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なお、これはわたしが個人的にテレビを見て書いたものであり、各テレビ局や番組とは全く関係はありません。
すべての文章の無断使用・転載を禁止いたします。
またここの情報を使って、何か問題が起こったとしても私は一切責任は持ちませんのであしからず。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん スロベニア」

 2010年11月20日放送。

●リュブリャナ
 スロベニアは四国とほぼ同じ面積。人口約35万人。首都リュブリャナの町並みは美しく、「中央ヨーロッパの宝石」といわれる。スロベニア Slovenia は「愛の国」といわれている。自然も多い。
 お土産屋さん「ルスティカ Rustika 」ではハートの品物が多い。スロベニアの国の名前には、世界で唯一「LOVE]の文字が入っている。スロベニアでは20年ほど前から国のスローガンを「愛の国」としている。ハートはそのシンボルマーク。国の木も葉がハート型。

 中央市場 Trznica に行く。青空市場で野菜、リンゴ、栗、キャベツの酢漬などが並ぶ。パン屋さんで「ポティッツァ」を見るとウキウキするというので行ってみた。ポティッツァはクリスマスなどで食べるケーキで、秋になるとお店に並ぶ。渦巻き模様が多い。1つ4.95ユーロ〜(約550円〜)。

 「トネタ・チュファルヤ小学校」を見学した。黒板はタッチパネルになっていた。スロヴェニアの小学校では、1時間目が終わったら「マリッツァ」といって朝9時に朝ごはんの時間がある。

●ブレッド湖 Blejsko Jezero
 車で40分で到着。湖の静かな雰囲気を壊さないように、モーターボートは禁止。マヤ・ベシェリさん(28歳)がスロベニアについて教えてくれました。

●郊外
 スロベニアの名物がある。「コツベク Kocbek 」で作っていたのは、「カボチャの種から作ったオイル(パンプキン・シード・オイル)」で、とても健康によい。カボチャの種を細かく砕いて、110度の鉄板でローストする。ビタミンやミネラルが豊富で、コレステロールを下げるなどの効果もある。サラダやチーズに直接かけたり、パンにつけて食べるとか。

●リュブリャナ
 最も人気のある愛の贈り物は、「レツタル Lectar 」というお店にあった。 このお店の地下に行くと、「男性が相手に告白する際に贈るクッキー」があった。14世紀に作られた伝統のクッキーで、当時から愛の贈り物として人気だった。砂糖と小麦粉で作った生地を焼いたら、天然の色素で色をつける。贈られたら、普通は飾っておくものらしい。1つ2ユーロ〜(約220円〜)。シャイな男性用の分は、真ん中に「あなたは私の太陽です」、「大切なあなたへ」と書いてあった。

 新婚さんの朝ごはん。キム・トゥルク・クリジャネツさん(26歳)が作るのは、1品目「カボチャのスープ」。カボチャの皮をむき、適当な大きさに切る。味付けにはしょうがを使う。みじん切りしたたまねぎをバターで炒めたら、切ったカボチャ、ジャガイモを入れ、軽く炒める。そこにスープをいれ、しょうがなどで味付けをして、しばらく炒める。柔らかくなったら、滑らかになるまでミキサーにかけ、生クリームを加える。最後にカボチャオイルをかける。
 2品目「そばの実とキノコ炒め」。そばの実をみじんきりしたたまねぎと炒め、水をいれ、柔らかくなるまで茹でる。その間に別のフライパンで、にんにく、にんじん、きのこを傷め、レモンなどで味付けをする。ここにそばを加える。生クリームを加え、軽く混ぜあわせればリゾットのようなソバ料理が完成。
 3品目「シュトルッケリ」。デザート。卵黄、砂糖、バター、カッテージチーズを加え、クルーム状になるまで混ぜ、薄くのばした生地にまんべんなく塗ったら、くるくると巻く。ホイルに包み、お湯でボイルする。20分で完成。


テレビ番組「知っとこ! 世界の朝ごはん チューリッヒ」

 2010年10月23日放送。

●チューリヒ
 スイス最大の都市で、紀元前から交通の要所として栄えてきた。人口約130万人の金融都市。町はのんびりしていて、ヨーロッパの中でも住みたい町の上位にある。
 中央駅に行くと、派手なメリーゴーラウンドがあった。「オクトーバーフェスト」というビールのお祭りの真っ最中。チューリッヒはドイツ語圏で、ビール好きの人も多いので、ドイツのオクトーバーフェストにならって、駅中でビール祭りが開催されている。駅だと酔っ払っても電車で帰れるから便利とか。チーズの店では「ラクレット」8スイスフラン(約670円)という「溶かしたチーズ」をジャガイモやパンにのせたスイスの伝統的な食べ物が人気で、ビールのつまみにいいとか。

 市内のスーパー「コープ・サンクトアンナホフ店 Coop St. Annahof 」のチーズ売り場では、日本人には「わさびチーズ」150g4.9スイスフラン(約410円)がお勧めという。これは今人気商品で、多い日には1日30個も売れるとか。ソフトタイプのチーズにわさびをサンドした商品。「わさびチップス」も好きだという人もいる。他に「わさびナッツ」もある。

 チューリッヒの西地区「チューリヒ・ウエスト」で、10段くらい高く積み上げられたコンテナを発見。入り口がある。ここはカバンの製造販売メーカー「フライターグ Freitag 」の旗艦店で、トラックの幌で作られた「メッセンジャー・バッグ」などを販売している。他にも車のシートベルトなどの廃材で作ったものもある。17年前に兄のマーカスと弟のダニエルのフライターク兄弟によって始められ、今や世界24カ国で展開している。最初は無料で材料をもらったとか。バッグの作り方は今でも当時と変わってないそうです。現在は年間300本の幌を使い、年間25万個のバッグを製造している。
http://www.freitag.ch/ 

 シュテファン・ナイドハルトさん(25歳)が紹介してくれたのは、地元の伝統料理が食べられるレストラン「ツォイグハウスケラ Zeughauskeller 」。人気料理を注文すると、細長い料理がでてきた。これは約1mの模造刀に牛薄切り肉を何層にも巻き、たっぷりのマスタード・ソースをつけて鉄板で焼き上げた「市長の剣」79スイスフラン(約6800円)という料理。このお店は昔は武器を保管していた建物。

 チューリッヒの街中を「トラム」がたくさん走っている。どこに行くにもとても便利とか。あるトラムは中はレストランのようになっていて、料理がでてくる。2時間かけて市内をめぐりながら「お寿司」が楽しめる「レストラン・トラム」。これは「スシトラム」とよばれ、今から17年前に始まったサービスで、観光客にも地元の人にも人気とか。この「スシトラム」は、11月からは寿司ではなく「チーズ・フォンデュ」に変わるそうです。1人89スイスフラン(約7500円)。

 新婚さんの朝ごはん。東側の住宅街に住むアンジェリカ・シェンプさん(28歳)が作るのは1品目「ゲルステンスッペ」。にんじんの皮をむいて、食べやすい大きさに切る。鍋に油を敷き、ざく切りしたネギを炒めて香りを引き出し、にんじんを加え、さらに炒める。ゲルステンと呼ばれる大麦を鍋に加え、軽く炒めたら水を加え、大麦が柔らかくなるまで煮込む。これは郷土料理で、冬に温かくなるために食べるそうです。
 2品目「チューリヒャー・ゲシュネッツェル」。子牛肉に塩、コショウ、パプリカで下味をつけ、小麦粉をふり、よくまぶす。フライパンにバターを落とし牛肉を入れたら、強火で炒める。一度火からはずし、そのフライパンですりおろしたまねぎ、マッシュルームを炒め、肉のうまみをすわせてから、白ワインを加える。フライパンにお肉を戻し、ビーフブイヨンで味つけ。最後に生クリームを入れて、全体がなじむまで煮込む。その間につけあわせ作る。茹でたジャガイモを千切りにし、フライパンに移し、しっかり焼く。お皿に盛り付ける。
 3品目「チョコレート・ムース」。スイス製のビターチョコを細かく割ってから湯煎しておく。卵黄に砂糖を入れたものをよくかき混ぜて、先ほどのチョコを加え、メレンゲ、生クリームを加え、よくかき混ぜる。器に移して、固まるのを待つ。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 南明菜さんでスイス」

 2010年7月10日放送。南明菜さん(21歳)が満開のお花畑を見たいという。エール・フランスAF277便/AF1542便でジュネーヴに向かう17時間の旅。

●予定
 1日目、21;55、成田国際空港発AF277便。
 2日目、4:15、シャルル・ド・ゴール国際空港着。7:00、シャルル・ド・ゴール国際空港発AF1542便。8:10、ジュネーヴ空港着。9:00、スイス国鉄(SBB)でモントルーに移動。10:39、モントルー駅着。レモン湖沿いのフレディ・マーキュリーの前でガイドと待ち合わせ。12:30、グリンデルワルトに移動。16:00、グリンデルワルド着。16:45、いろいろなお花畑を見る。19:00、レストラン「グラシエ」で夕食。21:00、ホテル「シュバイツァーホフ」着。
 3日目、8:00、ホテル発。10:00、アルプス最後のお花畑を見る。15:00、グリンデルワルド発、18:30、ジュネーヴ空港着。20:30、ジュネーブ空港発AF1048便。21:40、シャルル・ド・ゴール国際空港着。23:55、シャルル・ド・ゴール国際空港発AF276便。
 4日目、18:00、成田国際空港着。

●モントルー
 フランスとスイスにまたがるヨーロッパで2番目に大きな湖である、レマン湖畔にある高級リゾート地。湖畔に偉大なロッカー「クィーン」のフレディ・マーキュリーの像がある。ガイドはイケメンで知られるフローレンスさん(27歳)。ドイツ語を話していました。

●グリンデルワルト Grindelwald
 インターラーケンから電車に乗る。アイガーが見えて、グリンデルワルドに到着。標高1067mにある、アルプスお花畑観光の拠点。ここからはゴンドラに乗ってあと1000m上がる。16:30、標高2167mのフィルスト駅 First に到着。フィルスト・フリーガという距離800mを一気に約45秒で降りるリフト?に乗る。最高時速80km。とても気持ちがいいそうですが、フィニッシュは超豪快。そこから歩いてすぐにお花畑がある。クロッカスの白い花が咲いていた。雪解け時に10日間ほどだけ咲き誇る。
 ここから自転車に似たトロッティバイク Trottibike に乗って次に向かう。これはサドルもペダルもない。30スイスフラン(約2400円)。下っていると、キンポウゲの黄色い花が咲いていた。
 次は水色の忘れな草、白いマンテマ、白いかすみ草など。
 ホテル「シュバイツァーホフ」に到着。創業1892年の5−6階建。こげ茶色?だが、可愛い外観はオシャレ。窓の外にはアイガーが見えました。宿泊代は244スイスフラン〜(約2万円〜)。
 夕食はグリンデルワルトで1、2を争う名店「グラシア Glacier 」。お勧めはチーズ・フォンデュと山の景色。標高3975mのアイガーが見えます。「チーズ・フォンデュ」22スイスフラン(約1800円)。

 翌朝、ゴンドラ乗り場に行くと、アルペンホルンの音色。ゴンドラでもっと高い場所に行く。雪が積もる山頂でした。標高2967mのシルトホルン展望台でした。見えるのはアルプスの雪景色、それで肝心なお花畑は?ここからパラグライディングで飛ぶ。パラグライダーのパイロットはドミニクさん。すぐに宙に浮きました。降りていくと、グリンデルワルドの雪のない緑の景色が広がりました。お花畑が見えました。西洋たんぽぽは、日本のタンポポよりも大きく色も鮮やかな黄色。お花のじゅうたんに降りました。「タンデム・パラグライディング」225スイスフラン〜(約1.8万円〜)。フローレンスさんは「ジカンニ・カギリガ・アリマスイス」と言っていました。


テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 人は1日で何か国旅行できるの?」

 2010年3月28日放送。ベッキーが挑戦。ある調査によれば、日本人が生涯に訪れる国は海外旅行経験者で平均6.45か国(東京電力TEPORE調べ)。朝8時から翌日の朝8時までの1日で何か国旅行できるか、挑戦した。ただ、各国で旅の3要素(観光、食事、土産)を満喫すること。目標は6カ国を超えること。

●作戦
 ヨーロッパなら小さな国が密集し、EU加盟国ならパスポートチェックもない。お土産は視聴者にプレゼントする。

●コペンハーゲン
 デンマーク王国は人口551万人、通貨はクローネ。EU加盟国で、マルグレーテ2世女王が治める。人形姫の場所に行く。マーライオン、小便小僧と共に世界3大がっかりと言われる。小さくて地味。
 食事は、スモーブロー。魚や肉をパンの上にトップングしたもの。これはフォークとナイフで食べるのがマナー。
 お土産はロイヤル・コペンハーゲン。1枚で5万円でした。絵は1枚1枚職人さんが絵つけをしている。半分描かせてもらった。失敗作のように見えます。以上デンマークは45分で制覇。

●チューリッヒ
 スイス連邦の人口770万人。通貨はスイスフラン。EU非加盟国。スイス最大の都市チューリッヒ。お土産はスウォッチ。240CHF(約2万円)を3つ購入。
 ヨーロッパで一番大きい文字盤の聖ペーター教会の時計台がある。
 食事は「チョコレート・フォンデュ」20CHF(約1700円)。3年前にチーズフォンデュは味わったため。つけるものはパンではなく、フルーツ。

●リヒテンシュタイン
 車で1時間。人口3.4万人。通貨はスイスフラン。EU非加盟。貴族が代々国歌元首を務める国。世界では6番目に小さい国。切手が世界でも有名。高度な印刷技術とデザインは世界中の切手コレクターの注目の的。お土産は切手セット13.65CHF(約1200円)。
 料理は「キーセシュピッツェレ」15CHF(約1285円)。マカロニを細かく切ったものに、チーズを和えた感じだそうです。その上にフライド・オニオンがのせてある。
 観光はパラグライダー。75CHF(約6500円)。空気が冷たいから知覚過敏だそうです。このパラグライダーから国全部が見えるそうです。

●ノイシュバンシュタイン城
 ドイツ連邦共和国は人口8222万人。通貨はユーロ。EU加盟国。ベッキーが楽しみにしていた観光地は、ノイシュバンシュタイン城。お城は夜ライトアップされている。ところがこの日は休業でした。世界4大がっかりだと言っていました。
 ここはバイエルン国王ルードウィッヒ2世によって約150年前に建てられた白亜の城。紅葉の頃の写真はとても美しくて有名。
 お土産はテディーベア。耳にボタンがついているシュタイフ社のものが、世界で一番最初に作られたテディーベア。ルードウィッヒ2世のテディベアもあり、オルゴール付きだった。179ユーロ。
 食事は「ドイツ・ソーセージ」5ユーロ。

●ザルツブルグ
 オーストリアまでは車で2時間半。オーストリア共和国は、人口830万人、通貨はユーロ。EU加盟国。夜10時にはお店が閉まってしまう。
 あいているお店に入ったら、塩の店だった。ザルツブルグは「塩の城」という意味で、古くは岩塩の採掘で栄えた街。お土産は「塩のキャンドル・ホルダー」5ユーロ。
 観光はモーツァルトの像。彼は1756年にここで生まれた。
 観光と食事はそんなモーツァルトが通ったレストラン「シュティブツケラー・ザンクト・ペーター」で、803年創業のお店。店内では音楽と伝統的なオーストリア料理が楽しめる。いただくのは、モーツァルトの大好物「タフェールシュビッツェル(牛肉の煮込み)」20ユーロ。オペラの歌手がちょっかいをかけて、トライアングルを叩けという。途中で11時になり、出発しました。

●チェスキークルムロフ
 車で2時間半。チェコ共和国は、人口1043万人。通貨はチェココルナ。EU加盟国。この街は13世紀の街並みが今なお残り、街全体が世界遺産。  午前1時半に到着。街角で火を吹く男がいた。次は鎌をもった男。彼らは観光ガイドで「深夜のミステリーツアー」を催行している人たちだった。料金は300Kc(約1500円)。観光ツアーは45分。
 お土産は観光ガイドさんに家から持ってきてもらったボヘミアン・グラス。
 食事は深夜2時から、ビール40Kc(約190円)。チェコは一人あたりのビール消費量が世界一。ぐんぐん飲んだので、酔っ払った。

●ブラスチラヴァ
 スロヴァキアに向かう。スロヴァキア共和国は人口541万人。通貨はユーロ。EU加盟国。スロヴァキアは国土のほとんどが山岳地帯。チェコとは前は同じ国だったが、人種も違えば言葉も違う。残り1時間半でこの国ともう一つ行きたいところ。
 観光はブラチスラヴァ城。ここはスロヴァキアのシンボル。敵の侵攻に備えて改築を繰り返していたら、ヘンなデザインになったという。ひっくり返すとテーブルになる。目の前に流れているのがドナウ川。
 市場に行く。食事は伝統の編みこまれたチーズ。このチーズを男性が女性にタッチすると女性は幸せになるという。「編みこみスモーク・チーズ」1.5ユーロ。
 お土産は市場で売られていた、伝統柄のキルト。20ユーロ。

 残り67分。8カ国目のハンガリーまでは移動に40分かかる。

●ジェール
 ハンガリー共和国は、人口1002万人。通貨はフォリント。EU加盟国。午前7時30分に入国。
 市場でパプリカをがぶりと食べる。1個300フォリント(約140円)。
 お土産はパプリカの粉末。5個で2750フォリント(約1280円)。
残りは15分で観光。残り3分で気球に乗り込む。気球ツアーは4000フォリント(約1850円)。上空から街を眺めました。

 以上8ヶ国、2127km移動しました。


テレビ番組「THE 世界遺産 鉄道で越えるアルプス」

 2010年1月17日放送。スイス、イタリア、オーストリアが舞台。

●鉄道で越えるアルプス
 旅人の憧れの地だが、巨大な壁が阻んでいた。19世紀に挑戦したのは鉄道だった。初めてアルプスを越えた「ゼメリング鉄道」は遠くから眺めるしかなかった山々を一大観光地に変えた。「スイス・アルプス・ユングフラウ・アレッチェ」では、誰もが雄大な氷河を楽しめるようになった。「レーティシュ鉄道」のモンスターは雪をかきわけて進んだ。

●ゼメリング鉄道(オーストリア)
 ウィーン近郊のグログニッツ駅がスタート。1960年代に走っていた古い車両は今でも終末に乗ることができる。平均時速はおよそ60km。乗客の多くは標高1000m程度のゼメリング峠に向かう旅行者。ウィーンの人にとって日帰りできる身近なリゾートの一つ。自転車を積むこともできるのでサイクリングも楽しめる。
 19世紀にヨーロッパの中心を支配していたオーストリア帝国にとって、ウィーンと地中海のトリエステを結ぶこの鉄道は、物資を運ぶためにとても重要だった。その最大の難所がアルプスの山越だった。ゼメリング鉄道は全長41.825km、高低差は460mで、建設期間は1848年から1854年までの6年間。
 石造りの「バイヤーバッハライヒェナウ駅」(標高495m)では、150年前の旅の雰囲気が味わえる。皇妃エリザベートが列車に乗り、車窓の素晴らしい景色に感激したという記録が残されている。
 天高くそそりたつような絶壁の「ヴァインツェッテル岩壁」。ゼメリング鉄道は自然との調和を心がけて建設された。避けては通れない岩だけに穴をあけ、トンネルの数はわずか15箇所。
 この鉄道のハイライト「カルデ・リンネ高架橋」は古代ローマの水道橋のように作られた。セメントは使わず石やレンガで造った。
 列車の通る最高地点は標高898mの「ゼメリング駅」。当時鉄道で行くことができる世界で最も高い場所だった。山岳リゾートに生まれ変わり、豪華ホテル「ホテル・ハンバンス」などが建てられた。カジノも建てられ、アルプスの社交場となった。当時ウィーンで活躍した音楽家のマーラーらの別荘が次々と建てられた。木の模様は「ゼメリング様式」と呼ばれ一世を風靡した。
 現在でも毎日200本近い列車が走っている。

●レーティシュ鉄道
 アルプス一番の観光名所となった。ヨーロッパ有数のスキー場を持つサンモリッツ(標高1775m)では2度のオリンピックが開催された。高級リゾートとしても世界に知られている。自家用ジェット機で空から訪問するハリウッド・スターもいるという。この町を発展に導いたのも鉄道だった。スイス国内からサンモリッツに向かうアルブラ線と、イタリアから国境を越えるベルニナ線が世界遺産。
 アルプス観光の拠点のクール駅(標高585m?)からアルブラ線に乗ってサンモリッツに向かう。およそ2時間の列車の旅。車掌は女性にも憧れの職業。
 高さ65m、スイス山岳鉄道で最も美しいと言われるランドヴァッサー橋。石を積み上げた橋はアルプスの自然に寄り添っている。出発から1時間でベルギュン駅(標高1372m)に到着。乗車するお客さんはみんなソリを持っている。次の駅で降りて滑るためのリフト代わりにしている。しかし標高は400mも上がる。線路がくねくねしているのが、「ベルギュン−プレダ間のループ」で、何度も螺旋に回転している。プレダ駅(標高1788m)でソリ客たちは一斉に降りていく。
 この鉄道は雪との戦いだった。標高の高い場所では雪が多く、脱線することもしばしば。職員が手で雪かきをしていた。1910年、画期的な車両「モンスター」が誕生した。今でも現役なのは世界でもたった1台。蒸気で巨大な羽根車を回し、豪雪の中を突き進む。地元の人々に愛されてきた。鉄道マニアには憧れの車両。最近は電気の除雪車に第一線は譲っている。

●ユングフラウ鉄道
 この地は特に美しい自然が続く。ユングフラウ鉄道は1912年に開通。年間50万人近い人々を、ユングフラウに運んできた。世界遺産に登録されているのは、4000m級のアルプスの明峰と、氷河。「アイガーの北壁(標高3970、)は標高差1800m。この断崖に鉄道を通すというとんでもない計画が持ち上がった。全長9kmものトンネルが掘られた。工事は16年かかった。
 線路にはヤギもいた。「アイスメーア(氷の海)駅」(標高3160m?)に到着。トンネルの中に駅がある。アイガー登山のルートはここから始まる。ここから壮大な風景が誰でも見ることができるようになった。
 終着地は今でも鉄道で行けるヨーロッパ最高地点「ユングフラウヨッホ駅」(標高3454m?)。アレッチュ氷河を見渡すことができる。


テレビ番組「にじいろジーン 地球まるごと見聞録 チューリッヒ」

 2010年1月9日放送。

●チューリッヒ
 フィンエアーで行きました。スイス最大の都市で、中世の街並みが美しい。グロスミュンスター大聖堂などもある。ドイツ語圏として知られている。ドイツ文化が色濃く感じられ、「最も住み易い町」のトップになったこともある。
 にじいろガイドはヴィヴィアン・ヴェッパーさん(23歳)で、鉄道王のアルフレッド・エッシャの銅像のある噴水広場で待ち合わせ。この噴水は町のシンボルで、チューリッヒには1000箇所以上の噴水があって、水がとってもきれいで飲める。アルプスからの湧き水がミネラル・ウォーター級のチューリッヒ湖の水のため。チューリッヒでは、噴水専用の水筒が置いてあり、それで水が飲める。わざわざミネラル・ウォーターを買う人はいないとか。

 ソーセージ専門店「シュテルネン・グリル」に行く。ドイツ文化の影響でチューリッヒの人はソーセージが大好き。パン付きで約560円。仔牛肉のソーセージが人気。この店はチューリッヒで一番美味しいと大評判。

 郷土料理レストランの老舗中の老舗「ツォイクハウスケラー」は開店前からお客さんが並んでいる。開店後30分で広い店内は満席状態。地元で最も愛されている料理は生クリームをたっぷり入れたクリームソースと焼いた仔牛肉の相性が抜群の「ゲシュネッツェルテス」約2900円。付け合せの定番「ロシュティ」はポテトをフライパンで丸いパイ状に焼いたもの。お肉はライスやパスタとも合わせられるけど、ロシュティと合わせるのが一般的とか。次にオーダーしたのは、スイスの山岳地方で食べられている料理で、クリームソースとチーズにパスタをあわせ、カリカリのタマネギをトッピングした「アルペンマカロニ」約1700円。これにシナモンのシロップに漬けたリンゴをかけて食べる。これはチューリッヒの伝統的な食べ方で、チーズとクリームソースの濃厚な味がリンゴによってとてもまろやかな味になる。これはオプションで「シナモン・アップル」約400円。

 スイスは街中を走るトラムや町を結ぶ鉄道が発達した鉄道大国。「チューリッヒ中央駅」は、スイスで一番大きい駅で、ここからヨーロッパの各国に行くことができる。地元の人は車より鉄道を使う人が断然多い。そのため様々なサービスが充実している。自転車専用車両があるので駐輪場は溢れない。子供達のために作られたファミリー・カーにはすべり台まである。主要駅には必ずある「バゲッジ・サービス Gepaeck Aufbewahrung 」は荷物を預けることもできるし、指定の駅まで運んでもくれる。スイス国内の駅間では、荷物1個で約850円。飛行機の事前チェックイン・サービスは荷物1個で約1700円。荷物を預けて市内観光して目的地に直行するのも楽です。

●リギ山
 郊外の観光地にチューリッヒから鉄道に乗って訪れた。30分後にアルトゴルダウ駅で山岳鉄道に乗り換えてさらに30分。乗り換えを含めて旅費は約4800円。山頂からの絶景が人気で、地元の人もよく訪れる観光地。山頂の「リギ・クルム駅」に到着。雲海の下に町があるという雲海が広がる風景が有名。反対側には雄大に鎮座するアルプス山脈。きれいな景色を見ながら行けるハイキング・コースがある。ハイキングを目当てに来る人も多いとか。分岐点にある標識には2種類の意味がある。矢印の先に何も色がついていないのは初心者向けで、矢印の先に「白と赤と白の色」がついているのは上級者用で、ウォーキング・シューズを履いてないと歩けない。この「レベル標識」を参考にするとさらに楽しめます。

●チューリッヒ
 町の多くの人が使っているバッグの店「フライターグ Freitag 」は、1993年の創業で、チューリッヒに本店を構える。バッグは全部リサイクルして作られたもので、トラックの幌の部分が使われている。肩にかける部分は車のシートベルト。ファスナーの金属以外の部分は自転車のチューブで防水を兼ねている。そのため全ての商品が1点モノ。1つ約1.5万円。本店には日本に入ってきていないサイフなどの小物類も充実している。

 地元の女性に穴場的存在で、人気のセレクトショップ「ザウス&ブラウス」。チューリッヒの人気デザイナーの商品だけを扱っているお店。ファッション・アイテムから小物まで揃う。中でも特に売れているのは、手の形をしたケープなど。トレーナーは約1.9万円、パンツは約2.2万円、帽子は約1.1万円。

 チューリッヒの不動産屋さんでおすすめ物件を紹介してもらった。17世紀に立てられた邸宅を3世代が住めるように改築したという物件。当時の暖炉など、家具はそのまま残してある。1LDK80平方mで、外には美しい庭もあり、家庭菜園もできる。2週間に1回の掃除がついて、1ヶ月2950スイスフラン(約25万円)。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ツェルマット」

 2010年1月9日放送。何故かビデオがここから録画されていませんでしたので、あるHPからの情報です。

●ツェルマット
 マッターホルンの麓にあるスイスのリゾート地。「クライン・マッターホルン」はマッターホルンにあるスキー場。壮大な眺めで、多くの観光客に大人気。
 「モン・セルヴァン・パレス」は、マッターホルンの麓にある1857年創業の5ツ星ホテル。
 ハンシ・ミッシェルさんのお勧めのレストラン「ウィンパー・シュトゥーベ」では、フォンデュ・シノワーズという「しゃぶしゃぶ」をヒントにしたという料理を楽しめる。

 新婚さんの朝ごはん。ジェシカ・オーディマースさんが作るのは、1品目「カボチャのスープ」。カボチャをざく切りし、玉ねぎをみじん切りし、圧力鍋に入れる。これに水を少々を入れ20分加熱したら、ミキサーでつぶす。水を入れ、カレーパウダー、ブイヨン、胡椒で味を整える。これをペースト状にしたら、生クリームとバルサミコ酢を入れて完成。
 2品目「オムレツ」。卵を割り、牛乳、小麦粉を加えて混ぜる。バターを入れたフライパンで、玉ねぎを炒める。これにさきほどの分を入れ、ハムとバジルの葉とミニトマトを切ったものをトッピングする。この上から塩・胡椒・チーズを振りかけて完成。
 3品目「ヴァリス風盛り合わせ」。パン・チーズ・サラミ・ミニトマトを好みのサイズに切り、お皿に盛り付ければ完成。


テレビ番組「山口智子の時を旅し時を奏でる 〜音の巨匠をたどるヨーロッパ大紀行」

 2009年12月24日放送。バイオリン協奏曲を作曲したメンデルスゾーン生誕200年記念。彼はイギリス、スイスも訪れて、そこで出会った感動を美しい音楽に変えていった。結婚行進曲などの有名な曲を書いたのに、彼の名が消されそうになったことがあった。テレビ大阪製作。

●ライプツィヒ
 自由の気風をたたえた街。15世紀から文化と商業、印刷や出版で栄えた書籍の街でもあり、世界最初の日刊紙や音楽出版社もここで生まれた。ヨハン・セバスティアン・バッハの町としても知られてきた。バッハの活躍した教会の一つ聖ニコライ教会。後の東西分裂の時代には、ここに集う人々の平和を祈るエネルギーが大きな波を引き起こし、ベルリンの壁崩壊につながっていった。
 26歳でこの街にやってきたフェリクス・メンデルスゾーン。バルトルディの知られざる功績は、練習の時から指揮者として交響楽団の前に立っていたということだと、ゲヴァントハウス・ディレクターのアンドレアス・シュルツさんが説明してくれました。バイオリン奏者のグンナール・ハームスさんは、それ以前の指揮者は本番しか参加しなかったという。演奏者を育てることを始めた最初の指揮者だったといえる。
 通訳のローザ・フォルマーさん。
 アウグストゥス広場で2009年メンデルスゾーン音楽祭が開かれた。オープニングはゲバントハウス交響楽団による「序曲ヘブリディーズ諸島」。メンデルスゾーンはこの交響楽団の5代目の指揮者で、現在は19代目のリッカルド・シャイー。

 1809年メンデルスゾーンはハンブルグで生まれた。2歳の時ナポレオン率いるフランス軍から逃れるためにベルリンに移動した。ベルリンのブランデンブルグ門の上にあった勝利の女神は、ナポレオンがフランスに持ち帰ってしまったが、8年後にここに戻ってきた。そしてナチス時代はこの門が象徴として使われ、東西冷戦時代はこの門の上に境界線が引かれた。メンデルスゾーン一家はベルリンで銀行を立ち上げ、成功していく。その影にはユダヤ人に対する偏見が渦巻いていた。1989年、東西冷戦の時代が終わりを告げるまで、メンデルスゾーンの音楽と名声はユダヤ人という名の下に歴史から封印された。
 立教大学の星野宏美さんは、メンデルスゾーンの功績を世界に発信してきた。結婚行進曲が初めて公に使われたのは、ビクトリア女王の娘の結婚式だったという。それがブームになって使われることになったという。
 フェリクスが姉と始めた日曜コンサートは話題となり人が集まった。メンデルスゾーン家の紋章に描かれた、石を握る鶴と Ich Wach という文字は、私は目覚めて守っているという信頼と安心の印。一族は文化と経済の発展に力を尽くした。ドイツのソクラテスと呼ばれた哲学者モーゼス・メンデルスゾーンは祖父にあたる。メンデルスゾーン資料館館長のトーマス・ラックマンさんはモーゼスが文化と経済を結びつけたという。当時ユダヤ人への迫害を逃れるために、キリスト教への改宗が行なわれていた。メンデルスゾーンは洗礼によりバルトルディという名も得たが、メンデルスゾーンという名を使い続けた。

 フェリクス12歳の時、作曲の師はワイマールに住む文豪ゲーテに引き合わせた。ワイマールはかつてバッハも宮廷音楽家として活躍した町。フェリクスはワイマールの町とゲーテに会わなければ、私の人生は違ったものになっていたと後に語っている。ここに16日間滞在し、ゲーテに多くの曲をピアノで弾いたという。実際に彼が弾いたピアノが残っている。最後にゲーテは切り絵と詩をフェリクスに贈った。13歳、16歳と何度も訪れ、ゲーテの音楽に対する意識を変えていった。ベートーベンは苦手だと言っていたゲーテに、フェリクスは第5番の第一楽章を聞かせら、ゲーテはかなり興奮したという。
 ゴーリキ・シアター(旧シングアカデミー)で、20歳のフェリクスは歴史に残る偉業を成し遂げた。1829年3月11日、マタイ受難曲の公開演奏を100年ぶりに演奏した。しかし反対が多かった。それをわかりやすい演奏にして大成功した。得られたお金は恵まれない少女たちの裁縫学校に寄付された。

●エジンバラ
 20歳からの3年間、スコットランドのエジンバラ、ロンドン、パリ、ローマなど旅にあけくれた。20歳の夏にエジンバラにやって来る。フェリクスは何度もイギリスを訪問した。今年のエジンバラのフェスティバルでもメンデルスゾーンの曲が多く演奏されている。
 38歳の時に姉のファニーが急死した。その数ヶ月後に作曲されたのが「弦楽四重奏曲作品80」。ヴァイオリニストのフィリップ・セッツァーさんは、あまり知られていない曲だが、ロマン派の傑作でありながら、既存の自分を打ち破った作品ともいえる。
 エディンバラの小高い丘の上には「アーサー王の座」がある。彼はホーリールード宮殿を訪れ、交響曲3番「スコットランド」を書き始めた。完成は10年後で、ビクトリア女王に献呈された。メンデルスゾーンが訪れる約60年前の1768年に暴風雨により大被害を受け、以来廃墟となっている。
 友人とともにハイランドに足を踏み入れる。山口さんはハイランド地方ではバグパイプのパレードに遭遇した。ウェストハイランド地方のグレンコー「嘆きの谷」。迫力のある滝がある。これらの感動を美しい音楽に何年もかけて変えていった。音楽好きなヴィクトリア女王と仲良くなった。

●スイス
 父アブラハムが家族を連れてきて自然の美しさに触れた。ルツェルンは大いなる自然への入口となる街。ゲーテが住んでいた家もある。歴史家のチャールズ・カロさんと足取りを探した。ホーフ教会にもフェリクスはきっと訪れていたはず。4950本のパイプを持ちスイス最大級。このオルガンは嵐の音を作りだすことができる。
 山口さんは、ディエゴ・マテウス指揮の音楽界を聴いて感動しました。
 メンデルスゾーンの子孫トーマス・ヴァッハさんを訪ねた。ユダヤ人に対する迫害から逃れるために、一族はスイス、フランス、アメリカなどに亡命したという。メンデルスゾーンが描いた絵は、オックスフォード大学に寄贈されたそうです。
 ラウターブルンネン駅から登山ガイドのクルト・グラーフさんと電車でヴェンケンに向かった。ここに碑も立っている。メンデルスゾーンが訪れた村で、今では音楽祭が開かれるようになった。
 ヴェンゲン観光案内所のヅンヤ・トーマンさんが説明してくれた。
 ユングフラウ三山も素晴らしい。

●ライプツィヒ
 26歳でゲヴァントハウス交響楽団の音楽監督として招かれた。家族を養うために外国に行く必要がなくなった。ライプツィヒ・ザクセン科学アカデミーのクリスティアン・マルティン・シュミット博士が説明してくれました。
 リッカルド・シャイーさんに話を聞いた。
 最近、メンデルスゾーンの曲が発見され、今まで350曲だったのが、750曲の全集となった。東西ドイツ時代は情報が遮断されていたが、ポーランドで70作品3000ページの手書きの作品が見つかった。世界に散らばっていた楽譜や手紙が最近になって発見されている。
 MDR交響楽団音楽指揮者の準・メルクルさんに話を聞いた。メンデルスゾーンは楽団員の声を聞いて、曲を書き直したが、それが残っている。今の指揮者はそれを見て、彼がどう考えて直したのかを判断できるので有用だという。
 「カフェ・バウム」で話を聞いた。ユダヤ人とドイツ人、キリスト教とユダヤ教などの文化と文化の間に彼はいたという。
 ライプツィヒ音楽演劇大学では、多くの日本人が学んでいる。特別に指揮のクラスを公開してくれた。メルクルさんは、長崎貴洋、奥田惠悟さんたちの指揮にイメージを与えたり、力を抜かせたりしていました。テンポではなく、音楽を表わすのが大事だという。
 メンデルスゾーンの住んでいた家を訪問した。今も日曜コンサートが催されている。彼は初めての曲はここで公開し、修正していったようです。
 ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団ヴァイオリン奏者のセバスチャン・ヘーシュさんと町田琴和さんに話を聞いたが、バイオリン協奏曲は宝物だという。35歳の時、幼馴染のバイオリン奏者フェルナンド・ダーヴィッドと手紙を交換しあいながら作り上げた名曲。ゲヴァントハウス管弦楽団コンサートマスターのフランク・ミヒャエル・エルベンさんは演奏時に優しさや友情を感じるという。ヴァイオリンとオーケストラが語りあうような楽曲は当時としては珍しいという。

 姉が亡くなって半年後、フェリクスも倒れた。1847年11月4日、突然亡くなった。ビクトリア女王をはじめ、彼の死を悼む人は多かった。彼の死後、ナチスの時代、ユダヤ人であったために彼の業績は葬られた。ゲバントハウス前の彼の銅像は撤去され、音楽の演奏は禁止された。
 ゲヴァントハウス管弦楽団名誉指揮者のクルト・マズーアさんは自分の人生だと語った。メンデルスゾーンは戦士、サムライだという。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ベルン」

 2009年12月19日放送。

●ベルン
 旧市街は1983年に世界遺産に登録された。街のシンボルはクマ。国会議事堂、1530年に作られたスイスで最も古いからくり時計を紹介。
 物理学者・アインシュタインが住んでいた部屋、ベルン中央駅を紹介。
 スイスの伝統的なチーズで、チーズの王様「エメンタール・チーズ」の製造工程を見学させてもらった。
 マルク・ステファンさんが紹介してくれたのは、「タマネギ市」で、約600年前に始まったベルン最大のお祭りで、様々な玉ねぎ商品が屋台には並んでいる。タマネギ市の日は紙吹雪を他人に投げても良いとされている。旧市街の道路ではみんな投げていました。最近では紙吹雪鉄砲で撃ってくるちびっ子もいる。

 新婚さんの朝ごはん。バーバラ・トラッセルさん(27歳)が作るのは、1品目はスイスの定番料理「ロシュティの目玉焼きのせ」。予め茹でて冷やしておいたジャガイモを細かくする。それをバターをひいたフライパンに入れ、塩胡椒をして、両面がカリッとなるまで焼いていく。別のフライパンで目玉焼きを作る。これを皿に移したジャガイモにのせて完成。
 2品目「フェンネルのグラタン」。フェンネルというセロリに似た野菜をざっくり切り分け、バターを塗った耐熱皿に入れて平らにならす。ベジタブル・ブイヨンをお湯で溶かし、生クリームを入れて溶かす。これをフェンネルにかけて、チーズを細かくおろしたものをかけ、塩・胡椒・マスタードの粒で味付けしたら、オーブンで20分焼いて完成。
 3品目「チーズのオープンサンド」。トマトを厚めに輪切りにし、パンも切っておく。パンにマスタードを塗ったら、トマトとチーズをのせる。塩・胡椒・パプリカをかけて、オーブンに入れ、10分焼いてチーズが溶けてきたら完成。


テレビ番組「世界遺産の招待状25 スイス」

 2009年11月16日放送。ウォッチバレー(時計の谷)のラショードフォンは時計造りのために築かれた街。首都ベルンも時計の町で、500年も休むことなく時を刻み続けている時計塔がある。アインシュタインはこの近くに住んでいて、時間に対する相対性理論を書き上げた。

●ラショードフォン La Chaux-de-Fonds
 スイス北西部のジュラ山脈。その中腹にある小さな街。人口3.7万人。2009年6月に世界遺産に登録された。
 ジュネーブから列車に乗り高原の町に入る。駅員のグザビエ・ニコルさんが面白い話をしてくれた。ここは世界の時計造りの中心地で、駅の時計も面白い。赤い秒針が12時にくると1秒半止まり、また動き出す。どのスイスの駅も同じだそうです。正しい時間を表示するために1分毎に調整しているそうです。
 街中では大きな時計をあちこちで見かける。振り子の長さが25mの時計もある。つい最近まで世界一の大きさだった。
 「国際時計博物館」に入ってみた。3000ものコレクションで世界一の規模を誇っている。18世紀のからくり時計。20世紀の天才画家サルバドール・ダリがデザインした時計は何ともシュール。パリで作られたペンダント時計は金と真珠が豪華に飾られている。博物館には入場者が見学できる修復室がある。修復士のダニエル・キュルティさんは30年のベテラン。1800年頃のフランス製の時計を修復していた。作った時計師に敬意を払って、当時のものを使って修復する。街の機械式時計の調整・修復もしている。
 街の紋章は「ミツバチとその巣」。時計工房の建物では、窓の多い部屋で今でも時計を作っているという。紋章は時計師たちをハチに、建物をハチの巣に見立てている。街には世界に有名な時計メーカーの工場もある。その中で200年以上の歴史を持つ会社「Girard-Perregaux 」を訪ねた。時計の組み立ては一人の時計師が責任を持って仕上げる。1年に10個。時計の価格は1000万円を下らない。
 街には自宅の工房で一人時計を作る職人もいる。駅員のグザビエさんの父ジャン・クロード・ニコレさん(77歳)も時計師。25mの振り子の時計もニコレさんの作品。現役は引退したが、今は歯車の数をできるだけ減らした時計に挑戦している。30年前からコツコツ作り続けてきた。今の時計は歯車が3つしかない。振り子で時を刻む。通常は最低6個必要という。カムとバネを使い歯車の役目に替えている。30秒毎に分針が半分動く。妻のマリ・ロール・ニコレさんは、「のんびりだけど、人生はやることがある限り楽しい。何もすることがなくなったら、お迎えが来ているということ」と語った。
 ウォッチバレー(時計の谷)といわれている。この地域は1年の半分が雪で閉ざされ、これといった産業がなかった。16世紀、宗教弾圧を逃れたフランスやドイツの職人が時計造りを伝えた。農家は冬の間の貴重な収入源とした。18世紀末、大火事で焼け野原になった。人々は町の再建にあたり、時計造りを中心とした画期的な街造りを行なった。歴史博物館のシルヴィアンヌ・ミュジー館長が説明してくれた。街の中心に大きな通りを作り、建物と建物の間に庭を作り、距離をあけた。そして一直線に並べた。これで光が多く入るようになった。1900年のパリ万博では、町の製造者団体がグランプリを受賞した。その時世界の時計市場の55%をラショードフォンが占めていた。
 9月17日、ニコレさんが時計博物館にやって来た。時計界のノーベル賞といわれる「ガイア賞」の表彰式がある。ニコレさんは第1回の受賞者だった。2009年はベアト・ハルディマンさんで、トゥールビヨンという装置を使い、時計の美しさを追求したことが認められた。これは200年前、重力の影響を減らし、より正確に時を刻むように考えだされたもの。ハルディマンさんは本来は附属的だったこの機能を時計の中心に浮かぶように置き、美しさを際立たせた。

●ベルン
 アーレ川に囲まれた旧市街が世界遺産。15世紀初めの建物が中世のたたずまいを今に残す。時計にまつわる歴史も数多く残っている。
 時計塔は1530年に建てられ、500年近く休むことなく、時を刻んできた。毎正時、からくり時計が時を告げる。これは正確な時間ではない。正時4分前、おふざけ者のピエロがウソの時間を告げている。そして正時、王様がうやうやしく正しい時間を告げる。時計塔を管理しているマルクス・マルティさんは、時計の動力であるオモリを巻き上げる。週に3日、1日15分の仕事だが、30年続けている。時計塔の上に案内してもらった。街が一望できる。
 15世紀の初め、街は大火事で全て焼けてしまった。人々は建物を1つ1つ再建していった。そしてこの時計塔を作った。歴史学者のアルモン・ベーリスヴィルさんに話を聞いた。この時計塔が建てられる前は、時間は教会が管理していた。教会が独自の判断で時を告げていた。街の人々はこの時計塔で時を自分たちのものにした。以前はベルン大聖堂の鐘で時間を知った。当時、時間は神に属するものとされ、日の出から日の入りまでを等分して時間を知らせていた。時間を手に入れたので、ベルンの人々は責任感が生まれた。貧しい人への支援も以前は教会だったが、自分たちですべきだと決めた。
 時計塔のピエロの時間は教会が定めた時間をふざけたもの。
 100年前、アルバート・アインシュタインがこの時計塔の地殻に住んでいた。今は「Einstein Haus 」として保存されている。そこの窓から外を見ると時計塔が見える。ここでアインシュタインが発見したのは、世界を驚かせた「相対性理論」。時間は絶対的なものではなく、相対的なものだと見つけた。
 今年ガイア賞を受賞したベアト・ハルディマンさんはベルン郊外で時計作りをしている。彼の祖先は17世紀から代々時計職人だった。この時計塔を作った人とも血がつながっている。子供の頃、この時計塔の飾りが大好きだったそうです。ハルディマンさんは全ての部品も自分で作っている。こういう工房は世界でもここだけかもしれない。1つ作るのに3ヶ月かかる。正確さに、自分のこだわりを込めている。心臓の音を思わせる音で、心に響くからだという。新たな時計を作り出した。文字盤も針もない時計。この時計を手にした人は、長い会議も、空港で待たされる時も、とても楽しくなったという。実際の時間は重要ではないとハルディマンさんは語る。


テレビ番組「世界遺産への招待状18 スイス」

 2009年9月7日放送。レーティッシュ鉄道アルプラ線とベルニナ線の景観、湖に流れ込むようなラボーのブドウ畑とチャップリン、アルプスの少女ハイジの世界、スイス・アルプスのユングフラウとアレッチュ。

●レーティッシュ鉄道
 イタリア北部の町ティラノにスイスの世界遺産がある。赤い登録マークの掲げてある建物に入ると、レーティッシュ鉄道がある。ティラノを出発してスイス・アルプスを目指す。最初は登山鉄道なのに、路面電車みたいに見える。市街地を離れても時速は30kmで、自転車にも追い抜かれる。車掌のアンドレア・ピッフェナーさんが教えてくれました。ゆっくり走るのは、傾斜がきついので、車輪にしっかり動力を伝えるため。そのおかげで車窓の風景をゆっくり楽しめる。高低差1800mを克服して走る。
 最初の絶景ポイントは「ブルジオのループ」。石造りの大きな360度の円形のループ。世界でもとても珍しい。100年前に作られた鉄道は様々な工夫がなされている。トンネルを使って180度回転し、高度を上げる技術も使われている。こうやって標高2000mを越えた。車窓にはパリュー氷河とそこに流れる滝を見せるために、この鉄道は作られた。昔はスイスの人は氷河に苦しまされてきたが、19世紀にヨーロッパ中から観光客が押し寄せてきた。絶景を見せて収入を得てスイスを豊かにするために、鉄道が開かれた。この鉄道のおかげで、スイスが貧しさから抜け出したそうです。
 アスプスの絶景だけでなく、200もの橋。アンドレアさんの一番のお勧めは「ランドヴァッサー橋」。今は補修中だが、ローマの水道橋のような見事な景観をしている。鉄が使われていた時代、1903年にわざわざ1万個の石を積み上げて作られた。高さは63m、景観を楽しませることにこだわった。建設から100年を経て、これから100年先まで美しさを維持していくための補修。工事現場監督のカビジェリ・ビアミンさんは「自然石を使った素晴らしい石組みだ」という。今年の秋に修復が終わる。

●ラボーのブドウ畑
 高級保養地のレマン湖の北側。湖に向けて流れ落ちるような急斜面に、石壁で支えられた小さなブドウの段々畑が続き、類稀な景観を作り出している。農家のフランシス・シェバレーさんに話を聞いた。自作のケーブルカーを使っている。ここからの湖の眺めが素晴らしい。石組みは12世紀に修道院の僧侶たちによって作られた。総計800ヘクタールにもなる。今は50軒の農家がこの斜面でブドウを栽培している。フランシスさんの祖先は15世紀から作っていて、22代目に当たる。夏にはせんていし、よいブドウの実になるようにする。
 宝物はラボーの3つの太陽。まず自然の太陽。湖がブドウ畑に反射が当たる太陽で、急なほど反射が当たる。3つ目は昼間は熱を貯めて夜にブドウ畑に熱を送る石垣の太陽。この3つの太陽のおかげで、フランシスさんの畑は「グラン・クリュー?」に認定されている。
 ラボーにはブドウ農家が共同で経営している飲み屋がある。ここで新しいワインの試し飲みができる。生産者が説明し、安い値段で飲んでもらい、気に入ったら買ってもらう。
 この街にチャーリー・チャップリンが住んでいて、パトリック・ホンジャラーさんのワイナリーを訪ねていた。56歳の時に訪れた写真がある。彼は共産主義者排斥運動のために、1952年にアメリカからスイスに亡命し、1977年に亡くなるまでここで過ごした。街を挙げての歓迎式はこのワイン貯蔵庫で行なわれた。パトリックさんは当時7歳だったそうです。チャップリンの邸宅はチャップリン博物館として一般公開される予定。息子のマイケル・チャップリンさんが説明してくれました。ブドウ畑の散歩道をチャップリンは愛していた。畑に時折植えられたバラは彼を癒しただろう。1972年にチャップリンはアカデミー特別賞をもらってアメリカに凱旋したが、ラボーを離れなかった。彼が最も愛したのは、夕陽を浴びたブドウ畑だった。

●ユングフラウとアレッチュ
 最も名高いのは、ベルナー・オーバーラント3山と言われるアイガー、メンヒ、ユングフラウ。ここには展望台が作られていて、電車で簡単に行ける。標高3520mのヨーロッパ最高の高さにあるユングフラウ・ヨッホ駅。外国人観光客を呼び込むために、1912年に作られた。駅の傍らには、氷河をくりぬいたトンネル「氷の宮殿」がある。氷河は下に移動している。
 外に出るとアレッチュ氷河がある。3つの氷河が合流してできた氷河で、厚さ900m、長さ23km。氷河は180万年かけてアルプスの山々を作り出した。

●グリンデルワルド?
 標高2000mの高地にアルプと呼ばれる牧草地が広がっている。このアルプが山々に点在しているので、アルプスという。
 アンドレアス・ミッヘルさんのお宅を訪ねた。奥さんがハイジさん、長女はロミナさん、長男はフローリアンさん、友人のベニー・ベルトナーとサミー・ベルゲンさん。子供たちは放牧されている牛を広いアルプスから集める。牛に牧草を食べさせるために夏は下から移動してくる。高い声はよく通るので、ヨーデルが生まれたという。夜9時に質素な夕食。
 翌朝5時、朝からの仕事が始まる。乳搾りが終わるとチーズ作りが始まる。このチーズは一家の大切な収入源になる。その後、アルプを維持するための労働の時間。「牛糞の園」で糞を一箇所にまとめる。数日間乾燥させ、肥料としてまかれる。次は斜面での石の除去。奥さんはここで生活していると、アルプ力(人生に対するある種の抵抗力みたいなもの)がついてくると語る。
 彼らの秘密基地に行く。
 上の牧草地に移動する。7家族150頭の牛が移動した。フローリアンさんが指導した。荒地を牧草地に変え、500年続くこの行事は次の世代へと受け継がれていく。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん ルツェルン」

 2009年8月15日放送。

●ルツェルン
 チューリッヒから電車で1時間。アルプスの雪解け水でできた美しい湖に面した人口6万人の街。スイスで最も美しい街と言われている。
 まずはラトハウス通りの橋を渡る。屋根付きの橋は「カペル橋」で、この街のシンボルで600年以上前からある。ヨーロッパでは最古(1333年建造)の木造の橋である。屋根の部分には内部に絵が描かれている。元々は街を守る城壁のような役割があったために屋根がついている。
 旧市街の真中にある「ワイン広場」には、建物を写真に撮る人が数多くいる。よく見ると建物の壁には絵が描かれていた。昔のお金持ちが自分の力を示すために描かせたもので、未だに残っているという。別に最近描かれたものもあるが、街の人が好きなカーニバルの風景を描いたもの。この街のカーニバル「ファスナハト」は500年の歴史があって、賑やかで、スイスでも有名らしい。2月に開催される。みんなで仮装する。ドニ・マイヤーさん(68歳?)はお面を作って44年。すごくいい仮面です。

 ドミニク・ヴェルトさん(26歳?)が紹介してくれたのは、ルツェルンの名物料理「クーゲリ・パシュテーテ」。これを食べに行ったのは、「レストラン・タウベ」で、「クーゲリ・パシュテーテ」はパイ生地の中に子牛肉のサイコロ・ステーキと肉団子と生クリームを詰めて1時間ほど煮込んだもの。

●エンゲルベルク
 ルツェルン中央駅から電車で1時間で到着。のどかで空気が美味しい。ロープウェーがある。これを2回乗り継いで、標高3020mの「ティトリス山展望台」に行く。あたりは夏でも一面の雪景色。山の上から氷河を滑り降りる「スノーチューブ」というアトラクションもあった。スピードもあるしスリル満点。下まで降りたら、動くベルトで簡単に上まで戻れる。この施設「グレイシャー・パーク」は毎年5月〜10月?に開いている。

●ブリューニック
 アルプスの麓の街で、スイス独自の相撲「シュヴィンゲン」の大会をしていた。100年以上の歴史がある。基本的なルールは、パンツを握って試合をすることと、両肩が地面についたら負け。
http://www.bruenigschwinget.ch/

●ルツェルン
 新婚さんの朝ごはん。新築の家に住むマヌエラ・シュモーケルさん(28歳)が作るのは、1品目「編みこみパン」。ボウルに小麦粉、砂糖、塩を入れ、牛乳にイースト菌を入れてしっかり混ぜて、溶かしバターと共にボウルの中に入れる。手でこね、濡れ布巾をかけて1時間寝かせる。ふんわりと柔らかくなったら、テーブルにのせ、2本の長い棒状にする。これをクロスさせて交互に重ね折りする。表面にタマゴを塗ってオーブンで20分焼く。
 2品目「ラクレット」。ラクレットというチーズ、ラクレットを焼く専用のオーブン。チーズが溶けたら、塩胡椒、パプリカをふりかけ、これを茹でたジャガイモの上にかける。
 3品目「アイス・コーヒー」。これはスイスではコーヒー味のアイスクリームのこと。器にアイスを盛って、フルーツなどをトッピングする。
 4品目「カルテ・ブラッテ」。新鮮な野菜やサラミを切り分けてトレイにのせる。


テレビ番組「THE 世界遺産 スイスのレーティシュ鉄道」

 2009年2月15日放送。世界でたった一台の雪を掻き分ける蒸気機関車「モンスター」。レーティシュ鉄道の開通は20世紀初頭。建設には当時の最高の技術が注がれた。

●レーティシュ鉄道
 スイスからイタリアにかけて走る南北2本の鉄道が世界遺産に登録されている。
 サンモリッツは19世紀後半、イギリス人が絶賛したことで、アルプス観光の目玉となった。スキーもできる。人口5000人の小さな街が迎える観光客は年間25万人。標高1776m。街の発展の牽引力となったのは、1904年に開通した鉄道だった。二度の冬季オリンピックも開かれ、有名になった。
 サンモリッツ駅には世界遺産に登録されている2本の路線が入っている。スイス国内からサンモリッツに向かうアルブラ線とイタリアから国境を越えるベルニナ線。
 アルプス観光の拠点である麓のクール駅 Chur (標高585m)から、アルブラ線に乗ってサンモリッツを目指す。列車は2時間かけて1200mほど駆け上る。線路の幅は1mでヨーロッパの一般の鉄道よりも狭い。路線の多くにカーブがあるため。乗客が風景を楽しめるように、トンネルはできるだけ少なくし、橋を多くしてある。アルブラ線64kmの距離に144箇所もある。
 ランドヴァッサー橋はスイス山岳鉄道の橋の中でも最も美しいと賞賛されている。高さは65m。橋は景観に溶け込むように石で作られた。
 1時間でベルギュン駅(標高1372m)に到着。ここで人が増える。2つの駅の標高差を利用したソリ専用のゲレンデがあり、雪遊びをしたい人が鉄道をリフト代わりに使う。ここからがアルブラ線のハイライト。急斜面を上がるために線路を何度を折り返している。名づけて「ベルゲンのつづらおり」。線路は何度も交わりながら高度を400mも上げてしまう。らせん状のループが3回も使われた。プレダ駅(標高1789m)に到着。ここでソリのお客が降りる。
 一箇所だけ長いトンネルを掘るしかない場所があった。アルブラ・トンネル(全長5865m)で、現在でもアルプスを越える最も標高の高いトンネル。開通までに費やされた歳月は5年。岩だらけの地盤、湧き水との絶え間ない戦いだった。
 恩恵にあずかったのは観光客だけでなく、スイスの各町をつなぎ、豊かさをもたらした。

 最高地点、標高2250mを越えて走るのはレーティシュ鉄道ベルニナ線。サンモリッツからイタリアのティラノまで走る。夏には澄んだ水を満々と湛える氷河湖も冬はすっかり凍りついている。まもなくモルテラッチ氷河が現われる。開通当初は駅の手前にまで迫ってきていたので、駅前氷河と言われていた。
 運転するのは20年の経験を持つブルーノ・フォネッシェンさん。毎日毎日景色が変わるのでたいくつはしないけど、冬は運転がたいへんだそうです。雪崩よけも作られている。かつては脱線することもしばしばあったという。そのために手作業で雪をかきわけた。1910年、画期的な車両が誕生した。蒸気式ロータリー除雪車で、先頭には雪をはね飛ばす巨大な羽根車を装備。現在、運行可能なものとしては世界でたった1台。鉄道を愛する職員たちが現役を引退した後も、大切に保存してきた。この除雪車により真冬のスムーズな運行が初めて可能になった。ベルニナのモンスターと呼ばれて、愛されてきた。電気式のものにとって替わられるが、羽根は頑丈だそうです。
 ベルニナ線ポントレジーナ駅(標高1773m)。午前5時30分、除雪車が出発の準備をしている。運転手はブルーノさん。雪が降った翌朝、一番列車が出る前に除雪車が走行する。2時間かけて最も標高の高い駅を目指すが、止まってしまった。雪の重みでパンタグラフが下がってしまったため。感電しないようにして雪を下ろし、再度走る。

 かつてドイツの文豪トーマス・マンがレーティシュ鉄道で旅をして、こう記した。「終点の見えない中で、常に高みに向かって奮闘している。」


テレビ番組「にじいろジーン スイスのルツェルン」

 2009年1月24日放送。

●ルツェルン
 成田からスイス・インターナショナルでチューリッヒ経由で到着。ヨーロッパで大人気の観光地の一つ。湖と奥に連なるアルプスの山々、中世から残る建物。町のシンボルでもあるカベル橋は14世紀に要塞として作られたもので、ヨーロッパ最古の屋根付き橋として知られる。この町はメンデルスゾーン、チャイコフスキー、ゲーテなどの芸術家や有名人に愛されてきた。
 郊外の集合住宅に住むレベッカ・ギスラーさん(40歳)のお宅を訪問。1男1女の子供の4人家族で、5LDK180平方m。1階の奥には核シェルターがある。実際には音楽を楽しむために利用しているとか。一般には音楽室やワインセラーとして使う人が多いらしい。
 スイスは世界に名だたるチョコレート生産国の一つ。スイス人のチョコレート消費量は世界一、二らしい。板チョコに換算すると一人200枚とか。中心街にあるお店に行く。
 1時間車で行った湖の場所からトレッキングで山を20分登る。120年前に建てられたギスラーさんの別荘がある。アーミーナイフは元々スイスの軍隊用に開発されたもの。バーベキューをするために薪作り、串作りにも便利。

 「プルバキ・パノラマ館」には19世紀に描かれた絵画がある。長さ110mの巨大なパノラマ絵画で、歴史の一場面を鮮やかに伝えている。同じように描かれたパノラマ絵画がスイス国内にあと5つある。

 郊外のティトリス山は標高3000mを越える。ロープウェーに乗って到着した展望台は3020m。目の前にはアルプスの絶景。さらに山頂付近のリフトに乗ると、氷河のクレバスが見える。これを歩くことができるというので、行ってみた。天然の氷河をくりぬいた洞窟「アイス・グロット」がある。スイスの伝統楽器「アルプ・ホルン」を吹く人がいた。

 チーズ専門店で買い物。フォンデュー用のチーズは2種類混ぜて使うのが一般的。カットした後にミキサーにかける。これを買うのが伝統的スタイル。
 夕食。ご主人がフォンデューを作ります。フォンデュー専用の鍋ににんにくを塗りつけ、白ワインをたっぷり鍋に入れる。これに砕いたチーズをたっぷり加え、加熱しながらゆっくり混ぜる。体が温まる冬の料理だそうです。大人は蒸留酒にパンをつけて、フォンデューに入れて食べる。タブーはフォンデューの中に落とすこと。罰ゲームがあり、トランプみたいなのをひいて、書いてあるのをやる。今回は「鴨のマネをせよ!」でした。
 家の宝物はスイスコインのコレクションだそうです。


テレビ番組「2008年8月の旅サラダは酒井美紀さんでヨーロッパ・アルペン・ルート」

 9日は高校野球でなかったはずだが、HPには掲載。1ユーロ=167.6円で計算してある。フルトハンザとスイス・インターナショナルで行きました。

●ドイツ・ミュンヘン
 「ホーフブロイハウス」(住所:Wirtsleut' Familie Sperger Platzl 9 80331 Munchen、Tel:+49-8929-01360、営業時間:9:00〜24:00)は、「白ソーセージとプレッツェルのセット」4.4ユーロ(740円)、ヴァイツェン・ビール3.65ユーロ(620円)。

●ドイツ・ベルヒテスガーデン
 シュークリーム屋さん「ヴィントボイテルバロン」(住所:Scharitzkehlstrase 8 83471 Berchtesgaden/Obersalzberg、Tel:+49-8652-2577、営業時間:10:00〜18:00(11月12月は営業していない)、定休日:水曜)。ホイップクリームをたっぷり使い、チェリーのソースをかけた大きなシュークリーム「ヴァッツマン」5.3ユーロ(900円)。
 岩塩坑「ザルツベルクヴェルク」(住所:Bergwerkstrase83 D-83471 Berchtesgaden、Tel:+49-8652-60020、営業時間:9:00〜17:00(5月1日〜10月31日)、11:30〜15:00(11月2日〜4月30日))で、入場料は14ユーロ(2400円)、リラクゼーションーム(2時間利用)で25ユーロ(4200円)。他にも、もっと多くの場所があり、船に乗ってアトラクションも楽しめる。
http://www.salzzeitreise.de/

 「ケーニヒ湖」は「王様の湖」という意味で、フィヨルド湖。湖の環境を守るため、遊覧船は電動ボート。30分かけて聖バルトロメー僧院へ移動。料金は(聖バートロメー修道院まで往復で)8.5ユーロ(1500円)。特に美しいと言われる聖バルトロメー修道院の周辺を散策する。年に数十万人の人が癒しを求めてここに来る。湖畔の森には遊歩道がある。

 1834mの断崖絶壁の上にある「ケールシュタインハウス」は別名「ワシの巣」(Tel:+49-8652-64971)で、ヒトラーの50歳の誕生日を祝い贈られた山荘だった。無傷のまま終戦を迎え、今はレストランとなっている。ムッソリーニから贈られた暖炉の大理石は連合軍兵士により、戦利品として持ち帰られたと言われている。
 山道を車で登り、途中からはバスでしか上にあがれないようになっている。バスの往復と、ケールシュタインハウスまで続くエレベーターまでの料金は、15ユーロ(2600円)。
http://www.kehlstein.info/
 ここから山頂を目指した。

●オーストリアのインスブルック
 インスブルックはハプスブルグ家のゆかりの地。マリアテレジア、その娘マリー・アントワネット、映画エリザベートで有名になったシシーもハプスブルク家の人々。
 インスブルックに35kmの所にある山の中腹に、現在もハプスブルク家の子孫の方が住んでいるお城がある。「トラッツベルク城」(住所:Schloss Tratzberg A-6200 Jenbach/Tirol、Tel:+43-5242-63566、営業時間:10:00〜16:00、入場料:9ユーロ(1600円))に住むのは、ウルリッヒ・グラーフ・ゴエスーエンツェンベルク伯爵とカットリン伯爵夫人。マリア・テレジアの6代目の子孫にあたる。特別に伯爵夫妻にお城の中を案内してもらった。1508年に建てられて今年でちょうど500年になるお城はオーストリアの文化遺産。ハプスブルク・ホールには148人ものハプスブルク家の人々が描かれている。世界最大のハプスブルク家の家系図。結婚政策を始めたのが、マキシミリアン1世でした。プライベート・スペースのお庭でシャンパンをご馳走になった。
http://www.schloss-tratzberg.at/

 インスブルックは人口13万人、チロル州の州都。アルプスの古都と呼ばれるこの町は、古代ローマ帝国時代以来、ヨーロッパの東西南北を結ぶ交易の要所だった。マキシミリアン1世によって作られた黄金の小屋根が街のシンボル。自分の権力を誇示するためのものだったと言われている。
 看板の絵が特徴。あるホテルは1590年と書いてある。当時の人は文字が読めない人も多かったので、絵で示してある。
 宮廷教会にはマクシミリアン1世のお墓がある。その両脇には28体の黒いブロンズ像が並ぶ。ハプスブルク家の人や歴史上の強い人に守ってもらいたいという彼の希望だったという。
 かつての王宮前に人が集まっていた。社交ダンス教室「ポーライダンス教室 Tanzschule Polai 」で、約8000人の生徒がいるダンス教室。毎週のレッスンや、一ヶ月に一回など春だけの集中コース、プライベートレッスン、社交界マナーレッスンなど、色々なコースがある。校長のフェレンチ・ポーライさんはヨーロッパ社交ダンス界の重鎮中の重鎮。

 チロル州観光局日本担当オフィス
URL :http://www.tirol-info.jp
TEL :+43-512-565764

●オーストリア・インスブルック郊外
 ゼーフェルトに向かう途中に出会った緑色の奇妙なオブジェ。これは「スワロフスキー・クリスタルワールド Kristallweltenstrase 」(住所:A-6112 Wattens/Tirol, Austria、Tel:+43-5224-51080、Fax:+43-5224-51080-3831、E-mail:swarovski.kristallwelten@swarovski.com、営業時間:毎日9:00〜18:30、12月24日は14:00、12月31日は16:00まで、入場料:9.5ユーロ(1600円))というショッピング・スペースと体験型ミュージアムを併せ持ったテーマパーク。スワロフスキーは100年以上の老舗で、本店はインスブルックにある。
 広がっていたのは、摩訶不思議なクリスタルの世界。一番のお勧めは踏むとクリスタルの絵が浮かびあがる場所。子供の頃のように夢中で遊んだ。
http://www.swarovski-kristallwelten.com/

●オーストリアのゼーフェルト Seefeld
 アルプスの山々に囲まれた町で、人口3100人の高原都市。のんびりしてとても穏やか。時間の流れが緩やか。町はずれの草原を観光局のベアナテッテ・シュタウダーさんと散策した。草笛を体験。

 山登りハイキングに挑戦。ガイドはマーティン・クルックナーさんで、いきなり焼酎にあたる品で乾杯。頂上へはゴンドラとケーブルカーで行く。ゴンドラのみだとTalstation(タルスタシオン)⇒Mittelstation Rosshutte(ミッテルスタシオン ロッスヒュッテ)までで片道10.5ユーロ(1700円)、往復14.5ユーロ(2400円)。ゴンドラ+ケーブルカーだとさらに⇒Seefelder Joch(ゼーフェルダー ヨッホ)まで行けて、片道13.5ユーロ(2200円)、往復16.5ユーロ(2700円)。
 標高2080mから見渡せる風景は素晴らしい。ここからトレッキング。雪が残っていました。残りのお酒を飲みました。注意事項として、山の頂上にはお手洗いはないので、中間地点の「ミッテルスタシオン ロッスヒュッテ」のレストランなどの休憩所などですませておくことが大事です。
http://www.seefeld-bergbahnen.at/

 夜7時でも明るい。マーティンさん所有の山小屋でのパーティに誘われた。他にベアナテッテさん、ヨーデルの女王アンニ・イエーガーさん、アストリッド・バッハマンさんなど。マーティンさんはオーストリア国家公認の料理マイスターでもある。ベーコン、ソーセージ、流しそうめん、ラム肉の煮込みなどをいただきました。チロルの衣装を着せてもらいました。ヨーデルも歌いました。

●オーストリアのサンクト・アントン St.Anton
 ゼーフェルトから車で1時間、澄んだ渓流が流れ、緑が溢れる人口2300人の町。アルペン・スキー発祥の地として有名。クマの形をしたセルフ・サービスのアイスクリーム販売機もある。1.5ユーロ。まずはコーンが出てきて、それを別の場所に置くとクリームがのる。
 夜9時、「アールベルク・ホール」で夏の間に行なわれるショー「チロルの夕べ Tiroler Abend 」を見る。入場料17ユーロ(2800円)で1ドリンク付き。公演時間は9pm〜11pmで、6〜9月の火曜日と木曜日に行われる。チロル地方の伝統を守りたいという人たちが集まり開催されている。チロリアン・ダンスは3拍子で、ウィンナー・ワルツの元になったともいわれている。
 チケットの予約やお問い合わせは、「サンクト・アントン観光局 Tourismusverband 」(住所:A-6580 St. Anton am Arlberg、Tel:+43-5446-22690、E-mail:info@stantonamarlberg.com )。
http://www.stantonamarlberg.com/

●オーストリアのレッヒ
 カウベルの音がのどかに響く村。2004年にヨーロッパで最も美しい村に選ばれた。人口は1400人。王室の人々も滞在する高級スキー・リゾートとしてヨーロッパでは有名な村。ロープウェイで山頂に上がっていける。川で釣りをしている人がいる。鱒が取れるそうです。
 川沿いにある5つ星ホテル「ホテル・アールベルク Hotel Arlberg 」(住所:A 6764 Lech am Arlberg、Tel:+43-5583-21340、E-mail:info@arlberghotel.at )に宿泊。アールベルクスイート Arlberg Suite はかなり広い。1室あたり1泊2食付きで、529ユーロ(8.4万円)、冬はハイシーズンのため、800ユーロ(12.8万円)。アメニティはブルガリです。
http://www.arlberghotel.at/


●スイス・マイエンフェルト Maienfeld
 女流作家ヨハンヌ・シュピーリの名作「アルプスの少女ハイジ」の舞台になった場所。静かな村です。村の中心にハイジの村らしいお店を見つけた。「ハイジ・ショップ Heidi Shop 」(住所:Steckli9 CH-7304 Maienfeld、Tel:+41-8133-01912、Fax:+41-8133-01913、E-mail:info@heididorf.ch 、営業時間:9:30〜11:45 & 13:30〜17:00、休み:土日)。ハイジ・グッズがいっぱい。日本のアニメとは顔が違います。この店で絵ハガキを買うと、ハイジのスタンプを押してくれる。この村の中心以外のハイジ村という場所にもハイジショップがあります。
http://www.heidihaus.ch/
 牧草地にはハイジの世界が広がっていた。

●スイス・サンモリッツ St.Moritz
 晴れの日が年間322日と恵まれた気候。高級ホテルや有名ブランド・ショップが建ち並ぶ。冬季オリンピックが2度開催された。
 サン・マウリツィサス?教会は1890年に火事にあい、斜塔になったという名物の1つ。サンモリッツで一番最初に作られたという1856年開業の「クルムホテル・サンモリッツ Kulm Hotel ST.Moritz 」(住所:CH-7500 St.Moritz、Tel:+41-81-836-80-00、E-mail:info@kulmhotel-stmoritz.ch )は全部で173室で5つ星。料金は、ジュニアスイートで、夏のオフシーズン(2008年6月27日〜7月20日、2008年8月21日〜9月6日)は855SFr(8.6万円)、ハイシーズン(2008年7月21日〜8月20日)は970SFr(9.7万円)。冬はハイシーズン(2008年12月20日〜2009年1月15日、2009年1月29日〜3月1日)で1855SFr(18.5万円)、中間シーズン(2009年1月15日〜1月29日、2009年3月1日〜4月5日)で1330SFr(13.3万円)、オフシーズン(2008年12月5日〜12月20日)で1130SFr(11.3万円)。
http://www.kulmhotel-stmoritz.ch/

 サンモリッツ中心部にある「セガンティーニ美術館 Segantini Museum 」(住所:Via Somplaz 30 CH-7500 St. Moritz、Tel:+41-81-833-44-54、E-mail:info@segantini-museum.ch、入場料:10SFr(1000円)、開館日(2008年):5月13日〜9月14日、開館時間:10am〜12am & 2pm〜6pm )。イタリアで生まれスイスに移住したジョヴァンニ・セガンティーニの最後の作品となった未完の大作「アルプス三部作(生、自然、死)」が展示されている。彼はこのあたりに住む人々を描き続けた。
http://www.segantini-museum.ch

 セガンティーニが1892年以降晩年を過ごしたのは、サンモリッツから車で45分の小さな村ソーリオ Soglio。

●ベルニナ・エクスプレス Bernina Express
 ベルニナ特急とその周辺は2008年7月に世界遺産に登録されたばかり。サンモリッツから終点のティラーノまで往復した。一等車は96SFr(9600円)、二等車は58SFr(5800円)。今回の取材の時に乗ったのは二等車でした。右手に氷河が見えました。
 予約の際の連絡先は、レーティッシュ鉄道サンモリッツ駅 RhB-Bahnhof in St.Moritz で、Tel:+41-81-288-56-40、Fax:+41-81-288-56-31、E-mail:stmoritz@rhb.ch 。指定座席の予約には、サンモリッツ〜ティラーノまで片道7SFr(700円)が必要。途中下車した場合、乗車券は有効ですが、もう一度指定席予約料は払わなければなりません。
http://www.rhb.ch/

●氷河
 35分後にベルニナ・ディアヴォレッツァ Diavolezza 駅で途中下車した。駅のすぐ横にはロープウェイ乗り場があり、標高2093mの場所から2984mの山頂まで登ることができる。ロープウェイ往復は33SFr(3300円)。この氷河は3万年前の氷河期にできたもの。
 美しい雪山をバックに、「ベルガウス・ディアボレッツァ Berghaus Diavolezza ?」(Tel:+41-81-839-39-00、E-mail:berghaus@diavolezza.ch )にて、チーズ・フォンデュをいただいた。3人前で81.9SFr(8200円)。チェリーのお酒、にんにく入りのオリーブオイルにつけて食べる楽しみ方もある。アルコールが少しきついかもと言ってました。同感です。ワインは別料金。
http://www.engadin.stmoritz.ch/

●ベルニナ特急
 ベルニナ・ディアボレッツァから10分走ると、美しい湖に出る。湖畔を歩くために、オスピツィオ・ベルニナ駅で下車。ゆっくり散策していると、次の列車が通過しました。
 サンモリッツをでて2時間、最大の魅力の地点を通過する。半径70mのブルージオのオープン・ループ橋。高低差の克服と美しさを求めて作られた。
 イタリアのティラーノに到着しました。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん スイスのサースフェー」

 2008年8月23日放送。

●サースフェー
 イタリア国境にある町。アルプス山脈の真っ只中にあり、人口は1600人で、夏でも涼しい。登山やハイキングで自然を楽しめるので観光客で大賑わい。360度アルプスに囲まれていて、「アルプスの真珠」と呼ばれている。
 普通のガソリン車は乗り入れが禁止されていて、小さな電気自動車が走る。1回の充電で6時間走れる。
 ロープウェイで標高3500mまで行ける。30分で到着したのは、夏でもスキーができる「ミッテル・アラリン」では、各国のチームがスキー合宿をしている。
 この街では建物の70%は木を使わないといけない法律がある。「フェリエンアート・ホテル」は5つ星ホテル。一番人気のジュニア・スイートは天井が屋根の形になっている。暖炉もある。1泊2食付きで1人418SFr(4.2万円)〜。
 レストラン「アルプ・ヒッタ Alp Hitta 」の前ではアコーディオンを弾いているおじさんがいる。名物料理ラクレットを食べるための装置が運ばれてくる。チーズ・フォンデュと並ぶスイスの名物料理で、ラクレット・チーズを溶かしてポテトにつけて食べる。7SFr(700円)。
 スキーのインストラクターのダビッド・プラデス?さんが紹介してくれたのは、シュピールボーデン Spielboden という緑の多い場所。ハイキングが楽しめて、山の上にはカフェがある。お店の人が殻付きのピーナッツをくれて、地面の上に置いて静かに待っておくと、リスの仲間のマーモットが穴から出てきて食べました。アルプスのマスコットだそうですが毛深いです(笑)冬は冬眠するので、夏の間しか出会えない。

 新婚さんの朝ごはん。中心のホテル「Hotel du Glacier 」のオーナー夫婦は最上階に住む。ミシェル・リーザーさんが作るのは1品目「イェーガーレシュティ」。茹でたジャガイモを細かくし、小さく切ったベーコンをフライパンで炒めたら、じゃがいもを入れ、塩胡椒して片面を焼く。お皿に移してフライパンに戻して逆を焼く。
 2品目「ケーゼシュニッテ」。パンに白ワインをたっぷり染み込ませ、柔らかくする。チーズを厚切りし、ハム、トマトをパンの上にのせる。オーブンに入れ15分焼く。
 3品目「フルーツ入りシリアル」。リンゴ、バナナ、杏を細かく切り、ブラックベリーやラズベリーとともにレモン汁をからませておく。オートミールに牛乳、ヨーグルトを入れて軽くひとまぜし、フルーツを全て加え、よくかき混ぜて完成。


テレビ番組「世界!弾丸トラベラー 岩佐真悠子さんでスイス」

 2008年5月17日放送。岩佐真悠子さん(21歳)が、アルプスの山を空から見る1泊4日の旅。

●予定
 1日目、成田空港21:55発エールフランス277便と5100便でパリを経由して18時間15分でスイスに向かう。
 2日目、7:30シャルル・ド・ゴール空港発AF5100便。9:10チューリッヒ空港着。電車移動でインターラケンに。14:00インターラーケン駅でイケメンガイドと待ち合わせ。17:00ホテル「Lindnar Beau Rivage 」にチェックイン。19:00夕食。
 3日目、8:20ホテルを出発。11:00−13:00アルプスの山を空から見る。15:00インターラーケンを出発。19:45チューリヒ空港発AF5109便、23:35シャルル・ド・ゴール空港発AF278便。
 4日目、18:00成田空港着。

●チューリヒ
 空港に9:10到着。電車代は51スイスフラン(5100円)。ルツェルン駅で乗り換え。

●インターラーケン
 インターラーケン・オスト駅に到着。外は雨だった。イケメンガイドのパスカルさん(23歳)が待っていた。早速白馬の馬車に乗って市街地を案内。1時間で90スイスフラン(9000円)。
 リカーショップ「フラッシェンガイスト・ショップ」に行く。ここではテイスティングができる。イチゴのお酒はお勧めで、アルコール度数16%。洋梨のお酒は41%。一番人気はスモモのお酒で41%。Mirabelle 1dl Fr 6.90 と書いてありました。500mLで34.5スイスフラン(3450円)。甘くておいしいそうです。気に入ったボトルにお酒を入れて購入する。ボトル代は500mLで17スイスフラン(1700円)。
 17:00ホテル「ボー・リバージュ Lindnar Beau Rivage 」にチェックイン。1泊199スイスフラン(2万円)〜。
 夕食は創業100年を超える伝統料理の店「ラテルネ Laterne」。白ワインで乾杯。チーズ・フォンデュ22スイスフラン(2200円)。8の字を書くように回すのがチーズを焦がさないコツ。チーズをたっぷり使い、ベーコン、ジャガイモなどと煮込んだ郷土料理「アルペンマカロニ」18スイスフラン(1900円)には、リンゴのムース?をつけて食べる。

 パラグライダーを使う。ここは世界有数のパラグライダー・スポット。シーズンには1日数百人の人たちが空を舞う。一緒に飛ぶのはプロのパイロットのフロリアンさん(25歳)。10:30近くの公園で装備をつけて飛び立つ練習。とにかく走ることが重要。
 天気がよければアイガー3970m、メンヒ4099m、ユングフラウ4158mを空からゆったりと眺めることができる。
 出発ポイントまでは車で30分。装備をつけて、3、2,1、ゴーで走る。雄大なアルプスを見ながら飛びました。パイロットがデジカメを取り出し記念撮影しました。
 そしてインターラーケンの町に降りていった。特別にきりもみ回転してくれました。20分間のフライトが終了した。今回のパラグライダーは「パラグライディング・インターラーケン」で170スイスフラン(1.7万円)〜。


テレビ番組「びっくり法律旅行社 スイス」

 2008年5月15日放送。児玉清、黒崎めぐみ、タカアンドトシさんが司会。黒沢年男、磯山さやか、坂下千里子さんが出演。

●スイス
 花々が咲くこれからは、山のトレッキング、山間を走る鉄道の旅もお勧め。
 首都ベルンでは、使い古されたトラックのホロを使ったバッグを使う人が多いようです。ベルンのベーレンプラッツの朝市も賑わう。チーズフォンデュも人気です。隠れた名物ラクレットはチーズを温めて、ジャガイモの上にかけて食べる。
 ベルンは旧市街が1983年に世界文化遺産に登録された。この街のシンボルは熊。ベルンの名前も熊からきている。ドイツ語で「Baren 」から。800年時を刻み続けている時計塔はツィットクロックの愛称で親しまれている。1時間に1度のからくり時計が必見で、11時56分からのが一番楽しめるとか。ベルン市長のアレクサンダー・チャッペットさんが説明してくれた。アインシュタインが特殊相対性理論をベルンで完成させたという。
 ベルンでは、旧市街で犬を連れた散歩はOK、熊のぬいぐるみはOK、枯れた花を持っているのはダメ。景観を大事にするので、花を枯らしたまま放置しているのは禁止。近所から報告があり、市町村から通達が来る。それでも放置していたら役所が掃除するので、その費用を負担する。

 原作ヨハンナ・スピリの1880年の名作「アルプスの少女ハイジ」。マイエンフェルトはハイジの舞台として有名。冬の間過ごした家のモデルとなったのが、ハイジハウス。この村にはハイジ劇団もある。
 スイスの山では、パンを食べているのはOK、寝るのはOK、花を摘むのはダメ。イエニンス警察のマルセル・グローアさんが説明してくれました。野性植物の採取は一切禁止(スイス連邦法令・環境保護法)。違反すると100スイスフラン(1万円)以上の罰金。

 チーズフォンデュのマナー。チーズの2度づけはダメ。鍋の中に同時に2本のフォークを入れてはダメ。鍋にパンを落としたらダメ。

 チューリッヒも1本路地を入ると静かで風情がある。看板を探しながら歩くのも楽しい。凝っている出窓もある。パッサースドルフ市警察のトーマス・ルージさんは「スイスでは正午から午後1時30分と、夜の10時から翌朝7時までは、静寂時間で、騒音禁止」という。静寂の時間はお昼はみんなでテーブルを囲むという。
 リンデンホフの丘はチューリッヒ市内を見渡せる。静寂の時間があるから、鐘の音もきれいに聞こえる。


テレビ番組「知っとこ!世界の朝ごはん スイスのルガーノ」

 2007年12月22日放送。

●ルガーノ Lugano
 スイスの南でイタリアの国境近くで、ルガーノ湖畔の美しい街。人口5万人。スイス唯一のイタリア語圏。暖かく風景も美しいので高級リゾート地となっている。定年後に移り住む人が多いとか。エルメス、ヴィトン、ベルサーチなどのブランド店もある。惣菜屋のお店、チョコレートのお店もある。紹介されたピザのお店は人気でした。
 栗を焼いている屋台は行列ができていた。100g2.4スイスフラン(285円)。寒い時期だと小さい頃から親しんでいるからでしょう。

●ベリンツォーナ Bellinzona
 隣の町で、中世の街並みが保存されているので世界遺産。町の中心で週に1度の市場をしていた。500年も前から開催されているそうです。サンタの人形がある。手作りの贈り物が置いてある。

●ブレ村 Bre Paese
 芸術家の作品が野外美術館のように置いてある。さりげなく置いてある。静かで環境がいいので、20人の作品が展示してあるとか。

●ルガーノ
 マウロ・ゴソバトさんはピザ屋を経営している。紹介してくれたのは赤いケーブルカー。これで急斜面を上がって頂上に行ってみた。眺めがとてもいい。スイス・アルプスのモンテローザも見える。
 新婚さんの朝ごはん。郊外のアパートに住むアンナ・ベローニさんが作るのは、クリスマス用の特別料理。1品目「牛スープのリゾット Risotto e Lugnighe 」。ねぎ、セロリの葉、にんじんを大きく切って鍋にいれ、塩を入れて加熱。沸騰してきたら大きな牛肉のかたまりを入れて2時間煮込んでスープが完成。みじん切りのたまねぎをバターと炒め、お米を入れ、白ワインを入れてアルコールを飛ばす。さきほどのスープを少しずつ加え、5,6回繰り返して完成。
 2品目クリスマスに欠かせない「パンで作ったケーキ・トルタ・ディ・パネ Torta dei pane 」。固いパンを細かくちぎり、牛乳をたっぷり混ぜて生地を作る。砂糖と卵を入れ、水でもどしたレーズン、甘いリキュール、レモンの香りを加えて、しっかり混ぜる。それを型の中に流しいれ、松の実をかけてオーブンで1時間焼く。
 3品目「生ハムなどの前菜の盛り合わせ Affettato misto 」。生ハムを並べて、ピクルスを見栄えよく並べる。


テレビ番組「世界の果てまでイッテQ! 24時間で何か国旅行できるか?」

 2007年4月29日放送。ベッキーが挑戦。日本人は一生のうち平均6.25か国行っている。条件は観光する、食事する、お土産を買う。西ヨーロッパは国が密集していて、パスポート・コントロールも厳しくない。最低でも7カ国を目指した。

●計画
 オランダから車でベルギーに移動、ウィーンに飛行機で飛んで、飛行機でバルセロナに飛び、車で南フランスを通過し、モナコ、イタリアに入る。松嶋さんなら、チェコ・スロバキア・オーストリア国境付近、フランス・スイス・ドイツ国境付近を回るそうです。

●オランダ(ネーデルランド王国)
 午前9時にアムステルダム西教会前からスタート。アムステルダムから北に15kmのザーンセ・スカンス(9時半)。緑色の風車、可愛い建物が並ぶ。
 チーズ店「カタリーナ・フーヴェ」でチーズを食べる。ゴーダチーズ。スモークチーズ、ハーブチーズ、マスタードを購入17.4ユーロ(2858円)。ポプラの木をくりぬいて作る木靴が名物。保温性に富み、水が入らないので、オランダでは現在でもガーデニング・シューズとして使われている。木靴2足、木靴製スリッパで63.5ユーロ(10433円)。

●ベルギー王国
 ザーンセ・スカンスから国境まで140km。12:42ブリュッセルに到着。EU本部がある。ブリュッセルはオードリー・ヘプバーンが生まれた町。ベルギー名所はジュリアンこと小便小僧。  ワッフルが名物。超巨大ワッフルが3ユーロ(493円)。お土産はチョコレート4ユーロ(657円)。
 空港に到着が遅れて14:10発のフランクフルト行きNZ4527便が搭乗手続きを終了していた。仕方なくジュネーブ(スイス)に変更。午後2時40分発でブルッセル航空?で飛びました。飛行機の中で予定変更し、スペインに飛べることが判明した。

●スイス
 両替し、電車でジュネーブ市内に6分で移動。ジュネーブは人口18万人。シンボルはレマン湖の大噴水「ジェッドー Jet d'Eau 」140m。行ってみると故障中でした。しかし、後に出てました。
 お土産はアーミーナイフ。5分で文字を彫ってくれるという。75スイスフラン(7778円)。
 食事はチーズ・フォンデュー専門店「エーデルワイス」。店内ではヨーデルの生演奏中。チーズ・フォンデュは30スイスフラン(3111円)。次いでアルプ・ホルンの生演奏。吹かせてもらった。  電車に乗り遅れた。タクシーで移動して間に合った。

●スペイン(エスパーニャ王国)
 午後9時20分バルセロナに到着。スペイン最大の港町。サグラダ・ファミリア大聖堂に感動。高さ107m。
 お土産はサッカーのFCバルセロナのロナウジーニョのTシャツ、バスタオル、レプリカ・ユニフォームで128ユーロ(21031円)。
 午後10時。パエリア19ユーロ(3122円)をいただいた。フラメンコの生演奏もあった。午後11時5分、予定より15分遅れでバルセロナを出発。フランス国境まで280km。

●フランス共和国
 カンヌには早朝4時50分到着。中心のクロワゼット通りには世界のセレブが宿泊する高級ホテルやブティックなどがずらりと並ぶ。カンヌ国際映画祭の場所を見学。映画スターたちの手形が周辺にある。
 開いているお店を探す。「マルシェ・フォーヴィル(朝市)」が開いていた。オリーブがずらり並ぶ。グリーン・オリーブの塩漬け3.5ユーロ(575円)購入。

●モナコ公国
 カンヌから54km。6時前に到着。バチカン市国に次ぐ世界で2番目に小さな国。税金が安いため、世界中からセレブが集う。
 高級ホテルで見る、食べる、買うを予定していた。部屋を予約していた。部屋に入ると、丁度朝日が出ているところでした。高級ルームサービス258ユーロ(42389円)。シャンパン65ユーロ(10680円)。ロシア産キャビア150ユーロ(24645円)。
 お土産は海岸にある小さな石(プライスレス:無料)。

●イタリア共和国
 国境から130kmのジェノバを目指す。午前7:08に入国。午前8時20分ジェノバに到着。イタリア最大の港町。コロンブスと「母を訪ねて三千里」のマルコの故郷。
 名所は港にあるネプチューン号。お土産は市場「メルカート・オリエンターレ」でバルサミコ酢4.2ユーロ(690円)を購入。
 名物はペストソースのパスタで、「リストランテ・ゼッフェリーノ Zefferino」がお勧めという。新鮮なバジルから作るペストソースで、「パスタ・ジェノベーゼ」の完成16ユーロ(2629円)。これで目的は達成しました。総移動距離2293km。総費用49万9645円でした。


テレビ番組「世界鉄道の旅 スイス」

 2007年1月7日放送。スイスを走る鉄道は全長5000kmにも及ぶ。南北のヨーロッパを結ぶ交通の要所でもあり、観光資源としても活躍する。配給は放送番組センター。製作はオランダの EO International Meskers Media Affairs B.V.
●クール
 クールからはサンモリッツやダボス行きの列車が出ている。赤い電車はアローザとクールの間を往復するもので、クール市内では路面電車にもなる。
 レーテッシュ鉄道でも人気のベルニナ特急に乗る。

●ベルニナ特急
 ベルニナ特急はベルグンを経由してブルージオ、さらにイタリアに向かう。風光明媚な場所を走る。高さ90mの??橋を渡る。ランドヴァッサー高架橋を渡る。2つのトンネルをつなぐ高さ65m、長さ136mの橋は建築の一大傑作。フィリズール Filisur で一時停車。ここは乗り継ぎ地。ソリやスキーを持った乗客がスキーで有名なダボスに向かう。
 スキー・リゾートのベルグンに到着。ここの5kmに及ぶスロープはスキー仲間に人気。ここから無数の橋とトンネルをくぐり2000mへと登っていく。サメダンの駅を通過するとベルニナ線に入る。ここからはスイスでここだけの全くトンネルのない路線。40kmで2000m近く降下する。


テレビ番組「世界の絶景100選。5回目」

 2005年10月10日放送。司会は内藤剛志、久本雅美さん。審査員は上戸彩、谷原章介、橋田壽賀子、船越英一郎、さまぁ〜ずさん。今回は、数ある絶景の中から「水辺で迎えるクライマックス」にこだわり、バリエーションに富んだ至高の絶景5カ所を紹介しました。フジテレビ製作。

●南太平洋ロタ島
 アンガールズが紹介。サイパンを経由して3時間半で到着。アメリカ合衆国の自治領北マリアナ諸島にある。テテト・ビーチ Teteto beach は真っ白な砂浜と透明に澄んだ海の美しい海岸。案内はジャン・A・バルシナスさん41歳。
 ロタ・リゾート&カントリー・クラブに宿泊。ここのプールでダイビングの練習をした。次に海で練習した。15mくらい潜るが、透明度の高いきれいな海です。その青さからロタ・ブルー Rota Blue といわれている。バーベキューをごちそうになったが、トカゲ Maniter Lizard だった(笑)
 岬の向こうのロタ・ホールに船で向かう。穴は海の中にあるという。ロタ・ホールは自然にできた洞窟で、L字型になっていて、Lの字の一方が、地上に口を開けている。そのため、太陽が真上にきた時に、洞窟の底まで光が差し込む。晴れた日だけ素晴らしい絶景が見られる。地上の穴は直径2mでわかりにくい場所にある。見られる時間は限られている。スコールの中を船出したが、雨があがったので、潜った。太陽のスポットライトがきれいに見えました。年に数十日しか見えないそうです。

●スイス・アイガー北壁
 杉田かおるさんが紹介。アイガー(3970m)の北壁は1800mの絶壁で、登山家の4人に1人が命を落としていて、悪魔の棲む山と呼ばれている。案内はローランド・ビエリさん33歳、イケメン山男独身。アシスタントの犬はパトラッシュ10歳です。人生を見つめなおすために杉田さんは来ました。
 ラウターブルンネン駅(スイス登山鉄道)Lauterbrunnen にやってきた。窓の外には牧歌的な風景が広がりました。メンヒ、ユングフラウなどの山々も目の前。案内人は2人乗りパラグライダーに乗って絶壁を越えようと提案した。アイガー北壁の西の麓から出て北壁を横断し、裏にまわってグリンデルワルドの三ッ星絶景を楽しむ。初めは走らなかったから飛べなかった。2時間走る練習をしてから休憩し、チーズフォンデュをいただきました。
 宿泊はグリンデルワルトのグランド・ホテル・レギーナ。鉄道で麓のクライネ・シャイデック駅からユングフラウ鉄道で麓の登山道入口の駅まで行き、パラグライダーが飛び立てる場所まで1時間北壁を歩いて登る。濃い霧が出て1時間待った。小石の多い牧草地の上で向かい風を待ち、駆け下りて飛び立ちましたが、とても落ち着いてお話していました。アイガー北壁の氷河を越え、目の前にグリンデルワルドの村が、向こうには高い山が広がっていました。素晴らしい景色に感動していました。全身がアルプスの山々に包みこまれる感じでした。

●カムチャッカ半島
 的場浩司さんが紹介。日本から北に1300km。新潟からウラジオストック経由で飛行機で約7時間で到着。カムチャッカとは「火の国」の意味で、面積は日本とほぼ同じ。手つかずの自然が色濃く残るこの地は、いわば絶景の宝庫。樹海の奥に眠る神秘の湖、クリル湖を目指すが、そこにたどり着くためには、ヒグマを越えないといけない。1万5000頭もいる。案内人はWGVCのガザエフ・ドミトリーさん42歳で、ロシア政府レスキュー隊の副隊長。息子のニキタ君9歳もサポートしてくれた。鉄砲を持参している。
 軍用トラックで移動し、ヘリポートから20人乗りの元軍用大型ヘリで200km先のカムチャッカ最南端のカムチャッカ富士を目指す。しかし、ヘリは180km地点に着陸。7人乗りのボートをふくらませて、ボートで川を行く。ここからはひぐまが多くいるが、川は入れ食い状態で、ニジマスが多く釣れた。熊が川の中を走った。次に40m先にひぐまが登場し、魚を採った。ヒグマ brown bear は体重400−500kgで体長は2.5〜3m。河原でキャンプ。特製カムチャッカ丼(サケ、イクラ、マスの卵)をいただいた。イクラはロシア語。夜中に熊が現れ、ガザエフさんは威嚇射撃しました。
 川の中にベニザケが多くなって川が赤くなっている。200万匹いるそうです。ゴールが近いが、熊が5頭登場。おっかないが、可愛い。目の前にカムチャッカ富士がクリル湖(Kurilskoye)の向こうに姿を現しました。イリンスキー山(標高1577m)で、気象の変化が激しいので、滅多に全貌を現さない山で、幻の山とも言われている。

●ペルー・ナスカ
 永作博美さんが紹介。世界の七不思議は「エジプト・ギザのピラミッド」、全長3500kmの「中国・万里の長城」、600体の「イースター島のモアイ像」、「カンボジアのアンコール・ワット」、700年以上傾いている「イタリアのピサの斜塔」、紀元前600年に存在したという「イラクのバベルの塔」と「ナスカの地上絵」。今から2000年以上前に描かれたもので、1個は全長100m以上に及び、その様子は上空からでしか理解できない。
 ロサンゼルス経由でペルーの首都リマに24時間かけて到着。リカルド・エストラーダさん64歳が案内。先祖がナスカの地上絵を描いたと言い切る。リマから450kmで車で7時間、Lineas de Naska の標識が見える。真中にいると言われてもわからない。溝が見えたが、ハッキリしない。溝の大きさは幅20cm、深さは10cm。酸化した黒い小石を取り除いて、白い地肌を露出させただけ。ドイツの学者が建てた高さ20mの「研究用観察やぐら」に連れて行ってくれた。全長70mの「手」が見えた。この先にもっとすごいのがあるという。1936年に地上絵が発見された。今はセスナを利用するのが一般的になったが、リカルドさんは絵を描いた古代人と同じ方法で見るという。夜は地元の人に一番人気のレストランでチキン丸々をいただいた(笑)。人気はチキンの炭火焼き(800円)。
 朝5時、地上絵のところに行って、気球に乗る。古代ナスカ文明は高度な織物技術を持っていて、現在のパラシュート程度の強度があって、充分気球の素材になりえたそうです。ナスカ周辺で出土した土器には、熱気球のような模様が描かれていたという。この熱気球説を唱えるのが、アメリカ探検家協会のジム・ウッドマンさん。彼は1975年、当時存在した材料だけで熱気球を作りナスカ上空を飛んだ。現在はこの地域は立ち入り禁止なので、「手」の横のところから飛び立って越えながら全貌を見て、着陸するようになった。今回の気球パイロットはデニ・バレットさん(マジカル・アドベンチャーズ代表)で、熱気球世界大会3年連続優勝のすご腕。
 朝6時に風船を飛ばし、風向きを調べ、飛び立とうとするが、気球が破れた。翌朝、再挑戦したが、強風で中止。その次の日に飛びました。上空は寒いからとリカルドさんが服を着せてくれました。上がると朝日が出ました。丘を越えると、ハチドリ Humming Bird、クモ Spider、コンドル Condorなどが見え、永作さんは感動で涙。

●スペイン・アンダルシア
 中尾彬・奥菜恵さんが紹介。アリタリア航空でイタリアを経由して飛びました。15時間。
 ブニョール Bunolの町は、バレンシア地方で人口1万人、気温41度。案内人はハビ31歳、プロのギタリストのアレハンドロ24歳の兄弟。総勢18人の大家族の家に招待して食事をしました。中尾さんがお祭りに行くことになった。静かな町だが、お祭りの日は竹下通りほどの通りに人がつめかけた。高いところから見る中尾さんの目には4万人の群集。上半身裸の人やゴーグルをつけた人が目立つ。号砲を合図にスタート。いきなりトラックからトマトが投げつけられるトマト祭りが始まった。トマトの量は140トン、トラック6台分、100万個。祭りの参加は自由で、ルールはトマト以外は決して投げないこと。中尾さんも参加し、1時間トマトを浴び続けた。
 グラナダ Granadaに到着。色がきれいなアルハンブラ宮殿 Palacio de la Alhambra が丘の上に見える。13世紀前半、イスラム王朝歴代の王が100年以上かけて築きあげた宮殿。2時間歩いて登る丘の上から見える宮殿が絶景だと言う。全長6kmを歩く。町には石畳でできた穏やかなユニークな上り坂が続き、細い路地も素敵。階段が多い。中尾さんは中国桂林で最後の部分でのサンシャインビルに相当する高さの階段登りで苦労した記憶がある。その後の1時間は整備されていない砂利道。2時間後、やっと到着。夕陽に染まるグラナダの町と赤い城、アルハンブラ宮殿が見えました。アレハンドロさんが「アルハンブラ宮殿の思い出」を演奏してくれました。自然に涙がでました。

http://www.fujitv.co.jp/zekkei100/index.html


テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!ヨーロッパ大冒険の旅大自然に心躍るよスペシャル」

 2005年3月19日放送。2004年10月3日の再放送。長瀬智也、城島茂、山口達也さんが出演。エール・フランスで行った。チューリッヒから所持金1万円(114スイスフラン(SFr))だけで出発するそれぞれの旅。朝8時に出発して、夜10時までで誰が一番遠くまで行けるかを競う。

●城島ルート
 城島茂さんは中央駅からパリまで行こうとしたが136SFrで1万円以上だったので、バーゼル(30SFr)までにした。80km。船上タクシー10SFrでライン川を渡るが、フランスには行けないという。
 バーゼル駅に戻り、パスポートを見せてフランス側の駅に行く。コルマール行きの列車に乗る。15.1ユーロで残り4441円。6時間で115km移動。ワイン畑に行って試飲させてもらうことにした(笑)さらに隣町セレスタに送ってもらって、パリを目指す。リル川を見てカヌーなどを10ユーロで借りて下るが、転覆しかけた。残金3091円、135km。パンツまでずぶ濡れになったそうで、親切な人に服まで借りた。Ebersheim エバーシャイム駅からストラスブールを目指す。5.8ユーロ。残り2308円。インラインスケートを5ユーロで借りた。レダン駅からの移動手段がなくなったので、インラインスケートで移動したが、舗道にあわず無駄と終わった。サルブリュ Sarrebourg のギルバート牧場が最終地点となった。

●山口ルート
 山口達也さんはチューリッヒ市内無料の自転車で Thalwil タールビル駅に到着した。アルプス山脈を越えてアンデルマットに向かった。34,2SFrだったので、手前のゲシュネン(27SFr)にした。78km。やぎをつなぐのを手伝っておじさんの車に乗せてもらった。その車は電車に乗った。6時間経過し、残り7624円で95.5km。  オーバーワルトでレンタサイクルを10SFrから6SFrに値切ってツェルマットに移動。マッターホルンが見える。イタリアに行くにはスキーが必要だという。チェルビニアに行けるそうですが、スノーボードをレンタル5SFr。ゴンドラは片道で52SFr(4576円)かなり高い!3800mの山頂に立つと雪景色でした。ここからスノーボードで5分で滑り終えた。下りのゴンドラがある。3SFrで残り1816円。景色も青い湖もきれいでした。牛の群れがいました。ホーミーという動物を心地よくさせる発声法をしてみたら、牛がキョトンとして見ました(笑)180km移動し残金1816円。
 チェルビニアに到着したが、バスもすぐにはないし、お金も両替が必要。バーで両替してくれたし、お客がピザもくれた(笑)バスでシャディオンまで2.4ユーロ。残金1492円。ここからミラノやトリノまでのバスは最終がもう出た後だったので、ラフティングを利用し、ヴェレスに向かう。5.3ユーロ。残り776円。ベレス駅からは移動手段がない。5.75ユーロで行けるだけタクシーで移動した。ヴェレスしろに到着した。

●長瀬ルート
 長瀬智也さんは湖の船に乗り、5.4SFrでタールビルに行く。電車で東に向かいサルガンスに到着。79.2km。残り7501円。オーストラリアにバスで行こうとしたが、乗り遅れたので、歩いた(笑)それで橋を渡ってリヒテンシュタインに入った。パスポートにハンコを押してもらって2SFr。6時間経過し、残り7325円で84km。
 8ユーロで子供用の自転車を借り、オーストリア国境を越えてこいでいった。90km、残金6621円。フェルトキルヒFeldkirch 駅からBregenz ブレゲンツ駅に向かう。12.8ユーロ。ボーデン湖を渡る。モーターつきの船が5ユーロだったので、自分で運転(笑)し苦労してリンダウに到着。駅から1時間30分で行けるところまで行く。ミュンヘンまで31ユーロで、残金33円。バイクの夫婦を見つけて、サイドカーに乗せてもらって、ウリ・ヤッケンさんのウェルスホーヘンの自宅に到着した。

●最終結果
 山口さん198km、残金0円。長瀬さん247.5km、残金33円。城島さん189km、残金13円でした。

http://www.ntv.co.jp/dash/10_europe/index.html


テレビ番組「道浪漫」2004年2月8日は六平直政さんでスイス・アルプス」

●エラン谷
 スイス南西部のシオンの町の南。長らくスイスの秘境と言われていた。 貴重な伝統工芸を伝える人がいる。ローラン・プラロンさん。石のストーブ で、現代ではスイスでも滅多に見られない。材料はオレル石で裏の山で採れ る。バンコと呼ばれる独自の道具で作られる独自の模様。出来上がりに長い もので半年。少しの狂いも許されない。このストーブは火にも強くて、保温 性も高い。火を消しても10時間は暖かいそうです。値段は100万円程度 らしいです。
 村祭りの木のマスク(お面)を作るロジャー・ガスボさんに会った。最近 はマスクを作る人も減ったそうです。祭りの日には毛皮を着てこれをかぶっ て練り歩く。子供たちが怖がるものを作るそうで、見たら、「なまはげ」に も、日本のきつねのお面にも似ている。一つのマスクを作るのに2−3日。 衣装も着せてもらったが、なまはげの衣装にも似ている。着せてもらい、踊 りまくっていました(笑)衣装は動物のものなので、臭いそうです。ライオ ン?とか犬?とかのお面もありました。村祭りは毎年、寒いこの時期に行な われるそうです。
 エヴォレーヌ村の「オ・ヴュー・マゾ」では、地元チーズを使ったラクレ ットが名物です。

●ウーゼーニュのピラミッド
 エラン谷にあるカッパドキアのようなきのこ岩の風景が広がる。

●アニヴィエの谷
 マッターホルンの西にある秘境。アジア系騎馬民族「フン族」が1600 年前に住み着いた地域。校倉作りのような木造の建物。昔は家族が増えるた びに家を上に増築していったので、高い建物が多い。
 シモン・エピネーさんのお宅を訪問した。400年前の建物で、天井は低 い。暖かさを逃がさないためだとか。体格も日本人並で、顔だちはやはりア ジア系?で、ひげもあり、六平さんの日本人の友人に似ているとか。エピネ ー家の紋章があるが、右はフン族を表す武器で、左のバラがエピネー家のも の。秋には狩をするので、銃がすぐ取れるところに置いてある。牛の干し肉 (薫製?)をごちそうしてくれました。
 グリンメンツ村の氷河ワインは、古いワインをブレンドして作ったもので 、ここでしか飲めません。

●ミュスティアの谷
 スイスの東部マイエンフェルトの近く?。家々を飾る美しい伝統工芸が残 されている。シュグラフィットと呼ばれるお洒落な家の壁に描かれた絵。
 ミュスティアの谷の言われは、聖ヨハネ修道院。この地方で修道院を表す 言葉がミュスティアということからきている。8世紀にフランク王国のカー ル大帝により建てられた。礼拝堂の壁画をはじめ貴重なものが多く残されて いて、ユネスコの世界遺産となっている。コロンバン・ツーゲル神父から話 を聞いた。壁画はキリストの生涯を描いたもので、教会の歴史を表している 。東に昇る太陽はイエスの光を表し、西に沈む夕陽はイエスの闇を表してい る。3つの時代の壁画が描かれている。ここでは9人の修道女が生活してい るが、特別に見せていただいた。

http://mbs.jp/tv/michi/369/


テレビ番組「旅サラダ」2002年8月は田中美奈子さんでスイス

●グリュンデルワルト
 壮大な山と緑の大地。6.2kmのメンリッヒェン・ロープウェイ(往復 46sfr:約3900円)に乗る。牛が道路を歩いている。マーモットとい う動物がいる。30分で到着。ここから山頂までは歩く。さわやかな風が気 持ちいい。ミヤマムラサキ King of the alps も咲いている。
 このまわりの小屋では牛を飼っている。ハイジさんでした。チーズ作りを 見学した。煮てろ過して型に入れて押しつぶした。これを別の小屋に持って いって塩づけにして3ヶ月寝かせる。
 スイスではお祝い事のプレゼントにカウベルをあげるという習慣がある。 隣町のカウベル工房Glockengiesserel 「Gusset」を訪問。鋳型を作るのを 手伝ってみた。銅とスズを混ぜてつくって型に入れてすぐにできる。これを 削って製品とする。二階にはベルトがある。これをベルの上につける。これ をハイジさんにプレゼントした。
 ホテルは Schweizerhof シュヴァイツァーホフ。可愛いホテル。木の香り で満ちていた。今回は514号室。中に入ると扉がいくつもある。右側が ベッド、リビングにもロッキングチェアがあり、落ち着く。木のぬくもりが ある部屋。スィートは1泊566 sfr(47800円)。ベランダにはきれいなお花。 そして目には雪山、緑の中に点在するお家、青い空。アイガーが夕陽で赤く 染まっていました。
 電車に乗ってユングフラウヨッホの展望台に行く。グリンデルワルトから ユングフラウヨッホまで往復で 152.8 sfr (12900円)。約30分でクライネ ・シャイデック Kleine Scheidegg駅に到着。ここで2両の電車に乗り換え てさらに山頂に向かう。雪の中です。世界遺産のアレッチ氷河が目前に広が っていた。高さは300mらしい。展望台はすごいところにたっていた。


●2回目、3回目はなくなったようです HPからの情報。
●ジュネーブ
 国連のヨーロッパ本部は「パレ・デ・ナシオン」。見学ツアー(要予約)
は1人8.5sfr。時間は10am-12am & 2pm-4pm。入館にはパスポートが必要
 時計屋さん「ブッヘラー」日曜は定休。住所:Rue du Rhone 45
Tel:022−319−6266

●サン・クロワ
 オルゴール博物館 CIMA は住所:CH‐1450 Sainte‐Croix
Tel:024−454−4477で、開館は 1:30pm - 6pm

●ラキュール
 ホテル・フランコ・スイスは国境にある?住所:1265 La Cure‐Vaud Tel:022−360−1396 料金:1泊 78sfr(約6300円)
 シヨン城は住所:CH-1820 Montreux。Tel:021−966−8912 入場料:8.5sfr
 レストラン Relais de la Poste は住所:Route de Cretaz 10-1091 Grandvaux で、Tel:021−799−1633
紹介料理コース:ワイン付きで138sfr(約11000円)

●チューリッヒ
 チョコレート屋「シュプリュングリ」住所:Bahnhof-strasse21
Tel:01−224−4646
 聖母教会フラウミュンスターは、問い合わせはありません

●Stein am Rhein
 喫茶店「Badstube」住所:bei der Schifflande,CH-8260 Stein am Rhein
Tel:052−741−2093

●ルツェルン
 ピラトゥス登山鉄道、住所:Schlossweg1,CH-6010 Kriens/Luzern
Tel:041−329−1111
 ホテル「シャトー・ギュッチ」住所:Kanonnenstrasse
Tel:041−249−4100
 レストラン「シュタットケラー」住所:Stemenplatz3
Tel:041−410−4733


●ベルン
 街の中央の旧市街は世界遺産。窓にはきれいな花が咲いている。連邦議会 議事堂の前で朝市が開かれている。アプリコット100g8.3SFR(6 70円)、プチトマト100g1.2SFR(97円)。チーズも売ってい る。
 道の真中にある噴水が目につく。合計11個あるが、熊の彫刻がある。熊 はドイツ語でベルンなので、ベルンというらしい。

●ツェルマット
 マッターホルンの麓。環境保護のためにガソリン車の乗り入れを禁止して いるので、交通手段は馬車と電気自動車。
 「テンネ」というレストランでラクレットチーズを温めてじゃがいもの上 にかけて食べる料理をいただく。ラクレット7SFR(570円)。
 宿泊は Riffelalp Resort。昨年改築された。209号室?扉が重い。木 の温かみのある部屋。スーペリア・ジュニアスィートで850SFR(6. 9万円)。目の前にマッターホルンが見える。
 ゴンドラでシュヴァルツゼーに向かう。往復33SFR(2700円)。 そこからハイキングで山に向かう。鳥の鳴き声が聞こえる。山あいに羊がい る。エーデルワイスが咲いていた。小さな白い花です。午後になってからマ ッターホルンが見えにくくなった。ロープウェーであがったところレストラ ン Theodul Huette の手前700m?で、雪崩救助犬シーラス君に会った。すご く優秀です。

http://www.asahi.co.jp/tsalad/b_number.html
などです。


テレビ番組「筧利夫が世界を駆ける,7日間世界一周!温泉めぐり46000kmの旅,珍道中」

 2003年3月17日?放送。関東では2002年に放送?筧利夫、楊原 京子さん。筧さんには旅程は知らされていなかった。スターアライアンスの 航空会社を利用して世界一周のチケットを利用する。通常は10日間以上の 滞在が必要なのだが、特別に許可してもらった。値段は33.5万円〜。 テレビ朝日製作。

●ニューヨーク
 入浴するというので、ANAで成田からニューヨークに!(笑)リッツ・ カールトン・ニューヨーク・バッテリー・パークに到着。オープンしたばか り。317号室のスィート。バス・バトラーがいて(US$30)、バラの お風呂に入れる。入ってシャンパンをいただいた。
 公園でホットドックをいただいた。1.5ドル。フランクフルトがおいし いって言ったので、もっとおいしいのを食べようというので、また飛行機に 乗った。ニューヨークの滞在時間はわずか3時間でした(爆)

●バーデン・バーデン
 ルフトハンザでフランクフルトに到着(笑)。車で2時間。バーデンバー デンに到着。古代ローマ時代からの温泉の町。バーデンは温泉という意味。
 トリンクハレに行く。豪華な美術館みたいな感じ。入場無料。ここは飲む 温泉だが、手で飲んではいけない。コップが有料。20セント(24円)。 胃腸にいいらしい。東京でてからパンツも履き替えてないらしい(爆)が、 ずっとお昼らしい。(笑)夜8時半でも明るい(笑)。
 カラカラスパ Caracalla Spa に行く。2時間11ユーロ。プールみたい なのもあり、室内の大きなプールもあるが、温泉!水着で入ります。入った ところが冷泉だった(爆)BGMは「♪恨みます」でした(激爆)
 真中に温水があった。風呂上りに2リットルのジョッキでビールを飲みな がら、ソーセージ盛り合わせ(10.5ユーロ)をいただいた。あとはハクセ (トン足:10.5ユーロ)とクネーデル(じゃがいも:2.5ユーロ)。
 やっと宿泊、ブレナーズ・ホテル Bernner's Park Hotel はハリウッドス ターなども訪れるという。ホテル内にも温泉はある。1泊170ユーロ〜、 SPA2日間で600ユーロ。
 朝、写真を撮った。「ハイ・チーズ!」って言ったので、チーズのおいし いところに行くことになった(笑)ドイツ・フライブルグ駅から電車でスイ スのフリブールに向かう。

●スイス・フリブール
 3年に1度のヨーデル・フェストの真っ最中だった。第25回連邦ヨーデ ルフェスト。中世の行軍の様子を再現したという勇壮な行進。行進の途中で グラッパという強いお酒も飲まされた。ムチを鳴らす行進もある。各地から この国特有の音楽の名手たちが集まってきていた。ヨーデルの発声を教えて もらった。人前で恥かしげもなく練習した(笑)アルトホルンの吹き方も教 えてもらった。
 谷の反対側から1100年頃できた、古い街並みを見た。ヌシャテル湖を 渡るフェリーに乗り温泉へ向かう。目の前に湯気をあげるディズニーランド のスペースマウンテンのようなパビリオンEXPO’02が見えてきた。1 日券大人CHF48(3840)子供は半額。雨ガッパをかぶって入る。雲 が湧いていて何かあるかと思いその上へ向かったが、それだけでした(笑) 人工の雲。EXPO’02はエコロジーをテーマにこの他に5つの会場があ る。
 老舗のグランド・ホテル・レ・バン Grand Hotel Des Bains に宿泊。 水着で室内プールに入るが、硫黄臭い。屋外プールもある。もしかすると イベルドンという地域?
 ローザンヌのオリンピック・ミュージアムにバスで向かう。入場料は大人 CHF14(1120円)子供は半額。高橋尚子さんが金メダルを取ったと きのシューズや清水宏保さんの服、カールルイスの靴などもあり、感動の 名場面も見られる。
 ワイン列車に乗り、世界で一番きれいなブドウ畑に来た。赤ワインだと ピノノワールなどがある。コンヌワイナリーで赤ワイン「ギオン」などをい ただく。
 氷河特急に乗って、ロープウェイを乗り換えて、標高3000m。目の前 に全長24kmのアレッチ氷河が見える。美しい世界遺産です。
 宿泊はリンドナー・ホテル・メゾン・ド・フランシェ。1泊CHF160 (12800円)〜。自慢は大絶景露天風呂「アルペンテルム」。岩山が目 の前にあります。入浴料大人CHF22(1760円)子供はCHF14。 今までで一番温かいらしい。お盆にジュースなどを載せていただく。こうい う風習は古代ローマの時代からあったとか。
 バスに乗って、ステファン教会に行く。16−17世紀の建物だが、塔は 12世紀のもの。カーテンを開けると3面のガイコツの壁があった。本物だ という。1983年の改修の時に発見されたという。一説によると、当時の ペストの大流行の時のものだという。バスに乗って移動していると、おなか が減ったという。英語で言って、ハングリー。そこでLauda 航空などでハン ガリーに向かう。

●ブダペスト
 ジュネーブからウィーン経由でブダペストに到着。ドナウの真珠と呼ばれ る美しい街。くさり橋 Lanchid やマーチャーシュ教会 Matyas Templom が 有名。
 宿泊は老舗の高級ホテル「ゲッレールト」Gellert 。ここには5つのツー ル?と36の温泉?がある。フルーク先生が温泉の入り方について指導して いる。運動が足りないという。市内の30を越える温泉の中でもゲッレール トは王様と呼ばれる。入浴料2600フォリント(1300円)。シャワー キャップをつけないと入れない。柱や壁が立派です。プールの形をしている が、冷泉(笑)。他に温かいのがあった。建物の外にもあった。
 もう一つ有名なホテルはテルマールホテルThermal Hotel Margitsziget。 さらに近代的な温泉療法に力を入れている。マッサージなどが用意されてい る。その後、橋を歩いて渡るが、気温40度とか(笑)
 郊外の温泉 Tofurdo に行く。湖があって、人が浮いている。東京ドーム 1個分入るくらいの湖。水深30mなので浮き輪を持って入る。入浴料大人 600フォリント(300円)子供は半額。温かいらしくて、いいらしい! 大満足。ヘーヴィーズ温泉湖 Heviz Gyocyto が大きさは世界一では?温度 は33度。湖畔のホテル「テルマルホテル・ヘーヴィーズ」Danubius Thermal Hotel Heviz で泥パック。3400フォリント(1700円)。 真っ黒で局所、局所塗り、布と毛布で覆う。この泥は湖の泥。むちうちの 治療も行なっている。風呂あがりに食事をしていると、踊りに誘われた。 のんびりくつろいでいて、コーヒーを飲みたいという。そこでオーストリア でウィンナーコーヒーを飲みに行く。ところが、60kmの渋滞で、国境で 足止め。

●オーストリア
 グランドホテル・サウワーホフ Grand Hotel Sauerhof で温泉にハーブの干し草を入れたお風呂に入る。馬小屋にいるみたいとか(笑)硫黄泉の湯を飲む。テラスでアインシュペンナー Einspanner (ウィンナーコーヒー)をいただく。切った茄子みたいなお菓子サウワーホフ・シュトレン Sauerhof Stollen 80g3.49ユーロをいただく。くるみが入っているとか。このホテルにはベートーベンも泊まって、温泉にも入ったという。ベートーベンが下宿していたというお家 Beethovenhaus に行く。入場料大人2.5ユーロ、子供1ユーロ。楽譜やデスマスクがある。マッサージしてほしいというので、バンコクに飛ぶ。

●バンコク
 アマリ・エアポート・ホテルは1泊US$158。ここのテラスでマッサ ージを受ける。タイ式マッサージ30分US$30〜。次はパクチー風呂。 トムヤムクン290バーツ(870円)、カイ・パッド・メッド・マムアン 200バーツ(600円)。4時間だけバンコクにいて、次へ飛ぶ。

一句には笑いました。
「本当に身体によいのか、この旅は」

●ニュージーランド
 タイ航空でオークランドに到着。真冬でした。ニュージーランド・マオリ アーツ&クラフツ・インスティテュート The New Zealand Maori Arts and Crafts Institute は入場料大人NZ$18(1080円)、子供半額。 別府みたい!ポフツ・ガイザー Pohutu Geyser は高くお湯を噴出してい る。ポリネシアン・スパの庭園?で温泉に入る。入浴料大人NZ$30 (1800円)子供NZ$12.5。温かくて気持ちいいらしい。硫黄の 匂いがすごいらしい。
 宿泊は Royal Lakeside Rotorua がお勧めとか。ロトリア湖が一望できる 。ホテルの隣にはマオリ族のショーも楽しめるポリネシアン・レストラン。 Matariki Hangi and Concert は料金大人NZ$58(3480円)、子供 半額。マオリ族といえば、舌をベロンと出すしぐさ。マオリの人と3人で舌 を出してみた。
 秘湯に行ってみた。Hell's Gate。入場料大人NZ$12(720円)子 供半額。一般の人は入れないところらしいが、低木の森?の間に直径50m くらいの泥色の池があった。真中は湯だっていたが、周辺は38度くらい。 中に入ると急に深くなるらしい。ミネラルを吸収していく感じらしい。泥を 身体に塗った。マオリの戦士はここで傷を治していたそうです。
 宿泊は Novotel & Ibis Ellerslie Auckland で、イビスNZ$95( 5700円)〜、ホテルNZ$185(11100円)〜。
 翌朝、Air New Zealand で成田に到着。


テレビ番組「大使の国の宝物」2000年11月19日,26日,12月3日はスロヴェニア

 スロベニアはバルカン半島の北西部にあり、旧ユーゴスラビア共和国であ った。1991年6月25日独立。首都はリュブリャーナで、中世から中心 として栄えてきた。西はイタリアと接する。昔はオーストリア領として発達 した。人口30万人。スラブ系民族の人が住み始めたのは6世紀である。 交通の要所だったので、外部からの圧力がすごかった。カトリックが多く、 16世紀宗教改革があるが、ハプスブルグ家によりプロテスタントは追放さ れ、スロベニア語の聖書もできて、民族の意識が高まった。19世紀にこの 国を代表する詩人、フランツ・プレシェーレンが誕生する。誇りと魂を訴え た。第2次世界大戦後、ユーゴスラビアに参加するが、91年独立、プレ シェーレンの詩が国歌となった。

●リュブリャーナ
 街そのものが建築物の博物館と言われている。リュブリャーナ城はこの街 の歴史を物語る、12世紀初頭に創建された。14世紀にハプスブルグ家の ものとなる。途中、大地震で崩れ、一時的に刑務所として使われていた。 1905年、リュブリャーナ市へ委託された。ローマ軍の基地としても栄え たので、ローマ時代の作品もあるし、バロック、ルネッサンス時代のものも ある。古いものと新しいものが混在している。
 街作りに貢献したのは、1895年の大地震の後、街の総合的な開発を手 がけたヨジェ・プレチニックでした。彼はプラハやウィーンでも建築してい た。16、17世紀に歴史的な建物は建てられていた。リュブリャーナの 象徴ともいえる三本橋も彼の手がけた作品。新市街と旧市街をつなぐ橋、 1930年代に設計し、それ以前の名橋を保存して、歩行者用に2本つけ加 えた。ヨジェの住んでいた家は、リュブリャーナ建築博物館として一般に 公開されている。部屋には浮世絵もあり、日本の建築の影響も受けていたら しい。50歳くらいにリュブリャーナに戻ってきて、30年以上街に貢献し た。国立大学図書館も彼の作品。外は赤レンガ、内部は大理石。図書室は、 太陽の光で明るい。市場も設計した。

●ブレッド湖
 スロベニアはアルプスの陽のあたる国と言われる。自然が素晴らしい。 北はオーストリア、西はイタリアに接する。イタリアとの国境近くにポリ グラフ山があり、そのあたりはユリアン・アルプスと言われる。
 ブレッド湖は「アルプスの瞳」とも称えられる。湖畔の教会はどんな願い でも叶えてくれるという伝説で有名。ユリアン・アルプスの東に位置する。 100mの岩山の上にそびえるのはブレット城で、11世紀に建築された 落ち着いたたたずまい。建物の一部は今、博物館として公開されている。 16ー18世紀の武具が置いてある。昔はドイツの勢力下に置かれていた。 昔、ヘンリー2世により建てられた。真冬には湖面に氷が張り、雪が降り つもる。
 Hotel ヴィラ・ブレッドはスロベニア最高級のホテル。ここはユーゴスラ ビアのチトー大統領が別荘として使っていた。各国の首脳をここに招待した らしい。
 スロベニアはアルプス地域、カルスト地域、海岸地域と分かれている。 アルプス地域ではブレッド湖とボヒーニ湖。ブレッド湖には島がある。日本 の野尻湖に似ているかもしれない。ヨーロッパの真珠とも言われている。こ の島の教会の鐘を7回鳴らして、1つだけ心の中で願い事を唱えると必ず叶 うといわれる。

●ボヒーニ湖
 トリグラフ国立公園に位置する。アルプスの真珠と言われる。
 スキーは交通手段であり、有数のスキー場が広がっている。11月中旬〜 5月。総人口200万人のうち、スロベニア内で30万人がスキーを楽しむ という。オリンピックでも好成績を残している。

●トリグラフ国立公園
 チーズ博物館がある。もともとボヒーニ湖周辺の町は鉄鉱石が採れてから 発展した。150年前にスイスから技術を導入した。エレメンタル・チーズ で、今はバックチーズと呼ばれている。ミルクの味が違うかららしい。それ は草や花が違うかららしい。それはカルストの影響らしい。
 Movia ワイナリー(1820年頃)ワインの生産に適している。スロベニ アのワイン品評会で度々優勝している。紀元前からワインを作っているらし い。ヨーロッパでも有数のワインの生産地である。東部はオーストリアに接 し、ドイツワインに近い。質のよいマスカットやトラミナー、リースリング などが豊富に取れるので、素晴らしい味の白ワインや上質のスパークリング ワインができる。ほのかな甘さが特徴。
 西部はカルストなので、イタリア・ワインに近い。日本のルミエール・ワ イナリー(日本人の塚本さんがオーナー?)は1885年創業、歴史的価値 があるのだが、ここのワイン作りとスロベニアのカルストのところがよく 似ている。肥料はやらない方がいいブドウができる。粘土質のドジョウより もカルストの方がよいらしい。
 北のマリボール地区はいいものはトロッケン・ベアリン・アイスレーゼ。 他にアイスワイン。甘口のすばらしいワイン。チェリンさんという人が作っ ているものは最高だと塚本さんは言う。

●ポストイナ鍾乳洞
 切り立ったカルストの大地にそびえる中世の城。四国ほどの大きさの国土 のスロベニアでも、多くの文化遺産を築いてきた。誇り高き大地の遺産。 スロベニアを形づくるカルストの大地。カルストという言葉もスロベニアの 言葉である。
 ポストイナ鍾乳洞 Postounska Jame はスロベニア南西部にあり、ヨーロ ッパで9位、世界で16位の鍾乳洞。この国を代表する観光地で、国土の半 分近くが石灰岩からなる。
 首都リュブリャーナから車で1時間のところにあるので、観光客が多い。 1819年カルスト地方の名所としてオープンし、2000万人が訪れた。 1872年内部にトロッコ列車が敷設された。今もトロッコ列車に乗って見 学する。全長20kmのうち、5kmが見学可能で、最初の3kmはトロッ コ列車に乗れる。10万年もの昔から作られてきた神秘の世界。ツアーは 90分で、トロッコから降りて徒歩でハイライトに向かう。暗闇でのみ生息 する生き物がいる。1mm作られるのに10年かかる鍾乳洞である。
 反響を利用したコンサートやクリスマスにはイルミネーションもされる。

●シュコシャン鍾乳洞
 世界遺産。シュコシャン鍾乳洞をはじめ、スロベニアには6000の鍾乳 洞がある。

●リピツァ
 Lipica は白馬の郷。リピツァ村でハプスブルグ家用に馬を育てていった ので白馬はリピツァーナと呼ばれる。ローマ時代からカルスト地方の牡馬は 速さ、力強さなどで有名だった。リピツァ・スタッドファームは世界的に 有名。

●ポルトローシュ
 アドリア海に面している。世界保護遺産の指定地域。夏には海水浴場やマ リンスポーツに人々がやってくる。温泉のある療養地としても人気を集めて いる。テルメ・センターは国内に16箇所ある国指定の療養所で、この中に は、エステサロン、室内プール、サウナ、スポーツジムなども備えている。 19世紀頃から盛んになった。温泉と海水を混ぜて30度くらいに保たれた 温水プールは心臓病に効くと言われ、海外からも多くの人が訪れている。 療養地としては、ローマの兵士や修道僧にも使われていた。
 ビーチサイドに伸びる遊歩道。様々なコンサートやオペラもあるが、カジ ノもある。スロベニアのリゾート地では、カジノは最低存在している。 1813年オープンのカジノ・ポルトローシュ。イタリアからの観光客がと ても多く、ポピュラーな娯楽施設として愛されている。スロベニアの海岸線 はたった15kmしかない。5月初旬では、山ではスキーができ、海では 泳げる。

●ピラン
 真珠のような街。作曲家かつバイオリニストのジュゼッペ・タルティーニ の生まれ故郷(1692年)。昔はベネチアの支配下にあった。そのため 建物はベネチアの影響が大きい。貿易港もあるので、交通のポイントでもあ った。家と家の間を縫うような路地。ベネチア風である。人口5000人。 中心はタルティーニ広場。タルティーニ記念館はテアルティーニの生家。


テレビ番組「財前直見の超よくばりスイス紀行、憧れの夢全部叶えたい!」

 2002年2月10日放送。財前直見、板谷由夏さん。財前さんの10個の夢を叶える旅。テレビ朝日製作。

●チューリッヒ
 商工業、金融業の地。文化芸術の中心。スイス最大の都市で、歴史も古く 旧市街は中世の雰囲気を色濃く残している。アウグスチナーガッセ通りは5 00以上前の街並みが残っている。泊まったのは Golden Arch Hotel でマ クドナルドが経営しているホテル。ポップな感じで、無人でチェックインと チェックアウトができる。ツインで 189CHF(14800円)。各室にはインターネ ットが完備されている。ベッドは寝る角度を変更できる。
 中央駅から電車に乗ってマイエンフェルトに向かう。車窓から見える建物 は綺麗で可愛い。

●マイエンフェルト Meienfeld
 ハイジになりたい。アルプスの少女ハイジの原作の舞台で、作者のヨハン ナ・スピリが生まれた町。チューリッヒの東南。犬もいるし「ヨーゼフ!」 と勝手に呼んでいた(爆)。ヤギもいた。Heidihaus ハイジハウスがある。 ハイジとおじいさんの家を再現した記念館。100年前のアルプスの生活が 垣間見られる。小さい家です。中にはハイジの部屋もある。そこにはペータ ーもいた!屋根裏もあってベッドがある。可愛い。ベッドの下はワラで寝る と気持ちがいいらしい。クララの椅子を発見。

●サンモリッツ
 さらに南へ。太陽をシンボルとする街で、冬でも晴天が多い。冬季オリン ピックが過去2回開催された。山の上のレストランでジビエ料理を食べる。 これはハンターが捕らえた鹿やウサギなどを「おもてなし」料理としてお客 様に振舞ったのが始まりの料理。
 ケーブルカーに乗ってレストランに行く。山と湖の景色がきれい。山上レ ストランは Muottas Muragl という。まずワイン Valtellina Superiore 1998 CASA LA GATTA。鹿のアントレコート(バラ肉)ステーキ Hirsch Entrecote か、鹿のペッパーステーキ Hirsch Pfeffer 。
 宿泊はシュヴァイツァーホフ Schweizerhof 。ジュニアスィートは280CHF (21800円)〜。景色もとってもよかったらしい。
 早朝に湖畔で乗馬したい!というのでやってみた!贅沢。
 スィスならではの買物をしたい!有名ブランド店が多い。エルメス、ロレ ックスなどもある。ブッヘラー Buchererでオリジナル時計を25000円くらい 買う。次はスイス刺繍のエブネッター&ビエール Ebneter & Biel 。

 もう一つの料理。湖畔のヴァルドハウス・アム・ゼーWaldhaus am See 。 「フォンデュ・シノワーズ」は薄くスライスした肉を鍋に熱したコンソメス ープにくぐらせて、様々なソースや薬味で食べるスイス風しゃぶしゃぶ。 醤油を持参していたが、醤油がいいという。

●ディアボレッツァ展望台 Diavolezza
 氷河を見たい!ケーブルカーに乗る。頂上に近づき、景色が変わる。太陽 の光がまぶしい。まわりは雪をいただいた山、山、山。ここでビールを飲ん で、スズキ科のツァンダー・フィレのソテー Zanderfilet をいただく。

●氷河特急
 Glacier Express 全長130mのランドヴァッサー橋をはじめとする 291 の橋を渡り、91のトンネルをくぐりヨーロッパの大陸の大河の源を走り抜 ける286.7kmのルート。これをつくるのは大変だった。最近は食堂車 のパフォーマンスが人気。The Landwasser Viadut は名物。車両の左側だと きれいに見えます。食堂車で食べる。パフォーマンス付きで食後酒を注いで くれた。これが洋梨のお酒だが、火が出るほど強い。これ?を一気飲みして 廻りの人から拍手!

●シオン Sion
 ワイン生産地。ヴァレー州でワイン作りが盛んで天気もよい。収穫は手作 業で、数量も少ないので、輸出もあまりされていない。収穫を手伝った。そ れを機械で絞り、生ジュースとなる。これをタンクに入れて寝かせる。10 日目のを味見。手伝ったので、夕飯をいただいた。
 まず焼き栗。次にラクレットといって、半径10cmのチーズを半分に切 って、切り口を火であぶって溶かし、ナイフで殺ぎ落として、じゃがいもと かにつけて食べる。ラベルに名前の刻まれたワインをもらった。

●グレイシャー3000
 ゴンドラで登っていく。標高3000mにある。氷河の上で犬ゾリやスキ ー、スノボー、氷河バスが楽しめる。犬ゾリに挑戦。10頭で3人を乗せて 走る。雪上バスでアルプスの山々を見る。意外と雪は少ない。マッターホル ンも見えた、高さ4478m。モンブランも見えた、4807m。

●モントルー
 ゴールデン・パスに乗ってレマン湖のほとりに。シヨン城は特に有名。そ の近くにあるモントルーは、スイスのリヴィエラと言われる高級リゾート。 多くの著名人が滞在した場所。夏にはモントルー・ジャズ・フェスティバル が開催される。
 ル・モントルー・パレスに宿泊。優雅なホテルで、インテリアにもこだわ りが感じられる。ダブルルームシングルで300CHF(23400円)。ほとんどの部屋 にバルコニーが設けられている。

●モルジュ郊外の小さな村トロシュナ
 最後の夢はオードリー・ヘプバーンに会いたい。電車で小さな町へ。晩年 を過ごした場所。衣装代えをして、黒い服で訪問。パビリオンがある。彼女 は花がいつも咲いているモルジュの町に買物に行っていたらしい。マイヤー Maier というチョコレート屋さんはお気に入りだったという。好きだったと いうトリュフを買ってみた。
 Pavillon Audrey Hepburn 。オードリーの写真やポスターなど、遺族所有 の品々が展示されている。入場料の一部は世界の子供のために寄付されてい る。子供を支援したいた頃のオードリーの写真があり、財前さんは涙した。 次にお墓に参った。1993年に逝去、享年63歳でした。
 最後に住んでいたお家を訪問。今は他の人の手に渡っている。静かな、 穏やかな、安らかなといった La Paisaidle (ラ・ペジーブル)と言っていた らしい。31の標識がついている可愛い平屋のお家でした。

●シャトーデー Chateau-d'Oex
 気球に乗りたい。1999年この地を出発した熱気球が世界一周旅行に成 功したことで有名。毎年1月に世界中の熱気球が集結するイベントが開催さ れる。
 モンブランも見えた。最後に気球に乗ってモンブラン・ケーキのアイスを 食べた。


テレビ番組「月亭八方視察団,欧州エコロ路を行く」

 2000年4月6日放送。朝日放送製作。
 環境先進国のドイツとスイスを視察する旅。お供は橋詰優子アナ。

●フランクフルト
 miniMAL というスーパーに行くと,ここで買ったボトルを返却する機械があり,ボトルを入れると1本につき30ペニヒ(15円)のレシートが出てくる。これをレジに出すとお金が返ってくるというシステム。他にはトレーもある。また,袋入りの牛乳もある。過剰包装もない。果物はビニール袋をとって欲しいだけ入れる。包装していない。買い物袋もない。

●ローテンブルク
 赤い屋根だけでなく,城壁も特徴。市庁舎の塔から市内を眺めるとやはり赤い屋根ばかり。アメリカ軍の空爆で6割の家屋が壊されたとか。この街の店の看板がユニーク。
 名物のお菓子屋さん Friedel(ピンクの店)のシュネーバルというお菓子(雪の玉の意味)は小麦粉を油で揚げてシナモンや砂糖やチョコをかけたもの。チョコのは1つDM4(200円),普通のは2.70(140円)。ドーナツとパイの中間の味らしい。中心の広場の時計, meistertrunk の時計じかけを見る。占領した将軍が「ビールを飲み干したら助ける」と言ったので,市長が飲み干して市民を救ったという逸話を基にしている。

●ハイデルベルグ
 パーク&ライドを行っている。郊外のターミナル駅に無料駐車場を設置している。市電はHSB(路面電車)。道路の端の赤い部分は自転車道。段差もなく走りやすいらしい。
 ドイツ最古のハイデルベルグ大学。ハウプト通りの歩行者天国を皆楽しんでいる。学生が多く,ファーストフードが多い。チョコソフトクリームが,DM3.50(180円)。古城街道にあるハイデルベルグ城へ行く。バロックやルネッサンスなど様々な建築様式の城である。ここから街を見るととてもきれい。目の前をネッカー川が横たわり,向かいの右手に山がある。ネッカー川の両端には,自然がありビオトープとなっている。川の中洲は自然のままにしてあるし,船の通る水路とは別にしてある。小川の近くの道には蛙を踏まないための標識もある。繁殖期には車が通行止めとなる。
 1997年ヨーロッパの未来都市となった。一般家庭を訪問してみた。マルクスさん。自宅は自分で建てたらしい。ソーラーパネルもある。実費36万円(安い!)なので,12年で元が取れる。44万円が取りつけ費で,市の助成が8万円。溜めた雨水を庭の水やりに使う。自分で処理できないゴミはリサイクリングホーフに持っていく。分別する数が多い。瓶でさえ,緑透明・茶色というようにガラスの色で分ける。電気ゴミ,発泡スチロール,金属,紙,プラスチック,木材,コルク,庭木類,土などに分ける。
 Palmbrau Gasse というパブで,在独日本人女性の話を聞く。注文したのは,ピルスビール DM6.90 (350円)+ニュールンベルクソーセージとザワークラウト DM15.50 (780円)など。
 ドイツはデポジットでお金を取られていて,後で返す時に戻るからリサイクルが浸透しているのだろうか?

●バーデンバーデン
 黒い森の近く。バーデンは温泉という意味。ローマ人が造り18世紀から高級保養地となった。フランクフルトから電車で2時間。フリードリヒス浴場は最高級。1847年から30年かかりで造られたルネッサンス様式のお風呂。高い天井から柔らかい光が入っている。水温は28度。サウナで汗をかいてから入るためのものだろうか。36度のお風呂もある。ここでは裸で入るらしい。温度の異なるお風呂がいくつかある。ブラシを使ったマッサージもある(コース3時間半でDM48:2400円)。お勧めらしいです。
 カラカラ浴場。1985年に温泉プールがオープンし7種類,露天風呂もある。但し,水着着用。流れるプールもある。浴場から歩いて2−3分で自然がある。川もきれい。70年代「黒い森」も酸性雨で被害が出たので改善 したらしい。
 ホテルはブレンナーズ・パークホテル&スパで5つ星。215号室。スィート。バスルームは白で広い。アメニティはブルガリ!1泊DM2200(11万円)。ウェルカムフルーツもある。ベランダの目の前が公園?と川。聞こえてくるのは小鳥のさえずり。

●ベルン(スイス)
 アーレ川沿いの世界遺産の街。ベルンという名は熊に由来。1191年に作られたらしい。メインストリートの水は馬の飲み水や洗濯の水に使われていた。大聖堂は今修復中。時計塔は街のシンボルで,中にも入れる。
 チューラーという老舗の高級時計店には,オメガ,カルティエ,ジャガールクルトなどがある。
 全長6キロのアーケードがある。アーケードには地下もある。クロッツリケラーというワインバーに入る。昔は貴族の家のワインセラーだった場所らしい。Schafiser 「シャフィーゼ・チャセラ」はボトルDM34(1700円)無農薬のブドウを使ったワイン。口あたりがいいらしい。「紙のように薄くスライスしたホーベルチーズ」も一緒に味わう。DM17.5(880円)。

●インターラーケン(スイス)
 湖の間という意味。馬車に乗る。2人で30分CHF60(3750円)街を流れる川の水も澄んでいる。この川が他国へ流れるので,水質保全に努めているそうだ。街の中心はヘーエマッテという広大な芝生の広場。ここは300人が共同で買って,勝手に開発できないようにしている。自分の土地を守るんじゃなくて,街を守るという。
 その通りをはさんだホテルが5つ星のビクトリア・ユングフラウ。スイスの5つ星の中でも最高らしい。135年前にイギリスのビクトリア女王を迎えるために造られた。502号室(タワースィート,CHF3500:218600円)屋上テラス付。ラテルネというレストランでチーズ・フォンデュを食べる。CHF22(1380円)。使うチーズで多くの種類がある。マイルドなバシュラン・チーズのフォンデュ。牛フィレ肉の角切りを油で揚げるオイルフォンデュは200gでCHF42.50(2660円)。いい音がする。揚げたてをマヨネーズベースの4種類のソースでいただく。トマトケチャップ,にんにく,カレー粉,酢づけのキュウリみじん切りなど。

●ユングフラウ
 4158mのユングフラウに登ることにする。まず登山電車。8:35発ユングフラウ鉄道で片道2時間でグリンデルワルドへ着いた。グリンデルワルドから登山鉄道。ハイジの世界の風景が展開する。駅を出て10分経つと一山越えて,すぐ雪の世界となった。クライネシャイデックに着いた。ここの標高は2061m。ここから先は全長9.3キロでそのうち4分の3がトンネルという鉄道に乗り換える。ユングフラウ駅(ヨーロッパで一番高い駅)に到着。トンネルを歩いていくと,岩の中にスフィンクス展望台へ上がるエレベータがあった。一気に108m上がって展望台へ着いた。
 外に出るとまぶしい!雪が舞っている。ユングフラウが見えない。晴れたらきれいに見えるし,大パノラマが広がる筈だったとか。

●総括
 子孫のために自然を残すべきだ!

●宣伝
 JALがドイツとスイスには便利とか。JAL・ユーロエクスプレスはフランクフルト,ミュンヘン,ザルツブルク,ウィーン,ノイシュバンシュタイン,ローテンブルク,ザルツカンマーグートを結ぶ。


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