎してくれました。名物はタラで、内臓まで全部食べるのが伝統。舌は焼いて食べる。レバーはスープにするが、あん肝に近いようです。まず乾杯の歌「♪グラスを上げて さあ乾杯」。最初は「サーモン入り海鮮クリームシチュー」からいただく。塩気が多いようです。みんなで「漁歌 Snurrevad shanty 」、「何もないけど Ailt Stampa 」を歌う。陽気だけど、声がよくて、とてもうまい!
●コペンハーゲン郊外の工場
「P.P.モブラー」社の木製のイス。一見普通だが、座り心地がとてもよい。この会社のイスはケネディ大統領が使ったことでも知られている。つけられた名前は「The Chair 」。値段は60万円。社長のソーレン・ペーターゼンさんに話を聞いた。全てが手作業で、何十年ももつイスを作ることが大事。地下倉庫には在庫ならぬ財産が置いてある。ラッセ・プリスデンセンさんも誇りを持って働いていました。お客さんが一生使うということを忘れたことはないそうです。
http://www.pp.dk/
●ノルウェーのベルゲン
市場に行って食材を買う。中でも香草ディルだけは盛り付けに欠かせない。ここからフロム鉄道に乗って3時間。
●ソグネ・フィヨルド
絶景の中に食卓が置いてある。サーモンで「ノルウェー風三平汁」を作る。サーモン、カニ、ジャガイモ、タマネギ、カブ、人参等を煮込み、コクを出すためにバターを加える。豪華だから、「四平汁」と命名。これに加えて、タラバガニは焼きガニにした。タラはお酒のつまみとして、フィッシュ&チップスに。トナカイはシンプルな「ロースト・トナカイ」に。肉には醤油、砂糖のつけ汁をしみこませる。
午後10時、これをいただきました。
テレビ番組「世界ふれあい街歩き コペンハーゲン」
2008年7月31日放送。2009年5月31日再放送。
●コペンハーゲン
市庁舎よりも高いビルは建てられない。市庁舎前の広場。自転車で出勤している人が多い。自転車の人がうまくフリーペーパーを受け取っていました。インタビューした人は片道16km走っていると語った。
デンマーク自転車協会のイェンス・ラスムセン会長が説明してくれました。コペンハーゲンは世界一自転車に乗りやすい町。1970年代に自転車の優遇政策が始まった。ヒッピー文化が自動車に頼らない暮らしを訴え、自転車の流行を促進した。三輪自転車、サイドカー付き自転車などが生まれた。現在市民の自転車通勤率は36%。2015年までに50%を目指している。
カラフルな建物の通り。パン屋さんがある。デニッシュはデンマーク生まれ。お客さんはギフル(丸パン)とクロワッサンを買っていた。この店は1652年創業だそうです。子供が3人乗った自転車がきた。シートベルト付きです。
大通りを兵隊さんが行進していた。女王を守る衛兵で、12時に交代があるためでした。
ガンメルストランド水路(運河)にボートが並ぶ。ボートで絵を描いている人がいた。
Magstraede (厠通り)という通りがある。400年くらい前はここは海で、排泄物を捨てていて、溜まって建物が建つようになった。角の赤い建物が一番古くて300年前のもの。1728年にコペンハーゲンで大火事があったが、船の帆で火事からこの家を守ったそうです。
チボリ公園の広報のエレン・デイルさんが説明してくれました。1843年に開園し、世界で最も古い遊園地と言われている。冬は営業していません。
コペンハーゲン市公園管理課のイェンス・ペーター・ムンクさんが説明してくれました。市内には像が600もある。まずアンデルセン。みんな膝に乗って記念撮影をする。次は人魚姫で、1913年に彫刻家のエリクセンが作った。最近、人魚姫に妹ができた。現代アートの作品だが、あまり知られていない。
王宮の西に行ったところで、自転車でカプチーノを販売している人がいた。その場で作ってくれます。昔からコーヒー売りがいたそうです。黄色い壁で赤い屋根の同じ建物が並ぶ場所がある。何百年も前にクリスチャン4世が作った建物らしい。水兵だけのための建物。犬の置物が真っ白だったら、夫が海にでていて、置物に色がついていたら、夫が家にいますというしるしだという。
運河沿いの建物はカラフル。ここに跳ね橋がある。
テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ストックホルム」
2009年1月17日放送。
●ストックホルム
スカンジナビア航空でコペンハーゲン経由で成田から到着。スウェーデンの首都。湖と海に囲まれた美しい景観を誇る。14の島で構成される。王宮をはじめ、古い建物と近代的な建物が見事に融合している。数々の流行を発信。IKEAはインテリア・メーカー。他にもスヴェンスク・テンなどカラフルなデザインの会社もある。
カーリン・ヴェーグシューさん(40歳)のお宅を訪問。ご主人は建築家のペーテル・ウルスタッドさん。2LDK130平方mに息子1人と3人暮らし。白を基調としたインテリア。スウェーデンのシンボルの木彫りの馬「ダーラヘスト」。スウェーデンでは馬は幸運をもたらすとされていて、この馬は300年前から親しまれている。専門店「ルンステネン」には手作りの品が並ぶ。
ノーベル博物館に行く。館内には発明に関する様々な展示もある。ここに併設されているカフェのイスには、ここを訪れた歴代受賞者たちのサインが書かれていて、小柴昌俊さん、田中耕一さんのサインもありました。
赤レンガの重厚な建物「ストックホルム市庁舎」では受賞を祝して晩餐会が行なわれる。
午前11時と午後4時に行なわれるのがフィーカというスウェーデンの伝統的なコーヒー・ブレイク。家庭だけでなく職場でもあり、この時間は電話もつながりにくい。
フェリーに乗って水辺の風景を見る。北欧のベニスとも賞賛される。
国立科学技術博物館 Tekniska Museet に行く。スウェーデンが世界に誇る発明品が展示されている。1914年の卓上電話機、1892年のモンキーレンチ、1980年のパソコンのマウス、1913年のファスナー、1959年のシートベルト、1951年のテトラパックなど。最新の品の中には女性用の携帯トイレがあった。立ったまま足の間にはさんで使用するそうです。
車のドアに青葉のマークがある。これはバイオガスやエタノールで走るエコタクシーのマーク。町で走る3割がエコカーだそうです。
円形の形がユニークなのは「ストックホルム市立図書館」。360度本に囲まれているというユニークな形。市民に愛されている憩いの場所でもある。スウェーデンの国民的作家アストリット・リンドグレンの「長くつ下のピッピ」。
夕食はスウェーデンの伝統的な料理「ヤンソンさんの誘惑」。たまねぎを切り炒める。バターを塗ったグラタ○○○にたっぷりのジャガイモ、先ほどのたまねぎ、アンチョビを何度も重ねてお皿いっぱいになるまで敷き詰めていく。そこに生クリームとミルクを加え、アンチョビの残り汁をかけ、最後にパン粉をふりかける。これをオーブンで焼く。オペラ歌手のヤンソンさんがこれをふるまって、食べた人を虜にしたことから名前がついた。
テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン フィンランドのロヴァニエミ」
2008年12月20日放送。
●ロヴァニエミ
北極圏内のラップランド地方にあり、この時期は雪に覆われる。12月は平均気温は最高でマイナス8度、最低でマイナス13度。
サンタクロースの住む町として知られ、人口5万人の町に世界中から観光客が訪れる。朝9時でも暗い。
ニナ・アスペグレンさん(36歳)のお宅を訪問した。子供は1男3女の6人家族。5LDK165平方m。
クリスマスに欠かせない飾り用のジンジャー・クッキーを作る。父親はクリスマス・ツリーを準備。もみの木ではなく松ノ木。
一晩置いて作ったバケツ型の氷の内部に熱湯を注いで空洞にし、形ができたらお湯を捨てる。空洞になった部分にロウソクを灯すだけで、氷でできたキャンドル・シェイドの完成。11月から1月は太陽がでない「カーモス」の時期なので、キャンドルに火を灯してロマンチックに過ごす。朝日が出るのは10時頃で、日没が2時頃らしい。フィンランドはキャンドルの消費量が世界一。
車で30分、トナカイ牧場に到着。トナカイのソリを楽しむ。
「スノーランド」は人気のレストラン。12月になると突然現われる雪と氷でできたレストラン。ランチに注文したのは、サーモンとジャガイモのスープ。レストラン内の室温はマイナス3度。それでも外よりは温かい。
ガラスのアーケードみたいなところに行く。実は「アルクティクム」という博物館。北極圏の文化や歴史の資料が展示されている。
ここに住む特権はオーロラを見ることができること。
サンタクロース村に行く。サンタクロース郵便局には世界197カ国から60万通もの手紙が届く。日本からは1万通。サンタクロースさんと一緒に写真も撮れます。
夕食の準備。ヘラジカ肉の塊をスライスし、バターで炒める。鍋に入れ、たまねぎを丸ごと入れ、窯で煮込む。数時間で完成。マッシュポテトに肉をトッピングした「ヘラジカ肉のソテー」を、クランベリーのソースで食べる。
テレビ番組「びっくり法律旅行社 スウェーデン」
2008年12月18日放送。児玉清、黒崎めぐみ、タカアンドトシさんが司会。中尾彬、AKB48の大島麻衣と板野友美、西川史子さんがゲスト。
●ストックホルム
ヘルシンキ経由で焼く15時間の旅。平均気温7度。日本との時差はマイナス8時間。
ガムラ・スタン大広場でのクリスマス市。ショーウィンドーを眺めながら歩くのも楽しい。
クリスマスにはいろいろなサービスがある。タクシー・トムテン(サンタ・タクシー)はクリスマス・イブに限られるサービスで、サンタの恰好をしたタクシーがプレゼントを届けてくれる。毎年1日100件もの依頼がある。通常は黄色と水色のポストが12月はユールポストという赤になる。これはクリスマス・カード専用ポスト。
クリスマスのおもてなし料理「ユールボード」はレストランや各家庭で楽しめる。前菜からデザートまで100種類の料理が一斉に並ぶ。カウンター、椅子、グラスまで氷のバー。体感温度マイナス5度の冷気に包まれながらカクテルを飲める。
2009年1月15日オープン予定のホテル。ジャンボ・ジェット機を改造して作られたホテルで、空港のすぐ傍にできたジャンボ・ホテル。
スウェーデンの人たちに聞いた「嬉しい公共サービス」ベスト5。5位、同棲カップルも立派な家族。サムボ法(同棲法)は、結婚した夫婦と同様に財産分与などの権利が保証されている。
4位、父親にも出産・育児休暇がある。両親休暇法は、父親の出産休暇は10日間。育児休暇は両親で450日間保証されている。
3位、大家族にお得な公共の乗物。SLサービス規定(ストックホルム・ローカル・トラフィック)は、電車、地下鉄、バスの運賃が、金曜日12時〜日曜日深夜0時まで間、18歳以上の成人と一緒だったら11歳以下の子供は何人連れていても無料になる。
2位、学費・給食費がタダ。学校法で、義務教育(9年間)の学校は授業料はかからないものとする。教科書、筆記用具、道具及びその他の補助品の費用はかからないものとする。生徒は費用負担なく給食を支給されるものとする。
1位、男女平等の国。男女平等法で、社会生活において男性も女性も同等に扱われなければならない。新しい横断歩道の標識は女性が歩く姿。
スウェーデンではサンタさんは玄関から入ってくる。クリスマスは家族がみんなでクリスマス・ツリーを飾りつける。ミルクがゆに砂糖やシナモンをかけてみんなで食べる。サンタさんは毎朝食べるのが決まり。ミルク粥の中に1粒だけアーモンドを入れておいて、あたった人は願いことをすることができる。願い事の内容は声に出してはいけない。終わった後にクリスマス・ツリーの片付け方は、1月13日「ユールグラーンス・プルンドリング」として、ツリーを囲んでダンスを踊り、飾りを外し、ベランダにでてツリーを放り投げる。
●モーラ
ストックホルムから北西に車で5時間。1984年、サンタクロースが住む町として全世界に公式発表された町。このモーラ市郊外にある Tomteland に住んでいる。
●世界のびっくりサンタ
フィリピンではサンタ・コップという警官が出動。プレゼントを配りながら防犯パトロールをする。
韓国では、サンタクロース・マラソンがある。3000人程度参加するらしい。
オーストラリアのシドニーではレスキュー・サンタ。
アメリカのメリーランド州アナポリスでは、ヨーロッパの雰囲気が残る町。町のシンボルがメリーランド州議事堂で、アメリカ最古の州議事堂。1783年11月〜1784年8月には、ここにアメリカ合衆国の首都が置かれていた。2005年12月この町でクリスマスに関するある事件が起こった。トナカイはメリーランドに入ってはいけないという法律があるので、サンタさんは来れないと先生が小学校で語った。それを聞いたリッキー・インパラリア君は父親の州議会議員のリチャード・インパラリアさんに頼んだ。州知事のロバート・アーリックさんに意見書を出し、次のような法律が決められた。
「赤鼻のトナカイを含むすべてのトナカイがメリーランドの上空を2005年12月24日の夜遅くに良い子にプレゼントを運ぶ目的で飛ぶことを許可し、ここに宣言する」。
テレビ番組「北欧デンマークを訪ねて 究極のねむりを探す旅」
2008年11月8日放送。サンプラザ中野くん、竹中三佳さんが案内。「究極のねむり」を探りに来た。朝日放送製作。
●コペンハーゲン
コペンハーゲンは「商人たちの港」の意味。デンマークを代表するのは人魚姫像。とあるビール会社のオーナーがバレエの人形姫に感動し、プリマドンナをモデルにこの像を作らせたとか。
ニューハウンはカフェやレストランが軒を連ねる場所。運河を船で巡る。カラフルなお家が並んでいます。運河から救世主教会の塔も見える。船は60分で一周し、ニューハウンに戻ってきた。このガイドさんは「究極のねむり」は知りませんでした。
アマリエンボー宮殿は、古き良き北欧のたたずまいが残る。広場を囲むロココ調の宮殿は今でも王室の居城として使用され、衛兵が護衛にあたっている。
昼食は伝統的なランチ「オープンサンド」が食べられるレストラン「ニュートゥ Nytorv 」に行く。パンの上に好きな具材をのせて楽しむオープンサンド。海老のオープンサンド、じゃがいものオープンサンド、タルタル・ステーキのオープンサンドなどがある。パンを覆いつくすほどたっぷりのせてあるのがデンマーク風。今回はトマトのオープンサンド、サーモンのオープンサンドをいただきました。
19世紀からデンマーク王室ご用達の「ロイヤル・コペンハーゲン」に行く。店内にはモダンな中に重厚な雰囲気が漂う。1895年以来、毎年欠かさず販売されているイヤープレートの展示もある。ギャラリーとしても楽しめる。お店にはガイドの緑子・ワイスガードさんがいて、日本語で応対してくれます。ブルー・フルーテッドは、1775年の創設当初から作り続けられている人気のシリーズ。フルーテッドは元々ドイツ語で、貝殻の上に文字や絵が書かれていたもの。絵を描いているのは上の工房で見学できました。描いていたのは、デンマークで人気の「ブルー・フルーテッド・メガ」で、部分的に拡大されたもの。また滅多に見られないという高価な品も見せてもらった。アンデルセン設計の「プリンセス・オン・ザ・ピー」で、170万クローネ(3000万円)。
街中に「ARAI」という文字を見つけた。ブティックを経営するのはアニヤ・ベニコ・アライさんで、母親が日本人だそうです。昔働いていたフトン屋さんが眠りに関係するかもしれないというので紹介してもらった。
「ブルームーン」は寝具店。クッションがお勧め。これはオーデンセの向こうにあるビルンという町のヨーク&ラーセンという会社で作られている。
●オーデンセ
可愛らしい町並。また19世紀を代表する童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが生まれ育った町でもある。代表作は、みにくいあひるの子、人魚姫など。町中のいたるところにオブジェがある。おやゆび姫。はだかの王様。鉛の兵隊。幼年時代を過ごした生家や、通っていた学校などが今も大切に保存されている。またアンデルセン博物館には、手先が器用だったというアンデルセンの作った切り絵なども展示されている。
レストラン「みにくいあひるの子」で夕食。
●ビルン
レゴ・ブロック発祥の町。世界中から多くの観光客が訪れる。
またこの町には「ラブリンクス Lovelinks 」のアクセサリーのお店がある。日本でも大人気らしい。これはジュエリー・ショップ「ギム」に売っていました。宝石っぽい感じのアクセサリーです。店員のハンナ・ストックルンさんはラブリンクスの専門家。ラブリンクスは昔からヨーロッパでグッドラック・アクセサリーとして親しまれてきたものだそうです。ベネチアン・グラスを使っています。1つ1つの模様に意味があるそうです。500種類以上あるチャームにはそれぞれメッセージがこめられている。「オール・サーブル」はゴールドラッシュ、「ヘブンズ・ドロップ」には天からの力、「マロンカレ」は静寂、「ジューシー・ドロップ」は伝わる思い、「リッシュ」はセレブリティ、「ノーザンライツ」は包み込む力などで、デザインだけでなく、メッセージで購入していく人も多いとか。ブレスレットだけでなく、ネックレス、ピアス、携帯用のストラップなどにも使えます。4−5万円みたいです。
ヨーク&ラーセン社 Jorck & Larsen を訪問する。1918年創業以来の老舗の寝具のトップ・ブランド・メーカー。歓迎してくれたのは、社長のレナート・ラーセンさん。工場を見学させてもらった。同じポリエステルでもここの会社のフィベールは羽毛のように作ってある。ここのはすぐにペチャンコにならないそうです。ポリエステルを空気と一緒にふとんの中に吹き込むそうです。
お勧めの製品は「キャメル」で、天然素材であり、柔らかくて温かく、湿気の放出性がいいそうです。寒暖差が40度もある内モンゴルなどにいるフタコブラクダの毛が使用されている。季節の変わり目に抜け落ちた毛を人間の手で丁寧に拾い集めている。オスだと年間5kg、メスだと2−3kg取れるという。現在、非常に手に入りにくくなっていて、希少価値が高まっている。キャメルという製品は今年で製造が中止になるそうです。またふとんがずれ難い設計になっています。31290円〜41790円程度だそうです。
エオーレという商品は肌触りがよくて気持ちいい。抗ストレス布地を使用しているので、シルクのような肌触りでとても軽い。洗濯機で丸洗いできるそうです。これを1晩借りることになった。掛け布団は22575円〜29925円だそうです。
ノンバクテル・ピローという抗菌枕も借りました。バクテリアが増殖しないので、嫌な匂いがしないそうです。洗濯機で丸洗いできます。7140円。
ホテル「Scandic Silkeborg 」で使用してみたがとてもよかったそうです。
購入希望の人は
http://shop.asahi.co.jp/nakamuraya/
テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 加藤ローザさんでノルウェー」
2008年10月4日放送。加藤ローザさん(23歳)はノルウェーでヨーロッパ最大の氷河の上を歩きたいという。
●予定
1日目、21:55成田空港発エールフランス(AF277便)。
2日目、7:20シャルル・ド・ゴール空港発(AF1240便)、9:40アムステルダム空港発AF8293便で合計17時間、11:20ベルゲン空港着。12:30ブリッゲンにてランチ&お買い物。15:58、ベルゲン駅からベルゲン急行でミュールダール駅へ。18:29、ミュールダール駅からフロム鉄道でフロム駅へ。19:25フロム駅着、ガイドと待ち合わせ。22:00ホーフスルンド・ホテル宿泊。
3日目、5:30ホテル出発、8:30ヨーロッパ最大の氷河を歩く。12:00ニーガルス氷河発、12:10ヨーロッパ最大の氷河を空から見る。15:30ベルゲン空港発AF8296便、20:50アムステルダム空港発AF2241便、23:35シャルル・ド・ゴール空港発AF278便。
4日目、18:00成田空港着。
●ベルゲン
ノルウェー第二の都市が氷河の玄関口。漁業で栄えた町は、中世ヨーロッパの街並みを今も残す。空港からSASのバスで市内に向かう。
市内に着くと魚のにおいがするそうです。フィッシュ・マーケットに行く。ノルウェーは海産物が豊富で、新鮮な魚介が多数集まる。パンにサーモンをのせたオープンサンドを購入。30クローネ(660円)。塩分濃度が日本と違うそうです。まずレインボーの帽子などを物色し、白いニット帽を99クローネ(2180円)で購入。
世界遺産ブリッゲンに行く。伝統的な木造の北欧建築が今も残る町で、13世紀の貿易商人たちの倉庫群。カラフルです。できすぎと名づけた三脚で自動シャッターを使い記念写真を撮った。靴下を59クローネ(1300円)で購入。
ベルゲン駅から電車に乗る。ベルゲン鉄道は首都オスロとベルゲンを結ぶノルウェーの自然を満喫できる鉄道。ベルゲンからミュールダールまでは運賃は240クローネ(5300円)。18:00ミュールダール駅に到着。一気に温度が下がったそうです。
●フロム
18:29フロム山岳鉄道で山を下る。高低差864mを1時間でつなぐ世界一急勾配の鉄道。ショスの滝に到着。氷河や雪解け水が流れ落ちる高さ約100mの滝。マイナスイオンがすごい絶景です。フロム駅に19:25到着。現地ガイドはハンサムなアスピヨンさん(23歳)。車でソグンダールに向かう。途中、国道をつなぐ国道フェリーで海?を渡る。フェリー運賃は173クローネ(3800円)。きれいな夕陽を見ました。雰囲気はよかったが、アスピヨンさんにはガールフレンドがいるそうです。22:00、三角屋根のホーフスルンド・ホテルに到着。ホテル代1395クローネ(3.1万円)。
●ニーガルス氷河
ヨーロッパ最大級の氷河で、氷の厚さ400mにもなるヨステダール氷河の支流。5:30にホテルを出発し、一緒に登る人たちと合流し、氷河の近くまで船で移動。アイゼンをつけて8:30氷河を登り始める。足元にはクレバスがある。青色がとてもきれいです。穴の中に入れます。2時間登って目的地に到着。ここの氷は数千年前の氷。これで鹿児島の芋焼酎「黒丸」を飲む。入れるとパチパチいっている。これは氷の中に太古の空気の粒があり、溶ける時に音を発するため。ブルー・アイス・ウォーク200クローネ〜(4000円〜)。
ヘリコプターで空から氷河を見る。空〜見る氷河は人間の小ささを感じさせます。氷河の大きさに大感動。グレイシャー・サイトシーイング15分3200クローネ(70400円)。
テレビ番組「エクソン・スペシャル 地球の歩き方 北欧ノルウェー世界遺産の旅」
2008年9月28日放送。黒川芽以、寺田有希、吉村和敏さんが旅をした。吉村さんは世界中のブルー・モーメントを撮影する気鋭の写真家。ブルーモーメントとは、日が昇る直前と、夜日が落ちた直後に空が青くなる神秘の光景。通貨1NOK=22円程度。テレビ朝日製作。
●ベルゲン
ノルウェー第二の都市。北緯60度。1000年前に築かれた歴史ある港町。ノルウェー沿岸には暖かいメキシコ湾流が流れこんでいるため、港が凍ることはない。そのため北欧有数の貿易港として栄えてきた。
大通りにはバイキングの像がある。魚市場 Fisketorget にはいろいろな海産物が並ぶ。一番有名なのは「巨大な魚の干物」でタラ。かつては究極の保存食としてヨーロッパじゅうで高値で取引されていた。例えば100年前。干して重さが4分の1となり運搬しやすかった。バイキング時代は「海の牛肉」とよばれていた。25年は普通にもつそうです。
世界遺産ブリッゲンは中世の姿をそのまま今に残す。13世紀から15世紀頃のもの。建物は全て木造でカラフルで、独特の三階建の建物が並ぶ。ブリッゲンとは「埠頭」の意味。内部は歴史を実感できる。ブリッゲン財団のアイナー・モオルクさんに説明してもらった。ロープがぶら下がっているのは、リフトで昔「干しダラ」を持ち上げていたもの。干しダラは23等級に分けられていて、最高級のものは3階にある特別な倉庫に運び込まれていたため。ちなみにこの町を作り上げたのは、ドイツからやってきた商人たちで、彼らの紋章には「ハンザ同盟」と干しダラが半分ずつ描かれている。
しかしこの建物は1702年の火災で全て燃えてしまったが、再建された。いたんできていて、傾いているものも多い。ブリッゲン修復大工のラスムス・ニコールさんが説明してくれた。修復に使うのは、一度海水に浸した松の木で、これはバイキング時代からの伝統の技。現在修復に携わる大工は9人しかいない。釘は使わない。見習中のマロ・アルノさん(21歳)は1年前から。
人気のショップをのぞいてみた。セーターの老舗「ブリッゲン・フースフリード」は数百年前から続く、格子柄の伝統のデザインを手作りしている。セーター2000NK(1.5万円?)。「ブロンデル・スターズ」はノルウェー南部地区の刺繍のお店。テーブルクロスは500NK。「ベル・ヴィーグラン」は伝統の銀細工の店。指輪は2250NKなど。「ブリッゲロブテ・スチューエナ」は新鮮なシーフードが食べられる地元で人気のレストラン。ベルゲン名物の干しダラ料理「バカラオ」をいただくことにした。水に3日つけて元に戻し、ジャガイモ、トマト、たまねぎとじっくり煮込み、蒸したタラをのせて完成。220NK(5000円?)。続いてバカラオにぴったりのお酒「アクアビット」1杯80NK(1800円)は、ジャガイモからできているがとても強い。巨大なタラに衣をつけてバターでソテーする「タシュケトンガ」という幻の料理もある。値段は時価。
午後9時、日が沈み始めた。ブルーモーメントの撮影の仕方は、カメラを三脚にしっかり固定し、レリーズを使ってシャッターを開いている時間を調整する。5秒より、10秒、20秒の方が明るい。その中からベスト・ショットを選ぶ。露出を決めてから本番。いいのが取れました。
●フロム鉄道
ベルゲン駅からフィヨルドの絶景を目指す旅に出る。ミュールダール駅までは135.4km。2時間で到着。標高866mの駅で、ここからフロム鉄道に乗る。フロム鉄道はフィヨルド・ポニーとも呼ばれる。先頭に花輪が飾ってありました。フロム駅まで20km1時間の旅。標高差864mの下りの急勾配が続く。年間60万人以上の観光客で賑わい、ほぼ満席状態が続く。車掌のシェル・ハンムレさんは素晴らしい景色があるからと語る。完成までに20年かかった。トンネルは全部で20箇所、そのうち18箇所は機械を使わなかったそうです。
落差93mを誇るショースの滝 Kjosfossen で5分間停車。白い水しぶきをあげながら轟音をたてて落ちる滝は圧巻。その滝で水力発電をしていて、フロム鉄道はその発電で動いている。ノルウェーの国内消費電力のほぼ100%は水力発電で賄っている。
30分で標高343mのベレクバム駅 Berekvam に到着。高いところに滝がいくつも見える。ここで途中下車してフロム鉄道の鉄道写真を撮る。今回は「流し撮り」に挑戦。シャッター・スピードを遅くして、列車を追いかけながらシャッターを切る方法。これだと列車は静止したように写るが、まわりの風景は流れている臨場感溢れる写真となる。初心者のカメラではスポーツモードで撮る。列車が来ましたが、かなり近くで撮りました。雨の中の撮影でかなり濡れたようですね。
地元で評判のレストラン「ハウゲン・ガードスマット Haugen Gardsmat」に行く。標高1000mの山で自然に育った羊の肉は、ノルウェーで一番美味しいそうです。新鮮なラム肉を塩胡椒、ガーリックで炒める。スペルト小麦は9000年以上前から伝わる古代穀物を使い、天然酵母で作った袋状のパンに野菜を入れ、ラム肉を詰める。これが「天然素材のラム肉サンドイッチ」120NK(2600円)。
フロム鉄道は単線なので、ポイント切り替えがある。2人はポイント切り替えをさせてもらいました。運転席にも乗せてもらって、出発の合図もさせてもらいました。
ミュールダール駅から11km、後半に入る。この山岳鉄道には急なヘアピン・カーブが21箇所もあるため、スピードは出せない。時速30kmで渓谷を下る。渓谷を抜けるとフィヨルドに入る。川の流れもゆるやかになった。建物が可愛い。フロム駅に到着。
●フロム
フィヨルドを見るために、地球の歩き方お勧めの最高の絶景ポイントに行く。アウルラン・フィヨルドが目の前に広がっていました。
宿泊は創業1885年の「スタルハイム・ホテル」。今回は337号室のジュニア・スイート・ルームで1泊2300NK(5万円)。窓の外には渓谷の大パノラマ。このホテルの人気はトナカイのお肉。ローズマリーの葉をのせてじっくり焼いたもの。「トナカイのもも肉ステーキ、ベリー・ソースがけ」220NK(4800円)。
午前4時、朝日の昇る前のブルー・モーメントを撮影する。三日月かな?がでていました。
屋根の上に草が生えている家がある。主人のスゲール・ヴィケスランさんが説明してくれました。これはノルウェー伝統の建物で、夏は太陽の光を遮って涼しく、冬は熱を逃がさないので暖かいそうです。電気代の節約になります。
●ボルグン・スターヴ教会
フィヨルドの村にあるボルグン・スターヴ教会 Borgund Stav Kirken。1180年に建築された木造建築。高さ14m。瓦まで全て木でできている。現在ノルウェーに28しか残っていない貴重な建物。この教会を30年以上にわたって守っているのが、ホーコン・リーさん。内部を案内してもらった。スターヴとはノルウェー語で丸太を意味する。釘は一切使っていない。バイキング船と同じ作り方で、船をひっくり返した形と同じだそうです。
●フィヨルドの旅
世界一長いソグネ・フィヨルドの支流アウルラン・フィヨルドから、世界遺産ネーロイ・フィヨルドに続くルートを今回は旅する。終点まで船で2時間の旅。雲が山に綿飴みたいにまとわりついていました。カモメが寄ってきた。ここは海なのです。
フィヨルドはどうしてできたのか?100万年前の氷河期にノルウェーは厚さ1000mを越える氷に覆われていた。重さのために、1万年くらい前から海に滑り落ちていくようになった。その時谷底や崖を削りとったために、垂直に切り立つ崖ができた。氷河期の終わりに海水が流れ込み、独特の景観が生まれた。このフィヨルドにも地球温暖化の影響がでている。ブリクスダール氷河の後退が止まらなくなっている。氷河の後退は昔から少しずつ進んでいたが、ここ10年ほどの後退は異常だという。
30分後(12km)、赤い屋根の集落があった。人口わずか130人のウンドレダール村。下船してみた。村に一つしかないお店に行ってみた。ライフ・インゲ・ウンドレダールさんが茶色のチーズを出してきた。ヤギのチーズでノルウェーで一番歴史があって、有名なヤギのチーズの村だそうです。村の広場にはヤギの銅像があった。村一番のチーズ造り名人エレーナ・ウンドレダールさんのお宅を訪問した。一人娘のリンヤネッテさん(21歳)と一緒に毎日チーズを作っています。ヤギは65頭。朝4時と夕方4時に乳しぼりをします。10時間以上煮つめるとキャラメル状になる。これを練ってよく固める。ま四角に固める。リンヤネッテさんは伝統を守ることに努力していました。
世界遺産のネーロイ・フィヨルドに入ると、風が強く吹いてきた。標高1300m級の崖が両側に続く。ネーロイ・フィヨルドは長さ17km、幅250mで、ヨーロッパで最も狭いフィヨルド。写真家なら誰でも憧れる大自然のミラーショット。鏡のような水面に景色がミラーのように映っていました。
全長400mのサーグの滝(通称ノコギリ滝)は名所です。このフェリーの名物が、このサーグの滝を長いジョウゴで取って飲めるというサービス。雪解け水でとても冷たいそうです。
グドヴァンゲンに到着。オーラヴ・ヒーランさんの案内で、世界遺産を山から見下ろすとっておきの絶景ポイントを目指す。標高500mの地元の人しか知らない秘密の場所でした。
テレビ番組「僕らの地球を救え 北欧からのecoメッセージ デンマーク」
2008年9月23日放送。NPO法人アクアプラネットの会長でもある田中律子さんが案内。辰巳琢郎さんが説明した。地球温暖化により生態系が変化し、我々の生活にも影響が及んでいる。また最近の気温の上昇は急激である。日本から10時間で、環境先進国のデンマークがある。テレビ大阪製作。
●デンマーク
デンマークはヨーロッパでも最も古い王室を持つ国。人口543万人、北海とバルト海にはさまれ、広さは九州とほぼ同じ。コペンハーゲンは中世の面影を残す街並み。
昔はエネルギーの自給率は2%だったが、オイル・ショックを境に、自給率を上げるようにした。再生可能エネルギーの太陽光、水力、バイオマス、風力を利用していった。今は石油36%、天然ガス25%、石炭23%、再生可能エネルギー16%で、再生可能エネルギーは年々高くなっている。ちなみに日本は1%にしかすぎない。気候・エネルギー大臣のコニー・パーダコーさんが説明してくれました。
●コペンハーゲン
世界的に有名なロイヤル・コペンハーゲンは、今なお職人さんの手作業。最近はデザイン照明や北欧家具なども注目されている。食べ物で有名なのはデニッシュ。
通勤時間には自転車を見かける。市民のうち3分の1は自転車通勤している。レジャーにもよく使う。「シティ・バイク・プロジェクト」というレンタル自転車がある。お金(20クローネ)を入れて借りて、自転車を返すとお金が戻る。120箇所の駐輪場に2000台の自転車が置いてある。このシステムが始まって15年になるが、交通渋滞が減り、二酸化炭素も減ったそうです。また、500人で50台の車をシェアする「カー・シェアリング・システム」がある。空いているかどうかはPCでチェックする。月会費420クローネ(2500円)で、走行距離に応じて利用料を払う。市も助成しているという。
ジェンズ・ジョーガン・モラーさん宅を訪問した。奥さんはティナ、娘さんはターニャさん。省エネ冷蔵庫、省エネ・ライトを使用している。トイレの水は雨水を利用。瓶、缶などもリサイクルするが、専用のコンテナに入れる。ガラスは蓋をしたまま出し、再利用する。これらはスーパーに設置してある、赤いFlasker という機械に入れるとお金が戻ってくるのを利用している。1本1〜3クローネ(25〜70円)だそうです。
市立ブローゴーン図書館に行く。市民は図書館を多く利用し、紙の流通を抑えている。図書館に置いてある本の部数に応じて、国から作家に報奨金が支払われる。
ホテル「Scandic 」でも、テレビ以外の備品は全てリサイクル品。ゴミを分別しやすいゴミ箱を設置。シャンプーなども補充できる容器にしている。
スカンジナビア航空でも着陸はグリーン・アプローチという方法を導入。高度1.3万mでエンジンをアイドリング状態にする方法。成田ーコペンハーゲン間のフライトで、200kgの燃料が節約でき、650kgのCO2を削減。
●郊外のフレデリクスソン
コペンハーゲンから車で40分の農村。ヤンさん、ビアギットさん経営のB&Bに宿泊。1泊およそ7000円。見渡す限りヤンさんの土地。全部で75ヘクタールの土地を1人で耕している。甲子園球場51個分だが、デンマークでは広い方ではない。地産地消の精神です。
朝、頭の黒い羊にエサをやる。小麦を刈り取った後に、その土地にオイル・ラディッシュを植えて、空気中の窒素を固定化する昔からの方法がある。豚にもエサをやる。日本への輸出品の半分が豚肉。牛は牧草を食べます(笑)家畜から集めた糞尿などを集めて、発酵させたガスで電気を生産し、デンマークの発電量の9%を占めているバイオマス技術が発達している。また太陽熱パネルもある。パネルとタンク合わせて14万クローネ(300万円)。高いが、気持ちが高揚するそうです。太陽熱が少ない場合は、食用に向かない麦を燃やす。
夕食は、牛肉に塩胡椒、ガーリックパウダーをかけて1時間焼いたもの。主食はじゃがいも。この日はバターとオリーブオイルで炒めたもの。これににんにく、ローズマリーを加えた。
●再生可能エネルギー
中でも有名なのが風力発電。洋上風力発電所ミドルグロンをはじめ、全国に6500基ある。電気エネルギーの25%は風力。CHPプラントは Combined Heat and Power の略で、天然ガスを使って熱と電力を同時に供給するもの。日本ではコジェネレーションと呼んでいる。もしかすると「人魚姫の向こうに見える工場」かもしれません。
日本も意外とがんばっている。神戸市の片平さんのお宅では燃料電池が使われている(大阪ガスのFuel Cell Co-generation )。天然ガスを二酸化炭素と水素分子に分解し、これに酸素を反応させて水ができる際に発生するエネルギーを利用している。この熱でお風呂などもまかなう。エネルギー効率が高い。芦屋市にあるモデルハウスでは、天然ガスから電力と給湯用の熱を同時に作るコ・ジェネレーションと太陽光発電を組み合わせたダブル発電が行なわれている。通常の家庭よりも60%CO2発生を削減できる。
500kmの距離を車で行くとCO2は86Kg、電車は9kg。
●サムソ島
周辺には風力発電の風車が並ぶ。再生可能エネルギーの自給率が100%の島。島のあちこちにも風力タービンが見られる。
サムソ・エネルギー・アカデミーを訪問。ジェスパー・ケムズさんが説明してくれました。1997年に計画を立て、11基のメガワット級の風力タービンを設置した。今では電気エネルギーは全て風力で、かつ余っているので、本土に海中ケーブルを使って売っている。熱エネルギーは麦わら、ウッドチップから作る。各農家は麦わらを提供し、お湯を買い取る。太陽熱パネルもズラリと並び、熱水を各家庭に運ばれる。年間1000人もの視察団が訪問するそうです。
●スウェーデン
人口900万人、面積は日本の1.2倍。
●マルメ
スウェーデン第三の都市で、スカンジナビアで一番高い建造物「ターニング・トルソー」がそびえ立つ。以前は重工業都市として知られていたが、今は未来型の環境都市へと変貌している。
ベストラハムネン住宅地は海に近く、自然が残され、土や水を浄化するシステムが取り入れられ、景観までも環境に配慮された次世代型住宅地。住民の意見を町作りに反映させている。太陽光パネルも普及している。屋上緑化が数多く採用されている。アンナ・ベルスタッドさんが説明してくれました。屋根の上に少し盛り上がった山ができている。下は発泡スチロールだそうです。自然が町に戻る効果もあるとか。断熱材効果があり、夏は涼しく、冬は暖かいそうです。一般の断熱材だとかなりぶ厚いものが必要だが、土だと2−3cmで充分とか。
テレビ番組「地球街道 稲垣潤一さんでフィンランドとノルウェー」
2008年9月20日、27日放送。稲垣潤一さんが案内。フィンランドの北部はラップランドと呼ばれる。先住民族サーメ人の歌うヨイクは魂の歌。ヨイクの歌い手に会いたいそうです。ノルウェーと国境を越えて北極海に至る道を行く。目指すは北緯71度10分、東経25度47分のノールカップ(北岬)、その近くにそのサーメ人が住んでいるという。
●イナリ湖
湖畔を走る国道4号線は北極海へと続く道。湖畔をゆっくり走るのは楽しいそうです。
湖の南にあるラッピンレウク Lapinleuku はオーナーのティモ・サルコヤさん(75歳)が何年もかけて手作りで作ったホテル。松の丸太の壁の部屋です。ミニバーもあるという。ミニバーと書いてある表示を横にどけると中にビンがあった。1人1泊朝食付きで60ユーロ。サウナ小屋もある。サウナはフィンランド人にとっては教会みたいなものだとティモさんは語る。白樺の枝で体を叩きます。その後、湖に入って体を冷やす。
午後8時から夕食。イラクサのスープはティモさんの自慢。メインはトナカイの肉炒め。脂肪分が少なく、栄養価の高い肉。午前0時、真夜中の太陽が山に沈みかけました。
トナカイが道の真中にいた。時折 Ukonjarvi などと書いたポストがある。路線バスが郵便物の配達を兼ねている。1920年代に始まったそうです。ヤーッコ・パウナさんは
楽器の作り手エリ・インケリ・エリザベート・ウェストさんに会った。トナカイの皮で作ったシャーマン・ドラム。絵も描いてある。エリさんはトナカイの絵を多く描きます。1つ350ユーロでした。
●テノ川
国道4号線を横切っているのはテノ川で、その先はノルウェー。この川は極上のキング・サーモンが釣れることで知られている。エサ・カルボスさんは地元でも有名な釣り人。深さは1.5mほどで、20kgのも釣れたことがあるそうです。釣れたサーモンはさばいて、身を板につけあぶる。ロイムという調理法です。30分で完成。クリームソースをかけて食べる。
●ノルウェーのトロルホルムスンド Trollholmsund
フィヨルドの一角に奇妙な奇岩の風景がある。柔らかい石灰岩の地層が氷結や強風によって砕けてできたという。過酷な自然が作りあげた神秘の造形。
●スモール・フィヨルド
小さな漁港。大きなタラバガニが取れていました。漁師さんが調理してくれたが、食べるのは足だけで塩茹でにします。他は捨てます。ノールカップまであと60km。
●ノールカップの手前40−60km
この土地に住むことにこだわっているイングン・ウッツィさん(60歳)のお宅を訪問した。絵を描いています。この土地から受けるインスピレーションが大事という。東京に戻っても心が自由であるように、イーグルの羽をプレゼントしてくれました。
●マーゲロイ島
ノールカップのある島で人口3300人、面積は横浜市とほぼ同じ。島へは全長7kmの海底トンネルを通って行ける。最も深い部分で海面下212m。6分やっと出口に到着。8月中旬のこの日の気温は7度。町を除くとほとんどが岩石とわずかな草だけの風景。道は曲がりくねった道。
ヨイクの歌い手の家に行く。小さな赤い小屋に住むヨハン・アンデルス・ヴァールさん(43歳)。リレハンメル・オリンピックの開会式でもヨイクを披露した人。しかし本業はトナカイの放牧。トナカイたちは海を渡るそうです。
ヴァールさんがヨイクを歌ってくれました。稲垣さんはシャーマン・ドラムを叩き、それに合わせてヴァールさんが歌ってくれました。日本からの訪問者を歓迎するための即興曲でした。10分以上続きましたが、ヨイクとは終わることなく続くものだそうです。
ノールカップまであと3km。海流と大気の関係で霧が多いことでも知られている。この日も濃い霧がたちこめていましたが、断崖みたいです。8月3日です。
テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん フィンランドのヘルシンキ」
2008年9月6日放送。
●ヘルシンキ
人口56万人。バルト海に面した港町。緑が多い。バルト海の乙女とも言われる。カラフルな服を着ている人が多い。フィンランドは冬が暗くて長いから夏がくるとカラフルな服を着て、楽しむそうです。
「セッコ Secco」は面白いものを使ったアクセサリーなどがあるエコショップ。ボタンで作ったネックレス、チャックで作ったブローチ、電話の形をしたバッグなどリサイクルしているそうです。ペットボトルの底を使ったネックレスもある。
エテラ港のマーケット広場 Kauppatori にはオレンジ色のパラソルの下に露店が並ぶ。ラズベリーなどが人気とか。焼いたサーモン、ニシンの子供のフライなどがある。お勧めの盛り合わせは野菜と小魚のフライをたっぷり、その上にグリルしたサーモンをのせたもの19ユーロ(3000円)。
エーンルートゥ・ニクラスさんが紹介してくれたのは、海沿いの「カフェ・ウルスラ Cafe Ursula」のブルーベリー・パイ。
エスプラナーディ公園 Esplanadi ではみんな日光浴している。子供を育てるにはいい国だそうです。幼稚園から大学院まで学費は全て無料。子供が生まれると「赤ちゃんキット」が贈られてくる。歯ブラシ、絵本、服まで60点入っている。50年前からの制度だそうです。
1時間かけてフィスカルス村 Fiskars に行く。鉄細工の工房とお店がある。約100人のアーティストが工房とお店を構えていて、自由に見学できる。作る作品もレベルが高いというので注目されている。ジュエリーも美しい。アーティストと直接話しができるし、製作風景を見学できる。
新婚さんの朝ごはん。街の郊外にある建物に住むビルマ・イハマキさん(22歳)が作っているのは、1品目「カルヤランピーラッカと卵のバターペースト」。カルヤランピーラッカというお米を牛乳で煮詰めたパイのようなものを、オーブンで10分焼く。これにつけるペーストをつくる。ゆで卵を細かくし、たっぷりのバター、ねぎ、塩胡椒で混ぜる。
2品目「サーモンのクリームソース」。サーモンをフライパンにのせ、ねぎをのせ、塩胡椒、レモン汁で味付けし、両面を焼く。生クリームをたっぷり入れ、サワークリームを加える。しばらく煮込んで完成。
3品目「夏のイチゴケーキ」。卵と砂糖をあわだて、小麦粉とベーキングパウダーを加えてしっかり混ぜる。それを型に流しこみ、オーブンで30分焼く。その間にバナナとイチゴを切り分ける。ケーキを横から半分にし、真中に生クリーム、バナナ、イチゴをたっぷりのせケーキではさみ、上から生クリームとイチゴをトッピングして完成。
テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーンはコペンハーゲン」
2008年6月21日放送。
●コペンハーゲン
商人の街を意味するこの街は古くからの貿易港。街のシンボル「人魚姫の像」は作られてから間もなく100年。街のいたるところに運河があり、人々がのんびり過ごしている。
ロイヤル・コペンハーゲンは230年以上の歴史を誇るデンマークの陶磁器メーカー。手作業で作られる美しいブルーの装飾と白い磁器が日本でも大人気。本店で人気なのは、従来の「ブルー・フルーテッド」ではなく、「ブルー・フルーテッド・メガ」。2000年に学生のカレンさんが発案し大ヒットとなった。
車で1時間郊外に住むリッケ・ケアさん(39歳)のお宅を訪問した。典型的な赤レンガの家で、4LDK137平方mで、1人息子2人娘の5人家族。内部は白を基調とした部屋。デンマークでは赤ちゃんにも自分の部屋を持たせる家庭が多いそうです。長女はアンデルセンの童話を持っているが、世界的な童話作家です。生涯で150以上の創作童話を書きました。でも本を持っている家庭は少ないそうです。本の値段は1冊4000円以上するので、買わずに図書館で借りるそうです。アンデルセンの本だと9000円以上するそうです。
家具はデンマーク製で、ご主人はデザイナーズ家具のメーカー「フレデリシア・ファニチャー」に勤めている。
自転車通勤が目立つが、国会議員をはじめ約4割の人が利用している。車の維持費も高くエコの意識も高いため。
スーパーマーケット「Super Brugsen 」に行く。タマネギは1kg250円(日本は200円)、ネギは580円(日本590円)、バター250g390円(日本440円)。ウナギも売っているが、ヨーロッパではデンマーク以外ではあまり食べないみたいです。薫製にしてパンにのせて食べます。
週末にはパンを作る。キッチンでパンを作ることが日常です。家ごとに焼くパンはいわば「おふくろの味」。「デニッシュ・ペストリー」はデンマークの菓子パンの意味で、バターと卵をたっぷり使ったパイ生地が特徴。
女子ではハンドボールが一番の人気スポーツ。
都会に住む人が利用するレンタル・コテージは可愛い。借りることができる人は、庭のないマンションの住民だけ。都会に住みながら、庭付きの生活が楽しめる。一度レンタルすると継続も可能で、その契約を子供に相続することも可能。65平方mで、年間賃料は4.3万円。
チボリ公園に行く。1843年に作られた遊園地で今でも大人気。アンデルセンもここで童話の構想を練ったといわれている。
夕食はミートボールの入ったデンマーク風カレーでした。たっぷりのバターにカレー粉を入れ、水と牛乳などを加えてスープにし、別に茹でたミートボールをこれに加える。ボウルにライスをのせてカレーをかけて完成。
この日はヨアヒム王子の結婚式の日でした。国民に身近なデンマーク王室は人気です。
テレビ番組「にじいろジーン 世界ぐるぐるジーン ノルウェーのベルゲン」
2008年6月7日放送。
●ベルゲン
フィンランド航空で12時間、オスロを経由して到着。ノルウェー第二の都市。100万年前から氷河が作り出してきたフィヨルド地帯で、その地形から天然の港として発展し、バイキングの拠点が置かれていた。美しい港は観光地としても大人気。ブリッゲンの中世の香りを残すカラフルな木造家屋の街並みは世界遺産。
高台に住むメイクアップ・アーティストのブリット・セイデルさん(38歳)のお宅を訪問した。娘さんが1人の3人家族で、4LDK116平方m。木製の素材が目立つ。ノルウェー特有の三角屋根の下は屋根裏部屋になっていて、キッチンから天井の階段を下ろして上がります。物置にしているようです。
朝は夏でも気温が5度以下になることもあるという。厚めのベルギー・ワッフルと比べてノルウェーのワッフルはとてもソフト。1家に1台ワッフル焼き器があるという。キャラメル風味のブラウン・チーズをのせて食べる。
魚屋さんでサーモンを購入。1kg2600円(日本は2400円)。クジラ赤身は4500円(日本8000円)。フィヨルド・シュリンプは1kg3900円。魚が中心という食事は日本に近い。
港にある「スターツロード・レームクルー号」はノルウェーで一番大きな帆船。夫のマーカスさんはこの船長。94年前に作られたもの。ノルウェー国王のハラルド5世を乗せたこともあるそうです。今の時期は近くのフィヨルドまで観光クルージングにでているそうです。
街中は木造の建物が多く、マクドナルドでさえ溶け込んでいる。タラで作ったフィッシュ・ケーキ1個115円を売っている店がある。
草屋根の建物がある。断熱がよく耐久性もいいそうです。
伝統衣装。子供はビーズのベルト、大人は金のベルトをしめる。腰から垂らした2本の布は結婚している印。
夕食は木の実とエビが入ったサラダとサーモンのグリルでした。
ブリットさんの母アンナさんは伝統工芸のローズ・ペインティングのアーティストでした。
テレビ番組「地球街道 西岡徳馬さんでデンマークの春」
2008年5月17日放送。西岡さんは玉川学園時代に演劇「夕鶴」を公演するために訪れていた。そのバスで通った道を車で走る。
●コペンハーゲン
シュラン島の東にある都市で、12世紀に建設された町。
人魚姫の像。40年前に向こう側に行こうとして海に落ちたそうです。
40年前に泊まったホテル「ダンホステル・ベラホイ Danhostel Belahoj」に行ってみた。ビアイッテ・シャフナーさんが部屋を見せてくれた。その部屋の窓から見た景色が忘れられないそうです。
●クロンボー城
コペンハーゲンから北に50km。スウェーデンとの国境にある世界遺産クロンボー城。かつてデンマークの王はこの海峡を通る船から通行税を徴収した。16世紀の北欧ルネサンスを象徴する城。シェークスピアの戯曲「ハムレット」の舞台としても有名。モデルとなった王子は Amleth で最後のHを頭に移動するとハムレットとなる。
王の間、舞踏の間、王座の装飾、王妃の間が紹介されました。40年間に撮った「旗の掲揚台」にトム・クリステンセンさんが案内してくれました。今は一般の人は行けない場所です。
●ロスキレ大聖堂
シュラン島の北部中央にある。12世紀に完成した歴代国王の霊廟で、1995年に世界遺産。
●グレートベルト大橋
シュラン島の西部にあるグレートベルト大橋は1998年に完成した夢の橋。全長18kmでフュン島とを結ぶ。通行料は205クローネ(4500円)。当時はフェリーが運航していた。夕陽に向かってドライブした。横は電車が走っている。
●フュン島
20分ほどで到着。東京都の1.3倍の面積で、人口45万人。「デンマークの庭園」と呼ばれるのどかな自然が溢れる。
40年前に一面に菜の花畑が見えた。
●オーデンセ
フュン島の中心都市で、18万人が暮らすデンマーク第三の都市。落ち着いた昔ながらの街並みが残されている。
アンデルセンの故郷で、生家がある。再現された部屋もある。アンデルセン博物館もある。本人が使っていた入れ歯もある。
思い出の劇場「オーデンセ劇場」に行く。40年前に公演を手伝ったピーター・ウィットマーシュさんと出会った。500人収容の3階建の客席。お客さんが拍手でなく、足を踏み鳴らして感動してくれた記憶があるという。
●フォーボー
パン屋「ヴェンドルフ」でデニッシュをいただいた。この町から440km離れた所に目的地がある。
西に向かいフュン島から橋を渡るとユトランド半島。その北部のレーソ島に目的地がある。そこまでイタリアから続くヨーロッパ・ハイウェイE45を走る。途中で高速を降りて寄り道。
●アイア・バウネホイ
ユトランド半島のほぼ中央。小高い丘の上に門のような建物がある。デンマーク語で「デンマーク最高地点」と書いてある。海抜170.95m。門にあがるには5クローネ(110円)。360度何もありません。
ここから目的地まで240km。
●オールボー
フォーボーから340km。夜7時でも明るい。酒所としても有名な場所なので、「ソーゴーズ・ブリュクブース Sogaards Bryghus 」でアクアビットとビールと1品を注文した。ヤネ・アナセンさんが持ってきてくれました。アクアビットはジャガイモでできた蒸留酒で45度。今回は「Aalborg Taffel Akvavit」1杯35クローネ(760円)。デンマークでアクアビットといえばオールボー。黒ビールをチェイサーがわりに飲むのがツウだそうです。「牛肉の煮込み」。
●フレデリクスハウン
オールボーから60kmの港町。ここからカーフェリーでレーソ島に渡るのだが、船は出航した後だった。時間は8:50、12:30、16:50の3便らしい。
ユトランド半島の最北端に行く。この町から40km北にスケーエンの海岸がある。グレーネン岬の先で奇妙なものが見られるという。右のカテガット海峡からくる波と左のスカゲラク海峡から来る波がぶつかっていた。
フェリーは乗船料が往復で大人1人車1台で400クローネ(8700円)。12時30分出航。90分で到着。
●レーソ島(レス島)
平らな島。港から目的地まで10km。東京都の1.2倍の面積で人口は2000人。
東へと走る。レーソ製塩所があった。ハンネ・オーレセンさんが説明してくれました。海藻が入っている海水をそのまま使っているから茶色になっている。年間100万トン生産していて、500g80クローネ(1700円)。
東経11度、北緯57度。デンマークの北に広がる荒涼とした風景の中に麦わらの屋根の家がある。さらに先にあるのは、とても不思議な家。左半分はわらぶきで、右半分は海藻。住んでいるのはベアテル・フォブさんとリッシーさん。1700年代に建てられたもので、資材が不足したので、柱などは難破船からのを使い、海藻オールグラスを使った。土地がやせていてわらも取れなかった。1800年代に作ったそのままで海藻が残っている。しかし半分のわらぶきはどうしてか?というと、海藻が取れなくなったため増築した分はわらぶき。海藻屋根の家は今では20軒ほどになったそうです。レーソ博物館もその一つ。
木を植えて冬でも石油に頼らない生活をしているそうです。
素晴らしい夕焼けが見られました。
テレビ番組「ヨーロッパ世界遺産の旅 デンマークのイェリング墳墓群、ルーン文字石窟群と教会」
2008年4月13日放送。Fauna Film製作。
●イェリング墳墓群 Jelling Mounds
ユトランド半島の中部のイェリングにはバイキングが残したと言われる石碑や墳墓と教会がある。8〜11世紀に大海原を渡り、ヨーロッパを席捲した。ゴーム王はイェリングを中心としてデンマークの統一にのりだした。野心は息子のハーラル王により引き継がれ、スウェーデン南部にまで及ぶ広大な地域を手中に収めた。ハーラル王はキリスト教に改宗した王としても知られている。ハーラル王が都をルスキレに移すまでの100年間は、イェリングがこの地方の中心地だった。
バイキングの多くは農業や漁業に従事していたが、一部は沿岸地域に出ていって恐れられた。ユトランド半島の東の島にはバイキング船が展示してあるが、屋根がない。イェリングの近郊にはハーラル王が建造したという橋の一部が残っている。
イェリングにはゴーム王とハーラル王が作ったという墳墓が教会をはさんで南北に2つある。北の墳墓にはゴブレットしかなかった。南の墳墓にも玄室は発見されていない。現時点では北の墳墓はゴーム王とチューラル王妃の墓、南はハーラル王の偉業を称えた記念碑と考えられている。教会の前には大小2つの石碑があり、ルーン文字が刻まれている。1つはゴーム王のもので、妻チューラに捧げると書いてある。1つはハーラル王の偉業が書かれている。石碑のレプリカが博物館にある。
バイキングは手先が器用だったので、美しい銀製品を数多く残している。ハーラル王は木造の教会を作ったが、現在ある石造りの教会は1100年頃に建てられたもの。ハーラル王の改宗は政治的な意味あいがあったらしい。当時のドイツのオットー1世はキリスト教を広めるために、デンマークに攻め入ろうと画策していた。ハーラル王は改宗することで自国を守ったが、デンマーク全土にキリスト教が浸透したのは11世紀だった。建築当初のフレスコ画は中世に行なわれたずさんな修理で損なわれた。現在のものは描き直されたもの。1970年代に教会の大規模な改修が行なわれ、ゴーム王の遺骨が出土した。
1994年世界遺産。
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